ハンス・シュタトルマイア/ミュンヘン室内管の十字架上のキリストの最後の七つの言葉(ハイドン)

やはりLPが続きますが、良いものは良いということでご容赦を。

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ハンス・シュタットルマイア(Hans Stadlmair)指揮のミュンヘン室内管弦楽団(Orchestre de Chambre de Munich)の演奏で、ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の管弦楽版。収録はレーベル面にPマークが1974年とだけ記されています。レーベルは仏DECCA。

ハンス・シュタットルマイアは、モーリス・アンドレのトランペット協奏曲のDG盤の伴奏を務めた人といえばわかる人もいるのではないでしょうか。

2012/06/09 : ハイドン–協奏曲 : モーリス・アンドレ/ミュンヘン室内管のトランペット協奏曲

ハンス・シュタットルマイアはオーストリア生まれの指揮者で作曲家。1929年、リンツの南の街ノイホーフェン・アン・デア・クレムス(Neuhofen an der Krems)生まれで、終戦後リンツ、およびウィーン音楽院でクレメンス・クラウスとアルフレート・ウールに指揮法を学んだ他、ヴァイオリンや作曲も学びます。1952年にシュツットガルトに移り、オーストリアの作曲家ヨハン・ネポムク・ダーフィトに主に作曲を学びました。その後、シュツットガルトで合唱指揮などを手始めに指揮者として活動し始め、1955年から1995年までこのアルバムのオケであるミュンヘン室内管弦楽団の首席指揮者を務めました。1976年以降はザルツブルク音楽祭にも招かれ活躍しているそう。録音も協奏曲の伴奏を中心に結構な数が残されており、堅実な指揮を旨としていたようです。

今日取り上げるアルバムは最近ディスクユニオンで仕入れたもの。仏DECCA盤という珍しいものであり、いつものようにクリーニングして針を落としてみると、DECCAらしいキレ味と仏盤らしい上品な響きを兼ね備えた素晴らしい響きが吹き出してくるではありませんか。あまりに見事な響きにうっとりとするほど。ということで記事にした次第です。

Hob.XX:1 "Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze " 「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」 [D] (1785)
非常に広い空間に気持ち良く響き渡る弦楽オケの音色。厚みはそこそこながら透明感とキレ味は十分。しかもこの曲の序奏に込められた力感を十二分に踏まえた入魂の演奏。しなやかかつ流麗、そして間をしっかりととって劇性も十分。この曲の深い情感を踏まえた見事な序奏です。次々と襲い来るメロディーの波に打たれます。
第1ソナタに入っても、フレージングの深さと燻し銀の弦楽器の音色は変わらず、歴史を感じさせる大理石の彫像の少しデフォルメされた立体感の心地よさのようなアーティスティックさと落ち着きが同居しています。音楽の安定感は揺るぎなく、自信に満ちたもので、ひたすら音楽に没入していく感じ。ここにきて弦楽器の響きの軽さというか風通しのよさがともすると重くなりがちなこの曲の圧迫感を巧みに避けているポイントだと気づきます。不思議に爽やかさも感じるのは音色に秘訣があったよう。
第2ソナタではさらにその爽やかさが曲の重厚な展開を中和し、むしろ午後の柔らかな日差しのまどろみのような気配をも感じさせます。ソロと全奏のしっとりとした対比の美しさもそこそこに、グッと音量の変化をつけたデフォルメで個性的な印象を作ってきます。曲も中盤に入るところで、微妙に踏み込みを見せてくるあたり、シュタットルマイア、かなりの手腕と見ました。特に音を美しく響かせることに対する感覚は非常に鋭敏。弦楽器のみで織りなすテクスチャーの豊かさはかなりのもの。
第3ソナタに入ると、表現の幅はまたまた少し踏み込み、語り口もより深くなってメロディーの展開を一つ一つ慈しみながら進めていくようになります。曲が進むに連れてだんだん表現が深くなっていく面白さ。このデリケートな変化こそこのゆったりした曲が続くこの曲の醍醐味でもあります。穏やかな演奏の中でも、時に大胆に、時に柔らかくと響きが千変万化。名曲ですね。

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LPをひっくり返して第4ソナタに。CDだと曲が切れ目なく続くんですが、LPならではのこの一呼吸も悪くありません。第3ソナタからのエネルギーが絶えずに引き継ぐ感じが第4ソナタの入りのポイント。それを受けて少し冷ますように展開する曲の面白さ。ゆったりとスロットルをコントロールしながら曲の勢いを自在に制御していきます。途中のソロがまた味わい深く、曲の流れに完全に一体となった流れの良さを保ち、見事な弓さばきで絵巻物が進みます。ソロは完全にオーケストラ同じ流れの中でメロディーを置いていきます。これは相当の腕前。
好きな第5ソナタ。非常に控え目なピチカートに鳥肌が立ちます。ピチカートの強さ一つで曲の雰囲気が一変。途中から弦の慟哭のような激しいアクセントも気高く雄大。激しい慟哭はLPならではの溝の転写がわずかに聞こえますが、それもLPの味わいでしょう。再び非常に控え目なピチカートにぞくっとします。一貫してしなやかな展開にこれだけの起伏が織り込まれ、まさに劇的な展開。この曲の表現を極めたと言っていいでしょう。
終盤、第6ソナタは曲想がガラッと変わってもやはり劇的な序奏から入ります。序奏が終わるとお花畑のような幸福感に包まれる優しいメロディー、そして険しい響きが交互に現れ、聴くものに展開の喜びと理解の試練を与えられているよう。ハイドン自身がこの曲に一方ならぬ情熱を注いていたことを思い知らされる素晴らしい音楽の展開。いつもながら凡人の想像力の遥か彼方の閃きが音楽となっていることに打ちのめされます。そして全てを許すような癒しに満ちた音楽に移る絶妙の展開へと続きます。
最後の第7ソナタはクライマックスの火照りの余韻を冷ますような落ち着きを取り戻し、曲を振り返るような郷愁と枯淡の境地の入り混じった雰囲気を感じさせます。7つのソナタの一環した展開の中に、ソナタごとの特徴を絶妙に描き分けてくる非常に多彩な表現力。素晴らしい技術の裏付けがあってのことでしょうが、それを感じさせない自然さを保っているのが素晴らしいところ。
そして、最後の地震はゆったりと落ち着いて、このオケの良いところが全てでた劇的ながら爽やかで、かつアーティスティックなもの。これまで聴いた地震の中でも最もアーティスティック。タイプは違いますがジュリーニの壮年期の演奏のような気品を感じさせる見事さでした。

ハンス・シュタットルマイアと手兵ミュンヘン室内管によるハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」ですが、この曲の管弦楽版の数多の録音の中でも1、2を争う名演奏でした。この爽やかかつ深い音楽の素晴らしさ、そして気品溢れる演奏は表現意欲やテクニックという座標とは全く異なる、ハイドンの音楽への深い愛情と指揮者の人生を通して会得した気品のようなものに裏付けられたもの。LPの溝から音楽というか、魂が浮かび上がってきたような素晴らしい演奏です。調べた限りではCD化されたことはなさそうですが、こうした名演奏が現代でも容易に手に入るようにしていただきたいものですね。見かけたら即ゲットをお勧めします。評価は規定外の[++++++]をつけたいくらいですが、平常心を保ち[+++++]としておきます。

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tag : 十字架上のキリストの最後の七つの言葉 LP

ノリントン/カメラータ・ザルツブルクの十字架上のキリストの最後の七つの言葉(ハイドン)

垢を剥ぎ取ってみるとどうなるのか、いつも気になる存在です。

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サー・ロジャー・ノリントン(Sir Roger Norrington)指揮のカメラータ・ザルツブルク(Camerata Salzburg)の演奏で、ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の管弦楽版。収録は2005年1月15日から16日にかけて、ウィーンのコンツェルトハウスでのライヴ。レーベルはORF。

ノリントンには伴奏も含めると、色々なアルバムがあります。交響曲についてはEMIのロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの99番以降や、SWR放送交響楽団とのザロモンセットのライブなどに加えて、天地創造、四季など、何気にハイドンの名曲をおさえています。演奏スタイルはご存知のようにこれまでの演奏の垢を剥ぎ取るようにノン・ヴィブラートのモダンな解釈でリニューアルするようなもの。有名曲をことごとく録音しており、アルバムのリリース数の多さから考えても、現代の聴衆にはかなり受けている模様。最近ではN響にも客演するなど、日本でも知名度は増すばかりでしょう。

2010/06/26 : ハイドン–オラトリオ : ノリントンの四季、到着
2010/06/20 : ハイドン–オラトリオ : ノリントンの天地創造
2010/03/18 : ハイドン–交響曲 : ノリントンの新旧交響曲集

これまで取り上げたノリントンの演奏では天地創造と四季が印象に残っており、交響曲の方はかなり以前に概論的に取り上げただけですので、ノリントンはかなり久しぶりに聴く印象。ということで聴く方は意外と真剣な姿勢。

Hob.XX:1 / "Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze " 「十字架上のキリストの最後の七語」 [D] (1785)
序章
予想通り速めのテンポでグイグイ畳み掛けてくる演奏。録音も迫力重視でグイグイきます。荘重な音楽に仕上げてくる普通の演奏を尻目に、タイトな迫力こそこの曲の真髄とばかりに飛ばしてきます。演奏に対する価値観が最初から違うといわんばかり。このへんの割り切りの良さがノリントンならではということでしょう。

第1ソナタ
つづくソナタは7分台の演奏が多いなか、5分少々と快速テンポ。一貫してタイトで速めな演奏から滲み出すモダンな情感。ゆったり奏でることで描かれる劇性とはかなり異なる印象を残します。不思議と腰高な印象ばかりではなく、スタイリッシュに聴こえるのもノリントンの役得でしょう。媚びないフレージングが醸し出す見通しの良さ。

第2ソナタ
前ソナタのスピーディーな印象が演奏の印象を大きく左右しましたが、このソナタは標準的な演奏に近いテンポで、逆に意外な感じ。それでもノンヴィブラートの弦楽器の清らかな響きが普通の演奏との違いをアピール。この透明感を伴いながらさらりとうねるメロディーの面白さが徐々に効いてきます。

第3ソナタ
ノリントンのテンポに慣れてきたのか、この曲では速めなのにじっくりと沈むイメージをもつのが不思議なところ。そよ風のような爽やかさを帯びたメロディーなんですが、印象的な休符の処理によって幽玄さも感じさせます。意外に劇的な展開も相まってなかなか盛り上がります。この曲から秋の空のような印象を覚えたのははじめてのこと。

第4ソナタ
楽章間でテンポの変化はないものの、曲調が変わったことを印象付けるフレージングの変化。ノリントン独特の速めなのにぐっと沈むメロディーの演出が実に効果的。ハイドンの時代の古典的な曲とはかなり印象を変え、現代的な俊彦さを印象づけ、スタイリッシュな劇性で聴かせます。

第5ソナタ
ピチカートの伴奏が印象的な曲ですが、ノリントンの演出はさらに印象的。ピチカートをかなりおさえてさざめくような深遠さを感じさせ、力強い弦楽器のメロディーをかなりクッキリと浮かび上がらせます。ピチカートが伴奏ではなく効果音のような落とし方。この辺の感覚が常人離れしていますね。痛快なほどのコントラストに唸ります。音楽のうねりも大胆になり、爽やかに盛り上がります。

第6ソナタ
終盤に至って、呼吸も深くなり、かなり落ち着いた表現に到達します。この辺の曲の全体を見渡した演出設計はさすがノリントンというところ。ハイドンの書いた美しすぎるメロディーが連続するこの曲ですが、そのメロディーをじっくり描くだけではなく、非常に晴れやか爽快な印象まで感じさせるノリントンの演出は見事の一言。この曲は圧巻。ここまでの境地に至るとは思っていませんでした。

第7ソナタ
最後のソナタは、通常名残り惜しさを感じさせる哀愁を帯びた演奏が多いのですが、音楽に力が漲りながらも、さらりと枯れていくところはこの曲の新たな魅力を感じさせるもの。これまで多くの演奏者が当ててきた光の方向とはまったく違う角度からこの曲の魅力を浮かび上がらせるような新鮮さ。この第6ソナタから第7ソナタにかけての流れは素晴らしいものがあります。

地震
期待通りノリントン節炸裂。メロディーを練りながら痛快に盛り上がります。ノリントンが不敵な笑みを浮かべながらオケを煽る様子が目に浮かびます。素晴らしい盛り上がり。あまりに個性的な盛り上がりに、最後は観客が拍手をするタイミングを逃したようにまばらな拍手で迎えますが、徐々にじわりと拍手が厚くなります。

鬼才ロジャー・ノリントンによるハイドンの名曲「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の管弦楽版のライヴ。切々たるこの曲の演奏もいいものですが、これまでの演奏の垢をぬぐい去り、ノリントン流にモダンにまとめあげたこの演奏も見事。人によってこの演奏の評価はいろいろあると思いますが、私は非常に気に入りました。これまでいろいろ聴いたノリントンのハイドンでは最もしっくりくるもの。遅い楽章だけで構成されたこの曲を見事に組み立てなおし、新鮮かつ実に説得力のある演奏でした。特に終盤の爽やかな演出は見事。さらに最後の地震の炸裂っぷりもノリントンならでは。評価は[+++++]とします。

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リンデ・コンソートのディヴェルティメント集(ハイドン)

今日はお休みの日に相応しく、のんびりと聴ける曲。

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ハンス=マルティン・リンデ(Hans-Martin Linde)指揮のリンデ・コンソート(Linde Consort)の演奏による、ハイドンのディヴェルティメント4曲(Hob.II:20、II:11、II:G1、II:1)を収めたアルバム。収録は1986年4月27日から5月1日にかけて、スイス、バーゼルの南のアルレスハイム(Arlesheim)にある改革派教会でのセッション録音。

このアルバム、例によって湖国JHさんから貸していただいたもの。いつも何枚かづつやり取りしているんですが、差し詰め、3月の課題曲のようなタイミングで今回もいろいろ何枚か貸していただいています。

ハンス=マルティン・リンデといえば、私の世代はリコーダー奏者のイメージが強いのですが、そればかりではなく指揮者として活躍しているようですね。リンデの指揮するハイドンは一度とりあげています。

2012/01/29 : ハイドン–協奏曲 : ハンス=マルティン・リンデ/カペラ・コロニエンシスのカンタータ、ヴァイオリン協奏曲

リンデの情報はリンク先をご参照ください。今回調べたところ、他にも交響曲の録音があるようですね。こちらは未入手ですので、手に入れてみたいと思います。今日とりあげるディヴェルティメントは、ハイドンの曲の中でもかなりマイナーな存在。ただし、良く聴くと実にいい曲も多く、ハイドンの作品の中でも、特に掘り起こし甲斐のある分野。今日は虚心坦懐にディヴェルティメントを味わいたいと思います。

今日取り上げるディヴェルティメントは何れも1755年から60年代までと、ハイドン20代から30代はじめくらいまでに書かれた曲。ハイドンがエステルハージ家の副楽長に就任したのが1761年ですので、ごく初期の作品群ということになります。聴いてみると若書きと言う印象はまったくせず、実に楽しげな雰囲気が伝わってくる名曲揃い。ハイドンの才能が若くして花開いていた事がよくわかります。

Hob.II:20 / Divertimento [F] (1755-57)
9声部のディヴェルティメント。アレグロ-メヌエット-アダージョ-メヌエット-フィナーレの5楽章構成。リンデ・コンソートの演奏は、まさに屋外で歓談を楽しむためのBGMのような風情。テンポはゆっくり、演奏はのびのびとして、緊張をはらまず、まさに喜遊曲。教会での録音らしく、豊かな残響の中に管弦楽が響きわたり、実に伸びやかな演奏。録音も1986年としては鮮明で、オケが教会内で自在に演奏するようすが見事に録られています。ヴァイオリンとヴィオラに加えてホルンとオーボエの響きが加わり、えも言われぬ幸福感。1楽章から癒し満点。楽章間の対比よりも、一貫した流れを重視して、実に楽しげに演奏を進めていきます。デヴィエルティメントとはこうゆうものなのでしょう。3楽章の途中で現れるピチカートや弦楽器のメロディーラインの美しさが、後のハイドンの作曲の豊かな創意を垣間見させます。4楽章のメヌエットではオーボエの隈取りで響きをメロディーラインを際立たせ、フィナーレでは各楽器が代わる代わるメロディーラインを引き継ぎ、響きの変化はめくるめくほど。まさに音を楽しむための曲。リンデは曲の真髄を知り尽くしているようにオケを操り、まさに至福の時間。素晴しい。

Hob.II:11 / Divertimento "Der Geburtstag" 「誕生日」(6 Qurtette fur Flote, Violine, Viola und Violincello Op.5 Nr.6) [C] (c.1763)
6声部のディヴェルティメント。今度はプレスト-アンダンテ-メヌエット-フィナーレの4楽章。2楽章は「夫婦」と名付けられ、「誕生日」という呼称とともに古い筆写譜に記載されていたとのこと。フィナーレは主題と変奏という構成。入りは華やか。先程の曲には入らなかったフルートが加わり、リンデ自身が演奏しています。フルートとチェンバロが加わりぐっと明るさが引き立ちます。2楽章はヴァイオリンとコントラバスの会話のような曲。独特の語り口で静かに男と女が会話するようにも聴こえます。聴き所は4楽章の変奏。10分近い、この頃の作品としては大曲でしょう。冒頭、ヴァイオリンで奏でられるテーマが次々と楽器を変えながら変化していきますが、音楽が展開しながら、豊かさを増し、そして多彩な響きに引き継がれていく様子は見事。リンデのコントロールはここでも穏やかさを保ち、純粋に演奏を楽しんでいるよう。ハイドンが微笑みながら曲を書くようすを想像しながら極上の時を過ごします。ソロを担当する各楽器の奏者は腕利き揃い。音楽が迸り出てくるような見事な演奏。

Hob.II:G1 / Cassatio [G] (1755/60)
1曲目同様9声部のディヴェルティメント。楽章構成も1曲目と同じ。所有盤リストにこれまで演奏がありませんので、はじめて聴くことになります。1楽章はリラ・オルガニザータ協奏曲のような流麗な入り。1楽章と終楽章が短く、メヌエットと挟まれたアダージョが充実した曲。とりわけアダージョの静かな中にもメロディーラインの美しさ際だつ構成が印象的。4楽章のホルンのえも言われぬ響きも痺れます。全般にこれまでの中ではシンプルな曲想の曲ですが、リンデの素朴ながら豊かな響きの演奏により極上の音楽に仕上がっています。各パートそれぞれがソロとしても聴き映えがするほど豊かな演奏であり、それがアンサンブルの豊かさにつながっています。

Hob.II:1 / Cassatio [G] (c.1755)
2曲目同様6声のディヴェルティメント。アレグロ-アンダンテ・モデラート-メヌエット-主題とファンタジアの4楽章構成。すでにリンデの音楽にどっぷりつかって、極上の温泉の湯を楽しんでいるような気分。若きハイドンが書いたディヴェルティメントの素晴しさに打たれっぱなし。美しいメロディーが次々と楽器を変えながら押し寄せてくるのをただただ楽しみます。奏者の妙技を楽しむばかりでなく、音の重なりと波の高さの変化に鋭敏となり、脳の音楽を感じる中枢と癒し中枢がフル稼働。聴き所はやはり終楽章。ゆったりとしたテーマが奏でられた後、オーボエ、コントラバス、フルートと楽器を変えながらメロディーが次々と変化していきます。羽の生えた天使が空を飛び回っているような幸福感。実に優雅に音楽を奏で、その余韻をそのまま残すように曲を終えます。

ハンス=マルティン・リンデと彼の手兵リンデ・コンソートによるハイドンのディヴェルティメント集。これは圧倒的な名盤です。ここにはハイドンの最上の音楽が溢れていました。交響曲、弦楽四重奏曲、オラトリオなど世に知られたハイドンの名曲は数多くありますが、このアルバムに収められたあまり広く知られていないディヴェルティメントには、人が音楽を楽しむ、もっとも大切なものが込められているように感じます。ゆったりと音、響き、メロディー、変化を感じ、等身大の音楽をじっくりと楽しむエッセンスがたっぷり注入されています。リンデの演奏は、その事を良く踏まえ、音楽自身が持つ活き活きとした力を自然に表現した素晴しい演奏。心に刺さる素晴しい演奏です。評価はもちろん[+++++]。いつもながら現役盤ではありませんが、amazonで中古は手に入ります。このアルバム、湖国JHさんに貸していただいたものですが、この素晴しさに、私も1枚注文です。多くの人に聴いていただきたい至宝でしょう。

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tag : ディヴェルティメント

エミール・クライン/ハンブルク・ソロイスツの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」

連休に入り、たまった未聴盤を聴いたりして過ごしています。

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エミール・クライン(Emil Klein)指揮のハンブルク・ソロイスツ(Hamburg Soloists)の演奏で、ハイドンの管弦楽版の「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」を収めたアルバム。収録は1995年9月23日から25日にかけて、ハンブルクのモーツァルトホールでのセッション録音。レーベルはBMG傘下のARTE NOVA。

2012/06/19 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : エミール・クライン/ハンブルク・ソロイスツのディヴェルティメント集

エミール・クラインとハンブルク・ソロイスツの演奏は以前にこのディヴェルティメント集を取りあげていますが、非常にのどかで朗らかな演奏が特徴でした。そのクラインによる、短調ばかりの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」、録音がある事は知っていて、ちょっと気になっていましたが、ようやく先日ディスクユニオンの店頭で見かけて入手しました。

クラインの略歴などは、リンク先をご参照ください。このアルバムでもエミール・クライン独特の豊かな音楽がきかれるでしょうか。

Hob.XX:1 / "Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze " 「十字架上のキリストの最後の七語」 [D] (1785)

序章
意外にあっさり、速いテンポで入ります。録音は残響が多めで低域が分厚いもの。高音は控えめですが解像感に不足はなく、自然さを感じる聴きやすいもの。序章から劇的な演奏も多いですが、クラインの足早な解釈は、これからはじまる7つのソナタの雄大さを引き立てるための、まさに序章という位置づけでしょうか。

第1ソナタ
期待通り、ソナタに入るとクラインの特徴である歌に満ちた旋律の美しさ全開です。弦楽合奏の美しい響きが部屋中に満ちていきます。楽器の数が減って音量を落とす部分の繊細さと、分厚い弦楽器群によるメロディの力強い演奏の対比が絶妙。いい意味で一貫して拍子が軽いところが音楽の推進力を保ち、ハイドンの名旋律をクッキリと浮かび上がらせていきます。後半の音が消え入るような表現も精妙。

第2ソナタ
ことさら沈み込む第2ソナタは休符を印象的にコントロールして、深く深く沈み込みます。ハンブルク・ソロイスツの演奏は弦の音色のそろい具合と演奏の一体感が見事。ハイドンの名旋律をゆったりと磨き上げていきます。流麗でかつ力の入れどころ、抜きどころのメリハリがはっきりして、まるで大理石の美しい彫像を見るよう。滔々と流れる雄大な音楽。クライン節全開です。

第3ソナタ
おそらく以後もこの大河のような一貫した演奏がつづくことが想像されます。小細工をする人ではないことは他の演奏でわかっていますので、安心して身を任せることが出来ます。スリリングな緊張感溢れる演奏もいいものですが、こうしてゆったりと音楽に浸ることができるのも楽しみの一つです。ここまでゆったり出来る演奏もそれはそれで貴重です。終盤に入り弦の表現がことさら力感を帯びて、尋常ならざる雰囲気になります。明らかに一つのクライマックスを意図しているようですね。

第4ソナタ
前楽章の興奮をそのまま受け継ぎ、フレーズの表現が大胆な迫力を帯びています。静かに力が漲る音楽。以前聴いたディヴェルティメント集の音楽の軽さとは異なり、大曲を前にあらん限りの表現を尽くすよう。ヴァイオリンの高音部がホール内に美音を轟かせ、低音部が図太い響きでホールを揺るがせます。クラインのコントロールがここまで神々しい領域に踏み込むとは。

第5ソナタ
好きなピチカートによる楽章。意外にもピチカートの音量を極端に抑えて、非常にテンポを落としてきました。かすかなピチカートに乗った旋律の方をしっかり描きます。ただただ磨かれた演奏とは異なり、かなり踏み込んだ解釈。しっかりとした設計があって、ただでさえ素晴しいハイドンの音楽が、クラインの演出により、燦然と輝きを帯びます。この楽章は驚くべき迫力。再び抑えてテンポを落としたピチカート。クラインの演出にノックアウトです。弦の強奏の迫力は雄大さを極め、凛とした美しささえ感じさせます。

第6ソナタ
冒頭から心にしっかりと楔を打ち込むような印象的な序奏。そして雲間から光が差し込むような旋律が癒しをもたらします。ヴァイオリンの磨き抜かれた美しい響きが印象的。やはり抑えた部分の静寂感と全奏部分のコントラストが息を飲むほどの見事さ。言葉になりません。この曲の楽譜に仕込まれた情感をこれほどまでに描ききった演奏はないのではないかと思うほど。

第7ソナタ
大詰め最後のソナタ。これまでの表現の限りを尽くした演奏を振り返るような郷愁を感じます。すこし表現を抑えて、諦観すら漂わせます。癒しと諦観の入り交じった音楽が流れていきます。音楽が魂になって昇華していくよう。

地震
ことさら大迫力で演奏するものも多い中、これまでのソナタがメインとばかり、カッチリとメロディを描いていく理性的な演奏。やはりクラインはこの曲の7つのソナタをまるで大山脈のように描くために、序章と終章の地震を抑えたのだと思います。

エミール・クラインの率いるハンブルク・ソロイスツの演奏、想像を遥かに超える超絶的な演奏でした。弦はクラインのコントロールが隅々まで行き渡って完璧な演奏、録音も雄大な音楽を見事に捕らえたものです。ハイドンの曲としては極度にロマンティックな演奏ですが、この曲の表現の範囲を逸脱した印象はなく、この曲に込められた情感を余すところなく伝える名演です。冒頭の序章をあっさり仕立てるあたりに読みの深さが感じられます。この曲の現代楽器の演奏では一押しの名演ですが、残念ながら現在は流通していないようですので、中古を丹念にさがすしかないでしょう。評価は[+++++]とします。

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tag : 十字架上のキリストの最後の七つの言葉

ブルーノ・ヴァイル/カペラ・コロニエンシスの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」

今週は飲み会続きでなかなか更新できませんでした。今日は、未入手だったブルーノ・ヴァイルの演奏。

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HMV ONLINEicon / TOWER RECORDS

ブルーノ・ヴァイル(Bruno Weil)指揮のカペラ・コロニエンシス(Cappella Coloniensis)の演奏で、ハイドンの管弦楽版の「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」。楽章間に語りが入るパターンで語りはアニヤ・シッフェル(Anja Schiffel)。収録は2008年3月21日、以前取りあげた「四季」のライヴと同様、ドイツ、エッセンにあるエッセン・フィルハーモニーのアルフレート・クルップ・ホールでのライヴ収録。レーベルはArs Produktion。

ブルーノ・ヴァイルは、当ブログの読者なら知らない人はいないでしょう。略歴などの情報は下の交響曲50番、64番、65番の記事をご覧ください。

2012/01/24 : ハイドン–オラトリオ : ブルーノ・ヴァイル/カペラ・コロニエンシスの四季
2011/08/14 : ハイドン–声楽曲 : 【お盆特番4】ブルーノ・ヴァイルのテレジアミサ、ネルソンミサ
2011/01/10 : ハイドン–オラトリオ : ブルーノ・ヴァイルの天地創造
2010/12/25 : ハイドン–交響曲 : 【年末企画】ブルーノ・ヴァイルの交響曲50番、64番、65番
2010/03/08 : ハイドン–交響曲 : ブルーノ・ヴァイル、ザロモンセットへ

ヴァイルのハイドンと言えば、1990年代には手兵ターフェル・ムジークと交響曲やミサ曲のキビキビとした素晴らしい演奏が記憶に残っていますが、2000年代に入るとこのアルバムでも組んでいるドイツのカペラ・コロニエンシスと、ザロモンセットの一部や四季などの録音があります。最近の録音は、90年代の古楽器のキビキビとした、そしてエネルギー感に満ちた演奏とは少し変わって、落ち着いた演奏に変化してきており、ヴァイルのいいところが弱くなったようにも感じる演奏となっています。ただ、2010年と直近の録音である「四季」は逆に透明感の中にも風格が感じられ、新たな熟成を予感させるいい演奏でした。

この「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」は「四季」のちょうど2年前の2008年の録音だけに、その演奏がどのようなスタンスなのか気になる存在でした。ちょっと高いアルバムでしたのでHMV ONLINEのセールに合わせて注文しておいたものです。

Hob.XX:1 / "Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze " 「十字架上のキリストの最後の七語」 [D] (1785)
この曲に期待させるタイトで優美な響きではなく古楽器のさっぱりとしてゴリッとした骨のある響きから入ります。序章はかなり感情を抑えて、逆に純音楽的な起伏に焦点をあてた精妙な演奏。人によってはかなり耽美的になるところをヴァイルは健康的ですらあるようなさっぱりとした表情で入ります。

曲間には女性のドイツ語の朗読が入ります。テキストは1911年生まれのドイツの作家、ルイーゼ・リンザー(Luise Rinser)によるもの。それぞれの曲間に5分前後で、結構長い語りが入ります。残念ながらドイツ語でライナーノーツにテキストも掲載されていないため内容はよくわかりません。

第1ソナタに入っても、さっぱりした展開は変わらず。テンポの良い草書を見るような印象。聴き進めていくうちに、どことなく、非常に緩やかに力感が上がっていいくのを感じます。テンポは速めを維持しながら、徐々に響きが鮮明になっていきます。

このさっぱりとした速めのテンポなのに第2ソナタ特有の憂いはむしろ深く感じるのが素晴らしいところ。明るさのなかに憂いが宿るよう。感情をストレートに表すのではなく、曲の自然な表情から感情がにじみ出ていくという理想的な演奏です。

第3ソナタも流麗、軽快。重苦しさは一切感じさせず。オケは各楽器それぞれがあえてさっぱりとフレーズを刻んでいくのがわかります。ライヴ録音ですが会場ノイズなどはほとんど聴こえず、音響的にはセッション録音と区別がつかないほど。若干違和感があるのは、語り付きのこの曲に多い特徴ではありますが、語りがオンマイクで定位感がなく、演奏との音響的な差があること。語りはもう少しライヴ感ある録音だといいと思うのですが。

第4ソナタに入るとテンポを少し落として、表情の彫りが明らかに深くなります。特にホルンの割れるような音が迫力を加えます。明らかに前半のクライマックスと捉えた設計ですね。これまでの速めのテンポからの変化が効果的に働きます。このソナタ独特の深みを上手く表現していますね。ただフレージングには気を使っていて、ありきたりさを避けるように細かく変化させ、新鮮味を保っているようです。

ピチカートが美しい第5ソナタに入ると再び速めのテンポによる爽快な表情に戻ります。曲想にテンポがマッチして、前ソナタの深みからの変化を際立たせるような軽やかな展開。

第6ソナタは短調の響きから浮かび上がるうっすらと明るさを感じさせる美しいメロディーが印象的な曲。ヴァイルのこの演奏のアプローチに最もマッチした曲。重くない響きからほんのりと感じさせる美しさ。この抑えられた表情から立ちのぼる凛とした美しさは絶品。

つづく第7ソナタも抑制された表情の中の美しさが際立ちます。古楽器の音色の雅さから浮かびかがる美しさとはちょっと違う、ヴァイルの表情付けから生まれる、クッキリとした表現の美しさ。清潔感ある女性から感じられるほのかな色気のよう。

最後の地震の場面は、今まで抑えていたオーケストラの箍を外し、大爆発。リズムの規律まで解き放って、各楽器が表現の限りをつくし、まさに自然の猛威を表すような素晴らしい吹き上がり。この曲の最後に相応しい盛り上がりです。

2008年に収録されたヴァイルとカペラ・コロニエンシスの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」。情感をストレートに表現した演奏も多い中、速めのテンポで淡々と進め、此処ぞというところで表現を深める流石のコントロール。この曲に潜む今までとは異なる魅力を浮かび上がらせた秀演と言えるでしょう。評価はもちろん[+++++]とします。

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tag : 十字架上のキリストの最後の七つの言葉 ライヴ録音 古楽器

【500記事記念】ミハエル・ディトリッヒ/ウィーン・ベラ・ムジカ・アンサンブルの小品集

おかげさまをもちまして当ブログの記事も本記事で500件となりました。ということで今日は思い出のアルバム。

Dittrich.jpg
amazon(同一曲別装丁盤)

このアルバム、何を隠そう私が自分で一番最初に買ったハイドンのアルバム。もちろんLPで、今でも手元にありますが、同一曲を収録したCDも先日ディスクユニオンで見かけてもちろんゲットしました。もとのLPは予備校生だったころ、代々木のジュピターレコードの奥さんにハイドンの良さを教えられて購入したもの。今思い返してみれば私のハイドンへの傾倒の原点たるアルバム。ブログの500件目の記事に何を取りあげようかと逡巡しましたが、やはり原点に帰るべきとの思いでこのアルバムを選びました。久しぶりに聴いて、涙がちょちょぎれそうです(笑)

今となっては、マニアックなアルバムからハイドンに入門したものです。一応ちゃんと紹介しておきましょう。

ミハエル・ディトリッヒ(Michael Dittrich)指揮のウィーン・ベラ・ムジカ・アンサンブルの演奏でハイドンの珍しい室内楽曲を集めたアルバム。収録曲目は下記を参照ください。収録は1980年8月、場所は記載されていません。レーベルはharmonia mundi FRANCE。

このアルバムの聴き所はharmonia mundi FRANCEの素晴らしい録音。聴くのはCDが手軽でいいんですが、このLPはいまでも素晴らしい録音を味わえます。当時は長岡鉄男的興味もあり、フランスの香りのするLPを手に入れ大事に針を通したものです。

LP、CDともに演奏者の解説などないため今更演奏者についておさらいです。

ミハイル・ディトリッヒはポーランド南西部のシレジア地方の生まれで、ドイツ北部の街デトモルトおよびウィーンの音楽学校で音楽を学んだ人。学生時代ドイツ南部の街のチュービンゲンの室内オーケストラで、副コンサートマスター及び複指揮者を経験、またウィーン交響楽団のヴァイオリニストでもありました。指揮者としてのキャリアはハンス・スワロフスキー、オトマール・スイトナーなどによって鍛えられ、ジュリーニとも親交があったよう。このアルバムで演奏を担当するウィーン・ベラ・ムジカ・アンサンブルは1977年に彼の設立した団体で、歴史に忠実な演奏を旨とした団体。録音は多くの賞を受賞しており、NAXOSやMarco Poloにもヨハン・シュトラウスなどの録音を多数残しているようですね。

このアルバムではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスにフルート、ホルン、ハープシコードにツィンバロムという打弦楽器を加えた不思議な響きのアンサンブル。ツィンバロムについてはリンク先をご覧ください。

Wikipedia:ツィンバロム

このアルバム、評価をするというスタンスにはなりません。ハイドンのことさら珍しい曲しか収められていないのに、不思議と溢れ出す音楽。そしてharmonia mundiの素晴らしい録音で捉えられた飛び切り鮮度の高い室内楽アンサンブルの響き。今聴いてもその素晴らしさは図抜けています。ジュピターレコードの奥さんの笑顔がまぶたに浮かびます。ただし、曲自体が作品表から特定できないものもあるなど、当ブログとしては難物として曲の登録が完了してません。今日は記念で取りあげたので判明した曲のみを取りあげるということでご容赦ください。アルバムとしては聴く価値十分なおすすめアルバムです。

Hob.IX:28 / 8 Zingarese ジプシー舞曲 (????)
今聴くと恐ろしく鮮明な弦楽器とツィンバロムの奏でるジプシー風舞曲。ディトリッヒの編曲によるものですが、ハイドンらしいというよりは音楽性豊かな舞曲として聴こえます。演奏者自身が楽しむために弾いているような曲。この曲は聴いていただかないとわからないと思います。ハイドンらしいという感じが不思議としない曲。ツィンバロムの鮮烈な響きがここ地位よい音楽。8曲の舞曲を次々とこなしていきます。

続く曲はライナーノーツをそのまま訳すと四季からのレンドラー。このアルバム以外に演奏がないと思われる曲。この曲は割愛(笑)

Hob.IX:29 / 6 Kontertänze (????)
つづいて5曲のコントラダンスとカドリール。この曲もこのアルバム以外に演奏がないと思われる曲。小規模なアンサンブルの魅力溢れる演奏。交響曲やオラトリオなど堅苦しい音楽とは無縁のくつろいだ音楽。おそらく宴席の食事の際に弾かれるような音楽。純粋に場を楽しむために書かれたBGMのような曲。演奏もそのような曲の位置づけを知ってか肩肘張らない演奏。

つづいて6曲のメヌエット。この曲もBGM風ののどかなメヌエット。2本のフルートのアンサンブルの美しい響きが聴き所。

5曲目はノットゥルノ。フルートとホルンのアンサンブルの妙。そして最後は6曲の舞曲。このアルバムのみで聴ける曲を収めているようで、最初に出会ったアルバムがハイドンの奥行きも示していたことになります。

今日は評価というより、私がハイドンを好きになる遥か前に後の趣向を決定づけることになった不思議なアルバムの紹介と言う図式です。誰しもいろいろなアルバムに様々な影響を受けていると思うとことさら珍しいことではありませんが、このアルバムの存在を知って、その価値がわかってくると貴重さがよくわかります。

さて、以前に特集を予告したお盆の集に入ったので、特集を決めなくてはいけませんね。また明日をお楽しみに!

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tag : 管弦楽曲 おすすめ盤 ジュピターレコード 長岡鉄男

ロス=マルバ/カタルーニャ室内管弦楽団の十字架上のキリストの最後の七つの言葉

今日はシャルランレコードの復刻盤。

Ros-Marba.jpg
HMV ONLINEicon

最近、リリースされ始めたシャルラン・レコードの復刻版。今日はその中から管弦楽版のハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」。指揮はアントニ・ロス=マルバ(Antoni Ros-Marba)で、オケはカタルーニャ室内管弦楽団。1965年12月、バルセロナのノートルダム教会での録音。

シャルランレコードのLPは自身で聴いたころはありませんが、古くは新堀ギターの創始者、新堀寛己氏が愛好しているとの雑誌のコラムで読んだのが最初に興味を持ったきっかけ。およそ30年前でしょうか。その後シャルランレコードのことを意識することはありませんでしたが、最近シャルランレコードの録音がCDで復刻されると聞いて、遥か昔の記憶が蘇った次第。味わい深いフランスのエスプリを感じる録音なんでしょうか。

指揮者のロス=マルバは1937年、バルセロナの隣町ロスピタレート・デ・リョブレガート(L'Hospitalet de Llobregat)生まれのスペインの指揮者。バルセロナの音楽学校で音楽を学び、指揮はなんとチェリビダッケやジャン・マルティノンに学んだとのこと。1966年にマドリードに創設されたRTVE交響楽団の首席指揮者に1967年にコンペティションに勝って就任とのこと。その後バルセロナのオケやスペイン国立管弦楽団などの指揮者として活躍、近年はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラのロイヤル・フィルハーモニア・デ・ガリシアの指揮者として活躍している模様。オフィシャルホームページがありますのでリンクを張っておきましょう。

アントニ・ロス=マルバ公式ウェブサイト(英文)

この演奏は1965年12月なので指揮者のロス=マルバが有名になる前の、28歳の時の演奏。この演奏が28歳の演奏であることが、まずは驚き。非常に成熟した響き。

序章の冒頭の音響は教会の内部に広がるゆったりとした、しかも力強いオケの響き。ワンポイントマイクに収録された音響は分厚いオケの厚みと、素晴らしい定位感、そして柔らかさを併せ持った素晴らしい音。この曲がそもそも作曲されたのは演奏されたバルセロナと同じスペインですが、遥か南のアフリカに近いカディスの教会の委嘱によるもの。ゆったりしたテンポでじっくりとしたフレージング。宗教行事のための曲ということと、演奏年代の影響からでしょうか、非常に慈しみ深い、磨き込まれたフレージングが印象的。序章のみならず、全編に共通する特徴。音が直裁に弾かれることはなく、すべて滑らかに面取りされているので、非常に円熟を感じる響き。

2曲目のソナタIから8曲目のソナタVIIまでの演奏は基本的に序章と共通する、じっくりと歩みをすすめるオーケストラを極上の響きでとらえた録音。指揮者の演奏当時の年齢が信じられないほど、落ち着ききったコントロール。この曲が宗教音楽であることを考えるとこの演奏の視点は非常に曲の本質を捉えたものとみなすことができます。どこにも刺々しいところはなく、繰り返しになりますが、じっくり、ゆったりな演奏。トラック8のソナタVIIに至り、希望の一筋の光が教会のステンドグラスから差し込むところを描いたような明るさがじんわりと感じられる暖かい音楽に変わっていきます。

そして終曲の地震。若干高域の音が詰まり気味に聴こえますが、これまでの演奏の総決算のようなオケの盛り上がり。スペインのオケらしく響きに色づけというか香りがあり、高雅な印象。最後はダイナミックな印象を残しますがそのダイナミックさも程よい範囲のものなのがいい感じ。

昔は謎めいていたシャルランレコードの復刻版ですが、しっかりした音響の、非常に良い演奏。この「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」は気に入りました。評価は[+++++]です。この曲のスタンダードな名演として推すべき良い演奏だと思います。



今週は仕事がハードでしたので、ちょっと寝坊してのんびりくつろぎました。朝から日本酒を一杯飲んでいい気分。つまみはじゃこ天。よく働いた自分にご褒美です(笑)

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午後はいつも通りスポーツクラブでひと泳ぎ。寒いのに沢山の方が泳ぎにきてます。サウナで汗をながしたので、家でまた一杯。

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最初はいつもどおりプレミアムモルツで喉を潤します。今日はオイル・サーディンと椎茸を炙ったものをつまみに。

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嫁さんが密かに買ってきた、閉店間際の半値セール品の牛肉。聞いたら高い山形牛でした。半値でも良い値段だけに炙っても美味しかったです。

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最後はうちの定番、カブとかぶの葉をオリーブオイルで炒めて、しらす干しで塩味とコクをくわえたパスタ。今日はリングイネで。カブの甘みとしらす干しのコクのバランスがよく、美味しいんですね。鷹の爪でキリッとした感じと、檸檬で爽やかさをプラス。

さきほどまでテレビでトム・クルーズの宇宙戦争を観てました。さきほどブログを仕上げた次第です。さてさて、明日は何を取り上げましょうか、、、

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tag : 十字架上のキリストの最後の七つの言葉

ムーティ/ベルリン・フィルの十字架上のキリストの最後の七つの言葉

昨日、ブリュッヘンの演奏で曲の魅力を再認識。ここは現代楽器の演奏を取り上げなくては。

MutiBerliner7.jpg

リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)指揮のベルリン・フィルの演奏。1991年2月、ベルリンのイエス・キリスト教会でのセッション録音。このアルバムは残念ながら現在廃盤の模様。

ムーティはこの曲を得意としていたようで、録音もいくつかありますので列記しておきましょう。詳しくはリンクをご覧ください。

Orchestral, Concerto - Haydn Recordings Archive

Muti, Wiener Philharmoniker (25 August 1982/Live) [6'05/7'20/7'16/7'52/6'36/7'42/7'15/8'30] EMI CLASSICS 5 67423 2
Muti, Berliner Philharmoniker (February 1991) [6'00/6'43/6'37/7'05/5'42/6'33/6'42/6'11/1'46] PHILIPS 434 994-2
Muti, Filarmonica della Scala (20 November 2000/Live) [6'29/7'59/7'46/7'43/7'07/7'11/7'38/6'29/1'25] DVD EMI CLASSICS 7243 5 99401 9 9

最初が1982年のザルツブルク音楽祭でのウィーン・フィルとのライヴ。2番目が今日の演奏。そして3番目が2000年のスカラ座管弦楽団とのライヴを収めたDVD。セッション録音は今日のアルバムだけで、しかもベルリン・フィルとの組み合わせという豪華絢爛な組み合わせ。

ムーティは以前、天地創造のDVDを取り上げていますので、そのときの記事を貼付けておきます。

ハイドン音盤倉庫:天地創造 名演の映像

前に書いたとおり、昔はあまり好きな指揮者ではなかったんですが、最近は巨匠風の演奏をする最後の世代として演奏に華がある指揮者の代表のような存在となり、わりと好きな指揮者になりました。
やはりイタリアもののオペラの演奏など素晴しい統率で別格の存在ですが、意外とよかたのが、ウィーン・フィルと入れたモーツァルトの後期交響曲。柔らかく、色っぽく、力が抜けていい演奏でした。

さてさて、肝心のハイドンの演奏。

昨日のブリュッヘンの現代音楽を交えた凝った企画とは打って変わって、こちらは間奏曲も朗読もなく序奏から7つのソナタと最後の地震の場面までをゆったり演奏する普通のもの。

演奏の特徴はムーティの色っぽいダンディズムを根底に感じる、ベルリン・フィルの分厚い音色の弦セクションを中心としたイタリア人指揮者らしい流麗な演奏。テンポはゆったりで、フレージングはよく溜めながらしつこくなく力みも感じない、バランスのいい演奏です。セッション録音だけあって、全曲ムラのない仕上がり。
この頃のベルリン・フィルは1989年にカラヤンが亡くなり、1990年に始まるクラウディオ・アバドの時代が始まったばかり。カラヤン時代の重厚な唸る低音弦の魅力から、透明感と歌を主体としたアバドの時代に変わりつつあるものの、他のオケと比較して、弦楽セクションの厚みと芯のしっかりした音響はやはりベルリン・フィルと唸らされるもの。完全にムーティの支配下となり巨匠風の統率と秩序を与えられたベルリン・フィルの迫力は素晴しいものがあります。これはベルリン・フィルの分厚い響きに打たれるべき名演奏でしょう。

中でもトラック7の第6ソナタのクライマックスの盛り上がりと陰影の深いフレージングと、最後の地震の情景が見事。ブリュッヘンの地震がオケの響きの変化と松ヤニが飛び散らんばかりのキレのいい迫力だったのに対し、ムーティとベルリン・フィルの地震はベルリン・フィルの畳み掛けるような分厚い弦楽セクションの迫力で聴かせるもの。

録音はベルリン・フィルハーモニーではくイエス・キリスト教会なので、厚みも残響も豊かで絶好の録音。

評価はこちらも[+++++]としました。古楽器の演奏のような時代考証的視点はありませんが、実際に教会の空間で聴くとしたらムーティの颯爽とした演奏も説得力十分ですね。

明日は、会社を休んで(有休たまってます!)、両親をつれて一泊二日の伊豆旅行。そのためブログの更新もできません。次の更新は土曜日の夜だと思いますのでよろしくお願いします。

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tag : 十字架上のキリストの最後の七つの言葉 おすすめ盤 ベルリンフィル ザルツブルク音楽祭

ブリュッヘンの十字架上のキリストの最後の七つの言葉

今日はフランス・ブリュッヘンのアルバムを。

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HMV ONLINEicon

ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の管弦楽版(XX:1)。演奏はフランス・ブリュッヘン(Frans Brüggen)指揮の18世紀オーケストラ。録音は2004年の11月、オランダのユトレヒトとライデンでのライヴから制作。レーベルは最近ブリュッヘンの録音をぼちぼちだしているスペインのGROSSA。

この曲は、ハイドンがモーツァルトからハイドン・セットの献呈を受けた1785年の作曲。ハイドン唯一の管弦楽曲と言われています。1787年の復活祭の前週の聖週間にスペインのカディスで初演され、同年にアルタリア社から楽譜が出版されたが、同時に弦楽四重奏版(III:50-56)も出版され、1801年にブライトコップからオラトリオへの編曲版が出版されたようです。

この曲についてはWikipediaがそこそこ詳しいので、リンクを張っておきましょう。

Wikipedia:十字架上のキリストの最後の七つの言葉

この演奏の管弦楽版は、ブリュッヘンの意図でオランダ系アメリカ人作曲家のロン・フォード(1959-)に器楽による「間奏曲」の作曲を依頼して補ったもの。この「間奏曲」の効果によって、曲感の神秘的な感じ、現代音楽のような峻厳さが加わり、通常の演奏とは異なる迫力ある雰囲気に仕上がっています。

序曲(Introduction)は分厚い音色の古楽器が厳かな感じで入ります。ブリュッヘン特有のざらついたオケの分厚い響きが、厳かな感じをもり立てます。

第1ソナタ 「父よ!彼らの罪を赦したまえ」 Largo
荘重な中にも少し軽やかな低音弦の規則的なリズムに乗って、主題が展開します。厚みのある響きで奏でられるメロディーは若干重めの息の長いフレージングでまとめられたいます。ブリュッヘンのコントロールは色気というより構成感と重厚な音色で聴かせる感じ。この曲は後半に行くにしたがって音楽の上昇感も感じる宗教曲独特の展開。

ここでロン・フォードの間奏曲。鏡に映ったドッペルゲンガーを見るような現代音楽的間奏曲。この間奏曲の存在によって、一気に神秘的な雰囲気が高まります。

第2ソナタ 「おまえは今日、私と共に楽園にいる」 Grave e cantabile
ソナタ1に続きテンポはかっちり揺るぎない設定。2分40秒過ぎのあたりの弦楽器のフォルテッシモ、ブリュッヘン独特の分厚い弦楽器の迫力。途中から赤く焼ける夕焼けの空を思わせる、郷愁を誘うようでも峻厳さを保ったメロディーが緊張感ある美しさを演出。

ふたたび、冷徹な響きの間奏曲。ぞくっとしますね。

第3ソナタ 「女性よ、これがあなたの息子です」 Grave
間奏曲と美しいメロディーの寄せては返す波のような展開。この間奏曲の効果はすばらしいものがあります。この曲で最も美しいトラック。多くの演奏が劇画タッチというか、感情表現を表に出してしまい少々演出過剰な展開になりがちですが、ブリュッヘンのコントロールは理性を保って、かえって美しい心情表現に成功しています。
間を十分にとった詩的な表現もいいですね。

続く間奏曲はリゲティのような響き。空を表現しているよう。

第4ソナタ 「わが神よ!何故私を見捨てたのですか?」 Largo
ますます落ち着き、呼吸が深くなるオーケストラ。ブリュッヘンのコントロールも表現の幅が少しずつひろがっていっている感じですね。

またまた、きわめて不安定な響きの間奏曲。

第5ソナタ 「渇く!」 Adagio
ピチカートの伴奏にのったのどかなメロディーから始まり、切々としたヴァイオリンとチェロとの掛け合いに移り、ふたたびのどかなメロディー、そして大胆な刻みの展開部に。

高音部の透明感を強調した間奏曲。

第6ソナタ 「果たされた!」 Lento
曲の終盤の美しいメロディーの聴かせどころ。弦のうら悲しいメロディーから入り、木管につなぎ、慈悲に満ちたやさしい弦の主題に。この主題の変奏の展開が聴かせどころ。再び優しい弦の主題。ブリュッヘンの指揮は安定感抜群。

繰り返される鏡像としての間奏曲。

第7ソナタ 「父よ!あなたの手に私の霊を委ねます」 Largo
最後のソナタは、弱音のつぶやくような表現をまじえて、訥々と語っていきます。最後は消え入るように。

地震 Presto e con tutta la forza
1分半ほどの終曲は激しい曲。ブリュッヘンの面目躍如。18世紀オーケストラフル回転。打ちなされるティンパニとくだけ散る金管、弦は松ヤニ飛びまくりといった様相。祈りの音楽の最後に激しい地震を音で表現した終曲をもってくるあたり、素晴しい展開ですね。

ソナタの間に朗読が入るバージョンがあったり、この曲の演奏スタイルはいろいろありますが、ブリュッヘンの選んだ現代音楽による間奏曲というアイデアは大成功でしょう。
古い名建築を、保存のみならず現代建築家が現代のデザインを加えて本質的な修復をして建物の価値を現代によみがえらせるのと同様、ハイドンの英知を現代の英知と対比させることによって浮き彫りにしています。

これは見事な企画という他ないでしょう。もちろん評価は[+++++]。ブリュッヘンが感情を直接表現せず、理知的にコントロールを利かせているのも効果的ですね。
交響曲の演奏では今ひとつ生気に欠ける演奏が多いブリュッヘンですが、この演奏は見事ですね。

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tag : 十字架上のキリストの最後の七つの言葉 古楽器 ライヴ録音 おすすめ盤

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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