レスリー・ジョーンズ/リトル・オーケストラ・オブ・ロンドンのホルン信号、告別など(ハイドン)

LPです。いやいや、LPはいいですね。

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レスリー・ジョーンズ(Leslie Jones)指揮のリトル・オーケストラ・オブ・ロンドン(The Little Orchestra of London)の演奏で、ハイドンの交響曲31番「ホルン信号」、交響曲19番、交響曲45番「告別」の3曲を収めたLP。収録情報は記載されていませんが、ネットで検索したところ原盤は1964年にリリースされた模様。レーベルは英PYE RECORDSのライセンスによる日本のテイチク。

レスリー・ジョーンズの交響曲集は以前にもnonsuchのLPを取り上げています。

2013/07/17 : ハイドン–交響曲 : レスリー・ジョーンズ/リトル・オーケストラ・オブ・ロンドンのラ・ロクスラーヌ、78番

リンク先の記事にある通り、レスリー・ジョーンズとリトル・オーケストラ・オブ・ロンドンはかなりの数のハイドンの交響曲の録音があり、現在ではアメリカのHAYDN HOUSEからLPをCD-Rに落としたものを手に入れることができます。上の記事にHAYDN HOUSEへのリンクをつけてありますので、興味のある方はご参照ください。

前記事ではレスリー・ジョーンズの情報が少なく、どのような人かあまり判然としませんでしがが、今回の国内盤には村田武雄さんの解説の最後に演奏者の紹介文が付いています。それによると日本でもチャイコフスキー、ドヴォルザークの弦楽セレナード、グリーク、シベリウスなどの録音がリリースされており、着実、素朴な指揮をする人との評がありました。ハイドンについては先のHAYDN HOUSEに40曲弱の交響曲、「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の管弦楽版、オペラ序曲などの録音があることから格別の愛着を持っていたに違いありません。

今回入手したLPはオークションで手に入れたものですが、針を落としたとたん暖かい素朴な響きにすぐに引き込まれ、これはレビューすべしと即断した次第。テイチク盤ということで音質はあまり期待していなかったんですが、これがいい! 実に味わい深い響きにうっとりです。

Hob.I:31 Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
たっぷりと響く低音、自然な定位、味わい深い弦楽器の音色。針を落としたとたんに素晴らしい響きに包まれます。ホルン信号はもちろんホルンが大活躍の曲ですが、ことさらホルンを目立たせることをせず、実に自然に、しかもイキイキとした音楽が流れます。仄かな明るさと、翳りが交錯しながら素朴な音楽が展開します。ホルン信号の理想像のような演奏。アーノンクールやファイなどに代表される尖った演奏もいいものですが、このオーソドックスかつ素朴な演奏の魅力には敵わないかもしれません。
2楽章のアダージョも最高。至福とはこのこと。ヴァイオリンを始めとする弦楽器の実に美しいこと。まさに無欲の境地。演奏者の澄み切った心境が見えるほど。ピチカートに乗ったヴァイオリンソロとホルンの溶け合うようなメロディーの交換に感極まります。そしてチェロも落ち着いたいい音を出します。絶品。
続くメヌエットも落ち着きはらって、じっくりとリズムを刻んでいきます。オーケストラの響きが全て癒しエネルギーになって飛んでくるよう。先日取り上げたパノハ四重奏団同様、オケのメンバーの全幅の信頼関係があってこその、この揺るぎないリラックスした演奏でしょう。もちろんリズムはキレてます。
曲を回想して締めくくるようなフィナーレ。オケ全員が完全に自分の役割通りに演奏していく安心感。リズムもテンポもフレージングもどこにも揺らぎはなく、これしかないという説得力に満ちた音楽。変奏の一つ一つを慈しむように各楽器が受け継いでいきます。やはりホルンの溶け合う響きが最高。フルートも最高、ヴァイオリンも最高、木管群も最高、チェロも最高、みんな最高です。おそらく奏者自身が最も楽しんでいるはず。曲想が変わって最後の締めくくりも慌てず、しっかりとまとめます。いや〜、参りました。

Hob.I:19 Symphony No.19 [D] (before 1766)
グッとマイナーな曲ですが、ハイドンの初期の交響曲の快活な推進力と展開の妙を楽しめる曲。レスリー・ジョーンズはホルン信号の演奏でもそうでしたが、実に素朴な手腕でハイドンらしい音楽を作っていきます。これはドラティよりいいかもしれません。短い1楽章から、すぐに短調のアンダンテに入りますが、これがまた美しい。絶品の響きにうっとり。次々と変化していくメロディーに引き込まれ、この短い曲の美しいドラマに打たれます。
フィナーレは再び快活に。ハイドンの初期の交響曲の演奏の見本のようなオーソドックスな演奏ながら、これ以上の演奏はありえないと思わせる完成度に唸ります。完璧。

Hob.I:45 Symphony No.45 "Farewell" 「告別」 [f sharp] (1772)
目玉の告別。これまでの演奏で、レスリー・ジョーンズの素朴ながら見事な手腕にノックアウトされていますので、この告別の最高の演奏を期待しながらB面に針を落とします。もちろん予想通りの素晴らしい入り。適度に速めのテンポで分厚く柔らかな響きに包まれます。音楽の展開と響きの美しさとが音楽の喜びを運んできます。どこにもストレスのない曲の自然な運びによってハイドンの書いた素晴らしい音楽が眼前に広がります。
何度聴いても唸らざるをえない、このアダージョ。弱音器付きの弦楽器によって奏でられる穏やかな音楽。奏者らの絶妙なテクニックがこの自然さを支えていると知りながら、まるで奏者の存在が消えて無くなって音楽自身が流れているような気にさせる見事な演奏。録音も超自然で見事なもの。適度な残響と実に自然な定位感が印象的。これは絶品です。
メヌエットも予想通り適度にキレの良さを聴かせながら落ち着いた演奏。全く野心も邪心もない虚心坦懐な演奏ですが、やはりこれ以上の演奏は難しいでしょう。それほど見事ということです。
この曲1番の聴きどころであるフィナーレ。前半は予想よりも速く、ここでメリハリをつけてくるのかと、聴かせどころを踏まえたコントロールに唸ります。そして一人づつ奏者が席を立つ有名なアダージョ。もう、癒しに満ちた音楽にとろけそう。なんという優しい音楽。ハイドンという天才がはやくもたどり着いた音楽の頂点。各奏者の素晴らしい演奏に打たれっぱなし。これほど美しいアダージョがあったでしょうか。ノイズレスのLPの細い溝から生まれる音楽のあまりの美しさに息を呑みます。楽器が減るにつれ音楽の純度が高まり、最後は静寂だけが残る感動のフィナーレ。

いやいや、これは参りました。絶品です。流石にハイドンの交響曲の録音を多く残した人だけあって、素朴なのに味わい深く、心にぐさっと刺さるハイドンでした。LPならではの美しい響きも手伝って、まさに理想的な演奏。全曲絶品です。これは他の曲も集めなくてはなりませんね。もちろん録音時期などによるムラなどもあるでしょうが、この素晴らしさを知ってしまった以上、追っかけないわけには参りません。もちろん評価は全曲[+++++]とします。

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tag : ホルン信号 交響曲19番 告別 ヒストリカル LP

ヘルムート・ミュラー=ブリュール/ケルン室内管の「ホルン信号」(ハイドン)

今日は最近手にいれたLPです。

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ヘルムート・ミュラー=ブリュール(Helmut Müller-Brühl)指揮のケルン室内管弦楽団(Kölner Kammerorchester)の演奏で、レオポルド・モーツァルトの「狩りのシンフォニア」、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの「トランペットと2本のオーボエのための協奏曲ニ長調」、ハイドンの交響曲31番「ホルン信号」の3曲を収めたLP。収録情報は記されていませんが、1974年にリリースされたものと思われます。レーベルは独ETERNA。

最近はNAXOSのハイドンの交響曲の録音などで知られるヘルムート・ミュラー=ブリュールですが、ことのころ立て続けに取り上げた協奏曲の伴奏指揮で素晴らしい仕事をしているので以前より注目度が上がっています。また、古い録音もいろいろあることがわかってきました。このアルバムも最近までその存在を知りませんでしたが、オークションで見かけて思わず手にいれたもの。

2015/12/04 : ハイドン–協奏曲 : セバスティアン・クナウアーのピアノ協奏曲集(ハイドン)
2015/06/20 : ハイドン–協奏曲 : マリア・クリーゲルのチェロ協奏曲集(ハイドン)
2012/03/22 : ハイドン–交響曲 : ヘルムート・ミュラー=ブリュール/ケルン室内管の13番、36番、協奏交響曲
2011/10/05 : ハイドン–交響曲 : ヘルムート・ミュラー=ブリュール/ケルン室内管弦楽団の交響曲72番等

ミュラー=ブリュールの略歴は一番下のケルン室内管弦楽団の交響曲72番等の記事をご参照ください。1964年以来、ヘルマン・アーベントロートの設立したケルン室内管の指揮者として活動していますが、2012年に亡くなっているとのことです。

Hob.I:31 Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
LPの状態は程よいもの。冒頭から実に優雅な響きが広がります。LP独特の彫りの深いリアリティを伴い、オケの響きの溶け合い方も見事。テンポよく抑揚も適度で、リズミカルに進みます。なぜかホルンやフルートの音色がCDよりも潤いがあるように聴こえるのが不思議なところ。オケの演奏精度も十分なもので、このホルン信号という演奏によってはエキセントリックにも響く曲が、実にオーソドックスな風情で響きます。
アダージョはヴァイオリンのソロがピチカートに乗って美しいメロディーを奏で、ホルンがそれに華を添える展開ですが、それぞれの楽器の響きが実に美しく、非常に聴き応えがあります。スピーカーの奥に深い響きの余韻が漂う絶品の録音。この空気感はLPならではですね。オーソドックスな美しい音楽を聴く喜びに満ち溢れています。細い溝にこれだけの情報が刻まれ、これだけ美しく響くことに改めて驚きます。アナログ技術が極めた完成度の高さは時代を超えていますね。
メヌエットも落ち着いた美しい音楽が続きます。なにもしていないように聴こえますが、よく聴くとフレーズごとにデリケートに表情がつけられて、楽器間のバランスも完璧。フレーズのつなぎ目のちょっとした間の絶妙なこと。アンサンブルが磨き抜かれているからこそのオーソドックスな良さなんでしょう。音楽が心に染み込んできます。
フィナーレも一貫してオーソドックスな展開は変わらず、この一貫性に安心感すら覚えます。変奏が様々な楽器に引き継がれていきますが、途中、チェロのあまりに美しい響きにハッとしたかと思うと、つづいてフルートがさらに美しいく響き、そしてホルンが華を添えます。この曲を迫力ではなくメロディーの美しさで聴かせ切るとの確信に満ちたミュラー=ブリュールの読みの確かさと、それに応えるオケの技量が結びついた名演奏と言っていいでしょう。古楽器やモダンなスタイルの演奏も悪くありませんが、このアルバムに聴かれる古き良き時代の響きの魅力を超えることはなかなか難しいでしょう。

いやいや、LPから溢れ出す美しい響きにノックアウトです。自らの個性をあまり表に出さず、誠実に演奏するミュラー=ブリュールの原点のような演奏であり、それが最良の状態で溝に刻まれた素晴らしいLPでした。針を落とす悦びを感じられるアルバムですね。評価は[+++++]をつけちゃいます。A面のレオポルド・モーツァルトの狩りのシンフォニアもホルンと鉄砲の響きが絶妙でこれも聴き応えがあります。

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tag : ホルン信号 LP

【新着】ロビン・ティチアーティ/スコットランド室内管のホルン信号、70番、時計(ハイドン)

今日は最近リリースされたばかりのアルバム。

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ロビン・ティチアーティ(Robin Ticciati)指揮のスコットランド室内管弦楽団(Scottish Chamber Orchestra)の演奏で、ハイドンの交響曲31番「ホルン信号」、70番、101番「時計」の3曲を収めたアルバム。収録は2015年1月31日、2月1日~2日、7日~8日、エジンバラのアッシャーホールでのセッション録音。レーベルはオーディオメーカーでもあるLINN。

スコットランド室内管といえば、チャールズ・マッケラスとのモーツァルトの交響曲全集で聴かれる、クッキリと筋の通った透明感あふれる響きが印象に残っています。このオケの現在の首席指揮者がロビン・ティチアーティ。2009年からこの地位にあります。いつものようにティチアーティについてちょっと調べてみます。

ロビン・ティチアーティは1983年ロンドン生まれ。名前からわかる通りイタリア系です。子供の時からヴァイオリン、ピアノ、パーカッションを学び、英国ナショナル・ユース・オーケストラのメンバーとなります。15歳でセント・ポールズ・スクールに通いながら指揮をはじめ、ケンブリッジ大学クレア・カレッジで音楽を専攻することになりますが、正式な指揮教育は受けていないとのこと。その後サイモン・ラトル、コリン・デイヴィスに師事して指揮の腕を磨き、2005年、オーロラ室内管弦楽団を創設し、最初のコンサートを開きます。同年ムーティの招きでミラノ・スカラ座に最年少でデビュー。2008年にスコットランド室内管をはじめて振りますが、翌年には首席指揮者となり現在に至り、またグラインドボーン音楽祭の音楽監督、バンベルク響の首席客演指揮者も務めるなど近年は飛ぶ鳥を落とす勢い。私もはじめて聴く人ですが、すでにLINNからはスコットランド室内管とのアルバムが何枚からリリースされているほか、オペラの映像、バンベルク響を振ったアルバムなどいろいろリリースされており今後が楽しみな人です。ムーティが見初めたということで、なんとなく音楽に独特の輝きをもった人という印象です。

オペラを得意とするティチアーティが切れ味鋭いスコットランド室内管と録音したハイドンということで、ハイドンの交響曲演奏史に一石を投ずることになるのでしょうか。

Hob.I:31 Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
このアルバム、一聴して録音がいい。流石にLINNというところ。空間にオケがきっちり定位して響きも精緻。SACDマルチチャネルにも対応しているので環境がある方には録音面でも魅力のあるものでしょう。冒頭からテンポよく爽快な入り。オケがイキイキとして音楽が弾みます。フルートに印象的にレガートを効かせたりして遊び心もありそう。オケが実に楽しそうに演奏しており、オーケストラコントロールの腕は確かですね。1楽章から見事な演奏に惹きつけられます。
ホルン信号の目立ちはしませんが聴きどころのアダージョ。じんわりと心に響く音楽。ティチアーテはここでちょっと牙を剥いてきました。引き締まった表情でゆったりと音楽を進めますが、途中で入るアクセントが鋭い。途中ソロ楽器に修飾音をつけて遊び心を忘れないあたりは前楽章そのままですが、オケの切れ味をチラ見せすることで、ゆったりした部分を際だたせようということでしょう。そのゆったりした部分は弱音のデリケートなコントロールが効果的でホルンも上手い。
そして鮮やかさが際立つのがメヌエット。明るく屈託のない響きが実に爽やか。ヴィブラートを抑えた透明感が素晴らしい。
フィナーレの前半はソロ楽器の織りなす音の綾を楽しむよう表情の変化を抑えて、純粋に音符に音楽を語らせるようですが、変奏最後のコントラバスがちょっと自己主張(笑) 最後のプレストでオケが吹き上がり終了。1曲目からティチアーティの鮮やかな手腕が印象的。

Hob.I:70 Symphony No.70 [D] (before 1779)
珍しい曲を選んできました。リズムの面白さが際立つ曲。ハイドンの音楽に潜む諧謔性が炸裂。畳み掛けるようなクレッシェンド。ティチアーティはときおりレガートを織り交ぜリズムの切れ味を強調。特にティンパニが鮮やか。オケが軽々と吹き上がる快感。
アンダンテでは仄暗い旋律を穏やかに刻んで、またも音符自体に音楽を語らせるように表現を抑え気味に進めます。そしてメヌエットの自然で鮮やかなところは変わらず。メヌエットの終盤にじわじわとオケに力が漲ってくるようになりますが、このやりすぎないのにオケの鮮やかさが際立つというところがティチアーティの優れたところでしょう。
フィナーレはフーガ。ハイドンなのにバッハを思わせる緻密な展開と感じさせるのはティチアーティがきりりと表情をオケを引き締めているからに他なりません。緻密にコントロールされたオケからは神々しいオーラが発せられています。

Hob.I:101 Symphony No.101 "Clock" 「時計」 [D] (1793/4)
締めは時計。2楽章ばかりが有名ですが、時計も驚愕も緊密な1楽章が聴きどころ。タイトでクリア、引き締まった序奏から、落ついて主題に入ります。流れよりもゴツゴツしたリズムの面白さを強調して進みますが、それがだんだん流麗さを帯びてくる展開。この1楽章の古典的な演奏の高揚感をあえて避けるように、冷静さを保ちながらオケのスロットルをコントロール。やはりオケの俊敏さ、切れ味の良さが持ち味。1楽章の終結部の力の漲りようにはビックリ。
2楽章のアンダンテは予想どおり速めの展開。カチカチ刻む秒針に合わせて音楽も軽やか。なぜかオーボエの響きが実に美しい。展開部に入っての盛り上がりもキレキレ。ティンパニの鋭いバチさばきにうっとり。テーマ音楽としてのわかりやすさではなく、交響曲としてのアーティスティックな魅力をきちんと伝えるという姿勢が素晴らしいですね。
ティチアーティのメヌエットは俊敏なオケが鮮やかに響き、実に爽快。これが3楽章に挟まって交響曲の展開を多彩にしているという意味がよくわかります。クリアな録音で際立つ響きの鮮やかさ。全奏でも各パートの音色が鮮明にわかります。
そしてフィナーレは俊敏なオケの機能美のショーケースのような風情。全編にオケの力が漲り、展開部のフーガはあえて音量をかなり落として繊細さを印象付け、最後は室内オケとは思えないほどの力感を表してフィニッシュ。

新進気鋭のロビン・ティチアーティ率いるスコットランド室内管によるハイドンの交響曲集。若手の指揮者がハイドンを取り上げると有り余る創意を出しすぎて、くどくなったり強引さが目立ったりするのですが、ティチアーティはその辺がわかっているのか、実に落ち着いて、必要十分な創意で十分な効果を挙げています。室内管弦楽団の透明感あふれる響きを武器に、俊敏なところ、力漲るところを見せつつも遊び心も忘れず、ハイドンとはこうして演奏するものと言わんばかりのスマートさ。このセンスこそムーティの目に止まったところではないかと想像しています。選曲のセンスもよく、今後のハイドンの録音が期待されるところ。今回の3曲、すべて[+++++]とします。

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tag : ホルン信号 交響曲70番 時計 SACD

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン/オランダ放送室内フィルのホルン信号など

交響曲のメジャー盤を取りあげるというテーマですすめている5月。今日のアルバムはこれ。滅多に取りあげない国内盤です。

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ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(Jaap van Zweden)指揮のオランダ放送室内フィルハーモニー(Netherlands Radio Chamber Philharmonic)の演奏による、ハイドンの交響曲31番「ホルン信号」、交響曲72番、交響曲73番「狩」の3曲を収めたSACD。収録は2008年6月30日から7月3日にかけて、オランダ、ヒルヴェルサムのMCOスタジオでのセッション録音。レーベルは日本のEXTON。

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンは1960年、オランダ、アムステルダム生まれのヴァイオリニスト、指揮者。ニューヨークのジュリアード音楽院でヴァイオリンを学び、なんと19歳で名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスターに就任し、以来1995年までその地位にあった人。その後指揮者に転向し、欧米のメジャーオケとの共演を重ね、ネザーランド交響楽団の首席指揮者、ハーグ・レジデンティ管弦楽団音楽監督を経て現在はオランダ放送フィルハーモニーとこのアルバムのオケであるオランダ放送室内フィルハーモニーというオランダ放送音楽センター内に設置された2つのオケの首席指揮者を務めています。

日本のEXTONレーベルからブルックナーの交響曲や春の祭典などの録音をリリースしているのでおなじみの方も多いでしょう。今日取り上げるアルバムは録音が2008年ということで、2009年のハイドン没後200年にあわせてリリースしたものでしょう。

今日取り上げるアルバムは録音の良さを売り物にしているEXTONレーベルから、SACDマルチチャネル録音で、ハイドンの交響曲からとりわけホルンが活躍する曲3曲をピックアップしたという通好みの選曲。アムステルダム・コンセルトヘボウのコンサートマスター経験者ということで弦楽器の丁寧な扱いが期待されますね。私自身はズヴェーデンは初めて聴く人故先入観はまったくなし。こうゆうアルバムをはじめて聴くのは楽しみですね。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
透明な空間から沸き上がるキビキビと瑞々しいオケ。速めのテンポでスタイリッシュな演奏。ズヴェーデンの経歴からはもうすこし柔らかめでじっくりくると想像しましたが、ヴィブラートも適度な範囲の現代的な演奏です。SACDの特徴である広い音場にオケがクッキリ浮かび上がり、解像度は高いですが厚みや迫力はほどほどの録音。良く聴くとホルンもいいのですが、とりわけ弦楽セクションのキレのある音がなかなかの存在感。ズヴェーデンのコントロールは癖もなくオーソドックスなもの。ハイドンの交響曲の溌剌とした魅力を上手く描いていきます。
1楽章よりも2楽章のアダージョの落ち着いた表情にこの人の特徴があるように感じます。楽器が減ってソロ主体の部分の穏やかな表情が印象的。ピアニッシモはかなり音量を落として静寂感を印象づけます。濃い表情ではなく薄化粧の美学を解する意外に日本的な感性のある人と見受けました。
メヌエットも同様、そよ風のような爽やかさを感じる演奏。オランダに多い古楽器系の演奏ともまたちがい、現代楽器を非常に素直に演奏した生成りの布の表情のような素朴さがあります。
フィナーレは10分を超える長い楽章ですが、ズヴェーデンは次々と展開する変奏をひとつひとつ着実にこなしながら生まれてくる音楽の織りなす表情の多彩さを淡々と描いていき、そこここでひとつひとつの楽器を美しく響かせることで、素材の生地そのもの美しさにスポットライトを当ていくよう。ちょうどリステンパルトの演奏を現代的にしたような魅力があります。意外に音楽の構造や迫力ではなくメロディーそのものを淡々と描く人でした。終盤のヴァイオリンとホルンの聴かせどころもビシッと締めて流石の出来。

Hob.I:72 / Symphony No.72 [D] (before 1781)
またまた、意外や意外、この初期の交響曲ではホルン信号では淡々とすすめていたのとは逆に、冒頭から豊かな表情で曲の穏やかなリズムの面白さをかなり上手く表現しています。こだまするホルンの美しい響きも絶品。録音はホルン信号より明らかに豊かなオケの響きをとらえています。ティンパニの胴鳴りが実に美しい。これはいい。
2楽章のアンダンテもハイドンの書いたシンプルな曲に仕組まれた微笑ましい表情を実にさりげなく演奏しています。このへんの力の抜きかたは絶妙。
メヌエットに入ってもズヴェーデンのタクトはオケを煽ることはなく、最小限の力で非常に豊かな音楽を奏でていきます。奏者も完璧にリラックスして演奏を楽しんでいるよう。
そしてフィナーレは各楽器に変奏をリレーしていきますがフルート、チェロ、ヴァイオリン、コントラバスなどとつなぎ最後は全奏になり、リラックスムードからオケが吹き上がり終了。ハイドンの創意を楽しみながら演奏しているような余裕があり、この曲はズヴェーデンの狙いがピタリとハマりました。

Hob.I:73 / Symphony No.73 "La Chasse" 「狩」 [D] (before 1782)
そして終楽章の痛快な吹き上がりが印象的な73番。この曲も前曲同様素晴しい出来なので簡単に。快活な1楽章を余裕たっぷりに、軽々と表情豊かにこなし、アンダンテは愉悦感に溢れた演奏。不思議と音量を落として迫力よりも静かに創意を楽しむ聴き方にも向いています。メヌエットもハイドンの音楽が湧き出てくるようなズヴェーデンの巧みなコントロール。そして「報いられた誠意」の第3幕の前奏曲を転用した終楽章は、ハイドンの交響曲の面白さのエッセンスの詰まった曲。ズヴェーデンはこれまでのおだやかな表情から祝祭感溢れるこの楽章に入ってギアチェンジ。こう言ったところでもまったく力まず、見通しよく盛り上がるのが流石です。

やはりアムステルダム・コンセルトヘボウのコンサートマスターを長年つとめた経歴は伊達ではありませんでした。一つ前に取りあげたアダム・フィッシャーの最近の録音が、ハイドンのリズムとフレーズのキレを鮮明に浮かび上がらせ、唸るような迫力をもって聴かせる熱演だったのに対し、ズヴェーデンのハイドンは抑えた部分の音楽性の高さと異次元のリラックスから浮かび上がるハイドンのメロディの美しさ、面白さ、創意と言った面にスポットライトを当てた、こちらも名演でした。特に72番の素朴な美しさは絶品。地味な曲ではありますが、その地味な曲をこれだけ聴き応えある演奏に仕上げてくるあたり、やはり只者ではありませんね。評価はもちろん全曲[+++++]とします。

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tag : ホルン信号 交響曲72番 SACD

レオポルド・ルートヴィヒ/バイエルン放送響のホルン信号、狩

今日はLPのレビュー。

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レオポルド・ルートヴィヒ(Leopold Ludwig)指揮のバイエルン放送交響楽団の演奏によるハイドンの交響曲31番「ホルン信号」と交響曲73番「狩」の2曲を収めたLP。収録は1966年4月6日から7日にかけて、ミュンヘンのビュルガーブロイ(Bürgerbräu)というビアホールでのセッション録音。47年前のちょうど今日録音されていることになります。レーベルは独EMI。

このLPはしばらく前に中古で手に入れたものですが、状態が非常に良く、ノイズは皆無。しかも録音もゆったりして素晴らしく、音楽をゆったり楽しむのに最高のものです。

指揮のレオポルド・ルートヴィヒは、1908年チェコのオストラヴァ生まれの指揮者。1979年に亡くなっています。子供の頃からピアノとオルガンに親しみ、ウィーンでピアノと作曲を学び、1931年に指揮者としてデビュー、1939年にはウィーン国立歌劇場に登場、その後ヒトラーに重用されたようです。それもあって戦後は軍事裁判を受け、刑務所などでしばらく過ごしたのち、1951年以降ベルリン国立歌劇場などの客演指揮者や、ハンブルク州立か劇場の音楽監督を務めました。

今の時代になってレオポルド・ルートヴィヒの名前はほとんど知られていないのは戦中にヒトラー側についたからなのでしょうか。

ただ、このLPを聴く限り、穏やかでのびのびとしたハイドンの魅力を伝える演奏をする人であることは確かです。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
ホルンのソロはクルト・リヒター(Kurt Richter)。スピーカーのまわりにじわりと広がる音場。遅めのテンポでじっくりとした入り。ひとつひとつのフレーズをかなり丁寧にじっくりと演奏していきます。以前取りあげたトスカニーニの演奏のテンポを落とした感じ。ホルンが奥の方から響き、左にキレのいいヴァイオリン、右にチェロと鮮明に定位。テンポは一貫して遅めで、この曲のメロディーの面白さをスローモーションで見せていくがごとき展開。レトロとまではいいませんが、じつに穏やかな表情と美しい響きに思わず引き込まれます。
アダージョはヴァイオリンの控えめな表情づけから入ります。ヴァイオリンの表情豊かなソロとホルンをはじめとする金管楽器の実にゆったりした音色だけでも至福の境地。ハイドンが書いた音楽の懐の深さにじっくり浸ります。弦のピチカートも実にゆったり。ヴァリュームを上げて、静かな楽章に流れる音楽を楽しみます。ホルン信号のアダージョがこれほど豊かな音楽だったかと思い知らされるような素晴らしい演奏です。
メヌエットも実にゆったり。王様気分にさせられるほどの優雅さ。音楽をただただ楽しめと言われているような演奏。LP独特のリアリティと切れ込むような迫力に圧倒されながら、大音量でメヌエットを楽しみます。
フィナーレももちろんじっくりとした展開。テンポの変化もキレも穏やかにやり過ごし、ただじっくりと演奏するというレオポルド・ルートヴィヒのスタイルですが、各楽器が雄弁に表情をつけ、しかも極上の響きゆえ、素晴らしく聴き応えがあります。レコードが内周になっても歪み感もなく、じつに鮮明かつ穏やかな録音。これは名録音と言えるのではないかと思います。フィナーレではメロディーを様々な楽器に移していきますが、各楽器のソロがとろけるようなオケと好対照。長い終楽章があっという間に終盤になり、名残惜しさを感じさせるよう。終盤は郷愁さえ感じさせるような濃い情感。いや実に見事。

Hob.I:73 / Symphony No.73 "La Chasse" 「狩」 [D] (before 1782)
序奏は朝のはじまりのような独特の穏やかな音楽。かわらずゆったりしたテンポとゆったりした音楽がスピーカーから流れます。主題に入っても軽さは失いません。フルートの瑞々しい音色が華を添えます。弦楽器はゆったりしながらもキレはよく、リズミカルに主題を奏でていきます。やはりドラティの演奏をすこし穏やかにしたような、彫りは深いのに穏やかな演奏という感じです。ヴァイオリンの音階が自在に駆け巡る音楽ですが、以前とりあげたシュミット・ゲルテンバッハの演奏を彷彿とさせるキレ。音楽の神様降臨しそうです。
アンダンテはハイドンらしい素朴な音楽ですが、穏やかな中に素晴らしい起伏があり、部屋中にハイドンの晴朗なユーモア溢れるメロディーが充満します。LPならではの実体感ある音響が襲いかかってくるよう。
つづくメヌエットも同様。すこし休符を長くとることで音楽のスケールが大きくなります。弦セクションの存在感が際立ちます。
単独でも演奏されるフィナーレ。かなり落としたテンポで重量級の演奏。他の多くの演奏が速めのテンポで爽快感を重視した演奏でした。こちらはどっこいかなり重心の低い、迫力重視の演奏。これもありですね。オケは一流のバイエルン放送交響楽団ゆえ演奏の精度がいいせいか、じっくりした演奏の迫力で貫き通しても、かなりのインパクトがあります。最後はさらりと終わりますが、かなりの迫力を聴かせました。

やはりLPの響きはいいですね。オケのリアリティが一段上がります。まさに部屋にオーケストラがやってきた感じ。今は名も聞かなくなったレオポルド・ルートヴィヒですが、彫りの深い音楽をじっくりと練り上げてくる手腕は流石。スケール感を大きく聴かせる手腕は並のものではありません。もしかするとこのへんがヒトラーの好みに合ったのかもしれませんね。今聴くハイドンはハイドンの古典期の範囲できっちり盛り上げ、しかもタイトな響きの魅力を伝えるツボを押さえたもの。おそらくCDにはなっていないので入手は難しいかとおもいますが、これぞホルン信号と狩の名盤と言える演奏です。評価は[+++++]をつけない訳にはまいりませんね。

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tag : ホルン信号 LP

ホグウッド/AAMのアレルヤ、ホルン信号

今日はついにホグクッド盤。しかも全集第一弾としてリリースされた第4巻からの2曲。

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クリストファー・ホグウッド(Christpher Hogwood)指揮のアカデミー室内管弦楽団(The Academy of Ancient Music)の演奏でハイドンの交響曲30番「アレルヤ」、31番「ホルン信号」の2曲。この2曲はホグウッドのハイドン交響曲全集の第4巻から。収録は1988年11月、1989年4月、ロンドンののウォルサムストウ・アッセンブリー・ホールでのセッション録音。レーベルはL'OISEAU-LYRE。

ホグウッドはこれまで何回か取りあげていますが、ハイドンの交響曲は1度だけ取りあげたのみです。

2011/11/03 : コンサートレポート : 【サントリーホール25周年記念】ホグウッド/N響の第九
2011/06/08 : ハイドン–交響曲 : ホグウッド/AAMの校長先生
2011/04/02 : ハイドン–声楽曲 : 【新着】ホグウッドの伴奏による歌曲集、室内楽
2010/09/21 : ハイドン–協奏曲 : ホグウッドのトランペット協奏曲
2010/09/15 : ハイドン–協奏曲 : コワン/ホグウッドのチェロ協奏曲

これまで書いた通り、ホグウッドのハイドンはどちらかというと協奏曲の伴奏のほうが気に入ってます。ホグウッドの交響曲の演奏は、どちらかというと均衡と洗練を旨としたもの。最近評判のいいトーマス・フェイやマルク・ミンコフスキなどのダイナミックな演奏と比べるとスタティックなものですが、ハイドンの機知の表現としてはなかなか趣深いものです。今日取りあげる2曲はハイドンの交響曲でも、古楽器の音色の魅力を十分に表したもの。久しぶりに聴くホグウッドの交響曲はどう聴こえるでしょうか。

両曲ともハイドンがエステルハージ家の楽長ヴェルナーの死により楽長に昇進する前年の1765年の作曲。シュトルム・ウント・ドラング期前夜のハイドン充実の時代の曲です。

Hob.I:30 / Symphony No.30 "Alleluja" 「アレルヤ」 [C] (1765)
入りはホグウッドらしい非常に透明感高い洗練された響きと、キビキビとしたテンポが特徴。録音は引き締まった音像が素晴らしいタイトな響き。弦よりも木管の存在感を強めに録っています。きりりと引き締まった響きが痛快な演奏。
アンダンテはゆったりした楽章でも練らず、というホグウッドの特徴をはっきりと出してさっぱりと進めます。このさっぱり感がホグウッドの真骨頂でしょう。まさにアンダンテ。フルート・トラヴェルソの素朴な音色が沁みます。ヴァイオリン・パートが活き活きと弾み、フレーズの切れ目の間も絶妙。
リズムのキレの良さを保ちながら流れよくフィナーレに入ります。フィナーレは途中に短調の特徴的なメロディーがクザビのように入りますが、その部分のキレも絶妙。3楽章構成の短い曲ですが、鮮やかなリズム感と古楽器のタイトな響きで一気呵成に聴かせてしまいます。この曲はホグウッドのツボにはまってます。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
つづいて名曲ホルン信号。冒頭のホルンの炸裂、最高ですね。これほどの演奏だったとは記憶の中のホグウッドの演奏とは異なります。前曲同様、洗練された響きとキレのいいリズムが、まさに痛快。ホルンを中心に鋭いアクセントと弦楽器の流麗さが絶妙のコンビネーション。各メンバーのテクニックは素晴らしいものがあり、アンサンブルの精度は非常に高いです。なによりホルンが最高。ライナーノーツをみるとアンソニー・ホールステッドをはじめとする4人ですが、このホルンのテクニックはナチュラルホルンのしては超絶的なもの。完璧です。
アダージョはやはり、テンポ良く流麗に。穏やかな表情の曲を節度を保ちながら、古楽器のクッキリとした響きで淡々とこなしていきます。ここでもホルンのとろけるようなアンサンブルが最高。ヴァイオリンソロののびのびとした美しい音色も聴き所。ゆったりした楽章はテンポが重くなりがちですが、ホグウッドのコントロールはリズムの重さとは対極にあるようなキリッとしたキレのいいもの。後半ホルンのアンサンブル音程が少し不安定になる瞬間がありますが、ホルンの難しさにふと気づかされるような感じ。
メヌエットは最もホグウッドの良さが出た楽章でしょう。まさに自然な感興。ハイドンの書いた構成感溢れる曲を切れ味良く、しかも自然で、そして古楽器の絶妙の響きでまとまりよく聴かせる秀逸なコントロール。
フィナーレは、これまでの曲を振り返るようなフレーズをさっぱりしているのに、ちょっと深い印象を与えるように奏でていきます。ユーモラスでかつ素朴で美しいメロディーを弦楽器から、フルート、ホルン、ヴァイオリン、コントラバスなどに次々とつないでいきます。このあたりの折目正しいコントロールがホグウッドの魅力でしょう。最後はホルンの号砲で曲を閉じます。

久しぶりに取り出した、ホグウッドの美しい装丁の全集ボックス。記憶の中のイメージはもう少しスタティックなものでしたが、あらためて聴いた印象は記憶の中の印象がいい意味で裏切られました。特にアレルヤの方はホグウッドの美点が理想的に出た秀演。古楽器の美しい響きとキレが絶妙。ホルン信号の方もその勢いを汲んでなかなかの秀演。ということで評価はアレルヤが[+++++]、ホルン信号は[++++]とします。

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今日は久々に、LPを取り出してのんびり聴きました。アルバムはラヴィ・シャンカールのシタール協奏曲。やはりLP独特のダイレクトなサウンドと深い奥行きは絶妙。CDでは出せない音ですね。

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ヴィシュニエフスキ/アメリカン・ホルン四重奏団+ワルシャワ・シンフォニアのホルン信号

ハイドンのホルンを特徴的に使った曲が続きます。先日その存在を知りamazonに注文していたアルバム。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

ダリウシュ・ヴィシュニエフスキ(Dariusz Wišniewski)指揮のアメリカン・ホルン四重奏団(American Horn Quartet)とワルシャワ・シンフォニア(Sinfonia Varsovia)の演奏で、ハイドンの交響曲31番「ホルン信号」などを収めたアルバム。他にシューマンのホルン協奏曲、ヘンデルのホルン協奏曲(「王宮の花火の音楽」序曲の編曲)、テレマンの序曲ヘ長調(アルスター組曲)などが収められています。収録は2003年7月18日から20日、ポーランド、ワルシャワにあるポーランド放送のスタジオにおけるセッション録音。レーベルはおなじみNAXOS。

このアルバムを見つけた時は背筋に電気がビビッときました。何しろ、オケが以前戦慄の名演を聴かせた、ワルシャワ・シンフォニア、そして曲がホルン信号、そしてジャケットにはナチュラルホルンの写真。悪かろうはずのない鉄壁の組み合わせです。もちろん発見した直後に注文です。いつもはHMV ONLINEに何枚かまとめて注文するのですが、待ちきれず単独でamazonに注文した次第。

2011/01/16 : ハイドン–交響曲 : シュミット=ゲルテンバッハ/ワルシャワ・シンフォニアの悲しみ

指揮のダリウシュ・ヴィシュニエフスキはライナーノーツによれば、1968年、ポーランド南部のスロバキア国境に近いカトヴィツェ(Katowice)生まれの指揮者でコントラバス奏者。まったく未知の人です。故郷で音楽を学び、アメリカ、ノースカロライナ州グリーンズボロで開かれた音楽祭に参加し、入賞、その後イェール大学、ニューヨーク州立大学でコントラバスや室内楽を学びました。またヨーロッパに戻ってからは王立リエージュ音楽院で学び、スェーデン王立歌劇場やルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団でコントラバス奏者を務めました。近年はコントラバス奏者に加えて指揮もしているようです。

ホルン信号にはホルンが4本登場しますが、このアルバム、名手ぞろいのワルシャワ・シンフォニアとアメリカン・ホルン四重奏団による混成オーケストラで演奏したものでしょう。

ホルンを担当するアメリカン・ホルン四重奏団は1982年に設立された、欧米のオーケストラで活動する4人のアメリカ人ホルン奏者による四重奏団。メンバーと経歴は下記のとおり。

ケリー・ターナー(Kerry Turner)ケルンのギュルツェニヒ管弦楽団首席ホルン奏者
チャールズ・プットナム(Charles Putnam)ボンのベートーヴェン管弦楽団首席ホルン奏者
デヴィッド・ジョンソン(David Johnson)ウィンタートゥル音楽院/ルガーノ音楽院のホルン教師
ジェフリー・ウィンター(Geoffrey Winter)ボンのベートーヴェン管弦楽団首席ホルン奏者

何れもホルンの名手という事でしょう。無名ではありますが、名手ぞろいの予感ですので、期待を超える音楽がきこえるでしょうか。ジャケット写真にはナチュラルホルンが写っていますが、ライナーノーツに掲載されたアメリカン・ホルン四重奏団の写真では現代楽器を持って写っています。聴いてみると、現代楽器による演奏ですね。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
粒立ちのよいオーケストラによる鮮明な響き。オケもホルンもオーソドックスな入りです。耳を峙てると、やはりあのワルシャワ・シンフォニアのキレのいいヴァイオリンの音階は健在。「悲しみ」の指揮を担当したゲルテンバッハが畳み掛けるような迫力あるコントロールで聴かせたのに対し、ヴィシュニエフスキのコントロールは典雅というのが相応しい、落ち着いたもの。ただメロディーラインをクッキリ聴かせる才があるようで、非常にクリアな響きになります。迫力あるヴァイオリンのキレではなく、爽やかなヴァイオリンのキレ。アメリカン・ホルン四重奏団によるホルンは流石四重奏団を名乗るだけあって素晴らしいアンサンブル。ホルンにしては異例のリズムの軽さとキレ。素晴らしいテクニック。自然な演奏から湧き出るように音楽が吹き出します。爽やかなそよかぜのようなアンサンブルです。1楽章からキレまくってます。見事。
アダージョは弦のソロとホルンのえも言われぬアンサンブル。ゆったりと、そして力がいい具合に抜けた癒しを感じる楽章。前楽章同様響きがかるく、リズムもキレがいいので音楽が重くなる事はありません。こうゆう地味な楽章がいいというのは本当にテクニックがないと出来ない演奏でしょう。
続くメヌエットは、今度は明らかにキレの良さを前面に出した演奏。素晴らしい躍動感。何でもない演奏ながら、これだけの躍動感を出せるというのは流石。
そして、ホルン信号の聴き所のフィナーレ。12分以上の変奏がつづく大曲です。ゆったりした弦楽器のアンサンブルから、木管楽器主体のアンサンブルに変わり、そしてメロディーをチェロ、フルートと次々にバトンタッチ。ポーランドのオケらしい伸びのある各楽器のソロが美しいですね。そしていよいよホルンのアンサンブル。かなり装飾音を多用して変化を付けます。やはりオケのテクニックが確かなのと、クッキリしていながら遊び心も持ち合わせた演奏。途中ユーモラスなコントラバスの変奏も登場して変化をつけます。最後はホルンの素晴らしい吹き上がりを聴かせて終了です。

アメリカン・ホルン四重奏団と名手ぞろいのワルシャワ・シンフォニアによるハイドンの名曲「ホルン信号」。私の好きな癖のない演奏からハイドンの音楽の魅力が沸き立つような秀演。とくにオケの優秀さは随所に聴かれ、管弦楽の魅力を十分に感じられる演奏。くっきりと涼やかなフレージングが印象的な演奏でした。本文中触れませんでしたが、録音も最近のものらしく、鮮度も自然さも十分。当ブログの読者のようなハイドンをこよなく愛する人には必聴のアルバムです。評価はもちろん[+++++]とします。

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tag : ホルン信号

ベーラ・ドラホシュ/エステルハージ・シンフォニアのホルン信号他

なぜかNAXOSの交響曲全集巡りの勢いが止められず、次にいきます。

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HMV ONLINEicon / amazon

ベーラ・ドラホシュ(Béla Drahos)指揮のニコラウス・エステルハージ・シンフォニア(Nicholaus Estergázy Sinfonia)の演奏で、ハイドンの交響曲27番、28番、31番「ホルン信号」の3曲を収めたアルバム。収録は1998年2月、ハンガリーの首都ブダペストのフェニックス・スタジオでのセッション録音。

ドラホシュはNAXOSの全集では、Vol.11、12、13、14、15、21、23、25、27の9巻を担当。このアルバムはVol.23です。前記事で取りあげたヘルムート・ミュラー=ブリュールとともにNAXOSのハイドン交響曲全集の中核を担う指揮者です。ドラホシュはなんとNAXOSではベートーヴェンの交響曲全集を担当しており、NAXOSレーベルの信頼も厚い指揮者という事が出来るでしょう。

ドラホシュは1955年、ハンガリーの南西部にあるカポシュヴァール(Kaposvár)生まれの指揮者。1969年、ハンガリー北部のジェール(Györ)音楽院に入り、1971年プラハで行われた国際フルートコンクールで優勝、翌年行われたハンガリーテレビ主催のフルートコンクールでも優勝するなどフルート奏者として有名になりました。1978年、ブダペストのフランツ・リスト・アカデミーを優秀な成績で卒業し、その後プラハ、ブラチスラヴァなどで数多くのコンクールに入賞するなど、旧東欧圏ではフルート奏者として知られた存在だったでしょう。その後ハンガリー放送管楽五重奏団の創設メンバー、リーダーを務め、また1976年からはブダペスト交響楽団の首席フルート奏者として活躍しました。近年は指揮者としての活動が多くなり、1993年からはハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー)の指揮者など指揮者としても有名に。現在はご存知のようにNAXOSの看板指揮者の一人として大活躍です。

ニコラウス・エステルハージ・シンフォニアは1992年、このアルバムの収録にも使われたブダペストのフェニックススタジオのレコーディング・プロデューサーにより設立された録音用のオーケストラ。奏者はハンガリー国内の主要なオケの奏者が中心。NAXOSの録音が中心ですが、コンサートも開くようです。指揮者はドラホシュが終身指揮者となっています。

初期のNAXOSの交響曲全集を支えた1人であるドラホシュの演奏、好きなホルン信号を含むアルバムを選びましたが、これがまた素晴らしいんですね。

Hob.I:27 / Symphony No.27 [G] (before 1766)
非常に自然なソノリティの導入。この初期の曲を流麗な雰囲気を万全に表現。フルート奏者出身と聞いて木管楽器であるオーボエのコントロールに耳を峙てると確かに非常に滑らかなフレージングであることがわかります。ハイドンの活気ある音楽を楽譜通りに演奏し、生気もなかなかのもの。癖のない演奏というのが印象ですが、無色透明な印象の薄い演奏ではなく、ハイドンの音楽が指揮者の個性よりも浮かび上がってくるような理想的な演奏と言えばいいでしょうか、NAXOSがドラホシュを重用する理由がわかります。
2楽章はアンダンテ。弱音器つきの弦楽器が奏でる郷愁を誘うようなメロディーをリズミカルにさらりとこなしていきます。ここでも自然さが際立ちます。
この曲は3楽章構成。初期の曲だけにフィナーレの構成はまだシンプルな曲想ですが、迫力は十分。録音もスタジオ録音ということで空間を感じるような録音ではありませんが、程よくバランスの良いもので鑑賞には十分です。

Hob.I:28 / Symphony No.28 [A] (1765)
少し時代が下って1765年の曲。1楽章は非常にユニークなメロディーラインが特徴。音階の絡み合う様子を楽しむ曲。やはり曲自体の面白さを際立たせる万全のコントロール。かなりメリハリをはっきりつけますが自然さは崩しません。オーボエとホルンが見事な腕前でメロディーを補います。
前曲同様弱音器付きの弦楽器が奏でるほの暗いメロディー。このあと訪れるシュトルム・ウント・ドラング期の沈み込む情感を予感させる素晴らしいメロディー。ドラホシュはこれ以上ないほどに忠実に美しいメロディーを描いていきます。この楽章、ドラホシュのあくまでも自然なソノリティを重視するスタンスがドンピシャ。
メヌエットは耳に残る印象的なメロディーをベースとして、その展開を楽しむもの。中間部のふと昔を思い出すような美しいメロディーはドラホシュのデリケートな扱いで絶品。再び最初のメロディーに戻ります。
フィナーレは何とも言えないじっくりとした楽章。抑えた入りのメロディーが想像しない方向に展開し、聴き手の想像力を超えるハイドンの創意に驚くような造り。ホルンの音色が素晴らしい効果。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
そしてこのアルバムの目玉のホルン信号。なんと極上の響き。トスカニーニ盤の素晴らしい冒頭のエネルギーを彷彿とさせる音の塊。各奏者のテクニックは非常に安定感のあるもの。ハンガリーの主要オケの名だたる奏者が集まっている事が頷けます。ホルンを目立たせたり、メロディーラインを強調する演奏が多いものの、ドラホシュはあくまでも自然な音楽を作る事に集中しているようで、オケ全体の音色が溶け合うように絶妙なバランスを保ちながら、活き活きとした音楽を作り上げていきます。ホルンの正確なリズムが痛快。ヴァイオリンを主体とした弦楽器のキレもハンガリー風のキレのいいもの。フルートももちろんニュアンスに富んだ演奏。1楽章は圧巻の出来。
2楽章のアダージョはソロ活躍する曲ですが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ホルンとも抜群の腕前。ベルリンフィルよりもソロの腕前は上といっていいくらいの出来。各奏者が虚心坦懐に全体と調和しているという点ではベルリンフィル以上でしょう。まとめるドラホシュの腕前も確かなもの。ここでもハイドンの美しい音楽だけが抜群の存在感で残ります。終盤はとろけるようにしっとりとした展開。10分を超える長い楽章ですが聴き手を惹き付けてあっという間と感じさせる素晴らしい出来。
メヌエットは前楽章を踏まえてか、ゆったりとした入り。オケ全体の力が抜けて素晴らしい感興。うっすら聴こえるハープシコードの響きが雅さも加えて、オケ全体がスタジオ録音とは思えないほど溶け合った響き。完璧な響き。この曲の落ち着いた流れの真髄をつく演奏。
フィナーレは再びソロが活躍。絶品のソロがメロディーを受け継いでいきます。ヴァイオリン、フルート、ホルンと続きますが、それぞれ不安定さは微塵もなく惚れ惚れするような出来。終盤にはコントラバスのソロまであり、一貫した音楽が続きます。最後は全奏で盛り上がって終了。

ベーラ・ドラホシュ指揮のニコラウス・エステルハージ・シンフォニアの演奏するハイドンの初期交響曲3曲を収めたアルバム。そのナチュラルな解釈は個性的かどうかという議論が意味がないほどハイドンの交響曲の真髄をついたもの。今回あらためて聴き直してみ直した次第。評価はホルン信号が「+++++」他の2曲が[++++]としたいと思います。

同じNAXOSではミューラー=ブリュールがキビキビとした爽快さ、ニコラス・ウォードがじっくりとした古典の均衡を、ケヴィン・マロンは古楽器による色彩感豊かさ、パトリック・ガロワがレガート効かせたデュナーミクのコントロールと様々な個性を聴かせながら全体として素晴らしい演奏で全集を構成しています。このなかではミュラー=ブリュールが少し画一的な印象をかんじさせるくらいで、それぞれ素晴らしい演奏です。

唯一取りあげていないVol.1から5を担当するバリー・ワーズワース指揮のカペラ・イストロポリターナがちょっと粗さが目立ち、しかもザロモンセットなど大曲を多く担当しているので、その印象がNAXOSの交響曲全集の印象に影響しているのかも知れません。こうして取りあげたワーズワース以外の交響曲の演奏はどの演奏も一級品。千変万化するハイドンの交響曲を6人の指揮者で構成した異色の全集ですが、特に初期、中期の交響曲の出来は素晴らしいものがありますので、まだ手に入れていない方は是非入手してみてください。

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tag : 交響曲27番 交響曲28番 ホルン信号 交響曲全集

ヘスス・ロペス=コボス/ローザンヌ室内管のアレルヤ、ラメンタチオーネ、ホルン信号

今日は東京は昼間は気温が上がったんですが、夜は再び寒くなってきました。何の脈絡もありませんが、久しぶりに「ラメンタチオーネ」が聴きたくなり、ラックから取り出した1枚。

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ヘスス・ロペス=コボス(Jesús López-Cobos)指揮のローザンヌ室内管弦楽団の演奏で、ハイドンの交響曲30番「アレルヤ」、26番「ラメンタチオーネ」、31番「ホルン信号」の3曲を収めたアルバム。収録は1995年2月8日~10日、スイスのラ・ショー=ド=フォンで。レーベルはDENON。現役盤と思いきや、そうではないようです。

ヘスス・ロペス=コボスは1940年スペインのマドリードの北西約200キロの街トロ生まれのスペイン人指揮者。マドリード・コンプルテンセ大学にて哲学を学び、ウィーン国立音楽大学にてフランコ・フェラーラやハンス・スワロフスキーに指揮を学びました。その後の経歴は、1981年から1990年までベルリン・ドイツ・オペラの総監督、1984年から1988年までスペイン国立管弦楽団の音楽監督、1986年から2000年までシンシナティ交響楽団の首席指揮者、1990年から2000年までローザンヌ室内管弦楽団の首席指揮者、そして2003年からはマドリード王立劇場の音楽監督となっています。ヨーロッパを中心に主要なオケや歌劇場のトップを歴任してきたことになります。このアルバムを録音した95年頃はちょうどローザンヌ室内管弦楽団のトップとして5年が経過し、オケを掌握していた時期でしょう。

これまでロペス=コボスはDENONからアルバムが多くリリースされているので、名前は知っていますが、ちゃんと聴いたのは、このブログで以前取りあげたナカリャコフのトランペット協奏曲の伴奏がはじめて。前記事のリンクを張っておきましょう。

2011/01/10 : ハイドン–協奏曲 : ナカリャコフのトランペット協奏曲

鮮度が高く端正なコントロールが心情の人でしょう。このアルバムを手に入れたのはおそらく10年以上前。もちろん演奏の印象もあまりはっきりとしません。それゆえ久々に取り出した次第。

Hob.I:30 / Symphony No.30 "Alleluja" 「アレルヤ」 [C] (1765)
流石DENONの録音。しかも響きの良さで知られるラ・ショー=ド=フォンでの収録。適度な残響に適度な実体感、1995年録音ですが、鮮明かつ穏やかさもあるほぼ完璧な録音。冒頭から非常に端正な演奏。小編成オケのクリアな響きでテンポ良くハイドンの楽譜を音にしていきます。傾向としてはデニス・ラッセル・デイヴィスの演奏に近いですが、デイヴィスの演奏が端正さに極度に向いた演奏であるのに対し、ロペス=コボスのコントロールはバランス重視というところでしょう。
2楽章のアンダンテも鮮明な響きで穏やかというよりは、几帳面な感じもするもの。教科書的なオーソドックスさと言えばいいでしょうか。ただ、ここの楽器の表情は豊かで、悪い意味で教科書的というのではなく正統的、標準的な名演奏という感じ。これはこれでなかなかいい感じです。
この曲は3楽章構成。フィナーレはメヌエット。フィナーレに入り、わずかですが力感のレベルを上げ、メリハリを強くし、隈取りをつけるような演出。リズムを少し強調しながら曲を終える感じをうまく表現しています。教科書的な演奏としては、骨格がしっかりして、癖がなく、響きもいい演奏。

Hob.I:26 / Symphony No.26 "Lamentatione" 「ラメンタチオーネ」 [d] (before 1770)
期待のラメンタチオーネ。速めの一貫したテンポでなかなかいい入り。曲の骨格をしっかり表現しており、細かいところもいいのですが、ボリューム感をしっかり捉えたデッサンのような堅実な演奏。曲が進むにつれて畳み掛けるような感じも感じさせて迫力も十分。立体感を感じさせるいい演奏ですね。
アダージョは情感と知性のバランスのよい演奏という趣。抑制された中にメロディーラインの美しさが光ります。訥々と弾かれる旋律に素朴な美しさ宿り、徐々に心に沁みてくる感じ。ラメンタチオーネの演奏では以前取りあげたNAXOSのニコラス・ウォードのアダージョが絶品ですが、ロペス=コボスのより抑えた表現も秀逸ですね。
この曲も3楽章構成。フィナーレは端正な悲しみといえばわかりますでしょうか。やはりフィナーレは力強さが増して立体感が見事。ここに来て弦楽器のキレも増し、管弦楽の醍醐味も少し味わえます。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
意外と言っては失礼ですが、このホルン信号の入りはこのアルバム一番の出来。肝心のホルンはことさら強調することなく、むしろ控えめですが、これが非常にいいセンス。ロペス=コボス流の端正で一貫したリズムにのって、この曲の純粋な魅力がよくわかる演奏。特にヴァイオリンパートの美しさが印象的。ダイナミクスは抑え気味で、キレの良いリズム感で聴かせるという設計でしょう。この曲では教科書的という表現から、抑制の美学というような領域に入り、完成度もかなり上がってます。ホルンは目立ちませんが、音程、リズム感、デュナーミク、どれをとっても言うことなし。非常に高いテクニックをもっているのでしょう。
2楽章のアダージョは音楽に情感が宿りはじめ、音楽が濃密さを帯びてきました。ところどころ音を切りアクセントをつけますが、抑えた音量で淡々と音楽をこなして聴き所をつくっていきます。大人の音楽。ホルンの演奏もとろけるような響きを聴かせるようになり、この楽章は一段踏み込んだ表現。
続くメヌエットは弦楽器の鋭敏な反応が素晴らしいですね。キレてます。やはりオケのメンバーも集中力が上がり、一人一人のフレージングが明らかに綿密になってます。ここでも力ではなくキレで聴かせる演奏。玄人好みの演奏。
フィナーレは、セッション録音とはいえ、ここまでの楽章でリスナーの心をしっかりつかんでいるので、流したような演奏ながら、勘所がピタリと定まり実に愉悦感ある演奏。各変奏では木管楽器の美しさも絶品。チェロのリズムが若干重いのが少々気になりますがそれ以外は節度あるゆったり感、のんびり感をしっかり感じさせて完璧な演奏。音量を抑えたところもしっかり沈んで表現の幅を広げます。最後のコーダも力みなく終えるのが秀逸。

久々に聴いたロベス=コボスのハイドンのシュトルム・ウント・ドラング期の前夜から頂点に至る時期に作曲された3曲をまとめたアルバム。ロペス=コボス独特の端正なキレの良い演奏が基調ながら、アレルヤでは、曲の深みに依存するのかもしれませんが、すこし教科書的な演奏に聴こえ、ラメンタチオーネでは端正さが曲の新たな美しさを浮かび上がらせました。聴き所はホルン信号で表現が一段踏み込んだもの。やはり精緻、端正だででは音楽の深みにはたどり着かないという事でしょう。評価はアレルヤが[++++]、その他が[+++++]としました。

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アンソニー・ホールステッド/グッドマン/ハノーヴァーバンドのホルン協奏曲

最近オークションで手に入れたアルバム。

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アンソニー・ホールステッド(Anthony Halstead)のナチュラルホルン、ロイ・グッドマン(Roy Goodman)指揮のザ・ハノーヴァー・バンド(The Hanoer Band)の演奏で、ハイドンのホルン協奏曲、ミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲、そしてホルン大活躍のハイドンの交響曲31番「ホルン信号」の3曲を収めたアルバム。収録は1989年1月3日~5日、ロンドン近郊のハムステッドの大学ホールでのセッション録音。レーベルはNimbus Records。

何となくですが、ジャケットからいい演奏のような気がしてましたが、これが素晴らしいものでした。

ホルンのアンソニー・ホールステッドは1945年、イギリス中部マンチェスター近郊のサルフォードという街の生まれ。マンチェスターのチータム音楽学校で学び、当初はピアニストを目指したようですが、王立マンチェスター音楽大学でのホルンの教師であったシドニー・クールストンの助言によりホルン奏者を目指すようになったとのこと。その後ボーマンス交響楽団、BBCスコティッシュ交響楽団、ロンドン交響楽団などのホルン奏者として活躍し、1972年以降はイギリス室内管弦楽団の首席ホルン奏者として活躍。またギルド・ホール音楽学校で教職にもついた。
1986年イギリス室内管弦楽団の職を辞し、以降は古楽器の研究と演奏に軸足を移しこのアルバムのオケであるハノーヴァー・バンドなどの古楽器オケと定期的に共演するようになったとのこと。

ホールステッドのアルバムは彼が指揮をしているものならトランペット協奏曲がありますし、他にはcpoからリリースされているクリスチャン・バッハの交響曲等を通してなじみはありますが、意外とホルンのアルバムは手元になかったりします。

Halstead Music(英文)

一方、オーケストラの方であるグッドマンとハノーヴァー・バンドについてはこのアルバムより後の録音になる交響曲集が多くの枚数hyperionレーベルからリリースされていますが、このアルバムに収められた「ホルン信号」はこちらのアルバムのみ。ハイドンの交響曲の古楽器による演奏の草分け的存在ですが、ちょっと鋭角的な演奏と録音によって、おすすめ盤とは言いにくいのが正直なところです。

前置きが長くなったのでレビューに移りましょう。まずはホルン協奏曲から。

Hob.VIId:3 / Concerto per il corno [D] (1762)
古楽器特有の繊細な音色ながら、レガートを効かせた穏やかな序奏。リズムが良く弾み古楽器らしからぬ流麗なメロディーライン。繊細かつ流麗な見事なオーケストラの序奏です。オケに比べて浮かび上がるように明確に定位するホールステッドのナチュラルホルンは、古楽器であることを忘れてしまうような見事な吹きっぷり。キリッとした高音部によって古楽器であることはわかりますが、それにしても素晴らしいテクニック。軽快なオケの伴奏に乗って難しいナチュラルホルンが自在にメロディーを刻んでいく快感を味わえます。ホルンの強音のアクセントが響きを引き締めます。カデンツァは超絶テクニック炸裂。ジャケットの穏やな絵の影に牙を剥くホルンが隠れていました。
圧巻は2楽章のアダージョ。オケは十分リラックスした入り。古楽器にしては耽美的でかつ陰影の深さを感じる流麗なオーケストラに乗ってホールステッドのホルンが神々しく響きわたります。ハイドンの天才的なメロディーが下降しホルンの最低域をたどるあたりは、あまりの深い音楽に鳥肌がたつようようなひと時。純粋に心地よいホルンの音色に浸れる素晴らしい瞬間。カデンツァもホルンを知り尽くしたホールステッドの穏やかな狂気が感じられるホルンの響きと余韻の織りなす至福の音楽。絶品!
フィナーレはオーケーストラの華やかな色彩感が一気に際立ちます。オケも力まず堅実なサポート。音色を変化させながら駆け上る音階、恐ろしく正確な音階とリズム。ホールステッドの素晴らしいテクニックに惚れ惚れですね。最後のカデンツァは宇宙との交信のようなやりとりで張りのあるホルンの美音を披露、ホルンの素晴らしい音色とテクニックに圧倒される出来でした。

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
協奏曲のナチュラルホルンの音色そのままに、冒頭のホルンの号砲が響き渡ります。グッドマン指揮の他の交響曲のアルバムとは一線を画す生気に満ちあふれた演奏。冒頭からオケが乗りまくっているのがよくわかります。グッドマンとハノーヴァー・バンドちょっと見直しました。ホルンの激しい音のアクセントがこの演奏のキャラクターとなっています。オケは古楽器としては表現の幅も広く、リズムは活き活きとあまり揺らさず一貫性もあり非常にレベルの高い演奏。このホルン信号は気に入りました。
協奏曲同様アダージョは絶品の出来。穏やかな表情でオケは抑え気味に進み、ホルンのサポートに徹しているよう。弦楽器のソロも非常に安定していて安心できる演奏。おそらくロイ・グッドマンでしょう。
メヌエットも適度に快活、オケもキレよくホルンを支えます。まさに舞曲と言った趣で,軽々とメロディーを刻んでいきます。舞曲の波に飲まれそうな勢い。リズムの安定感は流石です。最後はキリッとアクセントで絞めてメリハリをつけます。
フィナーレは完全に力が抜けて流すような演奏。それがまた心憎い演出と感じてしまうところ。メロディーをいろいろな楽器に引き継いでいきますが、構えも緊張もなくさかさか記録していくだけ。気づいた時にはオーケストラの美しい響きにもまれているような感覚。ホルン協奏曲の劣らずこちらも絶品です。後半のヴァイオリンソロ、最後部のコントラバスでしょうか、低音弦のソロパートも良く訓練された見事な演奏。最後は冒頭のホルンの号砲が再現されパンチあうと。こちらもいい出来でした。

ホルンの名手、アンソニー・ホールステッドのホルンによるハイドンのホルン協奏曲とホルン信号。ホルンのホールステッドの素晴らしい腕前と同時にグッドマンとハノーヴァー・バンドのゆったりと陰影のある演奏も絶品でした。ちょっとhyperionの交響曲集を1枚取り出して聴き直してみたんですが、テンポが早めでかなり力の入った演奏。力みが感じられてこのアルバムで楽しめる余裕が感じられません。このアルバムのNimbus Recordsの録音にあるのかプロデューサーの見識かわかりませんが、こちらのアルバムの方が楽しめます。評価は両曲とも[+++++]としました。

早くも11月も月末になってしまいましたね。明日は恒例のHaydn Disc of the Monthです。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : ホルン協奏曲 ホルン信号 古楽器 ハイドン入門者向け

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Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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