【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その3)

その1へ)

川治温泉に泊まった翌朝。天気は快晴。宿を出発したのがちょうど9時ごろ。この日は裏磐梯の宿を目指します。

川治温泉から裏磐梯へは国道121号線をどんどん北上するのみ。会津に入ってからはこれまでの旅で色々行っていますので、会津に入る前にちょっと寄り道をしていこうということになり、平家の落人部落である湯西川温泉に行ってみようかということになりました。

ということで界川治を出発。すると数分もしないうちに立ち寄りスポットが現れました(笑)

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ダム便覧:五十里(いかり)ダム

川治温泉を流れる鬼怒川(本当は鬼怒川の支流の男鹿川)をせき止めてできたダム。調べてみると建設当時、重力式コンクリートダムとしては日本一の高さのダムだったとのこと。竣工は1956年ということで60年以上経っているわけですね。こちらも現在工事中で、平日の9時過ぎということで本当に工事中でした。

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クレーンには「水を大切に」との張り紙がされているところがダム工事らしいですね。川治温泉はこの五十里ダムの直下1kmほど。五十里ダムが決壊すると川治温泉は水没してしまいますので、こうした保守工事は重要ですね。

すでにダムを見ると立ち寄ってしまう体になっております。土木技術としての巨大構造物という視点と、技術遺産としての歴史的視点と合わせるとダムも面白いものと思うようになってきました(笑)



さて、この五十里ダムによってできた五十里湖を北上していくとすぐに湯西川温泉に向かう分岐に出会います。もちろん分岐を左折して進みます。なんと、曲がるとすぐに湯西川ダムがあるではありませんか。この道を戻る予定ということで帰りに寄ることにしてやり過ごし、そのまま進みます。ちなみに湯西川温泉には私ははじめて、嫁さんはバブル全盛期に格安ツアーで行ったことがあります。くねくね道を予想したところ、道はなだらかで快適。昨日通った女夫渕温泉への道が野趣溢れる道だったのに対して、こちらはかなり整備されており、快適さが段違いですね。同じく秘湯のイメージでしたがおそらく湯西川温泉の方が集客力があるので、道路整備も進んだということでしょう。

五十里ダムから30分もしないうちに湯西川の温泉街に到着。まずは温泉街を奥まですすんでみることに。旅館街が続きますが、だんだん家が少なくなり、山道になります。なんだかよくわかりませんが平家狩人村というところまで来て、何もないので引き返すことにします。

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来た道を引き返し、湯西川温泉の繁華街の今渕駐車場に車を停めおりてみます。ここで車を停めたのは、10時に歌舞伎のチケットの売り出しがあるので電波の届くところで嫁さんがチケット取りをする必要があったんですね(笑)

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道に並行して流れるのは湯西川。川の色も緑がかっていて綺麗です。駐車場の車内で嫁さんがチケット取りをしている間に私は一風呂入るという寸法です。

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この駐車場から歩いてすぐのところに湯西川温泉の薬師の湯という共同浴場があります。温泉街の共同浴場らしく浴槽は1つで混浴です。

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入ってみると、平日の午前10時ということで誰もいません。室内は清掃が行き届いていて綺麗です。壁には入浴の心得などが貼ってあり、またこの温泉の維持のため地元組合員以外の方は200円以上の寄付を呼びかけていました。

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こちらが湯銭箱。ということで300円投入していざ入浴です。

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そして、石で囲われた浴槽に身を沈めてみると、、、熱い。いい熱さです。表面は47度くらいあるでしょうか。ただ身を沈めると底の方は少し温度が下がり45度くらいでしょうか。手でお湯を少しかき混ぜるとちょうどいい温度になりました。ここは横を流れる湯西川のせせらぎ以外に音はせず、静かにせせらぎを楽しみながらほんのりと硫黄臭の漂う熱い湯を楽しみました。風情といい温度といい素晴らしい温泉でした。

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上がってすぐ横の橋から薬師の湯の屋根をパチリ。上がってしばらくするとお肌スベスベ(笑) ここもアルカリ性単純温泉でしたね。



駐車場に戻ってみると、嫁さんは無事歌舞伎のチケットが取れたようでニンマリ。来る途中に水の郷という大規模施設があり、そこにも共同浴場があるということで、嫁さんに入っていくかと聞くと。「いく!」ということで、しばらく戻ったところにある水の郷に行ってみることにします。

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湯西川水の郷

こちらが湯西川温泉の入り口にある水の郷。お土産屋さんに温泉、食事処が合わさった複合施設です。ここに行こうと思ったのもネットで温泉の評判がなかなか良いということでです。

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敷地には大吊橋があったり、足湯があったりして駐車場も広いですが、この日は平日、しかも午前中ということで駐車場に車も数台停まっているのみ。我々はお土産屋さんにも食事処にも目もくれず、一目散に温泉を目指します。

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温泉は源泉掛け流し。まずはザバザバと掛け湯をして内風呂に身を沈めます。私は先ほど薬師の湯で高温の絶品の湯を味わったばかりですが、こちらも負けずに素晴らしいお湯でした。薬師の湯に宣伝めいたことは書いてありませんが、湯西川温泉といえば美肌の湯。こちらもアルカリ性単純泉ということでお肌スベスベ。

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特によかったのが露天風呂。外の景色を楽しみながらのんびりとお湯を楽しむことができます。左手前からお湯が注がれていて右手に温度計があるのですが、温度計は41度。ところがところが左手前のお湯の注ぎ口に近づくにつれて温度が上がり(笑)、熱くなります。熱い湯が好きな私はもちろん注ぎ口側に陣取り、熱めの湯を楽しみました。



湯西川温泉を満喫したので、先を急ぎますが、もう一つ寄るところがありました。

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ダム便覧:湯西川ダム

そう、行きにスルーした湯西川ダムです。

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車を停めて降りてみるとダムはかなり新しいもののようです。調べてみると竣工は2012年とごく最近。コンクリートの表面もまだまだ綺麗です。

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堰き止められた湖は湯西側湖。この時期関西では大災害が起こるほどの雨量でしたが、関東は雨が少なく貯水量もほどほど。それでも満々と水をためた湖面の深い緑色は魅力的ですね。

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さっと見学して出発しようかと思うと、水陸両用車がお客さんを乗せて入って来ました!
こちらも調べてみると、ダックツアーという水陸両用車を利用したツアーで、主催は日本水陸観光という会社。湯西川だけでなく、大阪、諏訪湖、ハウステンボスなどでもツアーを主催しているんですね。これは面白そうなので、次回この辺りにくる際には観光候補に入れておきたいと思います。

湯西川ダックツアー



さて、この時点で11:30くらいということで、そろそろお昼をどこでいただくか考えておかなくてはなりません。候補になっていたのは喜多方ラーメンですが、喜多方までは2時間くらいはかかりますので、ちょっと時間が押しちゃってますね。

とりあえず湯西川ダムを出発して、国道121号会津西街道を北上します。道路に沿って会津鬼怒川線の線路と交錯しながらの北上。途中、塩原から登ってくる道と合流、そして檜枝岐への分岐をへて、とりあえず会津田島あたりまで来て、ここまで来たところで12:15。会津田島でお昼といえば、ここしかありません(笑)

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食べログ:ラーメンまりちゃん

実はここ、昨年6月に尾瀬歩きに行った時にも寄ったお店。食べログの会津田島でダントツの高評価のお店でソースカツ丼とラーメンが名物のお店。我々の旅の掟、昼は軽めにとの鉄則からちょっと外れますが、前夜の界川治の夕食が適量だったこともあって、それほどの満腹感でもなかったので、ソースカツ丼に食指をそそられた形。

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外観も中も昨年とまったかわらず。平日のお昼すぎで混んでいるかと思いきや、先客がちょうど出たところですぐに席に座れました。

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注文は迷いなくソースカツ丼とラーメンです。

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こちらが名物ソースカツ丼。まりちゃん特製の甘めのソースがたっぷりかかったカツ丼ですが、カツはサクサク、カツの下にキャベツが敷かれてその下にご飯があるので、キャベツのサクサク感もあり、絶妙な旨さ。そして写真右上にあるこちらもまりちゃん特製のキムチ唐辛子。これをカツにつけて食べると旨味の効いた辛味が加わって尚グーです。カツの揚がり方、ソース、キムチ唐辛子とどれもここでしかいただけないユニークなもの。やはり差別化は重要です。今回2度目ですが、この辺りを通ったらまた寄りたいと思います。

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そしてこちらがラーメン。ラーメンもごく普通のラーメンなんですがこちらもしみる味なんですね。

前回同様、会計をすませて外にいると、まりちゃんが出て来て話しかけてくれます。前回通り満面の笑顔で我々を送り出してくれたました。ラーメンまりちゃん、高齢のご夫婦でやっているのだと思いますが、この味を守ってまだまだ続けて欲しいですね。



さて、お腹も満ちたところで、再び北上です。ここからの道は何度もきているので勝手知ったる道です。会津田島から白河に抜ける分岐がある会津下郷ときて、ここでまたピンときました。この分岐の近くの温泉に以前入っているのを思い出しました。

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弥五島温泉郷の湯

会津下郷の少し先、塔のへつりのちょっと手前にある弥五島温泉。以前入ったのは2010年ですのでもう8年も経つことになります。駐車場に車を停めるとあたりを注意深く探索。というのも以前来た時は駐車場にスズメバチがいて頻繁に巡回しているのでヒヤヒヤした覚えがあるから。今回は大丈夫のようです。ここは330円で源泉掛け流し。ここもアルカリ性単純泉ですが、川治や湯西川と違って若干モール臭が漂います。お湯は40度くらいと低めですが、お昼過ぎということで人も少なくのんびり入浴できました。泊まった宿の朝風呂を入れるとこの日4湯目(笑) いいペースです。



昼食の腹ごなしが済んだところで、またまた北上です。ここから会津若松を抜けて裏磐梯に行きます。この先も勝手知ったる道。湯野上温泉を超えてもうすぐ芦ノ牧温泉にさしかかろとしたところ、気になる案内看板が。

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ダム便覧:大川ダム

はい、ダムです。特段見ようと思う前に、ダムの案内看板があると立ち寄ってしまう習性が身についてしまいました。やってきた国道は湯野上温泉まで121号でそれ以降が118号。道に沿って流れていた川はどこからか新潟に注ぐ阿賀川に変わっていました。その阿賀川を堰き止めて作られた大川ダムですが、この西にもう少し小さい大内ダムというのがあり、その高低差387mを利用して揚水式発電が行われるとのこと。竣工は1987年で堰き止められた湖は若郷湖で、ダムに沈んだ会津若松市と下郷町の町名から一文字ずつ取ったものとのこと。ダムに歴史ありということですね。



ダムで一休みして、先を急ぎます。

国道118号を北上し芦ノ牧温泉を過ぎると、だんだん都会になってきます。日光以降はど田舎を旅してきましたので、会津若松でも十分都会に見えるわけです。ここらでガソリンを入れようと街中を流しますが、そういえば、会津若松に来てここに寄らないわけにはいかないということで向かったのが飯盛山。

会津若松市内に入りGoogle Mapsに飯盛山をセットして案内にしたがって進むと、どうやら飯盛山のお山自体に連れていかれた模様(笑) それから勘を頼りに観光地の飯盛山に行きます。ここは公営の駐車場がなくお土産やさんの駐車場に停める作法。ギラギラした客引きのオジサンが合図を送って来ますが、客引きのいない駐車場に車を停め、まずはお店でソフトクリームをいただきます。

お店でもらった案内地図をもとに飯盛山に登りますが、この日は会津若松も酷暑。横に有料エスカレーターがありますが、健常者のプライドから自分の脚で登ることに。大した段数ではないとはいえ酷暑の階段登りで汗だくです。

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登りきったところで振り返ってパチリ。ここ飯盛山は会津若松市の東側の山。ちょっと登っただけで若松市内が一望できます。有料エスカレーターもよく見えます(笑)

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会津若松観光ナビ:さざえ堂

目的地はこちら。日本建築史上類例のない特異な建築物であるさざえ堂。ここに来たのは2度目。前回はブログを書く前ですのでおそらく仙台在住時かもしれませんね。

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最近はブラタモリで会津若松が取り上げられ、たまたまそれを見ていて、会津若松の地形や治水の歴史などを興味深く見ていましたが、その中でもさざえ堂にも訪問していたのが記憶に新しいところ。

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このさざえ堂が建立されたのが1796年。ここでピンと来た方、ハイドン通です(笑) 1796年といえば前年の95年が第2回ロンドン旅行から帰った年で、翌96年にはトランペット協奏曲、十字架上のキリストの最後の七つの言葉やミサ曲、ピアノトリオの名曲などが作曲された年。一方このさざえ堂は当時正宗寺(しょうそうじ)というお寺で、その住職であった僧郁堂(いくどう)の考案した建物。ハイドンと同時代の類まれな創造物ということで親近感も湧くわけです。

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創建当時はこの中に三十三観音が収められ、独特の二重螺旋のスロープを上って降りる間に三十三観音をお参りできるという趣向だったわけですね。

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このようにスロープを上って行きます。

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登りきったところでいわば峠。

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屋根の小屋組。六角形の小屋組であることがわかります。

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下りはこんな感じ。左側の芯に当たるところに観音様が置かれていて、6分の1回転する毎に観音様にお参りできるという構造です。もちろん、上って下りてくる間にまたも汗だく。汗だくになりながらも先人の知恵に触れられる貴重な時間でした。

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正面に回って、来た参道とは異なる降り口が降って行きます。

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下る途中に粋な石碑が。「天高し ピサの斜塔と さざえ堂」と読まれています。世界的な有名度ではかなり劣っていますが、創意の冴えではこちらが上でしょう(笑)

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下り切ると、小川が流れて心地よい風が吹いています。ちょうど木陰にもなっていて、これまでの暑さが嘘のように涼やかな気分になります。

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そしてもう少し下ると見事な紫陽花の花が咲いているではありませんか。ちょうど色違いの花が折り重なるように咲いていて、旅人の心を和ませてくれます。お土産やさんだらけで騒がしい表の参道よりも、帰りに通った静かな裏の参道の方が落ち着いていていいですね。ここから車を停めさせてもらったお土産やさんもすぐそこ。この時点で15時くらい。そろそろこの日の宿である裏磐梯方面に出発しなけらばならない時間ですね。

お土産やさんの駐車場を出て、Google Mapsの指示にしたがって一山超えてから磐梯河東インターから磐越自動車道に乗り、次の猪苗代磐梯高原を目指します。

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すると、好天続きだったこの旅ですが、だんだん雲行きが怪しくなって来ました。2日目の宿はもうすぐですが、、、



旅は続きます。



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【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その2)

その1へ)

夏の旅行の1日目。東照宮やら奥鬼怒の温泉やら、ダムやらを廻ってようやくこの日の宿にたどり着きました。時刻は16:30くらい。

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星野リゾート:界川治

休みが取れることになって、どこに行こうかということで、ウェブサイトを色々みて、評判が良さそうということで選んだ宿。これまで界出雲、界松本、界伊東に泊まって、どこもそこそこ良いサービスと食事が楽しめるということで、安心して泊まれるんですね。なおかつここ界川治は他の界旅館よりもお値段もリーズナブルということも選んだ理由です。

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外観はこんな感じで、元は宿屋伝七という旅館だったものとのこと。界は星野リゾートが元の旅館を再生したもので、星野リゾート風に手を入れてモダンな感じに仕立ててあります。

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エントランスは手入れの行き届いた植栽の中をあえて何度も動線を屈折させてアプローチさせるもの。

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この演出が重要なんでしょう。軽やかな竹の葉がいい感じです。

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入り口のドアの正面にはアーティスティックな生花が置かれ、客人を迎えてくれます。

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インテリアにはそこここに瓢箪のモチーフが飾られています。栃木の名産品ということでしょう。

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エントランスからのメイン動線。左右に烏山和紙の手漉体験や石臼で大豆からきな粉を挽く体験などができるスペースがあり、奥でチェックインになります。

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チェックインスペースは天井から瓢箪をくり抜いた照明が多数垂れ下がっていて独特の雰囲気。この辺の演出は流石に上手いですね。そして窓の外には鬼怒川の清流が臨めます。チェックインと夕食、朝食の時間などの設定などを聞いて部屋に案内されます。部屋は7階。

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部屋に入ると嫁さんは早速寝っ転がってくつろいでいます。

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窓の外は鬼怒川。

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私は冷蔵庫から冷えたハートランドビールを取り出し、この日の260kmのドライブが無事故で終わった自分にご褒美。グラスも冷えててグーです。いやいや疲れが取れますね(笑)



食事は19:30ということでまだ時間があるため、まずは館内をぐるっと回ってそれから風呂に行くことにしました。ここ界川治はエントランスのある2階には、先ほど通ったメイン動線の各種体験スペースの他に売店とライブラリーがあり、コーヒーなどの飲み物も自由に楽しむことができるんですね。中でも上手いと思ったのがお土産やさん。地元特産のものの中からセンス良く品揃えしていて、しかも値段もリーズナブルなものが多く、旅館の定番お土産とは結構異なるアプローチ。お土産売り場もいつも人がいて、活気があります。また横のライブラリもコーヒー飲みながら本を読む人もいて、かなり活用されている様子。

ロビー階を一通り見て回ったので、庭に出てみます。庭には足湯があると書かれているので行ってみることに。

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エントランスを出て、石段を降りていくと庭園になっていて、横からは鬼怒川のせせらぎが心地よく響いてきます。

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鬼怒川べりに出ると、客室の窓よりも少し下流で眺めのいい場所になります。

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そのちょっと上手にある小さな小屋から湯を冷やすように屈折した木製の樋で湯が注がれる足湯があり、タオルなどが籠に入れて置かれています。川の流れを見ながらのんびり足湯に浸かれる趣向ですね。我々は温泉にもまだ入っていないので、散歩という流れで足湯には浸からず、再び本館に戻りました。



本館に戻ると、いざ温泉です。旅館の外に出て共同浴場の薬師の湯に行くという手もありましたが、ネットで調べると温度が低いということで、宿の風呂に行くことにしました。この日は奥鬼怒の川俣温泉、川俣湖に続いて3湯目です。ここ川治温泉には源泉が4箇所あるようで、弱アルカリ性単純泉のようです。

ロビーのある2階から1階に降りて大浴場に向かうと、ちょうど夕食の第一陣のタイミングと重なっていたからか、広々とした浴場にお客さんは私を含めて2人のみ。ということでザバザバと掛け湯をして、まずは露天風呂に行ってみます。露天風呂は手前に四角い石張りの浴槽と奥に岩風呂の2つのお風呂があり、まずは手前の湯に浸かります。温度は41度くらいでしょうか。旅館のお風呂の標準的な温度です。ほんのりとした温泉臭があり無色透明の湯。弱アルカリということで、肌触りは非常にいいですね。目の前に鬼怒川が流れているので川のせせらぎを聞きながら、肩まで入ったり、縁に腰掛けたりを繰り返して温泉を楽しみました。続いて岩風呂の方に入りますが、こちらが少々カルキ臭い。同じ温泉なんでしょうが、お湯あたりは四角い浴槽の方がいいですね。しばらく露天を楽しんで、内風呂で体を洗ってスッキリして上がりました。

部屋に帰るときに7階のエレベーターホールの広い窓から外を見るとツバメが飛び交っています。よく見ると宿の外壁の軒下にかなりの数のツバメの巣があるんですね。その巣を目指して数多のツバメが近づいては離れるのを繰り返しているんですね。必ずしも巣に入るわけでもなく、また一つの巣だけでなく色々な巣をめがけて飛び込んで行くのが不思議なところ。しばしツバメの舞をぼおっと眺めて部屋に戻ります。



しばらく、テレビなどを見ながら休んで、いよいよ夕食です。夕食会場は2階の離れになります。エレベーターで2階に降りるとスタッフが待ち受けていて、部屋番号などを言うと、夕食会場に案内してくれます。

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スタッフに促されるままに離れに行きますが、渡り廊下には犬矢来の中に照明を仕込んであって、特別な空間に行くような凝った演出。写真を撮ろうとしていると、スタッフがのけぞって避けてくれますが、そこが面白くてこの写真を採用です(笑)

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食事スペースは大広間に多数のブースが切られて、半個室が多数並ぶレイアウト。席に着くと厳かにお品書きが置かれていました。

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もちろん、まずはビールです。宿についてまず一杯やりましたが、風呂上がりはこの一杯のため控えておりました(笑)

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そして頼んだのが栃木の地酒飲み比べセット。左から宇都宮市井上清吉商店の「澤姫」、栃木市飯沼銘醸の「姿」純米吟醸、大田原市菊の里酒造の「大那」純米。バランスのいい澤姫に芳醇な姿、辛口の大那となかなかいいセレクト。ビールと飲み比べセットを2人で回し飲みです(笑)

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喉が潤ったところで、料理が運ばれてきます。先付は升に大豆をもった上に粟餅が乗せられたもの。大豆は飾りですので食べないでくださいとのアドバイス付き。なかなか凝った趣向ですが、何も言われなければ大豆は食べてしまいます(笑)

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お椀はオクラ、唐黍(とうもろこし)のつくねに翡翠豆腐を合わせたもの。このあと懐石なので色々な品が出てきますが、このお椀の出汁の味の深さが印象的で、以後の品も実に味わい深いもの。この出汁で板長の腕がかなりのものと見抜きました!

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続いて出てきたのが八寸が宝楽盛りとお造りの刺身。これがまた目に涼しい素晴らしい盛り付け。それぞれ量は少なめですが、味の変化が巧みで実に美味い。この量も絶妙で、旅館の食事は後半お腹が苦しくなっちゃってせっかくの美味しいものを苦し紛れでいただくことになることも少なくないのですが、この日はまさに適量。若い人には少ないかもしれませんが、若くない我々にはありがたいんですね。

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揚げ物は季節野菜の天麩羅と蒟蒻の揚げ物。抹茶塩でいただきます。蒟蒻が珍しいですが、食感が面白くていいです。

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蒸物は茄子と鶏そぼろの博多蒸し。上に乗っているのはトマトで、色と味の両方でアクセントになっています。こちらも出汁がよく効いていていて味が深い。

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そして台の物のお肉は牛ロースの土手焼き。鍋に火が入り牛のいい香りが立ち上ります。

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蓋をあけるとこんな感じ。味噌仕立てですが、いい旨味が出ていて、お品書きをみると落花生が擦り下ろして入っているよう。しゃぶしゃぶのゴマだれとはまた微妙に異なりこれも実にいい味。

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そしてようやくご飯ですが、ここまででも程よい腹具合。量感が絶妙ですね。先ほどの台の物も知るものでしたので味噌汁、赤出汁のようなものはつきませんが、食事の余韻も問題なし。この日はお酒は最初に頼んだものだけで済んでしまいました。健康的でいいお食事でした。

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最後のデザートも苺と花豆のミルクムース(甘納豆付き!)とフルーツのゼリー。色彩感といい量感といい完璧でした。この界川治の夕食、これまで泊まった界の中でも一番美味しかたですね。この日は日曜なので、旅館でいうとお客さんが少ない日ですが、駐車場も満車で夕食会場も満席のよう。やはりサービスも夕食もお値段も含めて人気の宿というのがわかりました。



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夕食を終えて、先ほど通った光る犬矢来の廊下を通って帰ります。

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すでに9時近くになりますので、ロビーに人はおらず、天井から吊り下げられた瓢箪の照明が柔らかい光を注いでいました。

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廊下に生けられた花のセンスの良さが、お客さんの心をもてなしてくれます。部屋に戻って一休みして、夜遅くに一風呂浴びて旅の初日は遅くに就寝しました。



翌朝は年齢なりに(笑)早くに目覚めて、目覚ましに風呂に行きます。風呂は昨日入ってよかった手前の四角い方の露天風呂に入って汗を流して上がります。前日から弱アルカリ系の温泉に入り続けているので、お肌スベスベです(笑)

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風呂からのんびり部屋に戻ると、先ほどより少し陽が高くなり天気は快晴。廊下の窓からは川治温泉の旅館街を見下ろすことができます。昨夜同様ツバメが頻繁に巣をめがけて飛来してきます。しばらくぼおっと眺めているうちにツバメの写真を撮ろうと思い何枚かとりましたが、、、

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写ったのはこれだけ(笑) かなりのスピードゆえiPhoneのカメラのシャッターのレスポンスではツバメが目の前を通った時にシャッターを押しても写る時にツバメは通りすぎています。後から思えばムービーにしておけばよかったんですね。昭和人の発想では追いつきませんでした。



部屋に戻って荷造りなどをしているうちに朝食の時間です。朝食会場は昨夜と同じところ。明るい中だと犬矢来の照明も効果なし(笑) 普通の渡り廊下でした。

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席に座るとお品書きがあるのは昨夜同様。ただしその上にお品書きの内容を説明する川治の昔話を書いた紙もおかれています。

それには「鬼子蔵汁」と「とばっちり」という朝食に出される品の説明書きがあります。鬼子蔵汁は鬼子蔵と千代という夫婦の千代が病気になった時に阿弥陀様にお祈りすると、「野山で取れた野菜を沢山食べさせよ」との声が聞こえ、ありったけの野菜を入れた汁を作るとそれを食べた千代がたちまち元気になったとの伝えから川治で作られるようになったとのこと。とばっちりの方は、その後二人の間に生まれた小太郎が山に遊びに行ったままかえってこず、10日経って食料を抱えて帰ってきて、薬師様がかんぴょうとニラと卵を食べさせてくれたとのことで、心労でやつれた二人がそれを食べるとたちまち元気になったとのこと。その料理も村で食べられるようになりましたが、その料理が出されるたびに子供達は山に一人で出かけるなとの戒められたので、子供達は小太郎のとばっちりだというようになり、いつしかその料理自体がとばっちりと呼ばれるようになったとのこと。なるほど(笑)

この説明書きに目を通し終わった頃に食事が運ばれてくるグッドタイミング(笑)

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こちらが鬼小蔵汁。ざく切りにした野菜や揚げが入った鍋ですね。

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あとは旅館の朝食風のものがお盆に載せられて出てきますが、右手前の皿が、卵とニラとかんぴょうのとばっちり。どちらも材料や料理が目新しかったり豪華だったりというのではありませんが、ここ川治に伝わる郷土料理ということで、特別感があります。昨夜の夕食同様、出汁の味が実に深く、どれも美味しくいただきました。



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朝食を楽しんで部屋に戻る際、嫁さんが「エレベーターの中に宣伝などが書かれたものがなくていいわね」と一言。そういえば旅館のエレベーターにはポスターが貼られたり、説明書きが多数あったりするのが普通ですが、ここ界川治のエレベーターは何も貼られておらず、木目調のダイノックシートが貼られているのみ。こういうところのノウハウなんでしょうね。

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部屋に帰って荷物をまとめて、ロビーに戻り嫁さんが精算している間、ライブラリーの壁をパチリ。そういえば栃木県といえば大谷石ですね。内装にも地元感を出すために工夫がありました。お土産を色々買い込み、荷物と共に車に乗せてさあ出発です。

出がけに駐車場にいるベテランの案内係の人が写真を取ってくれましたが、そこで嫁さんが、「ツバメが頻繁に巣に向かって飛んでは返ししているのはなぜ?」と難問をぶつけると、すぐに「ツバメは自分の巣以外も見回る習性があるので、軒下にあるいろんな巣を巡回しているんです」と即答。なんでもベテランのスタッフの方、星のリゾートになる前からこの宿に30年お勤めとのこと。嫁さんは嫁さんで、これまで泊まった星のリゾートの宿は若いスタッフが多く、ちょっと質問するとすぐに答えられず、しばらくたって調べてから回答があるのが常。そこで試しに質問したとのこと。やはりベテランのスタッフは大事ですね。

界川治、のんびりと温泉と食事を楽しめました。皆さん、ここはオススメです!



さて、快晴のこの旅2日目の朝。この日は裏磐梯を目指します。

その3に続く。



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【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その1)

4月から仕事と母親の介護でいそがしい日々が続いておりました。7月に入りようやくお休みがいただけることになり、いつものように旅に出ました。ちなみに母親はつい先日介護認定が要介護3から要介護5にアップし、旅行に同行できる状況ではないため、旅行中ショートステイにお泊まりで、主に私以上に普段介護疲れが溜まっている嫁さん孝行が目的の旅です。旅程は今回は夫婦二人だけということで適当に宿泊先を選んで、宿だけ予約して、あとはオールアドリブという気楽なスタイルですので添乗員的ノルマもなく、私にとっても気晴らしの旅となりました。

行き先は日光川治温泉、福島裏磐梯、新潟湯之谷温泉郷の関東から比較的近いエリアを巡る3泊4日の旅。主に自分のための旅の記録なので、音楽を愛する方は読み飛ばしてください(笑)



渋滞と混雑を避けることを最優先に考えての旅なので、初日は旅館も空いている日曜泊ということで、日曜の朝早くに自宅を出発です。自宅を出たのは7時過ぎ。日曜朝の空いた都内をスイスイ進んで甲州街道の永福入口から首都高に乗ります。朝食はコンビニで買ったサンドウィッチを運転しながらすませました。首都高の中央環状線経由で東北自動車道まで渋滞もなく進み、1時間半くらい運転してそろそろ休憩しようと思ったところ、次のパーキングエリアは利根川を渡ってすぐの佐野。

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むむ、佐野といえば佐野ラーメンですね。昨年の同じ頃、日光尾瀬を旅した時にはこの佐野サービスエリアで佐野ラーメンをいただき、サービスエリアながらなかなかの味だったのをここに来て思い出しました。先ほど車内でサンドウィッチをいただいたばかりなので、ラーメンに行く勇気はなく、嫁さんも同様。サンドウィッチ食ってる場合じゃなかった感が漂います(笑)

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気をとりなおして栃木名産のレモン牛乳をいただき、無理やりご当地感を演出しました(笑)

さて、この日は川治温泉泊。すでに朝の時点で栃木県に入っているため、これからどこに行こうかと相談すると、昨年の旅の際、目玉の陽明門が修理中ということでパスした東照宮に行ってみようということになり、佐野パーキングエリアから東照宮を目指すことになりました。

佐野パーキングエリアから東北道を北上し、日光宇都宮道路に入ると1時間もしないうちに日光出口につきます。日光市内を通って案内看板に促されるまま、東照宮の駐車場に入ります。日曜でしたがまだ10時前ということで、駐車場にはすぐに入れました。

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駐車場の脇には高いのぼりが立ち、「祝 日光東照宮国宝陽明門 平成大修理完成」と書かれており、観光気分を煽ります。

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ふと、視線を下に落とすと何やら銅像があります。説明書きによると、この方甲良豊後守宗広(こうらぶんごのかみむねひろ)といって、寛永11年(1634年)、三代将軍家光時代に始まった東照宮の大造営の作事方大棟梁とのこと。帰ってから調べてみると、東照宮のみならず上野寛永寺五重塔などの造営も担当し、以後11代に渡って幕府の作事方大棟梁を務めたとのことで、江戸時代以降の建築に大きな影響を与えた人であることがわかりました。

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さて、駐車場から東照宮に入る石段にものぼりが立ち、やはり陽明門が見所と煽ります(笑)

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しばらく行くと表参道から歩いて来た時の入り口にあたる石鳥居と五重塔が見えてきます。私が東照宮に来たのは小学校の修学旅行の時と大学時代の2度のみですので、おそらく35年以上経っての再訪となりますが、ここまで来ると昔の記憶がなんとなく蘇りました。

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表門の左脇に拝観受付があり、いざ階段を上がります。記憶では、表門をくぐるとまずは陽明門は見えず、左奥に動線が振られてから正面に陽明門への視界が開けるという配置だったはずです。

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表門を入ってみるとまさにその通り。しかも巨大な灯籠が視線を遮るように設置され、奥が見えないようになっています。

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そして歩みを進めると、上神庫、中神庫、下神庫と並ぶ庫のうち上神庫が陽明門を見せないように、妻面の豪華な装飾を誇示するように立ちはだかります。

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そしてふと振り返ると、長押に「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が施されているので有名な神厩舎(しんきゅうしゃ)があります。もともとご神馬をつなぐ厩(うまや)ですので質素な造りながら、この三猿の彫り物のお陰で陽明門に次ぐ有名な建物となっており、陽明門に至る動線、視線設計の巧みさが際立つところです。

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そして動線正面には御水舎(おみずや)。人が多いので視線は自ずから軒に向かいます(笑)。というか、たかが御水舎に金色の金物をふんだんにあしらい、彫刻で埋め尽くされた意匠が視線を上に導いているように思えてなりません。

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御水舎の意匠に見とれて、右に目を向けると、石段の上にようやく陽明門を仰ぎ見ることができます。もちろん、これまでの伽藍の中でも特別なオーラを放つ豪華さ。基壇上に聳える姿と左右の対称の鐘楼を従える意匠は日本風というより大陸風のもの。極彩色の色彩もその感を強調します。

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近づくにつれて昔見た、ピカピカの陽明門の威容が迫ってきます。学生の時は昭和の大修理後間も無くだったのでその時の記憶のままの姿に安堵します。観光客もここが見どころとばかりに皆さんカメラやスマホを向けて写真を撮っていて渋滞気味(笑)

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こちらは、皆さんのカメラの向く先とは異なり、右手の回廊の壁面を確認。朱と緑と青のコントラストと各間に様々な彫刻が散りばめられ、三猿、眠り猫ばかりが有名ですが、それぞれ一流の彫刻職人の技が施された立体感あふれるもの。徳川家康を祀るということで、これ以上豪華な造りの建物があってはならないとの作事方大棟梁や職人たちの気合いが歴史を超えて伝わります。

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ちょっと落ち着きを取り戻したところで、陽明門の軒を仰ぎ見ます。陽明門の昭和の大修理が昭和44年から47年(1969年から1972年)というこで40年ぶりの修理。今回の修理は漆塗り、彩色、金具の全面更新ということで、表面の仕上げがほとんど刷新されたことになり、どうりでピカピカな訳です。彫刻の彩色、凝った造りの三手先斗栱の黒と金のコントラスト、巻斗や肘木の表面に施された繊細な装飾などどれをとっても職人の技術の粋を結集したもの。ただ、どこもかしこも粋の結集だらけなので一つ一つが目立ちません(笑)

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陽明門をくぐって再び軒を見上げます。真ん中の4つの組物とその脇の組物の間が少し広くとってあり、リズムに変化をつけるなどの工夫がされていることがわかります。このあたりがリズムの表情に変化をつけて豊穣な印象を与えるポイントかもしれませんね。

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角部の処理。木鼻などの彫刻に目を奪われがちですが、滑らかに角度を変化させる垂木の見事な処理など職人技のポイントでしょう。

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そして左手の獅子。まるで建物が主役であるように、若干小さめの獅子が置かれていますが、修理によって黄金の輝きを取り戻したのか凛々しさは格別です。

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ひとしきり陽明門の圧倒的な存在感に見とれてた後、振り返ると正面には御本社の拝殿唐門が見えます。どうやら陽明門の修理は完了したようですが御本社はまだ修理中ということで、足場がかかっていました。この唐門は陽明門の煌びやかさに対して白と金を基調とした抑えた煌びやかさで厳かな感じを演出しているのでしょう。特に梁上の彫刻は見事です。

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御本社前。陽明門を入って左が神輿を収める神輿殿。右には写真には写ってませんが、神楽を奏でる神楽殿。そして右に進むと眠り猫のある坂下門を経て奥宮に続く石段があります。

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眠り猫は見た覚えがありますが、ここにあったとは覚えていませんでした。

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坂下門をくぐると鬱蒼たる森の中に入ります。石段をいくつか登っていきますが、かなりの段数にお年寄りの参拝者は途中で息が切れて休み休み登ります。

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こちらも息が切れつつようやく奥宮にたどり着きます。ここが拝殿、この奥に鋳抜門(いぬきもん)と御宝塔があります。

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拝殿から右に回り込むと鋳抜門と御宝塔が見えますが、気になるのはその前の木。杉でしょうか、枯れて上部を切り落とされていますが横からでた枝が育って立派な幹になっています。家康の魂の生命力が乗り移ったよう(笑)

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そしてこれが徳川家康の墓所となる奥宮宝塔。東照宮350年祭が行われた昭和40年から一般公開されたとのことで、塔の前の鶴は鶴の燭台で、唐獅子の香炉、花瓶と合わせて三具足が据えられています。奥宮を一回りしてから登って来た石段を降りていきます。

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行きには気づかなかったのですが、参道の横から御本社などを見下ろせるんですね。

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石段をどんどん下りて再び眠り猫のある坂下門(坂の下という意味がわかりました!)をくぐると、脇の祈祷殿では結婚式が行われていました。この後、御本社の中に入ってみましたが中は撮影禁止。また工事中で足場で外部との視界が遮られていました。

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陽明門をくぐって下界に出て、元来た道を戻りますが、時間もだいぶいい頃合いとなってきたので、観光客も増えてきました。

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表門を出ると、先ほど近くで見て巨大だった石鳥居が小さく見えるほど広い参道が東照宮の大きさを感じさせますね。約1時間東照宮を見物できましたが、ハードな石段もありいい運動でした。

最後に駐車場に戻るところにあるセット券を買ったので宝物館に立ち寄ります。家康所縁の品々が保存され、また陽明門を紹介したCG映像などをゆったり楽しみました。お決まりのお土産屋さんもあり、普段は素通りするところですが、ちょっとグッときて思わず買ってしまったのがこちら。

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家康公直筆の「堪忍」という言葉を色紙にしたもの。堪忍が肝要な訳ですね(笑)



さて、東照宮を堪能して、駐車場で車に乗り込み出口に向かうと、駐車場出口から神橋のある東照宮正面まで、延々東照宮駐車場に入ろうとする車列で大渋滞。そう、この日は日曜だったんですね。時間もお昼前ということで観光客が溢れる時間帯です。早めに入ったので渋滞を免れました。

そろそろお昼ということで、いつものように食べログでこの辺りで評価の高いお店を探して入ります。向かったのはこちら。

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食べログ:魚要

東照宮から日光駅の方に戻ってしばらくのところにあるお蕎麦屋さん。ゆばそばが名物とのこと。

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とりあえずビールと行きたいところですが、ドライバーゆえそうもいかず、オールフリーで喉を潤します。東照宮で結構歩きましたので、オールフリーでも喉に染み渡ります(笑)

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思わず頼んでしまったのが、日光産の塩漬けしていない生わらび。メニューに「ビールのおつまみにもどうぞ!」とあるのにビビットに反応してしまいました。これが実に美味い。オールフリーのおつまみにも最適です(笑)

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そして、もちろんゆばそばを注文。暖かいのと冷たいのを選べますが、迷いなく冷たい方をセレクト。すると巨大な氷が乗ったぶっかけスタイルで登場。ゆば巻きが4つゴッツリ乗って出てきましたが、2つはゆばの中にゼンマイを巻き込んだもので、これも美味い。ゆばは日光の老舗ふじやのゆばを使っているそう。

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そしてもう一つはちたけそば。こちらはざるそばを暖かいつゆでいただくもの。ちたけの香りが実いいい感じ。もちろんそばも香り良く、どれも満足できるもの。東照宮散策の疲れが取れる美味しいお昼でした。



さて、お腹も満ちたところで、次なる目的地に出発です。この日は川治温泉泊まりですが、まっすぐ向かえば小一時間でついてしまいます。どこで寄り道するかと思案して、川治温泉の奥にある川俣温泉を目指すことにします。川治温泉へは鬼怒川温泉経由で行くのが普通でしょうが、川俣温泉ということで、霧降高原経由で行くことに。

魚要から日光街道を下って東武日光駅の手前の交差点を左折し、霧降高原に向かってどんどん山を登って行きます。別荘地のようなところをどんどんくねくねと登って行くと、先ほどまで陽がさしていたものが、霧が出てきました。途中一瞬前が全く見えないほどの霧に包まれちょっとびっくり。流石霧降高原です(笑) 霧がかかったのは一部だけで済んで、すぐに視界も確保でき安堵。

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かなり登って、六方沢展望台というところで一休み。ちょっと霞がかっていますが、遠くにゴルフ場や日光市街が望めます。霞がはれればかなりの絶景ポイントでしょう。ちょっと休んですぐ出発。このまま川俣温泉に行くよと言いつつ車を進めると、正面に何やら牧場らしきものが見えてきます。看板には「大笹牧場」とあります。嫁さんに「このまま温泉行くよ」というと。「ソフトクリーム食べる!」とすでに決定事項のように通告されます。「それって、牧場寄るってこと?」と聞くと「寄る!」。ということで牧場立ち寄りです。

日光霧降高原大笹牧場

これまでの道の空いている感じが嘘のように駐車場には多数の車が止められ、人も大勢、屋外で食事などを楽しんでいます。道すがらなぜかBMWの車とすれ違うことが多かったんですが、駐車場にBMWのコーナーがあり車の展示などが行われていたところを見ると何らかの集まりがあったんでしょう。多くの車で満杯の駐車場の奥に車を停め、トボトボ歩いてお目当のソフトクリーム売り場に向かいゲットしたのがこちら。

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ミルクたっぷりのソフトクリームですが、個人的には背後で炭火で焼かれたイワナの香ばしい香りの方に気を取られます。先ほどゆばそばをいただいてきたばかりでお腹にイワナの入る隙間もなく、やむなく断念。嫁さんとソフトクリーム舐めていると看板を抱えたスタッフが寄ってきてドローン体験しませんかとの宣伝。牧場の広さを利用してドローンを飛ばして遊ぶアトラクションのようです。色々遊ぶものがあってここは家族連れにはなかなかいいところですね。

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もちろん牧場ですので、遠くに牛がのんびり寝そべる姿も見えます。広大な敷地で飼われる牛はいいねなどと思っていると嫁さんは、乳牛はいいけど肉牛はかわいそうと乳牛と肉牛の運命の違いを考察中。男と女は思考回路が違いますね(苦笑)



さて、ソフトクリームで嫁さんのメンテナンスも終了したので、一路温泉を目指します。霧降高原を抜けて北上すると、今度は川治温泉と川俣温泉を結ぶ道に出ます。左折して川俣温泉を目指そうとすると右手にダムが見えるではありませんか。しかもカーナビの地図をみるとこのままいくとダムには寄れないようですので、慌ててユーターンして、バイパスから旧道に戻りダムに立ち寄って見ることに。我々の旅はいつの頃からダムに立ち寄ることが掟となっており、一部読者の方からはもダムへの立ち寄りを期待する圧力がかかっておりますので(笑)

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たいして大きなダムではなく、駐車場もなく道幅の広いところに車を停めて車から降りると、すぐに看板がありました。なになに? 看板には「鬼怒川発電所黒部ダム」とあります。もちろんあの黒部ダムとは異なりますが、ちょっと気になる名前ですね。

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ダム便覧:黒部ダム(栃木県)

調べてみると黒部ダムとの名称はこちらが元祖。しかも日本初の発電専用コンクリートダムとのことで大正元年竣工と由緒正しいもの。先の看板は改修工事時のもので改修工事自体は平成元年に終わっています。何となく由緒正しいダムということで、それなりの満足感がありました。

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しばし足を止めたので、再び車を西に走らせ川俣温泉を目指します。車中でどこの温泉に入ろうかと調べていくと、川俣温泉には川俣湖温泉と川俣温泉があるとのこと。まずは行ってみなければわかりませんので、途中車のすれ違いも難しそうな箇所がある中、どんどん西にくねくね道を進みます。山奥感が盛り上がってきたのは、2度ほど蛇が道を横断しているところに遭遇したから(笑) もう少しでのし蛇にするところでした。

しばらく走って川俣湖に近づくと、「川俣ダム 瀬戸合峡」の看板に出くわします。もちろん、ダムがあるということで立ち寄ってみることに。ところがこの川俣ダム、工事中で近づくことができないようなので、ちょっと先の瀬戸合見晴休憩舎というところまで行ってみます。

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見晴舎には古びた売店があり、車を降りてみるとまさにダムを見下ろすことができます。ダムはまさに工事中。またダムの前には吊り橋がかかっていて、興味をそそられますが、工事中で行けるかどうかわからないリスクもあり、今回は見送ることにしました。

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駐車スペースの横には国土交通省関東地方整備局鬼怒川ダム統合管理事務所川俣ダム管理支所による近隣の案内地図があり、このあと目指す川俣温泉あたりの様子がわかるようになっています。

ダムの様子もわかったので、車に乗り込みさらに進むことにしました。するとしばらくで川俣湖温泉の上人一休の湯が道の脇にあり、営業中の看板をみて、まずは一湯確保(笑)。さらにくねくね道を進むと川俣湖畔に出て、橋を渡ってしばらくいくと今度は川俣温泉の旅館街に出ます。ちょっと止まって調べると、温泉街の国民宿舎が立ち寄り湯を営業してそうということがわかり、温泉の目星はついたため、せっかくここまで来たので、この道の最西端、女夫渕温泉まで行ってみることにしました。

10分ほど走ると、女夫渕温泉駐車場につきます。一般車両が入れるのはここまで。ここから先はこの奥の宿の車しか走れません。この奥に八丁湯、加仁湯、日光沢温泉、手白沢温泉などがあります。またちょっと前までここに女夫渕温泉ホテルがあったとのことですが、今は跡形もなく整地されてしまっていました。今度は八丁湯などに行ってみたいと思いつつも、奥鬼怒最深部まで到達した満足感もあり、この日はこれでユーターンすることにしました。

来たくねくね道を戻って、先ほどやり過ごした川俣温泉の国民宿舎に寄ってみます。

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日光国立公園・川俣温泉 国民宿舎渓山荘

女夫渕温泉から戻る県道23号線から案内看板に促されるままに細い坂道を降りていくと、渓山荘に突き当たりました。宿の前には車は1台もなく、何となく嫌な予感がしますが、車を降りて中に入ってみると、宿の人がいました。この日は日曜。おそらく土曜の夜宿泊したお客さんがはけて誰もいないのでしょう。この日は休むつもりだったようですが、日帰り入浴は男湯を夫婦で貸切で使ってくれればオッケーということで入浴可となりました。

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お風呂はロビーから階段を降りたところ。

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ロビーも廊下も脱衣所も綺麗に清掃されていてなかなか。宿の人から内風呂は熱かったら水でうめていいよと言われ、入ってみますが、おそらく温度は45度くらい。私には適温(笑)、というか熱めの風呂で実に気持ちいいですね。単純泉ですがほんのりと硫黄の香りが漂い、お肌もすべすべするなかなかいいお湯。

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露天風呂にも入りましたが、こちらは温度調節厳禁ということでしたが、こちらはやはり少し温度が低く、ちょっと入って内湯に戻りました。やはり内湯の熱さがいいですね。のんびり湯を楽しんでドライブの疲れを取ることができました。



川俣温泉から、さらに東に戻って、先ほどやり過ごした川俣湖温泉の上人一休の湯ですが、時間に余裕があるため、「ここも入っていく?」と嫁さんに聞くと、「入ってく!」とのこと。

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5秒で栗山:川俣湖温泉 上人一休の湯

なぜか建物は懸造り。コンクリート製ではありますが、まるで清水の舞台のように建物が浮いている構造。

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建物左脇の階段を登って裏側に入口があります。

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なかなか立派な佇まいです。

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こちらはアルカリ性単純泉。温度は先ほど入った渓山荘より低めですが、入ったあと手がすべすべになるのはアルカリ泉の特徴ですね。男風呂は先客はなく、後から一人入って来ただけなのでほぼ貸し切り。露天風呂で風を楽しみながらぼおっとして、再び疲れを癒しました。

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嫁さんが上がってくるのを待つ間、温泉の向かいの家の前の花を楽しみます。




川俣温泉、川俣湖温泉で温泉を二つ楽しんで、時刻は15時半くらい。そろそろ宿に向かう時間となりました。この先に茶色の湯が楽しめる開運の湯というのがあるようですが、またの機会にすることにして、一路東の川治温泉を目指します。ここから川治温泉までは30分ほどの距離。あと少しというところで、また気になるものが、、、

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ダム便覧:川治ダム

そう、ダムです。車を停めて写真をパチリ。こちらは川治ダム。ちょっと写真を撮っただけでやり過ごしましたが、何とアーチ式で国内4位の堤高(140m)をもつダムだそうです。堤高1位は富山の黒部ダム(笑)

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ダム湖は八汐湖というそう。曇天のせいか水の緑色が深く見えますね。この日温泉立ち寄りが2箇所ですが、ダム立ち寄りが3箇所。どちらが目的かわからなくなって来ました(苦笑)

色々ありましたが、どうやら無事にこの日の宿泊先である川治温泉の宿に辿りつけそうです。(その2に続く)





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【新着】ジョヴァンニ・アントニーニの交響曲全集第6巻(ハイドン)

全集に向けた取り組みが順調に進んでいます。

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ジョヴァンニ・アントニーニ(Giovani Antonini)指揮のバーゼル室内管弦楽団(Kammerorchester Basel)の演奏で、ハイドンの交響曲3番、26番「ラメンタチオーネ」、79番、30番「アレルヤ」の4曲を収めたCD。このアルバムはアントニーニによるハイドンの交響曲全集の第6巻。収録は2017年3月2日から7日にかけてスイスのバーゼル近郊のリーエンという街にあるランドガストホフ・リーエンでのセッション録音。レーベルはレーベルはouthereグループのALPHA-CLASSICS。

このシリーズはこれまでに全巻取り上げています。

2017/11/22 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ジョヴァンニ・アントニーニの交響曲全集第5巻(ハイドン)
2017/04/18 : ハイドン–交響曲 : 【新着】イル・ジャルディーノ・アルモニコの交響曲全集第4巻(ハイドン)
2016/10/09 : ハイドン–交響曲 : 【新着】イル・ジャルディーノ・アルモニコの交響曲全集第3巻(ハイドン)
2015/06/08 : ハイドン–交響曲 : 【新着】イル・ジャルディーノ・アルモニコの交響曲全集第2巻(ハイドン)
2014/11/08 : ハイドン–交響曲 : 【新着】イル・ジャルディーノ・アルモニコの交響曲全集第1巻(ハイドン)

リリースは安定して続いていますが、今回取り上げる第6巻からアルバムの輸入元がマーキュリーからナクソスジャパンに変わっています。輸入元が変わると何が変わるかというと、以前のマーキュリーのパッケージには白沢達生さんの非常に詳しい解説の翻訳が付いていて、それが魅力だったんですね。ナクソスジャパンのパッケージはタイトルととアルバム内容が書かれたカバーがつけられているだけ。このシリーズは装丁、アートワーク、解説が充実しているだけに、今回の変更は資本の論理でしょうが残念なものですね。どうして変更されたのかと調べてみると旧輸入元のマーキュリーのウェブサイトを確認してみると、サイトが繋がらなくなっていますね。充実した訳と解説が気に入っていただけに残念ですね。

さて、このシリーズについてと奏者についてはこれまでの巻の記事をご覧ください。前巻からオケがバーゼル室内管に変わり、今回もバーゼル室内管。アントニーニの圧倒的なコントロールはオケの違いを感じさせないもので、演奏はキレキレで変わらず。

Hob.I:3 Symphony No.3 [G] (before 1762)
いきなり耳をつんざくようなヴァイオリンの響きにびっくり。この初期の曲から鋭利な響きを引き出すセンスに驚きます。先日のアルトシュテットの振るハイドンフィルもそうですが、古典期の曲をアヴァンギャルドなセンスでまとめる見事な手腕。アルバムの1曲目に挨拶がわりに置く選曲も見事です。けたたましい響きながらスリリングさが勝る1楽章のアレグロ。そして続くアンダンテ・モデラートは厳かささえ感じるほどにレガートを効かせて抑えてきます。メヌエットは舞踊より覇気が勝るキレキレなもの。弦のキレ味にホルンのリズム感の良さが印象的。そしてフィナーレは速いパッセージの連続波状攻撃に痺れ気味。この小曲が見事な仕上がり。

Hob.I:26 Symphony No.26 "Lamentatione" 「ラメンタチオーネ」 [d] (before 1770)
アルバムタイトルもラメンタチオーネということで、メインとなる曲。予想通り1楽章はかなり速めのテンポで、仄暗さが勢いで吹き飛びそう。そう、このスリリングさがハイドンに生気を吹き込んでいるんですね。伴奏に回るヴァイオリンの音階が控え目ながらクッキリと浮かび上がる精緻なアンサンブル。そして波が繰り返し寄せてくるように盛り上がります。速いばかりではなく、フレーズの彫り込みの深さでこの1楽章の魅力を浮かび上がらせます。そして聴きどころのアダージョはこちらも予想通り抑えてきました。独特の雰囲気のあるメロディをあえて平板に表現することでアルカイックな印象が強まります。狭い音量さの中でも耳を澄ますとこのメロディー自体の美しさが心にじわりと沁みてきます。そしてメヌエットも前曲の覇気とは異なり八分のキレで優雅さを残し、最後に仄暗さのうっすらとした余韻を残す巧みな設計。

Hob.I:79 Symphony No.79 [F] (before 1784)
だいぶ時代は下って、朗らかな明るさを持った曲ですが、ただ朗らかに演奏するわけもなく、明るく屈託のないメロディにキレ味鋭い装飾を施してきます。パリセット直前の目立たぬ存在だったこの曲の面白さを再発見した気分。ワクワクするような見事な推進力をちりばめ、千変万化する表情を繰り出す手腕に魔法にかかったよう。転調しながら次々展開していく曲想を追いながらいつも通りハイドンのアイデアにも感心しきり。かなり大胆な音量コントロールが実に効果的。色彩感と躍動感が溢れる秀演。続くアダージョ・カンタービレはつぶやくようにトボトボとしたメロディーの面白さを強調するためかメロディを抑えて木管やホルンの柔らかい音色でアクセントを浮かび上がらせ、ヴァイオリンの繊細さを引き立てるコントラスト。後半のウン・ポコ・アレグロで弦のソリッドな音色が出てくることを想定した演出でしょう。3楽章のメヌエットはこれまでの曲で最も舞曲らしいもの。そしてフィナーレは実に軽やかな入り、と思った瞬間展開部に入ると牙を剥き、弦の表情の使い分けの多彩さを印象付けます。ハイドン自身もこれだけの表現の幅は想像できなかったでしょう。見事です。

Hob.I:30 Symphony No.30 "Alleluja" 「アレルヤ」 [C] (1765)
最後の曲。どの曲も新鮮に響きますが、このリズミカルなアレルヤの入り、古楽器の演奏は数あれど、このニュアンス豊かな表現は新時代のもの。楽器の音色で聞かせた初期の古楽器演奏とは異なり、古楽器の音色の幅を駆使して、色彩感も推進力もキレも伴い実に豊かなイメージを描いていきます。弦楽器の表現力は前曲同様。特に木管とホルンの巧みなコントロールは神業レベル。おまけに構成感も完璧で引き締まった1楽章。アンダンテは抑えた弦とクッキリと浮かび上がる木管などによるコントラストが再来。木管の響きの美しさ、とりわけフルートが見事な演奏。そしてフィナーレは比較的おおらかな響きで入りますが、徐々にキレを垣間見せ、語り口の巧さを見せつけます。最後はオーソドックスにまとめてきました。

ジョヴァンニ・アントニーニ指揮のバーゼル室内管によるハイドンの交響曲全集の第6巻。この巻も非常にレベルの高い仕上がり。アントニーニのキレ味鋭いコントロールと、多彩な表現力で時代をまたぐ4曲を巧みに料理して、どの曲も抜群に面白い出来。素晴らしい才能の持ち主ですね。このシリーズは冒頭にも書いたように、アートワークも装丁も素晴らしく所有欲を満たすもの。次の巻のリリースが待ち遠しいですね。もちろん評価は全曲[+++++]とします。



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ニコラ・アルトシュテット/ハイドン・フィルのオックスフォード、チェロ協奏曲、驚愕(サントリーホール)

6月30日は楽しみにしていたコンサートに行ってきました。

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サントリーホール:ハイドン・フィルハーモニー

その名もハイドン・フィル。耳馴染みがないと思った方は、アダム・フィッシャーが設立したオーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団(Austro-Hungarian Haydn Orchestra)が2015年のシーズンからハイドン・フィルハーモニーと表記するように変わったというと合点が行くでしょう。当ブログの読者の方でもアダム・フィッシャーを知らない方はいないはず。そのハイドン・フィルが来日するということで、もちろんハイドン啓蒙に心血を注ぐ私がチケットをとったのはもちろんのこと。現在の芸術監督は2014年、アダム・フィッシャーの後任として登用されたニコラ・アルトシュテット(Nicholas Altstaedt)。そしてオールハイドンプログラムということで、現在のハイドンフィルの実力はいかほどのものか確認したいとの意図です。

ちなみにブログを書き始める直前の2009年にアダム・フィッシャーと当時のオーストリア・ハンガリー・ハイドン管は来日公演を行っていて、もちろんその公演も聴いています。そのことは次の記事でちょこっと触れています。

2010/01/24 : ハイドン–交響曲 : アダム・フィッシャー全集その後

アダム・フィッシャーのハイドンはBRILLIANT CLASSICSの全集が入手しやすいこともあり、多くの人が聴いていると思いますが、特に録音初期の生気あふれる演奏の魅力が聴きどころとなっていますし、実演でもそのあたりの聴かせ方が上手く、流石にハイドンの名を冠し、本拠地もハイドン自身が活躍したアイゼンンシュタットのエスターハージー城ハイドンザールであるだけのことはあるという演奏。

一方、現在の芸術監督のニコラ・アルトシュテットはもともとチェリストで、こちらもチェロ協奏曲のアルバムを取り上げています。

2014/03/07 : ハイドン–協奏曲 : ニコラ・アルトシュテットのチェロ協奏曲集(ハイドン)

記事に書いたように、この演奏は驚愕の演奏。ハイドンのチェロ協奏曲のカデンツァがまるで現代音楽のような恐ろしいまでのキレ味。これまで聴いたチェロ協奏曲の中でも1番の前衛的な演奏。それもそのはずで、クレーメルに師事し、2012年からはクレーメルが主催してきたロッケンハウス音楽祭の音楽監督を引き継ぐ存在。

ということで、オーソドックスにハイドンの魅力を伝えてきたオケをキレキレの若手がどうコントロールするのかというのが聴きどころということですね。この日のプログラムは下記の通り。

交響曲第92番「オックスフォード」
チェロ協奏曲第1番(チェロ:ニコラ・アルトシュテット)
交響曲第94番「驚愕」



この日の開演時間は14:00ということで、ちょっと早めにアークヒルズに着き、中のお蕎麦やさんで昼食をとってから、おもむろに開場時間に入場します。するとこの日はホワイエでエスターハージー財団によるハイドン展なる展示がされているではありませんか。よく見るとチラシにもその旨書いてあるんですが、よく見てませんでした(笑) この日は2階のほぼ正面の席。いつものようにエスカレーターで2階に上がるとすでに展示された品々を皆さんじっくりと眺めていらっしゃいます。

IMG_2267.jpg

チラチラ見ながら廻って見ると見慣れた顔が。ハイドンの音楽を愛し手厚く処遇したニコラウスI世エスターハージー侯爵の肖像画の現物があるではありませんか。

IMG_2268.jpg

こちらはハイドンが1765年1月31日に四半期ごとのボーナス50グルテンを受け取った領収書。直筆のサインを目の前にすると、ちょっと感慨深いものがありますね。

IMG_2266.jpg

色々見廻ってはいても、脳を覚醒させることも必須です。いつものように、ビールとワインで景気付けして開演を待ちました。



この日はステージ裏や真横の2階席にはお客さんは入れず、また席の埋まり具合も半分くらいだったでしょうか。やはりハイドンだけでは集客が難しいのが現実かとは思いますが、この日のコンサートを聴かなかった人は素晴らしい機会を逸したことになりましたね。

ステージ上を眺めると、通常のオーケストラのコンサートならあるはずの椅子がなく、小規模オケ用に配置された譜面台などがパラパラと置かれ、その譜面台も立っての演奏用。チェロなどごく一部の楽器以外は立っての演奏のようです。定刻となり、団員が黒づくめの衣装に身をまとって入場、そしてチューニングは済ませてきたようで、間をおかずアルトシュテットも登壇。

アルトシュテットも黒づくめですが、カンフー選手のようにダボダボで動きやすそうな衣装。客席に向かってにこやかに一礼すると、すぐに振り返ってタクトは持たずにオックスフォードに入ります。よく見ると管楽器は古楽器、ティンパニはバロックティンパニ。演奏はファイを思わせるというか、ファイよりも攻めてくるように速めのテンポでキレ味と凝縮感を伴うもの。アダム・フィッシャー時代の演奏とは同じオケとは思えないほどの変化。アンサンブルも極度に洗練されていて、一糸乱れぬ快演。ファイが即興性も併せ持っていたのに対し、アルトシュテットは確信犯的にオケを煽り素晴らしい高揚感を作っていきます。アルトシュテットは指揮台の隅から隅まで動き回ってかなり大きなジェスチャーでオケに指示を出し、オケもそれに鋭敏に反応。チェリストとしての腕がキレていたのは承知していましたが、オーケストラコントロールにも天賦の才を持っていたんですね。とにかくインテンポで煽る推進力が凄い。出だしの1楽章で挨拶がわりの豪速球。穏やかなアダージョも緊張感が張り詰める研ぎ澄まされた演奏。中間部の激しい慟哭の荒々しさをアクセントにさらに引き締まります。メヌエットも速めのテンポで舞曲的な表情よりは抑えた表現で終楽章につなぎ、最後は超快速テンポで期待通りのキレ味で見事にフィナーレを結びます。これが現代最高のハイドンだと言わんばかりの見事な演奏に会場も拍手喝采。

何度かのカーテンコールの後、今度はアルトシュテットがチェロを抱えて登壇。指揮台に椅子が置かれて、2曲目のチェロ協奏曲1番が始まります。弾き振りということはわかっていましたが、座って合図を出す程度だと思いきや、アルトシュテット、立ってチェロを抱えながらダイナミックに指揮をしながら序奏に入ります。指揮台いっぱいに動き回る姿はチェロを持っていない時と同じでびっくり。そしてチェロの独奏が始まる寸前にさっと座ると何事もなかったようにさらりと演奏に入ります。チェロは以前取り上げた録音と同様、目眩くような鮮やかさ。こちらも攻めに攻めたスタイルでソロとオケが高速でパンチを打ち合うようなスリリングな演奏。もちろんカデンツァはリゲティかリームかというようなクールなもので、古典のハイドンを現代の視点で再構築したような演奏。これが違和感があるどころかアルトシュテットのセンスの良さで見事にしっくりきます。アダージョも磨き抜かれ、フィナーレはまたまた超速めのテンポで鮮やかに締めくくります。こちらも見事な演奏に拍手喝采。通常だとここでソロのアンコールが入るところですが、弾き振りということでそれはなく休憩に入ります。

休憩後は驚愕。こちらも見事でした。1楽章は期待通り新鮮なアクセントと精緻なアンサンブルでハイドンの構成美溢れる名曲を現代のトレンドで最高の演奏に仕立てる名演。アンダンテは変化球も予想しましたが、砂を巻き上げるような豪速球で正統派のビックリ。驚愕のアクセントも演奏によってはここまで際立つのかと今更ながら本当に驚きました。ところが驚きはその後も次々と意表をつくアクセントの波状攻撃で痺れます。そしてメヌエットもこれまでの演奏の垢を感じさせない新鮮味を感じさせ、やはり最後は快速フィナーレで締めくくりました。驚愕という演奏し尽くされたかと思われる曲をこれほどまでに新鮮に響かせる手腕は見事。ハイドンにもっともゆかりのあるあるハイドンフィルが、現代最高のハイドンを聴かせるという千載一遇の機会に立ち会えたと思える演奏でした。

半分ほどの入りだった会場でしたがもちろんブラヴォーが飛び交い、何度かのカーテンコールの後、どうやらアンコールがあるよう。アルトシュテットが奏者の方に振り返って合図を出すと、88番のフィナーレが始まります。これが凄かった。豪速球も豪速球、砂煙を巻き上げながら地を這うように突き進む見事な演奏。88番の剛演はライナーをはじめとして色々ありますが、これほどの迫力は初めて。最後はクナッパーツブッシュの天才的なギアチェンジが頭をよぎりますが、豪速球のまま竜巻のように聴衆を巻き込んでのフィニッシュ。いやいや素晴らしかった! もちろんアンコールにも嵐のような拍手が降り注ぎ素晴らしいコンサートの幕は閉じられました。

いやいや、アルトシュテット、素晴らしい才能の持ち主ですね。ハイドンフィルもアルトシュテットの指示に見事に応える快演。アルトシュテットとハイドンフィルによるハイドンの録音はまだないようですが、アントニーニやファイの取り組みを超える演奏が期待できると言っていいでしょう。またの来日や、録音を期待したいところですね。先日のロト/レ・シエクルの春の祭典も衝撃的でしたが、それを上回る驚きを感じたコンサートでした。

ハイドン好きの皆さん、要注目です!



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ジャンル : 音楽

tag : オックスフォード チェロ協奏曲1番 驚愕 交響曲88番

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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