【ハイドン音盤倉庫特選】ザロモンセットの名演奏(前編)

突然ですが、新企画です!

日頃は1枚1枚のアルバムをレビューすることに徹しておりますが、私の興味の矛先がだんだんマニアックになってきて、レビュー対象もこのところマイナー盤やLPが多くなってきております。自然と読者の方もハイドンマニアの方中心になっており、読者層がなかなか広がらない状態で、これはとりもなおさずハイドンの音楽の素晴らしさを世に広めるという当ブログのミッションの達成が危ぶまれるというもの。ということで、このマンネリズム的状況から脱出すべくハイドンの有名曲のベスト盤をあえて世に問おうという起死回生の新企画を立ち上げます。

私自身は以前ブログに書いた通り、人が良いと勧めるものを聴くということはあまり好まず、自分の耳で聴いて、良い演奏を発掘するすることに無類の喜びを見出し、知る人ぞ知る名盤を発掘する巡礼の旅を続けております。もとより世の中に氾濫するベスト盤的な情報はあんまり信用しておらず、実際に雑誌などで勧められているハイドンのベスト盤などよりも素晴らしい演奏が山ほどあることを長年かかってわかったこともそうした思考に至る理由の一つです。ただし、そんな私も振り返ってみると、これまで雑誌などで目に留まった記事などを頼りに暗中模索的に1枚ずつアルバムを手に入れることを繰り返してながらかなりの数のアルバムを聴いてきた経験があるからこそ、そうした境地に至ったのかもしれないと改めて思った次第。

ということで、新企画はハイドンの音楽の素晴らしさをより多くの人に知っていただくため、膨大なハイドンの録音の収集とレビューを続けている当ブログだからこそ選べる、ハイドンの音楽の真髄に迫る名演奏を選定するもの。選定方針としては、多少の入手のしにくさなどには目をつぶり、その曲が持つ魅力を最も深く味わえる演奏とし、世評は意識せず、私自身が最も好きな演奏を選ぶというのが大方針。日頃ヒストリカルな演奏から古楽器、現代楽器を問わず広く色々な演奏を取り上げておりますが、本企画でもそうした演奏スタイルなどに拘らずに選定していこうと思います。また、選定対象は過去にレビューに取り上げたアルバムが多くなりますが、当ブログの記事を隅々まで読まれている方にも新鮮さを確保するため、ブログに未掲載の演奏も選定対象として加えました。名付けて「ハイドン音盤倉庫特選」シリーズ。手始めにハイドンの交響曲の有名曲として、ザロモンセットの前半6曲の特選盤を新企画最初の記事としてしたためました。



Hob.I:93 Symphony No.93 [D] (1791)

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2010/06/13 : ハイドン–交響曲 : 剛演、アンチェルの93番

作曲順では96番「奇跡」がザロモンセットの最初の曲ですが、ホーボーケン番号が一番若いためにザロモンセットでも最初に収録されることが多い曲。選んだのはチェコの巨匠、カレル・アンチェル指揮のベルリン放送交響楽団の演奏で、1957年4月24日の放送用録音。手元の49種の演奏の中で飛び抜けて印象的な演奏。ブログ初期に取り上げていますが、未だこれを超える演奏には出会っていません。赤熱する鉄の塊から刀鍛冶が渾身の力で刀を打ち出していくかのような激熱の演奏。ハイドンらしい構成感が美しい曲ですが、この典雅な曲からこれほどのエネルギー溢れる演奏が生まれるとは! この演奏を聴くまではこの曲はビーチャムやヨッフムの味わい深い演奏がお気に入りでしたが、この演奏によって曲の印象は一変。ハイドンの楽譜の中にこのエネルギーが込められていたことをアンチェルが見抜いたのでしょう。この1枚でカレル・アンチェルの凄さを知った次第。


Hob.I:94 Symphony No.94 "Mit dem Paukenschlag" 「驚愕」 [G] (1791)

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2013/02/09 : ハイドン–交響曲 : カルロス・クライバー/ケルン放送交響楽団の驚愕1972年ライヴ!

ご存知びっくり交響曲。104番「ロンドン」と並んで人気のある曲。この驚愕こそ世の中の人に最も知られたハイドンの曲であり、ハイドンのイメージを良くも悪くも代表する曲。2楽章のびっくりばかりが一人歩きしていますが、この曲の真髄は1楽章から4楽章までの明確な起承転結の構成感と優美なメロディー。名演奏ひしめく手元の117種の演奏から私がこの曲の決定盤に選んだのは、カルロス・クライバー! クライバーの驚愕には3種の録音がありますが、これはその中でも最も古い1972年のケルン放送交響楽団とのライヴ。世界をあっと言わせたウィーンフィルとの「運命」のDG盤が1975年のリリースですので、それより前の若さみなぎるクライバーの演奏。残念ながら海賊盤しかリリースされていませんが、この録音が音質も一番いいもの。クライバーが振ると、もちろん全編に燃えたぎる力感と優美さが調和する、まるでミケランジェロの彫刻のような存在に昇華されます。最初から最後までクライバーの天才ぶりに圧倒される素晴らしい演奏です。


Hob.I:95 Symphony No.95 [c] (1791)

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2010/04/21 : ハイドン–交響曲 : 枯淡、シューリヒトのハイドン

ザロモンセットの中で唯一の短調の交響曲。それゆえ比較的地味な存在ですが、1楽章冒頭の険しさ、全編に散りばめられた美しいメロディー、そして終楽章の燃え上がるようなクライマックスが魅力の曲。手元の49種の演奏の中で私が最も愛する演奏はカール・シューリヒトがシュツットガルト放送響を振った1955年4月5日の録音。このアルバムは直接レビューしておりませんが、上のブログ初期の記事で86番を取り上げた際にこのアルバムに触れています。シューリヒトのハイドンでは104番ロンドンと86番が味わい深い名演として有名ですが、どっこいこの95番こそシューリヒトの素晴らしさが味わえる演奏です。柔らかくしなやかに響くオーケストラですが、造形は端正で、ハイドンの交響曲の骨格をしっかりと描き、その上そよ風のような心地よさと滲み出るような味わいの深さ。それがこの95番交響曲のもつ可憐な表情を描き切っています。アンダンテの美しさはこの世のものとは思えな境地、そして終楽章の自然で流麗なのにものすごい迫力に至るところは見事の一言!


Hob.I:96 Symphony No.96 "The Miracle" 「奇跡」 [D] (1791)

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2010/02/11 : ハイドン–交響曲 : アバドの「奇跡」

1791年、ハイドンが最初にロンドンを訪れた時、最初に作曲した曲。「奇跡」というニックネームはこの曲の演奏時にハイドンを一目見ようとハイドンの周りに観客が殺到した際、会場のシャンデリアが落下したものの、奇跡的に一人の怪我人も出なかったという逸話によるもの。気のせいか曲自体にもミラクルな感じがするところが面白いところ。手元にある67種の演奏から、このミラクルな曲のミラクルな演奏といえば、クラウディオ・アバドがヨーロッパ室内管を振った1986年の演奏です。この時期、アバドはヨーロッパ室内管とザロモンセットから8曲と協奏交響曲などを録音していますが、そのシリーズの中でも飛び抜けてこの奇跡が素晴らしい出来です。奇跡といえばワルター、クリュイタンスなどの名演盤を推す方もあろうかと思いますが、このアバドの演奏は若手中心のヨーロッパ室内管の驚くほど俊敏な反応の良さで聴かせる演奏。アバドのニュートラルな指揮はこの曲の純音楽的な構成の面白さを際立たせ、終楽章の火を吹くような鮮やかさはまさにミラクル!


Hob.I:97 Symphony No.97 [C] (1792)

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2010/03/22 : ハイドン–交響曲 : クイケンのザロモンセット

ハイドンが第1回目のロンドン旅行中の1792年に作曲した曲。熱狂的に迎えられたロンドンでの充実した日々を経て、交響曲の筆致も熟成を極めたハイドンが書いたハ長調の晴朗、端正な曲。ニックネームがないことから比較的地味な存在ですが、この端正な曲には端正な演奏が似合います。手元の49種の演奏から選んだのがシギスヴァルト・クイケンの振るラ・プティット・バンドによる1993年の録音。古楽器のザロモンセットの録音には古くはグッドマン、ブリュッヘン、ミンコフスキなどのものがありますが、私が一番好きなのはこのクイケンのもの。どの曲も端正な演奏ながら音楽がイキイキとした名演奏なんですが、中でもこの97番は古楽器オケが気持ちよく鳴り響く名録音です。この曲のメヌエットは典雅の極み。古楽器の響きに包まれるエクスタシー。リズムのキレも最高。最後まで一糸乱れぬ古楽器オケによる最高の演奏です。


Hob.I:98 Symphony No.98 [B flat] (1792)

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ザロモンセット前半最後の98番。97番同様第1回のロンドン旅行中の作曲。98番もザロモンセットの中では地味な曲ではありますが、緊密な構成であることはもちろん、美しい緩徐楽章、機知に富んだ展開に溢れ、特に終楽章の最後にチェンバロのソロが登場することで有名な曲。この曲の52種の演奏から私が選んだのは、オイゲン・ヨッフム指揮のロンドンフィルによる1972年録音のアルバム。ヨッフムとロンドンフィルとのザロモンセットは多くの方の愛聴盤となっているいわば定番。98番は特に終楽章に一貫性を持たせるのが難しい曲ですが、ヨッフムの速めのテンポによる非常に流れの良い演奏と自然なデュナーミクによって、まるで絵巻物を見ていくように音楽が一貫して流れる心地よさを味わえます。当初、少し前にレビューしたヨッフムが1962年にベルリンフィルを振った殺気を感じるほどの切れ込みと迫力を味わえる録音を選ぶつもりでしたが、98番についてはロンドンフィル盤の流麗な見通しの良さの素晴らしさが勝ると確信し見直しました。この曲には他にドレスデンシュターツカペレとの盤の燻し銀の響きを味わえる録音もあり、3者とも素晴らしい演奏です。
(参考)2014/04/25 : ハイドン–交響曲 : オイゲン・ヨッフム/ベルリンフィルの88番、98番(ハイドン)



以上、ザロモンセット前半6曲の名盤セレクションでした。本記事を書くために色々なアルバムを聴き直しましたが、それはそれで楽しい時間でした。有名曲だけに、読者の皆様も色々と愛聴盤があろうかと思います。ご意見、お叱りなどありましたらコメントの方にどうぞ!

ちょっと間を置いて、ザロモンセットの後半6曲についても書きたいと思いますのでご期待ください。

※本記事で取り上げた演奏について所有盤リストには"Best Choice of Works"というリンクを貼り付けました。

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【新着】モリッツ・エルンストのピアノソナタ全集第1巻(ハイドン)

久々にCDに戻ります。ちょっと気になっていたアルバムが到着しました。

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TOWER RECORDS / amazon / ローチケHMVicon

モリッツ・エルンスト(Moritz Ernst)のピアノによる、ハイドンのピアノソナタ全集の第1巻で、6曲のソナタ(Hob.XVI:7、XVI:8、XVI:35、XVI:36、XVI:37、XVI:49)が収められたアルバム。収録は2015年、バイロイトにあるピアノメーカー、シュタイングレーバー&ゼーネ社(Steingraeber & Söhne)の室内楽ホールでのセッション録音。レーベルはPerfect Noiseという不思議な名前のレーベル。

最近リリースされたこのアルバム。タイトルにJoseph Haydn Complete Sonatas Vol.1との記載があり、気になっていたもの。ピアニストもレーベルも全く未知のものでしたので、まずは当ブログが取り上げないわけにはいかないとのことで注文を入れていたもの。到着して手に取ってみると、まずは未知のレーベルながらなかなかセンスのいい造りで一安心。ライナーノーツに目をやると、ドイツのワーグナーの聖地バイロイトにあるピアノメーカーのシュタイングレーバー&ゼーネ社のピアノでの録音とのこと。ハイドンのソナタの録音はスタインウェイが多いのはもちろん、ウィーンのベーゼンドルファーによるものや、最近ではジャン=エフラム・バヴゼが日本のヤマハで全集の録音を進めています。変わったところでは、アンジェラ・ヒューイットがイタリアのファツィオーリを弾いて録音を残しています。が、このアルバムで弾かれているシュタイングレーバーは初めて聴くもの。ピアノの楽器に詳しいわけではありませんが、ちょっと珍しい選択でしょう。気になったのでシュタイングレーバーについてちょっと調べてみました。

Steingraeber & Söhne(日本語)

メーカーのウェブサイトには日本語のページも用意され、リンクされているPDFにもちょっと怪しげな訳ではありますが日本語の解説がつけられています。創立は1852年とハイドンが生きていた時代で、シュタイングレーバー家による家族経営の小規模なピアノメーカーのようですが、リリースされているモデルは多岐にわたり、有名なピアニストにも愛用者がいるようです。このアルバムでもハイドンのソナタ全集を録音するにあたり、このピアノを選んだ理由はライナーノーツにも記載されていませんので、音色で確認するしかないでしょう。

奏者のモリッツ・エルンストは1986年、ドイツの押すとヴェストファーレン地方で生まれたピアニスト、チェンバリストでヨーロッパでは広く活躍している人のよう。特に現代音楽を中心に活動してきたようで、これまでにリリースされたアルバムは現代ものが多いですね。

Moritz Ernst

このアルバム、ハイドンのピアノソナタ全集を標榜するだけあって選曲もなかなか考えられています。初期のソナタ、中期のソナタ、晩年のソナタをうまく配置した選曲。さて、肝心の演奏、そしてシュタイングレーバーによる響きは如何なものでしょう。

Hob.XVI:7 Piano Sonata No.2 [C] (before 1760)
比較的狭い空間で残響共々とらえた録音。少し遠くにピアノが位置するワンポイント録音のような感じ。もちろん現代ピアノなんですが、ちょっと古めかしい印象もある独特の音色。これがハイドンのソナタに合いますね。最初は非常に短い曲ですが、エルンストの演奏はかなり客観的に主情を廃した演奏。演奏のスタンスとしてはオルベルツに近いかもしれません。現代音楽を得意としているだけにタッチは正確で、初期のハイドンのソナタをまるで慣らし運転のようにさらりとこなします。

Hob.XVI:8 Piano Sonata No.1 [G] (before 1760)
中音域の独特の音色がシュタイングレーバーの特徴でしょうか。この曲でもさらりとしたタッチでハイドンの諧謔的なフレーズを冷静に展開していきます。まるで練習曲をさらりとこなすようなスタンスのエルンスト。この初期の曲にはこのようようなスタンスがふさわしいのでしょう。少し表現が踏み込んでくるのが2楽章のメヌエット以降。メヌエットからアンダンテの穏やかな表情への変化はなかなかのもの。そして転がるような終楽章へ。ハイドンの音楽に潜む機知をしっかりと汲みとります。

Hob.XVI:35 Piano Sonata No.48 [C] (c.1780)
中期のソナタに入ります。速いパッセージの入りはスタインウェイでの華麗な響きに慣れていますが、このシュタイングレーバーの家庭的な響きで聴くと、ソナタ自体が身近な存在に聞こえます。もちろんエルンストの指は軽やかに回り少しの破綻も見せません。それどころ左手のアクセントの力強さはかなりのもの。なんとなくもう少し聴きどころを作った方が良さそうとは思いながらも、さらりとしたタッチで押し通します。2楽章に入ると少しくつろぎながらくっきりとメロディーラインを浮かび上がらせ、音楽の琴線に触れるようになります。全集を一定の水準で統一感を持たせようとしている中での、しっかりと盛り上げる聴きどころも必要ですね。エルンストの手の内がだんだんわかってきました。フィナーレはまたさらりとこなします。ハイドンの演奏に必要な軽さをしっかりと表現できています。

Hob.XVI:36 Piano Sonata No.49 [c sharp] (before 1780)
あえて少しリズムを重くしたのでしょう。ゴリっとした感触の印象的な入りはなかなかの迫力。基本的に一定のスタンスによる安定した演奏ながら、曲ごとに少しづつ表情をつけてきます。さっと音量を落とした直後のアクセントなどエルンストならではの個性的な表現もちりばめます。この曲ではリズムもテンポも自在に操ることで曲の面白さをうまく引き出しています。2楽章のスケルツァンドも自在なタッチでハイドン独特のメロディーをアクロバティックに再構成。そして短調のメヌエットもどこか冷静な視点でさらりとこなします。この冷静さはどこかに現代音楽の演奏に通じる視点を持っているよう。

Hob.XVI:37 Piano Sonata No.50 [D] (c.1780)
聴き慣れた曲ですが、ピアノの音色が異なるのと、エルンスト流のクールさ、現代性で新鮮な響きを作っています。ここにきてリズムもタッチも少しづつ思い切った表現が見られるようになってきます。これがちょっとハイドンのソナタとしては前衛的でもあり、ちょっとバランスに欠ける印象にもつながります。ここがハイドンの難しいところ。
聴きどころのドラマティックな2楽章。1楽章の演奏で少し外れ感があったんですが、2楽章に入るとこれが実に素晴らしい演奏に変わります。1楽章の先走り感はどこへやら。しっとりと落ち着いた音楽が流れます。そしてフィナーレも落ち着きを保ちながら多彩なタッチでまとめます。

Hob.XVI:49 Piano Sonata No.59 [E flat] (1789/90)
最後はハイドン晩年の傑作ソナタ。多くの名演奏がひしめく曲。ここまで聴いてきて、シュタイングレーバーのピアノは、少々古風な音色の面白さがある一方、複数の音が鳴った時のハーモニーの美しさに少々難ありだということがわかりました。この最後のソナタでもメロディーラインのタッチの面白さが浮かび上がる一方、ハーモニーのが単音的に聴こえるのが曲の印象を左右していますね。現代ピアノでのハイドンのソナタの豊かな響きよりも音色はピアノながらフォルテピアノに近い一音一音の存在感が特徴になるでしょうか。エルンストの冷静なタッチもそう感じさせている一因かもしれませんね。この曲では表現は今までの曲同様多彩なんですが、曲に込めらた心情のようなものよりもタッチの変化のようなものに気を取られ、表現がちょっと表面的な印象につながっています。
アダージョでは前曲同様、エルンストの現代的ながら自在な表現がマッチして曲の深みを感じさせます。そしてフィナーレはさっぱりとした表情で弾き抜けます。

ハイドンのピアノソナタ全集を意図するモリッツ・エルンストの演奏ですが、曲から一定の距離をおいて客観的な視点で曲を捉えた演奏で、使用しているシュタイングレーバーという楽器の響きもあって、さらりとした表情の印象が強く残る演奏でした。楽器の選択はハイドンの時代の響きに対するイメージを優先させたものだと思いますが、悪くはありません。この演奏の印象はやはりモリッツ・エルンストのタッチにあり、独特の現代的感覚がそのような印象を残していると思われます。これからハイドンのソナタ全集を残すという一大プロジェクトに挑むということで、今後の演奏に注目したいと思います。評価は全曲[++++]とします。

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絶品! グラーフ/スタルク/デーラーによるフルート三重奏曲集(ハイドン)

今日は室内楽のLP。宝物がまた1枚増えました。

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ペーター=ルーカス・グラーフ(Peter-Lukas Graf)のフルート、クロード・スタルク(Claude Starck)のチェロ、ヨルグ・エヴァルト・デーラー(Jörg Ewald Dähler)のフォルテピアノで、ハイドンのフルート三重奏曲3曲(Hob.XV:16、XV:17、XV:15)を収めたLP。収録に関する情報は記載されていませんが、隣接するレコード番号のLPが1984年リリースとありますので、LPの状態も勘案して1980年代中盤の録音と想像しています。レーベルはclaves。

ハイドンのフルート三重奏曲はピアノトリオのヴァイオリンパートをフルートの華やかな音色で置き換えたもので、この曲の出版当時からフルート版の楽譜も出版されていたとのことでフルートでの演奏も多くなっているとのこと。これまでもかなりのアルバムを取り上げています。

2016/08/26 : ハイドン–室内楽曲 : ムジカ・ドメスティカのフルート三重奏曲集(ハイドン)
2016/06/21 : ハイドン–室内楽曲 : ラ・ガイア・シエンツァによるフルート三重奏曲と室内楽版「驚愕」(ハイドン)
2015/08/28 : ハイドン–室内楽曲 : 【新着】クイケン兄弟によるフルート三重奏曲集(ハイドン)
2015/02/21 : ハイドン–室内楽曲 : トーケ・ルン・クリスチャンセンのフルート三重奏曲(ハイドン)
2012/05/27 : ハイドン–室内楽曲 : ディター・フルーリーによるフルート三重奏曲

この録音が1980年代中頃の録音だとすれば、手元のアルバムでは古楽器による最も古い録音ということになります。

奏者のペーター=ルーカス・グラーフは有名なフルート奏者ゆえご存知の方も多いでしょう。1929年チューリッヒ生まれ。チェロのクロード・スタルクは1928年ストラスブール生まれ。フォルテピアノのヨルグ・エヴァルト・デーラーは1933年ベルン生まれと、録音当時50代の名奏者揃い。

Hob.XV:16 Piano Trio (Nr.28/op.59-1) [D] (before 1790)
LPのコンディションは最高。針を落とすと鮮明な響きが飛び出してきます。フォルテピアノのデーラーが刻む速めの一定したリズムに乗ってフルートのグラーフがきりりと引き締まったメロディーを重ねていきます。古楽器によるオーソドックスと思いきや、実に豊かなニュアンスを帯びた演奏にすぐに引き込まれます。フルートのリズムが冴えまくって超鮮明に曲を描いていきます。
続く2楽章は絶品。静寂にとぼとぼと刻まれるフォルテピアノのリズムに乗って幽玄なフルートの音色が響き渡ります。フォルテピアノの左手の刻むリズムと、右手の奏でるメロディーも絶美。デーラーも只者ではありませんね。チェロも含めてリズム感が良いので音楽が淀みなく流れます。
そのよさが活きるのが終楽章。くっきりとメロディーが浮かび上がり、ハイドン独特の絡み合うメロディーの面白さが際立ちます。思った以上にフォルテピアノが雄弁なのが効いています。

Hob.XV:17 Piano Trio (Nr.30/op.59-3) [F] (before 1790)
一転して軽やかなタッチのフォルテピアノの入り。リズムよりも流れの良さを感じさせます。相変わらずグラーフのフルートの音色は深みのある美しいもの。曲に合わせてか、両者ともリラックスした入り。中盤から印象的な慟哭が続きますが音色の硬軟を織り交ぜながら進みます。この曲ではタッチの変化を聴かせどころに持ってきました。

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ここでLPをひっくり返して2楽章へ。宝石のような響きの流れに身をまかせる快感に浸ります。一貫したリズムの流れの瞬間瞬間の情感のデリケートな変化が繰り返されるうちに至福の境地へ。最後は静寂に吸い込まれて終わります。

Hob.XV:15 Piano Trio (Nr.29/op.59-2) [G] (before 1790)
再び鮮明なリズムに乗った快活なメロディーへ。この曲の明るさと翳りが繰り返される美しさは筆舌に尽くしがたいもの。それをグラーフの見事なフルートとデーラーの表情豊かなフォルテピアノで鮮やかに演奏され、曲の美しさが完璧に表現されます。何気にチェロのスタルクもキレ味鋭く、2人に負けていません。世の中にこれほど美しい曲があるのでしょうか。そしてあまりに見事な演奏に言葉を失うほど。この曲の真髄に迫ります。
1楽章のあまりの完成度にのけぞっていたところに癒しに満ちたフォルテピアノの音色が沁み入ります。グラーフのフルートは素晴らしい音量と伸びやかさで孤高の境地。広い空間に響き渡るフルートの響き。これほど美しいフルートの音色は初めてです。
終楽章は前2楽章の素晴らしさの余韻の中、メロディーの戯れを楽しむような演奏。この軽さというか自在さはこれまでの妙技の数々をこなしてきたからこその境地でしょう。

絶品です! これまで取り上げてきたフルート三重奏曲はいずれも素晴らしい演奏でしたが、このアルバムはそれを超えるもの。この曲集の決定盤としていいでしょう。グラーフのフルートがこれほど素晴らしいものだと改めて認識しました。そしてデーラーのフォルテピアノも絶品。また曲の並びも作曲順ではXV:16、15、17ですが、このアルバムでは16、17、15の順で収録されており、LPのカッティングの都合で2楽章の17を真ん中に置いたものとは思いますが、そのおかげでXV:15の見事な演奏が最後に配置され、アルバムの完成度を上げる結果につながっています。特にこのXV:15の素晴らしさは心に刻まれました。評価はもちろん全曲[+++++]といたします。

世の中はお盆で帰省ラッシュですが、このお休みはのんびり過ごそうと思います。

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ハインツ・ホリガーのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)

暑いので、気楽に聴ける曲です。

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ハインツ・ホリガー(Heinz Holliger)のオーボエ、デヴィッド・ジンマン(David Zinman)指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(Concertgebouw-Orchester, Amsterdam)の演奏で、以前はハイドンの作とされたオーボエ協奏曲(Hob.VIIg:C1)、ロッシーニのオーボエと小オーケストラのための変奏曲、アントン・ライヒャのコール・アングレと管弦楽のための情景、ドニゼッティのコール・アングレ協奏曲の4曲を収めたLP。収録に関する情報は記されていませんが、レーベル面にはPマークが1979年と印刷されています。レーベルはもちろんPHILIPS。

ハイドンのオーボエ協奏曲はハイドン自身が書いたものではないというのはご承知の通りですが、意外にいい曲なのでそれがわかった上でも録音は結構な数がリリースされています。当ブログでもこれまでに3件レビューしています。

2015/04/28 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】フランソワ・ルルーのリラ協奏曲、オーボエ協奏曲(ハイドン)
2015/03/23 : ハイドン–協奏曲 : パウルス・ファン・デア・メルヴェ/ヴァントのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)
2015/03/22 : ハイドン–協奏曲 : エルネスト・ロンボーのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)

オーボエ協奏曲についてはロンボーの記事をご覧ください。ちなみに取り上げた3枚のアルバムはいずれも名演奏。特にオーケストラパートの充実した演奏が印象に残るものでした。

そして、オーボエといえばもちろんハインツ・ホリガー、本命登場です。このアルバムを手に入れたのは昨年でしたが、それまでホリガーにこの曲の録音があることを知りませんでした。しかも、ジンマン指揮のコンセルトヘボウ管による全盛期の蘭PHILIPSの録音ということで言うことありません。ホリガーはモーツァルトのオーボエ協奏曲に素晴らしい演奏を残しています。これはかつての愛聴盤です。

2010/10/14 : ハイドン以外のレビュー : ホリガーのモーツァルトのオーボエ協奏曲

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Concerto per il oboe [C] (Hob.VIIg.C1)
スカッとホールに広がるオーケストラの響き。PHILIPSによるコンセルトヘボウの見事な響きにいきなりうっとり。LPのコンディションも最高で実体感溢れる響きに酔いしれます。さすがにデヴィッド・ジンマンが振るだけあってオーケストラのコントロールは精緻。ホリガーのソロはあの細めながら伸びやかな音色が期待通り。独特のアーティキュレーションによってホリガーの演奏だとすぐにわかります。モーツァルトの演奏でもそうでしたが、この天真爛漫な伸びやかさはホリガーならでは。ソロの伸びやかさに触発されてかどうかわかりませんが、オケの方も超高鮮度の演奏で応えます。スピーカーの周りがコンセルトヘボウになったような見事な録音に思わずヴォリュームを上げて美音を浴びる快感に身をゆだねます。実に克明なオケの演奏に対してオーボエのソロが可憐に飛び回り、天真爛漫な境地に至ります。音色が変化するわけではないのに実に多彩な表情の変化をを見せます。1楽章のカデンツァはホリガーのしなやかな音階が極限まで透明に昇華する見事なもの。1楽章からノックアウト気味です。
続くアンダンテは、ちょっとハイドンによるメロディーとは異なる趣を帯びているように感じますが、メロディーの美しさはモーツァルト的な洗練も感じる名曲。ハイドンだったらもっと多様な展開を絡ませてくるような気がします。ただモーツァルトで孤高の境地を聴かせたホリガーの手にかかると、この曲の美しさを見事に洗練の極致まで持っていきます。ここでもジンマンはホリガーの自在な表現にしっかりと寄り添って、テンポも呼吸も見事に合わせてきます。
フィナーレの入りも絶妙な軽さ。この入りしかないという見事なもの。そしてオケの反応の鮮やかさは神がかったもの。ホリガーは遊びまわるようにテンポを動かし、そして完全に透明な響きに吸い込まれて行くようにメロディーを伸びやかに描き続け、オケとの対話を楽しむよう。最後はオケがキリリと引き締めて終了。

ロッシーニの曲はオペラの1場面のような曲。ロッシーニ独特の明るいメロディーと翳りの交錯が見事に描かれた曲。ホリガーの妙技とオケの反応の鮮やかさがハイドンの曲以上に活きてきます。ライヒャの曲ははじめて聴きますがなかなか味わいのある美しいメロディーが聴きごたえ充分。オーボエよりも渋い音色のコール・アングレもホリガー流に見事に操ります。そしてドニゼッティの曲もオペラの一場面のようなドラマティックなもの。ホリガーのコール・アングレがちょうど歌手のアリアのような存在。もちろん歌手の表現をもうわまわらんとするホリガーの表現力が聴きどころ。B面の3曲は気軽に楽しめるくつろいだ曲ばかりでした。

このアルバム、流石ハインツ・ホリガーという演奏。やはり他の奏者とははっきりと異なるホリガーならではのオーボエの演奏を聴かせます。軽やかさと伸びやかさの表現は他の奏者とは一線を画するところ。そしてデヴィッド・ジンマンの振るアムステルダムコンセルトヘボウ管の伴奏も完璧。何より全盛期のPHILIPSの空気感溢れる素晴らしい録音がこの演奏に華を添えます。ハイドンの評価はもちろん[+++++]とします。

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ジャン=クロード・ぺヌティエのピアノソナタ集旧録音(ハイドン)

またまたお宝盤発掘! どうしてもLPにいってしまいます。

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ジャン=クロード・ぺヌティエ(Jean-Claude Pennetier)のピアノによるハイドンのピアノソナタ3曲(Hob.XVI:34、XVI:48、XVI:49)を収めたLP。収録は1984年10月、南仏マルセイユの北にあるソーヴァン城(Château de Sauvan)でのセッション録音。レーベルはharmonia mundi FRANCE。

ぺヌティエのハイドンのソナタの録音は以前に取り上げていますし、ラ・フォル・ジュルネで実演も聴いています。

2015/05/04 : コンサートレポート : ジャン=クロード・ペヌティエの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(ラ・フォル・ジュルネ)
2010/11/24 : ハイドン–ピアノソナタ : ジャン=クロード・ペヌティエのピアノソナタ集

以前取り上げたピアノソナタ集のCDは曲はXVI:50、51、52などで、録音は1999年から2000年にかけて。今日取り上げるアルバムの録音はその約15年前の1984年の録音で、曲はXVI:34、48、49とCDとは重なっておらず、ハイドンのピアノソナタの晩年の名曲を網羅する形になっています。CDというメディアが世の中に出回ったのが1982年ということでこのLPはその直後の録音ということになります。ネットで調べてみた限りではこの録音がCD化された形跡もなく、知る人ぞ知る存在でしょう。

針を落としてみると、驚くほど瑞々しい響き。ジャケットにはピアノはベーゼンドルファーを使っていると書かれています。気になってCDの方をチェックしてみるとこちらはスタインウェイ。CDも非常に響きに美しい録音でしたが、このLPにはベーゼンドルファーの豊穣な響きが最上の形で記録されています。

Hob.XVI:34 Piano Sonata No.53 [e] (c.1782)
少し遠くに残響を伴って定位するピアノ。LPのコンディションは最高で響きの美しさが際立ちます。ぺヌティエの強力な左手のアクセントがメリハリをつけながらの流麗なタッチ。後年の悟ったような表情は見せず、曲の淀みない流れの美しさに焦点を当てた演奏。1楽章はあっという間に流れていきます。1楽章の演奏から想像できましたが、続くアダージョは自然なデュナーミクの美しさが極まる絶美の演奏。ぺヌティエの自在なタッチの魅力にとろけそう。そしてフィナーレも自然な表情の美しさを保ったまま、流れるようなタッチでどこにもストレスを感じさせない演奏。ピアノの純粋無垢な響きの美しさが楽しめます。時折り響きをざらりと分解するような表現でハッとさせるのも効果満点。最後にクライマックスを持ってくるあたりのマナーもオーソドックスでいいですね。

Hob.XVI:48 Piano Sonata No.58 [C] (1787/9)
続くソナタも響きの美しさと流れの良さは変わらず。しかも一音一音の表情が実に豊かで、ハイドンのピアノソナタのオーソドックスな演奏の最上の姿と言っていいでしょう。特に低音の余裕のある図太い響きの魅力はLPならでは。ちょっと強面のぺヌティエのぶっとい指からこれほどの詩情が立ち上るとは。タッチに余裕があるからこそコントロールできる柔らかさということでしょう。まさに夢見心地で響きに酔います。ゆったりとした雰囲気をさらりとかわすかのようにそよ風のような優しさて、驚くほど流麗なタッチで2楽章に入ります。テンポはかなり速めにもかかわらず、まるで魔法のように鮮やかなタッチで弾き進めます。若きぺヌティエの驚くべきテクニック。タッチの冴えをここぞとばかりに聴かせますが、驚くほど自然に響くところに凄みを感じさせます。これは凄い!

IMG_9424.jpg

Hob.XVI:49 Piano Sonata No.59 [E flat] (1789/90)
LPをひっくり返して最後のソナタ。片面に1曲ゆったりとカッティングされているため響きにも余裕があります。この曲はリズムとメロディーの面白さを融合したハイドンの見事な筆致を楽しめる曲。ぺヌティエの自然なタッチは変わらず、左手の図太いアクセントと流麗な右手のパッセージが乱舞する絶妙な演奏。スタインウェイよりも内声部が豊かに響くように感じるためか、非常に豊穣に響きわたります。フレーズ毎の表情ではなく流れるように表情を変えていくことでメロディーの自然なつながりの面白さが浮かび上がります。2楽章は前2曲同様自然な詩情の美しさが沁みます。もう少し表情が濃いとロマン派の曲のように聴こえてしまう寸前のバランス感覚。大きな波のようにうねる曲想をしっかりと捉えてゆったりと盛り上げます。宝石のように磨き抜かれた響きに三度うっとり。この曲はフィナーレがメヌエット。最後まで落ち着き払ったぺヌティエの見事なコントロールで、ハイドンの機知に溢れたソナタを一貫してロマンティックな姿に仕立て上げてきました。この曲も最後の一音を轟かせて終了。

ジャン=クロード・ぺヌティエの1984年に録音されたハイドンのピアノソナタ集。ベーゼンドルファーの豊かな響きを活かした秀逸な録音によって若きぺヌティエがハイドンを流麗にまとめた演奏。後年の録音では枯れたところも聴かせましたが、このころのぺヌティエの演奏はタッチの鮮やかさも、バランスよくまとめる力も後年よりも上と聴きました。この3曲は絶品の出来と言っていいでしょう。評価はもちろん3曲とも[+++++]とします。LPの再生環境がある方、見かけたら即ゲットをオススメします!

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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : ピアノソナタXVI:34 ピアノソナタXVI:48 ピアノソナタXVI:49 LP

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Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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