ヘルムート・フッケ/フリッツ・レーハンのオーボエ協奏曲、協奏交響曲(ハイドン)

しばらく間が空きました。今日は最近手に入れたLP。

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ヘルムート・フッケ(Helmut Hucke)のオーボエ、フリッツ・レーハン(Fritz Lehan)指揮のコンソリティウム・ムジクム(Consortium Musicum)の演奏で、伝ハイドン作のオーボエ協奏曲とハイドンの作による協奏交響曲の2曲を収めたLP。協奏交響曲の独奏者は別記します。収録情報は記載されていませんが、以前湖国JHさんに貸していただいたこのLPと同一演奏であると思われるオーボエ協奏曲を収めたCDの情報では1961年3月8日から10日にかけてのセッション録音とのことです。レーベルはcolumbiaとEMIの両方のロゴが配されたもの。

このアルバムを取り上げたのはひとえに演奏と録音が絶妙に良いからに他なりません。

当ブログの読者の方なら先刻ご承知の通り、オーボエ協奏曲はハイドンの作品として出版され多くの録音もありますが、近年の研究によってハイドンの作ではなく、作曲者不明の曲というのが最近の見解です。それでもごく最近でも録音され続けているのはなかなか侮れない、いい曲だというのが理由でしょう。これまで取り上げたアルバムは皆それぞれ素晴らしい演奏でした。

2017/08/09 : ハイドン–協奏曲 : ハインツ・ホリガーのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)
2015/04/28 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】フランソワ・ルルーのリラ協奏曲、オーボエ協奏曲(ハイドン)
2015/03/23 : ハイドン–協奏曲 : パウルス・ファン・デア・メルヴェ/ヴァントのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)
2015/03/22 : ハイドン–協奏曲 : エルネスト・ロンボーのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)

オーボエのヘルムート・フッケは調べてみたのですが、手元のアルバムの解説にもネット上にも詳しい情報はありませんが、コレギウム・アウレウムの中心的メンバーだったとのこと。指揮者のフリッツ・レーハンについてもほとんど情報がなく、手元には他にこのアルバム同様コンソリティウム・ムジクムを振ったトランペット協奏曲などを収めたLPがあるのみ。そしてこのコンソリティウム・ムジクムもよくわかりません(苦笑)。Discogsの記載を見るとConsortium Musicum Ljubljanaという同名のオケもあり、こちらは旧ユーゴスラビア、現セルビアの首都であるリュブリャナのオーケストラのようですが、果たして同じオケなのかも判然としません。いつもは奏者やアルバムの背景を色々調べるのですが、久しぶりに調べがつきません(笑)

Concerto per il oboe [C] (Hob.VIIg.C1)
いきなり迫力満点で素晴らしく広がりのあるオケの序奏に驚きます。最新録音に劣るどころかキレキレのオケの響きに釘付けになります。比較的速めのテンポに乗ってグイグイと推進力満点のオケ。フリッツ・レーハン、素晴らしいオーケストラコントロール能力の持ち主とみました。協奏曲の中でも一際オケの伴奏が充実したこの曲だけに、このオケの充実ぶりは聴き応え充分。ヘルムート・フッケのオーボエもオケのエネルギーに反応して艶やか伸びやかな音色で応戦します。フッケもオーボエ特有の音を伸ばしたところの表情が特に豊かでホリガー並みの見事なオーボエさばき。曲が進むにつれて、ふとした陰りと明るさの間を行き来しながら美しいメロディーが交錯するこの曲の魅力が際立ってきます。鮮やかなオーボエの音色に負けないオケの瑞々しい響きでソロもオケも実に華麗な演奏に夢見心地。
続くアンダンテでは、フッケのオーボエ音色の美しさがさらに際立ちます。1楽章の華やかさから一転、しっとりとした響きの美しさを印象付けるように演奏もリラックスして癒しに満ちあふれます。ハイドンの作ではないとはいえ、このメロディーの美しさと展開は見事ですね。特にオケは完全に抑えられ、すべての楽器がデリケートな音量コントロールで弱音の豊な表情を作り上げます。
フィナーレの入りも絶妙に抑えられて、前楽章の余韻をしっかりと踏まえます。徐々にオケが力を取り戻しますが、今度はおおらかにオケを鳴らすことで、1楽章とは印象を変えてくる巧みな演出。中間部の実にニュアンス豊かな演出といい、大局的な設計の確かさといいフリッツ・レーハンという指揮者、素晴らしい実力の持ち主ですね。最後は華麗な響きで締めくくります。ブラヴォー。

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Hob.I:105 Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
4人の独奏者は下記のメンバー。おそらくコンソリティウム・ムジククムのメンバーではないでしょうか。

ヴァイオリン:ウェルナー・ノイハウス(Werner Neuhaus)
チェロ:ハンス・プリューマヒャー(Hans Plümmacher)
オーボエ:ヘルムート・フッケ(Helmut Hucke)
ファゴット:ウェルナー・マウルシャット(Werner Mauruschat)

しなやかなオケのコントロールはオーボエ協奏曲と変わらず。穏やかにコントロールされた推進力はこの曲の雰囲気にピタリ。冒頭から4人の独奏者はイキイキとした鮮やかな演奏で見事なアンサンブルを聴かせます。完全に息が合って独奏者同士が楽しんで演奏している雰囲気がよくわかります。フリッツ・レーハンのコントロールするオケはあえて表現を抑えながら溜めを作らず清水の流れのように淀みのない清々しい音楽。この曲の本質的な魅力を教わった気になります。じわりと湧き上がる演奏の喜び。天真爛漫にメロディーが奏者の間を飛び回るような愉悦感に包まれます。なんという洞察力。フリッツ・レーハンという人、音楽の本質を見極める類まれな能力を持っているようですね。
続くアンダンテはこの曲も美しいメロディの宝庫。やはりヘルムート・フッケのオーボエの艶やかさが一際目立ちますね。オケの方はオーボエ協奏曲の時とはちょっとテンションが変わって、伴奏に徹する感じで表情も少し平板。
2楽章でちょっとテンションが落ちたと思っていたら、フィナーレではオケにもソロにも生気が戻ってきました。ピチカートを織り交ぜたりして華やかさを加えながら響きの新鮮さを保ちます。最後は古典の折り目正しさを印象付けて終わります。

知る人ぞ知るフリッツ・レーハンとコンソリティウム・ムジクムによる協奏曲集のLPでしたが、これが絶品でした。名のある奏者のいい演奏も色々ある中、このアルバムに収められた2曲は、オーボエ協奏曲は華やかな力感、そして協奏交響曲はとそれぞれの曲の本質的な魅力を知らしめてくれる玄人好みの名演でした。これだけの名演にも関わらず、現役盤ではなく、入手も苦労することとは思いますが、一聴すべき価値のあるアルバムと言っていいでしょう。評価は両曲とも[+++++]とします。



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tag : オーボエ協奏曲 協奏交響曲 LP

エリザベス・ウォルフィッシュのヴァイオリン協奏曲など(ハイドン)

ようやくCDに戻ります。最近手に入れた協奏曲のアルバム。これもいい。

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TOWER RECORDS(別装丁盤) / amazon / amazon(別装丁盤) / ローチケHMVicon(別装丁盤)

エリザベス・ウォルフィッシュ(Elizabeth Wallfisch)の指揮とヴァイオリン、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の演奏による、ハイドンの協奏交響曲、ヴァイオリン協奏曲2曲(Hob.VIIa:4、VIIa:1)の3曲を収めたアルバム。収録は1990年2月、ロンドンのアビーロードスタジオの第1スタジオでのセッション録音。レーベルは英Virgin classics。

このアルバム、リリースされたのはだいぶ前のものですが、コレクションの穴になっていたもの。最近その存在に気づき入手しました。ジャケットのデザインが同じくVirginからリリースされているクイケン指揮のエイジ・オブ・エンライトゥンメント管によるパリセットとテイストが似ていて懐かしい感じ。クイケンのハイドンの交響曲はVirginからいろいろリリースされているのですが、他は手兵のラ・プティット・バンドでパリセットだけがエイジ・オブ・エンライトゥンメント管なんですね。しかもパリセットが抜群にいい出来だった上に録音時期も同じ頃のもということで、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管のこの頃の演奏は悪かろうはずもないとの期待で入手です。

指揮とヴァイオリンのエリザベス・ウォルフィッシュについて、簡単にさらっておきましょう。

エリザベス・ウォルフィッシュは1952年オーストラリア生まれの古楽器ヴァイオリン奏者。12歳でABC(オーストラリア放送)のコンクールでデビュー。ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、いくつかのコンクールで優勝して頭角を現しました。1974年にはカール・フレッシュコンクールで入賞し、ソリストとしてや、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、王立リヴァプール・フィルなどのオケのリーダーとして主にイギリスで活躍したとのこと。その後は古楽器奏者として活躍しており、このアルバムのオケであるエイジ・オブ・エンライトゥンメント管やハノーヴァー・バンドなどのリーダーを務めるとともに、祖国オーストラリアでもオーストラリア室内管、オーストラリア・ブランデンブルク管などのリーダーとして活躍。近年は教職にあり、王立ハーグ音楽院やロンドンの王立音楽アカデミーでバロック・ヴァイオリンを教えているとのことです。

さて、肝心の演奏ですが、ソロとオケが一体となって溶け合う素晴らしい演奏でした。

Hob.I:105 Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
こちらのヴァイオリン以外のソロは次のとおり。

チェロ:デヴィド・ワトキン(David Watkin)
オーボエ:アンソニー・ロブソン(Anthony Robson)
バスーン:フェリックス・ワーノック(Felix Warnock)

この曲の優雅な入りの雰囲気が実にいい。古楽器オケですが響きが溶け合い、厚みもある聴きやすい録音。自然な定位感が心地よいですね。アビーロードスタジオの録音は何気にいい録音が多いんですね。ヴァイオリンをはじめとするソロ4人はことさら自己主張することもなく自然な演奏で、この曲を聴かせどころを踏まえているよう。特にヴァイオリンとオーボエの音色の美しさが一歩抜けている感じ。オケは非常にリズム感がよく、曲がいきいきと流れ、ソロも演奏しやすそう。ソロの間のメロディーの受け渡しの面白さと、ソロ陣とオケの呼応の双方の面白さに自然に酔える演奏。カデンツァも実に素直な演奏。祝祭感満点の1楽章を存分に楽しめます。
2楽章に入るとオーボエの妙技にヴァイオリンやチェロが寄り添い、メロディーを引き継いでいく手作りの素朴な音楽楽しみに包まれます。そして終楽章はソロとオケのスリリングな掛け合いが聴きどころですが、ソロもオケも実にリズム感がよく、ウォルフィッシュがそろだけでなくオーケストラコントロール能力でも類い稀な力をもっていることがわかります。ヴァイオリンも表現は控えめながらそつなく美音を聴かせます。この曲ではソロのバランスが悪いと流れが悪く聴こえてしまいますが、そうした心配も微塵もなく安定感抜群。オケが軽々と吹き上がる快感。これぞハイドン!

Hob.VIIa:4 Violin Concerto [G] (c.1765/70)
今度はヴァイオリン協奏曲ですが、一聴して以前高評価だったマルク・デストリュベ盤に非常に似たタイプの演奏。デストリュベ盤ではデストリュベのヴァイオリンの妙技も聴きどころだったんですが、いい意味でこちらはソロとオケの一体感が聴きどころ。ウォルフィッシュのヴァイオリンは上手いんですが、オケに溶け込むような上手さ。これはこれで非常にいい感じです。ソロもオケも非常に美しい音色で心地よさ満点。美音に癒されます。ウォルフィッシュはソリストでもありますが、オケのリーダーとしての役割りを踏まえたソリストといった立ち位置でしょう。オケの音色の調和を重視しソロの個性は少し弱める独特のバランス感覚ですね。どう個性を表現しようかというソロが多い中、逆に非常に新鮮に感じます。
その良さが光るのが続く2楽章。この演奏はハイドンのヴァイオリン協奏曲のアダージョ楽章の美しさをもっともいい形で表現した演奏の一つと言っていいでしょう。ソロとオケの素晴らしい一体感からハイドンの曲の美しさが素直に浮かび上がります。純粋無垢なヴァイオリンのメロディーが折り目正しく踊り、華やかさをふりまいていきます。
フィナーレは躍動感とキレが折り目正しく穏やかなテイストにまとまった秀逸なもの。古典期の曲にふさわしい器の中でスリリングさや起伏、変化を聴かせる実に座りのいいもの。ハイドンの協奏曲の理想的な演奏と言っていいでしょう。

Hob.VIIa:1 Violin Concerto [C] (c.1765)
ヴァイオリン協奏曲をもう1曲。普通はこちらを先にまわす曲順が多いんですが、こちらの方がメロディーが明快で明るく聴き映えがするということで最後にもってきたのでしょう。前曲以上にソロもオケもキレていて申し分なし。1楽章の晴朗な展開、2楽章の癒しに満ちた絶妙な美しさ、3楽章のそよ風のようなヴァイオリンのボウイングということなし。こればかりは聴いていただかなくてはわからないでしょう。

エリザベス・ウォルフィッシュの振る、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管による協奏曲集ですが、これは名盤です。ソロもオケも隅々までウォルフィッシュのコントロールが行き渡り、リズミカルに音楽が弾みます。ハイドンの曲の楽しさ、美しさ、センスの良さが全てつまった演奏と言っていいでしょう。オケのエイジ・オブ・エンライトゥンメント管は非常に反応がよく、ハイドンの音楽のツボを完全に掌握。やはりハイドンのヴァイオリン協奏曲はモーツァルトの曲以上に魅力がありますね。評価はもちろん全曲[+++++]とします。

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tag : ヴァイオリン協奏曲 協奏交響曲 古楽器

イシュトヴァン・ケルテス/バンベルク響の協奏交響曲(ハイドン)

すっかり春めいてきて、東京では靖国神社の桜がいつ開くかなどと連日報道されるような季節になりました。今年は例年よりも花粉の飛散が多いとのこと、毎日目をこすり鼻をかみながら精進しております。今日はこのアルバム。

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イシュトヴァン・ケルテス(István Kertész)指揮のバンベルク交響楽団(Banberger Symphoniker)の演奏で、モーツァルトの協奏交響曲(K.364)、ハイドンの協奏交響曲(Hob.I:105)の2曲を収めたアルバム。収録年などは不明とアルバムに記載されていますが、ネットで調べてみると元のLPは1962年にリリースされたようです。レーベルはDENONですが、原盤はAriola-Eurodiscと記載されています。

このアルバム、当方の所有盤リストにないアルバムということで湖国JHさんから送られてきたもの。確かに未聴のアルバムでした。ケルテスといえば若くして亡くなった指揮者で、ドヴォルザークの「新世界から」などが日本では有名ですが、あまりハイドンを振る人の印象はありません。それでもハイドンの地元ハンガリー出身だけあって何点かの録音があり、過去に1度だけレビューで取り上げています。

2012/03/15 : ハイドン–声楽曲 : 【新着】イシュトヴァン・ケルテスのネルソンミサ

ケルテスの略歴は上の記事に記してありますが、今一度調べてみると、1973年にテル・アヴィヴの海岸で高波にさらわれて亡くなった時、すでにバンベルク響の首席指揮者就任が決まっていたとのことで、バンベルク交響楽団はケルテスを気に入っていたことがわかります。このアルバムを聴いてみるとその理由がわかるような気がします。

最初にモーツアルトの協奏交響曲が収録されていますが、冒頭から弦楽器のキレが異常ににいい。どっしりと重厚な響きなのにリズムがキリリとキレて、華やかさに満ちた素晴らしい演奏。ケルテスのモーツァルトがこれほど素晴らしいとは今更ながらの再発見。全般に躍動感に満ちた充実した演奏に、続くハイドンにも期待します。ハイドンの方のソロは下記の通り。

ヴァイオリン:ズザーネ・ラウテンバッハー(Susanne Lautenbacher)
チェロ:ペーター・シュヴァルツ(Peter Schwarz)
オーボエ:ヴィンフリート・リーバーマン(Winfried Liebermann)
ファゴット:ハンス・ベア(Hans Bär)

Hob.I:105 Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
モーツァルト同様、非常にリズム感のよい伴奏から入ります。ケルテスはアクセントをしっかりつけ、ヴァイオリンパートのエッジを立てて、折り目正しく軽やかな響きを引き出します。録音の時代を感じさせない豊かな広がりを感じさせるもの。ソロはちょっとオケとは響きが異なり、スポットマイクで録っているようなのでオケに比べて広がりが今一ですが、鮮明さはそれなりにあります。モーツァルトの方がソロの録り方が上手いですね。ヴァイオリンのズザーネ・ラウテンバッハーは線はちょっと細いものの伸びやかボウイングはなかなかのもの。他のパートもリズムはいいですが演奏のテイストがそれぞれ微妙に異なる感じ。聴き進むうちに、この演奏のポイントはオケの爽快感というかくっきりクリアな響きだとわかってきます。オケは特にヴァイオリンパートは本当に瑞々しく、ハツラツそのもの。ハイドンらしい楽天的な響きが心地よく耳に届きます。
続くアンダンテはソロが活躍する楽章。1楽章ではオケの優秀さばかりが目立っていましたが、ここにきてソロの各パートの表情が少しずつ揃ってきて音楽もまとまってきます。そして時折オケが爽やかな響きでサポートに入りますが、重くならずに軽やかに響きを加えるのが流石なところ。
フィナーレはオケが堂々とした響きで入りますが、響きは引き締まってタイト。ソロとオケの丁々発止がテンポ良く進みます。ここでもオケの反応の良さが浮き彫りになります。ソロではオケに触発されてファゴットにオーボエがなかなかいいアンサンブルを聴かせます。最後までオケの見事な響きにソロがのまれるような展開でした。

イシュトヴァン・ケルテスによるこのアルバム、聴きどころは前半のモーツァルトです。私はケルテスという人がどのような音楽を奏でるのか、他の作曲家の演奏もあまり聴いていないため、確かな印象は残ってはいないのですが、このアルバムで聴くケルテスは、オケからタイトで華やかな響きを引き出すことにかけては素晴らしい才能を持った人のようです。それが完全にミートしたのがモーツァルト。ハイドンの方もオケについては同じくしっかりとコントロールしきれていましたが、ソロがちょっと弱い。オケの見事な響きについていけてない感じを残してしまいました。ということで、ハイドンの評価は[++++]とします。これがウィーンフィルだったら、、、

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【新着】クラウディオ・アバド/モーツァルト管の協奏交響曲(ハイドン)

リリースが待ち遠しかったアルバムです。

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HMV ONLINEicon / TOWER RECORDS

クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)指揮のモーツァルト管弦楽団(Orchestra Mozart)の演奏で、モーツァルトのオーボエ協奏曲(K.314)とハイドンの協奏交響曲の2曲を収めたアルバム。収録は2013年3月20日から25日に行われたマドリードのオーディトリオ・デ・サラゴサとオーディトリオ・ナショナル・デ・ムジカのコンサートのライヴ。レーベルはアバドの録音ははじめてのリリースだと思われるスイスのclavesです。

今年の1月に亡くなってしまったアバド。昨年ルツェルン祝祭管との来日公演のチケットをとってあったんですが、体調不良のため中止になり、そのままステージに上がることなく亡くなってしまったことは以前記事にしております。晩年のアバドのマーラーは澄み切った心境が神々しいまでに昇華した素晴らしさでしたので、是非生で聴きたかったのですが、それもかないませんでした。

2014/01/21 : 徒然 : 【追悼】クラウディオ・アバド逝く
2013/09/12 : コンサートレポート : アバド/ルツェルン祝祭管来日中止
2013/05/18 : ハイドン–交響曲 : クラウディオ・アバドの98番、軍隊
2012/04/30 : ハイドン–協奏曲 : アドルフ・ハーセス/アバド/シカゴ響のトランペット協奏曲
2010/02/11 : ハイドン–交響曲 : アバドの「奇跡」

そのアバド、90年代にはハイドンの交響曲などを若手を集めたヨーロッパ室内管と録音しており、屈託なく切れ味鋭い演奏を聴かせていました。これらの録音は私のお気に入りのアルバムでもあります。最近まとめて再リリースされましたので、入手もしやすい状態です。

そのアバドが昨年、やはり自身で若手を集めて結成したモーツァルト管弦楽団と演奏したモーツァルトとハイドン。モーツァルトの方は、最近DGからライヴを中心にアルバムがいろいろリリースされていましがが、もはやアバドのハイドンが聴けるとは思っていなかっただけに、このアルバムがリリースされるという情報を知った時には驚きに近いものがありました。やはりアバドはハイドンの純粋無垢な音楽を忘れていませんでした。

オケのモーツァルト管弦楽団はアバドが2004年に設立したオケ。本拠地はイタリア、ボローニャ。団員は18歳から26歳に限られるとのことで、アバドがヨーロッパやベネズエラなどから優秀な若手奏者を集めて結成されたとのこと。このアルバムでのソリストは下記のとおり。

オーボエ:ルーカス・マシアス・ナバロ(Lucas Macías Navarro)
ヴァイオリン:グリゴリー・アース(Gregory Ahss)
チェロ:コンスタンチン・プフィッツ(Konstantin Pfiz)
ファゴット:ギョーム・サンタナ(Guilhaume Santana)

モーツァルトのオーボエ協奏曲のソロも兼ねるオーボエのルーカス・マシアス・ナバロはモーツァルト管の首席オーボエ奏者で、ヨーロッパ室内管弦楽団、ローマ聖チェチーリア国立音楽院管、マーラー・チェンバー・オーケストラ、ルツェルン祝祭管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席オーボエ奏者として活躍している人。そのほかの3名もマーラー室内管の首席奏者を務める実力派ということで、ソリストはアバドの薫陶を受けた若手といういところでしょう。

1曲目に置かれたモーツァルト、いきなり天真爛漫にゆったりと鳴るオケの響きの響きに惹きつけられます。晩年のアバド特有の力の抜けた表現。この澄み切った心境こそが音楽の真髄だと言わんばかり。若手奏者の演奏にも関わらず、表面的な表現意欲は皆無で、純粋無垢で爽やかな演奏。にこやかに見守るアバドの姿が目に浮かびます。音響処理が巧みでライヴとは思えない仕上がりですが、個人的には咳払いや拍手は残して、千載一遇のライヴの臨場感を味わいたかったところです。

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
お目当てのハイドン。前曲のモーツァルトよりもオケの響きが柔らかく残響も自然。冒頭のオケの伴奏の天真爛漫さといったら例えようのないほど。音楽を演奏する喜びに満ちたオーラに満ち溢れています。ソリストはまさにオケに支えられて遊びまわるよう。オケの響きの柔らかさと自然さがこれほどまでとは思いませんでした。テンポは存分にゆったりとして、オケとソロの絡み合う面白さを落ち着いて楽しめます。アバドが晩年にたどり着いた澄み切った世界というところでしょうか。1986年の旧録音も良かったんですが、こちらは余裕がさらに増して、技巧や表現を超えた平安さを感じるレベル。ソリストも安心してアバドの棒にまかせて演奏している感じ。カデンツァでもソリストはアンサンブル重視。最後はオケが迎えに来てまとめる、幸せな気分になる演奏です。
アンダンテでもテンポはかなり落として、丁寧に丁寧にフレーズを描いていく姿勢は変わらず。ハイドンが4人の奏者を据えて協奏曲を描いた情景が想像できるような、楽しげなソロとオケのやりとり。ソロの各楽器のしっとりとした演奏が沁みます。4人の息がピタリと合って音楽に命が宿ります。
この曲の総決算的曲想のフィナーレですが、じっくりと落ち着いての入りから、徐々に躍動感と推進力を得ていくオーケストラの表情の変化が見事。軽々と吹き上がる機敏さがあるのですが、落ち着いた表情は崩さず、ゆったりと鳴り響きます。この自然なというか泰然とした表情のコントロールは奇跡的。よく聴くとソロもオケも隅々までアバド好みにコントロールされている緻密な演奏ですが、それにも増して自然で雄大な流れを感じさせます。オケとソロのバランス、ゆったりと分厚く響くオケ、ソロの自然な表情。すべてが完全に一体化した素晴らしい演奏と言っていいでしょう。

アバドが晩年にたどり着いた境地を象徴するような素晴らしいハイドンでした。ちょっと言葉になりません。音楽は表現を超え、自然な境地が心に残る演奏。録音を通してさえこの純粋無垢な音楽がつたわります。当日ライブを聴いた聴衆にはさらに多くのものが伝わったことでしょう。アバド自身が若手奏者を集めて音楽の真髄を伝えながら自らも楽しんでいた様子が伝わります。このハイドン、技術や表現を超えたところにある音楽自体が聴こえてくる絶品です。この曲を書いたハイドンの心がそのまま音楽になったような素晴らしい演奏でした。評価はもちろん[+++++]とします。多くの人に聴いていただきたい素晴らしいハイドンです。

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tag : 協奏交響曲 ライヴ録音

ヴィルトゥオージ・ディ・プラハの協奏交響曲(ハイドン)

今日もなんだか嬉しいマイナー盤(笑)

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ルドルフ・クレッチメル(Rudolf Krecmer)指揮のヴィルトゥオージ・ディ・プラハ (Virtuosi di Praga)の演奏で、シュターミッツの協奏交響曲、ディッタースドルフの協奏交響曲、ハイドンの協奏交響曲の3曲を収めたアルバム。収録は1994年10月22日から24日にかけて、プラハのコルンニスタジオ(Korunni Studio)でのセッション録音。レーベルは今は亡きKOCHグループのKOCH DISCOVER INTERNATIONAL。

このような激マイナー盤はもちろん、いつもアルバムを貸していただく湖国JHさんからのレビュー課題です(笑)。アルバムのジャケットを最初にしげしげと見ると、前記事で取りあげたヨセフ・スークが独奏者として載っているではありませんか。これは只ならぬとばらかりに、今一度よく見ると、スークはヴィオラを弾いているんですが、ハイドンの協奏交響曲ではヴィオラソロはないため、肝心のハイドンの演奏に参加していないんですね。1曲目のシュターミッツはヴァイオリンとヴィオラ、2曲目のディッタースドルフはヴィオラとコントラバスがソロ。ということで、きょくの構成、配置から考えてもハイドンの協奏交響曲がオマケ的なアルバムのようですが、そこはハイドンの演奏をレビューする当ブログ。スークの存在もありますが、ビシッとハイドンの協奏交響曲をレビューしたいと思います。

オケのヴィルトゥオージ・ディ・プラハははじめて聴く団体。1976年にプラハ室内管弦楽団のコンサートマスターだったオルドリッヒ・ヴルチェク(Oldrich Vlcek) によって創設されたオケ。当初は11人のソリストによる特別な演奏を行う団体だったとのことですが、ヴルチェクがプラハ室内管から離れると、弦楽オーケストラとして様々な歌手やソリストと演奏を行うようになり、ヨーロッパ中を演奏して廻るようになったとのことです。このアルバムの指揮者のルドルフ・クレッチメルについてはアルバムにもネットにも情報がなく、よくわかりません。

また、ハイドンの協奏交響曲のソリストは下記の通り。おそらくヴィルトゥオージ・ディ・プラハのメンバーと言う事でしょう。

ヴァイオリン:オルドリッヒ・ヴルチェク(Oldrich Vlcek)
チェロ:フランチセク・ホスト(Frantisek Host)
オーボエ:ヤン・コラー(Jan Kolar)
ファゴット:フランチセク・ヘルマン(Frantisek Herman)

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
非常にクリアな録音。小編成オケによる引き締まった伴奏に各ソロ楽器が合わせていきます。協奏曲というより、各パートがソロと対等に溶け合っているよう。各ソロの演奏の精度は抜群。冒頭から各ソロがよく歌って愉悦感溢れる演奏。メロディーが受け渡されながらも実に一貫したテイストを保っているのが流石。オケもその一貫したテイストを持ているので抜群の一体感。オケとソロが鬩ぎ合うのではなく、完全に調和した演奏。この曲は名手と名オケが演奏してもどこかギクシャクしたところが残る印象な演奏が多いのですが、この一体感ははじめて感じるもの。
アダージョでも盤石な一体感を感じさせます。チェロの雄弁さを可憐なヴァイオリンとしっとりしたファゴット、抜けるようなオーボエが支える感じ。伴奏にまわるオケは控えめで室内楽的な精緻な響きを造っていきます。ヴァイオリンのヴルチェクはスークを彷彿とさせる伸び伸びとした美音を聴かせます。
フィナーレはゆったりとした入り。落ち着いたフレージングで曲をじっくりと描いて行きます。しっかりと間をとり、メリハリをつけます。ヴァイオリンが無欲にメロディーを奏でていきますが胴鳴りの美しい響きが乗ってじつにいい趣き。響きは少し固いもののチェロがメロディーを受け、鳴りの良さも引き継ぎます。オーボエとファゴットは軽快にメロディーを重ね、響きの複雑な綾を織り上げていきます。控えめにホルンが響きを重ねてえも言われぬハーモニー。ダイナミックではないのですが、音楽は実に豊か。最後は規律正しく曲を締めて終わります。

メロディーは聴き慣れていてもこの協奏交響曲にはどこか違和感を感じる演奏が多かったんですが、この演奏を聴いて、この曲の真髄に触れたような気がします。協奏曲というよりはソロが活躍する室内楽といった印象が強い演奏です。プラハ室内管同様、腕利きの奏者が長年つちかった信頼関係で強く結ばれ、奏者同士が阿吽の呼吸で音楽を造っていく感じが素晴しい演奏。ソリストも名の知れた人ではありませんが、腕は確か。協奏交響曲の一押し盤といっていいでしょう。評価は[+++++]を進呈します。

スークの登場するハイドンと同時代の2人の作曲家の協奏交響曲も見事な演奏。amazonなどでまだ手に入りますので、興味のある方は今のうちに、、、

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バーンスタイン/ウィーンフィルの交響曲88番、協奏交響曲DVD(ハイドン)

今日は久しぶりのDVDです。

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レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)指揮のウィーンフィルの演奏で、ハイドンの交響曲88番、協奏交響曲の2曲を収めたDVD。収録は88番が1983年、協奏交響曲が1984年、何れもムジークフェラインでのライヴです。レーベルはDREAMLIFE。

このライヴですが、収録時間などから考えておそらく同じ日の演奏がDeutsche GrammophoneからCDがリリースされており、88番についてはCDで既に取りあげていますが、ちょっとした違いもあるため、あらためて取りあげた次第。

バーンスタインのハイドンは世評は高いものの、私は特にウィーンフィルとの晩年の演奏は今ひとつぐっと来ない印象を持っています。むしろ古いニューヨークフィル時代の演奏の方が好みと言っていいでしょう。その辺はこれまでの記事でも書いてきたとおりです。

2012/06/25 : ハイドン–交響曲 : バーンスタイン/ウィーンフィルの102番1971年ライヴ
2011/09/15 : ハイドン–声楽曲 : バーンスタイン/ロンドン交響楽団のテレジアミサ
2011/08/15 : ハイドン–声楽曲 : 【お盆特番5】バーンスタイン/ウィーンフィルのテレジアミサライヴ!
2011/05/08 : ハイドン–交響曲 : バーンスタイン/ウィーンフィルの88番、オックスフォード
2010/12/26 : ハイドン–交響曲 : 【新着】バーンスタイン/NYPの97番、98番DVD
2010/09/11 : ハイドン–オラトリオ : バーンスタインの天地創造DVD

響きの美しいウィーンフィルとの演奏ですが、ハイドンにしては少々厚化粧な感じをともなうのは、バーンスタイン一流の濃い表情付けからくる訳です。これが気にならない人にはたまらない演奏かもしれませんね。私はバーンスタインの、特に遅い楽章でのちょっと濃い味付けに少々違和感を感じるため、あまりいい評価にはしてきませんでした。純粋に音から感じるイメージがそういう印象を引き起こしているんだと思います。特に今日取り上げる88番のラルゴのこってりとした雰囲気は評価の分かれ目。先日取りあげたヨッフム/ベルリンフィルとの演奏の古典的な均整のとれた響きとはかなり異なる印象を持ちます。

今回、映像でこの演奏を見ると、逆にこのこってりとした雰囲気があまり気にならず、映像の面白さで一気に見られてしまいます。これが不思議なところ。

Hob.I:88 / Symphony No.88 "Letter V" 「V字」 [G] (1787?)
満員の観衆で埋まるムジークフェラインザール。コンサートマスターは山岳事故で亡くなってしまったゲルハルト・ヘッツェル、懐かしい! フルートの長身のディター・フルーリーも若いですね。バーンスタインは顔色も良く、にこやかいハイドンの演奏を楽しんでいるよう。燻したようなウィーンフィルの響きに包まれ、指揮も楽しいそう。流石に名指揮者だけあって、表情豊かに指示を出していき、オケからちょっと濃いめのハイドンの楽興を引き出して行きます。
つづくラルゴはかなり遅めのテンポ。先に触れたように、音だけで聴くよりも表情の濃さは気になりませんが、古典派というよりはロマン派の音楽のよう。バーンスタインの指揮姿はクライバーのように陶酔感を感じるほどではありませんが、オケに対する指示のわかりやすさ、求める音楽を表情で示す表現力は流石。この表現力があとでものを言う事になります。
メヌエットは丁寧に立体感を際立たせて行く感じ。フレーズごとにくっきりと表情をつけていき、柔らかい光で照らして陰影を豊かにつけていきます。
フィナーレは、先日のヨッフム/ベルリンフィルがあまりにも素晴らしかったので比べてしまいがちですが、それに比べると力に頼りがちと聴こえてしまいます。ウィーンフィルはこの曲のDNAを良く踏まえて、徐々に響きの渦持ち込み、最後はバーンスタインに煽られクライマックスに上り詰めて終了。バーンスタインは会場の拍手に応じて礼をしますが、すぐにオケの方にふりかえり、指揮棒を上げます。すると再びフィナーレがはじまりますが、すぐに指揮棒はおろし、顔の表情だけでオケをコントロール。そう、これが有名なバーンスタインの顔だけでの指揮。ハイドンのユーモラスなメロディーに合わせてバーンスタインの表情が変わります。観客もこのパフォーマンスを楽しんでいるようす。一貫したリズムの曲、しかも2度目の演奏なので奏者が指揮に合わせるというより、指揮者が奏者に合わせているのかもしれませんね。最後はムジークフェラインの観客から暖かい拍手が降り注ぎます。CDではこのパフォーマンスの面白さは伝わらないと言う事で取り入れられていないということでしょう。これもハイドンの交響曲の面白さを伝える演奏ですね。

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
続いて1年後、1984年のライヴ。ちょっと気になるのがバーンスタインの買い色が悪い事。酒好き、タバコ好きで知られるバーンスタインも健康不安を抱えていたのでしょうか。今度はコンサートマスターがウェルナー・ヒンク。ソロは下記の通り。

ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル(Rainer Küchl)
チェロ:フランツ・バートロメイ(Franz Bartolomey
オーボエ:ワルター・レーマイヤー(Walter Lehmayar)
ファゴット:ミカエル・ウェルバ(Michael Werba)

協奏交響曲は、同じウィーンフィルの演奏でも1973年にベームの指揮で演奏した名盤があります。先程の88番がかなりバーンスタイン流にメリハリをつけた演奏だったのに対し、こちらは奏者にかなり自由に演奏させており、自然な流れが心地良い演奏。ソロを担当するウィーンフィルのトップ奏者の音楽に対し、バーンスタインは挑んだり制御したりすることを強制するのではなく、自然体で臨んでいます。88番に対して、こちらはそうした姿勢が良い方向に働いている印象。全楽章、ソロとオケが自然にやりとりするところがいい演奏。そういう意味でバーンスタインらしさは後退していますが、それがマイナスとは感じません。

バーンスタインの名門ウィーンフィルとのハイドンですが、映像で見ると音だけのときとは結構印象が変わると実感した演奏でした。88番の方はフィナーレを顔だけの指揮で繰り返すと言う演出の面白さが加わり、これもハイドンの面白さをあらわすよく考えられた演奏だと感心しきり。そして協奏交響曲の方は、ソロ奏者の演奏を映像で見られる面白さが味わえます。どちらもCDよりもいい印象。ということで、ほぼ音楽は同じと思われますが、評価はそれぞれ[++++]と、1ランクアップとします。

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tag : 交響曲88番 協奏交響曲 ライヴ録音 DVD

デニス・ヴォーン/ナポリ管の91番、オックスフォード、協奏交響曲(ハイドン)

いやいや良く降りました。東京は金曜日中から土曜の朝まで雪が降り続き、うちのまわりは30センチくらい積もってました。先週に引き続き記録的な大雪です。ということで、道やらガレージなど雪かきして、また腰が痛い(笑) ちなみに先週の雪かきで腰は少し鍛えられましたので、痛みは先週ほどではありません。要は慣れの問題でしょう。

さて、いろいろあって2日ほど明けてしまったので、レビューをしなくてはなりませんネ。

DenisVaughan.jpg

デニス・ヴォーン(Denis Vaughan)指揮のナポリ管弦楽団(Orchestra of Naples)の演奏で、ハイドンの交響曲91番、92番「オックスフォード」、協奏交響曲の3曲を収めたアルバム。収録は1960年代の録音と記されています。レーベルは米Haydn House。

例によってこのアルバムも湖国JHさんに貸していただいているもの。指揮もオケも全く未知のものゆえ、ちょっと調べておきましょう。

デニス・ヴォーンは1926年、オーストラリアのメルボルン生まれの指揮者。メルボルン大学で音楽の学位をとり、その後イギリスの王立音楽大学でオルガンとコントラバスを学んだそう。その後オルガン奏者としてイギリスで活躍しましたが、1950年にロイヤルフィルに加わり、トーマス・ビーチャムともにアメリカツアーに参加します。1954年にはロイヤルフィルの合唱指揮者と副指揮者となり、ビーチャム合唱団を設立。他にも1950年代から60年代にかけて、彼を含む4人のハープシコード奏者で毎年コンサートを開くなど活動は多彩。指揮者としてはスカラ座、ハンブルク、ミュンヘンの歌劇場で働き、バイロイトではクナの助手を務めたり、トスカニーニの招きでクレンペラー、チェリビダッケ、バーンスタイン、マゼールらとともにイタリア、パルマの記念コンサートで指揮するなど、ずいぶん活躍したことが伝えられています。1966年にローマに移り、その後、ナポリ管弦楽団とのシューベルトの交響曲全集とハイドンのパリセット前後の12曲のを含む一連の録音によって有名になりました。このアルバムに収録されているのはまさにその一部。その後、1972年から80年までミュンヘン国立歌劇場、1981年から84年までオーストラリアのアデレード歌劇場の音楽監督を務めました。プッチーニ、ヴェルディ、ドヴォルザークの自筆譜の研究者としても知られているそう。近年では2005年にロイヤル・フェスティバル・ホールでロンドン・フィルを振っているようです。また前立腺がんであることを公表し治療にあたっているとのことです。

経歴を見る限り、若い頃は華々しい活躍をした人のようですが、現在彼のことを知るひとは少ないかもしれませんね。だからこそ、当ブログではちゃんと取りあげなくてはならないわけです。

Hob.I:91 / Symphony No.91 [E flat] (1788)
意外と言っては失礼ですが、冒頭から雄大なオケの響きに圧倒されます。ナポリ管弦楽団というよりはドイツのオケのような佇まい。オケをのびのびと鳴らし、細かいところではなく音楽の骨格を面でとらえるようなおおらかかつ豪快な演奏。いつもながらHaydn Houseの板起こしは安定度抜群で図太い音色が心地よいですね。まさにハイドン演奏の王道を行くようなおおらかな演奏。
アンダンテに入ると1楽章よりもキビキビとするという意外な展開。良く聴くと弦楽パートの伸びやかなボウイングでイタリアのオケだと納得する次第。弦楽器の分厚くのびのびとしたフレージングはこのアルバムの聴き所でしょう。続くメヌエットでも分厚いオケの迫力あるフレージングは健在。録音は近接マイクの音を主体とした実体感重視のもの。往年のDECCAを思わせる迫力重視の録音です。中間部のやわらかい音楽をじっくり聴かせるところは流石。ハイドンの音楽を良く知った人ととの印象です。
フィナーレは弦楽器群の畳み掛けるようなせめぎ合いがポイント。木管とホルンの響きがうっすらと滲んで、オケも覇気に溢れた演奏です。かなりの力感にザロモンセット作曲前夜の興奮がつたわってくるよう。

Hob.I:92 / Symphony No.92 "Oxford" 「オックスフォード」 [G] (1789)
聴き慣れたオックスフォードですが、やはり音楽の骨格をがっちりと描いていく才能を持ち合わせているようですね。テンポはやや遅めなんですが、それでも音楽がキビキビと進むように流れるあたりにヴォーンの真骨頂がありそうです。各パートの演奏のキレは素晴しいものがあります。特にヴァイオリンパートの彫刻的にさえ感じる立体感は素晴しいですね。
こちらも2楽章はテンポは落ちてもキビキビ。タイトな音楽が曲全体を引き締めます。終盤の印象的な間の取り方も絶妙。ここは聴き所でしょう。つづくメヌエットの迫力も前曲同様。引き締まったボディービルダーの筋肉を見るよう。オケの鳴りの良さが際立ちます。間奏ではハープシコードの繊細な響きが加わりえも言われぬ雰囲気になります。やはり弦の分厚い推進力溢れる響きが音楽を造っていきます。
有名なフィナーレの入りのメロディーを聴いて、デニス・ヴォーンの才能に確信がもてました。弾むような推進力とキレが高度に融合した素晴しい音楽。畳み掛けるようにオケが迫力ある響きで加わり、このフィナーレの構造の素晴しさを誇るようにアクセルをコントロールしていきます。際立つヴァイオリンのキレ。少々クラシカルではありますが、この演奏の素晴しさには目を見張るものがあります。ザクザクと切れ込む超名演です。

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
一転しておおらかな響きに戻ります。ソロは下記のとおり。

ヴァイオリン:Franco Gulli
チェロ:Giacinto Caramia
オーボエ:Elio Ovchinnekoff
ファゴット:Ubaldo Benedettelli

確信に満ちた指揮にしたがってオケは盤石の安定感。4人のソロもオケの上でおおらかに戯れるように安定した演奏。1楽章は演奏見本のような素晴しい完成度。ソロのテクニックも確か。時折リズムを際立たせるような変化を聴かせますが、基本的に安定した演奏。図太いオケの響きに酔いしれます。カデンツァのヴァイオリンの美音は見事です。
アンダンテはソロの妙技のせめぎ合いのよう。良く聴くと4人とも自身の音楽をしっかり持っており、あわせると言うレベルではなく、個性のぶつかり合いから生まれる豊穣な魅力に溢れた音楽になっています。
そしてフィナーは堂々とした構築感で聴かせます。ヴァイオリンの印象的なフレーズを受けて、オケも間を工夫した受けで応えます。アルバムの終わりに相応しい高揚感。最後の音まで存分に響かせて終わります。

このアルバム、これほどの演奏だと思いませんでした。今や知る人ぞ知るデニス・ヴォーンですが、ゆったりした音楽の中にもハイドンの機知が溢れ、実に個性的な演奏となっています。特筆すべきは録音(リマスターか?)の良さ。往年のDECCAのようなオンマイクながら精緻に切れ込む、印象的な録音。ソロとオケのバランスも的確です。大波のように押し寄せるオケの響きが快感です。流石にハイドンの交響曲を12曲録音している人。評価は1曲目の交響曲91番が[++++]、その後の2曲が[+++++]とします。

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マリス・ヤンソンス/バイエルン放送響のロンドン、軍隊

交響曲のメジャー盤ということで気になるアルバム。

Jansons104.jpg
HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

マリス・ヤンソンス(Mariss Jansons)指揮のバイエルン放送交響楽団(Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks)の演奏で、ハイドンの交響曲104番「ロンドン」、協奏交響曲、交響曲100番「軍隊」の3曲を収めたアルバム。収録はロンドンが2007年9月28日、ミュンヘンのヘラクレスザールでのライヴ、他2曲が2003年10月30日、同じくミュンヘンのガスタイクでのライヴです。レーベルはSONY CLASSICAL。

マリス・ヤンソンスはクラシック好きの方にはおなじみの存在でしょう。特に2006年、2012年にはウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮したことで超一流の仲間入りといったところでしょう。ハイドンの録音も少ないながら何枚かあり、以前にハルモニーミサの素晴らしいライブを取りあげました。

2011/08/11 : ハイドン–声楽曲 : 【お盆特番2】マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団のハルモニーミサライヴ

ヤンソンスの略歴は上の記事をご参照ください。ヤンソンスが今日取り上げるアルバムの演奏を担当するバイエルン放送響の首席指揮者に就任したのが2003年ということで、このアルバムの協奏交響曲と軍隊の演奏は就任直後の演奏ということになりますね。聴き所は2003年収録の2曲と2007年収録のロンドンとの演奏の違いや、伝統あるヘラクレスザールとサントリーホール風の新しいガスタイクの響きの違いなどでしょうか。

Hob.I:104 / Symphony No.104 "London" 「ロンドン」 [D] (1795)
良く響くホールに広がる分厚い響き。オケの響きは極上にブレンドされ完全に一体化したもの。フレーズは丁寧に丁寧にデュナーミクがコントロールされたヤンソンスならではのもの。主題に入ると推進力が尋常ならざる迫力に。録音は響きの溶け合いとマッシヴな迫力を重視したもの。鮮明な感じではありませんが、コンサートの実演で聴いているのに近いもの。残響もほどほどに取り入れられ、会場ノイズもほとんど聴こえない理想的なもの。不思議とハイドン的、ドイツ的というような印象はなく、ヤンソンス流のしなやかな響きのイメージが強い演奏。オケのコントロールと迫力は素晴しいですね。
2楽章のアンダンテはオケの演奏と残響が追いかけ合うような不思議なニュアンスの演奏。自然ながらヤンソンス流にフレーズに濃い表情がつけられて、あっさりと弾むような独特の表情。中間部の図太い盛り上がりでは一気にオケを煽り、フルオーケストラの分厚い音色の迫力を見せつけます。ダイナミックレンジの広さをかなり意識したコントロールです。
メヌエットも非常に独特の表情。音符から想像されるリズムと表情とは異なり、独特のデュナーミクとテンポの揺らし方で一貫してヤンソンス風のメヌエット。オケの力感はかなりのもので重さや溜めはほとんどなく、軽快な図太さと言えば良いでしょうか。
そして聴き所のフィナーレ。冒頭のフレーズの浮かび上がらせ方は流石に上手い。これまでの演奏からわかるとおり、迫力の表現は素晴しいですね。オケも流石バイエルン放送響ということで、一糸乱れずヤンソンスの棒に追随します。ベルリンフィルとはことなり、各パートが個性的に響く事ははく、オケとしての一体感は見事。要所で力を抜くと同時に火照りをリセットするあたりも手慣れた所作。最後はフルオーケストラのパワーを見せつけるように緩急織り交ぜながら盛り上げていく見事なコントロール。ライヴとしては非常に良くコントロールされた演奏でした。

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
ソロは下記の通り。

オーボエ:ステファン・シリ(Stefan Schilli)
ファゴット:エーバーハルト・マーシャル(Eberhard Marschall)
ヴァイオリン:ラドスラフ・シュルツ(Radoslaw Szulc)
チェロ:ウェン=シン・ヤン(Wen-Sinn Yang)

全員バイエルン放送響の奏者だと思いますが、チェロのウェン=シン・ヤンは以前チェロ協奏曲の泰然とした見事な演奏を取りあげました。

2012/10/11 : ハイドン–協奏曲 : ウェン=シン・ヤンのチェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲

協奏交響曲は簡単に。録音は少し鮮明度が上がり、前曲のマッシヴな響きの魅力から、解像感も加わり、残響はすこし控えめになり、ライヴというよりはスタジオ録音のような響き。かなりオンマイクな感じです。オケのコントロールの一体感は前曲ロンドンの方がいい感じですので、やはりヤンソンスが首席指揮者になって5年目だけあるということでしょう。ソロはやはりベルリンフィルと双璧をなすバイエルン放送響だけあって腕は確かなところ。基本的にヤンソンスのコントロールはロンドン同様オケのパワーを要所で聴かせながらしなやかにフレーズを磨き上げるもの。ただし、協奏曲の伴奏というよりはオーケストラ主体にソロが加わっているようで、オケのフルパワーでソロがかき消されるような場面もあります。ソロと真っ向勝負というよりは、ヤンソンスの覇気が勝っている感じ。やはり重量級の演奏でした。

Hob.I:100 / Symphony No.100 "Military" 「軍隊」 [G] (1793/4)
最後は期待の軍隊。この曲でこそヤンソンスのパワーが炸裂するのでしょうか。録音はソロにスポットが当たらない分、響き重視にすこしシフト。序奏から主題の入りまでの推移は意外と速めのテンポで流麗なもの。1楽章はこの曲のスタイリッシュな側面に光を当てています。ただ曲がすすむにつれてアクセルを徐々に踏み込んでいるのがわかります。分厚い低音弦セクションとティンパニが弩迫力で迫ります。ロンドンで見せた濃い表情とは異なり、意外とオーソドックスな表情がかえって好印象です。
さて、聴き所の2楽章ですが、やはりヤンソンス、地響きのようなグランカッサをはじめとして打楽器群の迫力をつたえるために、要所でテンポを落としながら、巧みなコントロールでこの曲の魅力を演出。こうゆうところの演出の巧みさは流石です。
メヌエットもロンドンより自然です。良くコントロールされたオーケストラのマッシヴな響きが痛快。ところどころレガートを織り交ぜて変化をつけるあたりもバランス良い範囲。
フィナーレはこれまでの流麗さから、鋭さを増し、オケの吹き上がりとキレが異常に冴えてきます。ヤンソンスは終盤のクライマックスに向けてオケを自在に煽りながら硬軟織り交ぜ巧みに盛り上げていきます。やはりヤンソンスはホールを揺るがすオケの迫力をベースに音楽を作っているよう。最後の打楽器炸裂の部分は本当にホールが揺れんばかりの迫力でフィニッシュしました。各曲とも拍手も録られています。

マリス・ヤンソンス指揮のバイエルン放送響によるハイドンの名曲のライヴを収めたアルバム。このアルバムの評価は難しいですね。ヤンソンス流の演奏を好む方には1曲目のロンドンは高評価だと思います。私はどちらかというとロンドンはヤンソンス独特の表情付けが気になってしまい、むしろ軍隊の方がオーソドックスにハイドンの良さが感じられる演奏と聴きました。ヤンソンスが首席指揮者になった年とその5年後のライヴということで、ヤンソンスのハイドンの交響曲の演奏に対する姿勢も変化していることがわかります。評価はロンドンと協奏交響曲が[++++]、軍隊は[+++++]とします。

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tag : ロンドン 軍隊 ライヴ録音 協奏交響曲

ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管のトランペット協奏曲、協奏交響曲

今日は懐かしい人には懐かしい(だろう)アルバム。

OrmandyTP.jpg
HMV ONLINEicon(別装丁盤)/ amazon

ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)指揮のフィラデルフィア管弦楽団などの演奏で、ハイドンのトランペット協奏曲、協奏交響曲、かつてハイドンの作とされていたオーボエ協奏曲、レオポルド・ホフマン作曲のフルート協奏曲を収めたアルバム。今日はこの中から、ハイドンの作曲であることが明らかなトランペット協奏曲と協奏交響曲の2曲をとりあげます。収録はトランペット協奏曲が1967年10月9日、協奏交響曲が1958年2月23日、いずれもかつてフィラデルフィア管の録音会場として使われていたタウン・ホールでのセッション録音。レーベルはSONY CLASSICAL。

オーマンディのハイドンは珍しいものですが、以前に1枚取りあげた事があります。

2011/03/28 : ハイドン–交響曲 : オーマンディ/フィラデルフィア管の88番1958年モスクワライヴ

オーマンディについては以前の記事をご覧ください。トランペット協奏曲のソロを担当するのはギルバート・ジョンソン(Gilbert Johnson)で、フィラデルフィア管弦楽団の前首席トランペット奏者です。

協奏交響曲のソリストは下記のとおり。
オーボエ:ジョン・デ・ランシー(John de Lancie)
ファゴット:ベルナルド・ガルフィールド(Bernard Garfield)
ヴァイオリン:ヤコブ・クラチマルニック(Jacob Krachmalnick)
チェロ:ローン・マンロー(Lorne Munroe)

こちらもフィラデルフィア管弦楽団のメンバーのようです。

オーマンディの手兵フィラデルフィア管の精鋭メンバーをソロに据えたハイドンの協奏曲、はたして豪華絢爛な「フィラデルフィア・サウンド」が聴かれるでしょうか。

Hob.VIIe:1 / Concerto per il clarino [E flat] (1796)
やはり来ました。分厚いしかもゴージャスな音色のオーケストラによる序奏。ハイドン本来の魅力とは少々異なりますが、この音色は期待どおりで、妙に嬉しいですね。ギルバート・ジョンソンのトランペットはちょっと薄い感じの音色ですが、分厚いオケのなかに埋没しそうな音量ながら、クッキリ浮かび上がっているところは流石。それにしてもゴージャスなオーケストラの響き。オーマンディはハイドン本来のアクセントではなく、スタイリッシュに聴かせようとしたアクセントを多用して、立体感もかなりのもの。これはオーマンディのコントロールを聴くべき演奏であることに間違いありません。カデンツァはクッキリしたトランペットのあっけらかんとしたもの。ここまでくると、徹底していて悪くありません。
2楽章のアンダンテもオーケストラの深みのある分厚い響きが見事。最近のトランペット協奏曲の録音で聴かれる音色とは異なり、かなりクッキリした音色のトランペットとの対比が面白い効果。アンダンテはあえてさらりとやり過ごします。
フィナーレはオケのかなりしっかり目のリズムをとった演奏が個性的。ちょっとくどくなる寸前まで小節を効かせており、オケはかなりのインパクト。その伴奏にのってトランペットがやはり小節を効かせて軽々と吹き抜ける感じ。個性的な演奏です。ソロは存在感はあるのですが、ちょっと深みに欠ける印象も与えてしまいます。オケは終始ゴージャスでした。

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
だいぶ遡って1958年の録音。音の鮮度と迫力が若干落ちますが、サウンドイメージはかなり似ており、イメージとしてはそこそこゴージャスといった感じの演奏。灰汁もそれほど強くなく、前曲よりはオーソドックス。オーボエのリズムが少々重いのが気になる程度。ソロの各楽器はテクニックはほぼ安定しているせいか、逆に型にはまったような印象もつきまといます。
2楽章のアンダンテは一貫してゆったりとしたテンポで進めます。非常にのどかな趣を醸し出しています。録音の古さに起因するちょっと古びた音色が相俟ってセピア調に変色してしまった写真を見るような印象。これはこれでいい感じです。最後までゆったりゆったり進みます。
フィナーレは再び分厚いオケの音色によって目が覚めるような序奏から入ります。やはりアメリカのオケとはっきりわかる楽天的な雰囲気が宿ります。ヴァイオリンの線の細目のソロをはさんでオケとソロの掛け合いが続き、各楽器がかわるがわる応報。フォーカスがだんだん合ってきて集中していきます。フィラデルフィア管の妙技が楽しめる楽章。冒頭は楽天的に聴こえたものの、進むにつれてすこしその感じがうすれ、オーソドックスな秀演と聴こえます。オーマンディも最後はオケにまかせてコントロールの手綱をゆるめている感じ。結果的にハイドンらしい演奏になりました。

フィラデルフィア・サウンドで鳴らしたオーマンディとフィラデルフィア管によるハイドンの協奏曲2曲。録音年代の新しいトランペット協奏曲はゴージャスさが際立つ、まさにフィラデルフィア・サウンドが特徴でしたが、トランペットの音色に少々スタイルの古さが感じられてしまう演奏、協奏交響曲の方は、録音年代が古い分オーソドックスな印象が強く、最盛期のフィラデルフィア・サウンドに至る前の演奏と言う印象ですが、逆に堅実、オーソドックスな良さもあります。評価は両曲とも[+++]としました。オーマンディの特徴が良く出た面白い演奏ですので、嫌いな演奏ではありませんが、この2曲の演奏としては特殊なものゆえ少し星の数が減ったという事です。

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ヘルムート・ミュラー=ブリュール/ケルン室内管の13番、36番、協奏交響曲

最近定番のNAXOSの交響曲全集巡り。今日はヘルムート・ミュラー=ブリュールです。

Bruhl13.jpg
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ヘルムート・ミュラー=ブリュール(Helmut Müller-Brühl)指揮のケルン室内管弦楽団(Cologne Chamber Orchestra)の演奏で、ハイドンの交響曲13番、36番、協奏交響曲の3曲を収めたアルバム。収録は1999年4月29日、8月26日から31日、ケルンのドイツ放送コンサートスタジオでのセッション録音。

ミュラー=ブリュールは今数えたところだとNAXOSの交響曲全集では、Vol.16、17、18、19、22、24、26、28の8枚のアルバムを担当。NAXOSの全集の出来を左右する中核を担当しているというところ。このアルバムはVol.22です。ミュラー=ブリュールは古いCharlin(シャルラン)のアルバムを以前取りあげていますので、略歴などはそちらをご覧ください。

2011/10/05 : ハイドン–交響曲 : ヘルムート・ミュラー=ブリュール/ケルン室内管弦楽団の交響曲72番等

いままで当ブログでもちゃんと取りあげていませんでしたが、ミュラー=ブリュールの演奏も侮れません。

Hob.I:13 / Symphony No.13 [D] (1763)
この曲は先日、橋本英二の素晴らしい演奏を取りあげたばかりですが、ミュラー=ブリュールの演奏もそれに劣らず、弾むロイヤルな感じが素晴らしい入りです。ティンパニが入ることで加わる厚み、ホルン4本で加わる潤いがこの曲の特徴でしょう。やや几帳面かなと思わせなくはありませんが、それはリズムを正確に刻んでいる事から来る印象でしょう。良く聴くとメリハリがきっちりついて、かなり踏み込んだコントロール。なおかつインテンポで畳み掛ける感じがえも言われず、素晴らしい1楽章の入り。キビキビとしたミュラー=ブリュールのコントロール、最高です。
2楽章はアダージョ・カンタービレ。チェロのソロが大活躍。まるでチェロ協奏曲の2楽章のような展開。チェロは協奏交響曲でチェロを担当しているオレン・シェヴリン(Oren Shevlin)。シェヴリンのチェロはあっさりしながらも情感溢れる伸びのある弓使いでフレーズを重ねていきます。淡々とした表情に宿る深い郷愁といった感じ。
3楽章のメヌエットは音色は流麗ですが、フレージングはちょっと落ち着ききらない感じもして、メヌエットらしい割り切りと楔を打つような表現をもとめて少々未練も残ります。展開部の滑稽な感じは悪くありません。
フィナーレは例のジュピターと似た流れの曲ですが、ちょっとあっさり気味のヴァイオリンと豊かな響きのティンパニや管楽器の不思議な解け合いの中に進む感じ。1曲目はほどほどキビキビ感と新鮮な響きの織りなす美しい演奏といったニュアンス。

Hob.I:36 / Symphony No.36 [E flat] (before 1769)
おそらく前の13番より前に作曲された曲ではないかと思います。前曲同様のキビキビした感触が心地よい演奏。ハイドンの初期の交響曲の特徴を良く捉えた演奏。軽快なリズムに乗ってオケがキビキビと進めるようすは痛快そのもの。1楽章はただ推進力があるだけではなく、キレとアクセントの変化もあり、かなりメリハリのある素晴らしい演奏。
2楽章のアダージョはヴァイオリン、チェロのソロの生成りの布のような素朴なアンサンブルの美しさを聴くべき曲。特にヴァイオリンの良く通るフレーズは流石です。
メヌエットは弾む感じを良く残したもの。ホルンが被さって弾む感じをかなりうまく表現しています。じっくりした印象もあるものの基本的に鮮度で聴かせる演奏。ここは機転を利かせてささっといきます。
フィナーレも軽さがうまく表現された演奏。特徴的なメロディーラインの繰り返しで聴かせる曲ですが、室内管弦楽団の面白さが味わえる演奏と録音。

Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
意外と迫力を感じる入り。他の演奏から想像される流麗さではなく、音を切り気味して演奏され、曲の構造を透き通るように聴かせる演奏。各ソロのテクニックは確かなものですが、溶け合うというよりは拮抗するアンサンブルという感じ。キレのいいリズムに乗って各楽器が鬩ぎあう感じ。録音上ティンパニがかなりのプレゼンス。後半は波が押し寄せるようなうねりの迫力が魅力の演奏。最後は各ソロがゆったりと溜めを伴った演奏から一同に介してオケに呑まれるように進み1楽章を閉じます。
耳に残るこの曲の他の演奏のイメージとはちょっと違いますが、各ソロがかなり鬩ぎあってまとまりこの曲の美しいメロディーを演奏するあたりの雰囲気は、独特のものがあります。聴き慣れた演奏の歴史に似せるのではなく、楽譜に忠実に演奏を構成したような新鮮さを伴う演奏。意外と踏み込んだ演奏ですね。
フィナーレは鮮度の高い演奏。ここでも音を切り気味にして新鮮さを表現しています。テンポはかなり速めだと思います。バスーンとオーボエがかなりのテクニックと美音で聴かせます。と思っているとヴァイオリンも素晴らしい響き。速いテンポを通しながら要所で聴かせる器もみせて曲を閉じます。最後は曲を聴かせながらもキレのいい迫力の音響で終了。

ヘルムート・ミュラー=ブリュールの指揮するケルン室内管弦楽団のハイドンの交響曲。NAXSOSレーベルの交響曲全集の中核を担う演奏です。キレのいいオケの響きが特徴の演奏ですが、ハイドンの真髄に迫る迫力と解釈という意味ではこれまでに紹介したウォード、ガロワ、マロンとはちょっとだけ差がつくのが正直なところ。鮮度の高い演奏で小気味好い響きが聴かれるものの、心情的にもう一歩の踏み込みが欲しい印象もあります。ただ、安定した演奏であるのも間違いなく、曲の面白さもそこそこ表現できており評価は微妙な線で悩みます。このアルバムは全曲[++++]と言うところでしょう。

久しぶりに聴き直していますがNAXOSの交響曲全集は廉価盤レーベルとは思えない踏み込みがあり、また6人の指揮者の個性を聴き分ける楽しみもあるいい全集でもあります。あと2人の指揮者の担当する演奏も近々取りあげなくてはなりませんね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 交響曲13番 交響曲36番 協奏交響曲 交響曲全集

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Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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2017年7月のデータ(2017年7月31日)
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