ロト/レ・シエクルの「春の祭典」など(東京オペラシティ)

レビューもそこそこに、コンサートには出かけています。

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フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル《春の祭典》 | 東京オペラシティ

いつも通り、コンサートに出かけた際にもらったチラシでチケットを取りましたが、ロトは以前、読響を振ったコンサートに出かけていて、しかもハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の管弦楽版の濃密な素晴らしい演奏を堪能していて、その実力は体験済み。そのロトが手兵、レ・シエクルを率いて来日し、春の祭典を振ると言うことで興味を持ったもの。

2015/07/02 : コンサートレポート : ロト/読響の十字架上のキリストの最後の7つの言葉(サントリーホール)

チケットを取ってから調べてみると、レ・シエクルとは春の祭典を録音していて、2014年のレコードアカデミー大賞を受賞しているとのこと。レコ芸は読んでいるのですが、海外の動向とか海外盤のレビューくらいしか目を通さないので、このアルバムの記憶はありませんでした。ちなみにコンサート前に予習すると、その印象と比べて聴くようになるのでいつも一切予習はしません。と言うことで、いつも通り、虚心坦懐にコンサートに臨みました。

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この日の会場である東京オペラシティは職場からすぐ近くなので、トコトコ歩いて会場入り。

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いつも通り嫁さんと待ち合わせして、聴覚神経を鋭敏にするのに必要十分なアルコールで喉を潤します(笑)

この日のプログラムは下記の通り。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

もちろん目玉は春の祭典ですが、前半のドビュッシー、ラヴェルも魅力的なプログラム。席はステージ右手真横の2階席で、オケを上から見下ろす席。2階のビュッフェで一杯やって席に着くと、すでに約半数の奏者がステージ上で和やかに音出ししています。そのまま人数が増え、特に入場という感じなくオケが勢ぞろい。そして定刻になって場内の照明が落ちると、木管から順にチューニング。通常は管と弦に分けるぐらいはよくありますが、パートごとに念入りにチューニングするのがこのオケの作法なのでしょう。

ほどなくしてスーツ姿のロトが颯爽と登壇。指揮棒を持たず、振り上げた腕ですっと合図をすると、なんとも言えない浮遊感のあるフルートが1曲目の牧神の午後のメロディーを奏で始めます。予想通り、牧神の午後は濃密な芳香を放つロト独特の丁寧なフレージングで、まさに漂うようなしなやかな音楽が流れます。 流麗というより各楽器の音色の色彩感を活かして響き合うようなオーケストレーション。この曲は好きで色々な演奏を聴きましたが、これまでのどの演奏とも異なる響き。すでに観客はロトの繰り出す新鮮な響きに酔っているよう。大きめのアクションで各パートにかなり細かく指示を出すのがロト流なのでしょう、そのアクションに鋭敏に反応するオケの鮮やかさも相俟って至福の境地へ。冒頭からロトの魔術にかかりました。
続く遊戯は、予備校時代に代々木のジュピターレコードで買ったハイティンクのLPが馴染みの曲。落ち着いたテンポでオケをしっかりと鳴らすハイティンクの演奏とはまるで別の曲。ロトはテンポをかなり自在に動かし、それぞれ特徴的な木管、金管の古楽器の音色の絶妙な色合いと喧騒感を見事にまとめ上げ、まさに音楽と戯れるよう。ロトは指揮台の上で踊り出さんばかりに大きなアクションでオケを巧みに制御。耳をつんざくような鮮烈な金管の音色ともなうオケの爆発と静寂を繰り返しながらの見事な演奏。オケもだいぶあったまってきてパワー炸裂の演奏でした。
すごかったのが前半最後のラ・ヴァルス。基本的な演奏スタンスは遊戯の延長なんですが、パワーはさらに増して、オケが火の玉のように赤熱。途中、これがラヴェルの曲かと思うような超高速テンポになり、ロトは3倍速で阿波踊りを踊っているような指揮ぶり。オケの方もそれに合わせて、波動砲をマシンガンのように打ちまくるような大爆発。大規模オケのコンサートでは風圧を感じるほどの大音量は珍しくありませんが、この超高速回転する火の玉の塊のようなエネルギーは初めて。会場のお客さん全員がロトのオーラとオケのエネルギーに吹き飛ばされんばかり。いやいや凄いとは聞いていましたが、このラ・ヴァルスには参りました。ロトも力を出し切ったのか100mレース後のウサイン・ボルトさながらの表情。もちろんお客さんは嵐のような拍手でロトとオケをたたえてました。

前半ですでにノックアウト気味で迎える本命のハルサイ。休憩後も入念なチューニングを経て、ロトが登場。今回の版はストラヴィンスキーの自筆初稿から筆者されモントゥーによる初演時の楽譜(遺失)を復元し初演当時の楽器による演奏。プログラムにはこの日の演奏で使用する管楽器、打楽器のリストまで掲載されていましたが、ステージ上の楽器配置がパーカッションは上手側だったため、上手2階席からは残念ながらパーカッション陣の動きは見えませんでした。冒頭のバソン(バスーン)から現代楽器とは異なる響き。あのバソンの演奏はなかなか難しそうですが、精妙に響きを揃えるという方向ではなく、おどろおどろしい原初の響きを作ろうとしているよう。不規則なリズムが乱舞し始めると、オケは休憩前のラ・ヴァルスの時のエネルギーが戻ってきました。なんとなくラ・ヴァルスの高揚の余韻が残っていて、いつあの炸裂がくるかと待ち構えて聴いていましたが、もちろん、春の祭典の独特のリズムは保ち、いきなり高速テンポにはなりません。ただ、徐々に音量を上げ、オケが炸裂するところに来るとテンポを徐々に上げ、不気味な迫力を帯びてきます。下手をすると腰砕けになりそうな気もしますが、そんなことを気にせずグイグイテンポを上げて独特のクライマックスを作り、その高揚感が軸になって音楽が素晴らしい推進力を帯びて来る感じ。もちろん古楽器の鋭利な音色は迫力に大きく貢献していて、つんざくような高音と鋭いパーカッション陣の刻む目も眩むようなリズムの連続でアクロバット要員にしか対応できないような踊りのリズムを刻んで行きます。静寂が続く「賢者」ではじっくりと情景を描き、第1部の終わりの「大地の踊り」はもちろんど迫力。第2部に入ってしばらくのグランカッサ11連発はやはり速めのテンポで度肝を抜き、最後まで絶妙なるセンスでまとめる見事な演奏でした。この春の祭典もこれまで聴いたどの演奏とも異なる素晴らしい演奏でした。

たった1回きりの日本公演ということで、もちろん満席で、その満席の客席からブラヴォーの嵐が降りそそぎました。何度かのカーテンコールのあと、メモを取り出し超フランス語訛りながら日本語で観客に挨拶して、さらに拍手喝采。そしてアンコールではビゼーのアルルの女の第1組曲からアダージェットを演奏。弦楽パートのみの演奏でしたが、3年前の読響の「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の演奏を思い起こさせるデリカシーに富んでいながら陰影の深い素晴らしい演奏。爆風のような演奏の後にこの美しい弦を聴かせるセンスにまたまたノックアウト。いやいや、素晴らしいコンサートでした。

ロトの録音を調べてみるとほとんどがライヴ。このライヴの高揚感、ライヴだけで伝えられるものがあるというのがロトの心情だと悟った次第。商業的には何回ものコンサートを開催できる人でしょうが、このコンサートの尋常ならざる集中力を保つのはロトばかりではなくオケの団員にとってもなかなかしんどいでしょう。貴重なコンサートに立ち会えた満足感に満たされた1日でした。



さて、初台でのコンサートの帰りの定番は参宮橋のいつものお店です。コンサート後でもラストオーダー前に色々たのんで、のんびり食事ができるのでお気に入り。

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いつも珍しいワインが置いてあります。この日はロゼなどをセレクト。

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白身魚(なんだったかしら?)のマリネ。大量のパクチーで具が見えません(笑)

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夏野菜のサラダ。

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ワインを追加。珍しく小布施ワイナリーの赤があったので注文。白はシュナンブラン。

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たっぷりカラスミが乗ったカラスミのパスタ。バター風味。

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グアンチャーレ(豚の頬肉の塩漬け)のパスタ。こちらもバター風味。終演後、極上のコンサートの余韻を楽しみながらワインと美味しい料理をいただいてお腹いっぱい。いい1日でした。

(参考アルバム)




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tag : ドビュッシー ラヴェル ストラヴィンスキー

ジョナサン・ノット/東響の「浄められた夜」、「春の祭典」(ミューザ川崎)

前週に続き、ミューザ川崎にジョナサン・ノットを聴きに行きました。

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017 東京交響楽団オープニングコンサート

前週に聴いた細川俊夫の「嘆き」とマーラーの「復活」ががあまりに素晴らしかったので楽しみにしていたコンサート。この日のプログラムはジョナサン・ノット(Jonathan Nott)指揮の東京交響楽団でシェーンベルクの「浄められた夜」にストラヴィンスキーの「春の祭典」の2曲。小規模な弦楽合奏に大規模オーケストラの代表曲という絶妙な組み合わせ。これがジョナサン・ノットで聴けるということで、聴く前から期待に胸膨らみます。

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このコンサートはミューザ川崎で毎年行われている夏の音楽祭「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017」のオープニングコンサート。チケットも通常の公演より安いので何らかの助成があるのでしょう。

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東京も川崎もこの日は酷暑。日なたにいると干物になってしまいそうな強烈な日差しの中、コンサートを楽しみにミューザに向かいました。川崎駅からデッキで直結という便利な立地にもかかわらずホールに着くと汗だく。開演40分前に到着しましたが、幸い既に開場していましたので勝手知ったる2階のドリンクコーナーに直行。ビールで喉を潤します。このビールがよく冷えてて実にうまい。ミューザのドリンクコーナーは年配のバーテンダーのような方が睨みを効かせていて、なかなかサービスが良いのでお気に入りです。

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この日の座席は3階のオケ右。上からオケを見下ろすような席でした。ステージいっぱいにパーカッションなどが配置されていますが、前半の浄められた夜は弦楽合奏の皆ので、前の方にまとめられた小編成の席がオケの配置になります。

プログラムとしては春の祭典が目当てで取ったチケットでしたが、前半の浄められた夜は絶品の出来。前週の細川俊夫の精妙な響きは堪能していたんですが、それをさらに上回る精妙さを聴かせてくれました。

この浄められた夜の刷り込みはカラヤン/ベルリンフィルの弦楽合奏版とラサールクァルテットらによる弦楽六重奏版。特に1970年代の凄みのあるベルリンフィルの弦楽陣の分厚い響きが印象に残っていました。実演でこの曲を聴くのは初めてです。解説にはこの曲の元になったリヒャルト・デーメルの詩の訳が掲載されていて、この詩を読んでこの曲を聴くのは初めてでしたので、曲の理解が深まりました。

冒頭からノットが静寂感をベースに各パートのフレーズをかなり丁寧にコントロールして、静かな夜の情景を彷彿とさせる静謐なアンサンブルを聴かせます。東響のメンバーも見事にノットの棒に応えて緻密な演奏。カラヤンの唸るような分厚い弦の響きが頭に残る中、冷たい空気に満たされた暗い夜空のような空気感に驚きます。まさに精緻な響き。そして曲が進むにつれて弦の響きの艶やかさと、弦の響きの余韻までコントロールされ尽くしたアンサンブルの美しさにさらに耳を奪われます。観客もノットの棒から繰り出される緻密な音楽にのまれるように集中して聴いています。繊細な感情の変化を実にデリケートに扱い、特に後半の第4部「君の身ごもっている子供をきみの心の重荷と思わないように」との詩に対応する部分の深く暖かい響きは印象的、そしてさざめくようなトレモロの美しさ等、ノットの得意とするダイナミクスとは異なる非常にデリケートな弦の扱いに鳥肌がたたんばかり。この第4部の美しさは絶品でした。そして最後の第5部の最後の消え入るような響きの美しさ。最後の音の余韻が静寂に吸い込まれ、ノットがタクトを下ろしながらオケの熱演を両手で讃えようと手を少しあげかかったところで会場からの惜しみない拍手の波に包まれました。いやいや素晴らしい。この曲に込められた心の変化を見事に表現しきった絶美の演奏でした。東響の弦楽陣も絶美。この演奏を共有した観客の感動の深さが伝わるような心がこもった拍手が続き、ジョナサン・ノットも演奏の出来に満足気。前半からあまりに素晴らしい演奏にこのチケットを取って良かったと感慨しきり。

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休憩時間のホワイエは笑顔に包まれた観客がくつろぐ姿が印象的でした。

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そして休憩中に春の祭典に向けて、ステージいっぱに席を作り直し、重要な役割をもつパーカッション奏者が楽器の鳴りを確かめるようにステージ上で調整を始めます。中でもグランカッサは休憩中から不気味な重低音をホール内に轟かせ、まるでスーパーの試食品コーナーのホットプレートが放つ香ばしい焼けた香りが客の購買意欲を煽るように、次なる春の祭典の大爆発を予感させ、休憩中の観客の期待を煽っていました(笑)

お目当ての春の祭典は期待通りの素晴らしい演奏でした。出だしのファゴットから東響は素晴らしい演奏。もちろん春の祭典は手元に色々なアルバムがあり、実演でもカンブルラン/読響のフランスのエスプリ香る演奏を聴いています。録音でもブーレーズの新旧名演、コリン・デイヴィスのコンセルトヘボウの空気ごと揺らす怪演、アバドの鋭利な刃物のような切れ味、マゼールのおどろおどろしい外連味、ムーティのスーパーカーのようなスピード感など、それぞれ指揮者の個性が生きる曲でもあります。ノットは出だしで持ち前のデリケートなコントロールで現代音楽としてのキレ味よりもメロディーの美しさにスポットライトを当て、最初はノットらしく非常に丁寧な入り。ただ、曲が進むにつれてオケもノットのタクトが非常に細かく指示する通りにコントラストを上げ、すぐに響きの渦を巻き起こすように炸裂。細かくテンポを変えるノットの指示にしっかりと追随して見事な演奏を聴かせます。やはりダイナミクスのコントロールはノットの真骨頂。緻密に表情を変えながら曲の本質をしっかりと見据えて大局的な視点で曲の頂点を見据えてオケを煽ります。ここぞという時の爆発力はその前後の緻密なコントロールによって鋭利さと迫力を見事に演出します。ノットの体の動きが奏者にわかりやすいのか各パートもノットの意図通りにダイナミクスをコントロールできているので全体として見事な統一感に包まれます。第二部の「乙女の神秘的な踊り」の最後の11発のど迫力の打撃から始まる終盤への畳み掛けるような展開は、静寂と爆発のコントラスト操縦の見事さを見せつけ観客を圧倒。ここにきて3階席だと打楽器陣の低音の圧倒的な音量の反射に他の楽器の演奏が埋もれてしまいます。つくづくもう少し良い席を取っておけば良かったと反省。そんなこととは関係なくオケは大爆発を続け、最後の「生贄の踊り」は打楽器陣が快演。ティンパニの刻むの鋭いリズムに皆が引っ張られるように乱舞。グランカッサも銅鑼も荒れ狂うリズムに乗って渾身の一撃を繰り返します。この音楽を書いたストラヴィンスキーの尋常でない狂気の冴え方に圧倒されながらのオケの熱演に身を任せます。最後の一撃が観客全員にぶっ刺さって観客も腰が抜けたことでしょう。もちろん嵐のような拍手とブラヴォーで場内騒然でした。ノットも演奏に満足したのか、何度も拍手に呼び戻される度に深々と観客に一礼していました。

やはりジョナサン・ノットは只者ではありませんね。繰り出す音楽の幅の広さが違います。コジ・ファン・トゥッテで聴かせた鮮やかなモーツァルトに細川俊夫の静謐な響き、マーラーの雄大さ、そしてこの日のシェーンベルクの精妙な弦のコントロール。とどめは春の祭典のダイナミクスの表現。東響とは2026年までと異例の長期契約を結んだとのことですので、ノットも東響とこのミューザでの演奏がお気に入りなのでしょう。これからも目が離せませんね。

ノットと東響は10月にハイドンの86番とチェロ協奏曲のプログラムがあるんですね〜。また12月にはドン・ジョバンニも。もちろん両方すでにチケットは押さえてあります。ハイドンの交響曲の中から86番を選ぶとはハイドン通でもあります! いやいや、今から楽しみです。

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エサ=ペッカ・サロネン/フィルハーモニア管のマーラー「悲劇的」(東京オペラシティ)

5月18日(木)は、以前からチケットを取ってあったコンサートに行ってきました。

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東京オペラシティコンサートホール エサ=ペッカ・サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団

エサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen)指揮のフィルハーモニア管弦楽団の演奏で、プログラムはストラヴィンスキーの「葬送の歌」とマーラーの交響曲6番「悲劇的」の2曲。

1曲目のストラヴィンスキーの「葬送の歌」とは聞き覚えのない曲でしたが、それもそのはず。解説によれば、長らく紛失とされていた曲で、2015年にサンクトペテルスブルク音楽院の図書館で発見されたばかりのものとのこと。もともとストラヴィンスキーの師であった、リムスキー・コルサコフが1908年に亡くなった際に書かれた曲とのことで、ストラヴィンスキー26歳の頃の作品。

もちろん、この日のお目当は2曲目のマーラー。サロネンはあまり馴染みがなかったので一度聴いてみようと思っていたところしかも難曲のマーラー6番。日頃はハイドンばかり聴いていますが、ご存知のとおり、コンサートではマーラーやブルックナーは結構聴いています。逆に家でマーラーを1曲聴き通す忍耐力もあまりなくなってきていますので、コンサート以外ではなかなか聴くことができません。もちろん、大編成オケの迫力は実演に限りますね。

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この日は仕事を早々に切り上げ、勤務先からも近い東京オペラシティに向かいます。いつものように嫁さんが先に着いていて、サンドウィッチとワインを買って待っていたので、軽く腹ごしらえをして準備万端。

この日の席は、海外オケでチケットも高いので、ちょっと節約して3階席。ステージの右側で、指揮者とオケを真上から見下ろす感じの席でした。ステージ右側の低音弦やトロンボーンやチューバなどは見えませんが、指揮者の表情やアクションがよく見えて視覚的にはなかなかいい席でした。

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ステージ上は、1曲目のストラヴィンスキーもかなりの大編成の曲ということで、タケミツメモリアルホールのステージいっぱいにオケの席が配置され、かなりの数の団員が音出しをしています。定刻になりオケのメンバーが登壇しますが、日本のオケと異なり、演奏しないスタッフ(マネジメント?)の人もステージ上でメンバーと何やら談笑していて、緊張感のレベルが違うのが微笑ましいところ。

客席のライトが暗くなって、チューニングが始まり、程なくサロネン登場。1曲目のストラヴィンスキーが始まります。葬送の曲だけにゆったりとした曲調で暗澹、雄大な響きの曲。リズムが爆発することもないですが、調性には緊張感が伴います。解説にはストラヴィンスキー自身の言葉が引用されていました。

「巨匠の墓の周りを、オーケストラのソロ楽器の奏者たちが、皆で列をなして、進んでゆく。低い声で歌われる合唱の震え声を模倣するかのようにざわめくトレモロ。その深遠なる後景とともに、花輪を捧げるかのごとく旋律がかけめぐる。」

サロネンはかなり丁寧に奏者に指示を出しながらオケを緻密にコントロール。静かな葬儀の様子を描くような指揮ぶり。オケも緻密さを保って15分くらいの曲をまとめました。もちろん聴きなれぬ曲なのでサロネン自身の音楽がどのようなものかを感じ取るほどには至りませんが、響きの中には日本人同様の透明感が漂い、フレーズの一つ一つを練るようなヨーロッパの伝統とは別のものを感じました。フィンランド出身ということもそんなイメージにつながっているのかもしれませんね。日本初演との触れ込みも手伝って、観客も温かい拍手でサロネンを称えます。そしてサロネンは指揮台の楽譜を高く持ち上げ作曲者を称えました。

この曲の初演はついこの間の2016年12月にゲルギエフ指揮のマリインスキー歌劇場管弦楽団によるもので、一部が下記のリンク先で見られます。
Grammphone Live Streaming

一旦サロネンが袖に下がり、団員が一部入れ替わった後、休憩なしでマーラーに入ります。

サロネンは拍手が鳴り止まぬうちに、タクトを振り上げ演奏を始めます。1楽章のチェロとコントラバスによるリズムが始まりますが、速い。しかもその後のオケの入りのタイミングが乱れて聴こえます。これは後でわかったんですが席の問題でしょう。オケ直上の3階席で、ご存知のようにこのタケミツメモリアルホールは天井が非常に高い。そしてオケの真上には大きな反射板。直接音と反射板による間接音、そしてホールの残響が音域によって異なったタイミングで到着することに原因がありそうです。これが2階席だったら明らかに直接音がメインとなるでしょうが、3階席ということで直接音と間接音の差が少なくなります。金管の音も派手に滲んだ響きに聴こえるので嫁さんはずいぶん迫力があったとの感想。このホールの3階席ははじめてでしたが注意が必要ですね。
演奏に戻ると、サロネンは最初から超ハイテンションでオケを煽ります。一貫して早めのテンポを保ち、しかも所々でテンポをさらに上げたり独特のコントロール。先日聴いたカンブルランの巨人では強奏以外の部分を非常に丁寧に描いてしっとりとした旋律の美しさでハッとさせられましたが、そう言った意図は皆無。むしろ細かい点に気をとられることなくグイグイオケを煽ってマーラーのこの曲に仕込まれた分裂症的連鎖爆発をあぶり出すかのようにエネルギッシュな指揮。フレージングもあっさりというより淡白に近い割り切り方で逆に畳み掛けるようなエネルギーで聴かせます。オケはサロネンの煽りに懸命に合わせている感じ。精度は最近の日本のオケの方が上かもしれませんが、逆にこの割り切り方は日本のオケにはない響きかもしれません。日本のオケだともう少し行儀よくなってしまいそうですね。長い1楽章でサロネンの意図がハッキリと伝わりました。1楽章の指揮だけでボクシングの試合12ラウンド分のカロリーを消費した感じ。聴く方にもそのエネルギーが伝わります。
続くスケルツォは弦のキレとリズムのキレが印象的。相変わらずサロネンはテンポを速める煽りを随所に挟んで曲を引き締めます。特徴的なサロネンの解釈の中でも最もオーソドックスだったでしょうか。直裁なサロネンのコントロールが最もマッチしたというところでしょう。
そして天上の音楽のような3楽章はタクトを置いての指揮。やはりすっきりとした速めのテンポで見通しの良さが信条のような演奏。この曲の刷り込みは1979年の来日公演の予習用に買ったカラヤン/ベルリンフィルのLP。磨き抜かれたベルリンフィルの弦楽セクションの響きにうっとりとしたものです。サロネンはこれまでの楽章とは変わってフレージングは丁寧にこなしフィルハーモニア管の弦の美しさを印象に残します。ただチェレスタやハープはキリリとしたリズムを保つことでサロネンらしい引き締まった音楽が展開します。
そしてこの日の演奏を決定的に印象付けた終楽章。1楽章の演奏から予想はしていましたが、その予想を上回るエネルギー。もうハチャメチャに煽る。もちろん秩序が乱れることはありませんが高速道路フルスロットルでぶっ飛ばすような激演。やはり背景にはマーラーの分裂症的連鎖爆発があるのでしょう。サロネンも超ハイテンションで終楽章を通します。感動的だったのは最後の一撃がホールに消え入り、静寂をサロネンがゆったりと顔を上げるまで続いたこと。もちろんブラヴォーが降り注ぎ、最近聴いたコンサートの中では一番の嵐のような拍手に包まれました。

やはり録音で聴くのとはレベルの違うエネルギーに圧倒されたというのが正直なところでしょう。おそらく録音でこの演奏を聴いてもその凄さは伝わらないかもしれませんね。ホールにいた人だけが味わえるたぐいまれな完全燃焼の瞬間。拍手はオケが退場しても続きサロネンはスタンディングオベイションを続ける観客に深々とこうべを垂れ、拍手に応えていました。

細かいことにこだわらず、この曲の表現を一点絞ったサロネンの戦略が功を奏したということでしょう。

ホールを去る観客の興奮気味の笑顔が印象に残った一夜でした。

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tag : 東京オペラシティ マーラー ストラヴィンスキー

オレグ・カガンのヴァイオリン協奏曲(ハイドン)

新たに湖国JHさんから送りこまれたアルバム。ようやく手がつけられるようになりました。

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HMV ONLINEicon / amazon

オレグ・カガン(Oleg Kagan)のヴァイオリンによるハイドンのヴァイオリン協奏曲(Hob.VIIa:1)と、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲(RV 278)、ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調の3曲を収めたアルバム。ハイドンの演奏はワシーリー・シナイスキー(Vassily Sinaisky)指揮のモスクワ交響楽団(Academic Symphony Orchestra of the State Philharmony Moscow)で、収録は1980年3月20日、モスクワのチャイコフスキー音楽院でのライヴ。レーベルはリヒテルのライヴなどをリリースしているLIVE CLASSICS。

オレグ・カガンは1946年、サハリンのユジノサハリンスク生まれのヴァイオリニスト。後年、リヒテルと妻であるナタリア・グートマンと室内楽の演奏で知られた人です。また現代音楽、特にベルクのヴァイオリン協奏曲の支持者でもありました。近年リリースされたライヴ録音によって再評価されてるそうです。

手元のリヒテルのライヴアルバムのなかに、オレグ・カガン音楽祭の演奏があり、私はそれで名前を知っている程度でした。略歴をたどると、サハリンという極東の生まれながら、7歳の時にはロシアの反対の端にあたる現ラトビアのリガ音楽院に入り、13歳でモスクワで高名なヴァイオリニスト、ボリス・クズネツォフに師事することになります。1960年代には、シベリウス・コンクールやバッハ・コンクールで優勝したほか、エネスコ・コンクール、チャイコフスキー・コンクールで上位入賞します。クズネツォフが亡くなった後は、ダヴィド・オイストラフに師事、1969年以降はリヒテルとナタリア・グートマンとの室内楽の活動を始め、またピアニストのワシーリー・ロバノフと頻繁に共演するようになります。これらのメンバーとドイツのバイエルン州ヴィルバート・クロイト(Wildbad Kreuth)で音楽祭を主催しますが、オレグ・カガンが1990年、癌のため43歳の若さで亡くなってしまいます。音楽祭はその後彼の功績を讃えてオレグ・カガン国際音楽祭と改名され、その後、妻のグートマンやリヒテルなどによって継承されということです。ようやく、彼の名を冠した音楽祭のことがわかりました。

リヒテルの強靭なピアノに対抗できる存在感のあるヴァイオリン、あらためて聴くとどのような印象になりますでしょうか。

Hob.VIIa:1 / Violin Concerto [C] (c.1765)
録音はライヴだけにすこし甘い感じですが、冒頭からオケの色彩感がなかなか良く出たもの。ハープシコードが雅な趣を加えています。穏やかな伴奏から始まりますが、カガンのヴァイオリンは師のオイストラフというよりシゲティを思わせる、強いテンションの持続音をベースとしたもの。淡々とメロディーを弾いていくだけですが、かなりの存在感。この演奏時、カガンは34歳くらいですが、すでに巨匠然とした堂々たる演奏。ヴァイオリンから華麗ではなく、強い浸透力のあり美音を轟かせていきます。伴奏を担当するシナイスキーも堂々とした演奏。小細工などなく、カガンが弾きやすいようゆったりとオケを鳴らします。盤石の信頼関係なのでしょう。カデンツァはヴァイオリンの響きの面白さを生かしたもの。1楽章は壮麗極まりないもの。
好きなアダージョですが、1楽章に続いてゆったりしたオケの伴奏に乗ってカガンが堂々と美音を披露します。ハイドンの美しいメロディの真髄をつく超絶的な美しさ。ヴァイオリンの音色がグイグイ迫ってきます。ヴィブラートが痺れます。ところどころ咳払いが聞こえますが、ホールに轟く美音に観客席も静まりかえります。
フィナーレの入りは意外にさりげない感じですが、徐々にオケの色彩感が溢れ出してきます。シナイスキーもここぞとばかりにオケを煽り盛り上げてきます。カガンのヴァイオリンはここにきて神々しいほどの輝き。ヴァイオリンという楽器の音色のもつ美しさとエネルギーの限りを尽くした演奏。最後の一音の余韻が消えると同時に聴衆の拍手に包まれます。この日の聴衆の驚きに満ちた拍手がこの演奏の素晴らしさを物語っています。

このアルバムの3曲目に収められたストラヴィンスキーのバイオリン協奏曲も痺れます。こちらはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のロシア国立交響楽団との1979年のライヴ。現代音楽を得意していたというのは偽りではありません。こちらもカガンのヴァイオリンキレまくって、加えてスヴェトラーノフの伴奏も最高。こちらも痺れました。今までストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲のなかでも間違いなく一押しの名演です。

オレグ・カガンによるハイドンのヴァイオリン協奏曲。これまでカガンのヴァイオリンがこれほどまでに素晴らしいとは知らずにおりました。若くして亡くなってしまいましたが、存命であれば間違いなく現代最高のヴァイオリニストの一人だったでしょう。最近カントロフ、スークなど名手のヴァイオリン協奏曲を聴いて、ヴァイオリンの音色の魅力、ヴァイオリンという楽器の素晴らしさの奥行きの深さにあらためて驚いています。決してヴァイオリンの名曲という範疇ではないハイドンのヴァイオリン協奏曲ですが、ハイドンの曲は楽器の音色に対する鋭敏な感覚を踏まえて書かれており、カガンがその真髄に迫ったということなのだと思います。この演奏、録音が万全ではありませんが、それを補って余りある名演、ハイドンのヴァイオリン協奏曲の名盤として広くおすすめしたいものです。評価はもちろん[+++++]です。

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アルゲリッチ、クレーメルによる動物の謝肉祭(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン)

昨日は、東京のゴールデンウィークの風物詩、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出かけました。毎年聴きに行っている訳ではありませんが、昨年は衝撃的な演奏を聴き、このお祭りをちょっと見直した次第。

2013/05/05 : コンサートレポート : 【番外】ラ・フォル・ジュルネで衝撃のブーレーズライヴ

ブーレーズの育てた手兵によるブーレーズは目の覚めるような鮮やかさ。とてもライブとは思えない精緻な演奏に鳥肌の立つような体験をしたことを今でも思い出します。

ゴールデンウィークには温泉でも行けば良いのですが、激しく渋滞する高速道路のニュースなどを見ると遠出する意欲も下がります。ということで今年もゴールデンウィークはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで楽しもうという段取りです。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2014公式サイト

今年のプログラムが発表された時に、なにか面白そうなものはないかと探して、いくつかコンサートのチケットを買いましたが、後になって追加公演として発表されたのが昨日のプログラム。マルタ・アルゲリッチにギドン・クレーメルという空前のメンバーの公演がラ・フォル・ジュルネのいつもの格安の値段で聴けるということで、こちらも追加でチケットをとったと言う次第。ただし、時間が22:15開演という、ラ・フォル・ジュルネならではの時間帯。

幸い5月3日の東京はいいお天気。深夜のコンサートのみ出かけるというのも野暮ですが、この日はいつも飲んでるお仲間たちとの飲み会をセット。私も嫁さんも4月が誕生日で、結婚記念日も4月ということで、毎年4月にはお祝いしてくれているというか、それにかこつけて飲むのを楽しみにしているだけなんですが(笑)、今年は諸事情で5月3日になったもの。

まずは、ラ・フォル・ジュルネのコンサート会場である東京国際フォーラムに近い、有楽町のお店で飲みです。


ぴょんぴょん舎:GINZA UNA店


手軽で美味しいので良く寄っている、盛岡冷麺の名店、ぴょんぴょん舎。最初に行ったのは仙台に住んでいた頃、盛岡の本店です。いつもお手軽なコース(ゆずコース)を頼むんですが、それでも多数の小皿と焼肉でお腹いっぱいになります。

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まずは良く冷えたビールで乾杯。良く冷えたグラスにクリーミーな泡。このシズル感が重要です。

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小皿をいろいろ楽しんで、、、なぜか、ユッケ風のものもこのあと出てきますが、調べたところ桜肉でした。

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これはカルビとハラミ。これで4人前。この前にタン塩、この後にミノ、ホルモンなども出てきて焼肉は十分。

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そしてお目当ての冷麺。コースなのでハーフ冷麺ですが、これがちょうど良い量で、しかも歯ごたえのよい盛岡そのままの冷麺。おしゃべりを楽しんでいるうちに時間となり、コンサートに、、、



というにはまだ時間が早く、この日はこのあと、なんとマジックバーに!

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食べログ:マジックバー十時 丸の内ブリックスクエア店

友人の招待で、人生初のマジックバーへ。既に友人から仕込みがしてあり、結婚記念日ということで(本当は前月です!)いきなりマジックでお祝いのボトルが出されます。目の前で見るマジックはやはり迫力が違い、どうしてそうなるのかと言う事の連続。トランプ一つでも手際の鮮やかさは流石。

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終盤嫁さんが呼ばれ、マジシャンと一緒にテーブルを中に浮かせてみせます(笑) コミカルなマジシャンのMACさんの舞台に場内大爆笑。いやいやこれは楽しいですね。



そんなことをしているうちに、開演時間が迫ってきました。開演15分前にはホールに到着。会場となるホールAは5000人収容の大ホール。すでにロビーは大勢の人でごった返していました。流石にアルゲリッチとクレーメルということで、深夜開催にもかかわらずホールは満席です。

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今日の席は2階席の中央あたり。ステージからは遠いですが、ピアノを調律する音はかなりクリアに聴こえ、それほど悪くありません。

プログラムと出演者は次とおり。

ストラヴィンスキー:春の祭典(2台ピアノ)
サン=サーンス:動物の謝肉祭

マルタ・アルゲリッチ (ピアノ)
酒井茜 (ピアノ)
ギドン・クレーメル (ヴァイオリン)
堀米ゆず子 (ヴァイオリン)
川本嘉子 (ヴィオラ)
ギードゥレ・ディルバナウスカイテ (チェロ)
吉田秀 (コントラバス)
ジュリエット・ユレル (フルート)
ラファエル・セヴェール (クラリネット)
安江佐和子 (打楽器)

前半はピアノデュオによる「春の祭典」、アルゲリッチとデュオを組む事になったのは酒井茜さんという人。私はもちろんはじめて聴く人ですが、桐朋学園出身で、これまで別府アルゲリッチ音楽祭などに出演していることから、アルゲリッチから認められている人でしょう。他にもクレメラータ・バルティカ、シンフォニア・ヴァルソヴィアなどと共演していることから、かなりの腕前と想像できます。

冒頭からピアノが交互に春の祭典のメロディーをやりとりする、なかなかスリリングな編曲。アルゲリッチは流石と思えるリズムのキレ。2人の呼吸が微妙にズレるところもありましたが、この難曲をピアノをフルに響かせて聴かせる大迫力の演奏。会場は水を打ったように2人の演奏に聴き入ります。基本的にアルゲリッチが主導権を握っているんですが、渾身の打撃を加えるのは酒井さんの方が多く、寄せては返す波のようにピアノの響きの塊が迫ってきます。やはり圧巻はアルゲリッチの的確なテンポ設定と安定感。格のちがいを見せつけたといったところでしょう。5000人の観客からの降り注ぐような拍手に2人とも満面の笑みで応えていました。

後半は奏者が増え、2台のピアノをステージ奥にずらして奏者席を準備します。曲目はサンサーンスの「動物の謝肉祭」。

普段はほとんど聴かない曲ですが、手元にはチッコリーニとワイゼンベルクがソロを務め、ジョルジュ・プレートルがパリ音楽院管弦楽団を振ったLPがあり、昔はよく聴いたものです。

会場にメンバーが現れると拍手喝采。クレーメルは髪は真っ白。カミソリのようなキレ味は健在でしょうか。あまりに久しぶりに聴く曲なので、非常に新鮮。この曲はソロの腕前を試すようなところががあり、ピアノをはじめとしてコントラバス、フルート、チェロなどの楽器が代わる代わる鮮やかにソロを披露、流石にアルゲリッチとクレーメルと肩を並べて演奏するだけのことはあるメンバーですね。曲を思い出すためにちょっと調べたところ下記のような流れでした。

第1曲「序奏と獅子王の行進曲」
第2曲「雌鶏と雄鶏」
第3曲「騾馬」
第4曲「亀」
第5曲「象」
第6曲「カンガルー」
第7曲「水族館」
第8曲「耳の長い登場人物」
第9曲「森の奥のカッコウ」
第10曲「大きな鳥籠」
第11曲「ピアニスト」
第12曲「化石」
第13曲「白鳥」
第14曲「終曲」

象のコントラバスソロ、大きな鳥籠のフルートソロ、白鳥のチェロと、クレーメルらとの演奏らしい、キリリと引き締まったアーティスティックさを感じさせる素晴しいもの。この辺が並の奏者と違うところでしょう。引き締まった表情によって曲のキレ味が増した感じです。終曲では総決算のように各楽器が弾み、アンサンブルの面白さを極限まで引き出していました。

もちろん最後は万来の拍手。何回かのカーテンコールのあと、アンコールで終曲を再度演奏。鳴り止まぬ拍手に何度もステージに呼び戻されるメンバーの笑顔が印象的でした。観客の皆さんも終電の時刻にそわそわとしながらも惜しみない拍手を送っていました。

いやいや、やはり生で聴く音楽はいいですね。聴きに来た甲斐がありました。

ラ・フォル・ジュルネですが、5日にもう2つコンサートのチケットをとっています。そちらはまたあらためて。

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tag : 東京国際フォーラム ストラヴィンスキー サン=サーンス

【番外】コリン・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウの「春の祭典」

コリン・デイヴィス追悼企画です。LPで彼のハイドンの交響曲のすばらしさを再認識しましたが、コリン・デイヴィスといえば、何といってもこれでしょう。

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amazon(CD)

コリン・デイヴィス(Colin Davis)指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(Concertgebouworkest, Amsterdam)の演奏でストラヴィンスキーの「春の祭典」を収めたLP。ジャケットに録音年の表記はありませんが、レコードのレーベル部分にはP1977との記載があります。アムステルダム・コンセルトヘボウでのセッション録音でしょう。オランダPHILIPS黄金期のプロダクション。

これはこのLPがリリースされた直後に買い求めた想い出のアルバム。当時は父親のステレオセットでたしか、YAMAHAのYP-D9、カートリッジはPICKERINGのXSV-3000、アンプはTRIOのKA-9300、スピーカーはTANNOYのBerkeleyで聴きましたが、グランカッサのあまりの迫力が38cmウーファーから風圧となって部屋を揺るがしたのを鮮明に覚えています。

今日はハルサイをかけるということで、SHUREのV-15typeVをこれまでaudio-technicaのシェルにつけていたものをDL-103をつけていたSMEのシェルと交換し、軽針圧のV-15typeVを軽量シェルのSMEという本来の組み合わせに直しました。アームの調整を一通り終えると、予想通り完璧なバランス。メインウェイトがだいぶ支点よりになったので、シェルだけでもかなり軽くなったんだと思います。これまでより軽くなった分、トレースの安定感が増し、また、ウェイトがカッチリハマった分、音の締まりも良くなり、解像感もカッチリしてきました。微妙な調整で音が変わるのもアナログの楽しみの一つ。

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針はしばらく前に手に入れたJICOのもの。今でも安定して針が手に入るのはありがたいこと。うちではJICOの針はオリジナルと遜色ないキレ。アームの調整を丹念にしたせいか、これまでで最もバランスのいい状態。音のキレもトレースの安定感も文句なし。LPに封じ込まれた恐ろしいほどの情報がスピーカーのまわりに広がります。

デイヴィスのコントロールするアムステルダム・コンセルトヘボウ管はハイドン同様、リズムのキレが良く、おどろおどろしい迫力のこの曲がサラサラと流れるように進むのが特徴。多くの指揮者が楽譜通りに音を鳴らすだけでもどこかにもってまわったような節回しがあるのと比べると、リズムは流麗、フレージングにも癖はなく、ただ、恐ろしいまでに鮮明かつ大地を揺るがすようなグランカッサの迫力によって淡々と聴かせていきます。コンセルトヘボウの大空間を揺るがすような迫力は今になってさえもLPの素晴らしさを証明しているようです。この弩迫力のLPによって、多くの人がアムステルダム・コンセルトへボウの素晴しい音響と、コリン・デイヴィスの印象が脳裏に焼き付いた事でしょう。私の世代にとっては、コリン・デイヴィスといえばこのアルバムです。

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ハイドンの時にはきちんと聴いてレビューしなければなりませんが、今日はお休みゆえ、久しぶりにモルトを出していい気分。カートリッジとプレイヤーの調子が良くなって、いろいろLPをかけて楽しみました。

WILKINSONのソーダを買ってきたので、今日はBOWMORE DARKESTをハイボールにしていただいてます。ニートだと穏やかすぎるスモーキーさですが、ハイボールにすると、ほどよいスモーキーさに変わり、なかなかいけます(笑)

先日ディスクユニオンで手に入れた、コリン・デイヴィスのハイドンの86番と98番、87番と太鼓連打の2枚のオランダPHILIPS盤が素晴しい鮮明さ。これはまた取りあげなくてはいけませんね。とりあえずLPの桃源郷は続きます。

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tag : ストラヴィンスキー LP

カンブルラン/読響の牧神の午後、ペトルーシュカ

父の葬儀以来、しばらく実家の手伝い等で音楽生活から遠ざかっていましたが、今日は以前からとってあったチケットがあったのでサントリーホールに出かけてみました。

読売日本交響楽団:第514回定期演奏会

プログラムは『ドビュッシー生誕150年』という企画で下記のとおり。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー:バレエ音楽「おもちゃ箱」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」 (1947年版)

今日のお目当ては何といっても「ペトルーシュカ」。ペトルーシュカは実は父がよく聴いていた思い出深い曲。ブーレーズの旧盤、コリン・ディヴィス/コンセルトヘボウ、アバド/ロンドン響などLPでよく聴いていました。私も生でペトルーシュカを聴くのははじめてのこと。チケットを取った時にはまさか父が亡くなるとは思ってもいませんでしたので、今日のペトルーシュカはよい思い出になりました。

カンブルランの振る読響はいろいろ聴いていますが、「春の祭典」、「火の鳥」も最近聴いていますので、ストラヴィンスキーの3大バレエはこれで全曲制覇となります。以前のコンサートレポートはこちら。

2010/11/22 : コンサートレポート : カンブルラン/読売日響の朝、昼、晩(+火の鳥)
2010/07/14 : コンサートレポート : カンブルランのデュティユー
2010/05/01 : コンサートレポート : カンブルランのハルサイ爆演

カンブルランの現代物は色彩感とダイナミクスとフランスのエスプリに、読響の熱演が相俟って、かなりレベルの高い演奏です。デュティユーも良かったですね。普段ハイドンばかりレビューしてますが、現代ものも嫌いではありません。

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今日は会社を休んで父の葬儀後の手続きや、世話になった病院への挨拶、実家の片付け等をすませて、夕刻いざサントリーホールへ。東京は最近にしては少し肌寒い気候でしたが、少しづつ日が長くなり、18時を回っても薄暗くなってきた程度。サントリーホールの前でしばしのんびりします。

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少しづつネオンがめだつようになりはじめたアークヒルズ。

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開場直後には中に入り、いつものように開演までのざわめきを楽しみます。今日はワインの赤、白。

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席は好きな2階のライトスタンドに当たる場所。指揮者やオケの奏者がよく見え、また1階正面よりも音が良く聞こえるような気がします。今日は満員ではなく、8割の入りでしょうか。

1曲目の牧神の午後は、流石フランス人指揮者のフランスもの。ゆったりとしたテンポで、色気を感じさせながら緻密な静けさを感じる素晴らしい演奏。コンサートで迫力ではなくゆったりとした緻密さで聴かせるのはなかなかのもの。とりわけフルートのソロの豊かな響きが印象に残りました。

2曲目はドビュッシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」という曲。解説によるとピアノ曲として1912年に完成したものの、第一次世界大戦の勃発によりドビュッシーによるオーケストレーションは最初のみで終わり、没後に友人が完成させた曲とのこと。おもちゃ箱の中で起こった人形の話。はじめて聴く曲でしたが、こちらも静寂のなかで音とフレーズが千変万化する、ドビュッシー独特の美学を感じる曲。意外と長い曲でした。この曲も1曲目同様静寂の表現が秀逸。オーケストラの安定感は素晴らしく、ソロも各楽器の音色の美しさを十分表現できており、聴き応えがありました。

休憩を挟んでお目当てのペトルーシュカ。ペトルーシュカはドビュッシーが生前こよなく愛した曲とのことです。休憩中にピアノが中央に移り、ステージを埋め尽くすように席が詰まります。

カンブルランのストラヴィンスキーは以前聴いた春の祭典、火の鳥が非常に良かったので、ペトルーシュカも悪かろうはずはありません。慣れ親しんだブーレーズの前衛的な無表情さとは異なり、オーケストラの色彩感を意識した多彩な響き。生だからこそ聴こえる圧倒的なダイナミクスと響きの情報量。ストラヴィンスキーの革新性を前衛という側面よりも、多彩なオーケストレーションの傑作として表現したというところでしょう。突き抜ける金管の響き、楔を打つように引き締まったティンパニなど打楽器陣、響きの美しさで抜群の存在感だった木管楽器と、オーケストラは完璧な仕上がり。フランスのオケのような色彩感が表現できていました。響きとリズムの革新性も十分表現できていて、途中はっとするようなテンポの変化があったり、カンブルランも万全のコントロールでした。静かに終わる最後は、響きの余韻を楽しんだ後万来の拍手。カンブルランもオケも出来に満足していたようでした。

久しぶりにコンサートを聴いて何となく気がはれました。父の好きな曲だっただけに、できれば生で聴かせてあげたかったですね。熱演の余韻と父の思い出を楽しめるいいコンサートでした。



帰りは軽く食事をする時の定番。アークヒルズ内のカレー屋さんへ。

食べログ:フィッシュ

食べ慣れるとちょっと癖になる独特のおいしさ。

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今日はビンのモルツから。スープはセルフサービスのトムヤムクン。

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マヨネーズサラダ。結構なヴォリューム。

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今日はオススメのポークカレー。スパイシーなルーに豚肉の甘みがでて、なかなかの味。これはいいアイデア。

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そして、こちらは新メニューのハヤシライス。こちらもこの店らしいすこしスパイシーな感じもありますが、穏やかな味で悪くありません。

コンサートのあと、さくっと食事ができる良いお店です。

私はしばらく実家泊まりだったので今日は久しぶりに自宅に戻って休みます。今週はすこしレビューをアップしたいと思いますのでよろしくお願いします。

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tag : サントリーホール ドビュッシー ストラヴィンスキー

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものは末尾に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

2017年7月のデータ(2017年7月31日)
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