ヒギンボトム/ニュー・センチュリー・バロックのネルソンミサ

前記事で取りあげた天地創造が非常に良かったので、ヒギンボトムの別のアルバムを即発注して届いたもの。

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エドワード・ヒギンボトム(Edward Higginbotom)指揮のオックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団(Choir of New Collage Oxford)、ニュー・センチュリー・バロック(New Century Baroque)の演奏で、ハイドンの「ネルソン・ミサ」。収録は2011年7月13日から15日、イギリス、オックスフォードのサマータウンにある聖ミカエルと全天使教会(Church of St Michael and All Angels)でのセッション録音。レーベルはオックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団の自主制作レーベルと思われるnovum。

ヒギンボトムについては前記事で取りあげたとおり、もともと合唱指揮の人ですが、最近はオケも良く振るようで、天地創造のオックスフォード・フィロムジカやこのニュー・センチュリー・バロックもそのオケの一つのよう。

ちなみに、ニュー・センチュリー・バロックについて調べると、ウェブサイトがありました。

newcenturybaroque

この楽団、2010年に設立された比較的新しい古楽器オケ。おそらく臨時で編成されたEUバロック管弦楽団の主要なメンバーが常設オケとなるべく集まって編成されたオケとのこと。メンバーはヨーロッパ各国から集まった若手で、活動もイギリス、イタリア、ベルギー、フランスとヨーロッパの主要国が中心です。ウェブサイトのギャラリーには、このアルバムの録音時の写真も何枚か掲載されています。

このアルバムのソロは下記のとおり。

トレブル:ジョンティ・ウォード(Jonty Ward)
アルト:ヒュー・カッティング(Hugh Cutting)
テノール:ニック・プリッチャード(Nick Prichard)
バス:トム・エドワーズ(Tom Edwards)

全員ライナーノーツに掲載されているオックスフォード・ニュー・カレッジ合唱団のメンバー表に名前が掲載されているので、合唱団のメンバーでしょう。天地創造同様、少年の清透な声の魅力が感じられるでしょうか。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
キリエ
少人数の古楽器オケの鮮明な響き。天地創造のオックスフォード・フィロムジカよりもキレのよい響き。古楽器独特の鮮明さと、最新の録音による鮮明さもあるでしょう。天地創造のしなやかなコントロールから想像した響きとは異なり、クッキリした響きが畳み掛けてきます。教会での録音らしく残響は多め。ソロとオケの後ろにコーラスが定位する前後の立体感が上手く録られています。ヒギンボトムらしいのはテンポを揺らさず、安定感抜群の一貫した演奏と、歌手の歌の隅々まで響きがそろっているところ。
グローリア
やはり少年による合唱と女性ソロパートの清透な響きの魅力がじわりと効いてきました。古楽器による非常に鮮度の高い伴奏に乗って清らかなソロが次々と美しいメロディーを奏でていきますが、この独特の清透感は他の演奏からはきかれないもの。冒頭は天地創造とは異なる鮮度の高い演奏の印象が強かったんですが、中盤からヒギンボトムらしい、しなやかな歌の魅力が溢れてくるようになります。清らかで美しい歌のメロディーにどっぷりと浸ることができます。オケとコーラスが一体となってハイドンの美しいメロディーを繰り出してきます。
クレド
実にゆったりと響き渡るオケの響き。教会らしい長めの残響が心地良いですね。ほんのすこし溜めをつくることで清らかな神々しさを演出。大胆な変化は使わず、リズムやフレージングの変化はかなりデリケートですが、このデリケートな変化が実に味わい深い音楽を造っていきます。ヒギンボトムの音楽づくりのポイントが見えてきたよう。クレドの印象的な響きの変化は虹の色変化をみるような美しさ。小編成オケから繰り出される響きですが、次々と響きを変化させて、本当の虹のような豊かな色彩感を表現していきます。ソプラのパートの少年のソロも完璧なコントロール。
サンクトゥス
しなやかに歌われる堂々とした旋律が、神々しさで迫力を聴かせる、ヒギンボトム独特の魅力。
ベネディクトゥス
前曲同様、小編成のオケから、音量ではなく、表現で醸し出される迫力。完全にヒギンボトムの術中にハマってます。ソロとコーラスとオケのメロディーの受け渡しの滑らかさ。呼応する音楽。大きな波に揺られているようなおおらかな気持ちになります。ミサ曲に求められる敬虔さに満ちた音楽。題名となったトランペットの響きもことさら音量を上げる訳ではないのに、しっかり印象に残る響きをつくっています。
アニュス・デイ
終曲はしなやかな前半につづいて、こだまが繰り返しかえってくるような印象的な曲を、自然のこだまのように教会の残響の中に心地よく響かせます。この辺は少年合唱ならではの清らかさ。曲のメリハリによって構成感を出すのとは異なり、しなやかに曲を進めることで、一貫した流れの美しさを造っていく演奏でした。

ヒギンボトムのネルソンミサ。オケが古楽器オケになったことで天地創造とはまた違った響きですが、歌もオケも非常に自然でしなやかな音楽を造っていくところはヒギンボトムの面目躍如。名曲の多いネルソンミサに新たに一石を投じることになりました。このしなやかにまとめられたミサ曲の素晴しさは想像以上。天地創造も良かったんですが、録音が新しい分、そしてオケの精度もあがり、こちらの方が上かもしれません。評価は[+++++]としないわけにはいきませんね。こちらも素晴しいアルバム。この組み合わせで、できればハイドンの主要なミサ6曲を録音してほしいものです。もちろん四季もです!

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tag : ネルソンミサ 古楽器

【新着】イシュトヴァン・ケルテスのネルソンミサ

昨日HMV ONLINEから着いたばかりのアルバム。

KerteszNelson.jpg
HMV ONLINEicon

イシュトヴァン・ケルテス(István Kertész)指揮のテル・アヴィヴ・フィルハーモニー合唱団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でハイドンのネルソン・ミサとマーラーの「亡き子を偲ぶ歌」を収めたアルバム。ハイドンの収録は1973年4月、イスラエルノ首都テル・アヴィヴのマン・オーディトリウムでのセッション録音。レーベルはイスラエル・フィルおかかえのhelicon classics。

歌手は下記のとおり。

ソプラノ:ルチア・ポップ(Lucia Popp)
アルト:イルゼ・グラマツキー(Ilse Gramatzki)
テノール:ミーシャ・ライツィン(Misha Raizin)
バス:岡村喬生(Takao Okamura)

イシュトヴァン・ケルテスは、1929年ハンガリーのブダペスト生まれの指揮者。フランツ・リスト音楽院でコダーイなどにに学んだ。1955年からブダペスト国立歌劇場の指揮者となる。1956年に西側に亡命した、その後アウクスブルク国立歌劇場、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などを指揮し、1965年から1968年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務めた。1973年夏、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に客演した折、イスラエルのテル・アヴィヴの海岸で遊泳中に高波にさらわれ43歳の若さで溺死したとの事。

ケルテスと言えばドヴォルザークの新世界というのが定番でしょうが、私は聴いていません。意外と基本をおさえていないんですね(笑)

今回のアルバムはハイドンの地元でもあるハンガリーの指揮者のハイドンの演奏の魅力は如何なるものか気になって手に入れたもの。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
キリエ
1973年の録音ですが古い録音らしく、燻したような音色の入り。ケルテス最晩年の録音。定位感はほとんど失われ、粗い音色から聴こえるオーケストラ、合唱、ソロの息吹。ピークを越えたのか最初からちょっと歪んだ音色。最初からテンションは高く、ルチア・ポップの突き抜けるようなソプラノがいきなり素晴らしい迫力。
グロリア
グロリアに入り目立つのはライツィンの鋼のようなテノールと岡村喬生のさらに鍛えた鋼のようなバス。ケルテスのコントロールは速めのテンポで流れを重視しながらもかなり迫力を意識したもの。続くクイ・トリスでは岡村喬生絶唱。素晴らしい迫力で突き抜けんばかりのソロ。聴き劣りするどころか、曲を圧倒する迫力でポップと双璧の存在感。岡村喬生がこれほどの圧倒的な歌を披露するとは知りませんでした。このアルバムの聴き所です。オケとコーラスはケルテスの速いテンポに良くついていって怒濤の迫力。
クレド
クレドからは落ち着いたテンポ設定にもどり、粗い楷書のような迫力ある演奏。音楽の骨格を透かして浮かび上がらせるようなコントロール。吹き放たれるような金管をアクセントにヴァイオリンを中心とした弦楽器がザクザクメロディーを刻み、コーラスは整然と歌います。続くトラック6に入ると優しくコントロールされた弦の上でポップが美しいメロディーをこちらも絶唱。コーラスの毛布につつまれた氷の美女のよう。ネルソン・ミサの聴き所、劇的にメロディーが変化して、4人のソロのアンサンブルに移るところは、鳥肌が立たんばかりの展開。ケルテスはテンポを落として劇的な音楽を静かに演出。粗い録音からも名演奏が伝わります。トラック7はリズムを強調しながら、徐々に畳み掛けていくような迫力が伝わります。ここでもポップが絶唱。オケはそこそこ粗いんですが、筆の勢いの確かさは素晴らしいものがあります。
サンクトゥス
サンクトゥスに入り、デュナーミクのコントロールが緻密に。フレーズのひとつひとつをかなり丹念に磨いていきます。特にコーラスの音量をかなり抑えることで、フレーズを浮かび上がらせるところは流石。
ベネディクトス
後半になり、ケルテスのコントロールはじっくりと構えるようになり、静かな劇性が支配する時間になります。再びポップの張りのあるソプラノが響き渡ります。有名なトランペットが鳴り響くファンファーレは荘厳な雰囲気に。
アニュス・デイ
最後は優しさに満ちた音楽になります。グラマツキーの艶やかなアルトからは入り、ポップがそれに重なり、じっくりと癒しに満ちた音楽を奏でます。終曲は清々しい雰囲気になり曲を回想するようにゆったりとメロディーをかなでながら曲を閉じます。

今から40年近く前のイシュトヴァン・ケルテスが事故で亡くなる直前のネルソン・ミサの演奏。この年代にしては粗い録音が残念なところですが、アルバムから聴こえてくる演奏は演奏の骨格の確かな迫力と流麗さの拮抗した素晴らしい演奏。歌手は何といっても岡村喬生の鋼のようなバスとルチア・ポップの良く通るソプラノが素晴らしい存在感。これで録音が良ければとつい思ってしまいます。評価は録音で減点して[++++]とします。ということは、ヒストリカルなアルバムが好きな人にはお薦めできる素晴らしい演奏と言う事です。ケルテスの真髄をちょっと見た気になりました。

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ヘルムート・コッホ/ベルリン放送響のネルソンミサ

昨夜は美しい皆既月食を楽しみました。双眼鏡片手に近所を少し夜の散歩。月の青白い光がが徐々に細くなり11時を過ぎた頃には赤くうすく光る幻想的な月に。都会の空は明るいのですがそれでも双眼鏡で十分月食を楽しむことができました。昼間はちょっと仕事にでたり、実家に寄ったりで忙しかったのですが、昨夜はのんびり過ごす事ができました。今日はこのアルバム。

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HMV ONLINEicon(別装丁盤)

しばらく前にディスクユニオンの店頭で見かけて手に入れたもの。

ヘルムート・コッホ(Helmut Koch)指揮のベルリン放送交響楽団(Rundfunk-Sinfonie-Orchester Berlin)、ベルリン放送ソリスト協会(Rundfunk-Soloistenvereinigung Berlin)、ベルリン放送合唱団(Rundfunkchor Berlin)の演奏によるハイドンのネルソンミサ。独唱は次のとおり。

ソプラノ:イザベラ・ナーベ(Isabella Nawe)
メゾソプラノ:エレン・アブロラート(Ellen Abrolat)
アルト:ゲルトラウト・ブレンツロフ(Gertraud Prenzlow)
テノール:ヨーゼフ・レティ(Josef Reti)
バス:トーマス・トマシュケ(Thomas Thomaschke)
オルガン:ヘルムート・エルテル(Helmut Oertel)

収録は1971年4月7日~9日、12日~13日、ベルリン放送SRKホールでのセッション録音。レーベルはDeutsche Schallplattenの国内盤(徳間ジャパン)。コッホのハイドンの声楽曲は新旧天地創造をこの7月に取りあげましたが、1960年の旧盤の引き締まった響きと1974年の雄大な自然な演奏の両方とも気に入っています。

2011/07/31 : ハイドン–オラトリオ : 【新着】ヘルムート・コッホの天地創造旧盤
2011/07/26 : ハイドン–オラトリオ : ヘルムート・コッホの天地創造新盤

そのコッホによるネルソンミサ、期待が高まります。いろいろ手に入れているとなかなかゆっくり聴いていられないんですが、今日はお休みゆえ、コッホの図太い筆で力強く書かれた楷書のような気合いの乗ったネルソンミサにどっぷり浸ろうという流れ。

ヘルムートコッホの紹介は上の天地創造新盤のリンクをご参照いただきたいんですが、このアルバムの解説にも以前触れていない情報がありましたので紹介しておきましょう。コッホは1908年生まれで、先の天地創造の新盤を録音した1974年の翌年に亡くなっています。1930年からベルリンの労働者合唱運動を指導し、1932年から指揮者として活動を始める。1945年にはベルリン放送にこのアルバムで合唱を担当しているベルリン放送ソリスト協会を設立し、この団体とともに合唱音楽の研究、演奏を進めた。このアルバムに参加しているもう一つの合唱団であるベルリン放送合唱団も彼が1948年に設立、1963年に設立されたベルリン合唱アカデミーの指導も担当するど、特に合唱を極めた人だったんですね。天地創造の力漲る合唱にもそうした背景があった訳です。もちろん、このネルソンミサも分厚いコーラスの響きは絶品です。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
キリエ
冒頭から怒濤のベルリン放送響のオケとコーラスの分厚い響き。1971年録音ということで高音が薄く瑞々しさはほどほどながら、鮮度はそれほど悪くありません。むしろ分厚い低音とスタジオらしいクリアな響きで迫力は十分。コッホの棒は迫真のコントロール。いきなりフルスロットル。気合い漲るとはこのことでしょう。ソプラノのナーベの良く通る艶のある声がクッキリと浮かび上がります。歌手は天地創造ほどのビッグネームはそろっていませんが、総じていい出来。

グローリア
キリエの力感を保ったまま、続くグローリアに。音符が立っているような素晴らしい立体感。クッキリ浮かび上がる旋律。テノールとバスによるにソプラノが重なり、それに怒濤のコーラスが重なり滝のような音楽。続いてテンポが落ちてアダージョになるクイ・トリス。バスのトマシュケは良く磨かれた艶のあるソロ。時折ソプラノのナーベとの絡み合うようように旋律を刻みますが、恐ろしいエネルギーのコーラスとオケにより美しいメロディーがかき消されんばかり。なんでしょうか、このオケとコーラスの突き抜けたエネルギー。別格のエネルギー。そしてクォニアムに入るとそのエネルギーが炸裂。まだ曲の前半なのにスピーカーから鳴る音は魂のかたまりのよう。

クレド
冒頭の弦による音階が神の啓示のように響き渡ります。金管群による伴奏は抜群のリズムで重なり、出だしの部分を迫力豊かに支えます。つづくエト・インカルナトゥスの染み入るるようなメロディーの美しいこと。徐々に音量とテンポを下げ神々しい輝きに満ちたこの曲の一番美しい部分へ。雲間から一筋の光明が差し込むような荘厳な部分。そして再びエネルギー爆発の終結部へ。速めのテンポで刻まれる弦楽器の音階をベースにコーラスがやはり怒濤のエネルギーでメロディーを歌い、それを飾るようなソプラノの修飾。最後アーメンの大合唱で結びます。

サンクトゥス
エネルギーを超えた澄み切った心境にまで昇華したオケとコーラスによるアダージョの導入部のサンクトゥスの合唱。そしてテンポを上げてアレグロの大合唱。そして続くベネディクトスは弦楽器の奏でるメロディーがミケランジェロの彫刻のように鍛え上げられ、デフォルメされながらも人体としての均整を失っていない異次元のアーティスティックな彫り込み。このゆったりした部分にも感じられる引き締まったコントロールはコッホならではのもの。そしてすべてを許さんばかりの慈愛に満ちたメロディーを歌手たちが引き継ぎながら歌う部分に入り、オケも溜めながら渾身の伴奏で応え、まさにエネルギーのカオスのような素晴らしいひと時。最後にホザンナが興奮を冷ますように奏でられます。

アニュス・デイ
これまでのすべての興奮を冷ますような癒しに満ちたアダージョからはじまる、この曲最後の一節。これまでのエネルギーはこの一節によって浄化されてしまうよう。そして曲の結びはトランペットとティンパニによる印象的な音形からはじまるメロディーの最終節で終わります。最後は全曲を貫くエネルギーも枯れ、淡々と終わるあたりにコッホの確信的なコントロールを感じます。

ヘルムート・コッホのネルソンミサ。あまりの素晴らしさに脱帽。曲の真髄に迫るはち切れんばかりのエネルギー。そしてオケとコーラスから発散される覇気。ライヴではなくこれがセッション録音である事に驚きを禁じ得ません。なんという音楽でしょう。完全にノックアウトです。冒頭に紹介した新旧の天地創造も素晴らしいですが、それを上回る出来です。12cmの小さなCDから40年の時を超えて放出されるエネルギー。評価は[+++++]ですが、これは人類の至宝と呼ぶべき名演奏でしょう。

ジャケット写真に付したHMV ONLINEのリンクのアルバムも注文して手に入るかどうか。このような名演奏が現在現役盤ではないということは日本のクラシック文化の損失です。前記事のコメントの延長になってしまいますが、独自企画の復刻で気をはくタワーレコードに、是非VITAGE COLLECTIONの次の候補に是非検討いただきたいと思います。先日タモリ倶楽部の放送でタワーレコードの社長をお見かけしましたが、アイドルの発掘も将来の日本の競争力の強化に不可欠ですが、これほどの名演奏が埋もれている日本の現状にも力を貸してほしいものです。よろしくお願いします(笑)

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サー・デイヴィッド・ウィルコックス/ロンドン交響楽団のネルソンミサ

8月最後のレビューは8月に多く取りあげたミサ曲です。

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サー・デイヴィッド・ウィルコックス(Sir David Wilcocks)指揮のロンドン交響楽団、ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団の演奏でハイドンのネルソンミサ他を収めたアルバム。ソロはソプラノがシルヴィア・スタールマン(Sylvia Stahlman)、コントラルトがヘレン・ワッツ(Helen Watts)、テノールがウィルフレッド・ブラウン(Wilfred Brown)、バリトンがトム・クラウセ(Tom Krause)、オルガンはサイモン・プレストン(Simon Preston)。収録は1962年、ケンブリッジのキングス・カレッジ教会でのセッション録音。

このアルバム、ロンドンレーベルによるハイドンのミサ曲を7枚のアルバムをまとめたボックスセットに収められていて昔から所有しているものでしたが、先日誤ってダブって買ってしまったもの。写真は最近手に入れたDECCA Legendsシリーズの国内盤。これを先週末からの温泉旅行に持っていってカーステレオで聴いたところ、あまりに素晴らしい生気溢れる演奏だったので、あらためてレビューに取りあげたくなった次第。今月は多くのミサ曲を聴きましたがこのアルバムも素晴らしい出来です。

いつものようにこのアルバムのライナーノーツをもとに演奏者を軽く紹介しておきましょう。

まずはケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団。創設は何と15世紀、ヘンリー6世の統治時代で、ヘンリー8世時代に確立したとのこと。ケンブリッジ大学のキングス・カレッジの礼拝堂での宗教行事の音楽を演奏することを日課としている合唱団。少年16人と大学生14人の合わせて30名の編成。鍛え抜かれた美しいハーモニーが特色で、イギリスが誇る世界最高の教会合唱団と紹介されています。

指揮者のデイヴィッド・ウィルコックスは1919年生まれの合唱指揮の大家でオルガニスト、作曲家でもあります。イギリス王立音楽院とキングス・カレッジで学び、1957年から1973年までキングス・カレッジ合唱団の音楽監督を務めました。このアルバムの録音時は音楽監督の地位にあったということですね。1965年には来日てブリテンの「戦争レクイエム」を振っているそうですので、年配のファンの方の中には生を聴かれた方がいらっしゃるかもしれませんね。

ということで、このアルバムを先日取りあげたベルナール・ラルマン/ジャン=フランソワ・ゴンザレス管弦楽団の演奏と同様合唱を聴くべきアルバムということでしょう。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
1962年と時代なりの音響ですが、冒頭のキリエからオケは気合いの乗った非常に生きのいい響き。コーラスはそういわれればわかる少年合唱の透明な響きが乗ってこれも素晴らしい厚み。リズムをきっちりと溜めて刻んでいくので立体感抜群な響き。特にヴァイオリンパートのくっきりとキレのいいフレージングが見事。テンポは中庸ですが非常にくっきりと隈取りされたフレーズが見事な演奏。純粋な祈りというより表現の限りを尽くした祈りという感じ。
グローリアに入ってもオケとコーラスが畳み掛けるような見事なエネルギーの放出。中間部のソロはソプラノのスタールマンとバリトンのトム・クラウセが素晴らしい歌唱。特にクラウセのバリトンは輝きのある安定感抜群の歌唱で圧倒的な存在感。終盤の寄せては返す波のような部分の弾む感じは素晴らしい迫力。ミサ曲ではありますがこれほどまでに活き活きした演奏はもう出来ないと思わせる素晴らしいコントロール。ウィルコックスの絶妙の指揮。
クレドも弾む弾む、素晴らしい躍動感。ミサ曲の演奏としてこのような演奏がふさわしいのかどうかわかりませんが、ハイドンの素晴らしい音楽の表現としては一つの理想型であるのは論を俟たないところ。一音一音の強弱のコントロールが行き届いて音楽を豊かにしています。クレドの中間部は流麗なコーラスのメロディーに乗って非常に印象的なフレーズを象徴的に目立たせて曲の神々しさを引き立てます。終盤はプレストンのオルガンが時折大きく鳴って響きに厚みを加えます。相変わらず素晴らしいヴァイオリンのキレ。曲がすすむにつれ恍惚感が頂点に。
サンクトゥスから最後のアニュス・デイまではコーラスのしなやかで荘重な響きが素晴らしい出来。このところネルソンミサを取りあげる機会が多いので聴き慣れたフレーズが続きます。録音にあたってハイドンの楽譜を良く研究したのでしょう、すべてのフレーズが有機的につながり、素晴らしい音楽を作り上げています。平板な印象を与える演奏も少なくない中、この演奏は素晴らしい解釈。今に至るまでアルバムがリリースされ続けている理由がよくわかります。

1962年と私の生まれた年の録音。録音も古いながらも豊かな残響で聴きやすいもの。オケもコーラスも素晴らしい出来、ソロも素晴らしい出来、欠点のない素晴らしい演奏でした。評価はもちろん[+++++]とします。古楽器の演奏の良さもわかりますが、この気合い漲る演奏のエネルギーは認めざるを得ません。今更ながら脱帽です。

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絶品! ベルナール・ラルマン/ジャン=フランソワ・ゴンザレス管弦楽団のネルソン・ミサ

今日から遅い夏休みです。今日は先日オークションで手に入れた超レア盤。

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ベルナール・ラルマン(Bernard Lallement)指揮のジャン=フランソワ・ゴンザレス管弦楽団、パリフランスドイツ合唱団(La Chorale Franco-Allemande de Paris)の演奏でハイドンのネルソンミサを収めたアルバム。ソロはソプラノがカリン・ロサ(Karin Rosat)、アルトがダニエレ・ミシェル(Danielle Michel)、テノールがフランシス・バルドー(Francis Bardot)、バスがモーリス・ブルボン(Maurice Bourbon)、オルガンがミシェル・ギヤール(Michèle Guyard)というメンバー。収録日などの表記はありませんがPマークが1989年なので、その少し前の収録と想像されます。レーベルはフランスのBNL PRODUCTIONSというマイナーレーベル。ネットにもほとんど情報がなく、レーベルのホームページも見つかりませんので、既に活動を休止しているのでしょうか。

先日お盆特番でミサ曲を集中して聴いて、その素晴らしさを再認識した次第ですが、オークションでハイドンのアルバムを物色していたところ、見たこともないアルバムだったので手に入れました。ライナーノーツの解説には指揮者、ソロ、オケの紹介はなく、何と合唱団とネルソンミサの紹介のみ。このアルバムの目玉は合唱団なのでしょうか。

ライナーノーツによると、この合唱団は独仏各地(ベルリン、ミュンヘン、バーデン=バーデン、ケルン、リール、ボン、リヨンなど)にもあり、同地に住むフランス人とドイツ人の若い人たちが共に活動する場を設ける目的で設立された合唱団。このアルバムのパリの合唱団は1971年の設立。各都市の合唱団は定期的にフランスやドイツに集って活動しているようです。この合唱団のレパートリーはルネサンスからロマン派、民謡までこなし、録音も地元の民謡などの録音があるようです。設立したのはこのアルバムの指揮者のラルマン。ラルマンは民俗学者で、多くの民謡を書き、またフランス民謡に触発されたガラシアミサというミサ曲の作曲者。

いろいろ調べると一流の演奏家のアルバムではありませんが、その演奏はまさに気合いの乗った渾身の演奏です。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
いきなり圧倒的なオケとコーラス響き。分厚いオケ。大迫力のコーラス。大きな潮のうねりのようなキリエの入り。録音は分厚いオケとコーラスの奥にソロが小さく定位するもの。おそらく教会での録音だろうと想像させる長い残響。低域重視の録音ですが鮮明さもそこそこあり非常に自然な録音。自宅が大聖堂になってしまったような素晴らしい録音。ソロはソプラノのロサは細めのコケティッシュな声。それぞれ一流どころではないと思いますが、ミサ曲のソロとして役不足ではありません。それより、オケとコーラス、オルガンが一体になったもの凄いエネルギーの音塊。素晴らしい迫力。
グロリアに入りテンポはほぼ動かさず小細工は一切無し。大迫力のオケとコーラスをひたすら楽譜通りにコントロール。ソプラノとテノールもかなりくっきりエッジの立った通りの良い声。グロリアの中間部はコーラスとオケの伴奏に乗ってソロの聴かせどころ。ソロが技巧で浮き立つような感じはないですが、皆ソロとしては十分な歌いぶり。とくにバスのブルボンの安定感はなかなかのもの。終結部はまた怒濤の響き。何という神々しい分厚い響き。
クレドも演奏スタイルの変化はなく。対岸の花火の音が聞こえるようにコーラスとオケのうねりのなかでティンパニの刻むリズムが心地よいですね。中間部の癒しに満ちた音楽。音楽に魂が籠もり、フレーズが有機的につながり、響きの海のさざ波が心に届きます。音楽と祈りの区別がつかないような純粋さ。素晴らしい音楽。コーラスは技巧的にそろった透明感を感じるようなタイプではなく。大規模な音量で聴かせるものですが、フレージングが巧く、メロディーに気迫が感じられます。一人一人が渾身の声で歌っているのでしょう。スピーカーから伝わるエネルギーは素晴らしいもの。ここにきてソプラノのロセの可憐な声のソロが華を添えます。
サンクトゥスは長い間をとって非常に印象的な入り。もう圧倒的な迫力のオケとコーラスに圧倒されっぱなし。ラルマンの力感の表現が巧みで、メリハリのきちんとついた楷書がもつ優美さと力強さの均衡を見るような趣。このオーケストラコントロールは見事。頂点への盛り上げ方も、自然な範囲での溜めフレージングが巧く、知らず知らずのうちに音楽に引き込まれてしまいます。そして弱音のコントロールも見事。素晴らしい統率。ベネディクトゥスは暖かいフレーズの魅力にただただ感嘆するのみ。終結部の金管も素晴らしい迫力。
最後のアニュス・デイ。オケの後方から聴こえるアルトのソロ。アルトの静かに燃える歌唱を楽しむうちに終曲に。ゆったりと特徴的なメロディーを抑えながら最後に備えます。最後は非常に澄み切った心境を表すように淡々と演奏して終わります。

ふとしたきっかけで手に入れたマイナー盤。聴いてビックリの素晴らしい演奏でした。正直言ってこの夏聴いたミサ曲の中では最も心に残る一枚。演奏者は誰も知りませんが、このアルバムから聴かれるハイドンのネルソンミサは、これまで聴いたミサ曲の中で最も純粋な祈りの心境を感じます。音楽は技術ではありませんね。自然な録音、気合い漲るオケとコーラス、真剣なソロの歌唱、そしてラルマンの万全なコントロール。ハイドンに聴かせてあげたい素晴らしさです。もちろん評価は[+++++]。もう一つ増やしたいくらい。気に入りました。

このような素晴らしいアルバムが現在手に入らないのは本当に惜しいですね。このような時の私の常套句は人類の損失です! このアルバム、どこかが発掘して是非再発売してほしいものです。

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【お盆特番4】ブルーノ・ヴァイルのテレジアミサ、ネルソンミサ

お盆特番、まだまだ続きます。今日は古楽器によるミサの演奏。

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ブルーノ・ヴァイル(Bruno Weil)指揮のターフェルムジーク(Tafelmusic)の演奏で、ハイドンの後期ミサ曲から「テレジアミサ」と「ネルソンミサ」の2曲を収めたアルバム。収録は1996年9月9日~11日、ミュンヘン南部のバート・テルツ(Bad Tölz)のマリア昇天日教区教会(Stadtpfarrkirche Mariä Himmelfahrt)でのセッション録音。ソロはソプラノがアン・モノイオス(Ann Monoyios)、アルトがスヴェトラーナ・ゼルダール(Svetlana Serdar)、テノールがヴォルフガング・ビュンテン(Wolfgang Bünten)、バスがハリー・ヴァン・デル・カンプ(Harry van der Kamp)、合唱はテルツ少年合唱団です。

このアルバム、今手に入れるなら下のミサ曲を4枚まとめたものの方がお得です。

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ブルーノ・ヴァイルはハイドンの交響曲の古楽器系の演奏者のなかでは一番肌に合う指揮者。透明感あるタイトな響きに力感がともない、アーノンクールほど灰汁が強くないバランスのよい演奏が持ち味。ミサ曲もすべて聴いていますが、古楽器のなかでは一番安定していい出来なのでおすすめです。ミサ曲の方はこれまでちゃんと取りあげてきませんでしたのでこの機会に取りあげようという流れです。これまで取りあげたヴァイル記事を下記のとおり。ヴァイルの紹介などは下記の記事をご参照ください。

2011/01/10 : ハイドン–オラトリオ : ブルーノ・ヴァイルの天地創造
2010/12/25 : ハイドン–交響曲 : 【年末企画】ブルーノ・ヴァイルの交響曲50番、64番、65番
2010/03/08 : ハイドン–交響曲 : ブルーノ・ヴァイル、ザロモンセットへ

このアルバムの1曲目はハイドンの後期6曲のミサ曲の中で最も美しフレーズをもつテレジアミサ。

Hob.XXII:12 / Missa "Theresienmesse" 「テレジアミサ」 [B flat] (1799)
昨日まで聴いていた現代楽器の重厚な響きとはがらっと変わって、小編成古楽器オーケストラのくっきりした響きと少年合唱団による透き通るようなコーラスが教会内部に響き渡る余韻が素晴らしい録音。導入部から癒しに満ちたフレーズ。私はこのキリエのメロディーが鳴ると脳内からアドレナリンが噴出。ハイドンの天才ぶりが遺憾なく発揮されたモノイオスの美しく伸びきった高音が教会に響き渡ります。アルトのゼルダールはふくよかな響きが魅力。テノールのビュンテンはキリッとした浸透力のある声。そしてバスのヴァン・デル・カンプも高音域のくっきりとした隈取りが音程感を鮮明に表すことで音程と歌詞が鮮明に聴こえるような声。何よりテルツ少年合唱団のコーラスがこのアルバムの透明な音色を決定づけています。速めのテンポでしかもくっきりとしたメリハリで奏でられるキリエ。

続いて10分ほどのグローリア。導入部は速めのテンポながらフレージングはクッキリと浮かび上がり。抜群の生気と快速テンポから生み出される恍惚感が最高潮に。中間部は古楽器特有のさらっとした表情ながら、さらっとしたオケの伴奏に乗ってアルト、バス、ソプラノ、テノールが順に豊かな音楽を歌い継いでいきます。終盤はリズムが弾みオケの俊敏なキレが脳髄に届きます。そしてクライマックスは怒濤のコーラスとオケの素晴らしい盛り上がり。コリン・デイヴィスのネルソンミサのグローリアを彷彿とさせる渾身の盛り上がり。

クレドは荒々しくも均衡を保った起伏で描かれます。ティンパニが楔のようにリズムを刻み、オケとコーラスが反応よくそれに応答。特徴的なリズムに乗っておけとコーラス、ソロがリズミカルにフレーズを奏で、じっくりと興奮を表現。中間部はほの暗い歌をじっくりと描いたいきます。一筋の光がさすような一瞬の明るさを求めるような祈りに満ちた音楽。終結部はヴァイオリンのか細い旋律からはじまりオケとコーラスの波が描く大きな波に徐々に主導権を奪われ、そしてソロが描く美しいフレーズに移り、最後はアーメン。

サンクトゥスからアニュス・デイまでの流れも古楽器らしい速めのテンポで一気にいきます。サンクトゥスは一瞬のきらめきのような音楽。ベネディクトゥスはこの曲のクライマックス。音楽ここに極まるようなような素晴らしい感興。澄み切った心情をオケとコーラスが絶妙に表現。そしてアニュス・デイは魂の叫びのような絶唱。ソロもコーラスも渾身の歌唱。最後の曲は総決算のようにまとまるフレージング。ヴァイオリンの素晴らしい高音の音階。鳥肌が立つような音楽が最後まで続きます。素晴らしいフィニッシュで曲を閉じます。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
ここ数日で3演奏目のネルソンミサ。現代楽器との差がリアルに実感できる曲。軽快なテンポにも関わらず祈りの深さはかえって深くなっているように感じるのが不思議なところ。キリエのキレは心が受け入れられないほどの素晴らしいもの。振り切れまくってます。

モノイオスの可憐なソプラノの声を楽しむ間もなく響きの渦に巻き込まれます。速めのテンポで描かれるグローリアはもの凄い推進力。音楽が瀧のように襲ってくるようなエネルギーの塊のような素晴らしい集中力。既に音楽は完全に祈りに昇華して心に刻まれます。オルガンとソロとオうがりに負けていません。中間部はバスのヴァン・デル・カンプのこちらも透明感ある声の魅力を堪能できます。後半も速めのテンポで一気にいきます。オルガンの素朴な音色がアクセントになって最後のクライマックスを盛り上げます。

クレドはリズムに乗ったオケとコーラスの激しい掛け合いからはじまり、穏やかな中間部の癒しの音楽に移ります。中間部のメロディーラインの美しさはこの世のものとは思えないきらめきと真の癒しに満ちた音楽。間をあけずに始まる終盤の響宴。ヴァイオリンの繊細な音階の刻みは極めてデリケートな雰囲気を醸し出し、相変わらずエネルギーに満ちたコーラスに彩りを添えます。モノイオスは天使のお告げのような可憐さ。最後の盛り上がりはオケとコーラスが爆発。

そしてサンクトゥス。前曲同様2分弱の短い曲。一貫してエネルギッシュ。続くベネディクトゥスから最後のアニュス・デイまでのこのところ聴き慣れたメロディー。まずはモノイオスの美しい声に奏でられるゆったりとしたメロディを楽しみ、ギアチェンジしてトップスピードで奏でられる恍惚とした響きの波に打たれます。そして最後のアニュス・デイは癒しに満ちたメロディー。最後のフーガのようなメロディーもこのところ聴き慣れたもの。

久しぶりに取り出したブルーノ・ヴァイルのミサ曲。現代楽器と古楽器の差を超えて速めのテンポとくっきりとしたメリハリ、そしてエネルギーに満ちた素晴らしい盛り上がりはヴァイルの真骨頂。このミサ曲集は快心の出来。評価はもちろん両曲とも[+++++]をつけます。このアルバムはすべての人にお薦め。ハイドンのミサ曲の一押しのおすすめ版です。「ハイドン入門者向け」タグもつけます。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : テレジアミサ ネルソンミサ 古楽器 ハイドン入門者向け

【お盆特番3】コリン・デイヴィス/バイエルン放送交響楽団のネルソンミサ

今日もお盆特番。お盆の季節にハイドンのミサ曲などの教会音楽を取りあげようという企画。

DavisNelson.jpg

サー・コリン・デイヴィス(Sir Colin Davis)指揮のバイエルン放送交響楽団とバイエルン放送合唱団の演奏でハイドンの「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」。ソロはソプラノがバーバラ・ヘンドリクス(Barbara Hendricks)、コントラアルトがマルヤーナ・リポフシェク(Marjana Lipovšek)、テノールがフランシスコ・アライサ(Francisco Araiza)、バスがペーター・メーヴェン(Peter Meven)という組み合わせ。収録は1985年7月、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでのセッション録音。

前々記事でマリナーのネルソンミサを取りあげたばかりなので今日は別の曲にしようと思ったんですが、このアルバムは最近聴いてその良さを再認識。いいアルバムということで取りあげました。

コリン・デイヴィスのハイドンの演奏にはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とのザロモンセットなどや、ロンドンフィルとの天地創造、四季の演奏が手元にありますが、デイヴィスのモーツァルトの交響曲やその他の素晴らしい演奏から期待される、ハイドンの古典的均衡、アポロン的晴朗さとはちょっと異なり、リズムが重めで、期待したほど磨き込まれていないというのが正直なところ。そんな中聴いたディヴィスのネルソンミサですが、ディヴィスのハイドンの演奏のなかではなかなか良い出来の演奏でした。

コリン・デイヴィスのハイドンは当ブログではこれまで2回、3つの記事でとりあています。

2011/06/16 : ハイドン–声楽曲 : コリン・デイヴィスの天地創造ライヴ-2
2011/06/14 : ハイドン–オラトリオ : コリン・デイヴィスの天地創造ライヴ-1
2010/07/17 : ハイドン–交響曲 : コリン・デイヴィスの時計ライブ

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
ゆったり重厚なキリエの入り。ディヴィスのハイドンではちょっとリズムの重い演奏が多のですが、この演奏にもすこしその傾向があります。ただし、ミサ曲に必要な重厚さの範疇。冒頭からコーラスが素晴らしい迫力。一際目立つのがバーバラ・ヘンドリクスの突き抜けるような透明感のあるソプラノ。

2曲目のグローリアに入りオケとコーラスが鬼気迫るほどの迫力に。開始5分というのにフルスロットル。何やら神憑ってきました。恐ろしいまでの気迫が漲る強奏。コントラアルトのマルヤーナ・リポフシェクは芯の強い響きの声。
中間部のグローリア導入部の熱気をさますような癒しにみちたメロディー。ヴェルディのオペラの一場面のような流麗な歌とコーラスによるひと時。静寂を切り裂くようにヘンドリクスのソプラノからグローリアの終結部へ。テンポはデイヴィスらしく中庸で、ちょっとゆったり目。程よい溜めをともない、強奏部分と抑えた部分のフレーズをしっかり分けてメリハリをつけていきます。グローリアの迫力は出色の素晴らしさ。

つづくクレドはまずは複雑な音階をことさらくっきり描いていくようなカッチリしたフレージングが印象的。これは流石デイヴィス。つづく中間部はグローリアにも増して素晴らしい流麗さ。抑えたオケとコーラスが奏でる天上のメロディー。デリケートなコントロールが生み出す至福の一時。絶品。クレドのの結びは再び弦楽器による音階を基調とした曲で、終始迫力に満ちたコーラス、ホールの残響つつまれる金管、絡み合うソロによる陶酔。

サンクトゥスは静寂から抑えたコーラスと金管による序奏を経て、速いテンポの主題に突入、一気に描きさっと終わる豪快なもの。ベネディクトゥスは後半のクライマックス。グローリアの覇気に近い力感でオケとコーラスが爆発。そして最後のアニュス・デイは前半は癒しの音楽。ソロはやはりバーバラ・ヘンドリクスの突き抜けるようなソプラノが抜群の存在感。この声は圧倒的。そして最後のフーガのような大合唱。この曲の総決算。くっきりしたヴァイオリンの音階、金管の号砲、分厚いコーラス、そしてメリハリの効いたオーケストラコントロール。ティンパニの連打をともなってフィニッシュ。

コリン・デイヴィスのネルソンミサは久しぶりにデイヴィス快心のハイドンでした。グローリアの迫力はセッション録音の域を超えたもの。良い意味で荒々しさのある演奏。落ち着いたテンポでじっくりハイドン晩年の傑作ミサ曲を描き上げた渾身の演奏。評価は[+++++]とします。

ここにきて残暑が厳しいですね。お盆特番、まだ続きます。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : ネルソンミサ おすすめ盤

【お盆特番1】マリナー/ドレスデン・シュターツカペレのネルソンミサ

予告先行でしたが、今週からお盆の特番に突入です。

お盆と言えば日本では祖先の霊を祀るというのが一般的でもあり、終戦の日や広島、長崎への原爆投下などもあり平和を祈る季節でもあります。熱い夏、そして帰省ラッシュというのが風物詩でしょう。現実は仕事が忙しくドタバタしていますが、この季節くらい祈りをテーマにした曲を特集しようということで、この夏のお盆は最近あまり取りあげていないミサ曲など教会音楽のアルバムを特集したいと思います。暑いのにミサ曲なんぞ、、、という突っ込みも覚悟の上ですので、どうか広い心でよろしくお願いいたします。

MarrinerNelson.jpg
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今日のアルバムはネヴィル・マリナー(Neville Marriner)指揮のドレスデン・シュターツカペレの演奏でハイドンの「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」。ソロはソプラノがマーガレット・マーシャル(Margaret Marshall)、コントラアルトがキャロリン・ワトキンソン(Carolyn Watkinson)、テノールはキース・ルイス(Keith Lewis)、バスはロバート・ホル(Robert Holl)、合唱はライプツィヒ放送合唱団という組み合わせ。収録は1985年4月、ドレスデンのルカ教会でのセッション録音。

このアルバムは2枚組で他に、ハインリッヒミサ、小オルガンミサ、テレジアミサの3曲、計4曲のミサ曲が収められたアルバム。以前マリナーのミサ曲は、戦時のミサ(太鼓ミサ)」を取りあげています。

2010/12/06 : ハイドン–声楽曲 : マリナー/ドレスデン・シュターツカペレの戦時のミサ

マリナーのミサ曲は一番のお気に入り。上記記事の戦時のミサとは同じ演奏者で収録時期もほぼ同じゆえ、出来も同じく素晴らしいものです。

今日この曲を選んだのは、ハイドンの後期の6大ミサ曲の中では唯一レクイエムの調性であるニ短調の曲であることと、ちょうど先日この素晴らしい出来のマリナー盤を手にする機会があってラックの奥から手元に出してあったからという流れです。暑い夏の日の夜、ハイドンの傑作ミサ曲の絶品の演奏をお供に夏を楽しもうという企画です。

久しぶりに曲の紹介をいつものように大宮真琴さんの「新版ハイドン」から紹介しておきましょう。ネルソンミサは1798年の作曲。ハイドンがこのミサ曲を作曲中イギリスのネルソン提督がナイル川河口でナポレオン艦隊を撃破した知らせが届き、この曲のベネディクトゥスでソプラノの歌唱のあとトランペットのファンファーレが鳴り響くの部分がネルソン提督を想起させることからネルソンミサの名がついたとのこと。この年のエステルハージ侯爵家の楽団には管楽器奏者が一人もいなかったため、弦楽器とトランペット3本、ティンパニのみの編成で作曲され、通常管楽器で奏でられる和声部分はオルガンの演奏で代用された。そのご侯爵家の管楽器奏者は8名まで増員されたため、管楽パートを追加した第二版が製作されたとのことです。第2版は1803年に出版されたよう。初演は1798年9月23日アイゼンシュタットのベルク教会で。

Hob.XXII:11 / Missa in angustiis "Nelson Mass" 「不安な時代のミサ(ネルソンミサ)」 [d] (1798)
冒頭のキリエからドレスデン・シュターツカペレのド分厚い響きに圧倒される録音。鮮度感はほどほどながらこの分厚いオケの響きは素晴らしい。コーラスも大河のごとき雄大な響き。キリエのみ第2ソプラノとしてクリスティーネ・ショーンクネヒトが加わります。テンポはあまり動かさず雄大さを表現するようなマリナーのコントロール。スピードは遅くないのでマリナー独特の愉悦感も加わり素晴らしいキレ。

続いてグロリア。テノールとバスの二重唱も岩のように揺るぎない素晴らしい迫力。録音は振り切れんばかりの大音響を伝えますが、飽和感はなく音楽を聴くには十分なクォリティ。中間部のバス、ロバート・ホルのソロは芯のある安定した声でバスの美声が教会中に轟きわたります。すごい声量。終盤は再びオケとコーラスの入り組んだメロディーラインと迫力が聴き所。ソプラノが伴奏にまわって伸びのある素晴らしいサポート。

続くクレドはすこし落ち着いた展開に。スピードが落ちても変わらぬメリハリとキレ。これは相当意識していないとこれだけのくっきり感は演出できませんね。中間部は今度はソプラノ、マーガレット・マーシャルの艶たっぷりの絶妙な声がこちらも教会中に轟きます。じっくり話しかけてくるような曲調、癒しに満ちた表情。途中静寂に溶け込んでいきまた音が少しずつ漏れていくような流れ。途中でリズム感が徐々に上がってきて、最後はコーラスの渦に巻き込まれて終了。

続いてサンクトゥス。癒しにみちた曲を一気に描いていきます。良く聴くと中低音を担当する弦楽器の重厚さに対し、ヴァイオリンの旋律は軽々と音階をこなしていくのが特徴でしょう。これぞピラミッドバランス。

ベネディクトゥスは後半の盛り上がりの頂点。モーツァルトの小品などを振った時のマリナーとは異なり構えの大きな指揮ぶりで頂点に至る道程を緻密にコントロール。じっくりした入りから、徐々に起伏の激しいフレージングへ変化し荒ぶる頂点の激しい振る舞い。

最後のアニュス・デイは前曲の興奮をさますような癒しの音楽。最後までドレスデン・シュターツカペレの分厚い音色の素晴らしさに圧倒されっぱなし。終曲はフーガのような寄せては帰えすようなメロディーラインをキレの良いヴァイオリンの伴奏でコーラスが熱唱。

マリナーの指揮するドレスデン・シュターツカペレのネルソンミサは揺るぎない名演でした。評価はもちろん[+++++]としました。オケとコーラスとソロの織りなす名旋律を堪能です。ハイドンの天才を存分に味わいました。さて、明日は何を、、、。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : ネルソンミサ おすすめ盤

ヒッコクスのネルソンミサ旧盤

今日は先日入手したCDのなかからヒッコクスのネルソンミサの旧盤を取り上げましょう。
新盤もリリースされていますが、旧盤も現役のようです。

HickoxOld.jpg
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新盤の方
HickoxNew.jpg
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新盤の方はシャンドスレーベルから古楽器のコレギウムムジクム90とのミサ曲全集としてまとまってリリースされたもの。旧盤の録音が1984年で新盤のネルソンミサの録音が14年後の1998年ということですが、旧盤がいまだ現役盤ということでわかるとおり、これがすこぶるいい演奏なんです。

ネルソンミサ特有のほの暗いキリエの開始部から力感漲るすばらしいオケと分厚いコーラスの波。ソプラノのバーバラ・ボニーの突き抜ける高音とコーラスのコントラストが見事。いきなり惹き付けられます。力の溜めをよく表現できています。
オケ、コーラス、ソロ、コントロールのすべてが最上のレベルです。これは、カラヤンの天地創造と双璧をなすレベルの出来と断じます。

そして録音も84年としては十分なもの。初期のデジタル録音ですが、柔さもよく出ています。

バーバラ・ボニーオフィシャルサイト

上記サイトにはディスコグラフィとして91枚のアルバムがiTunesのアルバムをジャケット写真で選ぶようなインターフェースで掲載されており、このアルバムも掲載されています。組んだ指揮者はアバド、アーノンクール、シャイーにカルロス・クライバー、チェリビダッケと超一流ですね。

新盤の方は、旧盤のエネルギーにはやはり及びません。古楽器の標準的な演奏というレベルといえばわかりやすいでしょうか。旧盤のほうは文句なく最上級の[+++++]評価としました。
新盤のまとまったレビューはまたあらためて。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : ネルソンミサ おすすめ盤 ハイドン入門者向け

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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