ラースロー・ソモジ/ウィーン響の89番、90番(ハイドン)

最近ディスクユニオンで仕入れたLPです。

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ラースロー・ソモジ(Laszlo Somogyi)指揮のウィーン交響楽団の演奏で、ハイドンの交響曲89番、90番の2曲を収めたLP。収録は1963年6月、ウィーンのコンツェルトハウスの中にある中規模のモーツァルトホールでのセッション録音。レーベルはHIS MASTER'S VOICE。

ラースロー・ソモジは1908年、ハンガリーのブダペスト生まれの指揮者。ブダペストのフランツ・リスト・アカデミーでコダーイらに音楽を学び、のちにソモジ自身が後年この音楽院の指揮クラスの教授となっています。ハンガリーにいた時代には彼自身のオーケストラを創設したり、ハンガリー放送の指揮者を務めたり、ハンガリー国立歌劇場に客演したりしていましたが、その後、ポーランド、東独、ルーマニア、ユーゴスラビア、ブルガリアなどの主要なオケを指揮するようになります。1956年には母国を離れて、イギリス、フランス、イタリア、スイス、スペイン、イスラエルなどで活躍するようになり、南アフリカにも遠征しています。アメリカデビューは1961年、ヒューストン交響楽団とのこと。以後世界的に活躍していたということです。亡くなったのは1988年スイスのジュネーブにて。

ソモジはこのアルバムではじめて聴く人。恥ずかしながら今までまったく知りませんでした。ディスクユニオンの店頭でこのアルバムに出会った時、油彩風のソモジの肖像と目が合い、いつものように不思議なオーラを感じたため、迷わずゲット。帰ってプレイヤーにかけると、盤のコンディションもほどほど良く、いきなりキレの良い音楽が吹き出してくるではありませんか。やはりLPには独特のリアリティがあっていいですね。

Hob.I:89 / Symphony No.89 [F] (1787)
おなじみの証城寺のメロディから入りますが、いきなり覇気が満ちあふれる充実の響き。テンポは中庸ですが、音に宿る力感が凄い。ウィーン交響楽団の最良の響き。筋肉が黒光りして浮き出るボディービルダーの均整のとれた肉体の如き立体感。録音も1963年とは思えない鮮明さで、眼前にオケがリアルに定位します。演奏のキレは素晴らしく、まるでハイドンの交響曲の理想像のような出来。1楽章からあまりの素晴らしさに息を飲まんばかり。
続くアンダンテ・コン・モートはテンポを落として、味わい深い響きに変わります。ダイレクトな響きのまま、オケが落ち着いてゆったりとした音楽が流れます。中間部の壮大な展開を挟んで、再びゆったりとした音楽に戻り、彫りの深い表情の魅力で聴かせます。特に木管陣の引き締まった演奏が印象的。非常に造りの大きなアンダンテ。
メヌエットに入ると、一層彫りが深くなり、音楽の立体感は尋常ではありません。確信犯的にキリリと引き締まった音楽にただただ圧倒されるよう。もちろん時代がかった表現ではありますが、時代を超えた説得力があるように感じるのも正直なところ。音楽の気迫に押されっぱなし。
フィナーレはむしろ、これまでの緊張感からすこし解放されるようにのびのびとした印象を醸し出します。力づくのフィナーレではなく、ここに来て流麗さを感じさせるあたり、並の力量ではありませんね。まるで見事な楷書の書を見せられているよう。楽章事の力加減のバランスに静かな美しさが宿ります。中盤以降の力を入れながらも、メロディーの重なりを表すようなところでは、溜めを効かせて音楽の面白さを際立たせます。見事!

Hob.I:90 / Symphony No.90 [C] (1788)
序奏からすでに迫力満点。前曲の素晴しい演奏で、力量はわかっていますので、耳を峙てますが、序奏は軽いタッチでまだ牙は剥きません。主題に入ると、力は八分ですが、殺気のようなものを感じさせながらの演奏。メロディーのキレが尋常ではないので、そのように聴こえるのでしょう、音楽は平常なのに、どこからか狙われているような気分。この不思議な高揚感がハイドンの音楽を際立たせます。メロディーのひとつひとつはユーモラスなのに音楽は素晴しい緊張感に包まれます。奏者がボウイングに全神経を集中させているよう。
つづくアンダンテも前曲同様、非常に落ち着いた表情ながら、大きな起伏をつけて壮大な造り。メロディーにハイドンが込めたニュアンス以上に彫刻的な表現が素晴しい効果を生んでいます。ドラティも険しい表情づくりは上手いのですが、ドラティ以上に引き締まり、また隈取りがクッキリとしたフォーマルな表情を作ります。録音の優秀さも手伝って素晴しい迫力が味わえます。
メヌエットでは、曲調をうまく捉えて、逆に力を緩めて流すような表現に変化します。この微妙なテンションのコントロールが生み出すデリケートな表情こそが音楽を活き活きとさせるポイントに違いありません。
フィナーレはラトルが終わりそうで終わらないという部分をコミカルな演出で聴かせる曲。ソモジはコミカルなのではなくアーティスティックに仕上げ、クライマックスにふさわしく白亜の大神殿のごとき完成度で磨き込んで攻めてきます。フレーズの陰影の深さはソモジならでは。テンポも上がり、素晴しい盛り上がりで一旦終わったような表情を見せた後は、非常に柔らかに表情を変えて入りなおしますが、この辺りの洗練された演出はこれまで聴いた中では一番のもの。クッキリと陰影のついた正統派の交響曲演奏というばかりではなく、こうした演出の上手さも一流でした。

はじめて聴くラースロー・ソモジのハイドンは予想を遥かに超える圧倒的な名演でした。パリセットとザロモンセットの間の交響曲2曲をこれだけ見事に演出して聴かせるとは思いませんでした。ドラティ以上にタイトで、ドラティ以上にユーモラスな部分の演出も上手く、そして録音も鮮明。3拍子そろった名演とはこのことでしょう。検索してみてもこの演奏はCD化はされていないようです。これだけの名演奏が現在流通していないのはやはり痛恨事。是非良好な音質でのCD化を望みたいものです。評価は両曲とも[+++++]、というより両曲のベスト盤といってもいいでしょう。

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リンデ/カペラ・コロニエンシスの交響曲66番、90番、91番(ハイドン)

今回は鼻が利きました。前記事であまりにも素晴しいディヴェルティメントを聴かせたハンス=マルティン・リンデの未入手の交響曲の中古を注文しておいたものが早速到着。

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ハンス=マルティン・リンデ(Hans-Martin Linde)指揮のカペラ・コロニエンシス(Cappella Coloniensis)の演奏で、ハイドンの交響曲90番、66番、91番の3曲を収めたアルバム。収録は1987年から88年にかけてですが、収録場所が3曲それぞれ異なりますので、レビュー記事の中で触れましょう。レーベルは独CAPRICCIO。

前記事で取りあげた、ハンス=マルティン・リンデのディヴェルティメントのことを調べている途上、リンデの指揮で他に交響曲の録音があることを知り、気になっていました。前記事の演奏があまりにも素晴らしかったので、これは注文しないわけにはいかぬということで、即中古盤を注文。幸い国内の出荷だったので、あっという間に本日到着していたと言う流れです。

いろいろ、レビューしなければならないアルバムがありますが、気になってこのアルバムをCDプレイヤーにかけると、、、予想通り、いきなり素晴しい響きのオーケストラが部屋に出現。アドレナリン大噴出です。どうやらリンデはハイドンの肝をつかんでいるようですね。

Hob.I:90 / Symphony No.90 [C] (1788)
収録は1988年5月18日、独ケルンの東30kmほどのところにあるリンドラー(Lindlar)という街の教育センターでのセッション録音。
カペラ・コロニエンシスは古楽器オケ。このアルバムでは一番オケが遠くに定位する落ち着いた録音。キレのいい古楽器オケの響きが鮮明に録られてなかなか鮮明。ハープシコードの繊細な響きが加わり、迫力だけではなく繊細な感じもよくでています。テンポは遅めでリズムを強調したもの。ディヴェルティメント集ではのびのびとした印象が勝っていたものが、オケが古楽器だということもあり、直線的なフレージングと表情は抑えながらもリズム感を強調したオーケストラコントロール。予想よりも古楽器らしいタイトな響きです。1楽章はキレの良さとハイドンの機知のバランスの良い秀演。
2楽章のアンダンテに入るとディヴェルティメントの演奏で聴かれた起伏に富んだのどかな音楽が徐々に顔を出します。おそらくオケのメンバーの力量はリンデコンソートの方が腕利き揃いなのでしょう。ソロのフレーズの音楽の豊かさはディヴェルティメント集に軍配があがります。ただし、メロディーを楽器ごとに受け継いでいく面白さは変わらず、この辺はリンデのセンスの良さが光るところです。このアンダンテの豊かな感興はリンデならでは。
メヌエットは独特の優雅さに迫力も加わりますが、中間部に入るとオーボエの絶妙なソロに耳を奪われます。
フィナーレは他の演奏で聴きなれたテンポよりかなり遅く、フィナーレを爽快感ではなく、堅固な構造の妙を聴かせたいと言うところでしょうか。ディティールをくっきり浮かび上がらせながら、骨格を丹念に描いていきます。確かにこの曲の骨格構成はこうして解きほぐすことで、さらに魅力を帯びて聴こえます。ラトルが終わったように見せかけて続く演出を得意としている曲ですが、リンデの演奏ではそもそもそれを織り込んがハイドンの機知をきっちり描く事に集中しているよう。なかなか筋の通った解釈です。

Hob.I:66 / Symphony No.66 [B flat] (before 1779)
収録は1987年1月26日、独バーデン=バーデンとフライブルクの間にあるフリーゼンハイムのスターネンベルクホールでのセッション録音。
1曲だけ10年ほど遡った時代の曲が挟まれています。録音会場と時期が異なるため、響きは変わります。オケの実体感が上がり、響きは少し厚くなります。なにより演奏に推進力が漲り、生命力あふれる素晴しい響き。オケの奏者が前曲よりもリラックスして、音楽に弾力があります。ハイドンの中期の交響曲の魅力が満ち満ちて、1楽章は圧巻の出来。
弱音器付きの弦楽器の奏でる、アダージョのほの暗いメロディーはハイドンの真骨頂。リンデもこの曲ではドラティやアダム・フィッシャーの演奏以上の説得力をもつ自然なフレージングで、まるでハイドン自身が乗り移っているかのような素晴しい演奏。1音だけピチカートを混ぜたり、曲の調子をクイックに切り替えたり、ハイドンの曲の面白さの博覧会のような曲を、ハイドンの意図通りであるかのように演奏していきます。極上のアダージョ。
アダージョの余韻を断ち切るように、こんどは表情を抑え、リズムを強調したあえて淡々としたメヌエット。曲調にあわせて自在にスタイルを変えながらも音楽には一貫性がある素晴しい演奏。
そしてフィナーレはざわめきを音楽にしたような不可思議な雰囲気から入ります。抑えた表情の中で展開する音楽の面白さ。そして最後にコミカルに展開するメロディ。まさにおもちゃ箱のような曲の魅力が溢れた演奏でした。

Hob.I:91 / Symphony No.91 [E flat] (1788)
収録は1988年1月29日、独ドルトムントとハノーファーの間にあるビーレフェルトのルドルフ・エーテカー・ホールでのセッション録音。録音は1曲目と2曲目の間をとった感じで、バランスはこの曲が一番。
ここまでで、すでにリンデの描くハイドンの魅力に引き込まれっぱなしです。やはりリンデはハイドンの音楽のツボをおさえて、ハイドンが考えた閃き、アイデアをひとつひとつ丁寧に、しかもセンス良くこなしていくので、聴いているほうも、ハイドンの曲の魅力がよくわかる訳です。最後のこの曲でも、曲自体の創意のまま丁寧にこなしていくので、悪かろうはずもありません。序奏から、これからはじまる音楽のそわそわ感に胸が高鳴ります。奏者も力みなく実にリラックスしての演奏。八分の力でのびのびと演奏しており、余裕たっぷり。1楽章から、2楽章のアンダンテ、メヌエット、フィナーレと何れの楽章もゆったりとした演奏で、演奏する側が心から楽しんで演奏しているのが伝わってくるような演奏。このメリハリや迫力に媚びないゆったりとした音楽こそ、ハイドンの本質だと言わんばかり。特にフィナーレのゆったりとした演奏が印象的。これぞハイドンの本質なんでしょう。

ハンス=マルティン・リンデのハイドンの交響曲集。やはりこの人、只者ではありませんでしたね。ハイドンの音楽を聴く悦びの真髄を味わえる素晴しい演奏でした。冒頭の90番の1楽章を聴いたときには、古楽器のさもありそうな演奏と聴こえたのですが、聴き進めるうちに、前記事の素晴しいディヴェルティメント集での豊かな音楽と同じ音楽が流れ出し、曲のジャンルやオケこそ違えども、リンデのハイドンの特質が一貫して感じられる素晴しい演奏となっていました。やはり、この人、ハイドンの真髄を知っていますね。評価はやはり全曲[+++++]です。特に66番、91番は決定盤といってもいいでしょう。ハイドンの交響曲の素晴しさがすべて詰まった名盤です。手に入るうちに、どうぞ。

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アンセルメ/スイス・ロマンド管の哲学者、90番

今日は懐かしさ満点の演奏。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

エルネスト・アンセルメ(Ernest Ansermet)指揮のスイス・ロマンド管弦楽団(L'Orchestre de la Suisse Romande)の演奏で、ハイドンの交響曲22番「哲学者」、交響曲90番、トランペット協奏曲、フンメルのトランペット協奏曲を収めたアルバム。収録は、交響曲が1965年10月、トランペット協奏曲が1957年11月、スイス・ロマンド管の本拠地、ジュネーブのヴィクトリア・ホールでのセッション録音。豪DECCAのELOQUENCEシリーズ。

今日はこのアルバムから交響曲の2曲を取りあげます。

アンセルメはハイドンを振る指揮者というイメージはあまりないのですが、交響曲ではパリ交響曲集など何枚か録音しています。これまでに一度レビューに取りあげています。

2010/10/28 : ハイドン–交響曲 : アンセルメの交響曲85番「王妃」

以前レビューした演奏は、今日取り上げる交響曲の1年前の1964年のBBC響との録音ですが、今日は手兵スイス・ロマンドとの録音。前記事でも書きましたが、アンセルメと言えばファリャの三角帽子の身の毛もよだつような素晴しい迫力の演奏が耳に残っています。数学者でもあったアンセルメとハイドンの相性は良さそうな気もしますが、以前の演奏では今一本領を発揮しきれていませんでした。このアルバムでは哲学者という独特の詩情をもつ曲をアンセルメがどう料理しているかが聴き所でしょう。

Hob.I:22 / Symphony No.22 "Philosopher" 「哲学者」 [E flat] (1764)
なにやらアンセルメのちょっと武骨さもある直裁なリズムにのって、聴き慣れた哲学者のメロディーが聴こえてきます。録音はDECCAらしいガッチリしたオケの骨格の実体感を見事にあらわしたもの。ヴィクトリア・ホールでのスイス・ロマンドの録音には名録音が多く手慣れた感じです。弦楽器はすこしザクザクした感触を残しながら、美しい響きをよくとらえています。木管楽器の饐えた感じの音色もこの頃のスイス・ロマンド独特のもの。淡々としたメロディーの繰り返しを聴いているうちにトランス状態になりそう。やはりこの哲学者はアンセルメの芸風に合っています。1楽章は淡々とした演奏から沸き上がる情感。この曲の真髄に触れる演奏です。
2楽章のプレストは、かなり構えが大きく、テンポを落としてがっしり感を感じさせるもの。やはりアンセルメらしくテンポは揺らさず、滔々と音楽を流します。おおらかというか、大げさな印象もある独特の表情付け。聴いているうちに曲の面白さにハッとさせられます。オケは大きなマスはそろっているのですが、適度に粗く、木炭デッサンでヴォリュームの表現は的確なのに細部には印象的な粗さがあるような風情。細かい事は気にせず、大きく音楽を描く一貫したスタイルは流石アンセルメというところ。
そのスタイルはメヌエットに入ると一層堅固になります。独特の筆の勢いは衰えず、個性的な筆致に圧倒されます。音量を上げて聴くと素晴しい迫力。オケのメンバーも微動だにしないアンセルメの指示に忠実に従い、音を置いていきます。ホルンのまろやかな音色と木管の味わい深い響きにうっとり。
フィナーレも風格十分。意外にオケの各奏者の演奏がきっちりしているのにあらためて感心します。ホルンと木管の見事なメロディーのリレー。ハイドンの素朴な音楽から諧謔性にスポットライトを当てて、独特の覇気で味付けしているよう。あまりに堂々とした演奏に圧倒されます。ん~、見事。

Hob.I:90 / Symphony No.90 [C] (1788)
アンセルメの選曲は流石。哲学者に90番を合わせてくるとは、ハイドンの交響曲をすべて把握して、自身の芸術性に最も合った曲を2曲選んでいるに違いありません。やはり遅めのテンポの堂々とした演奏。素朴な曲なのに、巨大な構築物のような迫力。小細工は一切無し。図太い筆で、マスをガッチリとらえた見事なデッサン。流麗ではなく武骨なんですが、力加減のバランスがよく、全体を非常によく見通したコントロール。巨大な蒸気機関車が煙を吐きながら莫大なトルクで坂を上っていくような迫力。ハイドンのこの交響曲に潜むエネルギーを見事に表現しています。三角帽子のあの素晴しい高揚感を彷彿とさせます。ちょっとハマってます(笑)
アンダンテはすこし手綱をゆるめて、流し気味。アンセルメの一貫してがっしりとしたコントロールは健在ですが、蒸気圧が少し落ちて落ち着きを取り戻します。一貫したリズムの刻みに乗ったフルートのメロディーの素朴な感触と、分厚い弦楽器によるアクセントの繰り返しが素朴ながら、規律を重んじるアンセルメらしさを感じさせます。朗らか一辺倒ではないアンダンテ。
この曲でもメヌエットの風格ある迫力は健在。筋骨隆々、疾風怒濤。清々しさもほんのりと乗った覇気溢れる演奏。中間部の木管の演奏はスイス・ロマンドとすぐにわかる音色。
この曲はラトルが、終わりそうで終わらないというパフォーマンスを好んで取りあげる曲。アンセルメは予想通り骨格のしっかりしたフォーマルな構築感を前面に出した演奏ですが、繰り返しが残っていることを意識させない終わらせ方はやはりハイドンのウィットを理解していました。派手な演出ではありませんが、ちょっと微笑んでしまうフィナーレでした。

このあとのトランペット協奏曲はちょっとさかのぼって1957年の録音。録音はかなりクォリティーが下がってしまうのと、あからさまにトランペットが古風な演奏ゆえ、ちょっとお薦めしにくいものでした。そのあとのフンメルは1968年と録音は良いのですが、こちらは予想に反して、結構快速テンポ。なかなか一筋縄ではいきませんね。

今日のレビューの対象とした哲学者と90番は流石アンセルメという演奏でした。このがっちりとした構築感と迫力、武骨さもある独特の雰囲気はアンセルメの演奏に親しんだ世代の方なら、懐かしさを感じていただけるでしょう。総マホガニー張りのヴィクトリア・ホールに轟くスイス・ロマンド管の音色にノックアウトです。アンセルメがこの2曲を選んで録音したということに、ハイドンへの深い理解が感じられます。この演奏もハイドンの本質的な魅力の一面をしっかりとつかんだものといえるでしょう。評価は両曲とも[+++++]とします。

さて、次の記事はアニヴァーサリーなんです。なんでしょう??

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tag : 哲学者 交響曲90番 ヒストリカル

トーマス・ファイ/ハイデルベルク交響楽団の90番、オックスフォード

しばらく更新が滞っていました。嫁さんが入院したので、病院と実家を行き来していて音楽をゆっくり聴く時間がとれませんでした。幸い嫁さんの方の経過は順調で、先程自宅に戻りようやく落ち着きました。ここはハイドン啓蒙の志の高さを疑われてはいけませんので、疲れた体にむち打って記事を書いておきます。というか、ハイドンの音楽を聴く事で私自身も癒されたいという心境です。

本当は整理中のBrilliantのスコットランド歌曲集を取りあげようと思ったのですが、もう少し整理に時間がかかりそうですので、今日は未聴盤ボックスからこのアルバム。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

トーマス・ファイ(Thomas Fey)指揮のハイデルベルク交響楽団の演奏でハイドンの交響曲90番、92番「オックスフォード」の2曲を収めたアルバム。ファイのハイドンの交響曲全集の第16巻に当たるもの。収録は2011年5月25日、26日、ドイツ、ハイデルベルク西方のバート・デュルクハイムのナチュラル・ホルン・アカデミーでのセッション録音。レーベルはhänssler CLASSIC。

ファイは何度もこのブログで取りあげていますので今更紹介の必要はないでしょう。過去の記事はこちら。

2012/06/11 : ハイドン–交響曲 : トーマス・ファイ/ハイデルベルグ交響楽団のマリア・テレジア、56番
2012/05/03 : ハイドン–交響曲 : トーマス・ファイ/シュリアバッハ室内管の「時の移ろい」「告別」
2011/07/06 : ハイドン–交響曲 : 【新着】トーマス・ファイの「帝国」、54番
010/12/26 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】トーマス・ファイのホルン協奏曲、ホルン信号
2010/08/01 : ハイドン–交響曲 : トーマス・ファイの69番、86番、87番

ファイの交響曲集は順調にリリースされ、リリースされるごとにこれまでの垢を落とすような快心の演奏で、我々を楽しませてくれます。このアルバムはこれまで未入手だったものをHMV ONLINEに注文していたもの。ポイントは名曲オックスフォードをファイがどう料理するかでしょう。

Hob.I:90 / Symphony No.90 [C] (1788)
今まで聴いたファイの演奏と近い響きですが、若干音の厚さが増しているような録音。冒頭からテンポをかなり積極的に動かしてスリリングなはじまり。途中で突然早いテンポへの鮮烈なギアチェンジが何度かあり、ファイの表現意欲が漲っているのがわかります。ティンパニがかなり踏み込んで、強打をかまします。メロディーの流れよりもリズム感と炸裂感を主体とした演奏。1楽章の大迫力のフィニッシュにファイの創意が集約されます。ティンパニが恐ろしいまでにクレッシェンドして皮を突き破るような爆発。
アンダンテは、いつもながらの上手い場面転換で抑えた素朴な表情から入ります。今後爆発するとわかってはいますが、この穏やかな入りが音楽には必要ですね。中間部は止まりそうなほどテンポを落として表情を引き締めます。それぞれの場面の性格に応じた描写の使い分けが巧みですね。フルートと弦楽器のみによる間奏部分や、いくつかの部分でかなりテンポを落とした表現は孤高さが際立ちます。美しいアンダンテ。
メヌエットはファイのいつも通りの展開。大胆さのなかに変化を織り交ぜた高度な表現。意外とソロ等の細部の出来も緻密さを感じさせたり、メロディーラインの美しさを感じさせる流麗さも織り込まれています。
フィナーレはメロディーラインの面白さと祝祭感炸裂の演奏。オーケストラが爆発のしどころ心得ており素晴らしい吹き上がり。この曲はラトルが終わりそうで終わらない演出で観客をなごませる演奏を得意としているもの。ファイは終わりそうで終わらないというところコミカルにではなく、かなりタイトに攻めて、怒濤のようなクライマックスの波が繰り返し襲ってくるような迫真の演技で会場を凍り付かせるような演奏。ここでもティンパニが荒れ狂ったような激しさで炸裂。リズムと炸裂感の激しさが印象に残りました。

Hob.I:92 / Symphony No.92 "Oxford" 「オックスフォード」 [G] (1789)
つづいてオックスフォード。冒頭の優しい序奏のチェロの音色の生々しさにちょっとビックリ。ちょっとしたところにファイの仕掛けが仕組まれています。主題は凡庸にならないよう、速めのテンポにかなりゴツゴツした表情でグイグイ進めます。もはやティンパニは雷鳴に近いものになっています。カルロス・クライバーがアンコールで振ったヨハン・シュトラウスの「電光と雷鳴」の地響きのようなティンパニを思い起こさせます。1楽章はこれまでの演奏の垢を強引に落としにいくような力みがちょっとありますでしょうか。変化とアクセントは今までのファイ通りなんですが、ちょっと力が入りすぎていなくもありません。力感の嵐のような演奏。
続いて美しいメロディーラインが有名な2楽章。冒頭はやはり表現を抑えて入り、流麗さすら感じさせるもの。そして中間部にはいると、鋭い楔を何本も打つような激しい表現に顔をのぞかせます。ここはファイの真骨頂でしょう。再び穏やかな表現に戻って曲全体のバランスを撮るような棒さばき。
メヌエットも前曲と同様の傾向の演奏ですが、表情の変化の幅が大きくなくなり、古楽器の音色を生かした純粋な演奏で、テンポも遅めのところが多いもの。
期待のフィナーレは、やはり速いですね。先日取りあげたルネ・ヤーコプスの演奏よりも荒々しさを感じるもの。有名なメロディーラインが完全にファイ節に変容。どんどんスピードがあがり、オケがついていけるか心配になるほどのテンポですが、これが見事にオケがついていき、速いパッセージのキレも見事。ヴァイオリン、金管とティンパニのキレは尋常ではありません。狂乱のようなフィナーレ。ここでも繰り返しを巧く使って、終わりそうで終わらない演出を意図しているよう。最後は古楽器のダイレクトな音色もあって耳に刺さるようなダイレクトな大爆発で終わります。

トーマス・ファイ指揮のハイデルベルク交響楽団の演奏によるハイドンのザロモンセット前夜の傑作交響曲2曲。アーノンクールの弟子らしい灰汁の強さと、鍛え上げられたオケに寄る吹き上がるような高揚感、荒れ狂うリズムとクレッシェンドが堪能できる演奏。期待に違わぬ演奏でした。やはり今後が楽しみなシリーズです。評価は両曲とも[+++++]としました。

ファイのシリーズは現在最新が17巻。是非完成までこぎ着けてほしいものです。

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tag : 交響曲90番 オックスフォード 古楽器

ガーディナー/ウィーンフィルの90番、97番ライヴ

これはいつ手に入れたのか、記憶にありません。未登録盤を入れたボックスに長らくはいっていたもの。この夏は未聴のCD-Rをいくつか取りあげます。

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ジョン・エリオット・ガーディナー(John Eriot Gardiner)指揮のウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ハイドンの交響曲90番、97番の2曲を収めたアルバム。90番が1995年1月15日、97番が2002年2月1日のライヴ。ホールがどこかは記載がありませんが、ムジークフェラインでしょうか。レーベルはKAPELLMEISTERというアメリカのCD-Rレーベル。

ガーディナーには天地創造や四季、後期のミサ曲など、ハイドンの声楽曲の録音があります。しかし独特のちょっとせかせかしたフレージングの多い演奏がどうもしっくりこず、ハイドンに関してはあまりいい評価をしていません。当ブログでも天地創造を取りあげておりますので、リンクを張っておきましょう。

2010/06/01 : ハイドン–オラトリオ : ガーディナーの天地創造

そのガーディナーがウィーンフィルという現代最高のオケの一つを振ったハイドンの交響曲のライヴはどうでしょうか。

Hob.I:90 / Symphony No.90 [C] (1788)
力感はあるものの若干不鮮明な、いかにもCD-Rらしい録音。ただ音楽は抜群の生気。ウィーンフィルに染み付いたハイドンの音楽をガーディナーが呼び覚ましている感じ。不鮮明な録音からでも感じるウィーンフィルの素晴らしい木質系の弦楽器の音。きっちりとした速めのテンポでくっきり浮かび上がるハイドンの名旋律。古楽器を演奏したときの堅苦しさは微塵もなく、非常にのびのびとした音楽。木管の美しさ、弦楽器の美しさ、テンポ感の良さ、くっきり浮かび上がるメロディーの美しさと申し分なし。細かい節回しの絶妙な巧さは流石ウィーンフィルというところでしょう。これはすばらしい90番の予感。
2楽章のアンダンテも木質系の弦楽器の美しい音色にうっとり。ウィーンフィルの美しい音色で、この楽章に特徴的な大きな波が押し寄せるような大迫力の音響を表現。終盤の木管楽器の絡み合う部分の美しさは素晴らしいものがあります。
メヌエットもウィーンフィルの美音が印象的。これで録音がもう少し良ければと思わざるを得ません。ガーディナーははっきりいって古楽器を振ったときよりもかなりいいです。会場のノイズもそれなりに聴こえますが、変な処理をしていない分音楽に生気があり、結果的に会場の興奮をダイレクトに伝えられているということでしょう。
フィナーレは速めのテンポで抜群の生気。この楽章のエネルギーは凄まじい迫力。ハイドンの終楽章の最上の演奏といっても過言ではありません。くっきりとしたコントロールにウィーンフィルが万全の演奏で応えます。この楽章は終わりそうで終わらないラトルの演出が記憶に新しいところですが、演出ぬきでもこの演奏のキレは素晴らしい。ベルリンフィルのある意味鋼のような合奏力と、ウィーンフィルの木質系の音楽に満ちた合奏力の違いも大きいですね。これは素晴らしい演奏。会場は拍手喝采。

Hob.I:97 / Symphony No.97 [C] (1792)
こちらはだいぶ新しく2002年2月の演奏で、録音のクリアさは上がってるんですが、冒頭1楽章の出だしで何度か録音レベルが明らかに変わります。まあ、CD-Rということでご愛嬌ですが、ウィーンフィルの美しい響きがより鮮明に聴こえるようになり、細かいことは気になりません。ガーディナーは97番という曲の曲調もあって、1楽章は落ち着いた入り。ウィーンフィルの標準的な演奏という感じですが、それだけで十分に美しい演奏。やはりハイドンのことを熟知したウィーンフィルならではの演奏ということができるでしょう。ありがたくて拝みたくなるような演奏。弦楽器の響きは最高です。技術ではなく音楽がそこにあります。1楽章は威風堂々とした素晴らしい彫刻的な仕上がり。
つづくアダージョはちょっと速めで弦楽器のさざ波のような音楽が心地良い演奏。中盤以降のオケの爆発時にホール内に響き渡るオケの音が痛快。何となくムジークフェラインのような気がします。後半ヴァイオリンの音がはっきりと鮮明さを増します。何か奏法を変えているのでしょうか。ここでもハイドンの機知に唸るばかり。2楽章の録音は安定しています。
3楽章のメヌエットはちょっとリズムに変化を持たせて表現の幅を広げます。比較的じっくり構えた演奏。97番というおおらかな曲調を踏まえたものでしょう。途中のヴァイオリンのソロの美しさも流石ウィーンフィル。
予想通りフィナーレも飛ばさず、じっくりいきます。前曲の暴風のような素晴らしい盛り上がりもいいものですが、97番のフィナーレはじっくり行ってほしい方ですので、いい方に振れてます。前曲よりもウィーンフィルがリラックスして弾いていることがわかります。最後に消え入るような静寂をはさんで、響きの海に。こちらも万雷の拍手に包まれますが、拍手のフェードアウトがあっという間なのがご愛嬌。

90番は素晴らしいエネルギーに溢れた名演。97番はウィーンフィルがオーソドックスに演奏したハイドンですが、両者とも結果的にはライヴ好きの私には素晴らしい演奏。両曲ともに[+++++]としました。ガーディナーの汚名挽回ですね。ちなみに巷では評判の演奏が多いガーディナーですがいまひとつ古楽器の演奏で没入できるものに出会いません。今回の演奏は古楽器風の演奏でもなければノンヴィブラートの演奏でもありません。いわゆる普通に現代楽器を振った演奏として素晴らしいということ。ガーディナーの素顔はどこにあるのでしょうか。

今回のアルバムでちょっと興味をもち直しましたので、HMVの40%OFFセール便乗で、未入手の四季を注文しちゃいました。こちらは届いてよかったらレビューします。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 交響曲90番 交響曲97番 ウィーンフィル CD-R ライヴ録音

ブリュッヘンの90番、91番、オックスフォード

今日は3月最初のアルバム。今日はブリュッヘンのハイドンです。

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フランス・ブリュッヘン(Frans Brüggen)指揮の18世紀オーケストラ(Orchestra of The 18th Century)の演奏で、ハイドンの交響曲90番、91番、92番「オックスフォード」の3曲を収めたアルバム。すべて1994年から95年にかけてのライヴ収録。収録日とロケーションは曲ごとのレビューと一緒に記載します。

このアルバムを取り上げたのは、アルバム自体を最近手に入れたため。ブリュッヘンのハイドンの交響曲はほとんど所有していたのですが、このアルバムに収められた91番、92番のみ未入手でした。90番は他の曲とセットでリリースされたものを入手していました。ブリュッヘンのハイドンはひところ全録音を収めたボックスセットが販売されていたんですが、あと2曲のところだったので、買わずにじっと我慢しているうちにPHILIPSレーベル自体がDECCAに統合となり、ブリュッヘンのボックスもいつしかあまり見ないようになってしまい、どうしたものかと思っていたところ、ディスクユニオンでようやくこのアルバムを見かけたもの。ブリュッヘンのハイドンのコンプリート、だいぶかかりました(笑)

最近ネット上でレビューなどされていますが、ブリュッヘンは先月新日本フィルを振ってベートーヴェンの交響曲やバッハのロ短調ミサなどを演奏して話題になったよう。まったく無防備でしたので、コンサート情報も知らず、従って公演にも顔を出しておりません。演奏のようすなどは稲毛海岸さんのブログにくわしくありますのでそちらをご参照ください。

音楽の都:ブリュッヘン/新日本フィル(2011/2/17)

リンクした記事の他にもコンサートのレビューが豊富でとても読み応えがあります!

さて、ブリュッヘンのハイドンですが、当ブログでは3度に渡って取り上げています。

2010/11/01 : ハイドン–交響曲 : ブリュッヘンの88番、89番、協奏交響曲
2010/10/20 : ハイドン–管弦楽曲 : ブリュッヘンの十字架上のキリストの最後の七つの言葉
2010/04/04 : ハイドン–交響曲 : ブリュッヘンのザロモンセット

ブリュッヘンのハイドンは古楽器の中では異色ともいえる分厚い迫力のある響きで描くスケール感と古楽器の雅やかさの相俟った素晴らしいものですが、曲によって出来にムラがあるのも正直なところ。最近聴いた中では上記記事でふれた88番が素晴らしい出来だったのが記憶に新しいところ。ブリュッヘンのハイドンの残された未入手盤、今日は時間もあるため90番から92番まで3曲ともレビューすることとしましょう。

いつもの大宮真琴さんの「新版ハイドン」によれば、この3曲は作曲の経緯から3曲セットのもので、フランスのドーニ伯爵からの依頼により作曲されたもの。3曲とも自筆譜が存在し、ドーニ家の蔵書印が押されているとのこと。作曲は1788年~89年にかけて。ハイドンはその後1791年にロンドンを訪問した際、第1回のザロモンコンサートで演奏されたのが92番「オックスフォード」で、この曲の呼び名は1791年7月にオックスフォード大学から名誉音楽博士を授与された際の記念音楽会で演奏されたことに因んだものとのこと。

まずは90番。(1994年5月オランダ、ユトレヒトのVredenburgでのライヴ)

このアルバムでもっとも鮮明な録音。冒頭の序奏からブリュッヘン特有の図太く邪気に溢れた古楽器の響きが殺気に近い緊張感。ちょっとくどさを感じる寸前までアクセントを強調して、じっくりしたテンポでぐいぐい進めます。ブリュッヘンのハイドンの最も素晴らしい面がでた演奏。この迫力は古楽器では誰も真似ができないでしょう。木管楽器の柔らかい音色と畳み掛ける弦の対比が素晴らしい効果。リズムは朴訥に近いんですが、それが迫力をさらに増しているといったところでしょう。1楽章から怒濤の迫力!
2楽章はアンダンテ。ブリュッヘンのゆったりした楽章はあっさり気味に演奏することが多いんですが、この楽章も練ることもなくあえてさくさく進め、途中の盛り上がりの迫力で聴かせるパターン。途中楔が打たれるようにはいるアクセントの迫力は1楽章に続き流石のもの。途中顔をだす木管やホルンの響きは極上ゆえ、ざらついた弦とのコントラストは最高。
3楽章のメヌエットは遅めのテンポでじっくりとしたメヌエット。中間部のオーボエがこれまた美しい音色で彩りを加えます。
フィナーレはブリュッヘンの真骨頂、素晴らしいキレで分厚いオケをコントロール。この終楽章は見事の一言。以前ラトルとベルリンフィルのアルバムでも触れましたが、この楽章は終わったと見せかけて繰り返しが始まるような曲。ただし、ラトルがそれを演出として使っているのに対し、ブリュッヘンはああくまでも正統派で曲自体の魅力をフルに表現。素晴らしい演奏ですね。

続いて91番。(1995年5月オランダ、エンスヘーデの音楽センターでのライヴ)

ロケーションが変わって、ドイツ国境に近いエンスヘーデでのライヴ。前曲のキレまくりの演奏とくらべると、曲調も手伝って若干大人しめの演奏。録音は前曲よりも若干デッドでちょっと潤いに欠ける印象。会場ノイズの除去の処理の影響でしょうか。演奏自体は迫力に溢れたものですが、キレたところと抑えたところの対比が若干劣るせいか、フレージングの締まりが弱くなっている印象もあります。あくまで前曲比で、それなりに良い演奏である前提です。
2楽章のアンダンテは前曲同様あっさりした入りで途中に図太い楔をあしらった構成。ただしフレージングのきれがちょっと落ちて、つなぐ部分を引きずるようなところがあり、前曲ほどの迫力には至りません。
3楽章のメヌエット、今度は普通のテンポ。前半後半の舞曲の迫力はブリュッヘンならでは。この楽章は中間部の柔らかい表現がなかなか良いです。
フィナーレはやはりブリュッヘンの特徴がよく出たもの。細かいアクセントやリズムとコントラストの変化をちりばめながら、基本的にはオケの迫力溢れる音色で聴かせるもの。

最後は92番「オックスフォード」。(1995年1月オランダ、ユトレヒトのVredenburgでのライヴ)

ふたたびユトレヒトでのライヴ。こちらも残念ながら90番の素晴らしいキレの音響とは少し差があります。90番と比べて低音よりの録音。全体的に流れに乗った演奏。90番が明確なアクセントと間を最大限に生かしてすばらしい迫力を生んでいたのに対し、オックスフォードの方はある意味普通の演奏に近く、90番ほどテンポを落とさずブリュッヘンにしてはメロディーが流れています。
第2楽章のアダージョは基本的にあっさりした感じのものながら、これまでよりもデュナーミクの幅を大きめにとり、丹念な表情づけを意識しているよう。つづく3楽章のメヌエットも比較的あっさりした展開。
最後のフィナーレは速めのテンポで抑え気味に有名なメロディーから入りますが、すぐにブリュッヘンらしく分厚いオケの響きで一気に迫力を増します。この曲は明確に終楽章の盛り上がりに焦点を合わせた演奏。終楽章に入り一気に気合いが漲ります。第2、第3楽章が比較的あっさりしていたのは、ここにポイントを合わせていたからでしょう。速めのテンポのまままくしたてるように進め、フィナーレのクライマックスまで持っていきます。この楽章の迫力は流石ブリュッヘンというところでしょう。

評価は、90番が[+++++]、91番とオックスフォードが[++++]ということとします。このアルバムの聴き所はやはり抜群の出来の90番。その直後におかれた91番、オックスフォードも良い演奏なんですが、90番のすばらしさとはやはり差がつくところ。

久々にブリュッヘンのハイドンを堪能です。今度来日するときには是非生を聴いてみたいと思います。

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tag : 交響曲90番 交響曲91番 オックスフォード ライヴ録音 古楽器 おすすめ盤

カール・ベーム/ウィーンフィルの交響曲集-2

昨日のベームの交響曲集の続き。

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さて、前記事に続いてCD-1の2曲目の89番。例の「しょ、しょ、しょじょじ」です。88番と同時期の録音だけに気合いの充実は同レベル。1楽章はゆったりしたテンポで入り、いきなり主旋律のメロディーとアクセントの面白さを見せつけられます。オケの集中力とキレともに素晴しいもの。木管楽器のソロなどもそれぞれすばらしい腕前。響きの豊かさとソロのキレは流石ウィーンフィルですね。
2楽章は1楽章からさして変化のないテンポで自然に入ります。奇を衒ったところは一切なくメロディーを自然に奏でるだけでこの楽章の素晴しさが伝わります。
3楽章のメヌエットは力を抜いた良さが味わえます。88番の気迫漲るメヌエットとは異なり、素朴な響きが特徴。
フィナーレはすこし溜の効いたフレージング。弦楽器の響きの美しさで一気に聴かせます。
この曲は88番同様鮮度の高いオーケストレーションと自然な響きの結晶のような演奏ですね。

続いて、90番。ラトルが得意としてよく取り上げている曲ですね。この曲は前2曲の翌年1973年5月の録音。1楽章は冒頭の一音から迫力の音響。非常に遅いテンポの序奏。主題に入り一気にテンポが上がりフルスロットルに。調律の関係かオケの音色が前2曲より若干濁ってます。迫力は今までで一番。オケに力が漲ってます。
2楽章は前曲同様、ベームの自然なコントロールが美しい演奏。途中のフルートのソロが非常に美しいですね。
3楽章のメヌエットは力みがちょっと目立ちますでしょうか。
フィナーレは非常に明確なメリハリをつけて迫力も十分ですが、ちょっと型にはまった印象もあり、生気と言う意味では後退でしょうか。
90番は迫力十分なんですが、ちょっと固さ気になる演奏です。

CD-2に移って91番。私の好きな曲。1楽章は非常にゆったりしたテンポで入ります。幸せに満ちる時間。素晴しい序奏。ゆったりとした演奏が曲想に合ってます。ベームのコントロールはこの交響曲集の中ではオケに任せている部分が多いように聴こえます。わりと自然なフレージングが多く、流れるような演奏。
2楽章は極上。作為のない自然な流れで曲の盛り上がりを表現。
3楽章は大きな構えで、小節を効かせながらも力みはなく、雄大なオケと中間部の押さえた表現の対比が見事。
フィナーレも自然な流れで徐々にクライマックスにむけて盛り上げていき、最後は秩序と混沌の坩堝のような複雑な音符を見事に表現して終了。やはり91番は名曲です。

続いて92番「オックスフォード」。入りは超スローに非常に押さえた入り。主題に入りフルスロットル。フレージングがちょっと固いところがあるのは前曲同様。ほんのちょっと小節を押さえればいい感じなんですが、この辺は紙一重のちがいといったところでしょう。迫力は素晴しいんですが、力んでオケを鳴らしすぎている感じもしないでもありません。フレーズ全体の有機的なつながりがちょっと弱い感じです。
2楽章は超滑らかな開始で、1楽章の力みが消え、柔らかいウィーンフィルの響きを楽しめる楽章。
続く3楽章も自然さを保ちます。途中のホルンの印象的な響きがムジークフェラインにこだまする美しさ。
やはり「オックスフォード」聴き所は4楽章です。入りのリズムは何と速めで、いきなりフルオケで畳み掛ける素晴しい迫力。大編成オケらしいふけ上がりが見事。音量の対比がこれだけの幅にもてるとフィナーレの盛り上がりも素晴しい迫力。途中の押さえた部分にもピンとはりつめた緊張感。最後は振り切れて終了。
「オックスフォード」は1楽章がちょっとくどいのが欠点。これがなければ良い演奏なんですが。

最後は協奏交響曲。これは90番と同時期の録音。ソロはウィーンフィルのメンバーでしょう。ヴァイオリンはおなじみライナー・キュヒル(Reiner Küchl)、チェロはロベルト・シャイヴァイン(Robert Scheiwein)、オーボエはカール・マイヤーホーファー(Karl Mayrhofer)、ファゴットはディートマール・ツェーマン(Dietmar Zeman)。1楽章はゆったりとした入り。ウィーンフィルの弦楽セクションの素晴しい響きをゆったり楽しめます。すぐにソロが一通り顔を出しますが、まずはキュッヒルの艶やかなヴァイオリンの音色に圧倒されます。それからシャイヴァインの極上のチェロの響き。ソロの巧さは流石ウィーンフィルですね。ゆったりとした時の流れに乗ってソロが自由に歌う感じです。オケの方も特にヴァイオリンの弓さばきがキリッとエッジがついて鮮明なオケの響きを特徴づけています。1楽章の最後のカデンツァはクアルテットのような緊密な掛け合いを楽しめます。素晴しい1楽章です。
つづく2楽章は、いきなりソロの魅力炸裂。オーボエとチェロの響きにうっとり。これだけソロが楽しめるこの曲も珍しいですね。ウィーンフィルの名人芸堪能楽章とも言えるでしょう。チェロのシャイヴァインが時折流れるような滑らかな音階で聴かせどころ作ります。時折押し寄せるオケの波が心地よいですね。
3楽章はオケの柔らかく分厚い響きとソロの対比が見事。途中のチェロの鳴きが印象的。極上のウィーンフィルの響きとソロの名人芸による至福の瞬間。

このアルバムの前記事で取り上げた88番以外の評価は89番、90番、92番「オックスフォード」が[++++]、90番が[+++]、91番と協奏交響曲は[+++++]ということに。このアルバムの聴き所は88番、91番と協奏交響曲です。

ベームの交響曲はパリセットもザロモンセットもなく、その間をつなぐこのセットのみ。コンサートではどうだったのでしょうか。このセットではベームの全盛期の覇気と極上のウィーンフィルの響きを堪能できる名盤ということができるでしょう。今まであんまりちゃんと聴いてこなかったアルバムゆえ、いまさら感がありますが、皆さんにお薦めしたい名盤と言うことが出来るでしょう。

さて、今日もこれからスポーツクラブでひと泳ぎして、昨夜の焼酎を流してきます(笑) 今日はラックの掃除でもしましょうか。テレビでは東京競馬場のジャパンカップが。ブエナビスタ強いですね。府中は道が混みますね(笑)

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tag : 交響曲89番 交響曲90番 交響曲91番 オックスフォード 協奏交響曲 おすすめ盤 ハイドン入門者向け

起死回生! ラトル/ベルリンフィルのライヴCD-R

今日は予告通りサイモン・ラトル、ベルリンフィルのハイドンのライヴ盤を取り上げます。

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DiscLosure Classicsというアメリカのレーベル。2003年9月26日のベルリンフィルのコンサートのライヴ収録。収録曲目は収録順(おそらく演奏順)にハイドンの交響曲67番、チェチーリア・バルトリ(メゾソプラノ)のソロによるハイドンの歌曲「ベレニーチェよ、何をしているのだ」、同じくバルトリのソロによるグルックのアリア、最後はハイドンの交響曲90番、例の終わりそうで終わらないパフォーマンス付きの演奏です。
ラトルは2002年からベルリンフィルの芸術監督の地位についていますので、このコンサートは2年目のシーズンの開始間もなくの演奏。ベルリンフィルのウェブサイトにプログラムが残っています。

ベルリンフィル:2003年9月26日のコンサートプログラム(英文)

まずは、交響曲67番。一聴してわかるEMI盤とは異なる実体感のある音響。1楽章冒頭から生気が漲っています。ベルリンフィルのハイドンといえば、こうこなくては。1楽章のささやくような序奏から主題の強奏による展開までの畳み掛けるような迫力と、中期の交響曲特有のシンプルな構成の面白さの高次元のバランス。ベルリンフィルの弦楽セクション特有の力感漲るフレージングが生きていますね。フレージングのキレだけで1楽章を堪能できます。
2楽章のアダージョは絶品。弱音器つきの弦の静かなメロディと木管のコントラストが素晴らしい。ラトルの特徴がフルに発揮された至福の9分間。このアダージョのためにこのアルバムを買う価値有りです。アダージョのあまりの素晴らしさに厳しいフィルハーモニーのお客さんも思わず拍手。
3楽章のメヌエットはヴァイオリンのソロが活躍する構成。楽章間のコントラストも見事。冒頭の一音から覇気が漲ります。
フィナーレは、ハイドンの天才を証明するような素晴らしいキレ。コントラスト、展開、力感、そして弦楽器のソロでのクァルテットのような中間部、すべてが完璧な演奏。67番がこれほど素晴らしい曲だったとは。この夜の演奏を生で体験したお客さんの興奮はいかばかりだったでしょうか。
1曲目から素晴らしい演奏。これぞベルリンフィル、これぞラトルというべき演奏ですね。

2曲目は現代最高のメゾ、バルトリの登場。ナクソスのアリアンナではなく、「ベレニーチェよ、何をしているのだ」。バルトリのこの曲はアーノンクールとのDVDでも観ることが出来ます。DVDの演奏に比べ伴奏の力強さと伴奏のメリハリは遥かにこの演奏のほうが優れており、バルトリの声の張りも段違い。ここでもベルリンフィルの弦楽セクションの炸裂ですね。拍手喝采とブラヴォーが出来を象徴。

そして最後はEMI盤にも後年の録音が収録されていた交響曲90番。前回取り上げた演奏と異次元の集中力。何気ないフレーズもギリシャ彫刻のような立体感に溢れるフレージングでこれまた生気が漲りまくり。同じ指揮者とは思えない充実ぶり。オーボエの旋律に施された修飾音のキレもよく、オケが絶好調なようすが手に取るようにわかる演奏。
2楽章はリラックスした展開ながら所々低音弦の楔がよく効いて立体感抜群。後半のチェロのソロも堂々とした佇まい。3楽章のメヌエットもこれまでと同様、大迫力。途中のオーボエのメロディがとろけそうな美演。
そしてフィナーレはキレまり。キレてるだけに例の演出も見事に2度も効いて、場内の盛り上がりも最高潮となり、ベルリンフィルも底力を発揮してフィニッシュ。素晴らしいハイドンですね。

評価はもちろん全曲[+++++]。このアルバムを聴かずにラトルのハイドンを語るなかれ、ですね。

この演奏でようやくラトルとベルリンフィルの実力が明らかになった気がします。考えさせられるのはアルバムをプロデュースする視点。表面的に整った演奏をアルバムにまとめても、演奏がキレてなければ魅力はありません。今回取り上げたアルバムはいわゆる海賊版。取り上げるのに道義的に問題があるのかもしれませんが、演奏の素晴らしさに変わりはありません。このアルバムをリリースしたのは酔眼と言えるでしょう。著作権上の問題はあるのかもしれませんが、ラトルの真価を伝えるという意味では、正規盤以上に存在価値があるものと思います。

どこかで見つけられた方、手に入れるべき必聴盤です。

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tag : 交響曲67番 歌曲 交響曲90番 おすすめ盤 ライヴ録音 ラトル CD-R ベルリンフィル

ラトル/べルリンフィルの交響曲集-2

今日は昨夜のつづきということでサイモン・ラトル指揮のベルリンフィルのハイドン交響曲集のその2。

CD1の3曲目は交響曲90番。実はラトルは90番については以前、バーミンガム市交響楽団とも録音を残している上、ベルリンフィルのコンサートでも取り上げ、2003年9月26日のコンサートの模様を収めたCD-Rのライヴ盤もリリースされています。ハイドンの交響曲の中では気に入って取り上げている曲のようです。

昨日の記事は、88番と89番を聴きながら書いたため、ラトルの今ひとつつかみ所のない演奏スタイルを探るような記事を書きましたが、90番の演奏も基本的に同様の傾向。ただし、先のCD-Rに収録された90番を確認してみると、こちらはなんと非常に生気に溢れた印象。よくよく演奏を比べながら聴いてみると大きな違いと意外な共通点が判明しました。

最大の違いは録音です。もちろんEMI盤の方が鮮明な録音ではあるのですが、おそらくライヴの会場ノイズを打ち消してスタジオ録音盤のごとき音響とするためにいろいろと処理をしているんでしょう、音から生気を奪ってしまっているように聴こえてなりません。CD-R盤は良くあるように会場ノイズはそのまま。ただし、オケの実体感と響きの美しさは段違い。これではレコード会社が山口百恵のいい日旅立ちクラスの力の入れようだとしても、力の入れ方を誤ったとしか思えません。

私自身はライヴ盤は会場の興奮をそのまま伝えればいいと思いますので、咳払いや会場ノイズはあまり気になりませんし、無理に消して生気を失わせてしまうのは本末転倒のような気がします。そもそもスタジオ録音がリリースできればいいのでしょうが、昨今の経済情勢では、録音のためにオケを拘束するための費用をかけるよりはライヴ収録の音源を音響処理してスタジオ録音のような録音でリリースできれば、より少ない経費でアルバムをリリースできることになる訳ですね。このような発想が結果的にアルバムの本質的な魅力を削いでしまっているとしたら、本当に本末転倒としかいいようがありませんね。

一方共通点の方は終楽章の扱い。ラトルが90番を好んで取り上げる理由がわかりました。終楽章は繰り返しの指示が2度あるのでしょうが、繰り返すタイミングで終了と勘違いした観客が拍手する、というのを逆手にとって、繰り返しなのにさもフィナーレのような終わり方で盛大な拍手。しかし拍手の途中で繰り返しを開始すると観客はビックリ。次こそ本当に終了と思いきや、またまた繰り返し。そして3度目にようやく本当に終了というシナリオによるパフォーマンスが気に入ってのことでしょう。

本題のEMI盤でも会場の笑いをさそい、最後は盛大な拍手で終わるところをみると、コンサートの最後を盛り上げるいい演出となっているんですね。CD-R盤の演奏はライヴだけに、終楽章はパフォーマンス付きバージョン。ラトルが好んでこの曲を取り上げているのはこのパフォーマンスを18番としているからなんでしょう。

今回のEMI CLASSICS盤では、このパフォーマンスで会場を盛り上げる様子にくわえ、通常の演奏板をalternative versionとして双方を収めてあります。

こういった違いと共通点をもつ2つの演奏を通して、EMI盤の位置づけがより明確になったんではないでしょうか。90番の評価は[+++]としました。

刻んで申し訳ありませんが、CD2に収録の91番、92番、協奏交響曲の3曲は、また明日に取り上げさせていただきます。なぜかCD2への収録曲は、CD1の曲より録音も良く、生気も増しているんですね。明日のレビューをお楽しみに!

※CD-R盤にはバルトリの歌う歌曲もふくまれていますので、別途取り上げる予定です。

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プロフィール

Daisy


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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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Joseph Haydn Discography at H. R. A.
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2016年9月のデータ(2016年9月30日)
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