ウォルフガング・シュルツ一家によるフルート三重奏曲集(ハイドン)

しばらく交響曲が多かったので、室内楽の名盤を取り上げることにしましょう。

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ウォルフガング・シュルツ(Wolfgang Schulz)のフルート、ゲルハルト・シュルツ(Gerhard Schulz)のヴァイオリン、ワルター・シュルツ(Walther Schulz)のチェロで、ハイドンのフルート三重奏曲6曲(Hob.IV:6、IV:7、IV:8、IV:9、IV:10、IV:11)などを収めたLP。LPはTELEFUNKENのハイドンエディションの第8巻としてリリースされている2枚組でこの他にフルート四重奏曲などが収められているもの。録音データはPマークが1978年と記載されているのみです。

ウォルフガング・シュルツは皆さまよくご存知、ウィーンフィルの首席フルート奏者として活躍した人。ウィーンフィルの様々な録音で色彩感溢れる豊穣な音色を聴かせてきました。また室内楽の演奏も数多く、ハイドンではこれまでに2度ほど演奏を取り上げています。

2015/09/28 : ハイドン–室内楽曲 : ランパル、シュルツ、オダンの「ロンドン・トリオ」(ハイドン)
2011/09/02 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】ウォルフガング・シュルツによるリラ・オルガニザータ協奏曲

最初の記事を取り上げた頃はご存命だったんですが、2013年3月に亡くなられています。1970年にウィーンフィルに入団してから、2011年に退団するまで、首席フルート奏者として活躍し、多くの録音を残しています。ヴァイオリンのゲルハルト・シュルツはウォルフガングの兄でアルバンベルク四重奏団の第2ヴァイオリンとして有名な人。そしてチェロのワルター・シュルツはウォルフガングの弟でウィーン交響楽団の首席チェリスト。ちなみにこのLPの2枚目に収録されている四重奏でヴィオラを弾くのはウラ・シュルツ(Ulla Schulz)はウォルフガングの奥さん。ということでこのLPは完全な(笑)シュルツ一族での演奏です。

このLP、針を落とした途端に、深い深い響きに引き込まれます。

Hob.IV:6 Op.38-1 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.1 [D] (1784)
1楽章は歌劇「月の世界」第二幕中の合唱から転用。ゆったりとしたテンポというかゆったりとした雰囲気の中、フルートの音色が幽玄に漂います。この雰囲気はフルートトリオというよりバリトントリオのような感じ。ウォルフガング・シュルツも家族での演奏ということで完璧にリラックスしての演奏。後年の華やかな音色を感じさせるものの、適度な豊かさと素晴らしく落ち着いた表現がこの曲の魅力を充分に表しています。LPのコンディションも良く深い響きを堪能。ヴァイオリンとチェロはさらりとフルートに寄り添っていますが、よく聴くと流石に見事な演奏。フルートに花を持たせる役に徹しています。

Hob.IV:7 Op.38-2 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.2 [G] (1784)
この曲も歌劇「月の世界」第二幕中のフラミーナのアリアからの転用。出だしからフルートとヴァイオリンが見事に重なってメロディーを奏でるえもいわれぬ見事な雰囲気。この音楽をのんびりと楽しむ快感に包まれます。2楽章のアダージョのチェロが奏でるメロディーを聴くと絶妙なる強弱のコントロールによって精緻な音楽が作られていることがわかります。3つの楽章の構成と展開の面白さはハイドンならでは。3楽章ではヴァイオリンが活躍して聴かせどころを作ります。

Hob.IV:8 Op.38-3 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.3 [C] (1784)
前2曲とは全く異なる入りにハッとします。フルートが鳥の鳴き声のようにさえずり、ヴァイオリンとヴィオラがそれに応えます。アンサンブルの聴かせどころの多様さは流石ハイドン。この面白さに目覚めるとハイドンの室内楽は宝物に聴こえるんですね。3楽章のユーモラスなチェロの呼びかけはその真骨頂。演奏していてもこれは楽しいでしょうね。奏者の微笑みが見えてくるような至福のひととき。

Hob.IV:9 Op.38-4 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.4 [G] (1784)
この曲はバリトントリオの97番からの転用。バリトントリオでも最も有名な曲の一つなので聴いたことがある人も多いでしょう。バリトンの場合は途中でバリトンの開放弦が鳴らされる音が入るのですが、その音を思い浮かべながら聴き進めます。幽玄な雰囲気ながら、不思議とほのぼのとした感じもあり、独特の曲調が頭に残ります。原曲は7楽章構成ですが、そこから3楽章にまとめ直し、フィナーレは原曲と同じ。うまい編曲です。

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LPをひっくり返して続きを聴きます。

Hob.IV:10 Op.38-5 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.5 [A] (1784)
グッと落ち着いた曲調に戻ります。聴き進むうちにこの6曲の中でも作曲技法が進歩しているよう。たった3本の楽器のでのアンサンブルですが、ハーモニーの豊かさはかなりのもの。2楽章は短調になり、音楽に深い陰影が伴います。その陰りを吹き払うような3楽章とこれまた見事な展開。

Hob.IV:11 Op.38-6 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.6 [D] (1784)
この曲集の最後は、フルートが天真爛漫に高音のメロディーをきらびやかに吹抜きます。フルートという楽器の響きの美しさをしっかりと聴かせ、さらにこれでもかと展開して美音を印象づけます。シュルツの美音がハイドンの意図を代弁しているよう。続いてこの曲集で最も充実したアダージョ楽章。細切れに音を置いて行くことで深い詠嘆の感情が生まれます。そしてそれを完璧に拭い去るような明るい響きの3楽章。ヴァイオリンがジブシー風の音楽を奏でますが、これも歌劇「月の世界」の第二幕のバレエ音楽からの転用とのこと。

ここまでの6曲があっという間に流れます。シュルツ一家によるこのフルート三重奏曲集ですが、この曲集のオーソドックスな名演としておすすめしたいもの。ただし、さっと見た限り、CDもネット音源もない模様。これだけの名演盤が手に入らないということは大きな損失です。ちなみにLPの方は丹念に探せば出会えるでしょう。この曲にはACCENTの古楽器によるクイケン兄弟盤やGLOBEのシェーンブルン・アンサンブル盤などの名盤もありますが、曲自体の面白さはこのシュルツ盤に軍配が上がるでしょう。もちろん評価は[+++++]とします。

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tag : フルート三重奏曲

絶品! グラーフ/スタルク/デーラーによるフルート三重奏曲集(ハイドン)

今日は室内楽のLP。宝物がまた1枚増えました。

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ペーター=ルーカス・グラーフ(Peter-Lukas Graf)のフルート、クロード・スタルク(Claude Starck)のチェロ、ヨルグ・エヴァルト・デーラー(Jörg Ewald Dähler)のフォルテピアノで、ハイドンのフルート三重奏曲3曲(Hob.XV:16、XV:17、XV:15)を収めたLP。収録に関する情報は記載されていませんが、隣接するレコード番号のLPが1984年リリースとありますので、LPの状態も勘案して1980年代中盤の録音と想像しています。レーベルはclaves。

ハイドンのフルート三重奏曲はピアノトリオのヴァイオリンパートをフルートの華やかな音色で置き換えたもので、この曲の出版当時からフルート版の楽譜も出版されていたとのことでフルートでの演奏も多くなっているとのこと。これまでもかなりのアルバムを取り上げています。

2016/08/26 : ハイドン–室内楽曲 : ムジカ・ドメスティカのフルート三重奏曲集(ハイドン)
2016/06/21 : ハイドン–室内楽曲 : ラ・ガイア・シエンツァによるフルート三重奏曲と室内楽版「驚愕」(ハイドン)
2015/08/28 : ハイドン–室内楽曲 : 【新着】クイケン兄弟によるフルート三重奏曲集(ハイドン)
2015/02/21 : ハイドン–室内楽曲 : トーケ・ルン・クリスチャンセンのフルート三重奏曲(ハイドン)
2012/05/27 : ハイドン–室内楽曲 : ディター・フルーリーによるフルート三重奏曲

この録音が1980年代中頃の録音だとすれば、手元のアルバムでは古楽器による最も古い録音ということになります。

奏者のペーター=ルーカス・グラーフは有名なフルート奏者ゆえご存知の方も多いでしょう。1929年チューリッヒ生まれ。チェロのクロード・スタルクは1928年ストラスブール生まれ。フォルテピアノのヨルグ・エヴァルト・デーラーは1933年ベルン生まれと、録音当時50代の名奏者揃い。

Hob.XV:16 Piano Trio (Nr.28/op.59-1) [D] (before 1790)
LPのコンディションは最高。針を落とすと鮮明な響きが飛び出してきます。フォルテピアノのデーラーが刻む速めの一定したリズムに乗ってフルートのグラーフがきりりと引き締まったメロディーを重ねていきます。古楽器によるオーソドックスな演奏と思いきや、実に豊かなニュアンスを帯びた演奏にすぐに引き込まれます。フルートのリズムが冴えまくって超鮮明に曲を描いていきます。
続く2楽章は絶品。静寂にとぼとぼと刻まれるフォルテピアノのリズムに乗って幽玄なフルートの音色が響き渡ります。フォルテピアノの左手の刻むリズムと、右手の奏でるメロディーも絶美。デーラーも只者ではありませんね。チェロも含めてリズム感が良いので音楽が淀みなく流れます。
そのよさが活きるのが終楽章。くっきりとメロディーが浮かび上がり、ハイドン独特の絡み合うメロディーの面白さが際立ちます。思った以上にフォルテピアノが雄弁なのが効いています。

Hob.XV:17 Piano Trio (Nr.30/op.59-3) [F] (before 1790)
一転して軽やかなタッチのフォルテピアノの入り。リズムよりも流れの良さを感じさせます。相変わらずグラーフのフルートの音色は深みのある美しいもの。曲に合わせてか、両者ともリラックスした入り。中盤から印象的な慟哭が続きますが音色の硬軟を織り交ぜながら進みます。この曲ではタッチの変化を聴かせどころに持ってきました。

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ここでLPをひっくり返して2楽章へ。宝石のような響きの流れに身をまかせる快感に浸ります。一貫したリズムの流れの瞬間瞬間の情感のデリケートな変化が繰り返されるうちに至福の境地へ。最後は静寂に吸い込まれて終わります。

Hob.XV:15 Piano Trio (Nr.29/op.59-2) [G] (before 1790)
再び鮮明なリズムに乗った快活なメロディーへ。この曲の明るさと翳りが繰り返される美しさは筆舌に尽くしがたいもの。それをグラーフの見事なフルートとデーラーの表情豊かなフォルテピアノで鮮やかに演奏され、曲の美しさが完璧に表現されます。何気にチェロのスタルクもキレ味鋭く、2人に負けていません。世の中にこれほど美しい曲があるのでしょうか。そしてあまりに見事な演奏に言葉を失うほど。この曲の真髄に迫ります。
1楽章のあまりの完成度にのけぞっていたところに癒しに満ちたフォルテピアノの音色が沁み入ります。グラーフのフルートは素晴らしい音量と伸びやかさで孤高の境地。広い空間に響き渡るフルートの響き。これほど美しいフルートの音色は初めてです。
終楽章は前2楽章の素晴らしさの余韻の中、メロディーの戯れを楽しむような演奏。この軽さというか自在さはこれまでの妙技の数々をこなしてきたからこその境地でしょう。

絶品です! これまで取り上げてきたフルート三重奏曲はいずれも素晴らしい演奏でしたが、このアルバムはそれを超えるもの。この曲集の決定盤としていいでしょう。グラーフのフルートがこれほど素晴らしいものだと改めて認識しました。そしてデーラーのフォルテピアノも絶品。また曲の並びも作曲順ではXV:16、15、17ですが、このアルバムでは16、17、15の順で収録されており、LPのカッティングの都合で2楽章の17を真ん中に置いたものとは思いますが、そのおかげでXV:15の見事な演奏が最後に配置され、アルバムの完成度を上げる結果につながっています。特にこのXV:15の素晴らしさは心に刻まれました。評価はもちろん全曲[+++++]といたします。

世の中はお盆で帰省ラッシュですが、このお休みはのんびり過ごそうと思います。

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tag : フルート三重奏曲 LP 古楽器

ムジカ・ドメスティカのフルート三重奏曲集(ハイドン)

今日はフルートトリオ。

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TOWER RECORDS / amazon / ローチケHMVicon

ムジカ・ドメスティカ(Musica Domestica)の演奏で、ハイドンのフルート三重奏曲3曲(Hob.XV:16、XV:15、XV:17)を収めたアルバム。収録は1994年12月、ロンドンの南東50kmにあるフィンチコックス美術館(Finchcocks Museum)でのセッション録音。レーベルはノルウェーのSIMAX classics。

前記事に続き、このアルバムも湖国JHさんから貸していただいているもの。最近当ブログではトリオものの名演を相次いで取り上げているため、トリオには目を光らせているつもりが、これまたコレクションの隙間を突かれた形です。とは言っても突かれて嬉しいのが正直なところ。自ら選んでないアルバムは実に新鮮な気持ちで聴くことができます。

奏者のムジカ・ドメスティカは、古楽器で18世紀後半から19世紀初頭までの音楽を演奏する団体。団体名は「家庭の音楽」の意。当時は室内楽は演奏会などではなく、それぞれの家庭で自分たちで演奏して楽しむものだったということに因んでいます。メンバーはこのアルバムのトリオだけではないようで、デュオからより大きなアンサンブルまでの編成までのレパートリーをこなし、イギリス、北欧諸国等を中心に活動しているとのこと。このアルバムの演奏メンバーは下記の通り。

フォルテピアノ:ブレンダ・ブレウェット(Brenda Blewett)
フルート:パウル・ワールベルク(Paul Wåhlberg)
チェロ:トルレイフ・ホルム(Torleif Holm)

それぞれ検索してもあまり情報が出てきませんので、それほど有名どころではないようです。

Hob.XV:16 Piano Trio (Nr.28/op.59-1) [D] (before 1790)
キビキビと鮮やかなブレンダ・ブレウェットのフォルテピアノのタッチが印象的な入り。フルートのパウル・ワールベルクも音階のキレの良い安定したテクニックの持ち主。そして、チェロのトルレイフ・ホルムもかなり大胆な抑揚をつけた演奏でアンサンブルを支えます。団体名の由来の通り、聴かせるための演奏と言うより演奏している奏者が楽しむアンサンブルとして聴くとこのアルバムの真価がわかります。奏者の意図がパートの掛け合いの面白さ、リズムが重なる面白さ、ハイドンを演奏する喜び表現に集中しているようん聴こえます。もちろんテクニックは十分、アンサンブルの精度も一流の奏者の演奏に引けをとるものではなく素晴らしいもの。ただ、誰かを喜ばせるために演奏するというのではなく、純粋に奏者が音楽を楽しんでいるように聴こえるんですね。「どうだ、すごいでしょ」的感覚ではなく、「ん〜、演奏するのが楽しい」的感覚(笑)。
短調の2楽章も楽章間の対比よりはメロディーに応じた表情付けに意識が集中しているよう。聴いていくうちにこちらも奏者の気持ちになってまるで自分がフレーズに表情をつけに行っているように音楽に没入しているのに気づきます。音楽を非常に身近に感じられます。奏者の意図を知って聴くことで演奏の理解が深まる感じ。
そしてフィナーレでも、表現豊かなフォルテピアノに合わせて、フルートとチェロがいい愚会にカジュアルに重なり、手作り感覚溢れた音楽が流れます。ハイドンの音楽をこれほど身近に等身大で楽しめる感覚ははじめてのもの。録音もセッション録音ながらリアリティがあって、演奏を引き立てます。これこそハイドンのトリオの演奏の真髄ではないかと、いきなり最初の曲から悟った次第。

Hob.XV:15 Piano Trio (Nr.29/op.59-2) [G] (before 1790)
冒頭からフルートの素直な響きの美しさに痺れます。テクニックが先行した風には全く聴こえないのが素晴らしいところ。程よい上手さがここち良いですね。バルトルト・クイケンのような神秘的な静謐さ、パユのような濃厚な甘さなどを感じさせるだけがフルートではないことを教わっているような気分。このちょうど良い感じが貴重なのでしょう。まさにハイドンの音楽にはこうした演奏が相応しいということなのでしょう。フォルテピアノも同様。音色はフォルテピアノそのものですが、楽器は1801年製のJohn Broadwood & Sonのグランド・ピアノ。おそらく以前訪問した浜松市楽器博物館で見てきたものの中に近いものがあるのでしょう。実に華やかないい響きの楽器です。そうした古楽器で聴く、この曲の転調が繰り返される面白さは絶品です。
続くアンダンテは音量が落ちるので、楽器の響きにさらに集中することができます。よく聴くとブレウェットの弾くフォルテピアノのタッチはブラウティハムに似ているかもしれません。表現の幅、テンポの変化を比較的大きくとり、一貫したセンスでまとめていく手腕はなかなか見事。
そしてフィナーレも一貫した表現の幅の中で演奏を楽しみます。終盤フォルテピアノの響きの余韻を繰り返す部分など、ハイドンの意図をくみ取って曲をうまくまとめます。

Hob.XV:17 Piano Trio (Nr.30/op.59-3) [F] (before 1790)
いつもながら見事なハイドンの創意に関心しながら最後の1曲を聴き始めます。前2曲とは全く異なる入りに展開。3人とも楽器をよく鳴らして自然なアンサンブルをさらに豊かに感じさせています。フレーズのそこここにコミカルな印象の部分が組み込まれているので、ホッとする瞬間と、緊張を要する瞬間の織りなす綾のようなコントラストが味わえます。楽器の音色が本来持つ雰囲気を活かすのが上手いハイドンの筆が冴えまくっているのが伝わります。しかもこの曲では程よく力が抜けて大らかな起伏がいい雰囲気。音楽をリラックスして聴くことができます。
いつもながらこの展開には舌をまく2楽章への変化。2楽章で音楽をまとめるアイデアとそれを見事にまとめる演奏。音楽の展開の気配を読み解いてまとめるフォルテピアノの絶妙なフレージングを軸にフルートもチェロも寄り添って、しなやかに演奏が進みます。やはり最後までアンサンブルの演奏を純粋に楽しむような雰囲気は変わらず。最後はきっちりまとまった感を示して終わるあたりも手馴れたもの。いつものように演奏を楽しんだねとでも言いたそうに終わります。

このアルバム、ライナーノーツなどを読まずに最初聴いたときには、取り立てて個性的な演奏でもないことからレビューに取り上げるつもりはなかったんですが、一応演奏者のことなどを調べて見るうちにちょっと興味が湧いてきて、再度聴き治すと、この地味ながらしっかりとした演奏の良さが実にいいと思えてきた次第。このアルバムよりキレのいい演奏はたくさんありますが、ハイドンのトリオとは本来このアルバムのように、身近で演奏して楽しむものということが一番よくわかる演奏というのが私の見立て。最初は[++++]としていましたが、この演奏スタンスを買って[+++++]に修正です。鳥肌が立つような見事な演奏ではありませんが、じっくりと曲の面白さを味わうにはちょうどいいアルバムと言っていいでしょう。こう書くと、これも聴きたくなってくるはずです(笑)、皆さん!

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tag : フルート三重奏曲

【新着】クイケン兄弟によるフルート三重奏曲集(ハイドン)

先月クイケン兄弟によるバリトン・トリオが原曲のフルート三重奏曲の名演奏を取り上げたばかりですが、今日は同じフルート三重奏曲でもピアノトリオが原曲のものの最新盤です。

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TOWER RECORDS / amazon / HMV ONLINEicon

バルトルド・クイケン(Barthold Kuijken)のフラウト・トラヴェルソ、ヴィーラント・クイケン(Wieland Kuijken)のチェロ、ピート・クイケン(Piet Kuijken)のフォルテピアノによる、ハイドンのフルート三重奏曲3曲(Hob.XV:16、XV:17、XV:15)とメンバーを少し変えてC.P.E.バッハのフルート四重奏曲3曲(Wq95、Wq93、Wq94)を収めた2枚組のアルバム。収録は2014年9月15日から19日、ベルギーのアントワープにあるAMUZという古い教会堂を利用したコンサートホールでのセッション録音。レーベルはもちろんベルギーのACCENT。

クイケンは、兄弟による室内楽も、シギスヴァルト・クイケンの指揮するオーケストラものもいいんですね。これまでコンサートレポートを含めてかなりの数を取り上げています。

2015/07/19 : ハイドン–室内楽曲 : クイケン三兄弟によるフルート三重奏曲集(ハイドン)
2012/11/18 : ハイドン–交響曲 : 【新着】クイケン/ラ・プティット・バンドの「朝」、「昼」、「晩」
2011/11/23 : ハイドン–室内楽曲 : クイケン・アンサンブルによる「ロンドン・トリオ」
2011/09/14 : ハイドン–声楽曲 : シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンドのテ・デウム
2011/07/04 : ハイドン–オラトリオ : クイケン/ラ・プティット・バンド1982年の天地創造ライヴ
2011/07/02 : コンサートレポート : シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンドのブランデンブルク協奏曲
2010/03/22 : ハイドン–交響曲 : クイケンのザロモンセット
2010/03/21 : ハイドン–交響曲 : クイケンのパリ交響曲集

冒頭に触れたバリトン三重奏曲を編曲したフルート三重奏曲集は先頭に記したもの。これは1986年とほぼ30年前の録音ですが、あまりに見事なバルトルドのフラウト・トラヴェルソの響きのコントロールに鳥肌が立つような素晴らしい演奏でした。また3番目に記したロンドントリオも1992年と20年以上前の録音ながら、フルートの刻む音階の鮮やかさに目もくらむような名演奏。フルートが活躍するハイドンの名曲をマイナーなものから録音して、ようやくフルート三重奏の名曲の録音にたどりついたというところ。今回のアルバムはただハイドンの曲を録音したのではなくほぼ同時期に作曲された、C.P.E.バッハのフルート四重奏曲を併録し、異なるスタイルをもつ2人の作曲家のフルート作品を対比させるというコンセプチュアルな趣向のアルバムに仕上げてきました。

聴きなれたハイドンではなく2枚目のC.P.E.バッハの方から聴き始めましたが、あまりの奇抜な曲想にちょっとビックリ。もちろん作曲者が異なれば曲想が違うのは当たり前ですが、同じ時代の空気の中、両者とも突き抜けた個性と才能を持った人だったことにあらためて気づきます。いつものようにハイドンの曲をレビューします。

Hob.XV:16 Piano Trio (Nr.28/op.59-1) [D] (before 1790)
響きは自然なものの狂気のような迫力を聴かせた30年前のバリトントリオの録音とは異なり、基本的にアンサンブルには円熟にともなう落ち着きが感じられ、クイケン兄弟の演奏の特徴である、自然な感興の中での愉悦感のようなものが迸ります。いつもの彼らの演奏のようにアンサンブルの精度には微塵の陰りもなく、テクニックは素晴らしいものがあります。フォルテピアノが目立つ演奏もあるなか、3人が対等に向きあうバランス。録音は最新のものだけにクリアなんですが、ACCENT独特の空気感というかワンポイント録音風の響きを生かした感じではなく、穏当なバランスのもの。ちなみに比較のためにバリトントリオ盤を引っ張り出して聴き比べてみると、フラウト・トラヴェルソの深い響きはバリトントリオ盤の方に軍配が上がります。最新のデジタル録音では昔のACCENTらしさが薄まってきたということでしょうか。1楽章は安心して聴き進められます。バルトルトのフルートのタンギングの鮮やかさに負けず劣らずのフォルテピアノとチェロのキレ味。虚心坦懐に曲の面白さを堪能できる素晴らしい演奏です。あまりの安定感と完成度にレビューになりません(笑)
短調の2楽章に入ると、アンサンブルの精度はさらに精緻になり、ゆったりとした曲想なのにキリリと引き締まった緊張感を保ちます。フォルテピアノの音色の繊細な美しさと、チェロがかなりの起伏で音楽を支えるようすがクリアにつたわります。バルトルトのフラウト・トラヴェルソばかりが聴きどころではないと言わんばかり。
先ほど穏当なバランスと言った録音ですが、2楽章、3楽章を聴くと精緻に解像して目の前で3人が演奏しているようなゾクゾクするほどの自然なリアリティ。ハイレゾ世代のデジタル録音の威力でしょう。フィナーレはあえてゆっくり目に演奏して音楽の刻みを印象付けます。まさに燻し銀。奏者もこちらも齢を重ねているのですね(笑) それにしても演奏の精度の高さには目を見張るものがあります。1曲目からノックアウト。

Hob.XV:17 Piano Trio (Nr.30/op.59-3) [F] (before 1790)
冒頭からフォルテピアノの美しい音色にやられます。明るく朗らかな曲想なんですが、バルトルトのフラウト・トラヴェルソにはあの狂気のようなものが宿ってきました。1曲目よりも録音の解像度が上がり、ACCENTらしさが出てきました。穏やかながら身を任せてしまいそうになるほどの躍動感。シンプルな曲なのに各パートから発散されるオーラが凄い。落ち着いた展開だった1曲目とはテンションが異なり、神がかったような演奏。もともとチェロの出番が少ないので、フラウト・トラヴェルソとフォルテピアノの饗宴のような趣。
2楽章構成の2楽章目。ピートのフォルテピアノの自然ながら精緻な演奏に、バルトルトのフラウト・トラヴェルソが華を添え、ヴィーラントのチェロが起伏をつけるという構成ですが、それぞれの役割がわかりやすい曲なので、3人ともソロとしてすっと耳に入ります。室内楽を聴く喜びに満ち溢れます。実に優雅な気分。

Hob.XV:15 Piano Trio (Nr.29/op.59-2) [G] (before 1790)
このアルバムのハイドン最後の曲。相変わらずフォルテピアノのデリケートなタッチから生まれる音楽の豊かさの素晴らしいこと。アンサンブルの縦の線がピタリと合ったかと思うと、それぞれが聴かせどころを実に雄弁に語り、兄弟だけに3人の呼吸がピタリと合う快感。もともとハイドンの曲に仕込まれたものでしょうが、それをこれだけ見事に演奏されることで、曲の面白さをあらためて知ることができるというわけです。ハイドンの創意とクイケン兄弟の創意が完全に調和。なにげない自然さという領域まで達してしまった説得力。これ以上の演奏は考えられないほどの自然さ。先日スピーカーをKEFからQUADに変えたこともあって、響きの美しさは惚れ惚れするほど。1楽章は時折陰りながらも躍動するメロディーが心地よいですね。
続くアンダンテでは、それぞれのパートの詩情溢れるメロディーがザックリと絡みながら音楽を創っていきます。フラウト・トラヴェルソならではのオーセンティックな音色があってこその深く透き通るような響きが音楽に潜む気配の色を濃くしています。短い楽章ながら印象に残る音楽。
そしてフィナーレではこのアルバム一番の力感を感じさせる展開が聴かせどころ。美しさを保ったアンサンブルに徐々に力が漲り、演奏のテンションの上がっていく様子は痛快。そして印象的な間をちりばめ、最後は名残惜しげに終わります。

クイケン兄弟によるハイドンのフルート三重奏曲3曲ですが、約30年前と変わらぬ演奏精度を保ちながらも、演奏のスタイルは純度を増し、ハイドンの音楽の真髄に近づいているような気にさせる演奏。彼らの繰り出す音楽の素晴らしさはどのアルバムでも非常にレベルが高いことはわかっていますが、この最新盤でもその高みはさらに上がっているように聴こえます。3本の楽器から繰り出されるあまりに豊かな音楽。各パートそれぞれの表現が巧みであることに加え、兄弟として長年アンサンブルを組んでいる一体感は余人の追随を許さないレベル。聴くと幸せな気持ちになる素晴らしいアルバムでした。評価は[+++++]以外ありえませんね。全ての人に聴いていただきたい至宝です。

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クイケン三兄弟によるフルート三重奏曲集(ハイドン)

今日はアルバムの整理をしていて、実に久しぶりに聴き直したアルバム。

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ROWER RECORDS / amazon

バルトルト・クイケン(Barthold Kuijken)のフラウトトラヴェルソ、ジギスヴァルト・クイケン(Sigiswald Kuijken)のヴァイオリン、ヴィーラント・クイケン(Wieland Kuijken)のチェロによるフルート三重奏曲6曲を収めたアルバム。これはハイドンのバリトン三重奏曲6曲(Hob.XI:109、XI:118、XI:100、XI:109、XI:82、XI:110)を1803/4年、ジムロック社がフルート三重奏曲に編曲し出版したもの。収録は1986年3月、ベルギー東部、リンブルフ(Linburg)地方のアルデン・ビーセン騎士団城(Slotkapel of Alden Biesen)でのセッション録音。レーベルはベルギーのACCENT。

このアルバム、手に入れたのはかなり前でおそらく1990年代。ベルギーのACCENTレーベルは学生時代に通った代々木のジュピターレコードの店主のおじさんが当時あまり知られていなかった頃から細々と輸入して日本に紹介していたレーベル。今日取り上げるアルバムはもちろんCDですが、ジャケットは昔のACCENTレーベルのLPそのままのセンスの良さを感じるもの。アルバムから立ちのぼる高貴な雰囲気がたまりません。

ハイドンのフルート三重奏曲といえば、有名なロンドントリオやピアノ三重奏曲の編曲がポピュラーなところですが、このアルバムに収められているのは、バリトン三重奏曲をもとにフルートに編曲したもの。フルート版に編曲されたピアノ三重奏曲やロンドントリオは1790年代とハイドンの晩年の作品ですが、このアルバムに収められたバリトン三重奏曲はおそらく1770年代の作曲。構成も緊密で曲想もくっきり明快な前者に対して、ハイドンが仕えたニコラウス侯が愛好し、ニコラウス侯が演奏するために書かれたバリトントリオは、技巧を凝らさず、ゆったりと穏やかな曲想で、摩訶不思議なバリトンの響きの特徴を活かすべく書かれた幽玄というか不思議な魅力をもっています。それゆえこのフルート三重奏に編曲された版も独特の雰囲気満点。自然な表現ながら精緻な技巧をもつ名手クイケン三兄弟の手にかかって、この摩訶不思議な曲の魅力が一層際立つ素晴らしい演奏です。

Hob.XI:109 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [C] (before 1778, 72-78)
アダージョ-アレグロ-メヌエットという構成。原曲はハ長調ですがニ長調に編曲されています。アダージョの入りということで冒頭からとろけるような不思議な雰囲気に包まれます。厳かに繰り広げられるゆったりとしたアンサンブル。バルトルトの柔らかなフラウト・トラヴェルソの音色が実に心地よく響きます。冒頭から癒しに包まれます。続くアレグロでは自然な軽やかさ。適度な残響に包まれ、フラウト・トラヴェルソという楽器が空間に浮かぶような響き。曲想とマッチした自然な録音はACCENTならでは。フラウト・トラヴェルソの速い音階はトランス状態に誘うよう。最後のメヌエットは明晰にきっちりとリズムを刻んで入るものの、中間部の翳りがこの小曲に深みを与え、最後に再び快活に。バリトンの不思議な音色に関心を奪われることなく、フルートの流麗な音色でこの曲の構成の面白さが浮かび上がります。

Hob.XI:118 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [D] (before 1778, 72-78)
アレグロ-メヌエット-プレストという構成。ト長調。演奏は実に安定しており、微塵もほころびを見せません。以降の曲は特徴を簡単に。ハイドンの曲は1曲1曲構成が独創的で同じ型紙から作ったような印象が皆無であるところが素晴らしいところ。この曲ではコミカルなメロディーとリズムが支配的。中でもフラウト・トラヴェルソの高音の伸びの見事さ、そして強弱の対比の見事さに改めて驚きます。静謐な空間に繰り広げられる愉悦感に満ちた音楽。

Hob.XI:100 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [F] (before 1778, 72-78)
モデラート-メヌエット-プレスト。ト長調。しっとりとした入り。途中でさざめくように音量を落とす部分でハッとさせれられる一方、フラウト・トラヴェルソの強音を効果的に使います。もともとフルートで書かれた曲ではないかと錯覚するほど、フルートが馴染んでいます。7分超の1楽章は聴きごたえ十分。そして軽いメヌエットにコミカルな終楽章がさらっとついたなんとも言えないバランスが心地良い。

Hob.XI:82 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [C] (before 1772?, 69-71)
アダージョ-アレグロ-メヌエット。ニ長調。1曲目同様アダージョからの入り。こうしていろいろ聴くと、アダージョからの入りも悪くありません。すでにクイケン三兄弟の繰り出す癒しの音楽に浸りきっているため、このなんとも言えないゆったりとした流れが実に心地よいです。よく聴くとこの曲ではチェロがシンプルながら印象的なメロディーでアンサンブルを支えています。続く2、3楽章でもチェロの演奏に耳を傾けると、実に見事な弓裁き。最後のメヌエットの中間部の沈み方が実に印象的。

Hob.XI:103 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [A] (before 1778, 72-78)
モデラート-メヌエット-スケルツォ。ハ長調。晴朗な入り。フラウト・トラヴェルソが浮遊するような独特の雰囲気がたまりません。この抑えた表情から浮かび上がる詩情。この浮遊感は2、3楽章にも引き継がれます。

Hob.XI:110 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [C] (before 1778, 72-78)
モデラート-メヌエット-プレスト。ニ長調。このアルバムで最も構成感を感じる入り。インテンポでリズムを刻みながら曲が展開し、各楽器の掛け合いによる緊密なアンサンブル。編曲者がこの曲をフルート三重奏曲に編曲した際に最後にもってきた意図がなんとなくわかります。全6曲の終結を飾るのにふさわしい曲ということでしょう。メヌエットもそれを受けて端正に展開、フィナーレも明るく快活に終わります。

クイケン三兄弟によるハイドンのバリトントリオを編曲したフルート三重奏曲集。いやいやこれは名盤ですね。以前バリトントリオをバリトンなしで演奏したリンコリントロ盤も素晴らしいものででしたが、こちらはさらに素晴らしいです。まさにACCENTの雅なジャケットどおりのセンスの良いもの。バリトントリオの不思議な雰囲気を感じさせながらも室内楽を聴く喜びに満ちた音楽が次々と栗だされ、聞いているうちに癒しに包まれます。不思議な曲調というだけでなく、この曲集に込められた機知や変化もさりげなく聴かせ、なにより3人揃って素晴らしい演奏ぶり。マイナーな存在ではありますが、ハイドンの音楽が好きな方なら、このめくるめく音楽の素晴らしさは、きっとわかっていただけるでしょう。評価は全曲[+++++]とします。

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tag : バリトン三重奏曲 フルート三重奏曲 古楽器

トーケ・ルン・クリスチャンセンのフルート三重奏曲(ハイドン)

連日仕事が遅く、ちょっと間が空いてしまいました。週末になってようやくゆっくり音楽を聴くことができるようになりました。最近入手したものから、のんびり室内楽を楽しみたいということでセレクトしたアルバム。

TLChristiansen.jpg
amazon / amazon(mp3)

トーケ・ルン・クリスチャンセン(Toke Lund Christiansen)のフルート、エリザベト・ウェステンホルツ(Elisabeth Westenholz)のピアノ、アスガー・ルン・クリスチャンセン(Toke Lund Christiansen)のチェロによる、ハイドンのフルート三重奏曲3曲(Hob.XV:15、XV:16、XV:17)と弦楽四重奏曲Op.77のNo.1をフルート三重奏曲に編曲したものの合わせて4曲を収めたアルバム。収録は1991年1月、録音場所は記載されていません。レーベルはデンマークのKontra Punkt。

フルートによるピアノ三重奏曲の演奏を収めたアルバム。ハイドンの緊密な構成を楽しめるピアノ三重奏曲のメロディーを美しい音色のフルートで楽しもうということでしょう。ハイドンのフルート三重奏曲はもともとピアノ三重奏曲として作曲されたものを、当時フルートの演奏が貴族の間で流行ったことからフルート三重奏曲に編曲されたもの。これらの曲のフルート三重奏による演奏は、これまで2度取り上げています。

2012/05/27 : ハイドン–室内楽曲 : ディター・フルーリーによるフルート三重奏曲
2011/06/18 : ハイドン–室内楽曲 : 絶品、ラフラム、シェーンヴィーゼ=グシュルバウアー、フラーのピアノ三重奏曲

この3曲はヴァイオリンの演奏よりもフルートでの演奏の方が多いくらいですので、フルートによる演奏はかなり一般的なんでしょう。そもそも1790年ロンドンのブラントから作品59として出版される際、ヴァイオリンのかわりにフルートが指定されていたことからも、フルートでの演奏は作曲当時から行われていたものと思われます。

また、最後に置かれた弦楽四重奏曲の編曲もこれまでに2度取り上げています。

2014/09/15 : ハイドン–室内楽曲 : ジュリエット・ユレル/エレーヌ・クヴェールによるフルートソナタ集(ハイドン)
2011/04/20 : ハイドン–室内楽曲 : 佐藤和美とバティックのフルートソナタ

この曲は今日取り上げるアルバムには記載がありませんが、おそらく佐藤和美盤同様、弦楽四重奏曲Op.77のNo.1をA. メラーという人がメヌエットを省いて編曲したものと思われます。

さて、演奏者のトーケ・ルン・クリスチャンセンは1947年生まれのデンマークのフルート奏者。デンマーク放送交響のフルート奏者とのこと。チェロのアスガー・ルン・クリスチャンセンはトーケの父。ピアノのエリザベト・ウェステンホルツはデンマークのピアニストで、デンマークで学んだのちアルフレート・ブレンデルに師事した人。BISからベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をリリースしているということでもそれなりの人であろうと想像されます。

このアルバムをCDプレイヤーにかけると、少し遠目に適度な残響をともない3人の奏者の響きが広がるなかなかいい録音。音量を上げると、鮮明度はほどほどですが室内楽を楽しむツボを心得た録音。演奏も派手さはないのですが、キリリと引き締まったテンポ感の良いもの。なぜかトラックが楽章毎に切られず、曲ごとになっていますので、楽章を繰り返し聴けません。こうゆうアルバムでは珍しい仕様ですね。

Hob.XV:15 / Piano Trio (Nr.29/op.59-2) [G] (before 1790)
キビキビとしたピアノにテンポの良いフルートが乗り、チェロはすこし抑え気味なバランス。特にピアノの切れ味がよく演奏自体にかなりの活気があります。演奏自体はオーソッドックスなものですが、鮮度が良いので実にイキイキとしています。私の好きなタイプの演奏。特に個性的なアプローチではないのですが、凡庸な印象がないのは3人の演奏が冴えているから。弦楽器だけの演奏ではこれだけの快活さは得られませんので、まさにピアノが加わった効果が大きいでしょう。ピアノのキラめく感じとフルートの華やかさが見事に活かされています。
素晴らしいのは2楽章のアンダンテ。抑えた表現からにじみ出る美しさ。ウェステンホルツのピアノのさりげない表現がたまりません。トーケのフルートは爽やかな音色が特徴でしょうか。高音のさらりとした感触と控えめなヴィブラートがアンサンブルに合ってます。アスガーのチェロは柔らかく包み込むような音色。3人ともリズム感が非常に良いのでアンサンブルがキレているわけです。
フィナーレに入っても演奏スタイルは一貫していて、楽章間のコントラストよりも一貫性を重んじているよう。肩の力が抜けているので、安心して音楽に身をまかせることができます。1曲目から素晴らしい演奏にうっとり。

Hob.XV:16 / Piano Trio (Nr.28/op.59-1) [D] (before 1790)
キビキビとした演奏スタイルは変わらず、ピアノのキラメキとフルートの華やかさも十分。演奏の安定感は素晴らしいものがあります。強奏部分の力感に対して、テンポと音量を落とすところをしっかり落とすので曲の立体感が際立ちます。この曲の華やかさをうまく捉えた演奏。
短調に変わる2楽章も、あえて淡々と刻み、媚びない演奏姿勢からにじみ出る深みを堪能できます。微妙に表情が変化していくところのデリケートさは素晴らしいものがあります。このあたりの表情付けのコントロールは巧み。淡々とした演奏の中にも非常にデリケートな変化があり、それが音楽を豊かにしています。
フィナーレはウェステンホルツの右手の音階がキレてます。トーケのフルートもそれに劣らずキレよくメロディーを乗せていきます。よく聴くとアスガーのチェロも実にテンポがよく、最後になかなかの存在感を感じさせます。やはりアンサンブルは3人のテクニックに裏付けられていることがわかります。痛快なフィナーレ。

Hob.XV:17 / Piano Trio (Nr.30/op.59-3) [F] (before 1790)
このアルバム、曲ごとの演奏のムラは皆無。3曲目も完璧な入り。聴いているうちに音楽の面白さに飲み込まれてレビューするのを忘れてしまいそう。もはやただただ3人の素晴らしい演奏に打たれるように聴き入ります。この曲に仕組まれたピアノの創意も見事にウェステンホルツが応えます。一貫したテクニックで、一貫した演奏。そして時折り見せる変化。こうした流れの面白さこそハイドンの真髄だと訴えているよう。ウェステンホルツ、かなりのキレものですね。
この曲は2楽章構成。楽章毎に変化するハイドンの素晴らしい創意に釘付け。フルートとピアノ、チェロによる楽興に酔います。

Hob.III:81 / String Quartet Op.77 No.1 [G] (1799)
この曲はもちろん、弦楽四重奏曲の響きが頭に残っているので、フルートとピアノの加わった響きに最初はすこし違和感があります。同じメロディーをヴァイオリンではなくフルートで演奏されると、やはり華やかさと弦とは違う響きに包まれる感じが独特。しばらく聴くうちに慣れてきますが、やはりハイドンの曲はオリジナルな編成で弾いてこそという感も残りますね。奏者の頭にもその印象が残っているのか、前3曲に比べると切れ味が劣り、むしろ弦楽器での演奏のようにゆったりとした感じに演奏しているように聴こえます。演奏自体の精度が落ちたわけではありませんので、これは編曲の出来、もしくは表現する側の腑に落ち度合いのような気がします。

デンマークの腕利き奏者3人によるハイドンのフルート三重奏曲と弦楽四重奏曲のフルート三重奏への編曲を収めたこのアルバム、演奏は素晴らしいものでした。有名どころではありませんが、このようなアルバムを聴かされてしまうと、ヨーロッパの演奏家の層の厚さを痛感させられますね。ここで聴かれるフルートもピアノもチェロも、そして3人のアンサンブルも第1級のもの。演奏者の控えめながら、透徹した表現を通してハイドンの音楽の素晴しさを感じられる名演奏と言っていいでしょう。評価はフルート三重奏曲3曲は[+++++]、最後の1曲は[++++]とします。最後の曲はこのアルバムの中ではオマケといっていいでしょうから、このアルバムの価値を下げるものではありません。ハイドンの室内楽好きな方、必聴です。

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tag : フルート三重奏曲 弦楽四重奏曲Op.77

マイゼン/セベスティアン/オステルタークによるフルート三重奏曲集(ハイドン)

台風が去って、空は澄み、気分も落ち着いてきました。秋の夜長にぴったりの静謐な室内楽を楽しみます。

PaulMeisen.jpg
HMV ONLINEicon(別装丁盤) / amazon / TOWER RECORDS

パウル・マイゼン(Paul Meisen)のフルート、エルネ・セベスティアン(Ernö Sebestyén)のヴァイオリン、マルティン・オステルターク(Martin Ostertag)のチェロによるハイドンのフルート三重奏曲6曲(Hob.IV:6、IV:7、IV:8、IV:9、IV:10、IV:11)を収めたアルバム。収録は1990年2月、3月、独ニュルンベルク近郊のノイマルクトのライトシュタッデル(Reitschtadel)でのセッション録音。レーベルは独mDG GOLD。

このアルバムもいつも渋めの名演奏を貸していただく湖国JHさんから借りているもの。奏者もアルバムもその存在を知らなかったもので、いつもながら実に渋いところを突かれてしまいます。早速奏者について調べてみます。

フルートのパウル・マイゼンはハンブルク生まれで、ハンブルク、デトモルト、チューリッヒで音楽を学び、1952年から1972年の間、カールスルーエ、ミュンヘン国立劇場、ハンブルク州立フィルなどで首席フルート奏者を務めた人。以降は教職に就き、デトモルト音楽アカデミー、ミュンヘン州立音楽アカデミーなどにおいて教授職をつとめています。
ヴァイオリンのエルネ・セベスティアンはブダペスト生まれ。23歳でハンガリー国立歌劇場管弦楽団のコンサータマスターに抜擢され、1968年には同じくブダペストのフランツ・リスト音楽アカデミーの教授になります。1970年にはハンガリー放送交響楽団のコンサートマスター、1971年にはベルリンドイツオペラのコンサートマスター、そして1980年にはバイエルン放送響のコンサートマスターとなるなど、有名オケのコンサートマスターを歴任した人です。1988年からはミュンヘン州立音楽アカデミーの教授職にあります。
チェロのマルティン・オステルタークはスイスのバーゼルのすぐ脇のドイツのレラハ(Lörrach)に生まれ、カールスルーエ、パリ、デトモルトなどでチェロを学びました。1967年にウィーン国際コンクールで優勝し、1968年にはデュッセルドルフ交響楽団、1971年にベルリン・アマティ・アンサンブル、1972年にはベルリンドイツオペラ、1974年にはバーデンバーデンのSWF交響楽団の首席チェリストを歴任しています。1980年からはカールスルーエの州立音楽アカデミーの教授となっています。

3人とも有名オケの首席を務め、教職についているということで、そのテクニックは確かなものがあるはず。略歴をしらべていてほくそ笑んでしまいましたが、演奏はまさにこうした奏者の経歴が頷けるもの。正確なテクニックで純粋に音楽を演奏することに集中しているような流れ。特にオケの奏者を歴任してきたメンバーらしく、正確無比な演奏という感じです。このフルート三重奏にはクイケン兄弟によるこれまたストイックな名盤があり、その対向盤という位置付けでしょう。

Hob.IV:6 / Op.38-1 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.1 [D] (1784)
鮮明な録音に鮮明なアンサンブルの響き。実際のアンサンブルよりもすこし楽器が大きめに定位する録音。禁欲的な印象すらある、鋼のような冷徹さを感じさせる正確さ。フルートという楽器の優美な音色の魅力ではなく、グイグイ攻めてくる演奏。短い1楽章のアダージョから鮮烈なアレグロに入り、メヌエットで終わるという3楽章構成の曲。フルートの演奏を楽しむというよりは完全に勝負に来ています。彫りが深い峻厳な表情にゾクッときます。大学教授3人のアンサンブルということで妙に納得できる演奏。

Hob.IV:7 / Op.38-2 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.2 [G] (1784)
勝負は続いてます(笑) それぞれのパートがそれぞれくっきりとメリハリがついて、アンサンブルも絶妙な精度。まるで一人が楽器を変えて多重録音で演奏しているような音楽性まで完璧に揃った演奏。最初は無機的にすら聴こえたんですが、この演奏の抜群の精度に徐々にやられてます。アレグロ-アダージョ-フィナーレという普通の構成。ハイドンのこの手の曲集は曲ごとに巧みに曲想が変化していくのにいつも唸らされます。この曲でもアダージョの翳りとフィナーレの躍動感の対比が見事。

Hob.IV:8 / Op.38-3 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.3 [C] (1784)
アレグロ・モデラート-ポコ・アダージョ-フィナーレという構成。3曲目に至り、演奏の安定感というか盤石さは素晴らしいものがあり、少しは隙を見せて欲しいと思うくらい。1楽章のチェロのコミカルな寄り添いが微笑ましいですね。ただ演奏には教則本の演奏見本のような完璧さがあり、逆にもう少しユーモラスでもいいと思わせなくもありません。2楽章に入り曲自体は素朴な美しさが際立ちますが、演奏は相変わらずキリリと引き締まったもの。フィナーレでは再びチェロが活躍。

Hob.IV:9 / Op.38-4 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.4 [G] (1784)
4曲目はバリトントリオで聴き覚えのある旋律。妙に神秘的な余韻が漂う不思議な曲。アダージョ-スケルツァンド-フィナーレという構成。バリトンの優雅な響きの印象があるので、この演奏はそれに比べると足早な印象がつきまといます。ただアンサンブルの精度は前曲までと同様、引き締まって精度が青光りするほど。

Hob.IV:10 / Op.38-5 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.5 [A] (1784)
なんとなくこの曲が一番心に響きます。アンダンテーアダージョ-メヌエットという構成。入りのしっとりとした曲調がフルートの響きの美しさを際立たせているよう。篠笛のような幽玄さを感じさせるフルートの響きの魅力を存分に楽しめます。マイぜンのフルートはパユの気配まで優美にしてしまうようなしなやかな演奏とは異なり、このような優美な曲でさえもキリリとひきしまった印象を残すもの。残す詩情の種類が異なります。もちろんテクニックは十分。誰に聴かせてもツッコミどころがないような正確さと正当さを感じさせる演奏。続く短いアダージョもフルートの独壇場。最後の楽章もフルートの音色が曲を彩ります。

Hob.IV:11 / Op.38-6 Trio für Violine (oder Flöte), Violine und Violincello Nr.6 [F] (1784)
最後はアレグロ・モデラート-アダージョ-ヴィヴァーチェという構成。最後まで切れ味鋭いフレージングは保たれましたが、最後にちょっと面白い拍子が耳に残ります。ここにきてようやく砕けた感じがと言いたいところですが、砕けたとまではいかず、規律はきちんと保ちます。ただし、続くアダージョでは初めてじっくりと沈みこみ、間をじっくりととった踏み込んだ表現。これはこの6曲の曲集の最後だということでの踏み込みのよう。ハイドンの楽譜の指示か、はたまた奏者の表現なのでしょうか。最後のヴィヴァーチェもジブシー風な響きでちょいと華やいだ印象を残します。

ドイツの腕利き奏者で教授まで務めた3人によるフルート三重奏曲集。書いた通り最初は踏み込みがちょっと足りない演奏のようにも聴こえましたが、アンサンブルの精度はキレキレで、テクニックは素晴らしいものがあります。弦楽四重奏では険しくタイトな演奏もよく聴きますが、フルートを交えた曲では逆に珍しいスタイルだと思います。最後まで聴き終えると、6曲セットでの演奏としての表現を考えての演奏だという印象を得ました。何度か聴いているうちにこの演奏の魅力も楽しめるようになり、奏者の意図もなんとなくつたわりました。評価は[+++++]をつけました。

いつもながら湖国JHさんの送り込まれるアルバムには感服です。次なる使者の予告もあり、ちょっと期待です(笑)

(私信)
こちらもそろそろ返送します!

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tag : フルート三重奏曲

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものは末尾に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

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