デニス・ラッセル・デイヴィス/読響の第九(東京オペラシティ)

なんだかここ数年は、日本でのトレンドに乗って年末は第九を聴きに行くのが習わしとなっております。昨夜は初台の東京オペラシティに母親、嫁さんと3人で出かけました。

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ここ数年、第九はカンブルラン/読響、ホグウッド/N響、スクロヴァチェフスキ/N響となかなか聴き応えのあるコンサートに出かけています。今年読響の第九の指揮は、なんと、デニス・ラッセル・デイヴィス! 突然彗星のごとくハイドンの交響曲全集をリリースしたので、ハイドンマニアの方は一目置く指揮者かもしれません。ただし、わたしはこの全集はあまりお薦めしていないことからもわかるとおり、今ひとつ没入できない指揮者という印象でした。食わず嫌いは良くないということと、母親を連れて行くのにちょうど良い席が空いていたということで、急遽聴きに行くことにしました。

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第4回東京オペラシティ・プレミアムシリーズ - 読売日本交響楽団

オペラシティはクリスマスのイルミネーションで華やか。なんとなく世の中クリスマス気分ということで、開場前からいい気分。18:00の開場と同時にホワイエに入り、まずは腹ごしらえ。東京オペラシティのサンドウィッチは美味しいので、赤ワインとともに楽しみます。この開演前のちょっとざわついた雰囲気もコンサートの楽しみの一つ。

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母上君も赤ワインをいただきご機嫌です(笑)
→ 母親の友人諸氏の皆様 うちの母も元気です!

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今日は東京オペラシティではじめて2階席です。右側ステージ横でステージが俯瞰できるなかなか良い席。2階席は2列しかないので見通しも十分です。東京オペラシティは1階平土間の勾配が緩いので、なかなかステージが見えませんが、サントリーホール同様、2階席からは逆に見晴らしも良く、なかなか良い席であるのがわかりました。何よりいいのが2階にもビュッフェがあり、こちらのほうがゆっくりできること。これは今回新発見。

プログラムは上のリンク先を参照いただきたいのですが、第九の前に読響メンバーによる室内楽が演奏されました。ヴィオラ四重奏とチェロ四重奏。とくにヴィオラ四重奏は普段脇役のヴィオラの趣深い音色が味わえる素晴しい演奏でした。これはなかなか良い試みですね。

短い休憩を挟んで第九に入ります。

東京オペラシティは普段良く行くサントリーホールよりも体積がだいぶ小さいのでオケが良く響き渡り、迫力もアップ。

デニス・ラッセル・デイヴィスはジャケット写真などの印象では、強面ですが、意外に背が低く、動きもかなり細かいためなんとなく想像したのと異なる印象でした。

1楽章はちょっと力が入り過ぎて、かなり表情が固い印象。リズムをクッキリ描いて行くスタイルはハイドンの交響曲の録音からも想像できましたが、リズムやメロディーを受け継ぐ部分のつながりがぎこちない感じ。ちょっと単調なところがあり、かなり力で押し通すような1楽章。ただしティンパニや低音弦をかなり鳴らして迫力は尋常ではありません。ちょっとこの先どうなるのだろうと不安な印象もありました。
印象が一変したのがつづくスケルツォ。いままでのぎこちなさがウソのように、スケルツォはタイトに引き締まりまくった素晴しい演奏。デイヴィスの力の入ったコントロールがこんどは良い方向に作用して、未曾有の迫力。楽章間でこれほど印象の変わる第九ははじめてです。
アダージョは速めにくるだろうと想像していましたが、これまた予想とかなり異なり、歌う歌う。現代風のタイトなアダージョではなく、美しいメロディーを弦楽器が雄弁に表現。ここにきてデイヴィスの指揮もかなり柔らかくなり、各パートに的確に指示を出しながら音楽を紡いでゆきます。
圧巻は終楽章。これはかなり確信犯的演出です。入りは速目でタイトながら、歓喜の歌のフレーズがはじまった途端、白亜の大神殿が出現するように象徴的に巨大な構造物を表現するようにがっちりと構造を描いて行きます。この終楽章の象徴的にデフォルメした構造の表現こそ、現代音楽まで得意とするデイヴィスの描く第九の真髄だったと気づきます。今日のソロはオール日本人キャストでしたが、とくにバリトンの与那城敬さんは素晴しい声量で、ソロの入りの一瞬でホールの観客を釘付けにする素晴しく朗々とした歌唱でした。そしてコーラスは新国立劇場合唱団。ホールが狭いせいか、コーラスは怒濤の迫力。声が一つにそろって素晴しい精度。母親も仕切りにコーラスをほめていました。デイヴィスの指揮は終楽章に入ると自在さを増し、基本的に速めのテンポながら、時折現代音楽のような峻厳さを感じさせるほどテンポを落とす場面もあり、聴衆を引き込んでいきます。最後は爆風のような迫力でオケが爆発。開場もまさに割れんばかりの拍手で熱演に応えていました。今日もティンパニの岡田さんは見事。母親も「太鼓ぴったりだった」感心しきり。生のオーケストラの大迫力にはじめてふれて、痺れていました。

私もデイヴィスをちょっと見直しました。聴衆の鳴り止まない拍手に深く深く礼をする誠実な姿が印象的でした。第九の演奏としてはかなりユニークなものでしょうが、デイヴィスの狙いは良くわかりました。やはり現代音楽を理解する視点からみたベートーヴェンのあり方をよく考えての設計でしょう。なかなか楽しめました。なにより母親がいたく感激していたのが嬉しかったですね。

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ゆったりとコンサートを楽しんで、お客さんが引けたホワイエのクリスマスツリーをパチリ。良いコンサートでした。

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tag : 東京オペラシティ ベートーヴェン 第九 読売日響

カンブルラン/読響の第九(サントリーホール)

今日はあらかじめチケットをとってあった読響のコンサートに行ってきました。

読売日本交響楽団:カンブルランの「第九」特別演奏会

なぜか最近、世の中のトレンドに乗って、年末は第九を聴いています。しかも昨年はN響を2回。

2011/12/27 : コンサートレポート : スクロヴァチェフスキ/N響の第九(サントリーホール)
2011/11/03 : コンサートレポート : 【サントリーホール25周年記念】ホグウッド/N響の第九

ホグウッドの第九は古楽器演奏のパイオニアとしてのイメージよりも諧謔性を帯びた新古典主義的演奏、そしてスクロヴァチェフスキの第九は部分的にはブルックナーを思わせる壮大な伽藍のようなところもあるものの引き締まったタイトな魅力も併せ持つすばらしい演奏で、両者ともにかなりインパクトのある演奏でした。今年も第九を聴きたくてチケットをとったというより、カンブルランの第九の公演情報をみつけて、いつもカンブルランが聴かせるフランスのエスプリのきいた色彩感豊かなオーケストレイションで聴く第九はどのようなものかとちょっと興味が湧いてきたのでチケットをとってみたというのが正直なところ。

当ブログの読者の方ならご存知でしょうが、カンブルラン/読響のコンサートには結構出かけています。

2012/04/16 : コンサートレポート : カンブルラン/読響の牧神の午後、ペトルーシュカ
2010/11/22 : コンサートレポート : カンブルラン/読売日響の朝、昼、晩
2010/07/14 : コンサートレポート : カンブルランのデュティユー
2010/05/01 : コンサートレポート : カンブルランのハルサイ爆演

スクロヴァチェフスキは別格としても、カンブルランのコンサートはこれまで、どれも期待を裏切らない素晴らしい充実ぶりで、毎回楽しめます。



今日は山ほど抱えた仕事があるにもかかわらず、定時で仕事を切り上げて、サントリーホールに向かいます。ストレス発散も重要ですから(笑)

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いつも通り開場直後にはホールに到着します。ホールの前の広場はクリスマスのイルミネーションで華やか。
いつも通りロビーでワインでも飲んでといきたいところですが、先日の観劇の際、ワインが効いてすっかり眠りこけてしまったのを思い出し、今日はぐっと我慢です(笑)

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今日の席は、オケのちょうど裏側。指揮者の表情がよく見える席です。テレビカメラが数台入っていたので、後日放送があるかもしれませんね。

プログラムは第九1曲のみ。合唱は新国立劇場合唱団。ソロはオール日本人。

ソプラノ:木下美穂子
メゾ・ソプラノ:林美智子
テノール:小原啓楼
バリトン:与那城敬

定刻になり、合唱団から入場してきますが、ステージ上だけでおさまります。サントリーホールでは合唱団がステージ後ろの客席にまで入る事も多いので意外とコンパクトな人数です。客席も9割5分とほぼ満員の入り。ソロの4人は最初から合唱団とオケの間に座りました。

1楽章はオケもちょっと緊張気味で、カンブルランの指示によるものでしょう、ヴァイオリンが押さえながらもインテンポでアクセントをつけながらメロディーを刻んでいきます。ヴィブラートは抑え気味で、テンポは速め。カンブルランらしくそこここに変化を付けてオケの色彩感を感じさせながら、ベートーヴェンの重厚な曲から重厚さを抑えて畳み掛けるように進みます。1楽章中盤にきて、オケがようやくフルスロットルになり、オケが炸裂し、ホール中に轟音が響き渡ります。いつものカンブルランの充実の響き。音楽の構造は前記事で取りあげたミヒャエル・ギーレンと似たものを感じますが、カンブルランの方がフランス人らしい華やかさを感じます。それもそのはず、カンブルランはギーレンが首席指揮者を務めていたバーデンバーデン・フライブルクSWR交響楽団のギーレンの後任の首席指揮者です。中盤以降はオケも落ち着き、カンブルランの指示に鮮やかに反応します。
2楽章は読響のティンパニ岡田さんの独壇場。独特のちょっと溜めのあるリズムでティンパニを打ち鳴らしまくります。冒頭から最後まで、速めのテンポでグイグイ攻め込みます。オケもティンパニも引き締まりまくって非常にタイトな演奏。素晴らしく充実したスケルツォでした。一度でいいので冒頭のティンパニの一撃を打ってみたいものです。
予想通りアダージョも速めで練る事はなく、全体の構造をクリアに表現することを狙っているよう。若干木管、金管の演奏に単調さが垣間見える瞬間もありましたが、まとまりは悪くありません。弦楽器はさざ波のような緻密な細かい波紋を美しく描くようでもあり、テンポの速さにも関わらず豊かな音楽を引き出していました。
そして、やはり終楽章は圧巻の出来でした。バリトンの与那城さんは日本人離れした声量と存在感。コーラスも非常にタイトな響きを聴かせ万全。なによりオケがキレキレ。普通はテンポを落としたり休符を長めにとるようなところも、あえて速めにつないで曲の一体感ある響きに拘ったカンブルランのコントロールによって、長大な終楽章がコラールのような重厚かつめくるめくような響きの波と鳴って次々に迫ってきます。ドイツ的重厚さとはかなり異なる夢見るような陶酔感すら感じる盛り上がり。もちろんカンブルラン流のフレージングでオーケストラの響きには色彩感が鮮やかに浮かび上がり、何より素晴らしいのが怒濤のエネルギー感。終楽章が進むにつれて音量は徐々に上がり、最後に至ってはホールを吹き飛ばさんばかりに炸裂。やはりオーケストラ曲としての迫力も素晴らしいものでした。もちろん観客からは割れんばかりの拍手が降り注ぎました。

同じ第九ながら聴かせどころはホグウッドともスクロヴァチェフスキとも全く異なり、期待したカンブルランらしい現代的でスタイリッシュかつ華やかな第九でした。やはり生はいいですね。



今日は第九1曲なので比較的早くホールから出たため、食事にはいろいろ選択肢がありました。ただ、良く寄るアークヒルズ内のオーバッカナルは満席で、なかなか料理が出てきそうにもないので、やむなく同じくアークヒルズ内のとんかつ和幸に入りました。

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まずは生で乾いた喉を潤します。

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そして私はおろしヒレカツ御前。嫁さんはカキフライ盛り合わせ。ステーキもとんかつもあまり食べませんが、食べる時は大根おろしと醤油のことが多いです(もう年ですから、、、)

程なく満腹となって、家路につきました。

東京は外はかなり冷え込むようになりましたが、電車の中が暑い! 暑い電車と寒い外気に繰り返し当たるのは体に良くなさそうですね。来週は仕事納めになりますが、無事納められるよう、風邪をひかないようにしなくてはなりませんね。

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tag : 第九 サントリーホール

スクロヴァチェフスキ/N響の第九(サントリーホール)

今日はサントリーホールのコンサートへ。

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NHK交響楽団:FUJITSU Presents N響「第九」 Special Concert

10月に行ったザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニーとのブルックナーの4番のコンサートがあまりに良かったので、奮発して今日はサントリーホールでのN響の第九を聴きにいきました。これでスクロヴァチェフスキのコンサートは3回目。以前のコンサートのレポートはこちらをご覧ください。

2011/10/19 : コンサートレポート : スクロヴァチェフスキ、オペラシティでのブルックナー爆演
2010/03/25 : コンサートレポート : 読響最後のスクロヴァチェフスキ

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今日は仕事はたまってたのですが、この機を逃す訳にはいかず、早々に会社を引き上げサントリーホールに向かいます。会場の30分前にはいつもどおりサントリーホールにつき、向かいのオーバカナル赤坂店でいつものように軽食とワインをいただきます。今日はコンサートのために昼食すらとっていませんでしたので、お腹ぺこぺこです。まずはワインで聴覚神経が鋭敏になる程度に喉を潤します(笑)

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あとはホットサンド(のようなもの)
ほどよくお腹も満ちてちょうどいい感じです。

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サントリーホール前の広場はクリスマスイルミネーションでこんな感じ。もうクリスマスは過ぎてますがライトアップされていて雰囲気があります。

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スクロヴァチェフスキの第九は同じメンバーにて直前まで4日間にわたりNHKホールで行われており、今日が最終日でかつサントリーホールに会場を移してのもの。NHKホールとサントリーホールでは音響が全く異なりますので、今回は最初からサントリーホールを狙ってチケットをとりました。先日もNHKホールでデュトワのマーラーの8番を聴いたばかりですが、やはりサントリーホールの方がいいですね。

今日の席はRBエリア、オケの右脇2階席。このところサントリーホールで聴く時にはこのあたりを狙って取ります。ただし嫁さんと2枚なんですが、1席間に入る別れた席しか取れませんでした。きょうは幸い間の方が席を代わってくれて並び席に。その代わってくれた方は、娘さんが国立音大の合唱でステージに立つとのこと。その方とおしゃべりしながら開演を待ちました。娘さんは前から3列目の左から12番目で歌ってました。

このコンサートは今日のみオルガンの独奏が前半に置かれています。バッハのトッカータとフーガ、モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス、バッハのコラール「主よ、人の望みの喜びよ」と名曲3曲。オルガンは芸大オルガン科卒の勝山雅世さんという若い方。サントリーホールのオルガンの音量をフルに使った迫力のある、日本人らしい几帳面な演奏でした。会場からも暖かい拍手が送られました。が、、、それはあくまで前座でした。休憩後のスクロヴァチェフスキの第九は圧倒的な出来。やはりスクロヴァチェフスキは凄いです。最初から最後まで圧巻の出来でした。

休憩が終わり、合唱団が入場。3/4が女声というくらいの配分。サントリーホールのステージ裏の席一杯に国立音大合唱団が入ります。これまで厳しい練習を積んできたとの事。

そしてオケが入ってチューニングが済むとしばらくでスクロヴァチェフスキが登場。膝でも悪いのでしょうか、歩く姿は流石に年齢を感じさせます。ただし指揮台にのぼり独特の短い指揮棒を振り上げた途端、ホール内の空気が一変。速めのテンポとキレのいいヴァイオリンのボウイングが印象的なキリッとした1楽章。最初はバランス重視で均衡した演奏でしたが、徐々に力感が漲り、1楽章の中盤に入るとオケの全奏はホールを突き破らんがごとき迫力。ホール中の観客を圧倒し始めます。前半は抑えていた事を振り切れた音響によってはじめて気づかされるようでした。キリッと引き締まり大きな起伏も描かれる素晴らしい1楽章。
さらに素晴らしかったのが2楽章。燃えたぎる火の玉、エネルギーの塊のようなモルト・ヴィヴァーチェでした。速めのテンポはそのままに凄まじい起伏。N響のティンパニは今日は素晴らしい出来。まるで鬼太鼓座のような渾身の一撃。これほどの迫力のこの楽章ははじめて。スクロヴァチェフスキが頬を膨らましながら手を振り回してオケを煽り、オケも抜群の精度でそれに応えていました。鳥肌がたつような痛快さ。ベートーヴェンが聴力を失ってから想像した音響。ベートーヴェンもここまでの迫力は想像し得なかったのではないかと思うほどの渾身の出来でした。
そしてアダージョ。このアダージョはブルックナーを得意とするスクロヴァチェフスキならでは。特にチェロとコントラバスがホール内を揺らさんばかりの図太い響きで美しいメロディーを描き、すべての楽器が独立しながらも有機的に絡み合っていく様は非常に高度な音楽的感興をもたらします。遅めのテンポでじっくり描いたアダージョは期待通りのすばらしさでした。
そして終楽章。3楽章から間を置かずすぐに入りますが、普通は3楽章に入るところでソロ歌手が入場するのですが、今日は終楽章がはじまっても歌手はステージ上にいません。オケのみの演奏がしばらく続き大音量となったところで、歌手陣とグランカッサなどの鳴りもの陣がそろりとステージに入ります。歌手はオール日本人。出演者は上のリンクをご覧ください。歌手陣はいい出来。特にテノールの福井敬さんの突き抜ける高音域は素晴らしい迫力でした。そして秀逸だったのは国立音大の合唱団。非常に精度の高い合唱で、しかもスクロヴァチェフスキのコントロールに見事に反応して、デュナーミクのコントロールも完璧。終楽章は後半になるにつれ徐々にテンポを落とし、終盤はベートーヴェンなのにまるでブルックナーのような白亜の神殿の大伽藍が出現。ホール中に歓喜の歌が溢れ荘厳というか幽玄ですらある響きの渦に。最後はスクロヴァチェフスキがオケを煽って速めのテンポでキリッとフィニッシュ。ブラヴォーの嵐、天から降り注ぐ拍手。素晴らしいひと時でした。

延々と拍手が続きましたが、印象的だったのはスクロヴァチェフスキがステージに上がる度に合唱団をたたえていた事。合唱指揮の田中信昭さんも80歳代とのことですが、この2人の作った音楽は、若々しさとエネルギーに満ちていました。合唱団の最後の一人が去っても鳴り止まぬ拍手にスクロヴァチェフスキが再びステージに登場、満面の笑みで拍手に応える姿が印象的でした。

今日は人の作る音楽のこれ以上ない素晴らしさに出会った気がしました。素晴らしいコンサートに感謝です。

私がスクロヴァチェフスキの演奏にはじめて触れたのもテレビで放映していただいぶ前のN響を振った第九。テレビ画面からも発せられるオーラに釘付けになったのを覚えています。今日のコンサートのパンフレットによれば、スクロヴァチェフスキが以前に第九を振ったのは2000年とのことで、かれこれ10年以上も前のことだったわけですね。後何回聴く事ができるでしょうか。入口でもらったチラシでは3月に読響でブルックナーを振るそう。また行きたくなってしまいました。



コンサートの興奮も覚めませんが、お腹も減ってきたので、前回もよった、アークヒルズのカレー屋さん「フィッシュ」へ。今日も美味しかったです。

食べログ:フィッシュ

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まずはビール。

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そして、チキンカレー。

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名物フィッシュ&キーマ。

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ついでにグラスワインも(笑)

コンサートの余韻に浸るため、今日のお食事情報は簡単に。

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tag : サントリーホール ベートーヴェン 第九 N響

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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