【1500記事記念】まだまだハイドンいきます!

少し前から、ブログの編集画面の記事の管理ページである数字が気になりはじめていました。そう、記事の総件数がそろそろ1500件になろうとしていたんです。最近は月間の記事投稿数も以前ほど多く投稿できなくなり、ペースダウン気味ではありますが、それでも我ながら1500という数字はちょっと感慨深くもあり、以前に1000記事記念やブログ開設5周年記念の記事を書いたことを思い出して、1500記事記念の区切りをつける記事を書こうかと思うに至りました。このところ旅行記事にかまけておりましたが、一つ前のザロモン弦楽四重奏団の記事で1499件目。ということで本記事がちょうど1500記事目と相成ったわけでございます。

2014/12/14 : ハイドン–交響曲 : 【ブログ開設5周年記念】ピノック/イングリッシュ・コンサートによる交響曲集(ハイドン)
2013/10/24 : ハイドンねた : 【1000記事記念】私はなぜハイドンにはまりつづけているのか?

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普段は仕事から帰って、嫁さんと夕食をとった後、狭いながらも専用のリスニングルームで1〜2時間選んだアルバムをのんびりと聴いたり、新たに仕入れたLPをクリーニングして聴いたりして、気に入った演奏が見つかると記事を書くというスタイルでやっています。いい演奏に出会えば、脳が冴えて、演奏者の背景を調べたり、録音場所を特定したりしながら遅くまでかかって記事を書くなんてこともあり、必然的に睡眠不足が蓄積していくわけです。そろそろいい歳ですので、のんびりと音楽を聴きながらソファで寝入ってしまうなんてことも多くなってしまいましたし、気に入った演奏に出会わない時には無理して書かないようにしてますので、必然的に記事の投稿がまばらになるといった具合なのはご承知の通り。

当ブログを書きはじめてからそんな生活が続いているわけですが、それでも飽きることなく1500もの記事を書くまで続けていられるのは、ハイドンの音楽の素晴らしさと、ブログやtwitterなどを通じてやりとりをしている読者諸兄からのツッコミや激励があってのこと。しばらく更新を絶やすと、素晴らしい演奏の新たな情報を全世界のハイドンの音楽を愛する人に届けなくてはという不思議な責務感が芽生え、いい演奏を発掘しなくてはというモチヴェーションが生まれます。あらためて、このニッチなブログの熱心な読者の皆様に御礼申し上げます。

最近は新譜よりも古いLPなどへの関心が強くなり、オークションやディスクユニオンなどでLPを物色するのも楽しみの一つ。良い演奏、良いコンディションのLPにはCDとは違った深い響きが刻まれていることも多く、同じソースでもLPの方が音楽が心に響くような気がします。ブログを書きはじめたのは2009年と最近のため、コレクションも当初はCDばかりでしたが、最近はLPが発掘対象の中心になっていますので、LPに関する記事も増えてきました。Apple MusicやNAXOSミュージックライブラリーなどのネット配信にも未聴の演奏が多く登録されているようですが、そちらへの興味よりも失われつつあるLP時代の遺産の方に関心がありますので、ネット配信される演奏を取り上げるのはもう少し先にしようと思っております。

ということでとりとめのない記事となってしまいましたが、まだまだ掘り起こすべきハイドンの素晴らしい演奏は山ほどあるに違いなく、それが尽きるまで、はたまたこちらの興味が尽きるまでは記事を書き続けたいと思いますので、読者の皆様、今後とも変わりなくツッコミと激励をよろしくお願いいたします。

2000記事記念記事はいつのことになりますやら、、、(笑)

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ザロモン弦楽四重奏団の剃刀、ひばり(ハイドン)

旅行記にかまけておりましたが、仕入れは継続しております! 今日は最近オークションで見かけて手に入れたもの。

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ザロモン弦楽四重奏団(The Salomon String Quartet)によるハイドンの弦楽四重奏曲Op.55のNo.2、Op.64のNo.5「ひばり」の2曲を収めたLP。収録は1982年11月、ロンドン北東部のウッドフォード教区教会(Woodford Parish Church)でのセッション録音。レーベルは英EDITION DE L'OISEAU-LYRE。

ザロモン弦楽四重奏団はhyperionレーベルに1980年代から90年代にかけて弦楽四重奏をかなりの枚数録音しています。このアルバムに収録されている2曲もhyperionレーベルに録音があるのですが、これはL'OISEAU-LYREレーベルに残されたものでhyperionとは違う音源の録音です。曲は異なりますが、hyperionの録音は以前に一度取り上げています。

2011/10/29 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ザロモン四重奏団のOp.74のNo.2、騎士

手元にhyperionレーベルのシリーズの録音は揃っているのですが、録音年代をチェックすると、一番録音が早いのが1982年の7月で、以降1995年までの間に録音されています。最初の録音のOp.71のNo.1とNo.2は、今日取り上げるLPよりも前の録音になります。この2曲もそれぞれセットとして94年と95年に再録音されています。全くの想像ですが1982年の録音当時、L'OISEAU-LYREとhyperionのそれぞれに録音したものの、セットとして体系的に録音を企画したhyperionの方に録音を継続し、L'OISEAU-LYREとの録音はスポット的に終わってしまったということなのかもしれません。L'OISEAU-LYREからはこのアルバムの他、ホグウッドと組んだザロモン版の室内楽による軍隊とロンドンの2曲のLPがリリースされているのみです。

メンバーはhyperionレーベルの録音と変わりなく、下記の通り。

第1ヴァイオリン:サイモン・スタンデイジ(Simon Standgage)
第2ヴァイオリン:ミカエラ・コンベルティ(Micaela Comberti)
ヴィオラ:トレヴァー・ジョーンズ(Trevor Jones)
チェロ:ジェニファー・ウォード・クラーク(Jennifer Ward Clarke)

ただし、同じ曲で聴き比べると、演奏はこのL'OISEAU-LYRE盤に軍配が上がります。というかこのL'OISEAU-LYRE盤の演奏は絶品なんですね。

Hob.III:61 String Quartet Op.55 No.2 "Lasiermesserquartetett" 「剃刀」 [f] (1788)
hyperionのCDの演奏も悪い演奏ではないんですが、極上のコンディションのL'OISEAU-LYRE盤の磨き抜かれた響きは比べると演奏のしなやかさが数段上。このほんの少しの違いが音楽の深みに大きく影響します。94年録音のhyperion盤が若干平板さを感じさせるのに対し、L'OISEAU-LYRE盤に針を落とすと、瑞々しさに溢れたデリケートな響きに包まれます。音楽の表情の深さと古楽器クァルテットの音色の豊かさに惹きつけられます。演奏に余裕があり、ゆったりとした1楽章の入りの美しさを完璧に表現します。そしてフレーズごとの息の長い音楽の展開が見事。LPながら録音はDIGITAL。L'OISEAU-LYREの見事な録音が演奏に華を添えます。このレベルの録音はうちのオーディオ環境ではLPでしか聞くことができないレベルです。あまりに素晴らしい演奏と録音に1楽章ですでにノックアウト。
切々とした短調の入りから転調して次々と表情を変える2楽章。サイモン・スタンデイジの自然で伸びやかなヴァイオリンがここでも余裕たっぷりな音楽を作っていきます。アンサンブルは神々しいばかりの精度で、未曾有の一体感。ハイドンならではのユニークな曲をあまりに見事に仕上げて、演奏によってはちょっとギクシャクする曲の真価を問います。注意深く聴くと実によくできた曲だと唸ります。
メヌエットは前楽章を受けてか、リズミカルな舞曲ではなく、ここでも技巧を凝らしたメロディーで聴く人を驚かせようという感じ。
フィナーレはハイドンならではのコミカルなメロディーの魅力に溢れた曲。そのコミカルさを軽さとキレ味でさらりと聴かせるセンスの良さも絶品です。

Hob.III:63 String Quartet Op.64 No.5 "Lerchenquartetett" 「ひばり」 [D] (1790)
鳥肌が立つような美しい入り。誰でも知っている冒頭のリズムが非常に滑らかに刻まれ、そしてひばりのさえずりのようなヴァイオリンが伸びやかに歌います。なんと言う美しい響き。冒頭から絶品です。アンサンブルは完璧に揃い、響きは超高鮮度。ボウイングの弓の滑りがしなやかさの限りを尽くします。これほど美しいひばりを聴くのは初めて。そして展開部も迫真の迫力。あまりに素晴らしい1楽章に仰け反ります。
そして緊張感を保ちながらの美しいアダージョ。ここでもサイモン・スタンデイジの伸びやかなヴァイオリンの魅力が圧倒的な存在感で迫ります。途中陰りを感じさせるところの枯れ方が、再び明るさを取り戻す時の対比に効いてきます。伴奏にまわるヴィオラやチェロも表現力豊かにサポート。
静かに閉じた前楽章から活気を取り戻すように踊るメヌエットに入ります。前曲とは全く異なるアプローチがビシッと決まります。やはりメヌエットの王道は躍動感ですね。
そして軽快なフィナーレ。入りからキレよく飛ばし、フーガのような展開部でも軽快さを保ち続ける見事な技。ここでもハイドンならではのユーモラスな展開を意図をしっかり汲んだ素晴らしい演奏で締めます。

いやいや、これは絶品。旅行記の前にレビューしたスミソン四重奏団のヤープ・シュレーダーといい、このアルバムのサイモン・スタンデイジといい、古楽器草創期の名ヴァイオリニストにが参加した演奏の素晴らしさを再認識した次第。古楽器でのクァルテットの演奏は増え続ける一方ですが、これらの草創期の演奏を超える演奏が増えたかと言うと、そうとも言えないのではないかと言うのが正直なところ。新進気鋭の団体の斬新な演奏もなくはありませんが、これらの演奏を超える魅力があるかと言えば、微妙なところかもしれませんね。剃刀もひばりも絶品のおすすめ盤です。評価は両曲とも[+++++]とします。

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tag : 剃刀 ひばり 古楽器

【番外】初夏の尾瀬、奥日光紀行(その5)

その1へ)

この旅3日目の朝、奥日光湯元温泉を出ると、天気は快晴。ハイキング日和の朝を迎えました。宿からすぐ近くの湖畔の駐車場に車を駐め、1時間のハイキングの準備をして出かけます。暑くなりそうではありましたが日陰はまだ寒いくらい。ということで上着を1枚羽織って出かけます。

日光湯元ビジターセンター:ハイキングコース:湯ノ湖一周

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まずは湖畔のレストハウスの自販機で飲み物を仕入れます。1時間とはいえ水分が不足すると大変。どちら周りで行こうかと嫁さんと相談しますが、一昨年はレストハウスから左に回って湯元まで来た国道沿いに歩きましたので、今回は反対側から行くことにします。レストハウスの裏の道をしばらくまっすぐ行くと湯ノ湖に注ぐ小川を渡る橋に出ます。

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橋から山側を仰ぎ見ると、まさに抜けるような青空。

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そして湖側を見るとこちらも青空と陽の光を浴びる湖面が眩しいばかりに輝いています。

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しばらく車も通れる道を歩いて行くと、周回線歩道の入り口に差し掛かります。標識によるとここから湖の反対の端にある湯滝までは1.5kmとさして遠くはありません。そして車椅子でもこの先200mのところにある展望デッキまで進めるとのこと。ウッドデッキが歩きやすいのは前日尾瀬でも実証済み。木漏れ日を浴びながらウッドデッキを進みます。

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途中赤紫の花が気になりました。ドウダンツツジの一種のようですね。

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しばらくで湖面に近い展望デッキに出ます。さすがに展望デッキというだけあって良い眺め。ボートを浮かべて釣りを楽しむ人もちらほら。そして湖面の先にそびえる山は男体山です。

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展望デッキを過ぎるとウッドデッキは終わり、湖岸の山道に入ります。山道といっても高低差はあまりなく、ハイキングの延長で楽しめる道。木々の間からずっと湖が見えるまさに湖岸の道です。時折反対周りでハイキングを楽しむ人とすれ違いますが、皆さん軽装ですので、この先の道も心配なさそう。

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しばらく進むと少し視界がひらけて、先ほど飲み物を買ったレストハウスがすでに遠くに見えます。

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さらに歩いて行くと湖岸の木の種類もいろいろ変わり、木のシルエットもなかなかいい感じ。

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そして約1kmくらい歩いたところで湖岸に出られる広いスペースが現れ、湖岸にはベンチが置かれています。

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山側の斜面にはコケやシダの新芽が伸びています。

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湖には倒木がちらほら見えるようになり、少々フォトジェニック。湖面に対岸の山々が映るようになってきます。

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遠くから滝の音が聞こえるようになり、そろそろ湯滝が近くなって来たのでしょう。手元の地図を確認すると湯滝の手前には半島のようなものが突き出ているので、まさにその半島が右に見え始めたことになります。風はさして強くないので湖面に映る山々もさらにくっきりして来ます。

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歩くごとに景色がスペクタクルに変化して、散歩コースとしては抜群の眺望ですね。日向に出ても湖面を渡る風は涼やかで暑くはありませんでした。

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歩き始めの展望デッキからここまでは基本的に土の道。歩く人も多いでしょうから踏み固められて歩きにくいところはありません。途中立派な木の根が目を奪います。土の養分を余すところなく吸い取ろうとして成長したということでしょう。

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そしてコース上2つある橋の一つめに差し掛かります。この橋の下を流れる湖水が湯滝に注ぎます。橋を渡ると島というか、湯滝に注ぐ流れの中洲に渡ることになります。

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橋の上からの湯ノ湖の眺め。空も湖面も湖面に映る山々も刻々と表情を変えていきます。

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中洲にはお社が。

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そして中洲を渡って2つ目の橋からの眺望。歩き始めに見かけたドウダンツツジが綺麗ですね。背後は湯滝が流れ落ちる滝口があり、ほんのりと硫黄臭が漂います。橋から音のする滝口まで50mくらいでしょうか、一周コースがら外れて行ってみます。

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前日泊まった宿のすぐ脇に源泉があり湯ノ湖岸に温泉が流されていましたので、湯ノ湖の水にはかなりの温泉成分が含まれているのでしょう。その水が一気に駆け落ちる湯滝の飛沫が硫黄臭なのも頷けます。

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滝口の向こうには日光を取り囲む山々が遠望できます。方角的には足尾の方をになりますでしょうか。遊歩道は湯滝の滝口から滝壺まで続いており、滝と一緒に下って行くこともできますが、一昨年に日光に来た時に滝壺には行っていますので断念。下りはいいですが戻ってくる登りがきついのは容易に想像できますので(笑)

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ということで湯ノ湖を一周するコースに戻ります。滝口から橋までの間の流れは非常になだらか。いつのまにか鴨が2羽しきりに水の中に潜って餌の魚を探しているのでしょう。

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すぐ近くに寄っても逃げずに餌取り。途中の看板には、湯ノ湖にはニジマスをはじめとして多くの魚種が放流されているそうですので、それを餌にしているのでしょう。

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湯ノ湖一周のコースに戻ろと、あとはレストハウスがある出発点までは国道沿いに進みます。ポツポツと釣り人が湖に入っています。写真に写っている方はフライフィッシング。前後に竿を振ってしなやかに糸を繰り出し、釣りを楽しんでいる様子。水に浸かって涼風を楽しんでるのがうらやましくもあります。

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右側には国道があり、車の走る音を聞きながらのハイキングはやはりちょっと落ち着きませんね。しばらく歩くと木道が整備され、国道から少し離れます。脇にはツツジの花が。

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これはレンゲツツジでしょうか。レンゲツツジは蜜に毒があるとのことで注意が必要です。

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また見上げると木の幹にキノコが3つ。このあたりで湖に飛び出た兎島という半島に出る道と分かれますが、半島に出る道には木道がないため断念。しばらく歩くと歩き始めたポイントが見えてきます。このあたりまでは一昨年に叔母と散歩で歩いた記憶があります。

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ちょうど湯元温泉の入り口が見えます。前夜に泊まった美や川は右の木のすぐ後ろ。この辺りに湯元温泉の源泉があり、あたりは先ほどの湯滝とは比べ物にならないくらいの硫黄臭が漂います。

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ここだけ湖面が濁り、源泉が湖に流れてでていおることがわかります。この時10:30くらい。歩き始めから1時間10分ほど。途中のんびりと写真を撮りながらのハイキングでしたが1時間少しで1周できたことになります。陽が高くなりましたが、抜けるような青空は変わらず。少し気温が上がり陽射しが眩しくなりましたでしょうか。

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しばらく行くと源泉が流されるところがありました。転落注意という注意書きが恐怖感を煽ります。おそらく以前誰か覗き込んで落ちたのでしょう(笑)

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源泉からレストハウスまでは葦の原になっています。

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ほぼ一周したので湯元温泉の看板の前でパチリ。嫁さん昨日に続いてのハイキングでも疲れた様子もなく元気です。

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葦の原に桟橋がありボートが繋がれていましたので、これは観光用ではなく地元のひと用でしょう。これでニジマス釣りに出かけるのでしょうか。

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程なく最初にスタートしたレストハウスに戻ります。すると嫁さんのアンテナがピピピ。ソフトクリームののぼりに反応しました。ということで嫁さんはいそいそとソフトクリームを頼みにレストハウスに入って行きます。私はレストハウスの脇に咲くシャクナゲの花をパチリ。このあとレストハウスに入ると「スカイベリー」という高級なフルーツのソフトクリームを抱えてニンマリする嫁さん。写真は撮ったのですが名誉のために載せずにおきます(笑)

あまり計画もせず、好天に恵まれたため湯ノ湖を一周しましたが、これはオススメですね。歩く距離もほどほどですし、コースの眺めは写真を載せたように素晴らしく、歩くのが楽しいコースでした。途中に湯ノ湖の自然を理解することを意図したクイズが出されていたりと工夫もされていて実に楽しめました。



ということで、あとは東京に戻るだけですが、日光方面から戻るのと、金精峠を超えて群馬側から戻る道のふた通り。湯ノ湖から仰ぎ見る白根山がくっきり見えたのと、金精峠は今まで通ったことがないので、それではということで金精峠から群馬経由で帰ることにしました。時刻は11時ちょっと前。湯ノ湖畔の駐車場から出発し、日光方面に少し戻ると金精峠方面に入る分岐があり、そこから山道をくねくねとのぼります。途中どんどん湯ノ湖が小さくなり、登りもきつくなって行きます。峠はトンネルでした。

トンネルを越えるとそこは群馬県片品村。トンネルは白根山に続く金精岳と温泉岳の間の金精峠の下を潜るように掘られているのですね。トンネルを越えると道は日本ロマンチック街道と名付けられているよう。あんまりロマンチックという響きがマッチしている感はありませんが、気にせず進むと道は白樺の樹林帯をどんどん下って行き、間も無く湖が見えて来ます。まずは菅沼。そしてしばらく行くと丸沼。どちらも湯ノ湖よりは少し大きな湖ですね。道すがら気になるのは丸沼高原ロープウェイの看板。宿にもパンフレットが置いてあり、特に気にしていませんでしがが、道を進むごとに看板が次々と現れ、走っているうちに、ロープウェイの印象が刷り込まれていきます。そうこうするうちに、スキー場とロープウェイの山麓駅がある入り口についてしまいました。

脚の悪い母親連れの旅行ではロープウェイは手軽に高原に行けるので見かけると乗るようになりましたが、今回は母親連れではありません。ただし、この数年で刷り込まれたロープウェイは見かけたら乗る的条件反射は今回も反応。嫁さんとまあ乗ってみようかという軽いノリで車を駐め、ロープウェイに乗ってみることにしました。

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なんだかとっても整然と整備されたお土産屋さんからサインに促されるままにエスカレーターに乗るとチケット売り場に。チケットを買って外に出ると眼前にロープウェイが間断なく動いているではありませんか。

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お客さんもそれほど多くないため、すぐに乗ることができました。山麓駅ではおりて来たゴンドラがゆっくりとUターンしている間に乗り込みます。定員は8人のところ2人で乗りますのでゆったり。

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最初は山麓から見えていたところ進みますので、勝手知ったる感じ。山麓からグイグイ高度をあげていきます。

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だんだん高度を上げていきますが、このロープウェイ、高度が上がるに連れて尾根を越えるたびにロープの勾配がかなりダイナミックに変わります。最初に超えた尾根までは大体予想どおりでしたが、尾根を超えて終点が見えるかと思いきや延々とロープが上がっていきます。しかも途中からかなりの急勾配。勾配が変わる谷の部分は相当のロープの張力が加わるものとみえ、支柱が3本も集中して建っています。だんだんこのロープウェイのすごさが伝わって来ました!

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急勾配を上っているさいちゅうに下を見下ろすとかなりの迫力。山麓駅の施設群は豆粒ほどになってしまいました。

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上を仰ぎ見るとまだまだ登ります。しかも正面に見えるスキー場の勾配はものすごい角度。直滑降でもこんな角度は恐怖を感じる角度でしょう。このロープウェイ、往復のチケットは2,000円なんですが、なぜか嫁さんはこれは安いと言い出します。なんでもタクシーに2,000円乗ってもここまでの迫力は味わえないと(笑) なんだかわかりませんが素晴らしい迫力に違いありません。

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進行方向左側を見下ろすと、先ほど脇を走って来た丸沼が見えます。

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今度は後ろを見ると、高度が上がって来たので浅間山、谷川岳、至仏山、燧ケ岳までが遠望できます。前日は尾瀬で燧ケ岳を眺めながら尾瀬散策を楽しんだのが思い出されます。早朝など空気が澄んでいればよりクッキリ見えることでしょう。

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進行方向を見るとようやく山頂駅が見えて来ました。ここまで15分くらいでしょうか。ロープウェイの15分は長く感じますね。あとで調べたところ、このロープウェイ、全長2,500m、高低差600mとのこと。山頂駅の背後にそびえるのは日光白根山。今朝までは裏側を湯ノ湖から眺めていましたが、群馬側から見ると三つのこぶが印象的な姿ですね。

山頂駅に着くと、やはり600mの高度差で涼しい! 山頂駅は標高2,000mとのこと。

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脇の小高い展望台に登ってみると、先ほどゴンドラの中から見えた山々がさらにはっきりと見られます。看板には「標高2,000mから望む日本100名山」として、浅間山、四阿山(あづまやさん)、草津白根山、武尊山(ほたかやま)、苗場山、谷川岳、巻機山(まきはたやま)、至仏山、平ヶ岳、燧ケ岳などの山々の名が連なります。なかなか壮観な景色。

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この壮観な景色はただ見るだけでなく、足湯に入りながら見えるというのが観光地ぽいところ(笑) これはなかなかのアイデアですな。

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足湯から白根山を望むとこんな感じ。山頂駅の周りは散策できるよう整備されています。

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この足湯、「天空の足湯」と名付けられています。確かに天空です。

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このあたりに咲いていた花。シラネアオイというそう。今が見ごろですね。

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山頂駅の周りには足湯の他に二荒山神社もありますが、調べたところこれは平成15年に建立されたもの。もともと白根山頂にあった二荒山神社が荒廃してしまったため、このあたりの土地を保有する日本製紙が復興したものとのこと。

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このロープウェイでここまで登り、ここから白根山登山ができるとのことで、往復5時間とのこと。今度は白根山登山を目的にくるのもいいかなとおもいつつこの日は朝、湯ノ湖でハイキングを楽しんで来たばかりですので、山頂駅をぶらぶらするだけにとどめることとしました。登山道の方に行って見ると、そこには鉄の門にネット。よく見ると熊や鹿が出るらしく、山頂駅の管理区域をネットで守っているとのこと。いやいやこのネットが必要というのが迫力がありますね。それでは下ろうかと思って時計を見るとちょうどお昼を回ったところ。朝食は8時でしたのでそろそろお腹もすいて来ました。下に降りてから食べるより山頂の景色を見ながら食べた方が良かろうということで、ここで昼食をとることに。

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立ち寄ったのは山頂駅の隣にある山頂喫茶しらね。観光地に良くある感じのお店です。

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嫁さんは堂々と生ビール! そして玉こんにゃくにとろろ蕎麦、舞茸蕎麦を注文。なぜか海の家やこうしたところのラーメンや蕎麦は沁みるんですね。窓の外には白根山をのぞみ、しばしゆっくりとさせてもらいました。平日なので観光客も適度でゆったり過ごせるのがいいですね。

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お腹も満ちたので、ロープウェイに乗り、下ります。お昼を過ぎて、雲が増えて来ましたね。1時間少しで山の表情も随分変わるものです。再び15分の絶景パノラマを楽しみ、これまたアドリブで立ち寄った白根山ロープウェイを堪能。山麓駅のお土産屋さんでちょっとお土産を買い込んで白根山を後にしました。

今度は本当に帰るだけ。時刻は1時くらい。Google Mapsで帰り道を調べると、金精峠を再び超えて日光に戻る道も選択肢に出ます。それも野暮なので、片品村から関越の沼田インターに出る方に進みます。先ほどロマンチック街道との表示がありましたが、走っているうちに知らぬ間にとうもろこし街道に変わってます(笑) 道の看板にはとうもろこしの文字が乱舞。おそらくこの辺の名物なんでしょうが、ロマンチック街道とマーケティングがマッチしてません。気にせずどんどん下って行くと、尾瀬への分かれ道の案内があります。ここを右折すると、前日歩いた尾瀬沼の三平峠の入り口まで行けることになります。尾瀬の周りは車が通れませんので、大回りしてここまで来たことになりますね。

そのまま沼田市街を目指しますが、途中またしても巨大な看板につられて「尾瀬市場」という農産物屋さんに立ち寄ります。巨大看板の広告効果を身を以て実証するような行動ですね(苦笑)。ということで珍しい山菜やら新鮮な野菜などを買い込んで帰途につきます。ガソリンも心許なくなって来ましたので、沼田インターのそばで補充。そして関越沼田インターから一路、東京を目指します。

梅雨時にも関わらず、この旅は天気に恵まれましたが関越から圏央道に入り青梅あたりに差し掛かると、空模様が怪しくなって来ました。青梅あたりはトンネルが多いのですが、いくつかトンネルを抜けたあたりで電光掲示板にトンネル出口雨注意の文字が出るようになったと思いきや、トンネルを抜けると、土砂降り! それもちょっとやそっとの土砂降りではなく、ワイパーを最速にしても全く前が見えないほどの土砂降り。いやいや危ないですね。平日の圏央道はトラックがかなり走っていますが、トラックも急にスピードを落とし徐行になります。これは事故ってもおかしくない集中豪雨。雨の勢いはしばらくで弱まりましたが、危ない目に逢いました。

特段渋滞もなかったので、早めに帰着できそうでしたので、自宅ではなく母親の入院する病院に直行し、旅の無事を報告。お土産をいくつかおいて帰ることができました。

今回は、ハイキングでだいぶ体を動かしましたし、宿でそれほど大酒も飲みませんでしたので、健康的な旅となりました。毎度のことですがノートラブルで旅を終えられ良かったです。

7月予定の母親の退院後、体調が良ければまた旅に連れ出したいと思います。いつも通りだらだらとした旅紀行でスミマセン。手元には未聴盤が積み上がっておりますゆえ、ブログ正常化に励みます!

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【番外】初夏の尾瀬、奥日光紀行(その4)

その1へ)

檜枝岐の駒の湯でハイキングの汗を流し終わってスッキリしたのがこの旅2日目の14:30くらい。この日の宿である、奥日光の湯ノ湖畔まで行きます。地図上の距離は25kmくらい。もちろん直線でいけるはずもなく大回りして行かねばなりませんが、嫁さんが温泉から上がってくるまでの間に先の旅程をiPhoneのGoogle Mapsで調べていると、なんと3時間かかることが判明。2時間くらいと先を読んでいましたので、ちょっと余裕がなくなった次第。このまま行くと宿に到着するのが17:30となります。食事の前に風呂に入るというミッションが危うくなります(笑)。

嫁さんが風呂から上がってくるやいなや、一般の方にはどうでも良い情報ながら、こちらにとっては比較的重大な事実を共有し、先を急ぐことにしました。檜枝岐のお土産は朝、宿で仕入れましたので、これで檜枝岐を後にします。

心持ち飛ばし気味に沼田街道を北上。来た時に潜り抜けた防雪シェードをやり過ごし、宇都宮方面と書かれた分岐を右折し、来た道を戻ります。途中、木賊への分かれ道、前沢曲家集落、湯の花温泉への分かれ道をやり過ごしてどんどん進むと、昨日寄った道の駅番屋に差し掛かります。行きにソフトクリームのオブジェに引っかかりましたが、帰りも嫁さんが車中でソフトクリームと一言。まだ走り始めて1時間も経っていませんが、ナビ役の指示で立ち寄ることにしました。

建物の中に入って行った嫁さんが、しばらくしてソフトクリームを持って出て来ます。先の旅程を考えるとのんびりもしていられませんので車中でナメることになります。前日はエゴマソフトでしたが、今日は蕎麦ソフト。一口ナメるなり、「蕎麦の旨味がよく出ているわ〜」とご満悦。ソフトクリームは人類の平和に大きな貢献がありますね(笑)

5分ほどの停車で再度出発し、さらに東に進みます。少しクネクネした道を下ると右に会津鉄道が見えてきて、程なく会津田島と宇都宮方面の分岐へ。もちろん宇都宮方面に進みます。以前はこの道で会津に入ったものですが、この旅では初めて通ります。しばらく登りが続きますが、福島県に別れを告げ、栃木県に入ると今度は下りが続きます。今度は那須塩原方面と日光・鬼怒川・川治方面の分岐となり、もちろん日光方面へ。この道は初めて通ることになります。

分岐を別れると林の中のなだらかな道。通る車も少なく快適なドライブです。道の看板によると、ここは会津西街道というそう。途中、「なかみよりおんせん」という看板にびっくり。途中で「なかみより」は地名の「中三依」だとわかりなるほどと納得。中三依からしばらく行くとクネクネ道になり、どんどん下って行くと、ダム湖のようなものが見えてきます。調べてみると五十里ダムによって堰きとめられた五十里湖。普段ならダムに立ち寄るところですが、夕食前の風呂に入るミッションと天秤にかけると、立ち寄る選択肢は選べません(笑) ということで、ダム見物はスキップとします。湖を渡っていると途中で湯西川温泉の入り口の分岐。湯西川温泉は嫁さんは行っていますが私は未踏。またの機会にと思って、先を急ぎます。

しばらく行くと今度は川治温泉の旅館街へ。古びた旅館が立ち並びます。川治温泉をやり過ごすと、塩原方面のもみじライン有料道路と日光方面の龍王峡ライン有料道路の分かれ道に。もちろん日光方面の有料道路に進みます。短い有料道路を抜けると、今度は鬼怒川温泉の温泉街と日光方面の鬼怒川有料道路の分かれ道に。こちらももちろん有料道路に進みます。徐々に日光が近づき道の周りも商店が多くなって来ますが、妙に目立つのがたまり漬けの巨大な看板。このあたりの名物なんでしょうが、先を急ぐためやり過ごします。どんどん進むとGoogle Mapsの指示は今市インターから日光宇都宮道路に入るような経路を指しています。車のカーナビだと予定到着時刻はあまりあてにならないのですが、Google Mapsは渋滞予測まで織り込み済みのため、この時点でも到着は17:25分くらい。これは指示に従った方が良さそうですので、高速に乗ります。そして高速を清滝まで進んで、いろは坂を登り、中禅寺湖、竜頭ノ滝、戦場ヶ原、湯滝などをやり過ごすと、ようやく湯ノ湖畔に到着です。なんとついたのは17:25と到着予定とピタリ。Google Mapsを見ている車の流れる速度なども計算しているのでしょうか、見事な精度です。

この日泊まるのはこちら。

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奥日光湯元温泉 ゆ宿美や川

湯ノ湖畔のすぐ脇に建つ旅館。湯元温泉で最初に目に入る宿なのですぐにわかりました。ここ湯ノ湖は一昨年8月、母親と叔母を連れた旅行で実に久しぶりに訪れて、湖畔の散策を楽しんだところ。母親が退院したら来られるかどうかの視察も兼ねての宿泊です。宿はいつも通り嫁さんのセレクト。

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宿について荷物を降ろし終わって車のキーをロックして宿に戻ろうとすると入り口に可憐な花があるではありませんか。なんとなく心和む瞬間です。すぐにチェックインですが、くる道すがら宿に電話して、到着が17:30くらいになることを告げていましたので、夕食は一風呂浴びることを考慮して当初予定の18:00を18:30にしてくれました。

そもそも湯ノ湖へきた最初は中学校の修学旅行だったと思います。戦場ヶ原のハイキングの後湯滝などに寄った記憶があります。その後大学時代に、高徳牧場から切込湖、刈込湖などを歩いて最後に湯元温泉に泊りましたが、この時は確か文化の日あたりで、紅葉もすっかり終わってかなり寒かった覚えがあります。それ以降は一昨年まで来ていませんが、大学時代にどの宿に泊まったのかは全く記憶がありません。

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部屋は2階で、すぐ横に露天風呂があります。部屋に入って浴衣に着替えるとすぐに温泉です!

この宿には内湯が1階に2つ、露天風呂が2階に2つ、全て貸切風呂。部屋は5部屋のみの小さな宿ゆえこのシステムはリーズナブル。しかも露天の2つはそれぞれ自家源泉で異なる源泉。内湯は共同源泉ということで、源泉が3つ引かれていることになります。日光の温泉は結構きつめの硫黄泉が多いのですが、湯ノ湖はその代表格。湯ノ湖周辺に来ただけでも硫黄臭が漂います。

入ったのは露天風呂のうち手前の方。おかみさんからうちの風呂は熱いのでよくかき混ぜて入ってくださいと注意されていましたが、その注意を聞いただけでこちらは武者震い(笑) 高温好きの魂に火が灯ります!

夕刻の涼やかな風が心地よい露天風呂。薄くグリーンがかった白濁泉に手を突っ込むとビリっと熱い。きました! これはいい。少しかき混ぜてみると滔々と掛け流される熱い温泉が上に溜まっているだけで少し温度が下がります。それでも45度くらいでしょうか。この旅で一番熱い風呂です。しばらく身を沈めると素晴らしい爽快感。源泉の注ぎ口に近づくと温度が上がり、46度くらいにはなるでしょうか。湯の中には湯の花が舞い上を見上げると木々が風にそよぐ極楽浄土のようなひととき。この日の尾瀬ハイキングにここまでの3時間のドライブの疲れが一気に吹き飛びます。いやいや素晴らしい。硫黄泉の強い臭いもさほど気にならず、むしろグッと落ち着きますね。30分ほどでしたが食前の入浴を楽しみました。他の風呂は食後の楽しみとしましょう。

露天風呂を楽しんで、部屋でのんびりとしていると、電話で夕食の準備が整ったとの連絡が入ります。この時iPhoneを見ると18:28。なんたる正確さでしょう。階段を降りて食事処に入ると18:30ピタリではありませんか。

4組がすでに食事を初めていました。食事処は簾で仕切られ適度の落ち着きます。

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席に着くとすでに彩り鮮やかなお膳が揃っていました。

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水無月御献立と書かれた和紙が添えられています。上の写真の右手が食前酒の梅酒。正面が季節の野菜の盛り合わせでもろみ味噌と梅たたきが合わされています。目で料理を確認し食前酒をクイと煽ったタイミングで頼んでおいた生ビールが運ばれてきました。全く絶妙なタイミングです。

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珍しいのがメインの肉がもう出されています。この日は牛ではなく鶏を頼んでいましたが、献立によると伊達鳥の鉄板焼きとのこと。

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乾杯して生ビールを飲み始めるとやおら鉄板に火を灯すではありませんか。御献立上は後に書かれた鶏の鉄板焼きに最初に火をつけます。こ、こ、これは母親が夢にまで見た「肉先の技」ではありませんか! いつも旅館の食事ではお肉が出る頃にはお腹いっぱいになってしまうので、旅館の夕食時に肉が出た時の母親の常套句が「お肉だけ先に出してくれないかしらね〜」ですが、この宿は、懐石の作法に縛られず、いきなり肉を焼くという母親の願いを叶える宿たったんです! これは帰って母親に伝える価値大です!

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刺身は縞鯵のたたき。これを見ると日本酒が飲みたくなりますね。

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これまたタイミングよく食前に頼んでおいた冷酒が運ばれてきます。このお酒は湯元温泉と澤姫で知られる宇都宮の井上清吉商店のコラボ商品ということ。生酒らしいフレッシュな喉越しが縞鯵に合いますね。このあともタイミングよくお皿が運ばれてきます。

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こちらが揚げ胡麻豆腐。衣がサクサクで美味い。

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こちらが炊き合わせ。揚巻湯葉に南瓜、茄子、絹さや。

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海老春巻きに隠元を揚げたもの。春巻きはアツアツです!

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そして定番前日の宿に続き岩魚の塩焼き。酒が進みます(笑) このあとご飯に味噌汁をいただきもちろんお腹いっぱい。

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そして最後のデザート。アイスに白玉もちにスイカ。デザート別腹理論が実証できます(笑)

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食事中から気になっていた食事処にかけられていた書。「至誠如神」とありますが、調べてみると中国の古典である四書五経の一つである「中庸」の中の言葉であり、「まごころ」を尽くし続ければ、とても人間がおこなうものとは思えない、神の領域のようなおこないが出現するとの意とのこと。食事の時間の正確さから始まり、どの皿も実に美味い。そして接客も非常に丁寧で見事な夕食でしたが、それは宿の主人がこの書の志を保っていると解した次第。いやいや見事な食事でした。

部屋に帰ると心地よい満腹感に嫁さんは「ちょっと寝る〜」と言ってベットにバタリ。それではということで私も一休みすることにしました。

目が覚めるとそろそろ11時になろうかという時間。他のお客さんはすでに就寝済みでしょう。まだ内湯に入っておりませんので、温泉でシャッキリしようということで内湯に向かいます。もちろん2つとも誰も入っていない模様なので、まずは手前の内湯に入ります。

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内湯は浴槽が2つに分かれ、源泉は奥の湯船に注がれ、そのオーバーフローが手前の浅い湯船に注がれているよう。熱いのを期待して入りますが、ちょっと混ぜて入ると、さして熱くはありません。43度くらいでしょうか。これには少々がっかり。宿に着いた時熱い場合は水でうめてくださいと案内していたので、おそらく先客がうめたのでしょうね。それでも源泉の近くは熱い湯が注がれ悪くありません。

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こちらはビシッと身の引き締まるような熱さを期待していましたので少々当てが外れました。夕食前に入った露天風呂は覆っている木々の緑が反射しているのか白濁泉でも少し緑がかって少し透明度があったのですが、こちらは濁りが少し強く感じ、緑がかった感じはありません。なんとなく露天のあの熱さが恨めしい感じ(笑)

それではということで、もう一つの内風呂にも行ってみることにします。

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私だけ浴衣に着替えてスパイのように廊下の様子を探り、隣の内湯に誰もいないことを確認すると、タオルだけ巻いた嫁さんが忍びの者のようにスササと隣の内湯に無事移ります。造りはほぼ同じですが窓枠の装飾が菱形から円形に変わり、広さもこちらの方が広くなります。

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期待した湯の温度もこちらの方がさらにぬる目でした。まあ、こちらも万人向けとしてはこの温度が適切でしょうと諦め、源泉の近くに浸かって湯を楽しむこととしました。しばらく湯に浸かって酒が抜け、爽快な気分に。部屋に帰ってちょっとテレビなどを見てこの旅2日目の夜は就寝。



翌朝、目が覚めるたのは6時過ぎ。梅雨にもかかわらず天気は良さそうです。前夜内湯は両方とも制覇しましたので、今度は入ってない方の露天風呂に入ることにします。前日宿に着いた直後に入った手前の露天風呂はビリっと熱くて最高でした。ということで期待して奥の露天風呂に入ってみます。

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形は隣の露天風呂と対称形、自家源泉で隣とは異なる源泉ということですが、お湯は隣より濁り気味でしょうか。注がれる源泉はかなりの熱さであるものの、かき混ぜるとそれほど熱くありません。43度くらいでしょうか。朝はビシッと熱い風呂でシャキッとしたかったんですが、これも一般向けですね。もしかしたら宿の人が適度な温度に調整してくれているのかもしれませんが、熱い湯好きの我々、もとい、私にはちょっとぬる目でした。

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まあ、雰囲気といい、硫黄臭といい申し分なしでしょう。しばらく温泉に浸かってもちろんシャッキリしました。

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見上げると隣接する山の斜面に生えた木々の緑に覆われています。この緑が温泉を緑がかった色に見せているのですね。

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ひとしきり温泉を楽しんで、部屋に戻って窓を開けると、空は抜けるような青空。正面に見えるのは日光白根山に続く峰々。この旅3日目も天気に恵まれたようですね。朝食前に荷造りをだいたい終え、テレビなどを見ていると、電話で朝食の案内がありました。この時8:00ドンピシャです。気持ちいいほど時間に正確な案内。前夜と同じ階下の食事処に降りて行くと、フロントで主人がおはようございますと深々と頭を下げてお出迎え。

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前夜と同じ席に向かうとすでに朝食の品が並んでいました。前夜の食事は素晴らしかったので、朝食も期待が持てます。真ん中の空いたスペースにはあとでシャケを焼いたものが来ます。旅館の朝食としては一般的なものですが気になるのは右手に豚ばら肉が供されていること。なんでも中央の湯豆腐をいただくと残った出汁に豆乳が溶け出すので、それで一口豆乳しゃぶしゃぶを楽しめるようにとのこと。これもユニークなサービス。

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湯豆腐の土鍋の蓋を取ると、豆腐に白しめじに野菜で、煮立ってしばらくすると豆腐が溶けてくるので、溶け始めが食べごろとのこと。前夜同様、どの皿も新鮮で味もよく楽しめました。特にご飯がツヤツヤして見事な炊き上がり。日本人は美味しいご飯に漬物があれば満足しちゃいます。もちろん湯豆腐の鍋で最後に豚ばらをしゃぶしゃぶして一口いただきました。朝食も満足度高いですね。

セルフサービスですがコーヒーも用意されていて言うことなし。

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フロント横の囲炉裏端でコーヒーをいただくことができます。朝食を食べ終わったのが8時半くらい。この日は特段予定を決めていませんでしたが、改修工事が終わった東照宮の陽明門を見に行くか、あるいは一昨年ちょっと散歩を楽しんだ湯ノ湖一周に挑むか嫁さんに尋ねると、前日尾瀬をかなり歩いたにもかかわらず、湯ノ湖の周りが1時間くらいで一周できると知り、ハイキングを選択。それではということで、ハイキングにふさわしい格好に着替えて宿を後にすることにしました。

この美や川、夕食の「肉先の技」といい、親切なサービスといい、満点の宿。今度母親と叔母を連れてきても良いなと思っていましたが、一点だけ欠点が。そう客室が2階でエレベーターがないので、脚の悪い母親にはちょっとハードルが高いこと。母親も温泉は比較的熱いのが好きなので言うことなしなんですが、現在のリハビリで階段の上り下りまでたどり着けるかが勝負になりますね。

目の前の駐車場に駐めてあった車に荷物を積み込み、宿を後にして、すぐそばにある湯元本通り湖畔駐車場に車を駐め直します。1時間のハイキングに備えて靴を履き直して湖畔に出ると、実にいい天気。

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湯ノ湖の標高は1,450m。快晴とはいえ朝9時過ぎの風は爽やか。空は青々と澄み渡り、背後に荒々しい白根山が輝いています。ハイキングには絶好の天気に期待が高まります。

旅はまだ続きます!

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【番外】初夏の尾瀬、奥日光紀行(その3)

その1へ)

旅行2日目の朝は天気に恵まれ、抜けるような青空のもと、前夜に泊まった檜枝岐かぎや旅館を出て一路尾瀬を目指します。

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先ほど尾瀬国立公園の看板の写真を撮ったのは七入の手前。檜枝岐から七入りまでは檜枝岐川(伊南川)沿いのなだらかな道。白樺林の緑が朝の陽の光に映えて眩しいですね。七入をすぎると急な登りに入り、林の中をくねくねと登って行きます。途中モーカケの滝展望台などをやり過ごし、しばらく登ると再び林の中のなだらかな道になります。あとでわかったのですが、ここは尾瀬ブナ平というブナの林。しばらく走ると目的地の御池に到着。檜枝岐からは30分もかからず到着します。朝食が早かったの7時半すぎには着くことができました。

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早速、昨日宿で案内された通り御池駐車場に車を駐めます。この駐車場は2時間以上駐めると1000円と表示されているのですが、檜枝岐の宿に泊まるとコインをもらうことができ、精算時にそのコインで無料になる仕組み。この御池も檜枝岐村ですのでリーズナブルな仕組みです。びっくりしたのが駐車場のわきに残る雪。

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すでに6月中旬にも関わらずまだ3〜4mの雪が残っています。聞くところによると尾瀬はこの冬記録的な豪雪だったそうです。このところ雨が少なかったにもかかわらず、関東北部のダムの貯水量が落ちていないのはこの豪雪によるものでしょう。天気は快晴ですが、さすがに標高1,520メートルの御池の風は爽やかなこと。山歩きに合わせて靴を履き替え、日差しに備えて帽子をかぶり、そして念のためヤッケを羽織って出発の準備をします。

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ここから尾瀬に入るには、シャトルバスで沼山峠まで20分ほど。この季節はシャトルバスが2〜30分おきに走っています。次のバスは8時出発です。

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定刻前にバスに乗り込むと、運転手さんが左側の方が眺めが良いため左に座るように促してくれたので、初め右側に座った私たちは左の席に移ります。あとからバスに乗った中高年のおじさんたちにも同じく左に乗るよう告げると、「片側に乗るとバスが傾いちゃうんじゃない!」とおじさんたちが応報、それに「当社はそもそも経営が傾いてますから大丈夫」と笑いを誘う運転手。傑作だったのはそのあと。「左に傾けば右肩上がりになって持ち直すんじゃない」と上手いこと言います。これには気さくな運転手さんもゲラゲラ笑ってバスの中和みます。こうしているうちに、時間となりバスが出発。この御池から沼山峠までの道は一般車進入禁止ですが、それもそのはず。バスが走ると対向車とすれ違うことができない道幅のところ多数。バスは無線で対向車の有無を確認しながら進みます。御池から少し走って眺めの良いところ一旦停車。運転手さんから見下ろした平原が先ほど通ってきた尾瀬ブナ平だと教わります。その後も重兵衛池、長池などのスポットを案内してくれ、約20分で終着点の沼山峠休憩所に到着します。

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檜枝岐村営 山の休憩処

この沼山峠休憩所の標高は1,734m。バスで200m以上登ったことになります。さあ、ここからが登山です。歩き初めは8時半少し前。

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沼山峠から尾瀬に入るのは2度目です。以前に来たのは2007年の8月。夏の盛りだったので半袖でも汗だくでしたし、この登山道はアブが飛び交っていました。今回は6月ということでヤッケを羽織っていてちょうどいいくらいの気候です。登り始めは石段ですが、これが妙に歩きにくい。ゴロゴロとした丸石は足首が落ち着きませんね。少し登ると登山道も残雪というか雪渓というか雪の塊に覆われたところがまだ多数ありました。ただ、雪に段が刻まれ歩きやすくなっているのでむしろ石段より歩きやすいくらい。

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どんどん登って行くと今度は木道が多くなって来ます。これは一番歩きやすいですね。20分ほど登るとあとは下りです。ゆったりとした下り道をどんどん降って行くと徐々に沢の音が大きくなり、尾瀬の福島側の端に当たる大江湿原に出ます。

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沼山峠休憩所から歩き始めて40分ほど。登りも下りもさしてきついところはなく、40分で楽園に到達できます。

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大江湿原の端部である左手を見下ろすと中央の平地の部分に何やら白い点がポツポツ。よく見ると水芭蕉ですね! 尾瀬の水芭蕉は5月初旬から6月中旬が見頃とのこと。今年は豪雪の影響で開花が遅れていたそうですのでどうやら見事に間に合ったようです。

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iPhoneのデジタルズームでエイっと中央を拡大するとこんな感じ。まだまだ沢山咲いているようです。この先のハイキングに期待が高まります。

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もう少し降りて行くと木道のすぐ脇にも水芭蕉が沢山咲いていました。

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そして、もう少し降りて行くと、木道のすぐ脇にも。先ほど水芭蕉を見つけた時の驚きは消え、今度は無数の水芭蕉に囲まれるのが当然のように木道のハイキングを楽しみます。

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湿原の中央に木道がひかれ、尾瀬沼の方にどんどん進みます。まだ朝早いのですれ違う人もまばらで、湿原を貸し切ったよう。

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普段運動不足の嫁さんも沼山峠を超え、休憩なしでここまで歩いて来たにもかかわらず意外に元気。

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湿原だけあって木道の下はぬかるみ。木道の間にも水芭蕉が咲いて華やかな気分を盛り上げます。

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途中、小淵沢田代方面への分かれ道があり、ちょっと折れて、小川の方に行ってみます。水の流れは誠に清らか。尾瀬に降った豪雪が尾瀬の土地に漉されて真水のような透明感。その清らかな流れが水芭蕉を育てます。

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元の木道に戻り、さらに進むと、ついに遠くに尾瀬沼が見えて来ました。あと少しで尾瀬沼です。ここまで歩き始めから1時間ほど。

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進むにつれて、少し前まで残雪の下にいたのか、水芭蕉の花も若いものも混じって来ます。

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尾瀬沼の北岸を進む道との分かれ道に立つ尾瀬の看板。ここは国有林で水源かん養林ということですね。まさにここに降った雪が巡り巡って関東地方の飲料水となっているわけです。

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尾瀬沼に近づくにつれて北にそびえる燧ケ岳の姿が徐々に大きく見えるようになって来ます。旅館で入手したパンフレットによると燧ケ岳に登るには先ほど車を駐めた御池駐車場から4時間の登りでさせるようです。こちら側から眺める燧ケ岳の勇姿から山頂から眺める尾瀬沼もさぞかし絶景だろうとの想像が働きます。いつかはその絶景を見てみたいものですね。
                                                                                   
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長蔵小屋

そしてしばらく歩くと、尾瀬沼東端にある長蔵小屋に着きます。

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そのすぐ脇に長蔵小屋の売店があり、その前のデッキにベンチがあるのでようやく一休みすることとします。ベンチに座ってしばしのんびり。前回来た時はこの長蔵小屋まで来て折り返し帰ったのですが、嫁さんにこのあとどうすると聞いてみると尾瀬沼を一周するとどのくらいかかるのとの質問。手元の地図を見ながら歩程を計算すると3時間くらい。それじゃあやめようという返事かと思いきや、一周してもいいねとの返事。最近はスポーツクラブで週2〜3回泳いでますので嫁さんも体力が付いて来ている模様。それではということで隣のビジターセンターで様子を確認してみようということで尋ねてみました。

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尾瀬保護財団:ビジターセンター

ビジターセンターに入ると、尾瀬に咲く花の説明書きなどが掲示されている他、職員の人が高齢者の団体の質問に答えているなど、いろいろと忙しそう。ということで掲示を確認していると、尾瀬沼の周りのハイキングコースの地図に書き込みがあり、南岸コースが雪のため開通していないとの情報。せっかくやる気になりましたがコースが開通していないのでは仕方ありません。それではということで、南岸コースの手前の三平峠まで行くか、北岸コースで沼尻まで行くか地図を見ながら検討しますが、地図上のスポットのうち燧ケ岳の眺めの良いスポットは三平峠の方に多いということで、そちら方面に行ってみることにしました。ビジターセンターから三平峠までは1キロほどで大した距離ではありませんが、地図上にはぬかるみ注意との書き込みもあります。

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ということでビジターセンターを出て、三平峠方面に歩き出すと、木道の合間に注意書き通り、雪解けでぬかるんだ箇所が出て来ます。こういうところに来ると木道のありがたさがわかります。右手には尾瀬沼が見え、燧ケ岳も望めるコース。ちょっと視界がひらけたところでパチリ。青空に残雪が残る燧ケ岳の勇姿が映えます。

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再び木道を進んで行きます。

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今度はかなり広いところに出て、まさに燧ケ岳が湖面に映える絶好の撮影ポイントに。雲が流れて陽の当たる場所も刻々と変わって行く中、何枚か撮ったうちの一枚。この景色を見るとここまで歩いて来た甲斐があるというものです。流石にいい撮影スポットだけあって木道の横にベンチもあり、写真を撮りながらのんびりと風と陽の光を浴びてのんびりとします。おそらく三平峠への分かれ道はすぐそこです。

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再び林の中を歩くこと5分くらいで三平峠と南岸ルートの分かれ道に着きます。南岸ルートが通行止めのため、尾瀬ヶ原方面から人が来られないこともあり、この辺りは人が少ないですね。

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尾瀬沼側を見ると、ボートがあり、岸に出られるようなので行ってみます。

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湖面のキワまで出ると尾瀬沼に燧ケ岳が映るよう。これで風がなければ鏡のように尾瀬沼に燧ケ岳が映るのでしょう。このあたりでは先ほどからカッコウが鳴き続けており、カッコウの鳴き声とうるさいほどのカジカの鳴き声、林を渡る風の音を楽しみながら景色を眺めて過ごします。もう少し先に行くこともできましたが、そろそろお腹も減って来たので、先ほど休憩した長蔵小屋の売店のところに戻ることにします。

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先ほど来た約1キロほどの道を戻ります。先ほどは尾瀬沼と燧ケ岳の方ばかりを見ていましたが、帰り道、ふと見上げて見ると山桜でしょうか。ダケカンバの新緑に淡いピンクの桜の花がなかなか良いコントラスト。同じ道ですが、行きと帰りでは視線をやる先が異なるものなんですね。いくつかのぬかるみをひょいとかわしながら、先ほど休憩したウッドデッキに戻ります。

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時計に目をやるとそろそろ11時くらい。朝食が6時半で結構な距離を歩いて来ましたのでお腹も良い具合に減って来ました。お昼は昨夜泊まったかぎや旅館でおにぎりを作ってもらっていましたので、ベンチに座って昼食です。朝いただいた紙包みをあけてみると、おにぎり2つとおかずの入ったパックにお茶とおしぼり。おにぎりは海苔と桜の葉の塩漬けを巻いたものが一つずつ。中は梅干しでした。これが美味い美味い。ご飯が美味しいのに加え、歩いた後の梅干しの塩気がたまりません! そしておかずは蕗を煮たものにたくあん、シャケ、トマト。いやいやこれはご馳走です。歩いた後だけに実に美味い。食べ終わった頃には昼時も近づいて来たため、行きに寄った時よりも人が増えこの辺りも賑やかになって来ました。お昼をいただき、少し休んだので、尾瀬沼巡りもこれで終了ということで、帰途につきます。長蔵小屋から朝歩いて来た大江湿原の木道を戻ります。

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なんとなく尾瀬の風景も見納めということで、最後に燧ケ岳をもう一枚。陽が高くなり山の表情も微妙に変わります。行きと違って帰りは勝手知ったる道ゆえ、スタスタと歩けます。水芭蕉がちりばめられた大江湿原をやり過ごし、沼山峠を超えてシャトルバス乗り場のある沼山峠休憩所を目指します。道は同じですが、帰りは交通量が違います。これから尾瀬に入る小学生の集団とのすれ違いが延々と続きます。やはり朝早く入ったのは正解でしたね。帰りは長蔵小屋から沼山峠休憩所まで50分くらいでしたでしょうか。合わせて正味3時間くらいのハイキングでしたが、嫁さんも疲れた様子はなく快適なハイキングでした。休憩所に戻るとシャトルバスが待っておりタイミングよく出発。あっという間に車を駐めた御池駐車場まで帰って来れました。

駐車場でヤッケを脱いで靴を履き替えます。もちろん歩いた疲れを温泉で洗い流そうということで、檜枝岐まで車で戻ります。

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向かったのは檜枝岐の村営の2つある温泉施設のうち、前日に入っていない方の駒の湯です。ここは実は初めての訪問。昨日散歩した六地蔵より少し北にあり、近くに会津駒ケ岳の登山口があるので、登山後のお客さんが多いそうです。ついてみると駐車場に車はなく、我々以外に客はいないよう。

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男湯に入ると予想通り私だけということで、湯船をパチリ。昨日入った燧の湯は単純硫黄泉だったんですが、こちらは弱アルカリ泉。泊まったかぎや旅館と同じ源泉だそうです。お湯は42度くらいと標準的な温度。外に露天風呂もあり、いつも通りしばらく温泉で温まったり風を楽しんだりを繰り返して登山の疲れを癒します。

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汗を流しきってスッキリして上がり、嫁さんが上がってくるのを待ちながら駐車場の脇の檜枝岐川の流れを眺めて過ごします。時刻は14時半くらい。この日の宿は奥日光の湯ノ湖畔。Google Mapsで檜枝岐からの所要時間を確認するとおよそ3時間。ん?3時間? 好天に恵まれのんびり尾瀬のハイキングを楽しんだので、ちょっと時間が押していることにようやく気づきました(笑) これはちょっと先を急がねばなりません。

旅はつづきます。

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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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2016年9月のデータ(2016年9月30日)
登録曲数:1,361曲(前月比+3曲) 登録演奏数:9,608(前月比+87演奏)
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