【番外】信州温泉紀行-2

(前記事)2014/09/01 : 旅行・温泉巡り : 【番外】信州温泉紀行-1

突然出来た田舎の蕎麦屋さんの前の人だかりに驚いて、あわてて列に並びます。訪れたのはこちら。

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食べログ:職人館

このあたりでは有名なお店のようです。構えは民家風でお店の前に5~6台車を停めるスペースがあります。すでに車が4台並んでいて、我々が停めるともう1台停められるかどうかというところ。入口前にはすでに10人以上の人がそわそわと開店を待っている様子。ほんの30分の間に激変です(笑)

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先程電話予約をしているので、入れないことは無いだろうということで、開店までの間、まわりの畑に咲いた花などをながめてのんびりします。

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ちょうどお店の向かいには蕎麦の花が咲いていました。

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さして広い面積ではありませんが、蕎麦屋の前に蕎麦畑があるというのも乙なもの。なんとなく脳内で新蕎麦の香りが漂い、これから蕎麦を喰らうのにいい心境になってきました。

さて、開店時間の11:30になるとお店の引き戸があいて中から店員さんが出てきて最初に並んでいた人から予約の有無を確認して、店内に順番に通されます。我々の前に並んでいた人でも予約が無かった人は、少し待たされるように案内されていました。いやいや電話を入れておいて良かった。

我々も入口を入って左の椅子席に案内されます。畳敷きの部屋に小綺麗におかれた椅子とテーブル。なかなかいい雰囲気です。食べログを見て、ヴォリュームがかなりあることはわかっていたので、頼んだのはランチコースの「そばと何かほしい膳」と「館主の野遊び膳」と品数が少ない方の2つのコース。

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最初に蕎麦茶と煮た豆がでてきますが、箸置きがヤマボウシの赤い実なのがいきなり風流。何やらこの店のすごさがつたわってきますね。

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私も何か一杯飲みたいところでしたが、車ゆえぐっとこらえてノンアルコールビール。嫁さんは白のグラスワイン。ちょっと土の香りののこる甲州のようだったとのこと。

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最初に供されたのは写真は撮り忘れましたが村の豆とうふ。ちょっと固めの木綿豆腐に生姜をちょっとあしらったもの。これが実に旨い。素朴な豆腐の旨さが溢れ出してくるよう。そして目にも鮮やかなサラダ。野菜が新鮮なせいか、シャキシャキ感が半端ではありません。ドレッシングも爽やかで、野菜の香りを引き立てるよう薄味。このサラダだけでもお店の志がわかります。この不便なところにこれだけのお客さんが来る理由がわかる気がします。

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つづいて「館主の野遊び膳」だけについてくる豆の煮込み。一皿で来るのかと思いきや、一人分ずつシェアして二皿で供されます。なかなかな心遣い。

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そして蕎麦はメニューでは両方十割そばとありましたが、二種にわけて出されました。奥が十割、手前が田舎です。ピシッと目が立つような裁ち方ではなく、適当に粗い裁ち方で、手打ち感満点。どちらも香り高いのですが、とりわけ田舎そばの噛むと滲み出る旨味というか甘みが秀逸。やはり蕎麦は逸品でした。

このあと巨大な片口に薄めのそば湯がたっぷりと供され、そば湯も含めて存分に楽しめとの館主のお告げのような構成。

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デザートも「館主の野遊び膳」だけにつくものですが、ちゃんと小分けにして二皿で供されました。二人とも「館主の野遊び膳」にすればよかったと詫びると、まったく気にする必要なしとの奥さんの粋な返し。なかなかのおもてなしです。

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流石に最後の抹茶は一杯でした。嫁さんと交互にいただいて、最後は爽やかな余韻で終われました。いやいや見事な構成。ここは車でしか来にくいところですが、次回は是非、うまい酒を飲みながらこの料理を堪能したいものですね。満足。

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さて腹も満ちて、店の外に出ると入口に「笑門(しょうもん)」の木札のついたしめ縄が飾られているではありませんか。「笑う門には福来る」の意かと思っていましたが、帰って調べると、これは伊勢地方のしめ縄。伊勢では一年中しめ縄を飾る風習があり、この笑門しめ縄は伊勢のものとのこと。いろいろ由来があるようですね。詳しくは下のリンクをご参照ください。

はてなキーワード:笑門

お店を出たのが13時近く。はて、このあとどうしようということになり、満腹で血流の鈍った脳でいろいろ検討して、このあたりの酒蔵を探そうということになり、助手席の嫁さんがいろいろ検索。すると、中山道の望月宿、茂田井宿あたりにいくつか酒蔵があることがわかりました。職人館のある春日温泉から車でさほどはなれてはいません。ということで、検索して見つかった酒蔵をナビにセットして行ってみる事にしました。

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訪れたのは茂田井宿の宿場にある大澤酒造。なんと1670年(寛文10年)より当地に住まい、茂田井村の名主を代々勤めた家柄で、1689年(元禄2年)より酒造を始めたということです。街道沿いの白壁の門に、車で入るように書かれているので、車を突っ込んでみると、広い中庭があり、まずは車を停めます。

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すぐに女性の方が出てきて案内してくれました。敷地内には、しなの山林美術館、民俗資料館、名主の館書道館などがありますが、もちろんお目当ては酒です。

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中に入ると古い酒蔵の雰囲気満点。昔の徳利やら道具、資料などがところ狭しとおいてあります。すぐに冷えた試飲用のお酒をならべてくれますが、こちらは車。嫁さんに一通り味見してもらって、辛口本醸造「善光寺秘蔵酒」、契約低農薬米純米酒「信濃のかたりべ」をお土産にいただきました。

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お土産を包んでいただいている間にまわりを見渡すと、なんと「蔵人募集」と書いてあるではありませんか。この中山道の宿場街の酒蔵で米や麹と格闘する姿を空想しながら、そういう人生もあるのだと妙にしんみり。だんだん人間が枯れてきたせいか、酒蔵で働くなどということにも憧れをもつようになりました。まあ、そんなに生易しいことではないのは承知しておりますが、、、(笑)

なんとなくいい気分で酒蔵見学を終えました。後で知ったのですが、この大澤酒造の隣にも武重本家酒造という酒蔵があったんですね。お隣の酒も是非仕入れておくべきでしたが、後の祭りでした。

さて、酒蔵を後にして近くの国道142号に戻ると、すぐに農産物の直売所のようなものが目に入ります。

信州蓼科農ん喜村(のんきむら)

異常気象で野菜が高い東京とはうってかわって新鮮な野菜がかなり安く手に入ります。 ピーマンの肉厚なことといったら、、、 そして茄子、オクラ、トマトなどいろいろ大人買い。

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そして横の味処のんき亭にて、豆腐ソフトなるものがあったので、すかさずゲット(笑) 先程職人館でうまい豆腐をいただいたばかりでしたが、こういうのも旅の楽しみということでいただきます。

なんとなくいろいろ廻ったのでここらあたりで帰途についても良いのですが、今朝程は渋滞もせずスイスイ来たので、もう一風呂入ろうかと言う流れで温泉を「ガイドのとら」で探すと、この先の和田宿に共同浴場がありました!

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和田塾までは車で20分ほど。現代の中山道をスイスイ進んで、和田宿まではあっと言う間。すると、体育館やコートなどがあるスポーツ公園の一角に温泉施設がありました。

株式会社長和町振興公社:和田宿温泉ふれあいの湯

管理は第三セクターということでしょうか。地域おこしの温泉のような感じ。駐車場で車を降り、いざ温泉へ。温泉の建物の前の佇まいとバス停を見ると、どうもここも以前に来た事がある感じ。あとで思い出したのですが、ここまで来て入らずにスルーしたんですね。かれこれ10年くらい前でしょうか。

さて、温泉の方はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉。入ると内風呂は浴槽が2つに別れていて、小さい方が水風呂。中の説明によれば冷たい方が源泉で、暖かい方は加温したものとのこと。お湯は午前中に入った布施温泉とは異なり、カルキ臭さはなく、ちょっときしきしとした感じ。

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もちろんちょっと加温浴槽と外の露天に入った後は、源泉浴槽にじっと身を沈めてしばし沈思黙考。冷たいほどではないので、かなりの時間入ってられます。やはり温泉は疲れがとれますね。30分ほど温泉を楽しんであがります。

時間は15時前。そろそろ帰りのことを考えた方がいい時間。温泉まえの駐車場でナビに自宅をセットしてみると、帰りは和田宿から諏訪に抜け、中央高速で帰る方が近そうです。ということで、ナビの指示どおり、中山道沿いに進み、途中新和田トンネル有料道路を通って、いよいよ諏訪に抜けます。進むと何度か訪れている毒沢鉱泉の横に出て、行き馴れた下諏訪温泉街に出ます。時間に余裕があれば溺愛する菅野温泉に立ち寄ったり、その前のお土産屋さんに寄るところですが、時間もそれなりでお土産も十分買い込んだあとですので、素通りして中央高速諏訪インナーに向かいます。

諏訪インターから中央高速に乗ると、渋滞情報に小仏トンネル前で25キロとの表示! 朝方の空きっぷりから帰りの渋滞はあまり気にしてませんでしたが、やはり8月最後の日とあって、流石に夕方の上り渋滞は険しそうです。しばらく走って双葉SAで休憩。このあとの渋滞に耐えるべくちょっと横になってうつろうつろ。そしていざ出発して、談合坂あたりから25キロの渋滞を約2時間かけてやりすごします。いやいや、これが無ければ楽なんですが、致し方ありません。いつも通り小仏トンネルを通過中に渋滞は解消し、その後はスイスイ。そしていつも通り調布インターで降りて、買い物をちょっとして家に帰りついたのは8時過ぎ。

この日は同行しなかった母親のために、この日仕入れた野菜と帰りに近所のスーパーで仕入れた新秋刀魚をつかってちょいと料理。

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さんまに塩胡椒をしてちょいと置きます。

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飲めなかった自分へのご褒美にイタリアンの白を開栓。

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強力粉を叩いてバターでこんがりソテー。

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パスタは長野で仕入れたズッキーニとカニ缶でさっと和えたもの。帰ってのんびり食事を楽しんで、最後はゆっくりと音楽を楽しみました。久々の温泉に満足満足。

さて、またこれからはレビューに勤しみます(笑)

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【番外】関西・四国・中国大紀行(その7)

(つづき) その1

案内標識に従って玉造温泉の温泉街に車を進めます。玉造温泉を訪問するのは私は3回目。1回目は学生時代にバックパッカーとして、玉造温泉駅のベンチで寝袋で一夜をすごしました。ちなみにこの翌朝起きると鼻水まみれ。私はかれこれ32,3年前、玉造温泉駅で花粉症になりました(笑)。そして2度目はこのブログをはじめる直前、ハイドンのアニヴァーサリーの2009年10月、1000円高速の時代に有福温泉、玉造温泉、城崎温泉、下呂温泉などを歴訪した時。その時はこの日に泊まる宿のすこし奥にある、巨大混浴露天風呂が有名な長楽園という宿に泊まりました。

今回予約したのはこちら。

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星野リゾート:界 出雲

有名な星野リゾートが運営する玉造温泉の宿です。玉造温泉でじゃらんで評価の高い宿を探していてみつけたもの。仕事では星野リゾートの話題は良く聞きますので、一度はどこかで泊まってみたいと思っていたのでちょうど良い機会でした。この宿、もともと別の旅館だったものを星野リゾートが再生したもの。

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松江自動車道を延々運転してきて、宿に着いたのはもう夕方5時近く。駐車場にいた案内の人に促されて車を停め、玄関に案内されると、玄関脇の紅葉に赤い花が咲き、夕日を浴びてはっとするような美しさ。紅葉の花はこの前日泊まった道後温泉の大和屋別荘でも見かけましたが、ちょうど咲く季節だったのでしょう。

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流石に星野リゾート、エントランスまわりの造りはなかなかいい雰囲気。エントランス横にある茶室ではお茶を供していたようですが、夕食までにあまり時間がなく、今回は断念。

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エントランス横の庭には蛙の石像。なぜかお賽銭が積まれていました(笑)

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いちおう宿につくと、ぐるりと一周廻って様子を確かめます。この宿は2階建てで中庭をロの字に客室が取り囲み、宿を一周することができますが、そこここに凝った意匠があり、演出の巧みさも手慣れたものですね。

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そしてそこここに美しい生け花。この辺もツボを押さえたもの。この宿、普通の老舗旅館とは異なり、スタッフは若い人中心。ベテランの仲居さんではなく、若いスタッフがてきぱきとお客さんもてなす姿は新鮮ですね。

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この宿、エレベーターがなく2階建てということで、母親3兄弟は1階の部屋、我々はその真上の2階の部屋をとりました。やはり階段はないにこした事はありません。部屋の前にも生け花がありました。

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ということで宿内の探索を終え、部屋に戻ると2階の部屋ではベランダに露天風呂が付いていました。ここの温泉は無色透明のナトリウム、カルシウム、硫酸塩、塩化物泉。ふたを開けると満々とお湯が張られているではありませんか。夕食前の一風呂ということで、まずはベランダの露天風呂に入ってみます。嫁さん撮った露天風呂につかっている写真もあるのですが、おじさんの入浴シーンがブログに耐えるはずもなかろうということで割愛。夕方の穏やかな日差しと風がちょうど心地よい時間帯。この日も長距離ドライブだったので、風呂で疲れを癒します。

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そんなことをしているうちに程なく夕食の時間となります。食事は食堂で。部屋から食堂に向かうと「宴」と書かれた書が迎えてくれます。

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席に案内されると、達筆で書かれたお品書きが席上におかれ、これから供されるお料理に対する期待を煽ります。これまで見たどの宿のお品書きよりも丁寧。

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まずは皆、これを美味しくいただくために温泉に入り、万全に体調を整えてきました。生ビールはブラウマイスター。良く冷えていて実に旨い。いつもながら至福のひと時。この日の料理は春の懐石。

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最初に先付けとして出されたのはもさえびのお造りですが、私が生の海老アレルギー(火を通せば大丈夫!)のため、私のみお造りではなく焼いたもの。昔は寿司屋でボタン海老の刺身を死ぬほどいただいたんですが、それがたたったのか、どうにも生の海老をいただくと喉のまわりが真っ赤に腫れ上がります。こうゆう時に限ってまわりの皆さんは実に旨そうに海老をしゃぶりますが、いつも通り平常心で焼いた海老をいただきます。もさえびをあとで調べると、猛者海老と書くそうで、クロザコエビの鳥取県での呼び名とのこと。甘エビより甘いエビですが、鮮度が落ちるのが速く地元でしか味わえないものとのこと。あとで調べて事実を知るとなおさら生で食べたかったですね(苦笑)

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そして八寸は小皿に分けられ、エビ、じゅんさい、赤貝のぬた、鱒の木の芽寿司、菜の花、合鴨など。母親が鴨好きなのでいいメニューでしたが、どうやらこれから供される予定の和牛を考慮して、箸をつけません。前日途中でお腹いっぱいになってしまったのを後悔して、すこしずつ残しながら食事をこなしています。人間、年はとっても進歩は続きます(笑)

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もちろんこの辺で日本酒にチェンジ。頼んだのは宿の名前を冠した冷酒「特別純米界出雲」。「出雲杜氏入魂の美酒」とのかなり客をあおるキャッチコピーがやる気満点。純米らしいコクがあり、爽やかさもあるバランスの良い酒でした。叔父は赤ワイン好きなので、べつに「ピノ・ノワール」を注文。本当は奥出雲ワイナリーのワインを頼みたかったんですが、なかなかいいお値段だったので、遠慮しました(笑)

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お椀は桜餅の海老射込み。要は桜餅をくりぬいて海老を入れたものを出汁で暖めたもの。上にこごみと木の芽が添えられ、温度、食感、香りの全中枢を刺激するもの。いやいやこれは見事。繊細な香りの変化は流石です。給仕をしてくれた若いスタッフも、当家一行のご意見番の皆さんの変化に富んだ質問に見事に答える懐の深さ。老舗旅館の仲居さんの燻し銀のもてなしも良いものですが、こうした若いスタッフが一所懸命にサポートしてくれるのも良いものです。

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つづいて流れるような皿にて興されたお造り。これには別にお品書きが添えられていました。白バイ貝、鯵、れんこ鯛、紅烏賊など。酢、塩、納豆醤油、酢橘などで味の変化を楽しませるもの。ヴォリューム感も適度。

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揚げ物は海老と山菜の天ぷら。こちらも抹茶塩とレモンで爽やかに。

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蒸し物は茄子と鶏そぼろですが、確か上に乗っていたのは梅味。こちらの想像をいい意味で裏切る展開は刺激たっぷり。

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そしてメインはシジミのカタプラーナと和牛焼きをセレクト。皆さん迷わず和牛ですが、私はもちろんシジミです。ここ宍道湖のほとりの玉造温泉に来てシジミを食べない訳には参りません。ご覧のように銅製の大きな鍋にシジミ、白身魚、野菜があんかけで包まれじっくり煮込まれたもの。

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スタッフの人がさらに盛りつけてくれて、こんな感じ。シジミの旨味があんかけに乗って、極楽浄土の旨さ。いやいや、まいりました。これは絶品です。ちなみに、家族旅行の常で、隣や斜め前から和牛も供されいただきますが、こちらの和牛、この旅一番の旨さ。昨日は量が多く最後までたどり着けない人続出でしたが、今日は量も適度で、展開、味も完璧。界出雲、料理は素晴しいですね。

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そしてお食事は筍ご飯、お椀、香の物。もちろんすべて平らげました。

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デザートはイチゴとチーズ。目に鮮やかで、さわやかに食事を終えられました。

いやいや、じつに見事な食事でした。ちなみにお品書きに書かれた署名は料理長の三保裕司さんと言う方。旨かったです。

豪華流麗な食事を終え、部屋で一休み。そしてこの宿の今回の目玉のもうひとつが雅楽演奏。宿のウェブサイトによると普段は日曜の夜に3名での雅楽演奏があるそうですが、この日は特別に8名。出雲の雅楽を保存する会のメンバーによる演奏で、わかりやすく丁寧な解説がついたものでした。

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開始は夜9:00。指定通りに中庭集まると、仮設のステージ上には正装した雅楽奏者がすでに鎮座しておりました。さしずめ室内アンサンブル規模の演奏。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、鼉太鼓(だだいこ)、楽琵琶、和琴などによる演奏。最初に雅楽といえば皆さん聞き覚えのある曲を披露。そして、各楽器の解説。そして最後に三部構成の舞を伴う曲が披露されます。雅楽の音色が夕闇の虫の声と混じりあい、そしてクライマックスではなぜか蛙の鳴き声も加わる野趣溢れる展開。昔の演奏はこうだったのかもと、想像しながら聴く雅楽はなかなかいいものでした。演奏も旅館の催し物というレベルではなく本格的なもので、存分に楽しめました。

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涼しい屋外での雅楽鑑賞でちょっと冷えたので、部屋に帰って、一風呂、、、といいいたいところでしたが、一眠りしてブログ書いてました(笑)

旅はまだまだ続きます(記事も続きます)

その8へ)

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ワシリー・シナイスキー/読響定期演奏会(サントリーホール)

昨日5月17日は読響の定期公演を聴きにサントリーホールへ。この日の指揮はワシリー・シナイスキーということでチケットをとった次第。学生時代にFM放送で聴いたプロコフィエフの5番の演奏があまりにも素晴しかったので覚えていた人ですが、そのシナイスキーが生で聴けると言う事に加えて、プログラムはプロコフィエフにリヒャルト・シュトラウスということで、ハイドンではないのにグッときたという次第。

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読売日本交響楽団:第537回定期演奏会

ワシリー・シナイスキー(Vassily Sinaisky)は1947年、ロシア東北部のコミ共和国生まれの指揮者。レニングラード音楽院出身で、卒業後、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団でキリル・コンドラシンの助手として指揮をはじめたとの事。1973年に西ベルリンで開催されたカラヤン・コンクールで金メダルを受賞し、その後、1991年から96年までモスクワフィルの音楽監督、2000年から2002年までロシア国立交響楽団(ソ連国立交響楽団の後身)の音楽監督、2007年から2011年までスウェーデンのマルメ交響楽団の首席指揮者、2010年から2013年までボリショイ劇場の音楽監督として活躍しています。読響には2007年、2011年と過去2回客演しているそうです。

協奏曲のヴァイオリンソロはワディム・グルズマン(Vadim Gluzman)という人。こちらははじめて聴く人。1973年、現在紛争地になってしまったウクライナ生まれのヴァイオリニスト。米ジュリアード音楽院の出身で、日本での評判は知りませんが、世界の有名オケとの共演歴は錚々たるものです。楽器はシカゴのストラディヴァリ協会から貸与された1690年製のストラディヴァリウスということでした。

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この日は土曜だったので開演は18:00。平日ではないので、早めにアークヒルズに到着し、向かいのオーバッカナルのテラス席で風を楽しみながら一杯。夕方の爽やかな風が気持ちよい時間帯です。程なくサントリーホールの開場を知らせるパイプオルゴールが鳴り、ホール前が賑わいます。

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人の流れが一段落したところで入場。席はお気に入りのRA席です。この日のプログラムは下記のとおり。

プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲

今日は8割すこしくらいの席の埋まり具合でしょうか。日本での知名度は今ひとつなのでしょう。今日来られなかった方は惜しいことをしました!

1曲目のプロコフィエフの1番は好きな曲。父がよく聴いていたのを思い出します。前衛で知られたプロコフィエフが「もしもハイドンが今でも生きていたら書いたであろう作品」として作曲した曲。ワシリー・シナイスキーは、拍手に迎えられて入場すると、さっと手を上げ、指揮棒なしでさっと合図を出して入ります。この人がこれほど指揮が上手いとは知りませんでした。体全体をゆらして、次々と奏者に非常にわかりやすく指示を出していきます。特に第1ヴァイオリンへの指示は綿密。抑えるところをかなり明覚に指示してプロコフィエフの諧謔的なメロディーにクッキリとメリハリをつけていきます。ヴァイオリンの軽やかなフレーズはヴァイオリンパート全員がシナイスキーの指示に従って異次元の軽やかさで弓を運びます。遥か昔にFM放送で聴いた鮮烈なイメージそのままでした。実に巧みなオーケストラコントロール。読響も厳しい練習を経たのか、今日はいつもよりも精度が上がりリズムのキレは抜群。そしてロシア人らしくここぞというときの迫力は流石。1楽章の小気味良い展開、2楽章の穏やかな前衛、ハイドンがメヌエットを常用した3楽章はガヴォットも本質的に機転が利いて、古典的なものへのオマージュになってます。そしてハイドンが得意とした複雑にメロディーをからめたフィナーレは、その形骸を受け継ぎ、コミカルなメロディーをテクニカルにからめた面白さに昇華。最後の吹き上がるようなアタックのキレでホールが吹き飛ばんばかり。シナイスキーのクライバー張りの見事な指揮と、読響の見事な演奏でプロコフィエフ前衛がホールに充満。1曲目から、これからさらに盛り上がる素晴しいコンサートの幕開けにふさわしい興奮に酔います。

前半2曲目はプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲2番。個人的にはほとんどなじみのない曲ゆえ、かなり新鮮に聴く事ができました。作曲は1935年。先の古典交響曲が1916~17年ということで、だいぶ後の作曲。
1楽章はいきなりソロから入る珍しい入り。ソロのワディム・グルズマンはシナイスキーが連れてきた人でしょうか、派手さはありませんが大きな体を目一杯使って、楽器を非常に良く響かせる人。彼の使っているストラディヴァリウスは素晴しい音色。サントリー・ホールに楽器全体から発散される美しい胴鳴りが響き渡り、ちょっと聴いたことがないくらいいい音。
曲は難解というより、プロコフィエフ独特の象徴的な美しいメロディーをキーにした展開ではなく、様々な要素が渾然一体となって迫ってくるような曲。グランカッサ、トライアングル、カスタネットなどが使われ、特にグランカッサはかなり活躍。3楽章の最後には不思議なメロディーがグランカッサに乗って繰り返されプロコフィエフらしい前衛的な響きをつくっていました。グルズマンはこの難曲を軽々と弾きこなし、万来の拍手を浴びていました。何度かのカーテンコールの後、アンコールにはバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ1番の冒頭のアダージョを披露。響きの渦のようなプロコフィエフの興奮から一転、静謐な空間にストラディヴァリウスの惚れ惚れするような響きが満ちます。楽器の響きを活かして、鋭さはほどほど、バッハのメロディーを淡々と奏でるスタイル。堅実な演奏に好感を持ちました。なかなかいい感覚の持ち主ですね。

休憩の間に、ステージ上はこれからはじまるリヒャルト・シュトラウスに備えて席が増やされ、サントリーホールのステージが奏者席で埋め尽くされます。

後半最初の「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は圧巻の出来でした。シナイスキーの巧みなコントロールで、細かいメロディーが複雑に交錯するこの変化に富んだ交響詩が一巻の絵巻物のような構築感でまとまりました。個々のフレーズのそれぞれ明解な表情を強弱硬軟織り交ぜながら組み上げていく手腕は見事というほかありません。そしてここぞというところでのティンパニの炸裂するような一撃が加わり大オーケストラから風圧のような大音響が轟き観客を圧倒しました。プロコフィエフ目当てで来たのですが、リヒャルト・シュトラウスは完全にそれを上回る出来。最後の爆発の風圧をブラヴォーがかき消します。いやいや、今まで聴いたどのアルバムのティルよりも見事な演奏。シナイスキーのオーケストラコントロールの腕前の見事さは素晴しいものがあります。

そして、ハープやチェレスタのメンバーが加わり、最後の薔薇の騎士組曲。前曲の興奮冷めやらぬ中、シナイスキーは登場の拍手が止まぬ前から、まるでカルロス・クライバーのようにいきなり曲をはじめます。バラの騎士はカルロス・クライバーのはじめの序曲から陶酔の絶頂にいきなり放り込まれる素晴しいDVDが刷り込みですが、めくるめく感じはクライバー以上。オケの精度も完璧で大オーケストラの迫力と相俟って、前曲を超える絢爛豪華な絵巻物のような陶酔感。前半のプロコフィエフ同様、抑えるところを効果的に使って力任せではない深い陰影と、ロシア人らしいヴァナキュラーな迫力、そして曲がもつ華やかさと陶酔感が高い次元でまとまった素晴しい演奏でした。ワシリー・シナイスキー、類いまれなバトンテクニックで大オーケストラを掌握して、ホールをびりつかせる弩迫力とリヒャルト・シュトラウスの陶酔で観客を魅了していました。もちろん最後はブラヴォーの嵐。気さくにカーテンコールに応じ、主だった奏者をにこやかに紹介する様も人柄がでているようで微笑ましかったです。気さくそうに見えて、読響をこれだけの精度でコントロールするあたり、そうとう練習には厳しいのではないかと想像しています。今日の読響は私の聴いた中ではオケの精度は最高の出来でした。シナイスキー、またの来日の際には行かねばなりませんね。



さてさて、コンサートも終わり、最近お気に入りのカジュアルなイタリアンで反省会です。

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食べログ:プレーツ アーク森ビル店

ここはサントリーホールの真向かいのお店。カジュアルなお店で、コンサートがはけたあとでもすぐに入れて、料理もすぐにでてきて、そこそこいい味。そのうえセットメニューはワインとコーヒーまでついてかなりカジュアルなお値段なので、コンサート後にぴったりなんですね。

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前菜盛り合わせ。鴨のハムがワインのつまみにいいですね。

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パスタはミートソースをチョイス。胡椒が利いてこれも悪くありません。

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ピッツァはマリナーラ。

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そして別に頼んだホエー豚のロースト。これは豚の旨味が濃厚で美味かった。

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そして嫁さんが頼んだデザートのプリンアラモード。ノックアウト(量)です(笑)

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ひとしきりのんびりと食事を楽しんで、サントリーホール前に戻ると、すでに人は捌け、静かな時間になっていました。いいコンサートにのんびりと食事を楽しんで、いい週末でした。

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カンブルラン/読響のマーラー4番(サントリーホール)

昨日4月17日は読響のコンサートのチケットをとってあったので、仕事をそそくさと終え、サントリーホールに向かいます。幸い会社からは30分少々で着きますので、19:00開演のコンサートに駆けつけることは問題ありません、

読売日本交響楽団:第536回定期演奏会

指揮はおなじみシルヴァン・カンブルラン(Sylvain Cambreling)でプログラムは下記のとおり。

シェーンベルク:弦楽のためのワルツ
リスト:ピアノ協奏曲第1番 ピアノ:ニコライ・デミジェンコ(Nikolai Demidenko)
(休憩)
マーラー:交響曲第4番 ソプラノ:ローラ・エイキン(Laura Aikin)

コンサートの情報をマメにチェックするほうではありませんので、わりと適当にプログラムを選びます。読響はスクロヴァチェフスキのコンサートに何回か行って以来、なんとなくいろいろ行っています。スクロヴァチェフスキのブルックナーやベートーヴェンも素晴しいのですが、カンブルランになってから、ストラヴィンスキーとかデティユーなど、ハイドンにこだわらず聴いています。

この日の目玉はもちろんマーラーの4番。カンブルランはフランス人らしい独特の色彩感を感じさせる演奏ゆえ、春にふさわしいマーラーが聴けるのではとの期待でチケットをとったという流れです。

さて、昨日の東京は春らしい好天。18時に仕事を終え、開演20分前にはホールに着きました。

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嫁さんと待ち合わせて、いつものようにホワイエでワインとサンドウィッチなどを戴き、開演前の喧噪を楽しみます。

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座席はこちらもいつも通りお気に入りの2階のRA席。今回は1列目がとれましたので、オケにかぶりつきです。サントリーホールはステージ正面の席よりもステージ横の2階席の方がオケと指揮の様子が手に取るようにわかり、お気に入りです。音も正面よりもダイレクトに聴こえるので、一等席よりもこちらの方が好みです。

プログラム上前半は前座のようなイメージですね。

1曲目目のシェーンベルクは弦楽器のみで10楽章構成のワルツ。解説によると、本来は11楽章構成とのことですが11曲目が未完だったため、通例10楽章の形で演奏されるとのこと。演奏はカンブルランらしく軽やかに弦楽器がワルツを刻むなかに、濃いめの色彩がつけられ、色彩過多なほどの芳香に満ちた華やかさ。オケも1曲目にしては良く磨かれて、かなり気合いの入った様子。コンサートマスターは超長身のクリスティアン・オスターターク。カンブルランが以前音楽監督を務めていた、バーデンバーデン&フライブルクSWR交響楽団のコンサートマスターのコンサートマスターをカンブルランがゲストとして読んだ人とのことです。力強いボウイングは流石と思わせるものがありますね。

2曲目はリストのピアノ協奏曲。私はリストはかなり苦手(笑) 普段は滅多にというかほとんど聴かないのですが、コンサートでは実演の迫力で聴けてしまいます。ハイドンの素朴な音楽に比べるとずいぶんと表現意欲の勝る音楽かと驚くばかり。ピアニストのニコライ・デミジェンコはロシアの人らしく、豪腕という言葉がぴったり。力強いタッチで難曲をこともなげに進めて行きますが、間のとりかたも上手く、落ち着いて音楽の表現の幅をフルに浸かった名演奏だったと思います。なお、鳴り止まぬ拍手に、メトネルの「おとぎ話」という曲がアンコールで演奏されました。こちらは小曲ながら音符の洪水のような難曲ですが、アンコールで演奏するだけあって得意としているよう。安定したテクニックで、しかも詩情も溢れ出す名演奏に会場は再び拍手喝采でした。



休憩を挟んで、ステージ上には所狭しと楽器が増え、マーラーの演奏に備えます。

マーラーの交響曲のなかでも優美な曲想で知られる曲で、冒頭の鈴の音が鳴った途端おとぎ話の世界に入ったような独特の雰囲気に包まれます。いつも通りオーバーアクションともとれる派手なアクションで奏者に指示を出して行くカンブルラン。予想通り、カンブルランのマーラーは速めのテンポで、やはり濃厚な色彩感に溢れたものでした。
私のこの曲の刷り込みはアバド/ウィーンフィルのLPですが、香しいメロディーが次々と楽器を変えて奏でられるこの曲を、アバドはクッキリとしながらも穏やかな暖かい音楽にしていきましたが、カンブルランの手にかかると、メロディを紡ぐ一本一本の糸が色も太さも違うところを面白く聴かせようとしているようで、2人の音楽の違いが実に興味深いですね。オケもかなり練習しているようで、かなりの精度でカンブルランの指示についていきます。よく見える位置にあるティンパニは今日も精緻、木管群の存在感のある演奏が秀逸でした。おだやかに刻む前半に対して、後半に入ると徐々にフルオーケストラが爆発し始め、ライヴならではの迫力溢れる響きに包まれていきます。ブルックナーやマーラーはやはりライヴに勝るものはありません。
2楽章に入るとコンサートマスターのオスタータークのヴァイオリンソロが冴えます。諧謔的とも思えるメロディと調の変化を繰り返しながら寄せては返す弦楽器の柔らかな波にもまれて行くような音楽。アバド盤では陰りのある優美な歌の存在を感じましたが、カンブルランの演奏では艶かしく反射する光沢のような楽器事の変化が印象的。闇のように静寂が存在するアバドとメロディーの変化のつながりの面白さに光をあてたカンブルランというところ。
この曲の聴き所のの3楽章。もう少し色を付けてくるかと思っていたのですが、かなり抑えて精妙なコントロール。やはり実演の迫力も手伝ってかアバドとウィーンフィルの天上の音楽のごとき洗練に精妙さ。帰ってアバド盤を実に久しぶりに聴き直してみましたが、ここはウィーンフィルの磨き抜かれた妙技に軍配でしょう。
つづく4楽章ではソプラノの歌があるのですが、3楽章が終わるまで、歌手が登場する気配がありません。間をおかず4楽章の序奏がはじまると袖からソプラノローラ・エイキンがようやく登場。静かに歩きながら歌の入るタイミング直前に指揮者の横に入ります。アバド盤のコケティッシュなフレデリカ・フォン・シュターデと比べると朗々としたコロラトゥーラゆえ、華やかさエイキンですね。歌手が違うと曲の印象がかなり変わりますね。4楽章はかなりの色彩感で鮮やかな印象が残ります。オケのコントロールは精妙さが上がり、静かに滔々と音楽が流れて行きます。春の泡沫の夢のような儚さ。これぞマーラーの世界でしょう。最後は本当に消え入るように儚くさを印象づけて終わります。カンブルランのタクトが降りるまで、ホールを静寂が包みます。そしてしばらくしてタクトが降りると静かに沸き上がる拍手。最後の余韻の消え入る瞬間のホールの張りつめた空気がこの日の演奏の素晴しさを物語っていました。そして徐々にブラヴォーのかけ声がこだまします。

やはりコンサートはいいですね。春のこの季節にカンブルランのフランス人らしい粋なマーラーを聴き、ゆったりと陶酔したように音楽を楽しむ事ができました。



さて、帰りは最近サントリーホールのコンサート後に良く寄るこのお店で食事をして帰りました。サントリーホールを出た正面にあるお店です。

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食べログ:ブレーツ アーク森ビル店

カジュアルなイタリアンですが、ここがいいのは、ワインなどの飲み物、前菜、パスタかピッツァ、コーヒーのセットメニューがあり、適度に美味しいこと。出てくるのクイックでコンサートの反省会に好適です。

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前菜は生ハム、サラミ、オリーブなど。

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パスタもピッツァもいくつかの中から指定できます。こちらは5種類のチーズのピッツァ。

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パスタはバジリコトマトソース。どちらもそこそこいい味でした。

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今宵も夜は更け、、、翌日も仕事なんですね(笑)

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【番外】春の秩父紀行

最近年度末で忙しい時期が続き、ドタバタとしていましたので、29日(土)は久しぶりの温泉旅行に出かけました。旅先は近いのに行った事がなかったので秩父を選定。

いつものように渋滞を避けて早朝6:00頃自宅を出発。秩父に行くにはいろいろルートがありますが、この日は高速が意外にも年度末にもかかわらずそれほど混んでいませんでしたので、中央道、圏央道経由の関越道花園インター経由で行くことにしました。

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途中圏央道狭山パーキングエリアで一休み。鶴ヶ島の合流後少々渋滞したものの流れは良く、あっという間に花園インターに到着。降りてからもまったく混む様子はなく、寄居あたりの国道を西に向かって進みます。ナビの指示に従って、皆野寄居有料道路に入りると、いくつかトンネルを抜け、長瀞の入口、皆野に到着。インターを降りるとすぐに道の駅みなのという看板が目に入りましたので休憩がてら寄ってみます。

野菜の納品らしい農家の軽トラックが頻繁に出入りして活気がありますが、よく見ると営業時間は朝8:30からで、オープンまでまだ20分くらいあります。しょうがなく、目的地である、宝登山神社に向かいました。

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秩父 長瀞 寶登山神社

流石は神社、こちらは朝早くからやってました(笑)
宝登山神社は秩父三社の一つ。他は秩父神社、三峯神社ということですが、以前秩父三社を訪れた会社の上司が宝登山神社がいちばん見応えがあったと言っていたのが記憶にのこっていたので、この日はカーナビの目的地を宝登山神社に設定していたのでした。

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もちろん、朝早いので境内は人もまばら。幸い好天で気分の良い朝です。車を駐車場の置いて、玉砂利を踏みしめながら、境内に入ると手水舎には清め方を丁寧に説明する看板が貼ってあったので、みんな指定通りに完璧に清めました(笑)

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本殿に至る石段を登って行くと馬酔木(アセビ)の花がいい雰囲気。大きな木なんですが花は可憐ですね。調べたら馬が葉を食べたら酔ったようにふらつく事から馬酔木の名がついたとのこと。

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石段を登りきると、狛犬像と壮麗な本殿が目に入ります。権現造りの本殿は神社としては普通ですが、軒の枓栱や彫り物が極彩色。

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日光東照宮ほどの絢爛豪華さというか過剰感はなく、通常の権現造りの本殿の適度な色彩感、装飾感を加えた感じ。また、手入れと言うか清掃が行き届いているので清々しい感じがします。

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調べてみると神社の創建はなんと、西暦110年(今からおよそ1900年前)の第12代景行天皇のころとのこと。現在の本殿は弘化4年(1847)から明治7年(1874)にかけて再建されたものとのこと。

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拝殿の海老虹梁のそり方はまさに明治時代のもので、東本願寺の本堂などとほぼ一緒のそり方。

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まだ9時前の境内にはゴミひとつ落ちていず、また宮司さんが拝殿などの扉を開けたり、壁をぞうきん掛けしているなど、本殿、境内を綺麗に保つ努力はかなりのものお見受けしました。

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嫁さんと母親がお札などを買っている合間に本殿裏に廻ると菅原道真を祀ったとされる天満神社というのがあり、一枚パチリ。既に学業の向上を求める世代ではないですから、お賽銭は入れませんでした(笑)

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お札を買っていた嫁さんたちによると、宝登山には奥宮があるそうで、ロープウェイで行けるそうでしたが、この日の始発は10:00ということで、かなり時間があるため見合わせました。

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最後にお札を持って手水舎の前まで降りてきたところで一枚パチリ。空いていたのも幸い、のんびりお参りできました。元上司のコメントどおり、宝登山神社はなかなか見応えのあるものでした。



さて、時刻はまだ9時をすこしまわったところ。先程やり過ごした道の駅が気になり、ふたたび皆野寄居有料道路の皆野長瀞インターのそばの道の駅に戻ってみました。

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こちらは2012年10月と比較的最近できた道の駅のようですが、地元の野菜が山のように売られていて、なかなかの品揃え。地方の温泉巡りの楽しみの一つは道の駅での新鮮な野菜の仕入れ。ここは葉もの野菜がかなりあり、値段も都心のスーパーとはかなり違いますので食指が動きます。地元野菜に秩父の地酒などを仕入れて、朝から山ほどお土産を仕入れてご満悦です。時間は10時近くなり、そろそろこのあたりの温泉施設も開く時間となり、ネットでいろいろ見て、温泉を探します。

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選んだのはこちら。この辺りでは有名な施設でしょう。

奥長瀞秩父温泉 満願の湯

普段の温泉旅行ではもうすこしマイナーで知る人ぞ知る温泉を選ぶんですが、母親連れの旅ですので、やはり安全策が重要です。

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結構大きな施設で、大きな内風呂に雰囲気の良い露天風呂が2つ、そしてサウナに水風呂! 言う事なしですね。母親連れですのでゆっくり時間をとっての入浴で、内風呂で少々暖まったあとは、露天風呂で湯船に浸かったりあがったりを繰り返し、そしてサウナで汗ををかいて水風呂で火照りをさまし、それから露天の長椅子で風を楽しみました。ほんのりと硫黄臭というか温泉臭が漂い、ちょっとぬるっとするアルカリ泉。鉱泉のようで沸かしているようですが、お湯は悪くありません。なにより良く冷えた水風呂があるのがありがたい。サウナで火照った後、水風呂で体を冷ますと内側からぽかぽかと温まり、風をあびるのが気持ちよい事。これぞ至福ですね。1時間ばかりお風呂を楽しむと時刻は11:30。嫁さんたちが上がってくるのを待つ間に食べログで近くのランチスポットを検索します。そして選んだのがこちら。

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食べログ:もみの木 - 上長瀞

秩父鉄道上長瀞駅前のお蕎麦屋さん「もみの木」。食べログの評価が高かったので選んで、満願の湯の駐車場でナビにセット。すぐに到着しますが、着いてみると構えは蕎麦屋さんというよりペンションのよう。良く手入れされた花が店の前で咲き誇ってました。

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どうやら胡桃だれの蕎麦が名物のようなので、天ざる(醤油だれ)、天ざる(胡桃だれ)、姫天ざる(胡桃だれ)を注文。

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出てきてビックリの天ぷらの盛り。基本的にキノコと野菜の天ぷらなんですが、かなりのヴォリューム。母親の頼んだ姫天ざるは天ざるの天ぷらがキノコを除いたものなんですが、それでもかなりのヴォリューム。帰りにお店のおばさんが「蕎麦屋で満腹にして返すのはうちくらいよ(ハート)」とにこやかに応じてくださったのが印象的。これは確信犯ですね(笑)
野菜の天ぷらはやはり野菜が新鮮なのか、どれも美味い。人参は甘みが出て、また舞茸の天ぷらもしゃきしゃき感が残っていい具合。お蕎麦も胡桃だれに合う、いい喉越し。いやいや、これは名物になりますね。店の前の花同様、店主の心意気のつたわるなかなかいいお店でした。



お腹も満ちて、次の目的地をどこにしようかと思いましたが、先程道の駅で、秩父ワインが並んでいたんですが、近くにあるなら行ってみることもできるかと思い、道の駅では手を出しませんでした。そこでiPhoneで調べてみると、さほど遠くないではありませんか。ワインはお店で買うのもいいですが、ワイナリーに行って手に入れると妙に記憶に残り、愛着も沸くもの。ここは折角ですので秩父ワインを目指す事としました。長瀞からは車で30分ほどで小鹿野町にある秩父ワインに到着です。

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源作印の秩父ワインということで、東京のお店でも良く見かけるものですが、今まで買ったことはありませんでした。

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調べてみると、創始者の浅見源作といいう人の名からとったようです。駐車場の向かいに直売所の看板があり入ってみると、ここでつくられているワインが並べられており、試飲させてもらいました。もちろんドライバーの私は試飲できないので嫁さんと母親の国語力によって伝えられる味を手がかりに脳内で味を想像。いろいろ逡巡して、源作印のGKTというボトルを赤、白一本づつと嫁さんの友人用にGKTの赤のハーフボトル1本をいただきました。

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やはりワイナリーまで来ると、そのワイナリーの歴史が感じられて、なんとなく美味そうに思えてくるのが不思議なところ。我々の他にお客さんもなく、丁寧に説明してくれて、のんびりとさせてもらいました。



さて、秩父も小鹿野までくるとなかなか鄙びた感じです。一旦秩父駅まででてみようということで、ナビに秩父駅をセットして戻ります。駅のまわりは、秩父としては近代的。ビルが建ち並んで、想像よりは開けた街でした。友人からのFacebook情報で、本日から秩父鉄道のSLが走るとのことで、ネットで調べてみると、あと30分ほどでSLが通る時刻ではありませんか。ということで、本日は秩父から山梨に抜ける雁坂トンネル経由で帰ろうとしていたので、SLを途中迎え撃つべく、山梨側にむけて車を走らせます。SLの時刻表からこの辺りで遭遇すると思われる、街道沿いに目を向けると、すでに三脚と一眼レフを構えて待ち受ける鉄道写真マニアの方々の姿が目に入り始めます。途中の踏切でと思いましたが、道路から線路を見下ろす場所があったので、ちょっと引き返して待ち受けると、数分で汽笛の音が聴こえ始めます。むむむ。

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やはり電車とは迫力が違います。汽笛を轟かせながら煙を吐いて突進してくるSL。だんだん近づいてくるのを何枚か写真に収める事ができました。機関車が通りすぎるとあたりは煙にまみれ、石炭の燃えた匂いが漂っています。いまでは電車が普通になってしまってますが、昔の鉄道はさぞかし大変だろうと感慨深くなってしまいました。



さて、3時も近くなってきて陽も傾き始めてきましたので、一路帰途を考えながら山梨方面に向かおうとしますが、道筋には「浦山ダム」の看板が!
以前小河内ダムに行った時以来、母親がダムは面白かったと言っていたことを考慮し、すぐ近くそうだったので浦山ダムに行ってみました。

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独立行政法人水資源機構:荒川ダム総合管理所(浦山ダム・滝沢ダム)

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後で調べてみると、完成は平成11年と比較的最近。重力式コンクリートダムで堤高156m、堤頂長372m、総貯水量5,800万㎥とかなりの大きさでした。

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ダム中央部から下流側にカメラを突き出し、お約束の下流ショット! かなりの高低差に足がすくみます(笑)
やはりダムは巨大構造物の迫力と言う意味ではかなり見応えがありますね。30分ほど散歩を楽しんで、先を急ぎます。



秩父から山梨に抜ける道は、以前奥多摩から大菩薩峠を通った道の一つ外側を通る道。未踏破の道はやはり残しておく訳には参りませんね。浦山ダムから三峯神社方面に進むと、三峯口駅の先に、またダムがありました。特に寄るつもりはなかったんですが、道すがらループ橋を登りながらダムを見せられる造りになっており、ここまで来ると寄らざるを得ません(笑)

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つづいて立ち寄ったのは滝沢ダム。先程リンクを貼った水資源機構荒川ダム総合管理所が管理するもう一つのダムです。

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完成は平成20年とこちらはつい最近。重力式コンクリートダムで堤高132m、堤頂長424m、総貯水量6,300万㎥と浦山ダムより一回り大きなダムでした。ダムには満々と水がたたえられ、湖面には流木などが浮かんでいました。先程の浦山ダムも人影はまばら。ベンチで本を読む人や何をするでもなくたたずむ人など、なぜか落ち着く場所なのでしょうね。ちょっと立ち寄っただけで、すぐに出発。

このダムを越えると、国道140号はぐっと山道になります。グイグイ高度をあげていき、しばらくで雁坂トンネルに入ります。天気は雲が重く立ちこめてきました。



長い長いトンネルを抜けると山梨県。天気は今度は日差しが眩しいくらいですが、まわりを見ると、先日山梨を数日間孤立させたほどの大雪の痕跡があちこちに見られます。まだ根雪で溶けてない部分もあります。しばらく下ると、なんとまたダムが!!

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今度は笛吹川の上流にある広瀬ダムというダムでした。こうなったら自棄のやんぱち、勢いで車を降り、見学です(笑)
なんと、湖面はまだ半分凍ってました。高度の違いか、秩父側よりも確実に平均気温は低そうです。

山梨県:ようこそ広瀬ダムへ

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やはり調べてみると完成は古く昭和50年。下流域の洪水被害を避けるためにつくられたダムとのこと。中央遮水壁型ロックフィルダムという形式で、堤高72m、堤頂長255m、総貯水量1,430万㎥と、前2つのダムよりはかなり小振り。しかもダム自体は石積みということで、ダムにもいろいろあるのだと妙に納得します。

通りすがりではありますが、立続けにダムを3つも見学してしまいました。

この広瀬ダムから笛吹川にそって下って行くと、以前2度ほど入ったことがある三富温泉白龍閣の前を通り、さらに下ると勝沼方面への分岐があり、そこからは広域農道を通って勝沼まで30分ほど。もう17時近い時間ゆえ、あまり寄道もせず走ります。ただ、もう一風呂入りたいということで、ほったらかし温泉か、ぶどうの丘の天空の湯ですが、手軽さをとって天空の湯を選択。いつものようにぶどうの丘の奥、天空の湯の前の駐車場に車を停め、ふと駐車場の脇に目をやると、、、

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タンポポでしょうか、なんとなくいい感じに斜面に花が咲いているではありませんか。

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あたりは既に夕刻。夕闇がせまる甲府盆地をパチリ。ここまで来る途中、ぶどう畑のなかを通ってきましたが、先日の大雪の影響か、枝の折れた木、ビニールの全く残っていない温室などが多く、心が痛みましたね。やはり長年手塩にかけてきた葡萄や果物の木が自然災害とはいえ傷つくのは農家の方にとっては大打撃でしょう。やはり美味しい果物やワインを一日も早く出荷できるよう祈るばかりですね。

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天空の湯は、いつも通り、ぬるっとしたアルカリ性のお湯らしいいい湯触り。ちょっとカルキ臭いのはこの手の施設のご愛嬌ですが、温めのお湯に浸かりながら夕闇せまる甲府盆地をぼんやり眺められるのは貴重なこと。しばしドライブの疲れを癒しました。

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上がって天空の湯の入口前の木を仰ぎ見ると、遠くには飛行機雲。この写真ではあまりわかりませんね。今日は秩父でワインを仕入れ、先を急ぐためワインショップには立ち寄らず、すぐに中央高速に乗って帰途につきます。幸い小仏トンネルの渋滞もたいした事なく切り抜け、ほどなく帰宅できました。

今まで近いのに未踏だった秩父を少し楽しめた小旅行でした。沢山仕入れた新鮮な野菜と秩父の地酒、ワインが楽しみですね。今回も無事でなにより。いい旅でした。



さてさて、まごまごしているうちに月末です。なんと3月31日はハイドンの誕生日なんですね。なにをしようかしら、、、

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ユベール・スダーン/東京交響楽団のオール・ハイドン・プログラム(東京オペラシティ)

先日ブログのコメントでSOSさんから情報をいただたハイドンのコンサート、行ってきました!

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コンサート情報 | 東京交響楽団 TOKYO SYMPHONY ORCHESTRA

3月22日(土)東京オペラシティで行われた東京交響楽団による「東京オペラシティシリーズ 第78回」。指揮は東京交響楽団の音楽監督ユベール・スダーン(Hubert Soudant)、フォルテピアノがピート・クイケン(Piet Kuijken)、コンサートマスターはグレブ・ニキティン(Greb Nikitin)。プログラムは下記のとおり。

ハイドン:交響曲 第1番 ニ長調 Hob.I:1
ハイドン:ピアノ協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:5
ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11 op.21
ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I:104 「ロンドン」

ということで、日本では非常に珍しいオール・ハイドン・プログラム。プログラム構成も企画意図を感じさせる、交響曲の父と呼ばれるハイドンの交響曲1番ではじまり、最後はハイドン最後の交響曲104番で終わるというもの。間にクラヴィーアのための協奏曲2曲を挟んだという、まさにハイドンファン向けのプログラム。

普段はあまり熱心にコンサート情報をチェックしていないため、コンサートに出かけるときも、行き当たりばったりですが、ブログに寄せられた情報を見て、これは行かねばならないコンサートであるとピンときたもの。というのも、東京交響楽団ははじめて聴くオケ(当初東京都交響楽団と勘違いしていました)、そして指揮者のユベール・スダーンもはじめて聴く人ながら、このハイドン愛に満ちたプログラムを組むとあっては、ハイドンマニアを自負する私が聴きにいかないわけにはいきません。加えて、東京交響楽団の音楽監督を2004年から続けてきたユベール・スダーンは今月でその座を降り、後任のジョナサン・ノットに譲るとのこと。自身の10年のキャリアを終える時期にオール・ハイドン・プログラムを組むと言う事はよほどのこと。ユベール・スダーンと言う人がハイドンをどう振るのか興味は尽きません。

ユベール・スダーンは1946年、オランダの南端、マーストリヒト生まれの指揮者。当初ホルンを学びホルン奏者として活躍していましたが指揮者に転向。ブサンソン国際指揮者コンクールで優勝、カラヤン国際指揮者コンクール2位、グイド・カンテルリ国際コンクール優勝などの受賞歴があります。1994年から2004年まで、フランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団の音楽監督、同じく1994年から2004年まで、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の音楽監督などをつとめ、2004年から東京交響楽団の音楽監督に就任しています。2004年7月にはザルツブルク市名誉市民となり、またオーストリア・ザルツブルク州ゴールデン勲章を授与されているそうです。ハイドンやモーツァルトなど古典を得意とするのはザルツブルクでの経験があってのことと想像されます。まさに本場もののハイドンを知る人ということでしょう。

まさに、今日のハイドンは古典の矜持を守るハイドンという趣でした。



今日はもともと歌舞伎に行く予定だったため、急遽歌舞伎のチケットを嫁さんの友人に譲り、私のみこのコンサートへ。ということで、通い慣れた東京オペラシティに向かいます。開演は14:00。幸い天気も良く、不幸にして花粉飛びまくりのなか、小田急線の参宮橋駅から歩いてオペラシティに向かいます。

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参宮橋駅から10分くらいなので開場時刻ちょうどのタイミングでオペラシティのタケミツメモリアルホールに到着します。

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一人だったのと、車ではないので、安心してワインを楽しめます(笑)

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今日の入りは9割強。私ははじめてですが、東京交響楽団も常連さんが多いようで、ここ10年親しんだユベール・スダーンの最後とあって、お客さんも名残り惜しそう。

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今日の席は2回席右奥。そう、サントリーホールでお気に入りの位置ですが、先日デニス・ラッセル・デイヴィス/読響の第九に母親連れで来た時にはじめてこのホールの2階の席をとり、こちらも1階席よりも見やすく、音もダイレクトに響くということで、狙っていた席です。ご覧のようにステージを直下に見下ろすなかなかいい眺めの席。



さて、定刻の14:00となり、奏者が入場してきます。こちらもはじめて聴く指揮者とオケへの期待で、ちょっといい緊張感。グラス一杯のワインで、聴覚も鋭敏になっています。スダーン入場で、開場からは割れんばかりの拍手が降り注ぎます。

Hob.I:1 / Symphony No.1 [D] (before 1759)
コンサートでは滅多に演奏されないであろう、交響曲1番。頭のなかではやはりドラティの快活な演奏が刷り込まれています。指揮棒をもたずにスダーンがさっと手をあげると、オケから、ドラティ以上の快活さでリズミカルな1楽章が流れ出します。クッキリとリズムの線を明確した折り目正しい演奏。流石モーツァルテウムで鍛えられた人の音楽と腑に落ちます。オーソドックスな演奏ながら、そこここにアクセントをつけて、スタティックな躍動感と言えばいいのでしょうか、カッチリしながらも推進力をもったバランスの良い演奏でした。特にヴァイオリンパートはコンサートマスターのニキティンがリードしてクッキリとしたアクセントを効かせます。つづくピアノ協奏曲でソロを務めるピート・クイケンが通奏低音を担当し、要所で装飾をかなり施し、華を添えますが、若干リズムが重くオケの快活さとすこし方向が違う感じを残します。管楽器陣はホルンが少し音をはずしたのと、オーボエが少し固い他、安定していい演奏。1番は流石の出来で、ハイドンらしい快活さとバランスの良さが印象的な演奏でした。

Hob.XVIII:5 / Concerto per il clavicembalo(l'fortepiano) [C] (before 1763)
つづく協奏曲は、ステージ上から奏者が何人か下がり、ぐっと小編成となります。この曲はオルガンソロで演奏されることが多い曲ですが、どれも快活な印象でした。スダーンはテンポをかなり落とし、また表情をかなり磨いて、快活さよりもあえてしっとりとした表情を出そうとしているようでした。ソロのピート・クイケンはヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のヴィーラント・クイケンの次男とのこと。クイケン兄弟といえば竹を割ったような直裁なリズム感と淡々と語るなかから滲み出る音楽が特徴ですが、息子世代のピート・クイケンの音楽はかなり異なり、即興的にばらつくタッチと重めのリズムで、じっくりと音楽を奏でるもの。交響曲1番での快活さを考えると、スダーンはこの曲ではピート・クイケンに合わせてしっとりしたコントロールに振ったのかもしれません。クイケンはこうした音楽性からか、オケとすこし合わずに指がまわっていないように聴こえる部分もあるなど、本調子でなかったかもしれません。

Hob.XVIII:11 / Concerto per il clavicembalo(l'fortepiano) [D] (1784)
ステージ上に先程下がったオケの団員が戻り、編成が少し大きくなります。ハイドンのピアノ協奏曲と言えばこの曲。冒頭のオケは一転して鮮烈かつリズミカルな入り。やはりスダーンのコントロールは芯がしっかりとした快活な部分の華やかさに特徴があります。オケがしっかりとリズムを刻むなか、ピート・クイケンが独特のタッチでしっとりとソロを刻みますが、オケがつくった推進力に乗り切れていない印象を残してしまう部分もあり、この辺は個性のぶつかり合いといえるほどの存在感をクイケンが残せていない印象でした。ただ、会場からあ割れんばかりの拍手が降り注ぎ、フォルテピアノソロのアンコールが演奏されました。アンコールは私の好きなアダージョ(XVIII:9)。こちらは独特の即興的なタッチで静かに弾き散らかすような演奏。演奏によっては香り立つような詩情を発する曲ですが、訥々とした別の魅力が浮かび上がったのも事実。こちらは悪くありませんでした。




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休憩を挟んで、最後はハイドン最後の交響曲。

Hob.I:104 / Symphony No.104 "London" 「ロンドン」 [D] (1795)

ステージ上からフォルテピアノが搬出され、オケの人数がぐっと増えます。またティンパニはバロックティンパニ。ロンドンはオーソドックスながら、やはりユベール・スダーンの折り目正しさとオーケストラコントロールの素晴らしさが良く出た秀演でした。オケの規模が大きくなって、ティンパニなどが加わったせいか、冒頭から大迫力の序奏。バランス良くクッキリとメロディーを描いていくスダーンの特徴が良く出た演奏。オケの集中力に会場も固唾をのむように聴き入っているのがわかります。1楽章の終盤の怒濤の盛り上がりもバランスを崩すことなく古典の均衡を保ったもので、構築感を上手く表現していました。
素晴らしかったの続くアンダンテ。規律をたもちながらじわりじわりと盛り上がってくる曲ですが、途中から躍動する部分でのオケの音を重ねて行く部分の立体感は鳥肌がたつほど。ロンドンはどうしても1楽章と終楽章に耳がいきますが、このスダーンのアンダンテのコントロールは見事。今日一番の聴き所でした。
そしてメヌエットとフィナーレは期待通りの盛り上がり。冒頭に聴いた1番から35年以上あと、2度目のロンドン旅行の際に書かれたハイドンの交響曲の総決算たる曲ですが、構成、スケール感、メロディーラインの複雑なからまりなど、第1番交響曲とは次元の異なる仕上がり。一日のコンサートの中でハイドンの交響曲創作の歴史の始点と終点の双方を並べるあたり、ユベール・スダーンの企画意図がしっかりつたわりました。この曲ではティンパニが活躍しますが、バロックティンパニの直裁な響きが鋭い迫力につながっていました。最後はスダーンに嵐のような拍手が降り注ぎました。このオケを10年間振ってきたスダーンに対する観客の暖かい拍手が印象に残りました。

普段N響や読響はたびたび聴きに行っているのですが、はじめて聴く東京交響楽団の響きは新鮮でした。安定感のある折り目正しい弦楽器、管楽器群も総じて優秀ですが、読響などに比べると、すこし潤いに欠けるところもありました。やはりスダーンによるこの10年の取り組みの成果でしょうか、クッキリとした表情は流石に上手く、古典的な曲ではその部分はかなりのレベルにあると思います。

今日は聞き慣れたホールで、聴き慣れたハイドンの曲を、はじめての指揮者とオケで聴くと言う得難い経験でした。やはり生で聴く音楽には録音されたものとは異なる力があります。自身の最後の一連のコンサートにオール・ハイドン・プログラムをもってきたユベール・スダーンと言う人。やはりハイドンの素晴しい音楽の価値を知る人でした。ホールに鳴り響くロンドンの終楽章がもつ力、会場内の多くの人の心に、スダーンと言う人の記憶とともに残りましたね。いいコンサートでした。

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【番外】奥多摩から甲斐路へ

番外つづきでスミマセン。

最近なぜか母親が「奥多摩に行ってみたい」と神の啓示のようなことをつぶやきます。
「奥多摩で何見るの?」
「小河内ダム! 行ったことないから」

母親がダムマニアだと人生51年目にはじめて知りました(笑) ということで、日曜日は早起きして奥多摩に行ってみようということになりました。

いつものように朝6時過ぎには家を出ます。中央高速と圏央道で青梅まで行っても良かったんですが、中央高速は早くも渋滞情報が出ており、たまには一般道でということで、国道20号で行くことに。こちらは幸い渋滞する事なくスイスイ。国道20号から新奥多摩街道を経て、小作から吉野街道へ。ここを走るのはかなり久しぶりで新鮮です。途中吉川英治記念館のそばのコンビニで一休み。そのまま吉野街道で川井まで進み、青梅街道に合流。小河内ダムまで一気に行こうかと思いましたが、奥多摩駅のちょっと手前左側に小さなダムが見えるではありませんか。すかさず脇道に入り立ち寄る事に。

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このダム、白丸ダムと言うそう。

Wikipedia:白丸ダム

駐車場もあったので停めてみると、まず看板が目を引きます。読んでみるとダムを魚が通り抜けられるように魚道というものが整備されているそう。ダムの下から緩やかな階段状の流れが整備され、ダム湖とつながっているそう。よく考えてみると、流石に魚もダムの段差を超えることは出来ないでしょうから、この仕組みは生態系の維持には必要な物なのでしょうね。

看板を読んで妙に納得して、ダムの方を見ると、どうやら階段で降りられるようです。ダム湖は熊の湯温泉のような深い緑色。そしてまわりの木々は紅葉がはじまって色鮮やか。

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情報サイトを見ると重力式コンクリートダムとのことで、規模は小さいながら、構造物としての迫力はなかなかのものがあります。あとで母親も、小河内ダムよりも最初のダムの方が良かったと、「ダムマニア」な発言(笑)

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ダムへ降りる階段を降りてみると、傍らのイチョウの木がこれから真っ黄色に変わろうと色づきはじめています。ダム湖のグリーンに黄色く変わり始めたイチョウの色合いがなんともいい感じ。このイチョウの木の下に小さな慰霊碑が建てられており、裏面には2名の殉職者の名前が刻まれていました。現在のように建設機械が発達していなかった時代の工事故、このようなダムの工事にも危険がつきまとっていたのでしょう。

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ダムまで降りて、下流側を臨むと、説明書きにあった魚道が見えます。ダムの下から階段状の水路が一旦下流川に上り、折り返して川岸沿いにダム側にさらに登ってくる構造。後でネットで調べたら土日は魚道の中に入って見学できるようですが、まだ9時前ということでこちらは叶いませんでした。



朝一番からダム見学ということで、さい先いいんでしょうか(笑)

白丸ダムを出ると小河内ダムはもうすぐそこ。あっという間についてしまいます。幸い朝早いせいか駐車場も空いていて、まだ人も多くありません。

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奥多摩湖畔の駐車場に車を停めてまわりを見渡すと、色づきはじめた紅葉に混じって、不思議な花が見えます。これ、桜の花に見えます。狂い咲きなのでしょうか、それとも今咲く別の花? 詳しい事はよくわかりません。

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隣には紅葉し始めた柿の木が。紅葉した柿と桜が隣同士で咲いているのは、なんかちょっと違和感があります。例年もこうなんでしょうか。

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大きさは先程みた白丸ダムとは段違い。白丸ダムの総貯水量が89万㎥だったのに対し、小河内ダムは約1億9千万㎥と200倍以上の大きさ。大きすぎてなんだか良くわかりませんが、ダムにかかる水圧は恐ろしいものでしょうから、このダムを造るには相当な工事だったことが予想されます。竣工は昭和32年(1957年)ということで、今から56年前。ダムのコンクリートの耐用年数はいったいどのくらいなのでしょうか。

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ダムの脇を歩いて手前の端まで出た所で下流側を覗くとこんな景色。下に見える建物のうち白い四角いのは東京都交通局の多摩川第一発電所。なかなか面白そうな建物ですが、近づくことはできませんでした。先に見える建物は調べてみると小河内浄化センターという施設。ここから、谷に響き渡るような轟音をたててヘリコプターが離陸するところでした。

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巨大なダムの姿。先程の白丸ダムが建築的にもなかなか面白い造形だったのに対し、小河内ダムの方はのっぺりしていて、頂部に2本の白い塔(奥が展望台)が立っているのみで、造形的には今ひとつな感じがします。

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ダム中央部から下を眺めた所。先程の白丸ダムを見下ろしたところとそっくりな景色なんですが、白丸ダムでは魚道だったものが、こんどは普通の道です。スケール感もまるで違います。ダムの上に2本立つ白い塔のうち奥側は展望台になっているのですが、営業時間は10:00からということで、まだだいぶ前。ということでダムを渡って向こう側まで行ってみます。

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向こう岸から駐車場側を見返します。グーグルマップで距離を計ってみると、車を停めたあたりから歩いて900mくらいありますので、ウロウロしている分、往復2kmくらいの散歩になりますね。

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ダムを渡った側には、ここにも慰霊碑があり、あとで調べてみると、ダム建設工事で87名もの方が亡くなられたそうです。ダム工事とは本当に危険なものだったのですね。竣工は昭和32年、工期はなんと19年、このあたりにあった小河内村の945世帯が移転したとのこと。いまや平和な観光地ですが、歴史の重みを感じざるを得ないところもありますね。

慰霊碑のまわりの木々は紅葉が綺麗。早くも燃えるような赤に染まっていました。

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さて、せっかくここまで来たのでということで、記念撮影。母親も薬が効いているせいか、意外に元気です。

穏やかな朝の日差しの中、いい感じの散歩になったので、ゆっくり歩いて駐車場に戻ります。駐車場の横には「奥多摩 水と緑のふれあい館」なる施設があり、売店や食堂もあるのですが、1階に奥多摩の歴史に触れた展示のコーナーがあり、古来この場所(旧小河内村)の生活がどうだったかや、関連する古文書まで展示してある、なかなかのもの。良い企画だと感じ入った次第。少しの時間でしたが、この場所のオリジンに触れられた気がしました。



このまま東京に戻るルートもありましたが、せっかくここまできましたので、青梅街道をさらに進み、山梨県の塩山に至る道を通ってみようということになり、小河内ダムから奥多摩湖沿いをさらに進む事にしました。奥多摩湖のまわりは、特にイチョウの木の色の変わりかたが見事。きっともう少しすると赤や黄色に変色した森がさらに美しさを増す事になる予感がします。

奥多摩湖を離れるとすぐに山梨県の丹波沢村(たばさわむら)に入ります。途中一際紅葉が綺麗な所で何度か車を停めてちょっと歩いたりしてみました。

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その中の一つがこちら。道の一角に車を停めるスペースがあり、降りてみるとなにやら記念碑が。これは尾崎行雄水源調査記念碑と記載されていました。明治42(1909)年5月、当時の東京市長の尾崎行雄が、多摩川の荒廃した水源地帯を踏査し、これを買収して水源のかん養を自ら行うことを決断、給水100年の計を樹立したとのことで、この記念碑は昭和38(1963)年、この尾崎市長の功績に対し、東京都民の感謝の意を永遠に伝えるために、市長が踏査されたこの地に設置されたものとのことでした。奥多摩湖からさらに奥に位置するこのあたりの森の保全、かん養に務めるとは、どれほどの見識でしょう。記念碑があってもおかしくないですね。似たように何組かの人が車を停め、記念碑やまわりの紅葉を見入っていました。

休憩しながらでしたが、かなり急勾配の青梅街道をさらに進むと、一番高度が高い柳沢峠というところに至ります。峠を越えると、いきなり正面に雄大な富士山の姿が見えるようになります。この日の富士山は頂上あたりに傘のような雲をかぶり、それはそれで幻想的な姿。母親もなにか霊感を得たように、今日の富士山は良かったとしきりに言っているのが印象的でした。

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クネクネ道が続いたので、嫁さんはちょっとグロッキー気味。ちょっと休みながらすすきの穂を摘んだりして、青梅街道の秋を満喫。柳沢峠を超えると急な下りがずっと続き、時刻もお昼頃。ちょうど通りかかったところが、大菩薩の湯という山梨県甲州市が運営する温泉施設。そろそろ温泉の虫がうずいていましたので、ちょうどいいとばかりに立ち寄ってみる事にしました。

甲州市:交流保養センター・大菩薩の湯

幸い食堂があり、小河内ダムの散歩やら紅葉巡りでお腹も減ってましたので、食事をすることに。やはりここは山梨、名物を喰らいます。

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酒は飲めませんが、馬刺をいただかないわけには参りません。新鮮なんでしょう、絶妙な旨さの馬刺!

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そしてほうとう。ワイン豚のほうとうと、普通のほうとう、なぜか母親は鍋焼きうどん!
これがどれも非常にいい味。食堂が満席だったので、ロビーのテーブル席でいただきましたが、丁寧に案内してくださり、なかなかのサービス。座敷の店内よりも椅子席のほうが母親も楽でしたのでかえってよかったです。ここのほうとうは旨い! オススメです。

食事をして満腹になったので、やおら温泉に入ります。露天風呂もちゃんとしたものがあり、しかも泉質もよし。高アルカリ性泉で入るとお肌にまとわりつくぬめりがあり、至極快適。露天も良い泉質ですし、なによりサウナと水風呂もあるなどツボを押さえたつくり。ゆったり温泉を楽しんで、サウナで汗をかき、源泉の水風呂に浸かって至福のひと時。ドライブの疲れが癒えますね。

一休みして、塩山のあたりを通り、このあたりで寄るべきところということで、勝沼のぶどうの丘に行きます。

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流石に連休中の午後とあってぶどうの丘はかなりの人出。いつも立ち寄るワインショップで、勝沼のワインをみつくろって仕入れます。既に今年の新酒が並んでいました。

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そして、先日勝沼に来た時にも訪れたハーブ園。駐車場のわきに大きな黄色い実のなる木があります。最初はレモンかと思いましたが近寄ってみると明らかにちがいます。カリンのようでしたが、どうやらマルメロだとわかりました。なかなか風情があります。このハーブ園、ハーブはもちろんですが、薔薇やコスモスなどの花が咲き乱れてなかなか見応えがあります。なんとなく母親もいろいろな木々や花を眺めて楽しそうでした。

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以前来たときも池の鯉がしきりに餌をねだってあつまってましたが、これにさらにこどもが群がって、どうやら人気スポットのよう。人がくると口を大きく開けて餌をねだります。のんびり庭園散策を楽しみました。



最後に立ち寄ったのはハーブ園のすぐ近くのグレイスワインで知られる中央葡萄酒のショップ。

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GRACE WINE:勝沼・グレイスワイナリー

最近いろいろ取りあげられて、ちょっと話題になっていた「グリド甲州」がぶどうの丘のワインショップで見当たらなかったので立ち寄ってみた次第。カーナビにグレイスワインと打ち込むと、すぐにセットされ、ぶどうの丘からそれほど遠くありません。ちなみに前出のハーブ庭園は、グレイスワインに行く途中にあったので立ち寄ったもの。勝沼の等々力という交差点のすぐ脇でした。建物にはびっしり蔦がからまり、何となく雰囲気のある建物です。

狭い入口から案内表示に従い暗い階段を2階に上がって行くと、ワインショップが。

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カウンターで何人ものかたが試飲しています。こちらは車のため試飲は出来ません(涙) 車での旅行ゆえ仕方がありませんが、ここでいつもはおとなしくしている嫁さんと母親が「私たちだけ試飲するっていう手もあるわね」と不敵な笑みを浮かべているではありませんか。気づいてみると試飲グラスに何杯か試飲してました(笑) だんだん活動が大胆になってきてます。どうゆう事でしょう。

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ワイナリーのショップでは作り手の貴重な話が聞けるとあって、多くのひとが訪れていました。お目当てのグリド甲州やら何本かいただいて、グレイスワインを後にしました。



意外とのんびり過ごしましたので、夕方も良い時間。おそらく3連休中で帰りの中央高速も渋滞が予想されますので、この辺で切り上げることに。すでに勝沼インターに行く一般道が込み始めていましたので、ちょっと回り道をして勝沼から中央高速に乗って帰途に。渋滞といっても流れが良かったので、それほどストレスにはなりませんでしたが、途中久しぶりに談合坂サービスエリアに入ったら、こちらは大混雑。一休みしたのは良いのですが、サービスエリアから出るまでが大変でした。やはり皆考えることが一緒なんですね。東京まで一息というところで休みたくなっちゃうんです。

そしてなんとか無事帰宅。今回もダム、紅葉、ほうとう、温泉、ワインと言うことなしの旅でした。

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90歳のスクロヴァチェフスキ/読響/サントリーホール

昨日まで、温泉旅行紀の更新にかまけておりましたゆえ、そろそろハイドンのレビューにとは思っているのですが、昨日は、チケットをとってあったコンサートに出かけました。タイトルどおりスクロヴァチェフスキと読響のコンサートです。

読売日本交響楽団:第530回定期演奏会

この秋にはアバドとルツェルン祝祭管の来日公演のチケットをとって楽しみにしていたのですが、先日書いた通り、アバドの体調不良により中止となってしまいました。それではということで、この秋のコンサートの情報をいろいろ見ていたら、スクロヴァチェフスキがまた来るではありませんか! この機を逃すまいということで急遽チケットをとった次第。

このところスクロヴァチェフスキのコンサートには毎年のように出かけています。

2012/09/30 : コンサートレポート : 東京オペラシティでスクロヴァチェフスキ/読響の英雄に打たれる
2011/12/27 : コンサートレポート : スクロヴァチェフスキ/N響の第九(サントリーホール)
2011/10/19 : コンサートレポート : スクロヴァチェフスキ、オペラシティでのブルックナー爆演
2010/03/25 : コンサートレポート : 読響最後のスクロヴァチェフスキ

もちろん高齢ゆえ、毎回これが最後かもとの思いを持ちながら聴いていますが、驚くなかれ、今回の来日時には90歳という年齢にもかかわらず、なぜか毎年エネルギッシュ度が上がっているようにも感じられるほどに元気です。しかも、毎回、毎回観客を興奮の渦に巻き込む素晴しい迫力。年齢なりの枯れた音楽ではなく、円熟を極めながらも、たたみかけるような素晴しく活気に満ちた演奏で、ブラヴォーの嵐を呼びます。

今回の来日でも、既に終わったショスタコーヴィチの5番を振ったコンサートに行かれた方の評判はすこぶる良好。今回も爆演間違いなしとの確信をもって出かけました。



曲目は、なんとスクロヴァチェフスキ自身が1995年にミネソタ管弦楽団の委嘱によって作曲した「パッサカリア・イマジナリア」と、ブルックナーの交響曲4番「ロマンティック」の2曲。「ロマンティック」は2011年10月の東京オペラシティでの公演で、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニーとの演奏を聴いていますが、そのときもホールを揺るがすような迫力と、緩急自在なスクロヴァチェフスキのコントロールにノックアウトされたものです。



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土曜日ゆえ開演時間は平日より1時間早く18:00。10月にしてはかなり気温がたかく汗ばむ陽気でしたが、陽が陰るのは確実に早くなっています。サントリーホールの前についたのは開場の17:30の5分前くらい。

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見上げるとインターコンチネンタルホテルなど、アークヒルズのビル群のネオンが夕闇に包まれ始めています。

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いつものからくり時計のようなパイプオルゴールを合図で開場。昨日は開場と同時にホールに入り、2階のドリンクコーナーへ。いつも通り適度に鑑賞神経を鋭敏にするためにワインを発注(笑) ホールのドリンクコーナーでいただくワイン、特に赤は冷え過ぎが多いんですが、流石はサントリー、赤も適温で供されてます。こうゆう気づかい、大事ですね。早めに入って開演を待つ時間、ゆっくりできるのは貴重です。

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今日の席はRAの2列目。サントリーホールは1階正面も座ったんですが、このRA、RBあたりが一番好きな席です。低音楽器は音の回り込みに問題ないので、ヴァイオリンを正面で眺められ、1階席よりもダイレクトに響きを楽しめるのと、1番は指揮者の指示がよく見えること。スクロヴァチェフスキの怒濤の煽りもよく見えます。



さて、定刻どおりオケが入場。1曲目はスクロヴァチェフスキの自作。ステージいっぱいの大編成オケ。ピアノやタムタムのような普段見ない打楽器群が配され、ちょっとワクワクします。スクロヴァ爺登場と同時に、もうホールは割れんばかりの拍手。やはり膝が悪いのか指揮台まではたどたどしく歩いてきますが、指揮台に登って観客の方に挨拶すると、終演後のように拍手がどよめきます。90歳にもなって日本に来て、しかも自作を振るこの千載一遇の機会に対する観客の期待の大きさがわかります。

「パッサカリア・イマジナリア」、神秘的な曲でした。コントラバスによって最初奏でられる、魂の吐露のような暗澹たるメロディーの変奏。大きな波のように時折オケが爆発しながら、所々打楽器群が変化を添え、決して豊穣になることなく淡々と進む曲。自作ゆえ、スクロヴァチェフスキも楽器ごとに的確に指示を出しながらの渾身の指揮でした。最後ピアニッシモで終わり、指揮棒を譜面台に置いた直後に嵐のような拍手。スクロヴァチェフスキも出来に満足したようで、活躍した打楽器陣やコントラバスから読響メンバーを讃えていました。読響メンバーは素晴らしい仕上がり。難しい現代曲ですが、フレーズのひとつひとつの表情づけも誠に丁寧で、尊敬するスクロヴァチェフスキの曲に対する読み込みの深さが感じられました。前半から素晴しい出来に、後半への期待が高まります。

しかし、後半は、期待したレベルを遥かに超える驚愕の演奏でした。

ホールに前半の興奮の余韻が残る中、休憩が終わって、ティンパニを除く打楽器が片付けられ、ステージはすっきり。ホルンは5人(プログラムには4人と記載)、トランペット、トロンボーン各3人という編成。スクロヴァチェフスキの登場で、またホールは嵐のような拍手。

後半の読響は素晴しい仕上がりでした。霧の中からホルンが響き渡る導入部の磨き込まれた響き。1楽章は落ち着いたテンポでブルックナーの大伽藍の構築感を見事に表現。特に強奏部の迫力、轟く金管の号砲、そして全奏者が髪を振り乱さんばかりに楽器を鳴らしきってスクロヴァチェフスキの指示どうり盛り上がっていくところはやはり見事。サントリーホール中の観客にエネルギーがつたわったことでしょう。最後の一音をさっと切れよく収め、静寂が戻ります。もう少し煽ってくるかと思いきや、1楽章は水も漏らさぬ堅固な構築感。
続く2楽章はヴィオラやチェロのメロディーの深い呼吸が際立ちます。ピチカートに乗って奏でられるメロディーラインがフレーズごとにきっちり表情をつけられ、スクロヴァチェフスキの真骨頂である唸るような弦の響きが印象的でした。テンポは徐々に動きを見せ、スクロヴァチェフスキの指示もテンポをすこし動かすようになってきました。
圧巻がつづくスケルツォ。はじまりは普通のテンポでしたが前半半ばを過ぎたあたりから強烈な煽りで、一気にテンポを上げ、突風が吹くがごとき。オケも必死についていきますが、そのまま金管の号砲を交えてホールを吹き飛ばさんがごときクレッシェンド。一転抑えた表情の中間部をはさみ、再び前半部の繰り返しでまたまた途中でギアチェンジ。まさに怒濤の迫力。スケルツォでここまで煽るとは思いませんでした。最後は轟音を一瞬でかき消し、静寂との対比を見事に表現。この迫力、どう転んでも家でCDでは味わえません。
フィナーレは神々しいという言葉がぴったり。1楽章の落ち着いたテンポは聴かれなくなり、すこし足早にな展開で、そこここにテンポの変化を折り込みながら進みます。ティンパニのクッキリとしたアクセントも効果的。何度も迎える緩急の変化、その度に轟く轟音、そして轟音のあとの静寂。一貫したテンポで揺るぎない迫力を聴かせる演奏も多いなか、スクロヴァチェフスキは全く逆に、自身のインスピレーションに従って、オケのアクセルを自在にコントロールして炸裂する大音響とその余韻を情感溢れる深い呼吸のメロディーでつないでいきます。ブルックナーの書いた音楽に潜む神々しさと敬虔さの真髄に触れる解釈。終盤の感動的なクライマックスに向けては、オケを実に巧みにコントロールしての演出。再びブルックナーの大伽藍が出現。最後の一音もさっと切り上げます。長い静寂ののちに、拍手をかき消すようなブラヴォーの嵐。これだけのブラヴォーは聴いた事がありません。

ホール中から降り注ぐまさに割れんばかりの拍手。もちろん最初にホルン奏者に立つように促し、金管をはじめとしてティンパニ、チェロ,ヴィオラなどの奏者をねぎらいます。スクロヴァチェフスキは拍手に誘われ何度もステージに呼び戻されますが、RA席からは舞台袖に引いた奥も見えてしまいます。2度目に戻った時に右ひざをなでて、付き人ににこりと微笑みます。膝が痛いのでしょうが、この拍手では出ない訳にいきません。何度もホール中の観客の拍手ににこやかに応じ、そして、自分ではなくオケを讃えるよう観客を促す姿がとても印象的でした。

人は90歳にもなって、これだけのエネルギーを発することができるのだと、あらためて感じ入った次第。出入りは疑ギクシャクしていたものの、指揮台に登ったあとは、年齢を全く感じさせない機敏かつエネルギッシュな動き。やはりスクロヴァチェフスキは凄かったです。ホールを後にする多くの人の興奮冷めやらぬ表情が印象的でした。また、来日の機会があれば是非聴きにいきたいですね。こころに触れる素晴しいコンサートでした。

今回のコンサートでよかったのは、いつもいただける読響の解説冊子。読響の10月のコンサートの曲目解説などを記した小冊子ですが、中の2つの記事が興味深い情報でした。1つはフレデリック・ハリスと言う人が書いた、「スクロヴァチェフスキ氏90歳のタクトに寄せて」という寄稿文。スクロヴァチェフスキ自身の言葉を含んだ冒頭の一節を紹介しておきましょう。

「指揮と言う行為は神秘的な作業だ」と、スクロヴァチェフスキ氏は語る。楽譜を完璧にに読み込むだけでは足りず、作曲家の精神まで探り当てて、読み解かねばならない、そのためには「とてつもなく堅固な信念を持って、瞬間瞬間を強力に解釈し、疑義のない状態にしなければならない」のだ。


この日の演奏を聴くと、スクロヴァチェフスキ自身の言葉の意味がよくわかります。

そしてもう一つは三男のニコラス・スクロヴァチェフスキが書いた「素顔の父・スクロヴァチェフスキ」。家族でとった普段の写真に写る気さくなスクロヴァチェフスキ。そして夕食はいつも18:00から、必ず一杯の赤ワインをともにするそうです、栄養学について詳しいらしく、自然素材の食事を好み、ポリフェノールの効果を信じて、毎日一杯の赤ワインを飲むそうです。それで90歳までこのエネルギッシュな仕事ができているというのは説得力があります。あやかりたいところですが、一杯で終わる勇気は当分もてそうにありません(笑)



さて、コンサートもはけたので、近くで食事です。先程一杯の赤ワインはいただいたのですが、上の文を読んで、もういちど一杯の赤ワインを飲みたくなりました。いつものように食べログで近くの高評価の店をさがすと、目の前にありました。

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食べログ:プレーツ アーク森ビル店

まさにサントリーホールの入口の目の前。カジュアルなイタリアンです。コンサートの反省会ということで嫁さんと入店。つくりはカジュアルでしたが、味はわるくありません。コンサート後に使えるお店ですね。紹介は簡単に。

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私は赤ワイン。嫁さんはスパークリングのロゼ。メニューからささっと適当に頼みましたが、どれもタイミングよく運ばれてきました。流石イタリアン。

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トリッパ!

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サルシッチャ!

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ピッツァ!

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パンチェッタのリングイネ!

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エスプレッソ!

カジュアルなわりに、意外と本格的な味。最後のパスタはイタリアの田舎で食べた味にちかく、パンチェッタの濃厚な油の旨味と塩味が染み込んだもの。コンサートの反省会にいいお店です。

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【番外】長野新潟群馬 夏の温泉紀行−2

この日予約していたのは松之山温泉の老舗旅館。

新潟県 松之山温泉 ひなの宿 ちとせ

松之山温泉は今まで訪れたことがない温泉。ここの宿は最近改装して綺麗になったということで、嫁さんの情報収集によりセレクトした宿。

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旅館の建物自体はかなり古そうですが、内装は今風に改装されて清潔な感じ。館内のポスターで知りましたが、この宿、JR東日本の地・温泉(The Onsen)という企画に選ばれているんですね。企画名ばベタですが、選ばれた宿はなるほどと思わせるものがあります。

えきねっと(JR東日本)|地・温泉

6月に泊まった三条の嵐渓荘など、名旅館が並んでいます。ここにリストアップされている旅館、結構温泉入ったり泊まったりしています。

さて、部屋に通され、ひとしきり館内の説明などを聞くと、3階にあるこの宿で有名な露天風呂「月見の湯」は夕食前までが男性専用時間。夜と翌朝は女性専用時間とのこと。これはいけません。さっそく浴衣に着替えて露天風呂に向かいます。

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上の宿のウェブサイトの月見の湯のページをを見ると、冬はもの凄い量の雪がつもっているんですね。

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注ぎ口から注がれるお湯はかなりの温度。それゆえ湯の表面にかなり高温の層があり、一瞬かなりの熱さですが、混ぜるとさほど熱くもありません。ちょっとなめるとかなり塩っぱい温泉。ちょっと熱めでしっかり温まります。これは冬も実に良さそう。しばらくお湯につかったり、上がったりして、ドライブの疲れを癒しました。やはり温泉に入って汗をかくと、疲れが抜けます。あとは食事と酒(笑)

部屋に戻ってほどなく食事を告げる電話がありました。食事は2階の広間に移ります。

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まずは、生! なんと我が家の定番、サントリーのプレミアムモルツです。温泉で火照った体にビールが染み渡るよう。自分へのご褒美です(笑)

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食事には説明書きがあらかじめ添えられており、ちょっと雰囲気が今ひとつと思っていたんですが、いただいてみるとどれもそれぞれいい味。
松之山温泉に古くからつたわる「あんぼ」(米粉で作った当時の保存食のだんご)、発酵豆腐(沖縄の豆腐ようのようなものですが、もう少しマイルド)など、他の宿ではあまり見ないものがちりばめられ、なかなか楽しめました。

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ビールの次は日本酒。小千谷市の高の井酒造の「鄙(ひな)の雪蔵」。いままで飲んだ事のないお酒。おだやかな味付けの料理に合う、柔らかい口当たりのお酒。料理で良かったのが豚のお粥蒸し。旅館の夕食の定番、陶板のお皿を固形燃料で暖めるものですが、中にはお粥と梅干し、野菜、豚。要は蒸し豚なんですが、お粥と梅と混ぜると、豚と梅とお米が相俟ってえも言われぬ味わい。お粥の焦げも風味が良く、実に良く考えられたメニュー。お酒が進みますね。夕食は量も適度で味はかなり良い方。あとは演出でしょう。

適度にいい気分で部屋に戻って、一休み。もちろん温泉に行きます。今度は今回予約したプランになぜか無料でついていた貸し切り風呂の里の湯。

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こちらは、普通の風呂の感じで、おそらくお湯は同じでしょうが、温泉成分が薄く感じられるのが不思議なところ。半身浸かりながらのんびりお湯を楽しみました。ほろ酔い気分だったので、のんびり半身浴でちょうど良い感じ。

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風呂から上がるとロビーには、松之山温泉の昔の様子や、松之山温泉の奇習「婿投げ」の様子を撮った写真などが飾られており、単に小綺麗に改装したのではなく、この温泉の伝統を踏まえて、いろいろ工夫されていることがわかります。湯上がりでのんびりとした気分になって、館内の写真や飾りを楽しむのも悪くありません。特に昔の温泉街の写真は貴重なものでしょう。白黒の写真から当時の隆盛を想像してしまいます。

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部屋へ向かう廊下にも粋な行灯があり、なかなか楽しめました。部屋に戻って世界陸上などを見ているうちにうとうとと。この旅の1日目の夜が更けていきます。窓をあけるとわずかに温泉街で下駄をならして歩くひとの足音が心地よいですね。



翌朝もまぶしいばかりの晴天。早めに寝たので朝早くから目が覚めます。もちろん温泉に向かいます。

朝は昨夜入っていない大浴場「ほんやらの湯」へ。こちらにも露天風呂があり、綺麗に手入れされていますが、やはり雰囲気は夕食前に入った「月見の湯」のほうが良いですね。温泉はお湯も大事ですが雰囲気も重要です。

上がると脱衣場に粋な絵がかかっているではありませんか。

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「大酒後の入浴は慎む事」と酒飲みの分別を、しゃれた絵で説くもの。見ながら微笑んでしまいました。朝の清々しい気分の中、まだ笑ってみられる余裕がありました(笑)

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ほどなく朝食へ。朝食は干物でも出るかと思いきや、お粥やこの近くで作っている納豆などやはり素朴な感じのメニューで、なかなかバランスの良いもの。我々の世代にはこの穏やかさが貴重ですね。

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身支度も済ませて、出発です。1泊目のひなの宿ちとせは、松之山の個性的な温泉、リニューアルしたての綺麗な館内、素朴な美味しい食事と三拍子そろったなかなか良い宿でした。



次の宿は、新潟の赤倉温泉。ここから距離はそれほど遠くはありません。せっかく新潟の奥の方まで来ましたので、日本海を見てみようということになり、松之山温泉を後にします。赤倉を目指す途中で日本海に出るということで、まずは新潟県の上越市、直江津港をカーナビにセットします。松之山温泉から直江津港までは、ここに来るまでに通った国道405号で行く方法もありますが、あの道の細さでは危なっかしいので、カーナビの指示通り、国道353号で向かう事としました。

こちらは流石国道、というかこれが普通の道でしょう(笑)、松之山近辺の風光明媚な景色を楽しみながらのドライブが快適でした。途中北越急行の高架と何度かすれ違いながら、徐々に山の中から平野に出ます。上越市街に入ると、ほぼ直線の道がずっと続きます。途中ガソリンを少し足して、直江津港に入ってみました。

直江津港の駐車場に入り、車を降りると、殺気を感じるほどの暑さ(笑) 松之山温泉も暑かったんですが、やはり平地、しかもアスファルトの照り返し付きの駐車場は危険です。車から出て、海を見ると大型の貨物船が一隻停泊していました。目の前の埠頭では何やらスクラップ屑の山。ちょっと想像していた感じと違いました。このまま数分しただけで車の中が沸騰しそうな程の暑さでしたので、すぐに車に乗り込み出発です。あまりにすぐに出たので駐車場のおじさん、1時間50円の駐車料金、サービスしてくれました。どうやらフェリー乗り場の上に展望室があるようでしたが、それは断念。

なんとなく日本海を見たという達成感が得られなかったので、直江津港の西側が砂浜の海水浴場となっているようなで、そちらに車を向けました。

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直江津港から関川を渡り、海沿いの道をしばらく進むと、海水浴場がありました。昔ながらの海の家が立ち並び、海水浴やキャンプを楽しむ人たちがちらほら。日差しはきびしいですが、やはり夏の砂浜は穏やかな空気がながれていました。車からちょっと降りて、海風を楽しみます。

母親は海で泳ぐのが好きで、私が小さいころは良く海に連れて行ってくれました。いまではもう泳ぐ事はできそうもありませんが、海水浴を楽しむ人たちを見て、懐かしそうにしていたのが心に残りました。

さて、せっかく上越まで来ましたので、どこか観光スポットはないかと探すと、ありました!

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そう、花の絵のラベルで有名な岩の原ワインの醸造所があるではありませんか。これは見ない訳にはいきません。

岩の原葡萄園

カーナビに岩の原葡萄園をセットすると、車で30分ほど。よく見ると、なんと国道405号線沿い! この旅は国道405号の呪縛から逃れられないようです(笑) この辺りは国道405号の新潟県側の終着点近くなんですね。松之山温泉から405号で来るという手もありました。

このワイナリー、創業は明治23年(1890年)、日本のワイン醸造の草分け、川上善兵衛という人がはじめたところとのこと。上の岩の原葡萄園のウェブサイトの葡萄園の歩みのページにその足跡が詳しく記されています。この地に自宅のあった川上川上善兵衛は私財を投じて、豪雪地帯の農民救済のため、葡萄栽培に乗り出し、この地の気候風土に合うよう、葡萄の品種改良を重ね、マスカット・ベリーAなどの優良品種を生み出したそうです。このことにより「日本のワインぶどうの父」と称されるようになった人です。そもそも善兵衛がワインづくりを志すきっかけは、勝海舟との交流から、欧米の食生活に不可欠なワインが日本にも根付いていくと確信したからとウェブサイトに記されています。

岩の原ワインは東京でも多くのお店に置いてあり、ラベルはおなじみのものでしたが、こうして実際に作られているところを訪れるといろいろ発見があるものです。

ワイナリーは現在、事務所やショップ等が改築工事中とのことで、まずは駐車場脇の仮設のショップに行ってみると、おなじみ「深雪花」が並んでいます。有料試飲もしているのですが、車ゆえ断念。ということで東京ではあまり見かけない、Sperieur(スペリュール)の赤をいただいてきました。

ショップの店員さんにたずねてみると、国の登録有形文化財となっている石蔵などは見る事ができるとのことで、行ってみる事に。

まさに整地して基礎工事に入らんとする現場の向かいに、まずは雪室入口との看板が。扉を開けて中に入るとかなり暗く、冷凍室に入ったような冷気。暗さに目が慣れて左を見ると、

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雪の塊です。冬は何メートルも雪が積もる地域故、冬の雪を保管して、ワイン蔵の温度を冷やすのに活用していたそうです。この雪室は最近作ったもののようですが、次に見る石蔵でも雪を利用した温度管理は昔から行っていたよう。暑い夏だからこそ、先人の知恵の凄さがわかります。

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そして国の登録有形文化財となっている石蔵。公開しているのは上越市の指定文化財の二号石蔵の方。重い鉄の扉を開けて中に入りますが、こちらも中はひんやり。

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石蔵の中にはワイン樽が積み上げられ、この蔵の歴史を記した資料が展示され、涼しい中で歴史を感じるひと時を過ごしました。

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奥の方に当時使っていた雪室への入口が。今は入る事ができません。

岩の原葡萄園、上越市という冬は豪雪、夏は酷暑の街ですが、こうした厳しい気候の中、日本のワインの草分けとしてこれまでワイナリーを続けているという凄みがつたわりました。以前勝沼のワイナリーを見学したときもそうでしたが、一度現地を見るとやはり愛着がわくもの。「深雪花」も久しぶりに飲んでみたくなりました。



さて、お昼近くなってきましたので、ワイナリーのレストランで昼食という案もありましたが、この日の宿の夕食はフレンチと決まっていましたので、重なってしまいます。そこで、食べログで上越市の情報を調べると、高評価のお店、見つけました。

食べログ:讃岐うどん房 鶴越

旨い蕎麦などを探していたのですが、なぜか上越市まで来て讃岐うどん店です。母親にうどんでもいい?と尋ねると、「いいわよ(笑)」ということで、決定です。

岩の原葡萄園から鬼門の国道405号を戻って高田の中心部に向かいます。カーナビにセットした住所地についてもそれらしいうどん屋さんは見当たりません。食べログの情報をよく見てみると、イレブンプラザという施設の中に入っているそうで、建物を見てみると「イレブンプラザ」とあります。場所合ってました!

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流石に人気店、お昼時だったので中は満席、ちょっと待ちました。

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讃岐うどん店らしく、うどんと具がいろいろと注文できます。整理券をもらって待っている間にいろいろ思案。席についてからおもむろに注文と会計。流石にうどんなので、あっという間に運ばれてきます。

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私が頼んだのがぶっかけうどんにじゃこ天。うどんの艶と腰は流石。うどんに添えられたレモンがなんとも言えず爽やか。そしてじゃこ天も軽く炙って香ばしい。

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嫁さんが頼んだのが、ぶっかけうどんに讃岐天盛り合わせ。せせり天、ちくわ天、玉子天と天ぷらづくし。母親は地味にあたたかい醤油うどん。うどんに醤油をたらしていただくもの。

どれも実に旨く、食べログの高評価に偽りなしです。オススメのお店です。上越まで行って讃岐うどんを食べる価値のあるお店。東京でもこれだけの味の店、なかなかありません。

軽めの昼食だったので、鶴腰の隣のジェラートのお店でコシヒカリのジェラートをデザート代わりにいただきます。不思議とお米の味に、なんとなく米っぽい食感もあってそれなりでした(笑)



さて、お腹も満ちたので、先に進もうとしましたが、先程岩の原葡萄園から鶴越に来る途中、高田公園という蓮の花が一杯のお堀のようなところが気になっていましたのでよって見ることに。調べてみると高田公園とは、徳川家康の六男、松平忠輝公の居城として築城された高田城の跡とのこと。

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お堀に蓮の花が一杯に植わっているのは、明治初期に高田の財政が逼迫した際、このあたりの地主であった保坂貞吉が蓮を植えてレンコン売って藩の窮状を救おうとしたことからはじまったとのこと。多くの花が終わったあとでしたが、まだちらほらとピンクの可憐な花が咲いていました。

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中心部には高田城三重櫓が。これは明治19年に取り壊されたものを平成5年に復元されたもの。高田の街の象徴としてなかなかの存在感です。高田公園のなかをしばし散策しましたが、面白い看板が。

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どうやら食べ物をもって歩いているとトンビに襲われるようです(笑) この高田公園と高田の街並みはやはり歴史を感じさせるもの。上越市にはじめてきましたが、冬の厳しさもそうとうでしょうが、夏は風光明媚ないい街であることがわかりました。

この日も良い時間になりましたので、宿泊地の妙高高原、赤倉温泉に向かいます。上越高田インターから上信越道に乗り、あっという間に妙高高原インターに。この日の宿は名門、赤倉観光ホテルです。(つづく)

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【番外】初夏の神代植物公園 シャクヤク、バラ、ユリノキ

今日は母親のリクエストで近くの神代植物公園に。先々週深大寺蕎麦を食べにきた時はあいにくの雨だったため、植物公園の見学はあきらめましたが、この時期は有名なバラ園のバラが見頃、土日は朝8時開園ということですので、今日は朝から張り切って出かけました。神代植物公園に出かけるのは「ゲゲゲの女房」が放送され、深大寺周辺が観光スポットとして賑やかだったころ以来です。

神代植物公園|公演へ行こう!

家を出たのが8時過ぎ。道もそれほど混まずに30分もかからず神代植物公園の北の正門前の駐車場に到着。駐車場が混雑しているかと思いきや、まだそれほど車は停まっていませんでした。

駐車場の入口ゲートで、強面のおじさんが駐車券を機械からとってぶっきらぼうに手渡してくれながら、「今日も暑くなりそうだから木の下に停めた方がいいよ」と優しい一言。確かに大木の木陰にまだ空きがありました。車を停めてまだ人もまばらな正門へ。入園料は大人500円ですが、母親は65歳以上なので250円。この広大な敷地をこの入園料で維持できるのかは疑問なほど廉価です。

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入るとすぐに良く手入れされた花々が。よく見ると、まわりの木々の枝もかなり手入れが行き届いています。以前はそんなところに目が向かなかったのですが、最近自宅の庭の木々の剪定などもしなくてはならないため、木の枝ぶりには格別感心があります(笑)

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お目当ての一つであるバラ園へと思ってましたが、正門から左(東)側に「国際ばら新品種コンクール」の入賞作が展示されていたので、それにそって進みます。バラは花の形、色、香りまでふくめて膨大な種類があり、新品種も次々とでているのですね。バラを趣味にしている人も多いとのことで、奥が深い趣味なのでしょう。花につけられた名前と色や形を見比べるのも想像力がかきたてられます。

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神代植物公園のすばらしいのは、木々のひとつひとつに名札がつけられていること。街中で綺麗な花など見かけても名前がわからない事も多いので、これは役に立ちます。こちらは葉の色の変化が美しい「ヒュウガミズキ」

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しばらく木々の間を散策して楽しんだあと、いざバラ園と思って南下すると、その前にボタン・シャクヤク園がありました。シャクヤクも見頃なんですね。

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色とりどりの大輪のシャクヤクが今が盛りと咲き誇っていました。こちらも花の名前の札がそれぞれつけられています。見頃を終えた花を切りとったり、葉の手入れをしたりとかなりの手間をかけているようです。

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こちらは流れるような変わった花の形のシャクヤク。まさに今日が見頃といったタイミング。東京は20度少しと5月下旬にしては少し肌寒い気候でしたが、散歩をするにはちょうど良い気候でした。

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そしてようやくバラ園。バラももの凄い種類の花がまさに満開。池を囲うように作られた長方形のフランス式庭園にバラの花が咲き乱れるよう。

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このように一つの花にグラデーションがついている品種もあります。どのようにしたらこのような品種ができるのでしょうか。

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本当はかなり鮮明な赤なんですが、iPhoneのカメラだと赤が飽和しちゃってつぶれてしまいますね。

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ほんとうに色とりどりのバラがあり、ひとつひとつがかなり手入れされているのを見ると、この季節を迎えるまでにかなり手間をかけているのでしょう。頭が下がります。

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バラのいい香りのなか、一通りバラ園を散策したので、バラ園横の売店でバラのソフトクリームとローズティーで休憩。日陰に入ってソフトクリームを食べていたら寒くなるくらい、今日は涼しい日でした。

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バラ園を後に、母親が園内にユリノキがあり、今が見頃なはずと言うので、今日のもう一つのお目当てのユリノキを探します。

Wikipedia:ユリノキ

ネットやら園内地図を調べると公園の東端のハナミズキ園のまわりにあるとわかりましたので、バラ園から東に進みます。木の立て札などをみながらうろうろしていると、ありました。超巨木です!

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樹高は20メートル以上ありそうな勢い。よく見るとまわりに何本もあり、チューリップに似た花が咲いていますが、もう花は終わり頃。先々週に来ていれば満開だったかもしれませんね。

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よく見るとこれは東京国立博物館の中庭にも生えている木ですね。巨木から枝が八方に伸び、枝先にはぽつぽつと花が付き、巨木に似合わぬ可憐さ。紅葉も美しいとのことで、秋にも見に来なくてはなりませんね。

今が盛りのシャクヤクとバラとユリノキを堪能。早起きだったので、だんだんお腹が減ってきました。まだ11時前でしたがいったん植物公園を出て、先日とは違う深大寺蕎麦を食べにいこうということになりました。

駐車場にもどり、車をゲートから出そうとすると、先程の強面のおじさん、またしても機械の前でぶっきらぼうに駐車券とお金をやりとりして、機械の操作をしてくれます。丁寧におつりをもらったあと、小声で「またのご来園をお待ちしてます」とひとこと。多くの車を淡々とこなす大変な仕事でしょうが、なんとなく印象に残るサービスでした。最近どこに行っても丁寧な言葉や笑顔は当たり前ですが、マニュアルチックであまり心に響きません。強面のおじさんとのじつに素朴なやり取りのなかにサービスの本質があるような気がします。おじさん、また来ますよ!

さて、車で深大寺のある側まで回って、先日とは逆に東のはじのお蕎麦やさんに行ってみる事に。今日も飛び込み。11時を少し回ったところですが、お店に入ってしばらくすると満員になります。タイミングが良かったですね。

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食べログ:多聞(調布・深大寺)

今日のお店は多聞。このあたりのお店は何となく風情があります。適度な散歩で喉も乾き気味。車でなければグビッと生でもいきたいところですが、そうは参りません。

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頼んだのはつまみに味噌おでん。

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私がなめこおろしそば、嫁さんと母親が天ざるです。このお店、蕎麦の盛りが多いです(笑)。天ざるについた蕎麦が山盛り。嫁さんと母親は目が白黒。お蕎麦自体は太めの平打ちの乾麺のような歯触り。長さがかなりの長さなのも珍しい感じ。この長さなので生麺なんでしょうが不思議な食感。美味しかったのが天ぷら。これは蕎麦屋の天ぷらとしてはかなりのレベル。野菜も海老も美味。嫁さんも母親も食べきれず、私に回ってくるとの読みで、私はなめこおろしにしているんです(笑) このお店、値段も安く盛りも良いので人気があるのでしょう。深大寺のまわりにはまだまだお蕎麦やさんがありますので、季節毎に花を楽しみながらいろいろな店でお蕎麦をいただくなどと言う楽しみもありますね。

お腹も満ちたので、途中で夕食の買い物などをして帰宅しました。



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今日は仙川のクィーンズ伊勢丹で、新鮮なイワシが手に入りましたので、夜はイワシの香草焼き。塩こしょうをしたイワシの開きに強力粉を叩き、ニンニクオイルでかりっと焼き目をつけ、裏返したら香草と白ワイン、レモンでふんわり仕上げます。今日は塩加減がドンピシャで、新鮮なイワシが見事に仕上がりました。ワインは北イタリアのSOAVE。さっぱりとした風味にほんのりと酸味があり、イワシと合います。

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パスタは有り合わせのひき肉でミートソース。落合シェフのレシピ本どおり、ひき肉に強火でしっかり焦げ目をつけるくらいまで火をいれてからトマトと煮込むようにして、肉の旨味がいつもより濃くでました。セロリと人参を多めに入れたので、香りの良いミートソースとなり、こちらも大成功。本当はワインを赤に変えたいのですが、飲み過ぎになっちゃいますのでSOAVEで我慢(笑)

夜は入手したばかりで、昨日2曲取りあげたデルジャヴィナ盤をいろいろ聴いて、所有盤リストに登録していました。曲によって演奏のばらつきも多く、いい演奏もありますね。あらためて違う曲も取りあげる必要ありですね。

※当初ボタンと書いていたのはシャクヤクでした!(訂正しました)

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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