【番外】信州温泉紀行-2

(前記事)2014/09/01 : 旅行・温泉巡り : 【番外】信州温泉紀行-1

突然出来た田舎の蕎麦屋さんの前の人だかりに驚いて、あわてて列に並びます。訪れたのはこちら。

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食べログ:職人館

このあたりでは有名なお店のようです。構えは民家風でお店の前に5~6台車を停めるスペースがあります。すでに車が4台並んでいて、我々が停めるともう1台停められるかどうかというところ。入口前にはすでに10人以上の人がそわそわと開店を待っている様子。ほんの30分の間に激変です(笑)

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先程電話予約をしているので、入れないことは無いだろうということで、開店までの間、まわりの畑に咲いた花などをながめてのんびりします。

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ちょうどお店の向かいには蕎麦の花が咲いていました。

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さして広い面積ではありませんが、蕎麦屋の前に蕎麦畑があるというのも乙なもの。なんとなく脳内で新蕎麦の香りが漂い、これから蕎麦を喰らうのにいい心境になってきました。

さて、開店時間の11:30になるとお店の引き戸があいて中から店員さんが出てきて最初に並んでいた人から予約の有無を確認して、店内に順番に通されます。我々の前に並んでいた人でも予約が無かった人は、少し待たされるように案内されていました。いやいや電話を入れておいて良かった。

我々も入口を入って左の椅子席に案内されます。畳敷きの部屋に小綺麗におかれた椅子とテーブル。なかなかいい雰囲気です。食べログを見て、ヴォリュームがかなりあることはわかっていたので、頼んだのはランチコースの「そばと何かほしい膳」と「館主の野遊び膳」と品数が少ない方の2つのコース。

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最初に蕎麦茶と煮た豆がでてきますが、箸置きがヤマボウシの赤い実なのがいきなり風流。何やらこの店のすごさがつたわってきますね。

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私も何か一杯飲みたいところでしたが、車ゆえぐっとこらえてノンアルコールビール。嫁さんは白のグラスワイン。ちょっと土の香りののこる甲州のようだったとのこと。

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最初に供されたのは写真は撮り忘れましたが村の豆とうふ。ちょっと固めの木綿豆腐に生姜をちょっとあしらったもの。これが実に旨い。素朴な豆腐の旨さが溢れ出してくるよう。そして目にも鮮やかなサラダ。野菜が新鮮なせいか、シャキシャキ感が半端ではありません。ドレッシングも爽やかで、野菜の香りを引き立てるよう薄味。このサラダだけでもお店の志がわかります。この不便なところにこれだけのお客さんが来る理由がわかる気がします。

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つづいて「館主の野遊び膳」だけについてくる豆の煮込み。一皿で来るのかと思いきや、一人分ずつシェアして二皿で供されます。なかなかな心遣い。

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そして蕎麦はメニューでは両方十割そばとありましたが、二種にわけて出されました。奥が十割、手前が田舎です。ピシッと目が立つような裁ち方ではなく、適当に粗い裁ち方で、手打ち感満点。どちらも香り高いのですが、とりわけ田舎そばの噛むと滲み出る旨味というか甘みが秀逸。やはり蕎麦は逸品でした。

このあと巨大な片口に薄めのそば湯がたっぷりと供され、そば湯も含めて存分に楽しめとの館主のお告げのような構成。

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デザートも「館主の野遊び膳」だけにつくものですが、ちゃんと小分けにして二皿で供されました。二人とも「館主の野遊び膳」にすればよかったと詫びると、まったく気にする必要なしとの奥さんの粋な返し。なかなかのおもてなしです。

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流石に最後の抹茶は一杯でした。嫁さんと交互にいただいて、最後は爽やかな余韻で終われました。いやいや見事な構成。ここは車でしか来にくいところですが、次回は是非、うまい酒を飲みながらこの料理を堪能したいものですね。満足。

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さて腹も満ちて、店の外に出ると入口に「笑門(しょうもん)」の木札のついたしめ縄が飾られているではありませんか。「笑う門には福来る」の意かと思っていましたが、帰って調べると、これは伊勢地方のしめ縄。伊勢では一年中しめ縄を飾る風習があり、この笑門しめ縄は伊勢のものとのこと。いろいろ由来があるようですね。詳しくは下のリンクをご参照ください。

はてなキーワード:笑門

お店を出たのが13時近く。はて、このあとどうしようということになり、満腹で血流の鈍った脳でいろいろ検討して、このあたりの酒蔵を探そうということになり、助手席の嫁さんがいろいろ検索。すると、中山道の望月宿、茂田井宿あたりにいくつか酒蔵があることがわかりました。職人館のある春日温泉から車でさほどはなれてはいません。ということで、検索して見つかった酒蔵をナビにセットして行ってみる事にしました。

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訪れたのは茂田井宿の宿場にある大澤酒造。なんと1670年(寛文10年)より当地に住まい、茂田井村の名主を代々勤めた家柄で、1689年(元禄2年)より酒造を始めたということです。街道沿いの白壁の門に、車で入るように書かれているので、車を突っ込んでみると、広い中庭があり、まずは車を停めます。

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すぐに女性の方が出てきて案内してくれました。敷地内には、しなの山林美術館、民俗資料館、名主の館書道館などがありますが、もちろんお目当ては酒です。

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中に入ると古い酒蔵の雰囲気満点。昔の徳利やら道具、資料などがところ狭しとおいてあります。すぐに冷えた試飲用のお酒をならべてくれますが、こちらは車。嫁さんに一通り味見してもらって、辛口本醸造「善光寺秘蔵酒」、契約低農薬米純米酒「信濃のかたりべ」をお土産にいただきました。

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お土産を包んでいただいている間にまわりを見渡すと、なんと「蔵人募集」と書いてあるではありませんか。この中山道の宿場街の酒蔵で米や麹と格闘する姿を空想しながら、そういう人生もあるのだと妙にしんみり。だんだん人間が枯れてきたせいか、酒蔵で働くなどということにも憧れをもつようになりました。まあ、そんなに生易しいことではないのは承知しておりますが、、、(笑)

なんとなくいい気分で酒蔵見学を終えました。後で知ったのですが、この大澤酒造の隣にも武重本家酒造という酒蔵があったんですね。お隣の酒も是非仕入れておくべきでしたが、後の祭りでした。

さて、酒蔵を後にして近くの国道142号に戻ると、すぐに農産物の直売所のようなものが目に入ります。

信州蓼科農ん喜村(のんきむら)

異常気象で野菜が高い東京とはうってかわって新鮮な野菜がかなり安く手に入ります。 ピーマンの肉厚なことといったら、、、 そして茄子、オクラ、トマトなどいろいろ大人買い。

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そして横の味処のんき亭にて、豆腐ソフトなるものがあったので、すかさずゲット(笑) 先程職人館でうまい豆腐をいただいたばかりでしたが、こういうのも旅の楽しみということでいただきます。

なんとなくいろいろ廻ったのでここらあたりで帰途についても良いのですが、今朝程は渋滞もせずスイスイ来たので、もう一風呂入ろうかと言う流れで温泉を「ガイドのとら」で探すと、この先の和田宿に共同浴場がありました!

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和田塾までは車で20分ほど。現代の中山道をスイスイ進んで、和田宿まではあっと言う間。すると、体育館やコートなどがあるスポーツ公園の一角に温泉施設がありました。

株式会社長和町振興公社:和田宿温泉ふれあいの湯

管理は第三セクターということでしょうか。地域おこしの温泉のような感じ。駐車場で車を降り、いざ温泉へ。温泉の建物の前の佇まいとバス停を見ると、どうもここも以前に来た事がある感じ。あとで思い出したのですが、ここまで来て入らずにスルーしたんですね。かれこれ10年くらい前でしょうか。

さて、温泉の方はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉。入ると内風呂は浴槽が2つに別れていて、小さい方が水風呂。中の説明によれば冷たい方が源泉で、暖かい方は加温したものとのこと。お湯は午前中に入った布施温泉とは異なり、カルキ臭さはなく、ちょっときしきしとした感じ。

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もちろんちょっと加温浴槽と外の露天に入った後は、源泉浴槽にじっと身を沈めてしばし沈思黙考。冷たいほどではないので、かなりの時間入ってられます。やはり温泉は疲れがとれますね。30分ほど温泉を楽しんであがります。

時間は15時前。そろそろ帰りのことを考えた方がいい時間。温泉まえの駐車場でナビに自宅をセットしてみると、帰りは和田宿から諏訪に抜け、中央高速で帰る方が近そうです。ということで、ナビの指示どおり、中山道沿いに進み、途中新和田トンネル有料道路を通って、いよいよ諏訪に抜けます。進むと何度か訪れている毒沢鉱泉の横に出て、行き馴れた下諏訪温泉街に出ます。時間に余裕があれば溺愛する菅野温泉に立ち寄ったり、その前のお土産屋さんに寄るところですが、時間もそれなりでお土産も十分買い込んだあとですので、素通りして中央高速諏訪インナーに向かいます。

諏訪インターから中央高速に乗ると、渋滞情報に小仏トンネル前で25キロとの表示! 朝方の空きっぷりから帰りの渋滞はあまり気にしてませんでしたが、やはり8月最後の日とあって、流石に夕方の上り渋滞は険しそうです。しばらく走って双葉SAで休憩。このあとの渋滞に耐えるべくちょっと横になってうつろうつろ。そしていざ出発して、談合坂あたりから25キロの渋滞を約2時間かけてやりすごします。いやいや、これが無ければ楽なんですが、致し方ありません。いつも通り小仏トンネルを通過中に渋滞は解消し、その後はスイスイ。そしていつも通り調布インターで降りて、買い物をちょっとして家に帰りついたのは8時過ぎ。

この日は同行しなかった母親のために、この日仕入れた野菜と帰りに近所のスーパーで仕入れた新秋刀魚をつかってちょいと料理。

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さんまに塩胡椒をしてちょいと置きます。

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飲めなかった自分へのご褒美にイタリアンの白を開栓。

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強力粉を叩いてバターでこんがりソテー。

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パスタは長野で仕入れたズッキーニとカニ缶でさっと和えたもの。帰ってのんびり食事を楽しんで、最後はゆっくりと音楽を楽しみました。久々の温泉に満足満足。

さて、またこれからはレビューに勤しみます(笑)

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tag : 長野 温泉 ワイン イタリアン 蕎麦

【番外】冬の長野諏訪紀行-2

(つづき:日帰りの旅行記事に2本も費やして誠に申し訳ございません!)

信濃美術館東山魁夷館をのんびり見学して、お腹も減ってきたので、先程ゲットした「信州めん麺メン」を紐解きます。巻末の長野近辺の地図から蕎麦屋さんを探すと善光寺から長野インターまでの途上に、雰囲気のよい蕎麦屋さんが何軒かあるではありませんか。紙面上の表記に細心の注意を払って選び出したのがこちら。

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長野県長野市 自家製粉手打蕎麦の店 蕎麦にしざわ

ガイドのとらには「そば打ちを知る」という記事で蕎麦を打つようすが紹介されていましたので、記事をみているうちに大脳の食欲中枢にアドレナリン噴出。蕎麦には自信ありそうな店ということで、問題は入れるかどうかです。カーナビに電話番号をセットして、いざお蕎麦屋さんに向かいます。

つくと駐車場は満車。いやな予感がしましたが、嫁さんがお店に入って様子をたずねるとどうやらすぐに席がとれそうということで一安心。

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入口前の看板ひとつとっても、なかなか風流を解する店のよう。普通は食べログの評価で店を探すのですが、長野にくると、ガイドのとらに賭けてみたくなるんですね、これが。

案内どおりすぐに席に通され、頼んだ蕎麦がこちら。

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母親と嫁さんが天ざる。天ぷらは海老と野菜の蕎麦屋さんの天ぷらとしては一般的なもの。この天ぷらが旨かった。特に椎茸。口に含んだとたんに椎茸の香りと滑らかな舌触りが最高。こりゃ旨い。

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私は鴨ざる。別に盛られた柚子をさっとツユに落として香りが広がります。蕎麦は自家製麺らしくそば粉の感触がしっかり感じられ、風味豊か。ツユも濃いめの甘めと江戸前風でいいですね。

量もわれわれにはちょうど良い感じ。蕎麦好きな人にはオススメなお店です!



さて、時刻は14時くらいということで、この日は珍しくまだ温泉に入ってません。長野近辺の温泉を探してもよかったのですが、雪の具合も心配ですし、母親連れということで、通い慣れた諏訪に戻って温泉に入ることに。やはり、諏訪の温泉といえばここがとどめでしょう(笑)

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そう、菅野温泉です。

関東周辺立ち寄り温泉ミシュラン:菅野温泉

ちなみにこのブログでは過去に3度ほど諏訪の温泉巡りを取り上げ、そのうち2度は菅野温泉に入っています。つまり、かなりのお気に入り。上で紹介した立ち寄り温泉ミシュランでは四つ星評価ですが、私なら[+++++]を進呈すべき名湯です。

2012/11/23 : 旅行・温泉巡り : 【番外】雨の諏訪温泉紀行
2011/11/20 : 旅行・温泉巡り : 【番外】秋の諏訪温泉紀行
2010/12/04 : 旅行・温泉巡り : 【番外】諏訪の鄙びた温泉集中攻略

読み返してみると、自分でもなかなか面白い。日帰りでもの凄い数の温泉に入ってますが、今は母親連れですので、普通の数になってます(笑)

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近くの市営駐車場に車を停め、知る人ぞ知るアプローチから温泉に向かいます。

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いつ来てもまったく変わらない佇まい。妙に懐かしさを感じる看板が呼んでいます。

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この日は結構な数のお客さんがいたんですが、入った時には幸い脱衣所には人影はなく、こっそりパチリ。

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浴場には既に入っている人たちの談笑の声。入ると真ん中の楕円の浴槽のまわりに何人か腰掛けてのんびりされてました。この日はおそらく44〜45度。ざぶっとつかってしばしお湯を楽しみます。いつも通り、無色透明で肌に染み込んでくるような暖かさ。お湯は近くの激熱湯で有名な旦荷の湯から引いていますが、ここはちょうどいいですね。激熱湯が好きな私ですが、旦荷の湯はおそらく48度オーバー。決死の覚悟がいる勝負の湯ゆえ、母親連れでは難しいですね。

湯船につかっては上がってのんびり、再び湯船に浸かるの繰り返し。時間のながれがゆっくりになったようにリラックス。いろいろ温泉に入っていますが、ここはベストの共同浴場の一つ。鄙びた温泉ながら、新鮮なお湯の素晴しさが際立ちます。ドライブしてきた価値がありました。

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湯からあがって駐車場にもどると、青空に月が浮かんでいました。数日前につもった雪が積まれ、やはりここは信州だと実感。

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見上げて一枚。火照ったからだを風にさらしながら、さらにのんびりします。程なく母親と嫁さんも上がってきて、時刻は4時半すぎ。そろそろ帰り支度です。

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駐車場の向かいの地元の酒蔵、菱友醸造株式会社が見えますが、最近は近くのお土産屋さんで買います。

中山道下諏訪宿 門前広場食祭館

戦利品はこちら。

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まずは下諏訪の酒、御湖鶴。

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そしてお隣、岡谷市の高天。

これだけで終わる訳にはまいりません。以前立ち寄って、なかなか良い品揃えだった地元の酒屋さんにも寄ります。ここでゲットしたのはこちら。

信濃屋酒店

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あまり見たことのない、上諏訪宮坂酒造の真澄。調べてみると、この信濃屋酒店が樽から詰め替えて販売している特別仕様品。あらばしりの生酒。これはすかさずゲット。帰った翌日には飲み干しました。樽の香りがほのかに香り、熱処理していない生酒のフレッシュな喉越し。最高でした。

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茅野市のダイヤ菊。金印ではなく「辛口」という方。これも今呑んでますが、いいですね。辛口の酒好きの方には至高の一品。さっぱりとした飲み口と酒っぽさのバランスが良く、通好みの酒ですね。



すでにあたりは暗くなってきましたので、後は帰るのみ。諏訪南インターから中央高速に乗り、いつもの小仏トンネル前の渋滞も結構流れが良く、ストレスにはなりません。今回も無事帰着できました。

ふと出かけた長野善光寺と諏訪でしたが、晴天に恵まれ、のんびりと旅することが出来ました。母親が元気なうちにもうすこしいろいろなところに出かけてみたいと思います。

そういえば、今回はセンチメンタルな旅ではありませんでしたね(笑)

さてさて、また通常のハイドンのレビューに戻りたいと思います。ご贔屓筋の期待に背く訳にまいりませんので、、、

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tag : 諏訪 長野 日本酒 蕎麦

【番外】冬の長野諏訪紀行-1

先週末の3連休の中日12日は、早起きして温泉でも行ってみようということに。3連休で渋滞も予想されたので、朝の交通情報次第で行き先は適当に決めるという、いつもながらゆるい計画です。

朝5時に起きて早速ネットで渋滞情報を見ると、関越方面はすでに渋滞がはじまっていました。スキー目当てでしょうか。国土交通省のホームページで国道の積雪情報を確認すると群馬の草津や長野あたりも冬タイヤでなくても大丈夫そうです。

ということで、伊豆、千葉、群馬、長野などのなかから、やはり長野方面にしてみようと言う流れになり、正月ということでうことで母親に「善光寺でも行ってみるか?」と声を掛けると、「行く(笑)」とまんざらではなさそう。ということで、行き先は長野方面に決定。諏訪や志賀高原などは最近遊びにいっていますが、善光寺はどうやら行った事がなかったようで、企画がヒットした模様です。



家を出たのが朝6時半くらい。いつも通りコンビニでおにぎりを買い込み、調布インターから中央高速に乗ります。関越の渋滞とは異なり、中央高速は渋滞もなくスイスイスムーズに流れました。途中、小仏トンネルを超えてしばらくすると、真っ白に雪化粧した富士山が見え始めます。青空に富士の白嶺は映えますね。近くで見る富士山の存在感は圧倒的です。母親もなぜか富士山を見ると霊験あらたかな心境になるよう。

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勝沼を越えて甲府のすぐ手前、境川パーキングエリアで休憩します。ここまでは道が空いていたので1時間ほど。

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車を降りると朝早いせいか、流石に寒い。寒さに凍える嫁さんではなく、後ろの空と山に露出を合わせた一枚(笑)
人もまばらなパーキングエリアでしばしのんびりします。

ちょっぴりリラックスして、コーヒーなどを買い込んで、出発。甲府盆地に入ると今度は富士山ではなく南アルプスが遠くに輝くようになります。昔登った北岳、鳳凰三山などがクッキリ青空に浮かびます。甲府盆地を横切りしばらくすると、今度は正面に雪を頂いた八ヶ岳の美しいシルエットがが見えるようになります。冬の晴天の中央高速は山岳パノラマを楽しむようで気分がいいですね。

八ヶ岳の麓まで来ると高速の路肩まで雪が溜まっているにが目立つようになります。数日前に降ったものでしょうか。今日は長野をめざしますので、諏訪の温泉に行く時にいつも降りる諏訪南インターを通過して、中央道から離れ、長野自動車道を北上しますが、諏訪から長野はまだ100km近くあるんですね。ここまで来て、長野の遠さを実感、ただし善光寺参りと宣言しておりますので、気合いでハンドルを握ります(笑)

松本を超えてしばらく北上すると、途中で天気が変わりもやが立ち込めます。雪なら引き返えさらざるを得ませんが、幸いいくつ目かのトンネルを抜けると青空が戻りました。

約3時間のドライブで長野インターに到着し、コンビニで情報収集。まずは長野の地元ガイド、ガイドのとらを探しますが、ガイドのとらシリーズのみた事のない特集本がありましたので早速ゲット。

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地元紙なので情報は信頼していますが、これがこの日の昼食に役立ちました。

コンビニを出て、善光寺を目指します。インターから15分くらいでしょうか、カーナビの指示どうりに進むと善光寺に到着。時間は10時少し前ということで、善光寺の駐車場もまだ満車にはなってませんでした。

本堂の裏の第1駐車場に車を停め、正面に出ようとすると横から見ても巨大な本堂の迫力が伝わります。以前にも何回か来たことがありますが、かなり昔のことで記憶もあいまい。正面からのアプローチとは違ったスケール感が新鮮です。

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正面にまわって本堂の威容をパチリ。

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少し寄ってパチリ。大屋根のパースペクティヴが強調されて、凄い迫力。

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ちょっと上に振って、空と屋根の見事なコントラストをパチリ。

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そして正面の唐破風と入母屋破風の重なりの妙をパチリ。この巨大な屋根の優美な曲線による造形だけでも善光寺の存在感が際立ちますね。

さて、人の流れに沿って本堂に入ると流石に広い。まだ並ぶほどではありませんでしたが、すぐに「びんずる尊者」なる、皆に触られてツルツルになった像が目に入ります。調べてみると、釈迦の弟子、十六羅漢の一人で、撫で仏といわれて、病人が自らの患部と同じところを触れることでその神通力にあやかり治していただくという信仰があるそう。実家に引っ越してから酒量が増えたので、肝臓をなでてくるべきでしたか、、、

混み合っていたのでお賽銭を投げ、家族の健康などを祈って、本堂をあとにします。

帰って調べてみると、善光寺は創建644年、絶対秘仏の一光三尊阿弥陀如来を本尊とする無宗派の単立寺院とのこと。日本において仏教に宗派が生まれる前からの寺院ということで、無宗派であり天台宗、浄土宗などの社寺がつらなっているとのこと。間口は約24m、奥行き約54m、高さ約26mという国内有数の大規模な木造建築で、上から見ると、T字型の棟の形が鐘を叩く撞木(しゅもく)に似ていることから「撞木造り」と呼ばれています。現在の本堂はは宝永四年(1707年)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されているそう。

あんまり事前に調べて行く性分ではないので、行って凄さを知ってから調べます。やはり木造建築の技術は素晴しいものがありますね。



さて、ひととおり善光寺参りをすませましたが、実は私には善光寺に来たならみておきたいものがありました。境内横の公演に建つ、信濃美術館の東山魁夷館です。

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小規模な美術館建築の傑作として知られた建物。東山魁夷は以前唐招提寺の襖絵が完成した記念の展覧会に母親と行った覚えがあり、母親も興味がありそうでしたので幸い、見学となりました。

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設計は谷口吉生。世界的にはニューヨーク近代美術館MOMA新館の設計者として知られ、日本では葛西臨海水族園や酒田の土門拳記念館などで知られた人。モダンな設計ながらエッセンスには和のテイストを色濃く感じる端正な建物を設計する人。

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学生時代に発表された酒田の土門拳記念館は雑誌の図面をみて、かなり衝撃を受けました。コンクリートの建物なのに動線設計には桂離宮のようなつぎつぎと変化が訪れる巧みなもの。角をまがるごとに驚きをさそう視線、空間の変化があり、来場者を飽きさせません。すぐに訪問し、じつはエントランスを流れる水の音が誘いになった設計に築き感嘆したものです。土門拳記念館が出来たのが1983年。この東山魁夷館も1990年ということで、24年も経ってはじめて足を踏み入れることになりました。

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やはり端正な空間というのが率直な印象。土門拳記念館よりも空間の変化は少なめですが、よりシャープで洗練された空間でした。桂離宮的雁行配置もあり、モダンな設計ですが、やはり和のエッセンスが込められているのがわかります。

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休日にもかかわらず、人も少なく、見学する側としては理想的。東山魁夷の別の意味で端正な絵と建物が響き合うように感じられました。

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1時間ほどのんびり見学して、時間はお昼近くなってきました。のんびり歩きながら駐車場に戻ります。



もちろん、お腹もいい具合に減ってきています。いつもだと諏訪の山猫亭で新蕎麦などをいただくのが常ですが、諏訪まではここから1時間ほど高速に乗らなくてはなりません。折角なので先程ゲットした「信州めん麺メン」なる本を紐解き、長野近辺で上手そうな蕎麦屋を探します。すると、インターへ行く途上にいい雰囲気の店が見つかりました。

(つづく)

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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものは末尾に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

2016年9月のデータ(2016年9月30日)
登録曲数:1,361曲(前月比+3曲) 登録演奏数:9,608(前月比+87演奏)
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