【新着】ハリー・クリストファーズ/ヘンデル&ハイドン・ソサエティの昼、雌鶏など(ハイドン)

5月の最初のアルバム。

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ハリー・クリストファーズ(Harry Christophers)指揮のヘンデル&ハイドン・ソサエティ(Handel and Haydn Society)の演奏によるハイドンの交響曲7番「昼」、ヴァイオリン協奏曲(Hob.VIIa:1)、交響曲83番「雌鶏」の3曲を収めたアルバム。収録は2015年1月23日、25日、ボストンのシンフォニー・ホールでのセッション録音。レーベルはCORO。

ちょっと前にリリースされたアルバムですが、最近になって他のアルバムと一緒に手に入れたもの。3年前にリリースされた同じ奏者による交響曲集を取り上げていますが、そのアルバムの延長の企画。

2013/09/26 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ハリー・クリストファーズ/ヘンデル&ハイドン・ソサエティの朝、熊など

どちらのアルバムも配曲は一夜のコンサートのように構成されていて、1曲目が「朝」と「昼」、2曲目がヴァイオリン協奏曲のHob.VIIa:4とVIIa:1、3曲目が「熊」と「雌鶏」とまったく相似形のプログラム。これでまとめてリリースされているならいざ知らず、2枚のアルバムの間に3年を置いてるところが、雄大というかおおらかな企画。察しのいい読者の方なら、次はまた3年後に「晩」、ヴァイオリン協奏曲VIIa:1、「王妃」が来ると想像していることでしょう。パリセットは6曲構成なので名前付きの3曲を組み合わせると読みました(笑)

このアルバムを取り上げたのは、このアルバムのリリースによってシリーズものとしての企画の面白さに気づいたことと、3年前のアルバムがほどよくいい演奏ながら、少々の硬さと力みを感じるもので、3年の歳月が音楽をほぐしてくれるかどうかを知りたかったから。奏者の情報などは前記事をご覧ください。

Hob.I:7 Symphony No.7 "Le midi" 「昼」 [C] (1761?)
最新の録音だけあって、ボストン・シンフォニー・ホールに響き渡る古楽器オケの鮮烈なサウンドが鮮明に録られています。ハリー・クリストファーズのコントロールは予想通り、迫力十分の力感みなぎるもの。アメリカのオケらしくしっかりと機能美を誇る精緻な演奏。そして前録音よりもしなやかさを増して、音楽の硬さは少し和らいでいます。
快活な1楽章から、短調による劇的な展開のレチタティーヴォを経てアダージョに入ります。このレチタティーヴォの迫力ある描写がこのオケの力量を示しています。そしてアダージョも大きな起伏をうまく表現して、緊張感を保った安らぎを伝えます。古楽器から雅さではなく機能美を引き出してくるあたりがアメリカのオケ。演奏はテンポを落とし気味にしてじっくり精緻な響きを作っていきます。終盤のヴァイオリンとチェロのじっくりと進む掛け合いのクッキリとした表情は聴きどころの一つ。
つづくメヌエットは覇気に満ちた充実の響き。精緻でダイナミックですが、ほどよく力も抜けていていい感じ。そしてフィナーレですが、ここは力が入ってリズムが少々重いのが惜しいところ。クリストファーズはこの小交響曲のフィナーレに迫力を求めているようです。

Hob.VIIa:1 Violin Concerto [C] (c.1765)
続いてヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏は前アルバムと同じくアイスリン・ノスキー(Aisslinn Nosky)。ハリー・クリストファーズ率いるヘンデル&ハイドン・ソサエティのちょっと重めリズムによる精緻な演奏という傾向がわかってきました。もう少しリズムに軽さがあればスリリングな印象なんでしょうが、ちょっとリズムの重さが気になってしまいます。アイスリン・ノスキーのヴァイオリンは特に高音部が張りのあるいい音を鳴らしていますが、演奏自体はオケの重さにひきづられて少々平板な印象。ヴァイオリンの美音とオケの迫力はかなりのものですが、掛け合いの妙というかスリリングさが感じられず曲が単調に響いてしまいます。
つづく2楽章に入るとノスキーのヴァイオリンがさらさらと奏でるヴァイオリンの美音が心地よく響きます。これまでの楽章とは逆に、このアダージョ、速めであっけないほどサラサラと進めるので逆にびっくり。カデンツァではノスキーのヴァイオリンの高音の抜けるような美音を堪能できます。
そしてフィナーレは再び力感みなぎる精緻な響きに満たされます。1楽章ほど重みは感じず、ヴァイオリンとオケの適度な掛け合いを楽しませてくれます。

Hob.I:83 Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
やはりかなり力の入った入り。独特の曲想の入りを速めのテンポで畳み掛けるようにきました。音量を上げるとちょっとキンキンするほどの迫力。ただ、これまでの2曲がちょっとスタティックな印象だったのに対し、この曲では流麗でダイナミック。アクセントもしなやかさが加わり、曲の流れがよくなりました。
そしてアンダンテに入るとさらに表情がしなやかさを増し、曲自体の良さに近づいてきた感じ。自然な陰影と力感はやはり大事ですね。このアンダンテがこのアルバム一の聴きどころでしょう。
メヌエットでも爽やかさが保たれ、そしてフィナーレは1曲目でのちょっとくどい感じとは異なり、流れの良さを保ちます。最後の曲が一番しなやかな演奏でした。

アメリカ最古の古楽器オーケストラであるヘンデル&ハイドン・ソサエティによるハイドンの交響曲などを収めた好企画のアルバム。ヨーロッパのオケとは全く異なる文化をもったオケという印象で、精緻でクリアな響きで緻密に演奏することを狙っているようですが、ハイドンの交響曲の真髄にはちょっと届かないのかもしれません。前アルバムよりは力が抜けてきたものの、音楽の流れの面白さはもう一超えほしいところ。オケのテクニックは確かなものがあるだけに、これは指揮者の器の問題なのかもしれませんね。企画自体は興味をそそられるものゆえ、次のリリースを待ちたいと思います。評価は交響曲2曲が[++++]、ヴァイオリン協奏曲は[+++]とします。

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tag : 雌鶏 ヴァイオリン協奏曲 古楽器

【新着】イル・ポモ・ドーロの協奏曲集-2(ハイドン)

前記事のつづき。

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リッカルド・ミナーシ(Riccardo Minasi)とマクシム・エメリャニチェフ(Maxim Emelyanychev)の指揮するイル・ポモ・ドーロ(Il Pomo D'Oro)によるハイドンの協奏曲などを収めた2枚組のアルバム。

今日はCD1から指揮者が変わったCD2を取り上げます。アルバムや奏者については前記事をご参照ください。

2016/02/15 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】イル・ポモ・ドーロの協奏曲集-1(ハイドン)

CD2から指揮はハープシコードを弾くマクシム・エメリャニチェフ。今年の1月から前任のリッカルド・ミナーシの後を継いでイル・ポモ・ドーロの首席指揮者となった人。録音時の2014年は26歳という若さです。

Hob.I:83 Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
1曲目はなぜか交響曲で「雌鶏」。マクシム・エメリャニチェフが得意としているということでしょうか。金管をかなり象徴的に鳴らして古楽器の音色の面白さを強調した入り。オケは同じですが、オケの音色はCD1から変わります。マクシム・エメリャニチェフの指揮はリッカルド・ミナーシよりも金管の音色以外は全般にオーソドックス。古楽器による均整のとれたバランスの良い演奏。金管の鳴らし方が変わらないので若干単調な印象もなくはありません。どちらかと言うとリッカルド・ミナーシの方が若々しい印象です。安全運転な感じ。
アンダンテも実に落ち着いた演奏。CD1の面白さを味わっているので、もう少し踏み込みを期待してしまうところ。演奏は端正でオケのアンサンブルも精度高く質の高い演奏ですが、やはり少々かしこまった感じ。
メヌエットからフィナーレも実にオーソドックスな展開。もちろん古楽器による適度な力感、高揚感、バランス感覚もあり、それなりに盛り上がりを見せますが、あと一味工夫が欲しいところ。そしてフィナーレの終盤、オケがこれまでとは異なり、ちょっと乱れるところもあり、指揮者のコントロール力は少々差があるというのが正直なところ。

Hob.XVII:4 Fantasia (Capriccio) op.58 [C] (1789)
CD2の2曲目はマクシム・エメリャニチェフのハープシコードソロでファンタジア。こちらは音量差のつきにくいハープシコードを縦横無尽に弾きまくった陶酔感を感じさせる部分と余韻で聴かせる部分のコントラストがクッキリとついたなかなかの演奏。先ほどの雌鶏のオーソドックスさとは異なり表現意欲に溢れた演奏です。途中、若干調律のずれたように聴こえる部分がありますが、何らかのペダル操作の影響でしょうか。このへんは楽器にくわしくないためわかりません。

Hob.XVIII:11 Concerto per il clavicembalo(l'fortepiano) [D] (1784)
そして、CD2のハイライトの最も有名なコンチェルト。なぜか序奏から別次元の生気! オケの精度は今ひとつながら、明らかに演奏に気合が漲っています。リッカルド・ミナーシのコントロールに近い印象もありますが、ちょっと荒いでしょうか。ソロのハープシコードは流石にキレキレ。ここでも雌鶏同様、金管が独特の音色を聴かせて格別の存在感を呈しますが、鳴らし方が単調な印象。オケは全般に表現意欲旺盛でアクセントもガッチリキメてきます。指揮者の若さがそのまま音楽に乗っている感じと言えばいいでしょう。それなりにスリリングでたのしめます。
2楽章も同様、適度に荒いところが面白さにつながり、冷静にタッチを進めるハープシコードに対してオケがかなり自在なサポートを聴かせます。リズムがちょっと前のめりになったり、意外なバランスを聴かせたりするところもあって、本当にスリリング。一転カデンツァでははっとするような新鮮な響きを引き出したり、なかなか先の読めない面白さがあります。オケの各奏者が周りの出方を探りながら演奏している感じ。
フィナーレは若さと才気が素直にエネルギーとなって表出したような演奏。相変わらずオケは自在。弾き振りなのにソロとオケの微妙なズレによる緊張が走ります。ハープシコードの見事さと、オケの素人っぽいところの対比が妙に面白い演奏です。

Hob.XVIII:6 Concerto per violino, cembalo e orchestra [F] (1766)
最後はヴァイオリンとハープシコードが活躍する曲。両指揮者がソロでも腕くらべといったところでしょう。リッカルド・ミナーシの存在があるからか、前曲のようにオケが暴れることもなく、適度な生気とバランスの保たれた伴奏に乗って2人のソロは冴え冴えとメロディーを奏でます。やはり変化に富んだボウイングのミナーシと繊細なキレを聴かせるエメリャニチェフのソロは非常に聴き応えがあります。ソロとオケ、表現意欲とバランス、静と動のうまく噛み合ったいい演奏。
つづくラルゴの序奏は抑えていたエメリャニチェフの表現意欲が噴出。いきなりグッと力が入ります。美しいメロディーのヴァイオリンとハープシコードが絡みながらのソロはやはり流石。何となくソロよりオケが前に出てソロ以上に存在感を出そうとしています(笑) この辺はまだまだ指揮者の経験不足というところでしょうか。普段聴く協奏曲とは異なるアプローチに、逆に協奏曲のオケの演奏のツボを教わった感じがします。そういう意味ではいろいろ考えさせられる演奏であります。
このアルバム最後のフィナーレは適度なキレと力感がバランスした演奏。2楽章でちょっと踏み込んだ以外はなかなかバランスの良い演奏でした。

ちょっとCD1とは違うトーンのレビューとなりましたが、このアルバム、2枚組ですが価格はレギュラー盤1枚の値段。しかも前記事で書いたとおり、リッカルド・ミナーシの振ったCD1は素晴らしい出来ということで、アルバム自体はオススメしていいものです。CD2の方はソロはともかく指揮はまだまだこれから経験を積む必要があることを感じさせるもの。最近レビューで取り上げるアルバムは厳選された一級のアルバムばかりでしたので、こうしたレビューは久しぶり。逆に聴く方の脳はいろいろ考えさせられるという意味で刺激的なもののでした。素晴らしい演奏も、これからの成長を期待する演奏も聴けるという意味でも面白いアルバムだと思います。ちなみにCD2の評価ですが、ファンタジアと最後のHob.XVIII:6は[++++]、残り2曲は[+++]とします。

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tag : 雌鶏 ファンタジアXVII:4 ピアノ協奏曲XVIII:11 ピアノとヴァイオリンのための協奏曲XVIII:6 古楽器

ギュンター・ヴィッヒ(ウィッチ)/南ドイツ室内フィルのパリセット(ハイドン)

本日は七夕。出会いはあるものです(笑)

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ギュンター・ウィッチ(Günther Wich)指揮の南ドイツ室内フィルハーモニー(Süddeutsche Kammerphilharmonie)によるハイドンの交響曲82番「熊」、83番「雌鶏」、84番のパリセット前半3曲を収めたアルバム。収録はPマークが1974年と記載があるのみでわかりません。レーベルはなんだかよくわからない廉価盤を多数リリースするINTERCORD。

このアルバム、ちょっと前に新宿ディスクユニオンの店頭で見かけて、所有盤にないということで何気なしに手に入れたもの。さも廉価盤然とした造りが気になるところですが、パリセットについてはヒュー・ウルフやリボール・ペシェクなどの古くからリリースされている廉価盤にもいい演奏が多いという体験的知識から、躊躇せずに入手したもの。結果的にこの判断は正しかったです。1曲目の熊から聴き始めましたが、録音年代なりのそこそこキレのいい演奏という感じでした。ただし、聴き進めていくにつれ、演奏の熱気とキレが徐々に増してくるではありませんか。2曲目の雌鶏、そして3曲目の84番はなかなかの名演です!

さて、いつものように指揮のギュンター・ウィッチについて調べてみますが、カペラ・コロニエンシスを振ったアルバムなどが何枚かひっかかるほか、あまり中身のある情報に出会えません。リリースされたアルバムの数は少ないわけではありませんので、そこそこの実力者とみていいと思いますが、具体的な情報はわからずじまい。ということで、演奏を虚心坦懐に聴くことにいたします。

Hob.I:82 Symphony No.82 "L'Ours" 「熊」 [C] (1786)
録音は年代なりで、若干古めかしい印象はあるものの鮮明な範疇に入るでしょう。くっきり鮮明ながら泰然としたオケの入り。オーソドックスとはこの演奏のことでしょう。適度な力感、十分なメリハリ、バランス感覚のある進行となかなかの演奏。せせこましくもなく、何回か聴くうちにオーソドックスな演奏の魅力に引き込まれます。覇気あふれる1楽章、穏やかながら規律を感じさせるアンダンテ、ゆったりとオケを鳴らして進むメヌエット、そして熊のニックネームとなったフィナーレの適度にユーモラスな展開。このバランス感覚は見事ですね。普通どこか響きやリズムにこだわりがあって個性を出したくなるものですが、曲にもともと備わる面白さを表現することのみに徹するある意味達観したコントロール。

Hob.I:83 Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
基本的に熊同様、オーソドックスな演奏ですが、この曲の1楽章の弦楽器によるメロディーの切れ込みが素晴らしく、かなりの迫力。この曲も演奏によっては灰汁の強い演奏となりがちですが、ウィッチのバランス感覚があって、平常を保ちながら曲の面白さを引き立てる構成が成り立っている感じ。1楽章から一歩踏み込んだ印象。そして美しいアンダンテに入るとテンポは落とさないのに妙にリラックスした気分にさせるしっとりとした演奏。オケの反応も俊敏で、オーソドックスながら緊張感のある素晴らしい流れになっています。よく聴くと弦楽セクションのメロディーが研ぎ澄まされて見事な立体感。小気味好いテンポの中でのこの立体感、絶品です。つづくメヌエットは対比を明確にするためか、リズムをすこし鈍らせ、ゆったりとした表情でメロディーの美しさをに光を当てているよう。さりげないのに実に表情豊か。フィナーレはメヌエットを受けてか、すこしゆったりとした入りから、徐々にオケが力を帯びて、特に弦楽器のキレを印象付けてコントラストつけます。曲は最後まで落ち着きを保って、この曲でもバランス感覚の見事さを見せつけます。

Hob.I:84 Symphony No.84 [E flat] (1786)
このアルバムの白眉。バランスの良い序奏から弦楽器がくっきりとキレよくメロディーを刻んでいき、冒頭からグイグイ引き込まれます。ウィッチは完全にこの曲を読み解いて自身の音楽にしています。この1楽章は見事。これほど音楽がいきいきと躍動しながら、しかもまとまりよく秩序を感じさせるとは。音楽に合わせて自然に体が動いてしまうほど。見事すぎます。ハイドンの仕組んだ翳りと躍動の対比に圧倒されます。そして癒し満点のアンダンテ。やさしい音楽が心に沁みます。中間部の展開を挟んで再び癒しに包まれるところの装飾音のなんというさりげなさ! ウィッチのコントロールの見事さに完全にやられてます。8分以上ある長い楽章ながら聴きごたえ十分。この曲のアンダンテがこれほど深い音楽だったとは。まさに至福。メヌエットも余裕ある音楽で適度に折り目正しい演奏からわきあがる自然な詩情がたまりません。そしてフィナーレ。最初のフレーズからテンポを上げるのではなく、ちょっと前楽章の受けのような部分を作って徐々にフィナーレのペースに持ち込む抜群のセンス。曲が進んでいくにつれて音楽が徐々に躍動していく匠の技。このフィナーレをゆったりと運んで聴かせどころを作るという逆転の発想。力もいい具合に抜けているからこそのこの雰囲気でしょう。この曲の楽譜からここまで見えるとは酔眼でしょう。これまた見事でした。

ギュンター・ウィッチという指揮者によるハイドンのパリセット前半3曲を収めたアルバム。なんとなく名演を予感させるオーラを感じたわけですが、予感的中でした。このアルバム、数は結構出回っているのではないかと予想されますが、熊だけ聴いて終わっている人もいるかもしれませんね。このアルバムの聴きどころは上にも書いたように最後の84番です。この84番、これまで聴いたアルバムのなかでも一二を争う素晴らしさ。雌鶏もなかなかの名演。ということで評価は熊が[++++]、ほか2曲は[+++++]とします。

なお、アルバム写真にリンクをつけていないことからもわかるとおり、アルバムとしては流通しておらず、中古を丹念に探すしかないでしょう。ただ、Apple Musicには登録されているので、この演奏の素晴らしさを味わっていただくことは可能です。パリセットについてはこのアルバムと同デザインの85番「王妃」、86番、87番もリリースされているようですので、私もApple Musicで聴いてみようと思います。このアルバムの出来からすると87番なんかもよさそうな予感がしますね!

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tag : パリセット 交響曲84番 雌鶏

【新着】ロジャー・ノリントン/チューリッヒ室内管のパリ交響曲集(ハイドン)

気になっていたアルバムが到着。

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サー・ロジャー・ノリントン(Sir Roger Norrington)指揮のチューリヒ室内管弦楽団(Zurich Chamber Orchestra)の演奏で、ハイドンのパリ交響曲集を収めた3枚組のアルバム。収録は2013年6月26日、7月9日から10日チューリッヒのZKO-hausでのセッション録音。ZKOはオケの略称で、ホールでもありリハーサルもできる多用途スタジオといったところでしょうか。レーベルはSONY CLASSICAL。

ノリントンは気になる指揮者。最近N響にも客演しているので、日本での知名度も上がってきているでしょう。映像で見るノリントンは作曲者が音符に吹き込んだメッセージとは全く関係なくノンヴィブラートのピュアな響きで音楽を自在に操るのを楽しむような実にユニークな指揮ぶり。このアプローチはハイドンにこそ好適だと思っているのですが、これまでリリースされている交響曲のアルバムは、そのノリントンの自在な魅力が捉えられているかというと、案外そうでもありません。古くはEMIによるザロモンセット後半の6曲、そしてHässler CLASSICによるザロモンセットのライブなどがありますが、いずれもちょっと条件が良くなく、ノリントン節を堪能するというところまでいってません。むしろ良かったのは天地創造と四季。

2014/10/22 : ハイドン–管弦楽曲 : ノリントン/カメラータ・ザルツブルクの十字架上のキリストの最後の七つの言葉(ハイドン)
2010/06/26 : ハイドン–オラトリオ : ノリントンの四季、到着
2010/06/20 : ハイドン–オラトリオ : ノリントンの天地創造
2010/03/18 : ハイドン–交響曲 : ノリントンの新旧交響曲集

そして直近に聴いた「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」も良かったですね。ということで今日取り上げるアルバムは最近のノリントンの良さをうまく表せているかどうかがポイントですね。

このアルバム、HMV ONLINEなどではその録音の良さなどに評判が集中してきましたが、これはいい。これまでのノリントンによる交響曲のどの録音よりもノリントンの良さがうまく録られています。じっくり落ち着いた入り。そしてオケが実に良く鳴って、弱音から強音への吹き上がりも見事。そしてノリントンらしい突然レガートになったり、意表をつくアクセントを仕込んだりという変化。最近はファイなどによる斬新な演奏の影響もあり、自在な表現へのアレルギーもあまり感じなくなりつつあります。そして前評判どおり録音は鮮明。ノリントンによる変幻自在な響きを良く捉えてスタジオらしい空間にタイトに満ちる小編成オケの魅力を存分に感じさせるもの。今日到着したばかりですが、すぐに3枚とも聴き終えました。演奏は作曲順で87番から。各曲のポイントをさらっておきましょう。

Hob.I:87 Symphony No.87 [A] (1785)
1曲目からキレ味鋭いオケの魅力に圧倒されます。推進力あふれる曲ですが、意外に冷静にオケをコントロールしていきます。この曲の素晴らしい集中力を聴き名演を確信。2楽章の実に落ち着いた演出、そしてメヌエットもじっくりとした語り口。この落ち着きはかなり確信犯的なもの。そしてこの曲一番の聴きどころであるフィナーレの躍動感、胸のすくようなクレッシェンド。そして時折りレガートをしっかりと効かせる表現上のアクセントが効果的。

Hob.I:85 Symphony No.85 "La Reine" 「王妃」 [B flat] (1785?)
本来しっとりとした入りですが、流石ノリントン、十分に現代的な響きにまとめてきます。聴き進むうちにノリントンの創意に釘付けになります。ちょっと踏み込んだ表現ばかりだと聴き疲れしてしまいますが、このアルバムそうした状況にはならず、曲本来の響きに対するちょっとした表現の工夫というレベルでバランス感覚を保っているのが素晴らしいところ。2楽章はかなり足早やにまとめますが、そのまとめ方が絶妙。このあたりがノリントンの素晴らしいところ。そしてゆったりとしたメヌエットでリズムの面白さを存分に際立たせ、フィナーレでは再び足早に進める魅力を再現。

Hob.I:83 Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
クセのある曲ですが、もうノリントン節にやられていますので、実に心地良く響きます。聴きなれたメロディーですが実に新鮮に響きます。そして通常癒しに満ちた音楽としてメロディーの自然な美しさで聴かせるアンダンテは、そうした表現を月並みだと言わんばかりの小気味好いさっぱりと表現。そして、メヌエットは逆に自然に響かせ、音楽の起伏を逆転させようとでもしているかのような工夫。フィナーレまで完璧にコントロールされたオケの秩序に惚れ惚れとします。

Hob.I:84 Symphony No.84 [E flat] (1786)
ピュアトーンの純粋な響きが脳にダイレクトに伝わります。ハイドンはこのように響くlことを想像していたのでしょうか? 響きの変化だけでも十分に刺激的。あえてオーソドックスな展開とすることで響きの純粋さが際立ちます。この曲の素晴らしさを再認識した次第。ちょっとデフォルメされたアクセントが心地よく耳に刺さります。2楽章のアンダンテは曲の霊が乗り移っているがごときコントロール。このアルバムの中でも深い洞察に痺れる箇所。そしてメヌエットではオケの残響を楽しむようにオケを鳴らしていきます。フィナーレまで落ち着いた表現を保ちます。この曲のベストと言いたいほどの素晴らしい出来。

Hob.I:86 Symphony No.86 [D] (1786)
一番楽しみにしていた曲ですが、期待以上に素晴らしい演奏。この曲のリズムともに響きの陶酔に至るようなところが、ノリントン流の味付けで絶品に仕上がっています。特にオケの精度と鳴りの良さは出色。オーソドックスな演奏も良いものがたくさんありますが、このノリントン流の変化球も悪くありません。オケを自在に操るノリントンのほくそ笑むようすが見えてくるよう。アバドの奇跡の切れ味鋭いオケの反応を上回るような俊敏なオケに聴き惚れます。あまりに鮮やかな吹き上がりにアドレナリン噴出。いやこれは素晴らしい。そして深く沈むラルゴ。明るさを取り戻すようなメヌエット。フィナーレはオケがキレキレ。いやいや見事の一言。

Hob.I:82 Symphony No.82 "L'Ours" 「熊」 [C] (1786)
最後の熊、1楽章は素晴らしい迫力で入ります。熊に襲い掛かられるような迫力。しかも力で押されるばかりではなく現代風にアーティスティック。続くアレグレットはさっぱりと足早なパターン。それでも曲の本質をえぐるような迫力を帯びているのが流石なところ。そしてメヌエットで再びじっくりとした演出。フィナーレは恐ろしい気配のようなものを感じさせつつ最後はオケの妙技を印象付けて終わります。私はこの演奏を熊のベスト盤に推します。

到着したばかりのアルバムですが、あまりに面白くて一気に3枚を通して聴きました。ノリントンの才気とチューリッヒ室内管の精緻な演奏が融合した素晴らしいハイドン。パリ交響曲集の演奏としてもおすすめできる素晴らしいアルバムです。ようやくノリントンのハイドンの面白さを存分に楽しめるアルバムに出会ったということでしょう。評価は全曲[+++++]を進呈です。

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tag : パリセット 雌鶏 王妃

【新着】ジョン・バルビローリ/SWF響の雌鶏(ハイドン)

今日は久しぶりの新着アルバム。

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サー・ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli)指揮のバーデン=バーデンSWF交響楽団(SWF-Sinfonieorchester Baden-Baden)の演奏で、ハイドンの交響曲83番「雌鶏」、ベルリオーズの幻想交響曲の2曲を収めたアルバム。ハイドンの収録は、バーデン=バーデンにあるハンス・ロズバウド・スタジオでのセッション録音。レーベルはica CLASSICS。

バルビローリはハイドン、それも雌鶏を度々とりあげていたようで、手元にはこのアルバムで3種のアルバムがあります。

ハレ管弦楽団との1949年12月のセッション録音
SWF響との1969年2月のセッション録音(当盤)
ハレ管弦楽団との1969年8月9日プロムスライヴ

このうち3番目のプロムスライブとは半年違いの録音のため、今回あらためて聴き直してみました。演奏の傾向はかなり似ているものの、録音は今日取り上げるアルバムの方が俄然鮮明であることがわかりました。一方のプロムスライヴはハイドンの雌鶏にはじまり、ウィンナワルツ、リヒャルトシュトラウスの薔薇の騎士組曲、レハールなどとウィーンものをテーマにしたコンサートで、まるでロックコンサートのように観客と一体に盛り上がる素晴しいライヴ盤。どちらも得難い素晴しい演奏なんですね。

そもそもバルビローリのハイドンは2度ほど記事にしています。独特の語り口がぐっと心に迫る指揮をする人。

2010/09/12 : ハイドン–協奏曲 : ジャクリーヌ・デュ・プレ!
2010/08/10 : ハイドン–交響曲 : バルビローリ64年のオックスフォード

オックスフォードの記事に書いたようにバルビローリが亡くなったのは1970年のことということで、今日取り上げるアルバムは亡くなる前年、バルビローリ69歳の時の録音です。なおジャケットの左上に "First CD Release" とあるように、この録音は初CD化ということです。

Hob.I:83 / Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
燻らしたように弦セクションに独特の艶が乗るのがバルビローリ流。冒頭から太い筆で少し崩した書体ながら、力漲る筆致で攻めて来ます。そこここで畳み掛けるような迫力で聴かせながら、テンポは意外に落ち着いています。この弦楽セクションの素晴しい覇気がバルビローリならではです。曲が進むにつれて、テンポはそのまま、テンションは徐々に上がり、エネルギー密度が上がってきます。途中、かなり長めの休符を挟みつつ、のびのびとメロディーラインを描く事で曲の構造を明確に印象づけます。素晴しい覇気!
雰囲気が完全に一転して、ゆったりと深い呼吸のアンダンテに入ります。弦楽器は今度は癒しに満ちた優しいフレーズを奏で、音楽のうねりを静かに描いていきます。この楽章の深く陰影の濃い音楽こそバルビローリの真骨頂。イギリス紳士のジェントルさに満ちた音楽と言えばいいでしょうか。時折バルビローリのものか、うなり声が聴こえます。終盤押しよせる高波のような盛り上がりは波のヴォリューム感を万全にあらわした迫力あるもの。バルビローリの音楽の力に圧倒されます。
メヌエットに入ってもテンポの落ち着きはそのまま。むしろ逆に鎮まったようにも感じる冷静さ。音楽をメヌエットで逆に鎮めようとしているのかもしれません。もちろん音量と覇気は期待通りなんですが、この落ち着き払ったテンポ設定により音楽のフォルムが客観的に浮かび上がってきます。
そしてフィナーレも沸き上がるような興奮、ではなく、こちらも音楽のフォルムの美しさにスポットライトを当てているよう。際立つ陰影と立体感。デフォルメはなく、自然な陰影をサイドライトで浮かび上がらせるように見せています。バルビローリのハイドンの音楽に対する畏敬のようなものが滲み出ているよう。勢いや観客受けを狙った盛り上げ方ではなく。この雌鶏という曲の素晴しい骨格を美しく描くことに集中しているような演奏でした。

やはりバルビローリはバルビローリ。響きの深さは流石なものがあり、弦楽器のコントロールだけでも類いまれな才能を持った人であったことがわかる演奏でした。おそらくバルビローリの声だと想像されますが、後半、なにかつぶやきながら指揮をしているようで、迸り出る表現意欲を感じざるを得ません。バルビローリの得意としていた雌鶏の、最晩年の条件の良い録音ということで、期待した通りの絶品の演奏でした。これは多くの人に聴いていただきたい素晴しい演奏です。評価は[+++++]ですね、やはり。

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tag : 雌鶏

ライスキ/ポーランド室内管の王妃、雌鶏、狩

今日も交響曲を1枚。最近手に入れた珍しいアルバム。

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ヴォイチェフ・ライスキ(Wojciech Rajski)指揮のポーランド室内フィルハーモニーの演奏でハイドンの交響曲85番「王妃」、83番「雌鶏」、73番「狩」の3曲を収めたアルバム。録音年の表記はなくPマークが1996年。レーベルはドイツのTACET。

あまり見たことのないジャケットですが、演奏者がポーランドということでディスクユニオンでみつけて手に入れました。ロシアもの、ポーランドもののハイドンには良い演奏が多いとのこれまでの経験からピンときたもの。勘はあたりましたね。これがなかなかの名演。

ヴォイチェフ・ライスキは全く知らない指揮者ですがこのアルバムのTACETレーベルではベートーヴェンの交響曲全集が出ていたり、これまでもかなりのアルバムがリリースされているところを見ると、かなりの実力者のようです。いつものように略歴を紹介しておきましょう。

ライスキは1948年ポーランドのワルシャワ生まれ。ワルシャワの音楽アカデミーとケルンの音楽大学で音楽を学んだ後、交換留学でウィーンに渡りマスタークラスに参加した。1971年から78年までワルシャワのグランド・シアターの音楽監督を担当し、同時にベルリンとワルシャワのほぼ中間に位置するポズナンのポズナン・フィルハーモニーの指揮者、首席指揮者を1980年まで務めた。また、ボンのベートーヴェン=ハレ管弦楽団の最初の指揮者となるなどドイツとポーランドを中心に活動を広げてきたよう。その後、チェコスロバキア、ハンガリー、当時のソ連、フランス、ギリシャ、ルクセンブルク、スウェーデン、メキシコなど各地のオケの客演指揮者として活躍、1993年からはポーランド放送交響楽団の首席指揮者の立場にある人。このアルバムのオケであるポーランド室内フィルハーモニーは1980年にライスキが設立したオケということです。

Hob.I:85 / Symphony No.85 "La Reine" 「王妃」 [B flat] (1785?)
キレのいい活気に富んだオーケストラ。小編成のオケでの演奏らしく、テンポ感よく鮮烈な演奏。弦楽器を中心に、すべての楽器がキビキビした演奏。フレージングが感情的になることはなく、器楽的、純音楽的な表情でハイドンの傑作交響曲のメロディーを淡々とそして清々しく描いていきます。アクセントの鋭さ、力強さ、推進力は見事の一言。ハイドンにはこういった演奏が似合います。基本的に非常に鮮明な録音。残響は長くはありませんが録音は自然でオケの各楽器の表情が手に取るようにわかるもの。
2楽章も同様、冒頭から抑えながらもクッキリとしたリズムで淡々とした表情を描いていき、そこはかとない静寂感も感じさせる見事なコントロール。ゆったりと力感を増して行きますが、見事な抑制で、気配のようなものを感じさせる鋭敏な感覚。中盤以降の流麗なメロディーの表現も秀逸。クッキリとしたリズムにビロードのような滑らかな表情の弦楽器のメロディーの対比が見事。後半のフルートのソロがクッキリ浮かび上がるところは鳥肌がたつよう。
メヌエットは予想に反して、ゆったりと色っぽい表情すら感じさせる落ち着いたもの。もう少しカッチリした表情でくると思いきや、さにあらず。メヌエットのあり方に対する独自の視点がありそうです。間と溜めを生かして自在にフレーズを刻むメヌエットが新鮮です。
フィナーレは鮮烈さを取り戻し、メヌエットの豊かな表情と1楽章のある意味険しいアクセントの止揚のような素晴らしい表現。フレーズに軽さがあり、複雑なフィナーレのメロディーがクリアに浮かび上がります。きりりと引き締まったアクセントに複数のメロディーが織りなす表情。1曲目から素晴らしい演奏です。

Hob.I:83 / Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
つづいて雌鶏。音響が少し変わり、高音に少し濁りを感じますが、基本的には前曲同様鮮明な録音。1楽章は快速テンポにクッキリしたアクセントが痛快。曲想も畳み掛けるようないつものフレーズが活き活きとした表情で浮かび上がります。速い部分の迫力が素晴らしいばかりではなく、抑えた部分をしっかり抑えきることで素晴らしい対比。
1楽章の素晴らしい推進力を冷ますような、癒しに満ちた2楽章のアンダンテ。ライスキの抑えた部分のコントロールはここでも見事。抑えているのにリズム感と色彩感が豊かなことに驚きます。フレーズのひとつひとつののメリハリが良く練られていて、フォルテッシモの迫力ではなく構成の巧みさで感じさせるダイナミックレンジ。
だんだん慣れてきたライスキのコントロール。メヌエットは柔らかく色っぽいという位置づけです。そしてフィナーレはこの曲でも総決算のような壮麗な演奏。軽さもキレもきちんと備わることで古典期の交響曲の枠の中で表現を極めた感じを残しています。

Hob.I:73 / Symphony No.73 "La Chasse" 「狩」 [D] (before 1782)
時代が少し遡って、ハイドンの交響曲の作曲技法が最後輝きを放つ前の穏やかな時代の曲。フィナーレが単独で良く取りあげられる曲。先日取りあげたヴァントの得意とする76番もそうでしたが、穏やかな曲想と晴朗なメロディーの魅力に溢れる曲。
1楽章は穏やかな序奏からはじまり、主題は晴朗快活な美しいメロディー。ライスキはだいぶ力が抜けて、穏やかな指揮ぶり。ここでもメロディーをクッキリとリズミカルに浮かび上がらせる手腕は見事。前2曲のパリセットからの交響曲ほど曲が凝ってない分、ライスキも指揮を楽しんでいるような優雅さ。
2楽章のアンダンテは、程よい抑えで進み、途中の転調が印象的。素朴な展開ゆえ力みはまったくなく、曲ごとに演奏スタンスをきちんと使い分けているよう。3楽章のメヌエットも穏やかな演奏。
そしてこの曲のハイライトのフィナーレ。流石ライスキ、抜群のコントロールで抜群のノリです。ここでもキリッとしたアクセントが健在。ホルンの号砲と弦楽器のさざ波が交互に押し寄せる快活な曲。これもハイドンの魅力を存分に感じさせる曲。基本的にオーケストラをキリッと鳴らすことにかけては素晴らしい腕前だけに、このような曲はうってつけでしょう。楽天的になりすぎることもなく節度も感じさせるところがが流石です。

はじめて聴くポーランドのヴォイチェフ・ライスキとその手兵ポーランド室内フィルハーモニーのハイドンは、オーケストレイションの見事さを浮き彫りにするスペクタクルな名演。演奏全体に歯切れのよい軽さを感じさせるのに、軽薄にならない芸術性も兼ね備えたなかなかの演奏。なんとなくポーランドのハイドンは良い演奏が多いという勘で手に入れたアルバムですが、的中です。評価は全曲[+++++]としました。

交響曲が続きましたので、そろそろ10月の集中取り組みテーマの弦楽四重奏曲に戻らなくてはなりませんね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 王妃 雌鶏 ハイドン入門者向け

コリン・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の熊、雌鶏

久しぶりの交響曲です。

DavisBear.jpg

サー・コリン・デイヴィス(Sir Colin Davis)指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で、ハイドンの交響曲82番「熊」と83番「雌鶏」の2曲を収めたアルバム。収録は1986年1月アムステルダム・コンセルトヘボウでのセッション録音。懐かしいPHILIPSレーベルのアルバム。

コリン・デイヴィスはお盆に取りあげたネルソンミサがセッション録音の域を越えた大迫力の演奏だったのが記憶に新しいところ。ただしネルソンミサの記事にも書きましたが、肝心のアムステルダム・コンセルトヘボウとの交響曲は、手元にあるザロモン・セットを聴く限り、今ひとつリズムが重く粗さも目立つ演奏でした。今日は最近ディスクユニオンの店頭で発見した、もうだいぶ前に廃盤になったと思われる「熊」と「雌鶏」の2曲を収めたアルバム。このアルバムの演奏はザロモンセットの1970年代の演奏よりも85年のネルソンミサの演奏に近く、覇気と迫力を感じられる演奏ゆえ取りあげました。例によって過去のデイヴィスの記事へのリンクを張っておきましょう。

2011/08/13 : ハイドン–声楽曲 : 【お盆特番3】コリン・デイヴィス/バイエルン放送交響楽団のネルソンミサ
2011/06/16 : ハイドン–声楽曲 : コリン・デイヴィスの天地創造ライヴ-2
2011/06/14 : ハイドン–オラトリオ : コリン・デイヴィスの天地創造ライヴ-1
2010/07/17 : ハイドン–交響曲 : コリン・デイヴィスの時計ライブ

Hob.I:82 / Symphony No.82 "L'Ours" 「熊」 [C] (1786)
PHILIPSにしては珍しい直接音重視でスピーカーのまわりオケが定位する録音。残響成分は多いんですが、不思議と定位感が曖昧な録音。ディヴィスらしくテンポは少し遅めでリズムはちょっと重めですが、推進力はあり、一本筋の通ったジェントルな印象。ヴァイオリンの響きがちょっと薄めなのが気になるところ。奏者は決まったリズムの中で活き活きとしたリズムとボウイングで旋律を浮かび上がらせようとしているのがわかります。リズムの一貫性がデイヴィスらしいところ。曲がすすむにつれてじわりと盛り上がる大人な演奏。1楽章は腕試しのような趣。
2楽章のアレグレットも一貫したリズムの中でじわりと変化を表現するこれまた大人な演奏。デイヴィスなりのハイドンの機知の表現でしょう。フレーズごとのメリハリ、対比をハッキリつけて箱庭的スペクタクルを追求。ユーモアや暖かさを感じさせる余裕もあり、後半の変奏では気迫も見せる至芸。良く聴くと木管楽器がかなり踏み込んだアクセントをつけて盛り上げます。これは玄人好みなアレグレットですね。
前楽章の最後の盛り上がりの勢いをそのまま持ち込むようなメヌエットのはじまり。決まった型の中での表現を尽くすすような演奏。リズムの一貫性を基調とした表現。
フィナーレの熊のニックネームの元になった有名なフレーズ。あえて遅めのテンポでじっくりはじまります。フィナーレは慌てず、おおらかなスタンスで、しかしじっくりがっちりしたメリハリをつけてすすめます。最後はティンパニの活躍で迫力を増しフィニッシュ。

Hob.I:83 / Symphony No.83 "La Poule" 「雌鶏」 [C] (1785)
パリセットで唯一短調のこの曲。適度にタイトな響きで、前曲同様余裕あるテンポながらテンションは高い演奏。鋭角的な演奏も多いのですが、デイヴィスの雌鶏は落ち着いて聴いていられるおおらかさがあります。タイトな曲想の曲だけにこの余裕あるデイヴィスのコントロールは効果的。ヴァイオリン主体の険しいながらもウィットに富んだメロディーをフレーズごとの間を生かしながら重ねていきます。
絶品なのは次のアンダンテ。デイヴィスのスタンスはアンダンテにぴったり。非常にデリケートなフレージングでハイドンの美しいメロディーラインを浮かび上がらせていきます。何気ない演奏ながら慈しみ深い音楽が溢れ出てきます。感情に流されることなく淡々と進めるところもいいですね。ところどころ弦楽器の大波が襲うところの突抜ける感じは流石アムステルダム・コンセルトヘボウ管、美しい響きに圧倒されます。
一貫してゆったり感のある演奏。つづくメヌエットもいい意味で力が抜けて、自然さが際立ちます。
最後のフィナーレは遅いと思っていたのですが、その予想よりさらにじっくりとしたスピードではじまります。しばらくでテンポは落ち着きますが、繰り返しのところで再びスピードダウン。確信犯的表現なんでしょう。引き続き八分の力で演奏するような力みのなさ。最後もさっぱりとしたフィニッシュでした。

コリン・デイヴィスとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団という最強の組み合わせによるハイドンの交響曲ですが、これまで聴いた中では最上の部類の演奏と言えるでしょう。「熊」は迫力漲る演奏ながらもまだいけるという印象もあり[++++]、「雌鶏」は逆に無欲の力の抜けた自然さが心に残る素晴らしい演奏ということで、最高評価の[+++++]とします。

最近とどいた四季のアルバムは、まだちょい聴きながら、やはりリズムの重さがちょっと気になるところ。ヨッフムもそうですが、デイヴィスのハイドンもそれぞれモーツァルトの交響曲の素晴らしさを知っているだけに、もう一つ突き抜けた演奏に期待してしまうのは致し方ないところでしょう。デイヴィスはライヴ盤などがあればまた取りあげてみたいと思ってます。

今日は昼頃の豪雨から一転、涼しい気候になりました。このまま涼しくなってくれると良いのですが、そうもいかないでしょうね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 雌鶏

クイケンのパリ交響曲集

今日はクイケンのパリ交響曲集を。

KuijkenSet.jpg
HMV ONLINEicon

これは現在入手可能なヴァージンでの録音集。26番、52盤、53番と82番から92番までの録音のセットもの。なぜか82番から87番の6曲のみオケがエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団で、のこりはクイケンお抱えのラ・プティット・バンド。
このオケの違いが今回のポイント。

ちなみに、パリセットの方の旧盤のジャケット写真がネットでみつかりましたので、のせておきましょう。

kuijken82.jpg
こちらが、82、83、84番。

Kuijken85.jpg
こちらが84、85、86番の方。

同じヴァージンでの録音の他の曲とよく聴き比べてみると、このパリセットの2枚の出来が目立っていいんです。本来クイケンが組織したラ・プティット・バンドの方がいいのではとの憶測も働くんですが、そうではない。

両者とも古楽器での演奏とうたわれていますが、オケの奏でる音響の自然さが明らかに違います。ラ・プティット・バンドの方が明らかに弦が金属っぽい響きの癖が強い。それにつられてフレージングや響きの自然さ、ニュアンスの豊かさが違います。
パリセットはクイケンのハイドンの最上の録音なんじゃないかと思います。

もともとクイケンの指揮は、癖のない淡々とした枯淡の境地のような特徴があり、ある意味もう一歩の没入というか、踏み込みを求めてしまうところがありますが、このパリセットは、響きの自然な美しさすばらしく、またフレージンングも端正さの極みというレベルまで達しており、古楽器によるパリ交響曲集の代表的名盤といえるでしょう。

オケの違いと、もう一つは録音サイト。パリセットの方はアビーロードスタジオ。
アビーロードスタジオと言えばビートルズなんでしょうが、ウェブサイトに行ってみると巨大なオーケストラ用のスタジオもあります。スタジオ1というのがそれです。このウェブサイトの写真には音楽の生まれるプロの現場が見えてわくわくします。

http://www.abbeyroad.com/studios/studio1/

パリセットの録音はオケの美しい響きが聴かれますが、このスタジオでの録音と音響処理によるものなんでしょう。ホールの空間そのもの音響のように巧く録られていますが、うちのオーディオセットでは、アムステルダムコンセルトヘボウのような極上の響きに聴こえます。
逆にその他はオランダ、アムステルダムそばのハールレムのDoopsgezinde Gemeentekerkというところの録音。ドイツハルモニアムンディのザロモンセットの録音場所もここであることからラ・プティット・バンドのいつもの録音場所ということでしょう。ヴァージンによるこちらの録音の方は、アビーロードスタジオと比べる響きが足りず、また堅さも感じられ、逆に少々響きに不自然さを感じてしまいます。
聴いている装置にもよるとおもいますが、こうした音質の違いも演奏の評価と切り離せませんね。

ザロモンセットの方はレーベルが異なりドイツハルモニアムンディでもあり、録音もパリセットよりも新しいものですので、だいぶ改善されていますから、要は録り方ということなんだと思います。こちらの方はまた別の機会に取り上げましょう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : パリセット 雌鶏 交響曲84番 王妃 交響曲86番 交響曲87番 おすすめ盤 古楽器

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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