【番外】越後湯沢温泉紀行

全国の温泉ファン、ロープウェイファン、ダムファンの皆さま、ご無沙汰しております。

今週水曜日の秋分の日は、先週末に墓参りも済ませているため、温泉にでも行こうということで、いつものように行き先も渋滞次第で決めるというゆるい旅に出かけました。

特に記事にするつもりもなかったんですが、嫁さんからは「あれ、ブログに書かないの? 書いとかなくちゃ忘れちゃうじゃない!」と鋭いのツッコミ。というのも、先日もはじめて訪れたつもりの温泉が、過去のブログの記事で再訪だと判明したり、旅する側の記憶力にも高齢化の足音が忍び寄っているからに他なりません。ということで、外堀を埋められてしまったので1日置いてからの執筆開始です。ちなみにダムには行ってません(笑)

この日は体調も良かったので母親同行の3人旅。いつもこのような時は渋滞を避けるため朝は5時台に出発ですが、前の晩母親が、「早起きしなくてもいいなら行く!」と、旅の行程に重大な影響のある発言(笑) 致し方なしということで7時出発との合意を取り付け就寝しますが、翌朝いつものように早めに起きると、母親はすでに起きており、加えて風呂も済ませたとのこと。早くもやる気炸裂でした(笑)

ということで、一同簡単に荷造りなどをして、無事予定の7時を前に出発できました。天気は清々しい秋晴れ。高速の渋滞情報を見ると、なんとどこも渋滞なし! 皆さん墓参りなどで遠出をしていないからかと勝手に想像してます。いつものとおり海から山まで無限の選択肢がある中、中央か関越方面に行こうということになり、近所の調布インターに向かいます。

調布インターに入ろうとすると、なんとインター入口前に車が数珠繋ぎ。電光掲示板には事故発生とのこと。調布のすぐ先の稲城での事故とのことで、離脱可能なギリギリの所で調布を諦め、先の府中まで一般道で行くことに。無事に府中から乗れましたが、確認すると渋滞は悪化し、6キロにまでなっていましたので、離脱していなかったら、出ばなを相当くじかれていたことでしょう。ギリギリセーフでした。

さて、府中から先は至って快調。渋滞もなくスイスイ進みます。いつものように最初の分岐八王子ジョンクションで、山梨方面にブドウ狩りか長野、新潟方面に温泉かの選択。山梨へは最近よく行っていたので、ここは圏央道に入り、関越を目指すことに。いつも通り圏央道狭山パーキングエリアで休憩して、そのまま関越に合流。次なる分岐は藤岡ジャンクション。今度は先日小諸方面に行ったので、新潟方面に進むことに決定。ということで、なんとなく渋川以北に進む流れになりました。日帰りであることを考慮すると行っても越後湯沢くらいかなということで、行き先は越後湯沢に自然と落ち着きました。渋滞していないことは重要ですね(笑)

ということで、家を出てから3時間弱で越後湯沢インターに到着。この時間、訪れるところといえば選択肢は絞られます。そう、もちろん先ずは温泉です。越後湯沢で温泉といえば、ここしかありません。

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越後湯沢の街はずれにある共同浴場「山の湯」。ここは越後湯沢の温泉でもお湯の質が一番良く、幾度となく来ています。

2012/09/17 : 旅行・温泉巡り : 【番外】越後湯沢・四万温泉紀行
2011/06/05 : 旅行・温泉巡り : 【番外】新潟温泉紀行-1

ブログの記事を遡ってみると、直近では2012年9月、2011年6月に来ていました。越後湯沢には以前はカヌーでの魚野川下りに何度か来ていましたが、今はそのカヌー屋さんはお店をたたんでしまいましたので、温泉やイタリアンを楽しみにたまに寄るスポットです。温泉は越後湯沢の街の至る所にありますが、お湯はかなり異なり、やはりこの山の湯が最高。町営では近くに「駒子の湯」や土樽の「岩の湯」、町営以外では越後湯沢駅前の「江神共同浴場」など、また旅館ではこの山の湯のすぐ隣にある川端康成が泊まっていたことで有名な「高半」や「中屋」といった名旅館があり、何れの温泉も入った上での結論。この山の湯のすぐ裏に源泉があり、高半や中屋は同じ源泉のようですが、この山の湯が一番お湯がシャキっとします。

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たしか2011年の震災後に来た時には節電の影響か、営業時間が短縮されていた記憶があり、10時前に到着して営業しているか若干不安がよぎったのですが、看板を見ると、現在は朝6時から営業となっており一安心。やはり田舎の共同浴場は早朝からやっていませんと落ち着きませんな(笑) 券売機で入湯券を買ってそそくさと脱衣所に進むと、見慣れた暖簾に癒されます。あの素晴しいお湯がもう目の前。久々の名湯を前に過呼吸気味(笑)

先客が数人、お湯の中で昇天しておられました! 皆さんゆったりとお湯に身を沈め放心状態。早速掛け湯をしてトロリとしたお湯に身を沈めます。いつも通りお湯は42、3度。万人にちょうど良い温度です。窓際で入ってる方が窓を開けると、サッと涼しい風が通ります。ゆったりとお湯に浸かったり湯船の縁に腰掛けたりして3時間近いドライブの疲れを癒します。いやいや極楽浄土とはこのこと。しばらくのんびりとして、いつものように最後は水を何杯かかぶって上がります。なんたる爽快感。ハイドンのアダージョのような極上の癒しに包まれます(笑)

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上がって嫁さんと母親が上がってくるのを待つ間は、いつも通り建物の前に置かれた椅子に腰掛けて、越後湯沢の街を見下ろしながら風を楽しみます。

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温泉の周りには草花が茂りいつ来ても花を楽しむことができます。こうゆう些細なことを楽しめる年齢になってきたんですね(笑)

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程なく嫁さんたちも上がって来て、時刻は10時40分くらい。早起きしてのドライブ、そして温泉ということで、いい感じにお腹も減ってきました。



越後湯沢で昼といえば、いつもここです。



ピッツェリア イル・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原

越後湯沢市街から車でちょっと登ったところにある岩原スキー場の前にある老舗イタリアンレストラン。



この季節はもちろんスキー客はいませんので人影はまばら。目の前のスキー場は一面緑の草原。この日は抜けるような青空に草原の緑がまぶしいほど。

この閑散としたオフシーズンのスキー場に、車が集まるスポットがピットーレ。外にはピッツァを焼く石窯用の牧が積まれ、いつもながらいい雰囲気です。

この日は11時開店ということで、湯沢に着いて、山の湯でのんびりとして、ちょうど開店時間にピットーレ。予定調和的完璧さです。



開店時間少し前に着いたので、この日は一番乗り。いつもの窓際の広い席に案内されます。



まずは喉を潤したいのですが、もちろん唯一のドライバーゆえ飲めません(涙)
嫁さんと母親のグラスワインを横目にノンアルコールビールで気持ちだけ乾杯。

オフシーズンだからかいつもの巨大なお勧め料理を描いた黒板は登場せず。定番の烏賊の窯焼きにピッツァとパスタを頼んで料理を待ちます。



烏賊をハラワタごとぶつ切りにして、窯で焼いたもの。濃厚な烏賊のハラワタにニンニクの香りが乗って実に旨い。ハラワタが高プリンな感じですが、余計なことは考えず烏賊に絡めていただきます。上に乗せられたルッコラも爽やかな香りが乗っていい感じ。ピットーレの名物なのでここに来ると必ず注文しちゃいます。



烏賊を平らげのんびり話しに興じていると、いいタイミングでピッツァが運ばれてきました。今日は店員さんに勧められてハーフ&ハーフ。自家製ピーマンとサラミとシチリアーナ。玉ねぎにブラックオリーブ、アンチョビなどをあしらったもの。石窯焼きなのでピッツァはホクホク。やはりピーマンの新鮮さがポイントでした。



そしてパスタは「秋ナスの窯焼きラディアトーリ」でミートソース、ベシャメルソースでショートパスタをグラタン風に焼いたもの。こちらは、ナスの風味がありながらグラタン風の濃厚なソースの味を楽しむもの。イカとピッツァとパスタを3人でとりわけながらいただきましたが、これで満腹。いつもだとこの後ドルチェとの声が飛ぶのですが、この日はカフェラテにエスプレッソで締めました(笑)

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のんびり食事を楽しんで、さてこれからどうしようかと思案。思いついたのはこちらです。


越後湯沢の商店街から一気に湯沢高原に登るロープウェイ。

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湯沢高原 ロープェイ

うちの母親はダムマニアでかつロープウェイマニア(笑) 以前箱根の芦ノ湖でロープェイに乗ってなかなか楽しいとわかった以降、伊豆の国、赤倉などいろいろロープウェイに乗ってます。ここ湯沢高原のロープウェイは上のリンクを参照いただきたいのですが、調べたところ以前乗った伊豆の国のパノラマパークと同じ運営会社が経営していることがわかりました。

越後湯沢には何度も来ていますが、このロープウェイに乗るのはもちろんはじめてです。岩原のピットーレから再び越後湯沢の街中にもどって、ロープウェイの駅の裏の駐車場に車を停め、3人分のチケットを買います。見るとロープウェイではありますが、籠が巨大で2つしかありません。空中を進むようすは明らかにロープウェイですが、2台の籠がバランスをとって交互に上り下がりするようすはケーブルカーと同じ仕組みのようです。案内によると籠は166人乗りということで世界最大級とのこと。毎時00分、20分、40分に出発するとのことで、早速乗り込むと確かに広い!

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しかも出発するとかなりの急勾配をグイグイ昇り、あっという間に越後湯沢の街を見下ろすようになります。街を取り囲むように黄金色に稲穂が実った田んぼが取り囲む絶景。中間地点で下りの籠とすれ違いますが、間近をすれ違う様子も大迫力。なかなかです(笑)

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山頂駅に着くと、越後湯沢市街はかなり小さく見えるほど。この日は天気が良かったので眺望も抜群です。なんだかあんまりちゃんと調べてきたわけではありませんでしたので、まわりをキョロキョロすると、バスが2台停まっています。そのうちの1台の行き先に高山植物園アルプの里行きとあるので、母親に「高山植物園、行ってみる?」と聞くと、「いいわね」と好感触。早速バスに乗り込むと、山頂駅から細道を下りながら5分ほど走ったところに着きます。まわりには高山植物が咲き乱れ、綺麗な池では鴨が水浴びをしていました。流石に湯沢からさらに高度を上げてきたところだけに高原の自然は素晴しいものがあります。高山植物も多く咲いていて、なかなか見応えがあります。

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池にそって木道を散歩。

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こちらはちょっと歩いた木陰に咲いていた白のシュウメイギク。花もいいんですがつぼみの着き方が面白い。

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ちょっと奥まで歩いて行くと、ヤギが数匹いるではありませんか。これは手元のマップによると「ふれあいヤギ牧場」というところ。やはり子供たちに大人気で、葉っぱなど差し出すがヤギがむしゃむしゃ食べてくれます。なんだか焦点のさだまらないヤギの目としばらくにらめっこしたりしてのんびりします。

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さらに奥に行くとガレバハウスという売店があり、そこにジェラートの看板が!

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もちろん、女性陣はかなり乗り気ということで、4種あるジェラートから嫁さんが3つ選んで買ってきました。私はもちろん、「地酒入り八海山ミルク」。地酒といっても甘酒のような味。その他「人気No.1フレッシュミルク」に「新潟の味コシヒカリ玄米」。秋にしては汗ばむような陽射しの中をしばらく歩いたので、日陰のベンチで風に当たりながらいただくジェラートはなかなかでした。

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しばらく涼しんだので、高山植物の咲き乱れるロックガーデンを通って先程の池までのんびりと散歩。秋の花がいろいろ咲いていましたが、一際綺麗だったのがアサマフウロ。陽の光を浴びて花が輝いています。

先程バスを降りた池の淵まで戻ると、今度はベンチ式のリフトが目に入ります。結構歩きましたが母親もまだ大丈夫そうですので、乗ってみます。

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このリフト、アトラクションのボブスレーの終点から出発点に戻るリフトのよう。轟音をたてて、氷の通路を駆け抜ける本当のボブスレーをまねて、金属製の通路を車輪付きの台車で降りるアトラクション。皆さん結構楽しそうに滑ってますが、流石に母親連れではムリ(笑) 次々と滑り降りてくる台車を横目にリフトに乗ってグイグイ登ります。

リフトの終点がちょうどボブスレーのスタート地点。流石に人気で10人くらい並んで順番を待ってました。突然母親が「ボブスレーするならこれが最後ね」と意味深なことをつぶやきます(笑)。もちろん滑りませんでしたが、楽しげに台車が下って行くようすを眺めているのを見ると、本当は滑りたかったのかもしれませんね。

ボブスレー乗り場のすぐそばから、またバスが出ていて、ロープウェイの山頂駅まで、あっと言う間に戻れました。照りつける陽射しの中、高山植物やヤギまで見ての散歩。ここはなかなか遊べました。母親も満足そうでしたので、下る事にします。タイミング良くロープウェイがやってきて、往きに見下ろした越後湯沢の街を見ながロープウェイで下ります。

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往きは赤い籠で、帰りは青い籠の方に乗りました。ロープウェイを降りるとお土産屋さんになっているので、いろいろお土産を物色。特に酒どころ新潟だけあって日本酒売場は充実。自分へのお土産に買ったのはこちら。

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売店には八海山をはじめ、越後の銘酒が並びますが、東京ではあまり見かけない、巻機(まきはた)純米吟醸生詰原酒ひやおろしをセレクト。湯沢よりちょっと北の魚沼市の高千代酒造のお酒。

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それからこのお店のロゴの入ったお猪口。ぽんしゅ館というそうで、お猪口にも「ぽんしゅ」と書かれてます。風情のあるいいお猪口ですね。

ほかに会社用におかきなどを買い込んで、旅のミッション終了。湯沢高原で結構のんびりしたので、時刻は3時近く。そろそろ帰りの渋滞が心配ですので、帰途につきます。湯沢インターのそばでガソリンを補充しますが、なんと東京より安いですね。リッター155円でした。

越後湯沢インターから関越に乗り、一路東京へ。途中事故渋滞などがちょこちょこありましたが、往路の3時間プラス1時間程度で練馬に到着。今回も無事故で無事自宅までたどり着きました。

いつも通り、行き当たりばったりの旅でしたが、好天にも恵まれ、いい気晴らしになりました。温泉にイタリアンに高山植物を楽しみながらの高原散歩。母親も結構歩いたのでいい運動になったのでしょう、翌日は足が痛いと言ってました(笑)
越後湯沢は駅のまわりや温泉街ばかりではなく、湯沢高原もかなり楽しめるスポットであることがわかりました。

こんど訪れるときは、しばらく行っていないうどんすきの森瀧にも寄らなくては、、、

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【番外】関西・四国・中国大紀行(その17)

(つづき) その1

ついにこの旅最後の宿です。伊勢で泊まったのはこちら。

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いにしえの宿 伊久

この宿、じゃらんで伊勢神宮近くで高評価だった宿から選んだ宿。調べてみるとビジネスホテルのドーミーインと同グループの宿で、昨年オープンしたばかりの宿。ドーミーインは仙台に転勤する前後にかなり利用して、お気に入りのビジネスホテルでした。仙台の広瀬通り添いのドーミーインにずいぶん泊まりました。街中なのに天然温泉の大浴場があり、忙しい出張の疲れを癒すのに好適。仙台で夜遅くまで飲んで、ドーミーインの大浴場に何度入ったことか(笑) 今では懐かしい思い出です。

この日は金曜だったため、伊勢で金曜泊まりということでかなり予約が入っており、選択肢はあまり多くありませんでした。場所は伊勢神宮内宮のすぐわきということで、外宮からもあっという間の距離ですが、外宮をゆったり参拝したので、車で伊久についたのはもう17時をまわっていました。車で着くと、普通は宿の人が出迎えてくれるのが常ですが、ここはちょっと違いました。駐車場の人がちょっと要領を得ない感じ。いつもどおり6泊分の大荷物を下ろして、チェックインです。

チェックインを済ませると、夕食ですが、夕食は総入れ替え制で、先着順。我々は遅く着いた方なので、夕食の開始が19:50分とのこと。なんとなく高級旅館の割にシステムが変わってます。まあ、夕食までに時間があるということで、部屋に入り、のんびりします。

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部屋には風呂があるのですが、ベランダに露天風呂がありました。こちらは温泉ではないのですが、まだ明るいので、まずはベランダの露天に入ってみようということで、給湯スイッチを押すとかなり熱いお湯がドバドバと注がれます。これはいい!
ご存知の通り、私は熱い風呂好きです。お湯が張られたところで手を入れてみると、おそらく46度くらい。適温です(笑) ザブンと風呂に体を沈めてしばし熱いお湯を楽しみます。森から鳥や虫の鳴き声が聴こえてきて、なんとなくいい雰囲気。上がって火照りを冷ますために風を浴び、もう一度ザブン。なかなかいい塩梅です。やはり部屋に露天風呂があるのはいいですね。実にゆったりとくつろげます。

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しばらくのんびりして、遅い夕食時間にはまだ間がありますので、こんどは貸し切り風呂に行ってみます。ここは4つの貸し切り風呂があり、空いていればいつでも入れます。真ん中の伊勢の湯というお風呂でこちらは温泉。アルカリ性単純泉ということで入るのヌルっとするお湯。温度は控えめで41度くらいだったでしょうか。やはり、温泉ではありませんでしたが、先程の熱いお湯の爽快感の方が好み。こちらではのんびり浸かってゆったりお湯を楽しみました。

食事前に2つのお風呂で汗を流したので、ビール注入準備オーケー。ようやく夕食の時間となりました。母親一行も1階の食事どころにあつまり、遅い夕食のはじまりです。

まずは生ビールで喉を潤します。風呂で体を絞ったのでビールが旨い(笑)

ここの夕食は5月の会席料理。

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一の膳は茶碗蒸しから。あんの乗った柔らかな口当たりのもの。ビールが沁みているので、スイスイ入ります。

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そして目の前には伊勢神宮にあやかって御三方のような白木の盆に料理が盛りつけられています。稚鮎の南蛮漬けやら蛍烏賊沖漬けなど、日本酒を注文しろといわんばかりの膳。

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もちろん、日本酒を頼みました。津の酒蔵、森本仙右衛門商店の黒松翁神力(しんりき)という純米大吟醸。神力というのは酒米の名前だそうです。大吟醸らしくフルーティなお酒。蛍烏賊の沖漬けには淡麗すぎる上品さかもしれません(笑)
加えて鮎魚女のお椀、切飯などが出てきます。品書きを見ると、かなりの品数のようですので、なんとなくペースを考えて箸を延ばします。

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ニの禅のお造りは鯛、鮪、伊勢海老なんですが、当然私のお造りは伊勢エビに代わってかんぱち。もちろん、他の者が伊勢海老の刺身を美味しそうにいただくのを眺めながら平常心でいただきます。

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煮物はニシン、芋、アスパラ。ニシンの味がアクセントになっていい旨味が出ていました。

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焼物は太刀魚の有馬焼き。有馬焼きとは山椒の香りをつけて焼く事とのこと。太刀魚は身の旨味がなかなか。お酒が進みます。奥は抹茶豆腐。なんとなくお料理にリズムがあっていい感じ。

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そして、メインとなる趣肴膳ということで選べるメニュー。松阪牛陶板焼き、伊勢海老と鮑の陶板焼き、松阪牛すき焼き、伊勢海老と鮑のしゃぶしゃぶからセレクトします。私は伊勢海老と鮑のしゃぶしゃぶを選びました。是が非でも伊勢海老をいただかねば(笑) 火さえ通せばアレルギーは問題ありません。

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伊勢海老と鮑のアップ! どうだ!

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そしてこちらが叔父や叔母が頼んだ松阪牛の陶板焼き。

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陶板の上にのせると油が滴ります。流石松阪牛。皆さんこのあたりですでにお腹が満ちてます(笑) 連日の事とはいえやはり終盤に旨いものが並ぶのが会席の習わし。母親など、「最初に松阪牛出してくれればいいのにねぇ」などとつぶやいてますが、板長の立場でそうする訳にもいかんでしょう(笑) やはり旅館のお食事で腹八分というのは、よほど指定が無いかぎり難しいでしょうね。高齢者のことを考慮すると食事に腹八分コースの指定が出来るといいかもしれません。

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このあと鳥貝の止肴などが出てきて、食事は伊勢うどん、てこね寿司、へしこ茶漬けから選べます。私は折角伊勢に来たので伊勢うどん。伊勢うどんは極太のかなり柔らかいうどんに濃い色の溜まり醤油ベースのタレをかけて食べるものとのこと。このうどんも讃岐うどんとは全く異なる柔らかい食感でした。

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こちらがへしこ茶漬け。へしことはどうやら魚を発酵させた糟漬けのようです。一行皆思考能力が極度に低下するほどの満腹感。この旅最後の夕食も、満腹に到達しました。帰って体重計に乗るのがちと怖いですな。

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デザートも選択かと思いきや、パンナコッタと岩戸餅の両方がだされましたが、こちらは皆さんいかれるんですね(笑)
いやいや、なかなかいい夕食でした。最後に明日の朝食の時間など打ち合わせて解散しました。

部屋に戻って、風呂でもいこうかと思っているうちにうとうと。目覚めると12時近くになっており、すこしブログなど書いて就寝。いやいや、6日目まで無事でなによりでした。



翌朝目覚めると、外は晴天。暑くなりそうです。

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まずは昨夜入らなかった大浴場の檜風呂杜の湯に行ってみます。朝早いせいか貸し切り状態のため、中をパチリ。お湯は昨夜入った貸し切り風呂と同じアルカリ単純泉。お湯に浸かってからだをなでるとヌルヌルします。ついでに檜風呂のため床もツルツル。油断すると転びそうです。露天に出ると外は山肌になっており、まだ涼しい朝の風を楽しみながらのんびりできます。ここのお風呂で良かったのが水風呂。露天に浸かって火照ったら水風呂に体を沈め、火照りが完全に鎮まるまで浸かり、再び露天。これを繰り返すうちになんだかリフレッシュしてきました。やはり冷たい水風呂はいいですね。

非常に爽快な気分になって部屋に戻り、ブログをちょっと書いたりしました。今回旅先でブログを書くのははじめてですが、伊勢に来て尾道ラーメンの記事を書いていたりして、やはり旅程をそのまま記載するほどのペースでは書けませんね。ということで、ブログを書くのを切り上げ、荷造りをして朝食会場に向かいます。

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朝食会場は昨夜と同じ1階の食事どころで。この日は7日目ということで、夜までに東京に戻る旅程。そして朝一で伊勢神宮内宮を参拝するということで、朝食も亜朝7:00きっかりと、一番早い時間にしました。やはり白木のお盆の上にきれいに盛りつけられた食事で、実にバランスの良いものでした。

朝食を手短に終えて、部屋に戻り、最後の荷造り。

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最後にトイレに入ると、正面にこれも白木の装飾。伊勢らしい雰囲気をうまく出していますね。ほどなくチェックアウトして、最後の宿を後にします。

普通は、宿を出る時は、何人かのスタッフが見送ってくれるものですが、ここはまったくなし。書いたように、宿の建物、食事は評価通りの素晴らしさでしたが、この宿、スタッフの教育というかお客さんのもてなしがいけませんでした。夕食についてくれたベテランの方の物腰の柔らかい対応は非常に好感が持てましたが、若いスタッフは今ひとつ。食事の配膳でもテーブルの向こうから雑に食事を出したりと、これまで泊まってきた宿とはランクがちょっと違う感じ。じゃらんの評価やお値段もそれまでの宿とはそれほど変わりません。泊まる側からすると、気持ちよく過ごせるのはスタッフの接客次第。高級旅館なのに食事が総入れ替え制だったり、献立の説明がなくメニューを選ばなくてはならなかったり、スタッフの説明も型通りでこちらの事情を解さなかったりと、かなりちぐはぐな印象でした。

逆に気づかされたのが、これまで泊まった旅館の接客が素晴しかったのは努力しているからだと言う事。いい接客に慣れてしまうと、それが当然のように感じてしまいますが、きめ細かな気配り、物言い、行動は宿の歴史やスタッフのなみなみならぬ努力の上に成り立っているんですね。

この宿贔屓のドーミーイングループの宿ということで期待しましたが、ちょっとドーミーインのブランドにキズを残してしまったかも知れません。人気観光スポットである伊勢神宮のすぐ近くの立地ということで、努力しなくても部屋が埋まるかもしれませんが、これでは長続きしないでしょう。スタッフの教育をきちんと見直した方が良いと思います。

さて、旅の最終日、宿を出たのは8時ちょっとすぎでしたが、すでに陽は高く、汗ばむような日照り。まずはすぐ近くの伊勢神宮内宮に向かいます。

次の記事で旅を締めくくりましょう。

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【番外】関西・四国・中国大紀行(その7)

(つづき) その1

案内標識に従って玉造温泉の温泉街に車を進めます。玉造温泉を訪問するのは私は3回目。1回目は学生時代にバックパッカーとして、玉造温泉駅のベンチで寝袋で一夜をすごしました。ちなみにこの翌朝起きると鼻水まみれ。私はかれこれ32,3年前、玉造温泉駅で花粉症になりました(笑)。そして2度目はこのブログをはじめる直前、ハイドンのアニヴァーサリーの2009年10月、1000円高速の時代に有福温泉、玉造温泉、城崎温泉、下呂温泉などを歴訪した時。その時はこの日に泊まる宿のすこし奥にある、巨大混浴露天風呂が有名な長楽園という宿に泊まりました。

今回予約したのはこちら。

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星野リゾート:界 出雲

有名な星野リゾートが運営する玉造温泉の宿です。玉造温泉でじゃらんで評価の高い宿を探していてみつけたもの。仕事では星野リゾートの話題は良く聞きますので、一度はどこかで泊まってみたいと思っていたのでちょうど良い機会でした。この宿、もともと別の旅館だったものを星野リゾートが再生したもの。

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松江自動車道を延々運転してきて、宿に着いたのはもう夕方5時近く。駐車場にいた案内の人に促されて車を停め、玄関に案内されると、玄関脇の紅葉に赤い花が咲き、夕日を浴びてはっとするような美しさ。紅葉の花はこの前日泊まった道後温泉の大和屋別荘でも見かけましたが、ちょうど咲く季節だったのでしょう。

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流石に星野リゾート、エントランスまわりの造りはなかなかいい雰囲気。エントランス横にある茶室ではお茶を供していたようですが、夕食までにあまり時間がなく、今回は断念。

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エントランス横の庭には蛙の石像。なぜかお賽銭が積まれていました(笑)

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いちおう宿につくと、ぐるりと一周廻って様子を確かめます。この宿は2階建てで中庭をロの字に客室が取り囲み、宿を一周することができますが、そこここに凝った意匠があり、演出の巧みさも手慣れたものですね。

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そしてそこここに美しい生け花。この辺もツボを押さえたもの。この宿、普通の老舗旅館とは異なり、スタッフは若い人中心。ベテランの仲居さんではなく、若いスタッフがてきぱきとお客さんもてなす姿は新鮮ですね。

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この宿、エレベーターがなく2階建てということで、母親3兄弟は1階の部屋、我々はその真上の2階の部屋をとりました。やはり階段はないにこした事はありません。部屋の前にも生け花がありました。

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ということで宿内の探索を終え、部屋に戻ると2階の部屋ではベランダに露天風呂が付いていました。ここの温泉は無色透明のナトリウム、カルシウム、硫酸塩、塩化物泉。ふたを開けると満々とお湯が張られているではありませんか。夕食前の一風呂ということで、まずはベランダの露天風呂に入ってみます。嫁さん撮った露天風呂につかっている写真もあるのですが、おじさんの入浴シーンがブログに耐えるはずもなかろうということで割愛。夕方の穏やかな日差しと風がちょうど心地よい時間帯。この日も長距離ドライブだったので、風呂で疲れを癒します。

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そんなことをしているうちに程なく夕食の時間となります。食事は食堂で。部屋から食堂に向かうと「宴」と書かれた書が迎えてくれます。

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席に案内されると、達筆で書かれたお品書きが席上におかれ、これから供されるお料理に対する期待を煽ります。これまで見たどの宿のお品書きよりも丁寧。

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まずは皆、これを美味しくいただくために温泉に入り、万全に体調を整えてきました。生ビールはブラウマイスター。良く冷えていて実に旨い。いつもながら至福のひと時。この日の料理は春の懐石。

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最初に先付けとして出されたのはもさえびのお造りですが、私が生の海老アレルギー(火を通せば大丈夫!)のため、私のみお造りではなく焼いたもの。昔は寿司屋でボタン海老の刺身を死ぬほどいただいたんですが、それがたたったのか、どうにも生の海老をいただくと喉のまわりが真っ赤に腫れ上がります。こうゆう時に限ってまわりの皆さんは実に旨そうに海老をしゃぶりますが、いつも通り平常心で焼いた海老をいただきます。もさえびをあとで調べると、猛者海老と書くそうで、クロザコエビの鳥取県での呼び名とのこと。甘エビより甘いエビですが、鮮度が落ちるのが速く地元でしか味わえないものとのこと。あとで調べて事実を知るとなおさら生で食べたかったですね(苦笑)

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そして八寸は小皿に分けられ、エビ、じゅんさい、赤貝のぬた、鱒の木の芽寿司、菜の花、合鴨など。母親が鴨好きなのでいいメニューでしたが、どうやらこれから供される予定の和牛を考慮して、箸をつけません。前日途中でお腹いっぱいになってしまったのを後悔して、すこしずつ残しながら食事をこなしています。人間、年はとっても進歩は続きます(笑)

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もちろんこの辺で日本酒にチェンジ。頼んだのは宿の名前を冠した冷酒「特別純米界出雲」。「出雲杜氏入魂の美酒」とのかなり客をあおるキャッチコピーがやる気満点。純米らしいコクがあり、爽やかさもあるバランスの良い酒でした。叔父は赤ワイン好きなので、べつに「ピノ・ノワール」を注文。本当は奥出雲ワイナリーのワインを頼みたかったんですが、なかなかいいお値段だったので、遠慮しました(笑)

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お椀は桜餅の海老射込み。要は桜餅をくりぬいて海老を入れたものを出汁で暖めたもの。上にこごみと木の芽が添えられ、温度、食感、香りの全中枢を刺激するもの。いやいやこれは見事。繊細な香りの変化は流石です。給仕をしてくれた若いスタッフも、当家一行のご意見番の皆さんの変化に富んだ質問に見事に答える懐の深さ。老舗旅館の仲居さんの燻し銀のもてなしも良いものですが、こうした若いスタッフが一所懸命にサポートしてくれるのも良いものです。

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つづいて流れるような皿にて興されたお造り。これには別にお品書きが添えられていました。白バイ貝、鯵、れんこ鯛、紅烏賊など。酢、塩、納豆醤油、酢橘などで味の変化を楽しませるもの。ヴォリューム感も適度。

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揚げ物は海老と山菜の天ぷら。こちらも抹茶塩とレモンで爽やかに。

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蒸し物は茄子と鶏そぼろですが、確か上に乗っていたのは梅味。こちらの想像をいい意味で裏切る展開は刺激たっぷり。

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そしてメインはシジミのカタプラーナと和牛焼きをセレクト。皆さん迷わず和牛ですが、私はもちろんシジミです。ここ宍道湖のほとりの玉造温泉に来てシジミを食べない訳には参りません。ご覧のように銅製の大きな鍋にシジミ、白身魚、野菜があんかけで包まれじっくり煮込まれたもの。

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スタッフの人がさらに盛りつけてくれて、こんな感じ。シジミの旨味があんかけに乗って、極楽浄土の旨さ。いやいや、まいりました。これは絶品です。ちなみに、家族旅行の常で、隣や斜め前から和牛も供されいただきますが、こちらの和牛、この旅一番の旨さ。昨日は量が多く最後までたどり着けない人続出でしたが、今日は量も適度で、展開、味も完璧。界出雲、料理は素晴しいですね。

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そしてお食事は筍ご飯、お椀、香の物。もちろんすべて平らげました。

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デザートはイチゴとチーズ。目に鮮やかで、さわやかに食事を終えられました。

いやいや、じつに見事な食事でした。ちなみにお品書きに書かれた署名は料理長の三保裕司さんと言う方。旨かったです。

豪華流麗な食事を終え、部屋で一休み。そしてこの宿の今回の目玉のもうひとつが雅楽演奏。宿のウェブサイトによると普段は日曜の夜に3名での雅楽演奏があるそうですが、この日は特別に8名。出雲の雅楽を保存する会のメンバーによる演奏で、わかりやすく丁寧な解説がついたものでした。

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開始は夜9:00。指定通りに中庭集まると、仮設のステージ上には正装した雅楽奏者がすでに鎮座しておりました。さしずめ室内アンサンブル規模の演奏。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、鼉太鼓(だだいこ)、楽琵琶、和琴などによる演奏。最初に雅楽といえば皆さん聞き覚えのある曲を披露。そして、各楽器の解説。そして最後に三部構成の舞を伴う曲が披露されます。雅楽の音色が夕闇の虫の声と混じりあい、そしてクライマックスではなぜか蛙の鳴き声も加わる野趣溢れる展開。昔の演奏はこうだったのかもと、想像しながら聴く雅楽はなかなかいいものでした。演奏も旅館の催し物というレベルではなく本格的なもので、存分に楽しめました。

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涼しい屋外での雅楽鑑賞でちょっと冷えたので、部屋に帰って、一風呂、、、といいいたいところでしたが、一眠りしてブログ書いてました(笑)

旅はまだまだ続きます(記事も続きます)

その8へ)

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【番外】関西・四国・中国大紀行(その4)

(つづき) その1

2泊目の宿はこちら。

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道後温泉 大和屋別荘

ここは、叔母が何度か泊まって、とても良かったということで予約した宿。坊ちゃん湯のある道後温泉本館から歩いて数分のところですが、ちょっと奥まったところにある旅館。細い路地を車ですすむと、小さな入り口。まさに隠れ家っぽい造りです。

目の前に車を停めて、5名様6泊分の大荷物を車から降ろして、部屋で一休み。旅館で温泉のことを聞くと、この旅館の温泉はすぐ横にある道後温泉の椿の湯から引泉とのことでです。おそらく同じお湯なんでしょうが、やはり道後温泉本館に行ってみようということで、私と嫁さんは浴衣姿に、宿が用意してくれた湯籠をぶら下げて、本館に向かいます。

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四国松山 道後温泉物語|道後温泉旅館協同組合公式サイト

やはり、長年の歴史からくる風情はなかなかのもの。本館前には人力車がおいてあり、結構な人が乗って温泉街の探索を楽しまれていました。残念ながら母親は宿でひとやすみ。お昼の金毘羅さんの籠につづき、人力車も乗せてあげたいところでしたが、これはまたの機会に。

入り口でお風呂のみの入館料を払って、中に。道後温泉は単純アルカリ泉。男風呂は東の湯と西の湯に分かれていますが、前回訪問時に同じお湯とわかっているので、落ち着いてのんびりお湯に体をしずめてしばし目をとじてお湯を楽しみます。お湯の温度は熱くはありませんので、のんびりとお湯につかってドライブの疲れを癒やしました。こういった観光地の温泉ですが、どうやら地元の人も多いようで、世間話に興じる人もあり、こうした雰囲気も含めてのんびれ楽しみました。

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あがって嫁さんを待つ間、外の涼しい風を楽しみます。空を見上げると、本日の道中の激しい雨がうそだったかのように穏やかな夕刻の空。温泉街のお土産屋さんなどを素見しながら宿に戻ります。この宿はお風呂の前に生ビールサーバーがあり、風呂上がりにビールを楽しむことができます。旅館の風呂ではなく外湯を楽しんできたのですが、もちろんお風呂前に立寄り、さも内湯に入った雰囲気を醸し出しながら、やおら冷えた陶製のグラスにサーバーからビールを注ぎ冷えたビールを楽しみます。もちろん極楽浄土に渡った気分。最高です。

そんなことをしているうちに夕食の時間となり母親一行の部屋に集まります。老舗旅館らしく、質実正統派の懐石です。叔母からここの食事は旨いと聞いていたので、期待大ですね。

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食前酒に、先付のたこのたらこ和え。最近は旅館では甘めの食前酒がつくことが多いですね。ビールを飲んでいるのに食前酒がしみます。もちろんビールもいつものプレミアムモルツを頼んでます。

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八寸は鰻のカステラ、メロンの粕漬け、海老のベーコン巻きです。鰻の味の乗ったカステラ然としたものが美味。

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そしてお椀は鯛の真薯。冬瓜と木の芽が乗せられ、鯛の穏やかな味に木の芽の香りが加わり、香りの変化に酔います。このあたりから日本酒にチェンジ。地酒の冷酒を一本たのんだら、きれいな冷酒よう急須と切り子のおちょこで供され、いい雰囲気。

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絶品だったのがお造り。縞鰺と鯛、トロですが、どれもうっとりするほどの旨味。このあたりは魚が旨いのでしょうが、前日に続き、鯛はほんのりとした旨味、縞鰺はプリプリで日本酒が進みました。

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そして焚合せで、油目沢煮。油目とは調べたところアイナメのことのようです。これを沢山の野菜と煮たものとのこと。だんだん、ヴォリュームがおなかに効いてきますが、穏やかな味と香りの変化はなかなか。

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家喜物(やきもの)は新じゃがを使った鋳込み焼きというもの。

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蒸し物は鱸(すずき)の飯蒸し。焚合せから家喜物、蒸し物までの3品はどれも穏やかな味でしたが、この3品で相当なヴォリューム。この3品のヴォリュームが控えめだといいですね。

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ご飯と、赤だし。特に赤だしのコクの深さはかなりのものでしたが、皆さんかなり満腹状態ゆえ苦しそうでした(笑)

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そしてフルーツは琵琶とスイカ。この季節ならでは。

母親兄弟三人が一緒に旅行に出かけるのは何十年ぶりかでしょうか。料理とお酒がベテランの中居さんによって阿吽の呼吸で供され、皆、にぎやかに食事を楽しむことができました。旅の話題や、食事、素材、器などの話題であっという間のひとときでした。ほろ酔加減のいい気分で、今度は旅館の大浴場に向かいます。

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お湯は先ほどの道後温泉本館と同様でしょうが、夜の人のいない時間にゆったりと浸かるお湯は格別。またまたお湯に体を浸してのんびり。脳の癒し中枢にお湯が回っていい気分。

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露天風呂。風が気持ちよいですね。虫の声と、温泉街の喧噪に耳を傾けていると、酔いが少し醒めてきました。

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ひとしきり温泉を楽しみながら、人気のない旅館の廊下を通って部屋に戻ろうとすると、片隅にライトを浴びて美しく輝く花が。こういうさりげないところに老舗旅館の魅力があるんですね。花を楽しむ心をもったひとが、客人をもてなすために花を生けるわけですが、こうした心のつながりが旅人を癒やすのですね。

二日目の夜は更けていきます。

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【番外】関西・四国・中国大紀行(その2)

(つづき) その1

明石大橋のたもとの道の駅あわじ、後で調べたら生シラス丼が名物なんですね。おなかに余裕があれば挑戦したいところでしたが、余裕はありませんでした(笑)

道の駅あわじ

さて、淡路島の北端から、今日泊まる洲本までは、まだ30kmくらいありましたが、好天の海沿いの道は気持ちよかろうということで、高速に乗らず、下界を進みます。やはり淡路から見る大阪湾はいいですね。好天も手伝って景色を存分に楽しみました。しばらく海沿いを南下して、洲本の街に入ったところで丘の上にはお城が見えます。後で調べたところ、洲本城というお城だったんですね。そして、洲本の街をすぎて次の港の手前が本日の宿。1泊目の宿はこちら。

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淡路島 洲本温泉 ホテル|渚の荘 花季(はなごよみ)

今回の1泊目の宿は、眺望と瀬戸内海の鯛料理目当てでネットで探してとった宿です。

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今時の宿らしく、建物自体はそれほど新しいものではなさそうですが、かなり手が入っており、あか抜けた感じに改装されていました。ロビーからも絶景の眺望。すぐに部屋に案内されます。部屋からの眺めも最高です。地図で確認すると、対岸に見えるのは大阪府の南端、阪南市から和歌山県にかけてのあたり。夕方でいい感じに空が色づき始めた時間帯で、本日の約600キロのドライブの疲れが吹き飛びます。

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夕食まで少し間がありますので、宿の冷蔵庫からよく冷えたエビスを取り出します。よく冷えたグラスがあればなお良しだったんですが、まあいいでしょう。海をバックに冷えたエビスの缶がうっすらと水滴をまとい、妙にセクシー(笑) アンディー・ウォーホールではありませんが、缶ビールの缶のフォルムが美しいと思ったのでパチり。

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部屋にはもちろんオーシャンビューの露天風呂がついており、早速ざぶんと身を沈めてしばし潮の音と風を楽しみます。いやいや、長旅のご褒美ですね(笑)

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ほどなく夕食の時間となり、夕食会場へ向かいます。まずは初日の移動を労ってもらいビールで乾杯。今日の料理は花季会席でメインは鯛しゃぶです!

最初はなかなか凝った器に盛りつけられた八寸。魚が枕で寝ているような洒落た配置。料理人、風流の心がわかる人のようですね。海の宿らしくサザエなどもあり、繊細な味と香りの変化に脳の味覚中枢が覚醒。いや、これは期待できます。

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続いて茶碗蒸し。たかが茶碗蒸しですが、八寸で舌が鋭敏になっているところに癒しのような温かさと出汁の深み。早速日本酒を注文。頼んだのはこの日、淡路島を南下する途中で蔵元が目に入った、淡路市久留麻の千年一酒造の特別純米生貯蔵酒。明石大橋のイラストが入ったボトル。すっきりした飲み口ですが、純米酒らしいコクもあり、料理にはぴったり。

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つづいてお造り。ウニ、太刀魚!、鯛、たこなどですが、やはり鯛の美味さは別格。歯ごたえと旨味のハーモニーにやられました。このあと、鯛や玉葱の宝楽焼。こちらは食べるのに集中して写真撮り忘れました。淡路島は玉葱が名産だそうですが、玉葱がこれほど美味いと思ったのは初めて。いやいやすばらしい甘みで、鯛と玉葱にやられます。

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そして、アワビが食べたいと言っていた母親のリクエストで注文していたアワビの焼き物。これも実に柔らかく、香りよくし上がって、絶品。だんだん皆、お腹いっぱいになってきて、箸を動かすスピードが落ちます(笑)

皆脇目に気になっていたしゃぶしゃぶをするための鍋がまだ控えていますが、このあとようやくメインの鯛しゃぶでした。おそらく昼の平等院ですばらしいヴォリュームの抹茶ゼリーでおなかにダメージが加わったため、肝心の鯛しゃぶに至る前に、許容範囲に至ってしまったという流れでしょう(笑)

鯛しゃぶも美味かったです。この絶品の鯛しゃぶを前にしての満腹感。翌日以降の一行の昼食のセレクトに大きな教訓を残しました。「昼は軽めに」

私は昼軽めにしておいたので、鯛しゃぶを堪能。鯛の上品な旨味に酔いますが、日本酒も皆さん結構飲んで小瓶4本目。つまり四号瓶2本分です! 高齢者中心の旅にしては飲んでます。酒と旨味に酔っていい気持ち。

そして、ご飯と赤出汁は皆さん、入っちゃうんですね。

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こちらで最後のデザート。いやいや、おいしい食事と美味い酒で満腹。幸せ中枢が満腹中枢の大きな影響で反応。お腹いっぱいなだけですが、妙に楽しい夕食でした。この日の旅、母親三兄弟にも宇治平等院は印象深かったようで、無事初日を終えられ一安心でした。

もちろん部屋に露天風呂がありましたので、一休みしてから夜の海を見ながらひと風呂楽しみました。対岸の右側は空がほんのり明るくなっていましたが、Googleマップを見てみると和歌山市街のようです。そして左側には一点明るい光が。こちらは関空のようで、飛行機が上っていくのが見えました。



翌朝は曇り。5時前には朝日が昇るとのことで、早めに目覚ましをセットしますが、年齢故、目覚ましがなる前に起きてしまいます(笑) また、ひと風呂入ってシャッキリ!

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この日は雨予報でしたが、幸いまだ降っていません。

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港の方に目をやると、海は静か。なんとなく風情がある景色。

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早起きしたので、ブログを書いたり荷物を片付けたりしながらのんびりして、ようやく朝食の時間。朝食はバイキングなんですが、昨夜の満腹感にも関わらず、みなさん、いろいろ取るうちにスイッチが入ります。やはり、どれをとっても美味い。特に美味かったのが玉葱のサラダ。新鮮な玉葱の美味さに再び感動。ほかのお料理もご飯も皆すばらしく美味かったです。

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一休みしてチェックアウト。エントランスから宿に入るときに最初に目に入る景色。最近のホテルは実によくできてます。古いホテルでもここまできれいに手が入っていると、まるで新築のホテル並みです。

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ロビーもご覧のとおり。アイキャッチを意識して、エントランス周りは非常にきれい。

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初日の宿は、料理も景色もお部屋も文句なし。中居さんたちもみな親切でいい宿でした。

さて、宿を出る頃には外は雨模様。この日は鳴門海峡経由で四国に入ります。

その3へ)

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【番外】春の秩父紀行

最近年度末で忙しい時期が続き、ドタバタとしていましたので、29日(土)は久しぶりの温泉旅行に出かけました。旅先は近いのに行った事がなかったので秩父を選定。

いつものように渋滞を避けて早朝6:00頃自宅を出発。秩父に行くにはいろいろルートがありますが、この日は高速が意外にも年度末にもかかわらずそれほど混んでいませんでしたので、中央道、圏央道経由の関越道花園インター経由で行くことにしました。

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途中圏央道狭山パーキングエリアで一休み。鶴ヶ島の合流後少々渋滞したものの流れは良く、あっという間に花園インターに到着。降りてからもまったく混む様子はなく、寄居あたりの国道を西に向かって進みます。ナビの指示に従って、皆野寄居有料道路に入りると、いくつかトンネルを抜け、長瀞の入口、皆野に到着。インターを降りるとすぐに道の駅みなのという看板が目に入りましたので休憩がてら寄ってみます。

野菜の納品らしい農家の軽トラックが頻繁に出入りして活気がありますが、よく見ると営業時間は朝8:30からで、オープンまでまだ20分くらいあります。しょうがなく、目的地である、宝登山神社に向かいました。

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秩父 長瀞 寶登山神社

流石は神社、こちらは朝早くからやってました(笑)
宝登山神社は秩父三社の一つ。他は秩父神社、三峯神社ということですが、以前秩父三社を訪れた会社の上司が宝登山神社がいちばん見応えがあったと言っていたのが記憶にのこっていたので、この日はカーナビの目的地を宝登山神社に設定していたのでした。

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もちろん、朝早いので境内は人もまばら。幸い好天で気分の良い朝です。車を駐車場の置いて、玉砂利を踏みしめながら、境内に入ると手水舎には清め方を丁寧に説明する看板が貼ってあったので、みんな指定通りに完璧に清めました(笑)

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本殿に至る石段を登って行くと馬酔木(アセビ)の花がいい雰囲気。大きな木なんですが花は可憐ですね。調べたら馬が葉を食べたら酔ったようにふらつく事から馬酔木の名がついたとのこと。

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石段を登りきると、狛犬像と壮麗な本殿が目に入ります。権現造りの本殿は神社としては普通ですが、軒の枓栱や彫り物が極彩色。

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日光東照宮ほどの絢爛豪華さというか過剰感はなく、通常の権現造りの本殿の適度な色彩感、装飾感を加えた感じ。また、手入れと言うか清掃が行き届いているので清々しい感じがします。

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調べてみると神社の創建はなんと、西暦110年(今からおよそ1900年前)の第12代景行天皇のころとのこと。現在の本殿は弘化4年(1847)から明治7年(1874)にかけて再建されたものとのこと。

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拝殿の海老虹梁のそり方はまさに明治時代のもので、東本願寺の本堂などとほぼ一緒のそり方。

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まだ9時前の境内にはゴミひとつ落ちていず、また宮司さんが拝殿などの扉を開けたり、壁をぞうきん掛けしているなど、本殿、境内を綺麗に保つ努力はかなりのものお見受けしました。

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嫁さんと母親がお札などを買っている合間に本殿裏に廻ると菅原道真を祀ったとされる天満神社というのがあり、一枚パチリ。既に学業の向上を求める世代ではないですから、お賽銭は入れませんでした(笑)

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お札を買っていた嫁さんたちによると、宝登山には奥宮があるそうで、ロープウェイで行けるそうでしたが、この日の始発は10:00ということで、かなり時間があるため見合わせました。

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最後にお札を持って手水舎の前まで降りてきたところで一枚パチリ。空いていたのも幸い、のんびりお参りできました。元上司のコメントどおり、宝登山神社はなかなか見応えのあるものでした。



さて、時刻はまだ9時をすこしまわったところ。先程やり過ごした道の駅が気になり、ふたたび皆野寄居有料道路の皆野長瀞インターのそばの道の駅に戻ってみました。

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こちらは2012年10月と比較的最近できた道の駅のようですが、地元の野菜が山のように売られていて、なかなかの品揃え。地方の温泉巡りの楽しみの一つは道の駅での新鮮な野菜の仕入れ。ここは葉もの野菜がかなりあり、値段も都心のスーパーとはかなり違いますので食指が動きます。地元野菜に秩父の地酒などを仕入れて、朝から山ほどお土産を仕入れてご満悦です。時間は10時近くなり、そろそろこのあたりの温泉施設も開く時間となり、ネットでいろいろ見て、温泉を探します。

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選んだのはこちら。この辺りでは有名な施設でしょう。

奥長瀞秩父温泉 満願の湯

普段の温泉旅行ではもうすこしマイナーで知る人ぞ知る温泉を選ぶんですが、母親連れの旅ですので、やはり安全策が重要です。

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結構大きな施設で、大きな内風呂に雰囲気の良い露天風呂が2つ、そしてサウナに水風呂! 言う事なしですね。母親連れですのでゆっくり時間をとっての入浴で、内風呂で少々暖まったあとは、露天風呂で湯船に浸かったりあがったりを繰り返し、そしてサウナで汗ををかいて水風呂で火照りをさまし、それから露天の長椅子で風を楽しみました。ほんのりと硫黄臭というか温泉臭が漂い、ちょっとぬるっとするアルカリ泉。鉱泉のようで沸かしているようですが、お湯は悪くありません。なにより良く冷えた水風呂があるのがありがたい。サウナで火照った後、水風呂で体を冷ますと内側からぽかぽかと温まり、風をあびるのが気持ちよい事。これぞ至福ですね。1時間ばかりお風呂を楽しむと時刻は11:30。嫁さんたちが上がってくるのを待つ間に食べログで近くのランチスポットを検索します。そして選んだのがこちら。

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食べログ:もみの木 - 上長瀞

秩父鉄道上長瀞駅前のお蕎麦屋さん「もみの木」。食べログの評価が高かったので選んで、満願の湯の駐車場でナビにセット。すぐに到着しますが、着いてみると構えは蕎麦屋さんというよりペンションのよう。良く手入れされた花が店の前で咲き誇ってました。

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どうやら胡桃だれの蕎麦が名物のようなので、天ざる(醤油だれ)、天ざる(胡桃だれ)、姫天ざる(胡桃だれ)を注文。

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出てきてビックリの天ぷらの盛り。基本的にキノコと野菜の天ぷらなんですが、かなりのヴォリューム。母親の頼んだ姫天ざるは天ざるの天ぷらがキノコを除いたものなんですが、それでもかなりのヴォリューム。帰りにお店のおばさんが「蕎麦屋で満腹にして返すのはうちくらいよ(ハート)」とにこやかに応じてくださったのが印象的。これは確信犯ですね(笑)
野菜の天ぷらはやはり野菜が新鮮なのか、どれも美味い。人参は甘みが出て、また舞茸の天ぷらもしゃきしゃき感が残っていい具合。お蕎麦も胡桃だれに合う、いい喉越し。いやいや、これは名物になりますね。店の前の花同様、店主の心意気のつたわるなかなかいいお店でした。



お腹も満ちて、次の目的地をどこにしようかと思いましたが、先程道の駅で、秩父ワインが並んでいたんですが、近くにあるなら行ってみることもできるかと思い、道の駅では手を出しませんでした。そこでiPhoneで調べてみると、さほど遠くないではありませんか。ワインはお店で買うのもいいですが、ワイナリーに行って手に入れると妙に記憶に残り、愛着も沸くもの。ここは折角ですので秩父ワインを目指す事としました。長瀞からは車で30分ほどで小鹿野町にある秩父ワインに到着です。

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源作印の秩父ワインということで、東京のお店でも良く見かけるものですが、今まで買ったことはありませんでした。

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調べてみると、創始者の浅見源作といいう人の名からとったようです。駐車場の向かいに直売所の看板があり入ってみると、ここでつくられているワインが並べられており、試飲させてもらいました。もちろんドライバーの私は試飲できないので嫁さんと母親の国語力によって伝えられる味を手がかりに脳内で味を想像。いろいろ逡巡して、源作印のGKTというボトルを赤、白一本づつと嫁さんの友人用にGKTの赤のハーフボトル1本をいただきました。

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やはりワイナリーまで来ると、そのワイナリーの歴史が感じられて、なんとなく美味そうに思えてくるのが不思議なところ。我々の他にお客さんもなく、丁寧に説明してくれて、のんびりとさせてもらいました。



さて、秩父も小鹿野までくるとなかなか鄙びた感じです。一旦秩父駅まででてみようということで、ナビに秩父駅をセットして戻ります。駅のまわりは、秩父としては近代的。ビルが建ち並んで、想像よりは開けた街でした。友人からのFacebook情報で、本日から秩父鉄道のSLが走るとのことで、ネットで調べてみると、あと30分ほどでSLが通る時刻ではありませんか。ということで、本日は秩父から山梨に抜ける雁坂トンネル経由で帰ろうとしていたので、SLを途中迎え撃つべく、山梨側にむけて車を走らせます。SLの時刻表からこの辺りで遭遇すると思われる、街道沿いに目を向けると、すでに三脚と一眼レフを構えて待ち受ける鉄道写真マニアの方々の姿が目に入り始めます。途中の踏切でと思いましたが、道路から線路を見下ろす場所があったので、ちょっと引き返して待ち受けると、数分で汽笛の音が聴こえ始めます。むむむ。

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やはり電車とは迫力が違います。汽笛を轟かせながら煙を吐いて突進してくるSL。だんだん近づいてくるのを何枚か写真に収める事ができました。機関車が通りすぎるとあたりは煙にまみれ、石炭の燃えた匂いが漂っています。いまでは電車が普通になってしまってますが、昔の鉄道はさぞかし大変だろうと感慨深くなってしまいました。



さて、3時も近くなってきて陽も傾き始めてきましたので、一路帰途を考えながら山梨方面に向かおうとしますが、道筋には「浦山ダム」の看板が!
以前小河内ダムに行った時以来、母親がダムは面白かったと言っていたことを考慮し、すぐ近くそうだったので浦山ダムに行ってみました。

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独立行政法人水資源機構:荒川ダム総合管理所(浦山ダム・滝沢ダム)

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後で調べてみると、完成は平成11年と比較的最近。重力式コンクリートダムで堤高156m、堤頂長372m、総貯水量5,800万㎥とかなりの大きさでした。

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ダム中央部から下流側にカメラを突き出し、お約束の下流ショット! かなりの高低差に足がすくみます(笑)
やはりダムは巨大構造物の迫力と言う意味ではかなり見応えがありますね。30分ほど散歩を楽しんで、先を急ぎます。



秩父から山梨に抜ける道は、以前奥多摩から大菩薩峠を通った道の一つ外側を通る道。未踏破の道はやはり残しておく訳には参りませんね。浦山ダムから三峯神社方面に進むと、三峯口駅の先に、またダムがありました。特に寄るつもりはなかったんですが、道すがらループ橋を登りながらダムを見せられる造りになっており、ここまで来ると寄らざるを得ません(笑)

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つづいて立ち寄ったのは滝沢ダム。先程リンクを貼った水資源機構荒川ダム総合管理所が管理するもう一つのダムです。

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完成は平成20年とこちらはつい最近。重力式コンクリートダムで堤高132m、堤頂長424m、総貯水量6,300万㎥と浦山ダムより一回り大きなダムでした。ダムには満々と水がたたえられ、湖面には流木などが浮かんでいました。先程の浦山ダムも人影はまばら。ベンチで本を読む人や何をするでもなくたたずむ人など、なぜか落ち着く場所なのでしょうね。ちょっと立ち寄っただけで、すぐに出発。

このダムを越えると、国道140号はぐっと山道になります。グイグイ高度をあげていき、しばらくで雁坂トンネルに入ります。天気は雲が重く立ちこめてきました。



長い長いトンネルを抜けると山梨県。天気は今度は日差しが眩しいくらいですが、まわりを見ると、先日山梨を数日間孤立させたほどの大雪の痕跡があちこちに見られます。まだ根雪で溶けてない部分もあります。しばらく下ると、なんとまたダムが!!

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今度は笛吹川の上流にある広瀬ダムというダムでした。こうなったら自棄のやんぱち、勢いで車を降り、見学です(笑)
なんと、湖面はまだ半分凍ってました。高度の違いか、秩父側よりも確実に平均気温は低そうです。

山梨県:ようこそ広瀬ダムへ

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やはり調べてみると完成は古く昭和50年。下流域の洪水被害を避けるためにつくられたダムとのこと。中央遮水壁型ロックフィルダムという形式で、堤高72m、堤頂長255m、総貯水量1,430万㎥と、前2つのダムよりはかなり小振り。しかもダム自体は石積みということで、ダムにもいろいろあるのだと妙に納得します。

通りすがりではありますが、立続けにダムを3つも見学してしまいました。

この広瀬ダムから笛吹川にそって下って行くと、以前2度ほど入ったことがある三富温泉白龍閣の前を通り、さらに下ると勝沼方面への分岐があり、そこからは広域農道を通って勝沼まで30分ほど。もう17時近い時間ゆえ、あまり寄道もせず走ります。ただ、もう一風呂入りたいということで、ほったらかし温泉か、ぶどうの丘の天空の湯ですが、手軽さをとって天空の湯を選択。いつものようにぶどうの丘の奥、天空の湯の前の駐車場に車を停め、ふと駐車場の脇に目をやると、、、

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タンポポでしょうか、なんとなくいい感じに斜面に花が咲いているではありませんか。

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あたりは既に夕刻。夕闇がせまる甲府盆地をパチリ。ここまで来る途中、ぶどう畑のなかを通ってきましたが、先日の大雪の影響か、枝の折れた木、ビニールの全く残っていない温室などが多く、心が痛みましたね。やはり長年手塩にかけてきた葡萄や果物の木が自然災害とはいえ傷つくのは農家の方にとっては大打撃でしょう。やはり美味しい果物やワインを一日も早く出荷できるよう祈るばかりですね。

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天空の湯は、いつも通り、ぬるっとしたアルカリ性のお湯らしいいい湯触り。ちょっとカルキ臭いのはこの手の施設のご愛嬌ですが、温めのお湯に浸かりながら夕闇せまる甲府盆地をぼんやり眺められるのは貴重なこと。しばしドライブの疲れを癒しました。

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上がって天空の湯の入口前の木を仰ぎ見ると、遠くには飛行機雲。この写真ではあまりわかりませんね。今日は秩父でワインを仕入れ、先を急ぐためワインショップには立ち寄らず、すぐに中央高速に乗って帰途につきます。幸い小仏トンネルの渋滞もたいした事なく切り抜け、ほどなく帰宅できました。

今まで近いのに未踏だった秩父を少し楽しめた小旅行でした。沢山仕入れた新鮮な野菜と秩父の地酒、ワインが楽しみですね。今回も無事でなにより。いい旅でした。



さてさて、まごまごしているうちに月末です。なんと3月31日はハイドンの誕生日なんですね。なにをしようかしら、、、

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【番外】冬の長野諏訪紀行-2

(つづき:日帰りの旅行記事に2本も費やして誠に申し訳ございません!)

信濃美術館東山魁夷館をのんびり見学して、お腹も減ってきたので、先程ゲットした「信州めん麺メン」を紐解きます。巻末の長野近辺の地図から蕎麦屋さんを探すと善光寺から長野インターまでの途上に、雰囲気のよい蕎麦屋さんが何軒かあるではありませんか。紙面上の表記に細心の注意を払って選び出したのがこちら。

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長野県長野市 自家製粉手打蕎麦の店 蕎麦にしざわ

ガイドのとらには「そば打ちを知る」という記事で蕎麦を打つようすが紹介されていましたので、記事をみているうちに大脳の食欲中枢にアドレナリン噴出。蕎麦には自信ありそうな店ということで、問題は入れるかどうかです。カーナビに電話番号をセットして、いざお蕎麦屋さんに向かいます。

つくと駐車場は満車。いやな予感がしましたが、嫁さんがお店に入って様子をたずねるとどうやらすぐに席がとれそうということで一安心。

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入口前の看板ひとつとっても、なかなか風流を解する店のよう。普通は食べログの評価で店を探すのですが、長野にくると、ガイドのとらに賭けてみたくなるんですね、これが。

案内どおりすぐに席に通され、頼んだ蕎麦がこちら。

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母親と嫁さんが天ざる。天ぷらは海老と野菜の蕎麦屋さんの天ぷらとしては一般的なもの。この天ぷらが旨かった。特に椎茸。口に含んだとたんに椎茸の香りと滑らかな舌触りが最高。こりゃ旨い。

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私は鴨ざる。別に盛られた柚子をさっとツユに落として香りが広がります。蕎麦は自家製麺らしくそば粉の感触がしっかり感じられ、風味豊か。ツユも濃いめの甘めと江戸前風でいいですね。

量もわれわれにはちょうど良い感じ。蕎麦好きな人にはオススメなお店です!



さて、時刻は14時くらいということで、この日は珍しくまだ温泉に入ってません。長野近辺の温泉を探してもよかったのですが、雪の具合も心配ですし、母親連れということで、通い慣れた諏訪に戻って温泉に入ることに。やはり、諏訪の温泉といえばここがとどめでしょう(笑)

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そう、菅野温泉です。

関東周辺立ち寄り温泉ミシュラン:菅野温泉

ちなみにこのブログでは過去に3度ほど諏訪の温泉巡りを取り上げ、そのうち2度は菅野温泉に入っています。つまり、かなりのお気に入り。上で紹介した立ち寄り温泉ミシュランでは四つ星評価ですが、私なら[+++++]を進呈すべき名湯です。

2012/11/23 : 旅行・温泉巡り : 【番外】雨の諏訪温泉紀行
2011/11/20 : 旅行・温泉巡り : 【番外】秋の諏訪温泉紀行
2010/12/04 : 旅行・温泉巡り : 【番外】諏訪の鄙びた温泉集中攻略

読み返してみると、自分でもなかなか面白い。日帰りでもの凄い数の温泉に入ってますが、今は母親連れですので、普通の数になってます(笑)

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近くの市営駐車場に車を停め、知る人ぞ知るアプローチから温泉に向かいます。

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いつ来てもまったく変わらない佇まい。妙に懐かしさを感じる看板が呼んでいます。

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この日は結構な数のお客さんがいたんですが、入った時には幸い脱衣所には人影はなく、こっそりパチリ。

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浴場には既に入っている人たちの談笑の声。入ると真ん中の楕円の浴槽のまわりに何人か腰掛けてのんびりされてました。この日はおそらく44〜45度。ざぶっとつかってしばしお湯を楽しみます。いつも通り、無色透明で肌に染み込んでくるような暖かさ。お湯は近くの激熱湯で有名な旦荷の湯から引いていますが、ここはちょうどいいですね。激熱湯が好きな私ですが、旦荷の湯はおそらく48度オーバー。決死の覚悟がいる勝負の湯ゆえ、母親連れでは難しいですね。

湯船につかっては上がってのんびり、再び湯船に浸かるの繰り返し。時間のながれがゆっくりになったようにリラックス。いろいろ温泉に入っていますが、ここはベストの共同浴場の一つ。鄙びた温泉ながら、新鮮なお湯の素晴しさが際立ちます。ドライブしてきた価値がありました。

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湯からあがって駐車場にもどると、青空に月が浮かんでいました。数日前につもった雪が積まれ、やはりここは信州だと実感。

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見上げて一枚。火照ったからだを風にさらしながら、さらにのんびりします。程なく母親と嫁さんも上がってきて、時刻は4時半すぎ。そろそろ帰り支度です。

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駐車場の向かいの地元の酒蔵、菱友醸造株式会社が見えますが、最近は近くのお土産屋さんで買います。

中山道下諏訪宿 門前広場食祭館

戦利品はこちら。

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まずは下諏訪の酒、御湖鶴。

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そしてお隣、岡谷市の高天。

これだけで終わる訳にはまいりません。以前立ち寄って、なかなか良い品揃えだった地元の酒屋さんにも寄ります。ここでゲットしたのはこちら。

信濃屋酒店

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あまり見たことのない、上諏訪宮坂酒造の真澄。調べてみると、この信濃屋酒店が樽から詰め替えて販売している特別仕様品。あらばしりの生酒。これはすかさずゲット。帰った翌日には飲み干しました。樽の香りがほのかに香り、熱処理していない生酒のフレッシュな喉越し。最高でした。

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茅野市のダイヤ菊。金印ではなく「辛口」という方。これも今呑んでますが、いいですね。辛口の酒好きの方には至高の一品。さっぱりとした飲み口と酒っぽさのバランスが良く、通好みの酒ですね。



すでにあたりは暗くなってきましたので、後は帰るのみ。諏訪南インターから中央高速に乗り、いつもの小仏トンネル前の渋滞も結構流れが良く、ストレスにはなりません。今回も無事帰着できました。

ふと出かけた長野善光寺と諏訪でしたが、晴天に恵まれ、のんびりと旅することが出来ました。母親が元気なうちにもうすこしいろいろなところに出かけてみたいと思います。

そういえば、今回はセンチメンタルな旅ではありませんでしたね(笑)

さてさて、また通常のハイドンのレビューに戻りたいと思います。ご贔屓筋の期待に背く訳にまいりませんので、、、

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ダニエル・ブルグ/カメラータ・ド・ヴェルサイユのホルン協奏曲(ハイドン)

ホルン協奏曲がつづきます。こちらも先日TOWER RECORDS新宿店の店頭で発見したもの。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

ダニエル・ブルグ(Daniel Bourgue)のホルン、アモーリ・ドゥ・クルーセル(Amaury du Closel)指揮のカメラータ・ド・ヴェルサイユ(Camerata de Versailles)の演奏で、ハイドンのホルン協奏曲(Hob.VIId:3)、歌劇「変わらぬまこと」序曲、歌劇「報いられた誠意」序曲、歌劇「薬剤師」序曲、そしてハイドン作とされていたホルン協奏曲(Hob.VIId:4)の5曲を収めたアルバム。収録は1987年5月、パリのシテ島から南に下ったパンテオンのすぐ裏にあるノートルダム・ドゥ・リバン教会でのセッション録音。レーベルは仏Forlane。

ダニエル・ブルグは1937年、南仏アヴィニョン生まれのホルン奏者。地元の音楽院でチェロやホルンを学び、国立パリ高等音楽院のホルン科を首席で卒業し、ソロ及び室内楽で活動するようになりました。その後パリオペラ座の首席ホルン奏者として活躍。教育者としてはヴェルサイユ国立音楽院の教授の他、ロサンジェルスのアメリカン大学、ポツダム、ボルチモアなどでマスタークラスを持っていたそうです。またフランスホルン奏者協会の理事長も務めているとのことで、フランスホルン界の代表的な人でしょう。

カメラータ・ド・ヴェルサイユは今日取り上げるアルバムの指揮者であるアモーリ・ドゥ・クルーセルが1982年に設立したオケ。アモーリ・ドゥ・クルーセルは1956年パリ生まれの指揮者で、フランスの他ウィーンでも学び、ハイドンをはじめとして古典派からロマン派の音楽を得意としているそう。

このアルバム、前記事のペーター・ダムほどの力強さはないものの、フランスらしいとろけるような柔らかさで、またもや素晴しい演奏なんですね。

Hob.VIId:3 / Concerto per il corno [D] (1762)
教会での録音らしく少し遠めにゆったりと定位するオケ。表情の濃さは控えめながら、速めのテンポで爽やかに流れる序奏。ブルグのホルンはフランス人らしい華やかかつ軽めの音色。レガートを強めにかける部分もあり、個性的なところもありますが、一貫してホルンもオケも爽やかな演奏。まるでモーツァルトのように転がるような音階の美しさ。カデンツァではやはりテクニックと美音が炸裂。流石にフランスホルン奏者協会の代表を務めているだけあります。
アダージョはペーター・ダムの聴かせた深い淵のような芸術性に対して、美しい花束のような華やかさのある演奏。オケのとろけるような響きも抜群。アンサンブルは素晴しい一体感。ゆったりとした呼吸が最上のくつろぎを提供します。これほどの癒しを感じる演奏はなかなかありません。
フィナーレに入ってもホルンとオケのとろけるような響きは変わりません。極上の響きに言葉が見つからないほど。カデンツァでブルグのホルンのテクニックにあらためて気づかされますが、テクニックを感じさせない音楽のしなやかさ。ペーター・ダム盤も素晴しかったですが、こちらも負けず劣らずです。

Hob.XXVIII:8 / "La vera costanza" 「変わらぬまこと」 (before 1779)
アモーリ・ドゥ・クルーセルとカメラータ・ド・ヴェルサイユ、侮れません。ハイドンの小曲の楽しさのツボを押さえた素晴しい演奏。協奏曲の伴奏も良かったんですが、この序曲も、オペラの幕が上がる前のソワソワ感と、沸き上がるような推進力を実にうまく表現していて、豊かな残響に美しい音楽が漂う名演奏。3楽章構成で交響曲のようなこの曲の変化を巧みに描いていきます。

Hob.XXVIII:10 / "La fedeltà premiata" 「報いられた誠意」 (before1781)
ホルン大活躍の曲で交響曲73番の終楽章にも転用されています。アダム・フィッシャー盤のレビューでも取りあげましたし、アダム・フィッシャーの来日公演のアンコールでもとり上げられたスペクタクルな曲。クルーセルはこの曲の面白さを活かしながらもしなやかな筆致でまとめることで、曲自体をじっくり聴かせていきます。やはりオケのまとまりは見事です。

Hob.XXVIII:3 / "Lo speziale" 「薬剤師」 (1768)
3曲置かれた序曲、それぞれの曲想の面白さを描き分けてメロディーが活き活きと弾みます。この「薬剤師」序曲もよく聴くとフレーズの音階の一音一音のメリハリがかなり巧みにつけられていることで、この躍動感が出ていること気づかされます。ハイドンにたいする深い畏敬を感じる演奏です。非常に繊細なハープシコードの音色も典雅。この曲も3部構成で緩急自在。実に見事な演奏です。

この3曲を聴くと今一マイナーなハイドンのオペラの序曲はもうすこし世の中で取りあげられてもいいのではと思ってしまいます。これは傑作ですよね。誰に同意を求めているのでしょう?(笑)

Hob.VIId:4 / Concerto per il corno [D] (1781) by Michael Haydn?
最後はおそらくミヒャエル・ハイドン作であろうと考えられているホルン協奏曲。ハイドンの作としては、すこしメロディーも固く、構成の閃きも劣る感じがする曲。ただし演奏は冒頭のハイドン自身のホルン協奏曲に劣らず素晴らしい物。ホルンの安定感と、オケの一体感はやはり見事。2楽章の憂いに満ちた表現も華やかさを孕んだ次元の高い表現。ホルンは天から降り注ぐよう協奏曲を超越した演奏。フィナーレは次につづく音楽の気配のようなものを鋭敏に感じる演奏。オケの演奏も一人一人の奏者の感覚が冴え渡って、全員の感覚が鋭敏に働いているよう。聴いているこちらの感覚も冴えてくるような演奏です。最後のカデンツァはアルペンホルンのような深い響きと余韻が絶妙。こちらも素晴しい演奏。

ホルン、指揮、オケ、すべてはじめて聴くものでしたが、いやいや素晴しい。このアルバムに収められた曲を、完全に掌握して、すべて自身の音楽として弾いており、曲のまとまりは一分の隙もありません。爽快で優雅、優美。ハイドンの音楽の美しさを完璧に表現している演奏と言っていいでしょう。ホルンのダニエル・ブルグも完璧。ペーター・ダムとはまた違った華やかなホルンの響きを聴かせる人。なぜかフランスっぽく聴こえるのが伝統と言うものでしょうか。取りあげた全曲[+++++]とします。偶然ではありますが、このところ素晴しいアルバムつづきで毎晩至福のひと時を過ごしています。

今日は母親の通院付き添いで会社をお休み。夕食はきりたんぽ鍋に福井の銘酒「一本義」で、こちらも至福なんです(笑)

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【番外】母親の喜寿に伊豆旅行-5

(番外続きでスミマセン、これで最後です)

東府やの懐石茶や水音での夕食は素晴しいものでした。しかし、今回の旅の目的は母親の喜寿祝い。これで終わるわけには参りません。事前に宿にはお祝いのケーキを発注しておいたんです。もちろん母親には内緒ということで、いわゆる「サプライズ」です。

仲居さんには、事前にタイミングを言ってありましたので、懐石コースのアイスクリームが出てしばらくした絶妙のタイミングで、ケーキが出てきました。

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そして用意してあった、プレゼントなどもそのタイミングでもってきてもらって、今回の旅の最重要ミッションを遂行することが出来ました。父が亡くなってからは、何回か旅行に出かけることができ、こうやって楽しんでもらえています。体力があるうちに、もうすこしいろいろ連れていきたいですね。

仲居さんをはじめ宿のスタッフの方にはいろいろ気遣いをいただき感謝です。なかなかいい喜寿祝いができました。



さてさて、ケーキは小振りなものの、この時点でケーキが入る別腹はありません。やむなく箱にもどしてもらって、温泉で一汗流して部屋でいただこうということに。

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そこここに灯りをともした中庭を通って向かいの部屋に戻ります。お腹も満ちたので、いざ温泉です。この宿、源泉は吉奈温泉の共同源泉でどの温泉も同じ源泉のようです。部屋には半露天のかけ流し温泉、露天は離れたところに2つ。そして大浴場、くわえて貸し切り風呂などがあります。

さきほど、私だけ部屋の半露天風呂に入りましたが、今度は露天風呂にいってみようということに。この時間露天風呂は交代制。男性は玄関棟の横の「行基の湯」。翌朝女性向けに変わります。

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行基の湯へは玄関棟から一度外に出て、庭木を縫って石段をのぼったところ。なんとなく外湯に行った気にさせるアプローチ。

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幸いどなたもいらっしゃらなかったので、お風呂をパチリ。温泉はアルカリ性単純線。源泉は47度くらいあるそうですが、露天風呂は41、2度でしょうか。無色透明で、ほんのり温泉臭が漂うもの。入っているときはツルツルというより少しきしきしする感触ですが、あがったあとお肌がしっとりすべすべになる不思議なお湯。なるほど昔から有名な理由がわかりました。真横を流れる吉奈川のせせらぎと温泉が注がれる音を聞きながら、夜の温泉にのんびりと浸かってリラックスさせてもらいました。

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この宿、暗くなって気づきましたが、照明にスポットライトを多用して、非常にメリハリのあるライティング設計ですね。赤倉観光ホテルもそうでしたが、こういったところの上手さもいい雰囲気づくりには重要です。

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部屋に帰って、先程のケーキをいただく事に。ケーキやらお皿やらナイフまでちゃんとそろえてくれていましたので、温泉に入って出来た別腹にケーキがおさまります。

ドラマ好きな母親は、テレビで玉木宏主演の救命医療医のドラマに集中(笑) 喜寿祝いの夜は更けていきました。



翌朝は5時から露天風呂などがやっています。朝風呂の習慣がある母親は、朝から部屋の半露天風呂に入ってました(笑)

それではということで、5時をすぎたので私は大浴場に行ってみる事に。

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大浴場は普通の大きさで安心できます(笑) そして湯の注ぎ口は大きな石をくりぬいたもの。まるでイサムノグチの彫刻のような存在感。

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ここでもスポットライトが効果的。お湯は変わらず上がったあとのすべすべ感がいいですね。温泉につかって昨夜の酔いの余韻もスッキリ抜けました。やはり温泉はいいですね。

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温泉から上がって、部屋に帰って、デッキの椅子に座って涼みます。生憎今日は雨。朝食前に旅館内を散策しようかと思っていましたがそれはあきらめて、のんびりすることにしました。
しばし川の流れをぼぉっと眺めます。

ほどなく朝食の時間。

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昨夜と同じ、懐石茶や水音が朝食の場所。部屋の真向かいですが、雨に濡れるので廊下をぐるっと廻って向かいます。

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場所は同じですが、席が昨夜とは異なり中庭側の席。朝食もヘルシーでバランスの良いもの。海が近いところの朝食の定番、みそ汁に生海苔の香りが乗って風情があります。

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デザートとコーヒー。淡い色のデザートに赤いクコの実でしょうか。いつも色彩感を意識しているようでいいですね。昨夜ケーキまで行ったのにぺろっと美味しくいただけました。

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この懐石茶や水音、良く見てみると古い民家の骨組みだけ利用して、新たに建てられたようです。改築だったとしたら相当手を入れているはずですね。旅館の建物は雰囲気は上手く作ってあってもコストの面から建築的には興味深いものは少ないんですが、ここは木材をふんだんにつかって、なかなか唸らせる造り。

食事をいただいた席のまわりは、日本建築の軒の下にいる心地よさ。程よい間隔に配された垂木のリズム、そして程よい高さがもたらす落ち着いた雰囲気。

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中央部は茅葺き屋根。裏側の小屋組をちゃんと見せるように綺麗に仕上げてあり、豊かな空間になっています。

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バーカウンターも良い木をふんだんに使ったもの。表面だけではなくきっちり造っているのは流石です。メリハリのある照明とあわせて、実に居心地のよい空間になっています。こうゆう手抜きのない緻密さには最近なかなかお目にかかれなせん。食事も雰囲気もあらためて満喫。雨だったのでかえってのんびりできた気がします。

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外にでると緑がしっとりと雨に濡れて、いい雰囲気。

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食事のあとは最後に、入ってない方の露天風呂に行ってみます。こちらは「河鹿の湯」。部屋のある本館から西館にわたって抜けた先にあり、結構な距離があります。露天風呂までの動線も変化に富んでいてなかなかいい雰囲気。

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河鹿の湯は露天ながら屋根があるので、雨でも問題ありません。御簾がまわりに張り巡らされ、半透明のスクリーンのようになっており、光がさざめく感じが面白い効果。

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ここでも面白い造形がスポットライトで浮かび上がる心憎い仕掛けが。お湯は同じですが、空間構成に変化があり、いろいろな温泉に入る楽しみを演出しています。やはり空間構成は見事。ちなみにお風呂に置いてあるシャンプー等はローズマリーの香りのするもので、赤倉観光ホテルと同じ物のようです。

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この宿最後の一風呂を浴び。帰りの廊下の脇の池の横で涼しい風を楽しみます。いやいや、とても癒されました。



部屋に帰ってのんびりしながら荷物をまとめてます。ここは12時チェックアウトなので、かなりのんびりできます。ゆっくり玄関棟に向かいチェックアウト。お土産を買ったり、お土産用に宿が用意してくれた野菜等をいただき宿を後にしました。

夏に泊まった赤倉観光ホテルも良かったですが、こちらはさらに上。宿全体にリラックスできるホスピタリティが満ちていました。母親も楽しんでくれたようでなにより。良い喜寿祝いとなりました。たまには贅沢してみるものですね。想い出に残る旅行となりました。東府やのスタッフの皆さん、ありがとうございました。



本当は広い宿の中を散策したかったのですが、雨が結構強く、あきらめて帰途に。

帰りは天城峠をこえて、河津に出て、伊豆東海岸経由ということにしました。天城峠までかなりの雨脚でしたが、トンネルを抜けて河津側に出ると、道は濡れておらず、雨は降っていません。宿のひとも天城峠で天気が変わるといってましたが、まさにがらっと変わります。

宿を出たのがお昼近くでしたので、走り続けて途中で昼食の場所を探します。食べログを伊豆で検索して、評価の高い所を探していると、高級なイタリアンがヒット。母親はパスタ好きですので、「パスタは?」と聞くと、ニッコリ(笑)。まだまだ戦闘意欲ありそうですので、ここに決めます。到着が1時半くらいになりそうなので、お店に電話を入れてみると、大丈夫なようです。

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お店はこちら。伊東の南、川奈にあるイタリアン。カーナビにセットして、食べログの高評価のみをたよりにやってきましたが、駐車場に入るなり、激クラシカルな洋館にビックリ。隣は名門川奈ホテルのゴルフコースです。

食べログ:ラ・ヴィータ・エ・ベッラ

入ると、すぐに受け付けですが、前はステンドグラスの装飾品がごっちゃり。違うお店に入ってしまったかと受付の人にたずねると、レストランは1階下の地下一階。1階の入口は伊豆高原ステンドグラス美術館でした。それにしても、洗練を極めた宿に泊まったあとだっただけに、ごちゃごちゃとステンドグラスがひしめく入口にはビックリしました。

この建物自体が石造りの洋館でかなりクラシカル。一体何の建物だったのでしょうか。レストランとして建てられたとはとても思えません。

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レストランの入口まえもご覧のような感じ。おそらく結婚式やパーティーニーズにあわせたものなのでしょうが、かなりごてごてした感じです。レストランに入ると、月曜日の1時半過ぎなせいか、先客は3組ほどで空いていました。メニューを見ると、パスタランチと本格ランチコースがありますが、もちろん今日は軽めにパスタランチ。ゴージャスな店の雰囲気とは異なり、値段はリーズナブルです。

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女性諸氏はそれぞれ赤ワインと白ワインをグラスで。まだまだ戦闘意欲十分です(笑)
私はもちろんノンアルコールのスパークリングワイン。こうゆうものがあるのは本当に助かります。アクア・ミネラーレをいただくのとはやはりちょっとちがいます。

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パスタランチには小さな前菜がついています。今日の前菜はデザートでよくだされるパンナコッタを塩味でつくった、塩パンナコッタにトマトソース。これが実に繊細な味。インテリアのくどい感じとは全く異なり、実に旨い。食べログの評価に偽りなしです。

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パスタは、私は魚介類のスパゲッティサルソマッジョーレ風。サルソマッジョーレ風とは何だかわからなかったので頼んでみましたが、見た目は魚介の普通のスバゲティです。ムール貝とアサリですが、ムール貝の出汁がよくパスタに染み込んで、旨味満点。しかもオイルっぽさがまったくなくあっさりいただけます。あとで調べてみるとサルソマッジョーレとはイタリアの生ハムで有名なパルマの少し西にある街。予想に反して海沿いではありません。この街で良く造られるという意味でしょうか。あんまりよくわかりませんが、美味しかったのでオッケー。

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嫁さんはウズラとクルミのラグー タリアテッレほうれん草のクレーマ。こちらもウズラの肉の旨味がタリアテッレにしみこんでグー。こちらもくどさはなく、旨味のハーモニーが心地よい味。

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そして、母親はカボチャのニョッキ グアンチャーレとトマトのソース パルミジャーノがけ。ニョッキの食感が気に入ったようで、美味しいと連発。舌鼓連打です。ちょっともらいましたが、こちらも繊細な味わいで、なかなかの味。パスタはどれも非常に美味しかったですね。

これにパンとコーヒーがつきますが、パンも焼きたてで美味しかったです。食べログの高評価が頷けるいいお店でした。食事を終えて前庭に出ると、曇りながら太平洋と、ゴルフコースが目の前に。

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ガーデンウエディングにも対応できそうな庭。庭だけ見るとイタリアの様な気がしなくもありません。パラディオの居館の庭野用に思えなくもありません。

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ところどころにストレチアが咲いていて、華やいだ気分になります。月曜日の昼下がりにのんびりとランチを楽しむ事ができました。建物と入口のごてごて感にちょっとビックリしましたが、味は行く甲斐のあるお店です。お近くに行った際には試してみてください。



さて、あとは無事東京にかえるだけ。伊東から熱海、小田原と海沿いを走りますが、最後に母親から注文が。「かまぼこパラダイス(笑)に寄ってちょうだい」 

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我々がかまぼこパラダイスと呼んでいるのは、もちろん、先日箱根に行ったさいに立ち寄った風祭にある、鈴廣かまぼこ本店です。広くて綺麗な店内に、箱根のお土産と蒲鉾などがいろいろあり、最後のお土産調達にもってこいです。

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お目当ては干物。ここの干物は新鮮で美味しいということが前回わかりましたので、かます!、えぼ鯛、アジをゲット。いや、脳内には香ばしく焼いたかますで一杯やるイメージが充満。過呼吸になりそうです(笑)

他にもイナゴの佃煮、神奈川の日本酒、かまぼこなどを仕入れて、この旅のミッションはすべて終了。ここから自宅へは、すぐわきのインターから小田原厚木道路、東名高速経由であっという間にかえれます。幸い渋滞もまったくなくスイスイ。無事に帰宅する事ができました。

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ちなみに、かえった後の夕食はさっぱりとそうめんに、先程ゲットしたかます!、イナゴ!、塩辛!
カマスの香ばしい香りでいただく日本酒。いやいや幸せです(笑)



たかが1泊2日の旅行に5記事も使ってダラダラと旅行記を書かせていただきましたが、最近は旅行のあとにこうやって書いておくと、あとで自分で確認できて、いろいろと便利なんですね。母親も知り合いにこのブログを見せたりしてまんざらでもなさそう。昔は旅の想い出は心の中と数枚の写真がすべてでしたが、こうして書いておくと風化することもありません。

ハイドンのレビューのブログなので、そろそろ本題にもどりませんと、少ないコアな読者の信頼を損ねてしまいますので、、、

詰まらん記事におつきあいいただきました皆様ありがとうございました。

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【番外】母親の喜寿に伊豆旅行-4

湯の国会館でゆっくりして、この日は中伊豆のイコンをいやと言うほど満喫しました。あとは車で10分くらいのところにある、本日予約してある宿を目指すだけ。



今日泊まる宿は、吉奈(よしな)温泉、東府や。この温泉紀行の最初の記事に書いた通り、妙高高原の赤倉観光ホテルと同じ系列のホテルです。

吉奈温泉 東府や Resort&Spa-Izu

ウェブサイトを見ていただくとわかるとおり、素晴しい造りの宿。

調べてみると、この地、吉奈温泉のお歴史は古く、724年、この温泉街にある善名寺を建立した僧行基が発見したと伝えられ、地元では子宝の湯として知られていたそう。地元での評判を聞いて徳川家康の側室お万の方が子宝祈願で滞在し2児を授かったことから全国的に有名になったという由緒正しい温泉です。

宿の東府やの前身は吉奈温泉の名主邸、そしてその後旅館となり東府屋と名付けられましたが、家康が晩年隠居した静岡市の駿府城(別名府中城)の東にあるころから、東府屋と名付けられたそうです。この旅館、明治時代には「唐人お吉」も晩年2年間逗留したとされ、館内には唐人お吉館という施設まであります。こちらももの凄い由緒正しい旅館のようです。

もうすこしネットを調べてみると、もともと東府屋という旅館はごく最近の2010年5月に破産したそうで、現東府「や」は赤倉観光ホテルの運営会社、R&Mリゾートと言う会社が破産後の東府屋を買い取って、再生させたものとのこと。どうりで綺麗な訳です。赤倉観光ホテルも同様、R&Mリゾートが再生させたものということで、その再生手腕の素晴しさは赤倉で実体験済みです。

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前振りが長くなりましたが、垢抜けた東府やの玄関に、色だけ派手な普通の大衆車で乗り付けると、中から宿の方がでてきてご挨拶。荷物を車から降ろして中に入ります。ここは玄関だけの玄関棟なのに広大な空間。和風の小屋組なんですが、ちょっとフランク・ロイド・ライト設計の邸宅を思い起こさせる、豊穣なテイストも重なり、最初から豪華な雰囲気に圧倒されます。

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ソファに座るように促され、チェックインの説明をまっていると、ウェルカムドリンクはスパークリングワイン。いろいろ選べるようでしたが、母親も迷わずワインをご発注(笑)

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ソファに座りながら大きな窓の外を見ると、ウッドデッキに池、綺麗に手入れされた植栽、そして旅館の中を吉奈川が流れていくのが眺められ、リラックス感は言うことなし。

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ウェルカムドリンクを飲みながら、館内の説明をうけていると、敷地が恐ろしく広大で、富士山を眺められる富士見平というところまで1時間近く散歩できそうなほど。先ほど触れた唐人お吉館とかベーカリー&カフェ、足湯等まであり、館内を巡るだけでも相当時間がかかりそうです。ここまで大きいことを事前に把握していたら、湯の国会館をパスして早めにチェックインしていても良かったですね。まあ湯の国会館も寄るべき価値のある温泉でしたので良しとしましょう。

赤倉もそうですが、この広大さは旅館でもそうあるものではありません。玄関棟はほぼ新築なんでしょう、空間構成の巧みさと、日本建築の本質的な動線設計の良さを取り入れた建物構成は赤倉観光ホテルと共通するものを感じます。なかなか巧みです。

荷物を運んでもらいながら、部屋に向かいます。

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廊下には品の良い日本画がそこここに掛けられており、優雅なこと限り無し。要所の生け花も素人離れした華やかな設え。

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部屋は玄関棟から吉奈川を渡った本館の1階、水音テラスのすぐ脇の和室。和室と言っても数寄屋のような典雅な雰囲気の部屋。

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床の間には立派な掛け軸に生け花。旅館全体にセンスの良さが行き渡っています。

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そして部屋のお茶菓子は、このあたりでは有名なのでしょう、伊豆名物「猪最中」。調べてみたら、この宿の
すぐ近くに製造元があるようです。

小戸橋製菓:猪最中

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嫁さんが宿に母親の喜寿祝いでと伝えてあったので、机には宿からなのお祝いが置いてありました。ベーカリーで焼いたクッキーと祝いのメッセージ。もの凄い達筆です。母親もこれにはビックリ。こうゆうきめ細かい心配りはうれしいものですね。

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テラスに出ると、吉奈川のせせらぎが目の前。よく見ると鮎だかニジマスだかわかりませんが、魚が泳いでいるのがみえます。あちこち巡ってどたばたとここまで来ましたが、部屋に入ってようやく落ち着きました。女性陣はチェックイン時に浴衣をえらべますので、選んだ浴衣に着替えます。母親はお祝いなのでかなり派手目な浴衣で、ちょっと落ち着かない様子(笑)

普通だったら、ここでまず温泉にいくのですが、先程近くの温泉に入ったばかり、しかも夕食の時間もちかいので、風呂は夕食のあとにすることにしました。ただ、ここは部屋に半露天風呂があります。私だけちょっと入って汗をながします。ああ至福(笑)

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夕食は、部屋のすぐ目の前の「懐石茶や水音」で。深くいい雰囲気の軒があって、前のテラスから適度な距離感が感じられる落ち着いた配置。日本建築の最も象徴的な軒の佇まいがとても上手く活かされていて、設計者の良心を感じさせます。

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夕食は懐石料理なので凄い品数です。といってもどのお皿も適度な量で、味の変化を次々と楽しめます。うちの席を担当してくれた仲居さんも、物腰のやわらかな落ち着いた笑顔が素敵な方でした。一皿一皿丁寧に説明があり、料理をいただく前に脳の味覚中枢が全開になります。料理を楽しむには接客もポイントですね。

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もちろん、まずは生。ドライブで飲めなかった(ウェルカムドリンクはいただきました!)分、染み渡ります。絶妙な泡のクリーミーさが嬉しいですね。このシズル感、たまりません。

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前菜は、栗豆腐、松茸、秋刀魚の梅煮、サーモンの手鞠寿司と銀杏等。非常に繊細な味の変化。サーモンの手鞠寿司に添えられた山椒の葉の香りが柔らかい味の組み合わせを引き締めます。

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お椀はホタテ、冬瓜、白玉とこれまた絶妙に繊細な味ですが、こちらもスダチの香りがこの繊細さを引き立てます。ビールには繊細すぎるので、やはり日本酒を発注。

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日本酒は古今東西いろいろなお酒がそろえられていたんですが、リーズナブルな宿オリジナルの冷酒を薦めてくれましたので、まずはそれをいただきます。流石にオリジナルだけあって、料理の繊細さを引き立てる、穏やかな喉越しの冷酒。既に冴え渡った味覚中枢がさらにアドレナリン、もといアルコールで満たされます(笑)

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お造りのお刺身も言うことなし。女性に人気なんですと仲居さんが言う通り、ガラスの器に盛られたお刺身はどれも新鮮、目と舌からの刺激は十分。あまりに美味しそうなので、写真を撮る前に食べちゃいました。ガラスの器には良い色のマグロがあったんですが、既に嫁さんの腹の中(笑) 手前の器には海苔が添えられ、これも味の変化を感じさせるいいアイデア。次から次へと運ばれてくる料理に舌鼓連打です。

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煮物は胡麻だれでいただくしゃぶしゃぶ。愛鷹牛という牛。もちろんしゃぶしゃぶは美味なんですが、しゃぶしゃぶをいただいた後の水菜とレタス、しめじ、舞茸などの野菜が、甘みがでて最高。なんと母親から、「お肉少ないわね〜」とのコメント。このあとご飯やデザートまで食べきれないぞと指導(笑) よほどお肉が美味しかったのでしょう。まだまだやる気満点です。

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焼物はかますですが、柚子の香りをつけたもの。そして上には松茸。ここまできても多彩な香りが十分刺激的。最初にいただいた松茸が絶妙。香りのハーモニーに酔いしれます。ちょっと酔っぱらってもきましたが、冷酒をおかわり(笑)

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つづいて出てきたのは強肴(しいざかな)というお皿。強肴とは懐石で八寸の後に出す肴とのこと。先程のかますが杉の素木の四角い板に乗って出てきたので八寸でしょう。海老と芋でつくった軽羹風のものにカニの餡をからませたもの。やはりかにの風味がほどよく香ります。

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そしてようやくご飯と赤出汁。ご飯は入口にあった釜戸で炊いた伊豆のコシヒカリの新米だそうです。ご覧の通り完食。これだけの品数をいただいたのにお腹の張りはそうでもありません。旅館の夕食はともすると苦しいくらいにお腹いっぱいになってしまったりするものも多いですが、この適度な感じは、我々の年代や母親の年代にはいいですね。

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最後はデザート。デザートも余裕で楽しめる適度な腹具合。アイスクリームで酔いが覚め、穏やか気分になるんですね。

食事はご覧のとおりの素晴しさ。味は言う事なしですが、見た目にも非常に鮮やかで、接客も完璧。そしてゆったりと広い空間。外は夕闇に流れる吉奈川の静けさ。母親もとても楽しんでもらったようで何よりです。

ただし、これでは終わらないんですね(笑)

(スミマセン、まだつづきます)

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Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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