プレトニョフのピアノソナタ集

今日はプレトニョフのピアノソナタ。結構記事を書いたんですが、ブラウザの操作を誤って消えてしまい、がっくり。1時間分くらいの作業が消えてしまいました(涙)
気を取り直して、軽めにリライト。

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プレトニョフのハイドンは10月17日の記事でピアノ協奏曲を取り上げましたが、そのアルバムの1枚目がピアノ協奏曲で2枚目に収められたピアノソナタの方はレビューしておりませんでした。最近ようやく聴いてみたところ、協奏曲と同様、プレトニョフらしいコンセプチュアルなアプローチでしかも抜群の出来。ということで、あらためて取り上げたと言う次第です。

ハイドン音盤倉庫:怪演! ミハイル・プレトニョフのピアノ協奏曲集

ミハイル・プレトニョフ(Mikhail Pletnev)のピアノによるハイドンのピアノソナタと変奏曲。収録順に曲を紹介すると、最初は変奏曲ヘ短調(XVII:6)、ピアノソナタXVI:20、XVI:52、XVI:50の3曲です。録音は1988年11月、イギリス南部のバークシャー州ニューバリーの聖マーティン教会。ネットで調べたところかなり田舎にある小さな教会のようですね。日本ならさしずめ安曇野の古民家のようなロケーションでしょう。アルバムとしての選曲はハイドンのソナタの有名曲を集めたベストな選定という趣のアルバム。

最初の変奏曲へ短調。速めのテンポで入って、各変奏のキャラクターを鮮明に描き分けて進めます。ピアノが眼前にリアリティ高く定位する素晴しい録音ですね。ニューバリーの聖マーティン教会は録音に絶好のサイトなんでしょう。かなり速めのテンポで弾き進めますが、不思議と速さが災いせず、非常に緊密な構成感を生んでいます。振り切れる部分と静寂の対比も鮮明。音符を音楽としてどう鳴らすかと言う部分に非常に鋭敏な感覚をもっているように聴こえます。

続いてソナタXVI:20。変奏曲より20年以上前の1771年の作曲。1楽章は優しいタッチで曲を軽めにとらえて徐々に力を増していきます。変奏曲同様、フレーズごとの演出のめくるめく変化が素晴しい演奏。
2楽章は突然左手がスタッカートしまくりの超個性的な演奏。ただしこれはこの美しい2楽章の曲の本質を見抜いた上での確信犯的アプローチですね。途中から右手に現れる、命を洗われるような磨き抜かれた右手のメロディーは宝石のようなキラメキ。深く深く沈みゆったりと流れる音楽。
フィナーレは比較的自然な演奏。指が完全に温まった最高の状態でピアノを弾いているような完成度。最後まで張りつめた緊張感が持続する素晴しい演奏です。XVI:20からノックアウトですね。

続くXVI:52ハイドンのソナタの代表曲のような存在の曲。作曲は1794年。冒頭の一音から衝撃を受けました。なんと言う余裕のある豊かな響き。完璧にリラックスしてピアノの響きに任せた至芸。冒頭の一音で曲の位置づけを決定する素晴しいコントロール。2楽章はとぼとぼとした足取りになりこの曲の詩情を表現。極上のひと時です。そしてフィナーレ。ここまでそれぞれの音の変化をきちんとつけて鮮明なフレージングを聴かせる演奏はないんじゃないでしょうか。プレトニョフが曲を完全に消化して自身の音楽に編み直しているのがよくわかります。

最後はXVI:50。作曲は1794~5年。この曲では前曲までのプレトニョフの創意を尽くした表現から、曲自体に語らせるような自然な表現に。このアルバムの中では一番オーソドックスな演奏です。2楽章、3楽章は良い意味で力が抜けて、最後は非常に抑制の効いた表現で、この曲自体に語らせるアプローチ。これも見事です。

プレトニョフのハイドン、評価は全曲[+++++]としました。いままで全くノーマークでしたが、この演奏はハイドンのピアノソナタの演奏における極点の一つでしょう。リヒテルのピアノ力感と極上のアダージョの織りなす至福の時間、ブレンデルの千変万化する響きとリズムを美しいピアノの音響にのせた演奏、純粋に美しい響きの中にハイドンの曲を浮き彫りにしたアックスなど、名演の多いハイドンのソナタですが、プレトニョフはこれまでの誰とも似ていない、曲をコンセプチュアルに分解して、極上の音に再構築した、ハイドンの曲の神髄をえぐるような表現。アプローチとしてはグールドにも近いんですが、グールドは完全にグールドのハイドンになってしまって、もはやハイドンの曲と言うには個性的すぎる存在。

要は非常に気に入ったと言うことです。プレトニョフのハイドンは他に録音があるのかわかりませんが、手元にはこのアルバム限り。この録音もすでに20年以上の時が経過していますが、演奏も録音も素晴しいので、その魅力が時の流れに褪せることはありません。ベートーベンなどの演奏は最近もリリースされているようなので新録音がリリースされるという期待は持てますね。



今日は意外に朝早く目が覚めて、昨日の片付けやら未登録アルバムの登録やらをしていました。いい加減やって朝食を食べたところで眠くなり一休み。目が覚めてから近所の床屋さんに行ってのんびりおしゃべりを楽しみながらさっぱりやってもらいました。それからいつものようにスポーツクラブで1キロほど泳いでサウナでリフレッシュ。

夕食までの間、ハイボールを飲みながらプレトニョフの記事をちょこちょこ書いていた次第。

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最近のローテーションはニッカの宮城醸造所で買った「仙台12年」スモーキーな香りがなかなか良いですね。

今週は仕事が結構忙しそうなのと忘年会もちらほら。出来るだけ穴開けないようにしますのでよろしくお願いいたします。

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フィンクとツェビンガーの歌曲とソナタ

今日はマイナー盤を。

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ORF Shop - Haydns Klaviere

ORF(オーストリア放送協会)からリリースされているハイドンの歌曲とフォルテピアノ用の曲を集めたもの。手に入れたのはディスクユニオンなんですが、オーストリア放送協会のショップでも販売しているようです。上記のリンクはORFショップのもの。

奏者はフォルテピアノがフランツ・ツェビンガー(Franz Zebinger)、ソプラノがバーバラ・フィンク(Barbara Fink)。フィンクは手持ちのアルバムでもいろいろ歌ってます。先日取り上げたコルボのチェチーリアミサなどもいい歌唱でした。ソプラノと言うことなんですが、メゾやアルト役もこなす声域の広さ。一方フォルテピアノのツェビンガーは1946年生まれのフォルテピアノ奏者というより作曲家としての方が知られているんでしょうか。

このアルバムの聴き所は、アイゼンシュタットのハイドン博物館の保存されたフォルテピアノとローラウのハイドンの生家に保存されたフォルテピアノの響きの違いを楽しめることと、フィンクの透明感溢れるソプラノでしょうか。

ローラウのハイドンの生家のフォルテピアノは調律が420Hz、音程が澄んでいて構造フレームがしっかりしているようなしっかりした音。高音の透明感も良く、響きの余韻も美しいですね。録音を聴く限り素晴しい状態と想像できます。一方アイゼンシュタットのハイドン博物館のフォルテピアノは調律が416Hzと少々低め。ローラウの楽器と比べると高音がほんの少しつまり気味なのと余韻の響きにちょっと濁りがある感じですね。構造的にもフレームが少々柔らかいように聴こえます。慣れてしまうといい音に聴こえるんですが、両者を聴き比べるとローラウの方に軍配が上がりますでしょうか。もしかしたら弾いている場所の響きの違いの影響かもしれませんので、あくまでも録音を通した印象と言うことでご理解いただければと思います。

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ライナーノーツの裏面の写真。フィンク(左上)とツェビンガー(右下)にアイゼンシュタットのフォルテピアノ(右上)とローラウのもの(左下)。さきほどスポーツクラブで泳いできたのでハイボールを飲みながら記事を書いてます。今日はバルヴィニー10年で。

収録曲目は、歌曲とフォルテピアノの曲をランダムにちりばめたもの。曲名の後ろにどちらのフォルテピアノを弾いたものか付記しておきます。

(歌曲)皇帝賛歌 XXVIa:43「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」(ローラウ)
弦楽四重奏曲 III:77-2楽章(ローラウ)
ピアノソナタ XVI:2-1楽章(ローラウ)
(歌曲)「だれでもが思う自分が選んだ人とは」XXVIa:13(ローラウ)
ピアノソナタ XVI:13-2楽章(アイゼンシュタット)
(歌曲)「キューピッド」XXVIa:2(アイゼンシュタット)
ピアノソナタ XVI:2-2楽章(ローラウ)
(歌曲)「見捨てられた女」XXVIa:5(ローラウ)
(歌曲)「田舎の楽しみ」XXVIa:10(アイゼンシュタット)
アダージョ XVII:9(アイゼンシュタット)
(歌曲)「掘立小屋」XXVIa:45(アイゼンシュタット)
ピアノトリオ XV:22-2楽章(ローラウ)
主題と6つの変奏 XVII:5(ローラウ)
「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」第2ソナタ(ローラウ)
(歌曲) 「宗教歌」XXVIa:17(ローラウ)
「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」第6ソナタ(ローラウ)
(歌曲)「かつて女性の美しさと」XXVIa:44(アイゼンシュタット)
ピアノソナタ XVI:13-1楽章(アイゼンシュタット)
(歌曲)「この世で何も得ようとは思わない」XXVI:19(アイゼンシュタット)

歌曲は、フィンクのヴィブラートをほとんどかけない清澄でかつ、実体感溢れる歌が楽しめます。1曲目のドイツ国歌の原曲はアメリングとは異なり、古楽器と愛称のいいストレートな歌い方。良く通る美しい声ですね。つづくフォルテピアノによる「皇帝」の2楽章は、適度にテンポを揺らして、詩的な表現。ローラウの生家で録ったのでしょうか、よく響く部屋で演奏したような、少し遠目に定位するフォルテピアノながら、鮮明な録音で、ハイドンが生きていた頃に想いを馳せながら聴きます。

続く曲それぞれの曲も基本的に同様の一貫したスタイル。

評価はアダージョXVII:9をのぞき[++++]、XVII:9は、ちょっとそそくさとした印象が曲調に合わず[+++]としました。おそらくあまり流通していない珍しいアルバムなんでしょうが、演奏はいい演奏ですので、大手のCDショップなどでも是非扱ってほしいものですね。

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ブラウティハムのピアノ協奏曲集2

昨夜はレビューの途中で時間切れ。原因は近所でそこそこ飲んでしまったため(笑)
まずは昨夜の始末を報告。

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ぐるなび - 肉汁うどんと炭火串焼き 汁るべ家
お通しのタコわさびとハイボールダブル! お通しとはいえわさびの利いたたこは絶品です。(日本酒にしとけば、、、)

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秋刀魚のたたきと生湯葉刺。秋刀魚が脂がのって美味。

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この前にいろいろ頼みましたが、写真撮るの忘れました(笑) 〆は鍋焼きうどん。ハイボールなどが効いていい気分! この店はうどんが美味しく、お値段も手頃なのでたまによってお酒と食事を楽しんでます。

家に帰ってブラウティハム盤に耳を峙てますが、集中力も続かず途中で断念という経緯ですね。

今夜はブラウティハムのフォルテピアノのキレはいかほどのものか、続きですね。

アルバムの3曲目はXVIII:2。1楽章の出だしは、ちょっと浮き足立った印象があります。モルテンセンは速めのテンポが頭にあるようで、フォルテピアノが入るまですこし落ち着かない展開。ブラウティハムが入るやいなや、テンポが落ち着きますが、途中でテンポの主導権争いがあるように思わせる微妙な掛け合いがあります、オケが終始速度を上げようとしているように聴こえます。中盤からテンポも落ち着き、掛け合いもテンポよくなります。
2楽章は中盤までは高音の音階によって弦主体のオケの装飾を担当するような旋律。きらめく装飾が曲想に華をそえます。その装飾が低音に移る瞬間は素晴しい閃き。この曲の最も美しい瞬間でしょう。カデンツァのような部分はその瞬間の回想を交えながらぐっと腰をおとして曲想を描きます。
3楽章は今度は最初から快速に入り、フォルテピアノとオケの細かい掛け合いの応酬。インテンポでフックを打ち合うような痛快さ。両者ともにテクニックの冴えが素晴しい仕上がり。

そして最後のXVIII:4です。この曲はぐっと落ち着いた入り。最初から少し練り気味のオケがいい感じ。フォルテピアノは軽いタッチでで主題を奏でます。余裕たっぷりの弾きぶり。途中の転調部分が小気味好いアクセントになって曲に変化をつけ、それほど複雑でもない曲の、曲想の面白さを演出。
2楽章はオケがすり足のような不思議なリズム感で入ります。序奏のあとの静寂から、フォルテピアノがゆっくり入り、つぶやくようなフレージング。静寂と優しさが支配する音楽。フォルテピアノによる美しさが良くマッチしていますね。詩的なカデンツァをゆったり披露して終了。
3楽章は颯爽とはじまりやはり快速に飛ばします。オケのキレのよい音色が前楽章との対比を際立たせます。最後は鍵盤を縦横無尽に駆け巡るブラウティハムのテクニックとオケが融合してフィニッシュ。
後半2曲も出来に少々差があるというのが私の見立てです。

評価はXVIII:2が[++++]、XVIII:4が[+++++]としました。ブラウティハムのハイドンの協奏曲は古楽器による演奏のスタンダードとしてもお薦めできるものといえるでしょう。

ブラウティハムにはソナタの録音もほぼ全曲あり、こちらもそのうち取り上げなくてはならない演奏ですね。そして今回指揮をしたモルテンセンの方もハープシコードを弾いたソナタの録音があります。取り上げなくてはならない演奏に限りはありませんね。(うれしい悲鳴です!)

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ジャン=マリー・ガマールのチェロ協奏曲

昨夜は仕事から帰り食事をしたら、すぐに睡魔が、、、ブログに手もつけず休ませていただきました。
今日はのんびりしながらコレクションの整理をしたり親の買い物につきあったりして過ごしました。今日の1枚は、まだまだチェロ協奏曲いきます。今日はフランス人コンビの演奏を。

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ジャン=マリー・ガマールのチェロ、パウル・クエンツ指揮によるパウル・クエンツ管弦楽団の演奏でハイドンのチェロ協奏曲の1番、2番のライヴ。拍手入りです。録音は1996年の7月、ホールなどの情報の記載はありません。
このアルバムを取り上げたのは、このところハイドンのチェロ協奏曲を聴き続けてきて、少し変わったアプローチのものが聴きたくなってきたので、マイナーどころをいろいろつまみ聴きしているうちに、なかなか味わい深いいい演奏だとの感触をもったため。

そもそも、演奏者についてはほとんど知らないため、いつものようにネットで調べてみました。
チェロのジャン=マリー・ガマールは名前だけ聞くと女性のような響きですが、実際はジャケット写真のような方。ネット上にちゃんとした略歴情報がありませんでしたが、フランス生まれで70年代にはヴィア・ヌォヴァ四重奏団の一員としてフランス室内楽の復興に活躍していたとのこと。
パウル・クエンツは1930年フランス生まれの指揮者。自身が1951年に創設したパウル・クエンツ室内管弦楽団を率いてフランス音楽などを演奏していたようです。このアルバムはパウル・クエンツ・エディションと題されたシリーズの1枚。シリーズ化されるということはフランスでは人気がある人だと想像されます。

いつものように1番から。

序奏は華麗で滋味深いオーケストラ。少々粗いオケではありますが、ちょっと枯れた感じもあり、悪くありません。チェロは弓と音程に若干のふらつきを感じますが、こちらも味わいと看做せる範囲。老人の筆の味わいを楽しむようなチェロの弓さばき。テンポはたどたどしさを感じるところもありますが、落ち着いたもの。1楽章から枯れた表情、慈しむようなフレージングがなかなか感動的です。カデンツァはゆったりした弓さばきを聴く風情でいいですね。
2楽章は来そうな予感です。冒頭からふらつくチェロですが、なぜか神々しい気配。控えめな音量とゆったりしたテンポ。途中から徐々にチェロが鳴きが入るようになり、クライマックスは糸を引くようなチェロの鳴きが心を打ちます。
3楽章はテクニック的には危なっかしいところもあるものの、速めのテンポでチェロとオケがテンポよく進めます。音程やフレージングが怪しいのに不思議に音楽性が溢れている感じ。晩年のメニューインのような感じといったらいいでしょうか。最後は勢い良くフィニッシュ。盛大な拍手とブラヴォーがホールの興奮を伝えます。

明るく歯切れよい傾向の多い1番ですが、本アルバムでは1番からなかなか味わい深いレベル。2番にも期待できますね。

2番は予想通りの始まり。1番より少し低音が豊かな音響。収録日の問題か録音の問題かはわかりませんが、なぜかオケとチェロの音色も少々潤いが増しています。ガマールのチェロは1番より雄弁な弓使い。音程の微妙なぶれは相変わらずですが、やはり味わいとみなせる範疇でしょうか。カデンツァは1番同様素晴しい。魂の乗った孤高の響きといった風情。テクニックを超えたところに音楽がありますね。
2楽章は1番の2楽章よりもオケのフレージングの滑らかさが上ですね。非常に優しく磨き込まれた感じ。チェロはそのオケにのって一層のびのびとした弓づかい。
そして3楽章は、3楽章としてはゆったり気味に入り、堂々とした展開。クライマックスはオケもチェロも腰が浮いているんではないかと思わんばかりに力が入り、チェロも弓が振り切れんばかりアクセントをつけてフィニッシュ。1番同様拍手喝采。

1番と2番のアプローチの違いはあまり感じないものの、演奏の熟成は2番の方が上と聴きました。このアルバムの聴き所はテクニックと別次元の歌。デュ・プレの素晴しい完成度、ペレーニの至芸、ウィスペルウェイの完璧なテクニックなどそれぞれの視点では到底敵いませんが、聴いた後不思議と充実感が残る演奏。音楽が人の営みであること。そして聴くのも人ゆえ、どこが心に響くのか説明はしにくいんですが、私は気に入りました。

録音は鮮明とはいえないものの、響きの余韻が綺麗な録音で、厚みよりは輪郭重視の響きでしょうか。拍手入りながら演奏中にほとんど会場ノイズが入らないので、おそらく何らかの音響処理をしているんでしょう。協奏曲としてはチェロの音像が少し奥まって聴こえるのが少々違和感があるものの、音楽を楽しむのには十分なレベルです。

評価は1番、2番ともに[++++]としました。チェロ協奏曲を聴き込んだ玄人の方にはおすすめのアルバムですね。


今日は軽めの夕食。

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カツオの刺身にたっぷりネギとミョウガとポン酢をかけて。おぼろ豆腐にもミョウガをちらして。ハイボールはグレン・ファークラス12年で。

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銀鱈は醤油、みりん、酒に3日ほど漬け込んだものを焼いて。ほくほくに。蕎麦には島根産刻み海苔を。

明日は中目黒にランチイタリアンに出かけます。そろそろ協奏曲以外も混ぜ始めましょうかな、、、

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コワン/ホグウッドのチェロ協奏曲

チェロ協奏曲はまだまだ続きます(笑) いろいろひっくり返して聴きかえしています。今日はクリストフ・コワン盤を取り上げましょう。

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クリストフ・コワンは1958年パリ西の町カーン生まれのチェリスト。アンドレ・ナヴァラやアーノンクールに師事しチェロを学び、エンシェント室内管弦楽団やウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなどのチェロ奏者として活躍の後、モザイク四重奏団のメンバーとして活躍中とのこと。

ホグウッドはもうおなじみでしょう。本盤とおなじL'0ISEAU-LYREレーベルにてハイドンの交響曲全集を目指しながらも途中で頓挫してしまいました。ピノックなどともにクラシック界に古楽器ブームを巻き起こした立役者の一人で、これまでのクラシック音楽の演奏スタイルの伝統を塗り替える斬新な古楽器演奏のストリームを創りました。
最近では昨年9月にN響定期でハイドンのロンドンを振りました。私は実演を聴きましたが、現代オケということもあり一時の透明感溢れる古楽器の独特のコントロールの印象は薄らぎ、新古典主義的な諧謔性に力点をおいた指揮ぶり。プログラムもプロコフィエフにプルチネッラにハイドンなどという組み合わせとなり彼の好みも変化してきている模様です。

私自身はホグウッドのハイドン交響曲集はスタティックに過ぎて今ひとつ好みに合わないところなんですが、実は協奏曲の伴奏は割と気に入ってます。本盤もそのうちの1枚。

オケは手兵エンシェント室内管弦楽団、録音はロンドンのキングスウェイホールで1982年の10月。

1番はおなじみのホグウッドトーンで古楽器オケが鳴り響き始まります。テンポはほとんど揺らさず金属っぽい弦楽器の繊細で透明感溢れる音色の序奏。チェロも高音寄りの比較的軽めの音色でテンポ感よくおなじみのメロディーを刻んでいきます。コワンのチェロはオケの中での目立たぬように調和した存在感が際立ち、ソロとしての個性は弱めなんでしょう。チェロは胴鳴りが少しおくれてやってくる感じ。オケに合わせハープシコードが入りますが、これはホグウッド自身の演奏。ハープシコードが加わることでオケの音色の繊細感が高まります。

アプローチとしてはハイドンはヴィヴァルディからヘンデルを経て来たバロック音楽の延長というようなスタイル。ホグウッド自身のこの辺りの曲の演奏は一貫してデュナーミクやフレーズのメリハリを抑制して、キビキビとした一定のテンポでの軽やかな進行に重点を置き、ロマン派的な解釈は陰を潜めてしまいます。良くも悪くも、ホグウッドのこうしたスタイルが本盤の最大の特徴。正直コワンのチェロの出来よりもホグウッドのスタイルが支配的なため、協奏曲を聴くというよりはチェロのソロを含む管弦楽曲を聴くイメージが強いです。
2楽章も軽快なイメージを保ちながら進み、3楽章も同様。楽章感のメリハリはあまりつかず、全体を通して均一な印象。1番はハイドン初期の作曲によるこの曲の爽快感を前面に出した仕上がりです。

2番はやや落ち着いたテンポで入り、1番と基本的に近いスタンスながら、若干無我の境地に近く、2番の音楽の熟成を踏まえた演奏に聴こえます。テンポやデュナーミクのふれは1番同様大きくないものの、フレージングの構えが大きく呼吸も深い感じ。コワンもよりのびのび弾いているようですね。休符の息も長く、余韻もきれいです。
1楽章のカデンツァののびのびとした感じは悪くないです。重音の控えめな音色による美しさもいいですね。
2楽章のテンポは1楽章の落ち着きを考えるともう少し遅くてもいい感じかもしれませんが、この辺がホグウッドの趣味なんだと思います。
3楽章は少しテンポに溜が入り、メリハリが強くなります。最後のカデンツァはあっさりしたものながら弱音のコントロールで聴かせるなかなかのもの。

総じて2番の構えの大きさとコワンのチェロの自由度が印象に残りました。

録音は標準的なものながら、金属っぽい繊細な弦楽器の音色がもう少しフレッシュであればと思わせるもの。チェロの音色とオケの音色は生ならばもう少し潤いのある響きなんだろうと思わせる印象があります。空間表現、定位感なども含めて1982年の初期のデジタル録音ゆえこの辺は若干惜しいところ。L'0ISEAU-LYREレーベルに共通した傾向でもあります。

評価は1番を[+++]、2番を[++++]としました。

ホグウッドではトランペット協奏曲を収めたアルバムもいい演奏。今月中に取り上げる予定です。

今年の人間ドックで尿酸値が少し上がったため、好きなプレミアムモルツは封印。かわりにハイボールでしのいでいますが、ウィスキーは古めのシングルモルトの在庫を処分しながら楽しんでます。
昨日までにグレン・フィディック(貰い物)がなくなり、今日からグレン・ファークラス。ちょっと土の香りがする渋いモルト。これが意外にハイボールにすると洗練された感じになります。
以前はニート(ストレート)主義でモルトを薄めてのむなど言語道断だと思ってましたが、どっこい最近はハイボール是認派へ軟化。グレン・ファークラス君もソーダで割られるとは夢にも思っていなかったでしょうが、時は流れて嗜好も変わり、こんな状態になってます。この次はどの瓶にしますかな。流石にアイラは合わないでしょうが、、、やってみなければわかりませんからね(笑)

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ダントーネのハープシコード協奏曲

シュタイアーのピアノ協奏曲つながりで、今日は古楽器のピアノ協奏曲を取り上げます。今日手に入れたばかりのため、まったく感触なしでの採用です(笑)

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オッタヴィオ・ダントーネのハープシコード、ステファノ・モンタナーリのヴァイオリンによるピアノ協奏曲などを収めた1枚。採用としたのはシュタイアーのアルバムで興味をもったピアノとヴァイオリンのための協奏曲XVIII:6が含まれていることもあって。果たして、その出来は如何なるものでしょう。

まずは演奏者につてほとんど知識というか情報がないため、少々検索。
ハープシコードのオッタヴィオ・ダントーネ、自身のサイトがありました。ついでにアカデミア・ビザンティナも。

http://www.ottaviodantone.com/
http://www.accademiabizantina.it/

ダントーネは根っからのハープシコード奏者のようですね。オケのアカデミア・ビザンティナはイタリアのラヴェンナの古楽器オケ。

1曲目はピアノ(ハープシコード)協奏曲XVIII:11。いつもの聴き慣れたメロディーを想像していたところ、脳天をたたき割られんばかりの衝撃。古楽器オケなんですが、オケがものすごい筋肉質の演奏。それもただの筋肉質ではなく、オイルで黒光りしているボディービルダーの怪しいまでにデフォルメされた筋肉質。そして、ソロは強弱のメリハリがほとんどつかないハープシコード。音色としてはランドフスカのゴールドベルク変奏曲と変わらない古雅な響き。なんと言うミスマッチなんでしょう。耳に直撃する前衛。唖然とはこのことです。

ジャケットの怪しい目つきにもう少し注意を払っておくべきでしたね。

1楽章はオケの迫力とおそらく音量的には生では敵いそうにないハープシコードの掛け合い。ハープシコードは基本的には快速に飛ばしますが、ところどころテンポを落としてアクセントをつけます。
2楽章はハープシコードの繊細なメロディーによる魅力を表現するために、オケも八分の力で合わせます。
3楽章は再びムキムキ。1楽章の違和感は耳が慣れたせいか、少々薄らいできました。印象的なメロディーによる中間部のハープシコードのそろで突然のギアチェンジで快速に変化、途中でまた普通の速さにギアチェンジ。最後はオケの迫力の響きを残して終了。

2曲目はヴァイオリン協奏曲。演奏のコンセプトは前曲と変わりありませんが、ソロが音質的に近いヴァイオリンということもあり、違和感はだいぶ押さえられました。流麗さは陰を潜め、過度に近いメリハリによりメロディーを浮き彫りにしてきます。ソロのモンタナーリはオケであるアカデミア・ビザンティナのコンサートマスターといった役割でしょうから、オケとソロの融合という意味では見事。この演奏は弾く立場の人からは評価が高いかもしれませんが、聴く立場としては、個性的に過ぎてハイドンの曲を楽しむといった心境になれないかもしれませんね。
曲を通してこの印象が支配していた演奏と言うべきでしょう。

3曲目はハープシコードとヴァイオリンのための協奏曲。シュタイアー盤では1楽章にちょっと違和感があったものの、こちらの演奏では、逆に1楽章は面白く聴けました。非常に明確な表情付けが曲の構造を浮き彫りにできているからでしょう。フォルテピアノではなくハープシコードであることで、コンティニュオのような位置づけとなっていることが曲を聴きやすくしている可能性もありますね。
2楽章は特にハープシコードの伴奏としての役割が引き立つ曲想。違和感がないどころか、ヴァイオリンを引き立てる役割で大活躍。
3楽章に至ってはヴァイオリン協奏曲のコンティニュオのような位置づけが板についていい感じ。このアルバムでもっとも説得力がある演奏になってますね。

評価はXVIII:11とヴァイオリン協奏曲は[+++]、ピアノ(ハープシコード)とヴァイオリンのための協奏曲XVIII:6については[++++]としました。古楽器によるピアノ協奏曲という意味ではお薦めできる盤というわけにいきませんかね。非常に個性的な演奏であることは間違いありませんので、マニア向けといったところでしょう。
このアルバムを評価するのは、演奏者視点もしくはハイドンの協奏曲を数多聴き込んでいるベテランの方なんじゃないかと思います。

今日はお腹に卵がつまった鮎の塩焼きで一杯やりながら夕食。写真撮り忘れましたが、鮎が絶品。今の季節だけの贅沢ですね。日本酒と行きたいところでしたが、汗だくで帰宅したためいつものようにクリネリッシュのハイボールを飲みながら鮎などをつまみました。
夜は暑さが少し和らいできたんでしょうか。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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ウィスペルウェイのチェロ協奏曲

チェロ協奏曲つづきで、今日は古楽器によるももの。

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ピーター・ウィスペルウェイのチェロ、オケはフロリレジウムによるもの。録音は1994年。収録曲目は収録順にチェロ協奏曲1番、交響曲104番ロンドン(室内楽版)、チェロ協奏曲2番というもの。

ピーター・ウィスペルウェイは1962年オランダのハーレム生まれのチェリスト。私と同じ年ですね(笑)
本人のサイトがありますのでリンクを張っておきます。リリースされているアルバムはほとんどがChannel Classicsレーベルから。このレーベルの看板アーティストという位置づけでしょう。

www.pieterwispelwey.com

フロリレジウムはイギリスの古楽器オケ。このアルバムでは指揮者の表記はありませんが、アシュリー・ソロモンという人が芸術監督との表記があります。ヴァイオリンにはこちらもChannel Classicsの看板アーティストであるレイチェル・ポッジャーの名が。

さて、このアルバムの演奏。

第1番は最初から快速なスピードで入ります。木質系の響きが心地よい古楽器による序奏。ウィスペルウェイのチェロは基本的には速い音階も軽々とこなすテクニックのキレで聴かせるタイプ。全般的に速いパッセージの爽快感に重点をおいた構成に聴こえます。昨日取り上げたハンナ・チャンのチェロとは同じ曲とは思えないくらい聴かせどころが違います。チェロの重音のアクセント、残響まで含めてチェロの響きを自在に操るところなど、ただ者ではない感じです。1楽章のカデンツァも余裕綽々でこなしています。
2楽章のアダージョ、ゆったりと言うよりは音を短めに刻みながらアダージョの感覚を表現しているような演奏。音楽性豊かな演奏なのにさっぱり感もあって引き締まったアダージョ。
3楽章は再び快速。踊るようなチェロの快速パッセージ。若干単調な印象も与えかねないほどにスピーディな展開ですがそこは超絶テクニックで聴かせきってしまいます。

つぎは室内楽版のロンドン。発想は面白いんですが、ロンドンの序奏のメロディーが聴こえたとたん、いつも聴いているオケの重厚な響きのギャップが気になり、あんまり素直に楽しめないのが正直なところ。耳が慣れたところで、分厚い響きを取り去った後の曲の面白さが浮き彫りになる、、、かと思いきや、やはり最後までギャップが気になってしまいました。

そして第2番。1番ほど速さを意識させない中庸なテンポでの入り。ところどころに個性的な修飾音をちりばめる意外はオーソドックスな展開。曲自体のメロディーの美しさに語らせる魅力があるせいか、テクニックの誇示には走らず、じっくりメロディーを奏でることに集中しているようす。オーケストラとの掛け合いの息もぴたりとあってすばらしい流れ。1楽章のカデンツァは落ち着いたもの。そして最後の響きはホルンを強調してアクセントをつけてます。
2楽章はチェロの鳴きが聴き物。かなり押さえ気味の入り。1番と異なり、溜めたり練ったりする部分もあり、高音の美しい響きを生かして、すすり泣くようなハイドンの名旋律を端正さを保ちながら奏でます。チェロも抑制されたコントロールの美しさで聴かせます。最後のカデンツァのような部分は一瞬グラスハーモニカのようなはっとするような音をならしてビックリさせます。これはなんという奏法なんでしょうか。最後は消え入るように。ハンナ・チャンの演奏もそうでしたが2番のアダージョは聴かせどころですね。
3楽章はようやくウィスペルウェイのテクニックが炸裂。やはりこの人のテクニックは凄いですね。難しそうな印象はまったく感じられず軽々と弾き、カデンツァも凄いテクニックなのにテクニックの誇示に聴こえないところが流石。素晴らしい2番ですね。

録音は十分いいんですが、若干低音がボンつく感じがちょっと惜しいですね。

評価はチェロ協奏曲は両曲とも[+++++]、ロンドンは[++]としています。

あまりに暑いのでレビューもそこそこにスポーツクラブで泳いできました。いつものようにサウナと水風呂を往復して、体の水分を入れ替え。かえってきたらソーダがキレているのでハイボールでなく水割りで喉を潤し、ブログの仕上げ。ジョニ黒を空けてしまったので、次はだいぶ前に手に入れたクリネリッシュをハイボール用に冷蔵庫に投入(笑)
ほんとは角くらいのお酒でいいんですが、手元のシングルモルトの未消化分を少し整理するつもりで投入です。ハイボールにハイランド地方の奥行きある香りが乗りますかどうか!

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : チェロ協奏曲 おすすめ盤 古楽器 ハイボール

シュライアー/デムスの歌曲集

午前中ノセダの太鼓連打のレビューを書き上げたあと、いつものようにスポーツクラブに行ってひと泳ぎ。今日はクロールで1キロ泳いだ上に、バタ足とブレストキックを交互に計500m。その後サウナと水風呂の3往復で全身の水分を完全に入れ替え、来週の過酷な勤務に備えます(笑)
自宅に帰って水分を欲する体に、iPhoneアプリの小雪が教える完璧なレシピによるハイボールを作りゴクリ。ただしウィスキーは貰い物のジョニ黒です。サントリー角よりタリスカーベースのためスモーキーですね(笑)
つまみは、イナゴの佃煮とさつま揚げ。甘辛煮のイナゴはつまみに最高。完璧です! 幸せの絶頂の中、今日2枚目のレビューに突入です。

名テナー、ペーター・シュライアーとデムスのピアノによるハイドンの歌曲集です。

SchreierSongs.jpg

このアルバム、昨日ディスクユニオン新宿店物色中に発見したもの。こんな録音の存在すら知らず、ただ、シュライアーとデムスの組み合わせで悪かろう訳はないだろうという勢いで入手。私の目に寸分の狂いもありませんでした。

CDプレイヤーにかけてまず第一音が出た瞬間、事前の予想と完璧に一致する音響。柔らかいタッチのデムスの伴奏。そしてシュライアーの完璧にコントロールされた規律溢れる透明なテナー。予定が完全に調和しました。世界中でおこることはほぼ私の想像の範囲です。(ちょっと酔っぱらってます)
この布陣で悪かろう訳はありません。

収録曲目はハイドンのドイツ語による歌曲から15曲。パソコン版ブログの右ペインの所有盤リストのOpera & Vocal 3(歌曲など)をSchreierで検索すると詳しい収録曲がわかります。録音はライナーノーツには1981年とだけ表記されています。

ハイドンの歌曲集といえばまずはアメリングの名盤が思い浮かびますが、このアルバムの存在はそれを脅かしかねないもの。これまで聴いてきた歌手のハイドンの歌曲はその歌手の個性の上に成り立つもの。シュライアーのハイドンはその正確なテクニックと音量コントロールにより、個性というより普遍性の領域に入った演奏と評価します。当ブログでの評価はもちろん[+++++]。みなさん手に入れたらこの感覚を体験してくださいね。


さて、夕食は久々の自宅イタリアン。

IMG_0566.jpg
新鮮なミニトマトを使って、モツァレラトマト。ベランダのバジルをつまんで刻みます。新鮮だからいい香り。

IMG_0567.jpg
ワインはモンテ物産の直売で買ったプーリア州の赤。あとは先日会津若松の向瀧のお土産で買ったニシンの山椒煮。これがワインに合いますね。

IMG_0569.jpg
牛赤身のステーキ。塩こしょうのみで表面をあぶった牛肉をおろし醤油で。

IMG_0571.jpg
パスタは明太子。オイルで明太子を延ばして、スパゲティーニにからめます。イタリアンパセリではなくバジルの葉で。

今日はハイボールで勢いついていましたので、味がぶれ気味(笑)
味はぶれても酔いはぶれません!
明日からまた仕事ですね。まだまだ暑い東京。お近くの皆様もご自愛ください。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 歌曲 おすすめ盤 自宅料理 イタリアン ワイン ハイボール

【番外】館山アワビ紀行

28日水曜は両親をつれて房総半島へドライブへ。

両親は都内に住んでいるのでちょくちょく会うのですが、会うたびにだんだん年老いていきますね。
最近、親父がテレビの旅行番組の影響か、しきりにアワビが食いたいとつぶやきます。
昔はよく磯釣りに行ったり、泳ぎにいったりしてましたが、今は足腰が悪くせいぜい庭いじり程度。

ということで、アワビを食えるところを探すと房総半島あたりがいいのではということに。
昨日まで東北ドライブで若干疲れ気味ではありますが、親が「アワビが食いたい」というのにのんびりもしてられません。残った夏休みの最後の数日ですので、朝から実家に行き、ドライブ決行です。

9時をすぎてましたがiPhoneで首都高渋滞情報を見ると大して混んでいませんでしたので、用賀から首都高に乗りました。3号線をスイスイすすんで、谷町、浜崎橋を超え、ベイブリッジに。天気がよかったのでこれまた絶景。羽田空港を超えてアクアライン入り。私もアクアラインを走るのははじめてのこと。東京湾の海底を走っている気分を味わう暇もなくあっという間に海ほたるに到着。

IMG_0459.jpg
海の上にぽかりと顔をだす海ほたるの景色は360度海。海上のためか風がつよく、じっと立っているだけでも大変なほど。写真は海ほたるのデッキから千葉方面を見たところ。

デッキを一周して、少しお腹がすいたので、デッキの回転寿司、海鮮三崎港に入ります。
何皿かつまんで程よく落ち着いたところで、海ほたるをあとにし、千葉方面に。

あまり知りませんでしたが、房総半島は海ほたるからつながる館山道路という高速道路があり、40分ほどで、館山のすぐ手前、富浦に到着。いやはや便利になったものです。

すぐに向かったのが館山港ふれあい市場。

MAPPLE:館山市船形漁協直営ふれあい市場

いよいよ、本題のアワビです!
市場に入るといきなり生簀にアワビやらサザエやらが大量に! 売場のおじさんとしばし話して、中ぐらいの大きさの黒アワビを発注! 時価です(笑)

おもむろに隣の食堂に移ります。
厨房から響いてくるのは、凄い音でまな板のうえで何かをきざむ音!
アワビがみじん切りにされて出てくるのでしょうか。なんという緊張感でしょう。

出てきたのはこちら。

IMG_0464.jpg
まずはアップをご覧ください。前々日、新潟の岩船漁港で食べた岩牡蛎を超える圧倒的なシズル感!
職人の手により見事にきざまれた身。

IMG_0467.jpg
出てきたのはアワビ本体とキモ。さきほど不慣れな客を恐怖のどん底に陥れた包丁の音はこのキモをたたいていたんですね(笑)

アワビがきざまれている間にバイクで颯爽と外から帰ってきたおそらく調理したおじさんの娘のようなかたがテーブルにこれを運んでくれて、アワビ刺の食べ方を丁寧に指南してくれました。
キモに適度にわさびを溶かし、その汁にアワビをからめて、醤油をつけていただくとのこと。

磯の香りとすばらしい歯ごたえ。醤油だけでも旨いんですが、キモをからめると、まろやかさが加わりさらに旨いです。コリコリとした歯ごたえを堪能したところ、壁には岩牡蛎の張り紙が!

ここで、牡蛎を頼まない訳には行きません。
アワビに感心を奪われて、牡蛎の存在に気づきませんでした。岩牡蛎は日本海側のものという先入観もB級グルメの鋭敏なアンテナを鈍らせる原因。これからは全神経を張り巡らせなければなりませんね。

IMG_0472.jpg
一昨日の岩船漁港のものより一回り小振りですが、味は十分。海水の塩味も利いて美味ですね。
残念ながら同行4名中唯一のドライバーのため、今回もノンアルコールでした。

一同アワビと岩牡蛎を堪能し、館山から洲崎、白浜と夏真っ盛りの房総半島の突端を一周し、砂浜に降りたりして夏の房総を楽しんだ後、一路東京へ。館山道路で海ほたるに向かい、行きと同様首都高経由で用賀に向かいます。
流石に帰りは浜崎橋あたりで渋滞に巻き込まれましたが、19時には実家に帰着。

夏休み最後のお出かけも、トラブルなく終了。夏の日差し、潮風、アワビの磯の香り、そして久々の海を楽しんだ両親の笑顔が思い出に残りました。

自宅に戻ったのち、地元府中のお気に入り、汁るべ屋府中店にたちより遅い夕食。

ぐるなび:肉汁うどんと炭火串焼き 汁るべ家

IMG_0473.jpg
トビウオたたき。生姜がきいて旨い。

IMG_0476.jpg
肉汁うどん。ネギと豚バラ肉の入った濃いめの汁でいただくうどんが最高!
非常に旨いです。

他に焼き鳥やらいろいろたのんで最後にうどん。生ビールと流行りのハイボールでようやく喉を潤わせることができました。

こうして2010年の夏休みのお出かけは終了。ハイドンのレビューをお休みして番外編を5本アップしましたがこれにて終了です。

今日はお休みでしたが、なぜか午前中ははずせない仕事があり出かけました。帰って旅行の片付けやらブログの整理やら。これからスポーツクラブに行って、旅行中の過栄養状態となった体を絞めてきます。

テーマ : 日帰りお出かけ
ジャンル : 旅行

tag : 外食 寿司 海鮮 府中のお店 ハイボール

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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Joseph Haydn Discography at H. R. A.
所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものは末尾に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

2016年9月のデータ(2016年9月30日)
登録曲数:1,361曲(前月比+3曲) 登録演奏数:9,608(前月比+87演奏)
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