ペーター・ダム/ヘルムート・コッホのホルン協奏曲VIId:4(ハイドン)

今日は珍しいアルバム。

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ヘルムート・コッホ(Helmut Koch)指揮のベルリン室内管弦楽団(Berlin Chamber Orchestra)の演奏でベルギーの作曲家アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリのバレエ組曲「共和主義者ロジエール(La Rosière républicaine)」、シュターミツのチェロ協奏曲、テレマンの2本のオーボエ、2本のホルンのための協奏曲、伝ハイドン作(ミヒャエル・ハイドン作?)のホルン協奏曲(Hob.VIId:4)、レオポルド・モーツァルトのトランペットと2本のホルンのための協奏曲の5曲を収めたアルバム。収録年、場所などの記載はありませんが、ヘルムート・コッホは1975年に亡くなっており、このアルバムのオケであるベルリン室内管の音楽監督であったのが1970年までとのことで、収録は1970年以前と想像できます。レーベルは独PILZ。

このアルバムはお察しのとおり、いつも私の所有盤リストにないアルバムを送り込まれてくる湖国JHさんからの課題曲。特にホルンものを偏愛されており、今回はホルン系のアルバムをいろいろお借りしております。今日はその中からの1枚。

アルバムを手にとってみるとジャケットには"East German Revolution BERLIN CHAMBER ORCHESTRA"と誇らしげなタイトルが付けられており、「東独の革命的存在、ベルリン室内管弦楽団」とでも訳せば良いのでしょうか。あまりに気になるタイトルゆえ、早速聴いてみると、ヘルムート・コッホ指揮のベルリン室内管の名演奏集に偽りなし。どの曲もしっとりとした響きの魅力と力感が絶妙なバランス。この中に収められた伝ハイドンのホルン協奏曲もこれまた味わい深い名演ということで、ハイドンの真作ではありませんが、純粋に楽しめる演奏として取り上げました。

ヘルムート・コッホの演奏は過去に4回取り上げています。コッホの略歴などは天地創造新盤の記事を御覧ください。

2012/07/03 : ハイドン–協奏曲 : ウィリー・クルッグ、ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管のトランペット協奏曲
2011/12/11 : ハイドン–声楽曲 : ヘルムート・コッホ/ベルリン放送響のネルソンミサ
2011/07/31 : ハイドン–オラトリオ : 【新着】ヘルムート・コッホの天地創造旧盤
2011/07/26 : ハイドン–オラトリオ : ヘルムート・コッホの天地創造新盤

ホルン協奏曲でホルンを吹いているペーター・ダムについても一度取り上げています。ダムの略歴などは下の記事をご参照ください。

2013/11/18 : ハイドン–協奏曲 : ペーター・ダムのホルン協奏曲(ハイドン)

さて、肝心のホルン協奏曲のレビューをしておきましょう。

Hob.VIId:4 / Concerto per il corno [D] (1781) by Michael Haydn?
ちょっと古びた録音ですが、燻らしたような響きがむしろいい味。オケの響きは実に艶やか。落ち着いた伴奏が実にいい雰囲気。ホルンの入りも実に落ち着いたもの。ゆったりと響くオケに合わせて、ホルンは意外に正確なリズムを刻みながら合わせてきます。ホルンのテクニック的には難しくない曲でしょうから、落ち着いて美音を響かせることに集中しているよう。この作為のない演奏こそ曲の面白さが引き立つというもの。シンプルなメロディーながら中盤以降、ちょっと難しそうな音階を事も無げに、しかも注意深く吹いていきます。カデンツァではまろやかなホルン独特の音色の面白さが際立ちます。コッホのコントロールするオケの艶やかさが印象的。
ぐっと沈んだ短調のアダージョ。ここでもオケのしっとりとした音色が素晴らしいです。ハープシコードもゆったりと伴奏を刻むことで癒しのような伴奏となり滔々と流れる音楽にうっとり。こうした深い呼吸のフレージングがはまって曲の美しさがいっそう強調されます。旧東独の堅実な演奏の魅力炸裂です。ハイドンの作かどうかの真贋など気にならなくなる演奏の深み。指揮者と奏者の完璧な信頼感に裏付けられた演奏と言っていいでしょう。このアダージョは見事。
アダージョの暗い淵のような曲調から、さっと陽の光が射したような明るい表情に変わります。テンポはゆったりしたままですが、音楽の表情の変化の鮮やかさが見事。ゆったりしてはいても推進力と躍動感もかなりあり、表情のコントロールの巧みさに驚きます。ダムのホルンもしっとりとした音色を保ちながら、表情の変化の面白さを十分意識してメロディーを刻んでいきます。最後のカデンツァも落ち着いた演奏で締めました。

先に書いたように、ハイドンの作かどうかなど全く気にならず、このホルン協奏曲の演奏じっくりと楽しめる名演奏といっていいでしょう。現代の演奏は音楽の美しさを純粋にこれだけ引き出すことを忘れてしまっているかもしれません。古典派の曲に仕組まれた美しさと癒しをここまで引き出す音楽性は並ではありません。ヘルムート・コッホしかり、ペーター・ダムもしかりです。これはこれで素晴らしい演奏と言っていいでしょう。評価は[+++++]です! 幸いamazonでは安く手に入りますので、是非、この癒しに満ちた演奏に触れてみてください。

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tag : ホルン協奏曲

カラヤン/ベルリンフィルの「ジュピター」1956年ライヴ

今日12月5日はモーツァルトの命日。モーツァルトは1791年12月5日に亡くなりました。ハイドンとモーツァルトが互いに尊敬しあっていたのは有名なのでご存知のことでしょう。折角の記念日なので、久しぶりにモーツァルトのお気に入り盤を取りあげます。

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HMV ONLINEicon / amazon(何れもaudite盤)

ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)指揮のベルリンフィルの演奏で、モーツァルトの交響曲41番「ジュピター」K.551、35番「ハフナー」K.385、ピアノ協奏曲20番K.466の3曲を収めたアルバム。収録はジュピターとピアノ協奏曲が1956年1月21日、ベルリンのツェーレンドルフ、パウロ派教区信徒会館でのライヴ、ハフナーは1955年2月27日、アメリカ、ワシントンでのライヴ。レーベルは伊JOKER。

このアルバム、手に入れたのはずいぶん前。たしか今は亡き六本木WAVEで入手したものです。それもモーツァルト没後200年の1991年頃だったと記憶しています。手に入れた当初は、カラヤンのモーツァルトということで、さして期待していませんでしたが、冒頭に置かれたジュピターを聴き始めたところ、もの凄いエネルギーに満ちた演奏でビックリ。しかも、そのエネルギーが徐々に高まり、終楽章は圧倒的な迫力。後年はスタイリッシュかつスタティックな演奏が多かったカラヤンですが、50年代は違いました。

1956年と言えばモーツァルト生誕200年の年。モーツァルトの誕生日は1月27日ですから、まさに誕生日の少し前、生誕200周年のアニヴァーサリーに沸いていた頃でしょう。まさにモーツァルトの生誕を祝うコンサートということで、カラヤン自身も尋常なテンションではなかったことと想像しています。

以来、このアルバムは愛聴盤として、ラックの取り出しやすいところに置いてたまに楽しんでいましたが、流石にハイドンのブログをはじめてからは手にとっていませんでしたので、久しぶりに聴く事になります。今日はこのジュピターです。

モーツァルト 交響曲41番「ジュピター」
音質はモノラル、時代なりですが、そこそこ聴きやすいもの。入りはカラヤンらしく整ったフォルムで整然とした印象。徐々にベルリンフィル弦楽器が力を帯びてきます。カラヤンらしい迫力を帯びても余裕がある表情。曲全体を見渡した造形。きりりと引き締まったリズムにのって、オケが輝きます。音量を上げて聴くと陽光に輝く大理石の神殿のごとき威容。どこをとっても完璧なプロポーション。このころのカラヤンはレガートを多用せず、むしろフレージングはさっぱりして、音楽の骨格をクッキリ表現しているよう。1楽章は実に気高い演奏。
2楽章に入ると、きっちり流麗なテンポに乗って、ダイナミックレンジを大きく取って弦楽器陣がフレーズではなく音楽の振幅を聴かせるような迫力ある演奏。カラヤン時代のベルリンフィルの特徴である分厚い弦楽器の響き。唸るように歌いますが、気高さを保って情に流されないところは流石。ライヴのためかオケは適度に荒れていますが、それが妙に迫力につながっています。後年は室内楽的な透明感を帯びるような演奏も多かったですが、この覇気は貴重。
メヌエットに入ると、さらに迫力が増しますが、オケにはまだ余裕があるのが流石。カラヤンの曲全体を見渡した骨格設計は完璧。カラヤンの覇気が吹き出してきそう。大迫力なのに優雅。
フィナーレに入ると、明らかにオケにスイッチが入ります。ここでようやく本気モード。録音に少々混濁感がともないますが、それも迫力のうち。フーガのフレーズが次々と唸るように襲ってきて、素晴しい推進力。適度に荒れた表情のベルリンフィルが髪を振り乱してカラヤンのコントロールにあわせて爆音を轟かせます。最後はホール中に轟く音塊に圧倒されます。このときカラヤン48歳。最も覇気が溢れていたときのカラヤンとベルリンフィルの底力を思い知らされます。最後は拍手入り。

モーツァルトの生誕200年を祝うコンサートに登場したカラヤンとベルリンフィル。この前年の1955年にベルリンフィルの終身首席指揮者兼芸術総監督に就任し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃でしょう。古い録音を通してさえ、その時の空気のようなものが伝わってくる演奏でした。このアルバム、紹介したJOKER盤はおそらく海賊盤で入手は難しいでしょうが、同じソースだと思われるaudite盤は流通しています。こちらは未聴なので録音の程度がどうかはわかりませんが、そこそこ楽しめる物だと想像しています。

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アンドレ・プレヴィン/ジョー・パス/レイ・ブラウンの「アフター・アワーズ」

東京は朝から雨の日曜。しかたなく部屋の片付けやら、未登録のアルバムの整理やらでのんびりと過ごしました。片付け等するときには、ハイドンではなく、気楽な音楽が良いですね。今日は久々にジャズのアルバム。ピアノトリオの名盤です。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

アンドレ・プレヴィン(André Previn)のピアノ、ジョー・パス(Joe Pass)のギター、レイ・ブラウン(Ray Brown)のベースによるピアノトリオのアルバム「アフター・アワーズ」。収録は1989年3月29日、カリフォルニア州、パサディナのアンバサダー・オーディトリウムでのセッション録音。レーベルは超高音質盤で有名な米TELARC。

このアルバム、雑誌のコメントで見かけて非常に良いとのことで手に入れた次第。アンドレ・プレヴィンはクラシックファンにはおなじみの人ですが、もともとはジャズの人。ハイドンも何回か取りあげています。

2013/04/09 : ハイドン–交響曲 : アンドレ・プレヴィン/ピッツバーグ響の驚愕、ロンドン
2010/12/09 : ハイドン–交響曲 : アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団の87番ライヴ
2010/07/05 : ハイドン–交響曲 : プレヴィン/ウィーンフィルのオックスフォード

略歴はピッツバーグ響の記事をみていただくことにして、ウィーンフィルの記事の末尾にジャズのアルバムについて触れています。そのアルバムが良かったので、プレヴィンのピアノトリオなら悪かろうはずもないとのことで、amazonに発注した次第。

ギターのジョー・パスはジャズでは有名な人ですが1994年に亡くなったとのこと、ベースのレイ・ブラウンも同様2002年に亡くなっています。ジャズの名手3人での落ち着いたトリオ。

なぜかライナーノーツにはピアノがBösendorferとの記載があります。ベーゼンドルファーといえばウィーンのピアノ故、クラシック向きの楽器だと思ってましたが、ジャズの世界でもベーゼンドルファーが幅を利かせているのでしょうか。

収められた11曲は、まさに大人の楽しみを地でいくジャズ。録音は最高。まさに眼前で3人の手に汗握るセッションがリアルに演奏されている感じ。流石TELARCでしょう。プレヴィンのピアノはクラシックでの指揮のわかりやすい構成感とは異なり、スイング感と閃きに満ちて、トリオのセッションをリードしています。これだけのピアノはそう弾けないでしょう。勝手知ったる3人の円熟のトリオ。一杯飲みながら聴くのには最高です。

ハイドンの時代とは音楽は変わりましたが、ハイドンのお膝元のウィーンの由緒正しきベーゼンドルファーがこれほどスイングするとは、ハイドンも想像だにしなかったでしょう(笑) 音楽とはいいものです。

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【番外】コリン・デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウの「春の祭典」

コリン・デイヴィス追悼企画です。LPで彼のハイドンの交響曲のすばらしさを再認識しましたが、コリン・デイヴィスといえば、何といってもこれでしょう。

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amazon(CD)

コリン・デイヴィス(Colin Davis)指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(Concertgebouworkest, Amsterdam)の演奏でストラヴィンスキーの「春の祭典」を収めたLP。ジャケットに録音年の表記はありませんが、レコードのレーベル部分にはP1977との記載があります。アムステルダム・コンセルトヘボウでのセッション録音でしょう。オランダPHILIPS黄金期のプロダクション。

これはこのLPがリリースされた直後に買い求めた想い出のアルバム。当時は父親のステレオセットでたしか、YAMAHAのYP-D9、カートリッジはPICKERINGのXSV-3000、アンプはTRIOのKA-9300、スピーカーはTANNOYのBerkeleyで聴きましたが、グランカッサのあまりの迫力が38cmウーファーから風圧となって部屋を揺るがしたのを鮮明に覚えています。

今日はハルサイをかけるということで、SHUREのV-15typeVをこれまでaudio-technicaのシェルにつけていたものをDL-103をつけていたSMEのシェルと交換し、軽針圧のV-15typeVを軽量シェルのSMEという本来の組み合わせに直しました。アームの調整を一通り終えると、予想通り完璧なバランス。メインウェイトがだいぶ支点よりになったので、シェルだけでもかなり軽くなったんだと思います。これまでより軽くなった分、トレースの安定感が増し、また、ウェイトがカッチリハマった分、音の締まりも良くなり、解像感もカッチリしてきました。微妙な調整で音が変わるのもアナログの楽しみの一つ。

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針はしばらく前に手に入れたJICOのもの。今でも安定して針が手に入るのはありがたいこと。うちではJICOの針はオリジナルと遜色ないキレ。アームの調整を丹念にしたせいか、これまでで最もバランスのいい状態。音のキレもトレースの安定感も文句なし。LPに封じ込まれた恐ろしいほどの情報がスピーカーのまわりに広がります。

デイヴィスのコントロールするアムステルダム・コンセルトヘボウ管はハイドン同様、リズムのキレが良く、おどろおどろしい迫力のこの曲がサラサラと流れるように進むのが特徴。多くの指揮者が楽譜通りに音を鳴らすだけでもどこかにもってまわったような節回しがあるのと比べると、リズムは流麗、フレージングにも癖はなく、ただ、恐ろしいまでに鮮明かつ大地を揺るがすようなグランカッサの迫力によって淡々と聴かせていきます。コンセルトヘボウの大空間を揺るがすような迫力は今になってさえもLPの素晴らしさを証明しているようです。この弩迫力のLPによって、多くの人がアムステルダム・コンセルトへボウの素晴しい音響と、コリン・デイヴィスの印象が脳裏に焼き付いた事でしょう。私の世代にとっては、コリン・デイヴィスといえばこのアルバムです。

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ハイドンの時にはきちんと聴いてレビューしなければなりませんが、今日はお休みゆえ、久しぶりにモルトを出していい気分。カートリッジとプレイヤーの調子が良くなって、いろいろLPをかけて楽しみました。

WILKINSONのソーダを買ってきたので、今日はBOWMORE DARKESTをハイボールにしていただいてます。ニートだと穏やかすぎるスモーキーさですが、ハイボールにすると、ほどよいスモーキーさに変わり、なかなかいけます(笑)

先日ディスクユニオンで手に入れた、コリン・デイヴィスのハイドンの86番と98番、87番と太鼓連打の2枚のオランダPHILIPS盤が素晴しい鮮明さ。これはまた取りあげなくてはいけませんね。とりあえずLPの桃源郷は続きます。

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tag : ストラヴィンスキー LP

クララ・ハスキル/ゲザ・アンダのモーツァルトとバッハの2台のピアノのための協奏曲

誰にでも時々無性に聴きたくなるアルバムがあります。まだまだ、LPシリーズいきますが、今日はハイドンではありません。

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HMV ONLINEicon(国内盤CD)/ amazon(輸入盤CD)

クララ・ハスキル(Clara Haskil)とゲザ・アンダ(Geza Anda)のピアノ、アルチェオ・ガリエラ(Alceo Galliera)指揮のフィルハーモニア管弦楽団の演奏で、モーツァルトの2台のピアノのための協奏曲(K.365)とバッハの2台のピアノのための協奏曲の2曲を収めたLP。収録は1956年4月25日、26日、ロンドンのアビーロードスタジオでのセッション録音。レーベルは仏PATHE MARCONI。

このアルバム長らくCDで愛聴してきましたが、先日状態のいい仏PATHE MARCONI盤を見つけて手に入れたもの。CDのほうはバッハ、モーツァルトにアンダがソロを務めるベートーヴェンのピアノ協奏曲1番の3曲をカップリングしたもの。LPの方はベートーヴェンが入らず、曲順もモーツァルトが先になっています。

演奏はすでに評価の高いものですので、多くの人が聴いているでしょう。ハスキルとアンダのコンビが、このアルバムに収められたモーツァルトとバッハと言う全く異なる音楽を、どちらも絶妙の呼吸と、香しいまでに詩情の溢れる気高いタッチによって、神々しいまでに昇華した至福の演奏。

モーツァルトはハスキル独特の全く溜めのない直裁なタッチで転がるように滑らかな音階が行き来きする至高の音楽。オケにもピアノにもえも言われぬ詩情が漂い、まさに音楽の神様が降りてきたような演奏。アンダもハスキルをそっと支える見事な呼吸。そしてガリエラのコントロールするフィルハーモニア管弦楽団が非常にテンポのいい演奏。すべてが完璧にそろった奇跡のひとときです。この演奏CDもかなりいい録音なんですが、LPと聴き比べると、クリーンなCDの魅力もあるのですが、弦楽器のキレとピアノの存在感はやはりLPに分があります。聴いているうちに感極まる見事な演奏。

バッハの方は冒頭からポリフォニーの響きの渦に身を任せるような恍惚とした音楽。響きに耳を傾けているうちにバッハの書いた数多の音符が大河となって押し寄せてきて、トランス状態になります。こちらもモーツァルトに負けず劣らず感極まります。音階の繰り返し、重なり、変化が宇宙のごとき雄大さを表すと同時に、じつにしっとりと人間的な印象も合わせもつ希有な演奏。
2楽章のハイドンとは異なるバッハ独特の静謐な陰りが美しく、淡々としたタッチがグールドの過度にアーティスティックな印象ではなく、バッハ本来の敬虔な感情と、純粋に音楽を奏でる喜びの感情を浮かび上がらせます。最後のロンドは深遠なメロディーの循環を繰り返しながら一歩ずつ天上への階段を登っていくよう。

遅くに家に帰って、好きなアルバムをターンテーブルに乗せて、厳かに針を落として音楽に没入。今日も一日働いた疲れが一瞬で吹き飛びます。明日もがんばって働かねば(笑)

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tag : モーツァルト バッハ ヒストリカル LP

シューリヒト/フランス国立管のベートーヴェン1番、英雄(DISQUES MONTAIGNEシャンゼリゼ劇場ライヴ)

仕事が忙しくてちょっと更新できませんでした。前記事のモニク・ド・ラ・ブルショリュリのシャンゼリゼ劇場ライヴの独特の乾いた響きを聴いて、このアルバムを思い出しました。今日はハイドンではなくベートーヴェン。

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本当は金と紺の粋な配色なんですが金が反射して真っ黒に写っちゃいましたということでライナーノーツ裏面写真も追加。

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HMV ONLINEicon(Altus盤)

カール・シューリヒト(Carl Schuricht)指揮のフランス国立管弦楽団(Orchestre National de France)の演奏でベートーヴェンの交響曲1番と交響曲3番「英雄」の2曲を収めたアルバム。収録は1番が1965年6月15日、英雄が1963年5月14日、いずれもパリのシャンゼリゼ劇場でのライヴ。レーベル今は幻の仏DISQUES MONTAIGNE。所謂お宝盤です。なお、フランス国立管弦楽団はこのオケの現在の呼称で、当時はフランス放送管弦楽団(Orchestre national de la radiodiffusion Française)と呼ばれていたそうです。

上のHMV ONLINEのリンク先はこのDISQUES MONTAIGNE盤の英雄の演奏の日のコンサートの模様を収めたアルバムで、もちろん入手可能です。

モニク・ド・ラ・ブルショリュリのアルバムの響きはまさに、このアルバムから聴こえる響きと同質なもの。おそらくコンクリート建築の父と呼ばれたオーギュスト・ペレによるこの劇場特有の響きの個性なのではと思います。シャンゼリゼ劇場は過去2度ほどパリを訪問した際にもコンサートを聴く機会に恵まれず、実際にこの劇場の音は聴いていません。なお、シャンゼリゼ劇場は今年創立100周年とのことです。

指揮者のカール・シューリヒトはおなじみでしょう。1880年ドイツ北部のダンツィヒに生まれた指揮者。紹介は下のDISQUES REFRAIN盤の記事をご覧ください。シューリヒトは1967年はじめに86歳で亡くなっていますので、この演奏は英雄が81歳、1番が83歳頃の演奏ということで最晩年の演奏になります。シューリヒトは晩年リウマチを患っていたということで、体調も万全でなかったことが、手元にあるミシェル・シェヴィ著の「大指揮者カール・シューリヒト 生涯と芸術」(アルファベータ)にも触れられています。

2011/02/25 : ハイドン以外のレビュー : シューリヒト/ウィーンフィル1956年のモーツァルトライヴ
2011/02/23 : ハイドン–交響曲 : シューリヒトの「ロンドン」(MEMORIES REVERENCE)
2011/02/22 : ハイドン–交響曲 : シューリヒトの「ロンドン」(DISQUES REFRAIN)
2010/04/21 : ハイドン–交響曲 : 枯淡、シューリヒトのハイドン

シューリヒトは好きな指揮者ゆえ、これまで何度もとりあげています。直裁、明解なのに味わい深く、音楽に魂が宿っているような生命感すら感じさせる演奏が特徴です。ハイドンでは86番とロンドンの素晴らしい演奏があり、以前触れたようにわがコレクションでも至宝クラスのアルバムです。

シューリヒトといえばブルックナー、モーツァルト、ベートーヴェンなんでしょうから、ハイドン以上にすばらし演奏が多い訳ですが、そのシューリヒト最晩年、しかもシャンゼリゼ劇場でのライヴということで注目度の高いもの。もちろん実に素晴らしい演奏で、長年愛聴しております。

ベートーヴェンの1番と3番は何れもハイドン存命中に完成した作品。ハイドンは創作活動をほぼ終えていた時期ですが、ハイドンの築いた交響曲という形式の次の時代を切り開くベートーヴェンの衝撃的な曲を聴いたのでしょうか。

ベートーヴェン 交響曲1番op.21(1800年)
会場のざわつきの中から鮮明に響き渡る音響。冒頭どすんと何かが落ちたような音まで録られた鮮明な録音。もちろんシャンゼリゼ劇場独特の音響。ライヴ好きの私にとっては会場の空気そのままの理想的な録音です。会場での演奏の緊張感あるようすが手に取るようにわかります。録音はステレオなのもプラスですね。演奏の方は冒頭からシューリヒトは80歳を超えているとは信じられない素晴らしい生命感溢れるコントロール。キリッと引き締まって、直裁なフレーズで淡々とすすめているのに、音楽に立ちのぼるえも言われぬ高貴な雰囲気と味わいがあります。シューリヒトにしかできない演奏でしょう。オケも万全。特にシャンゼリゼリゼ劇場の独特の響きに溶け込む木管楽器が素晴らしいですね。まさにシャンゼリゼ劇場の客席で聴いているような気分になります。終盤は畳み掛けるような素晴らしい迫力。とても80歳を超えた人の奏でる音楽とは思えません。
間をおかず2楽章のアンダンテ・カンタービレに。1楽章とかわらぬテンポによるサクサクとした演奏。もちろんシューリヒとならでは達観したフレージングと緊張感溢れるオケのエネルギーが感じられる素晴らしい音楽。
またまた、会場が咳き込む隙を与えないように間を置かずメヌエットに入ります。気品と迫力の両立した響きの塊のようなメヌエット。オケの響きはシャンゼリゼ劇場に響き渡ります。
フィナーレも有名なメロディーが速めのテンポに乗って軽い感じなのに活き活きと奏でられ、オケは抜群の精度で対応します。センス良く乱舞する音階のそこここでオケが爆発。まさに新時代の音楽の登場を鮮明に印象づける音楽でしょう。全く練らないのに音楽には素晴らしいメリハリがついて、音楽の構造がクッキリ浮かび上がります。最後の音を待たずにシャンゼリゼ劇場の観客から嵐のような拍手が降り注ぎます。このコンサートがパリの聴衆にとって、どれほど期待されたものだったのかを物語るよう。拍手は自然と手拍子にかわっていきました。会場の興奮がそのまま伝わってくる素晴らしい演奏でした。

ベートーヴェン 交響曲3番「英雄」op.55(1804年)
続いて英雄。前曲の1番より少し前の1963年5月のライヴ。最初の一撃から、ノックアウト。もの凄い緊張感。録音は前曲同様鮮明ですが、比べると前曲のほうが鮮明度では上で、こちらのほうが少し低域の量感重視でしょうか。いずれにせよシャンゼリゼ劇場の雰囲気がしっかり伝わります。オケの調律が少し緩い感じがしますが、気にしません(笑)。1楽章は最後のクライマックスを目指して徐々に盛り上げていくプロセスがどの演奏も聴き所なんですが、シューリヒトのコントロールは一貫して気品と直裁な表現のバランスのとれたもの。過度なメリハリを抑えながらも実に慈しみ深く、味わい深いもの。燻し銀の演奏という感じでしょう。1番がかなりエネルギー感のある演奏だったのに対し、こちら最初の一撃以降はじっくり攻めていく感じ。特に木管、金管の響きにシャンゼリゼ劇場の響きが乗って、これもまた味わい深さにつながっています。終盤はザクザクとした響きによる迫力のある演奏。
やはり間をとらず2楽章のアダージョに入ります。この楽章間の間をあまり置かず入るのはシューリヒトの特徴なんでしょうか。1楽章がバランス重視だったのに対し、2楽章はかなり起伏の幅をとって大きなうねりを表現していますが、葬送行進曲を過度に暗く表現するのではなく、陰影の深い彫刻に丁寧にライティングしたようなアーティスティックな表現。こうした部分の芸術性はシューリヒトならではの高みに達していて、この演奏の一番聴き所です。最後の消え入るようなところまで含めてまさに孤高の表現。
音楽はつながっていても雰囲気がさっと変化してスケルツォに。オケにエネルギーも漲りますが、シューリヒトが手綱を上手く捌いて、抑える部分をしっかり抑えることで一貫した音楽が流れます。金管を象徴的に目立たせる演奏も多いですが、かなり抑えているのが特徴でしょうか。弦楽器のフレージングはシューリヒトの真骨頂でしょう。
フィナーレは変奏曲。メロディーの受け渡しが重なるようになるのがシューリヒト流。メロディーラインの流れのよさとメロディー間の対比が鮮明になり、音楽が非常に豊かに聴こえます。時折そよ風のような優しい表現を挟みながら、メロディーの織りなすざっくりとした綾を大きなうねりに乗せていきます。終盤のホルンの号砲も穏やかな表現です。このあたりの表現が気品と深みを両立させたシューリヒトの演奏のポイントなのかもしれませんね。最後はテンポをかなり落として、曲を締めくくります。前曲同様嵐のような拍手で終わります。こちらも当日の感動が伝わってくる演奏でした。

カール・シューリヒトの演奏によるシャンゼリゼ劇場のベートーヴェンのライヴ。シャンゼリゼ劇場独特の響きのなかに、シューリヒトならではの味わい深いベートーヴェンが響きわたる素晴らしい演奏でした。このアルバム、英雄の演奏の方が記憶に残っていましたが、あらためて聴き直すと1番もそれ以上に素晴らしい演奏。1965年とシューリヒトがコンサートの指揮台に登れるかどうか危うい時期の貴重なコンサートゆえ観客の興奮も一入でしょう。シューリヒトもそれに応えて、素晴らしい覇気を感じさせます。いまから50年も前のコンサートの感動がよみがえりますね。

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【番外】シューリヒト/ウィーンフィル1956年モーツァルト週間ライヴ

今日はハイドンではなくモーツァルト。ラック掃除をしていて久々に取り出したアルバム。

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カール・シューリヒト(Carl Schuricht)指揮のウィーンフィルの演奏による、モーツァルトの交響曲23番(KV 181)、ピアノ協奏曲22番(KV 482)、交響曲35番「ハフナー」(KV 385)の3曲を収めたアルバム。収録は1956年1月26日、ザルツブルクのモーツァルテウムの大ホールでのライヴ。レーベルは国際モーツァルテウム財団のMorzart Woche 1956(1956年モーツァルト週間シリーズ)。

1956年といえばもちろん、モーツァルトの生誕200年を記念する年。モーツァルトは1756年1月27日生まれですので、生誕200年の前夜に行われたコンサートの模様を収めた録音です。

モーツァルト週間はこの演奏の年、1956年に創設され、以後モーツアルトの誕生日の1月末に毎年開催されている音楽祭で、ザルツブルク観光局のウェブサイトによれば「冬のザルツブルク音楽祭」と呼ばれているとのこと。ザルツブルク観光局のサイトは日本語のページもあって情報も充実しています。

Salzburg.info モーツァルト週間

このアルバムは茶色の地にアーティストの写真をあしらった品のいい物。この1956年のモーツァルト週間のライヴのシリーズには当時のモーツァルト演奏の最高峰と思われる素晴らしいコンサート・プログラムが並んでおり、今日取り上げるアルバムを含めて4枚がリリースされています。

・ベーム/ウィーンフィルとウィルヘルム・バックハウスによるピアノソナタとピアノ協奏曲27番
・ベルンハルト・パウムガルトナー/カメラータ・アカデミカ、リタ・シュトライヒ、イーゴリ・オイストラフによるアリア、ヴァイオリン協奏曲5番、交響曲29番
・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団とクララ・ハスキルによるピアノ協奏曲20番と交響曲39番

これらのアルバムも手元にありますので、そのうち番外で取りあげたいと思います。

シューリヒトはハイドンの演奏も素晴らしいのですが、もちろんモーツァルトも絶品。はじめに置かれた23番は短い曲ですが、響きの間のゾクゾクするような不思議な気配というか霊感のようなものが特徴の曲。続く22番も3楽章に同様な響きが聴かれます。

交響曲23番(KV 181)
この曲はモーツァルトが1773年、3回目のイタリア旅行からザルツブルクに帰ったあとに作曲したもの。1773年と言えばハイドンがシュトルム・ウント・ドラング期の頂点を迎えた直後。この23番はモーツァルトの交響曲でも華麗な曲想で独特の美しさをもつ3楽章構成の小曲。ハイドンがシュトルム・ウント・ドラング期に極めたメロディーと構成と詩情の結晶とは異なる次元の、天真爛漫な音楽が陰りをともなって滔々とわき出す曲。特にこのシューリヒトのモーツァルト生誕200年を記念するコンサートのライヴは、シューリヒト燻し銀のコントロールで、モーツァルトの書いた華麗な曲から白檀の芳香が立ちのぼるような実に慈しみ深い演奏。録音は流石に古いですか、その古い録音から流れ出すような珠玉の音符たち。音楽の流れは淀みなく、シューリヒト独特の拍子を早く刻みながらさっぱりと淡白なフレージングによって、流麗なのに慈しみ深い、詩情溢れる展開。遥か高い天空に限りなく上昇していく音楽。
楽章間は切れ目なくつながり、ゆたりとギアをチェンジしてテンポを落とします。2楽章はオーボエの絶妙に美しいメロディーが印象的。古いモノクロ映画の音楽のような響きが曲想を引き立てます。演奏はかなり力を抜いて各パートそれぞれがつながりながらも、独立しているように、メロディーを慈しむよう。
フィナーレは直裁なヴァイオリンの切り込みの力強さが印象的ですが、そこにもシューリヒト独特の詩情が漂うところが流石です。疾風のように過ぎ去って、モーツァルテウムの会場の暖かい拍手に迎えられます。

ピアノ協奏曲22番(KV 482)
ピアノにタチアナ・ニコラーエワ(Tatjana Nikolajewa)を迎えてピアノ協奏曲22番。こちらは1785年と前曲より少し後の作品。このころモーツァルトはハイドンにハイドン四重奏曲を献呈しています。前年にモーツァルトの父宛の手紙にハイドンの名がはじめて登場したとのことで、モーツァルトがハイドンの素晴らしさを知った頃でしょう。この曲の陰りのある明るさと愉悦感溢れる曲想がシューリヒト好みということで選ばれたものでしょうか。演奏はシューリヒトの伴奏は完璧。我々がシューリヒトの演奏に期待するすべての要素がつまってます。特に短調の2楽章のあっさりと淡白な演奏なのに実に深い詩情を発散するところはシューリヒトならでは。ニコラーエワのピアノはシューリヒトの伴奏にピタリとあったもの。もうすこし癖のある演奏をする人との記憶でしたが、今聴くと非常に慎ましい美しい響きに満ちあふれたシューリヒトと同様自然さから詩情が滲み出すピアノ。特に速いパッセージのコロコロ転がるような滑らかな指さばきと右手のきらめき感はモーツァルトにぴったり。このライヴは22番の名演の一つとして数えられるべき演奏でしょう。

交響曲35番(KV 385)
最後は「ハフナー」。1782年作曲。コンサートの最後に相応しい素晴らしいエネルギー感。モーツァルト渾身の曲が彫刻的なフォルムを現し始めます。録音は意外と良く、この演奏の立体感と力感を見事に表現できています。特に分厚い低音弦セクションの響きが全曲とは異なる迫力。オケの規模も大きくなっているのでしょう。ハフナーもモーツァルトの後期交響曲のなかでは地味な存在ですが、シューリヒトの手にかかると実に慈しみ深い音楽に変貌します。シューリヒトの音楽は骨格設計がしっかりしていて、そのうえ深い詩情を帯びた上品なコントロールということで、このハフナーも3Dのような素晴らしい立体感と響きの余韻がもたらす典雅な雰囲気が相俟って最高の出来。やはり割れんばかりの拍手に迎えられます。

モーツァルト生誕200年のアニヴァーサリーとして企画されたザルツブルクのモーツァルト週間の最初の年のライヴ。ここにモーツァルトの真髄がありました。当時の最高の演奏者を集めたのでしょう、他の日のコンサートのメンバーを見てもわかるとおり、めくるめくような布陣。その中でもこの日の演奏は歴史に残るものでしょう。録音から伝わる静かな熱気と、シューリヒトの気品にあふれた表現を通してモーツァルトの音楽の魅力がわき出すよう。我が家のコレクションでも家宝級のものです。モーツァルト好きの方は、みかけたら是非手に入れてください。

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アンドレス・セゴヴィアによるバッハの無伴奏チェロ組曲3番

今日は久々のハイドン以外のアルバム。前記事でリュートを取りあげたらギターが聴きたくなってきました。

SgoviaBachMCA.jpg
MCA盤

ギターの神様、アンドレス・セゴヴィア(Andrés Segovia)のギターによるバッハの作品集。今日はこのなかから無伴奏チェロ組曲3番を取りあげます。収録は1961年4月、ニューヨークにて。このアルバムは実は小学生のころカセットテープが最初に手に入れたもの。現在手元にはそのカセットはなく、上記のMCAのCD、そして音源がDeutsche Grammophoneに移ってからのものの2種類のアルバムがあります。

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DG盤(4枚組)HMV ONLINEicon / amazon

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DG盤(バッハ単独盤)HMV ONLINEicon / amazon

DGに移ってからはいろいろなパッケージで再発されているようです。今回MCA盤とDG盤を聴き比べてみるとMCA盤の方が線が細くカチッとした音ですが響きがデッドに聴こえます。DG盤の方は音像が多少太めで響きも余韻が長い感じ。楽しむならDG盤の方がおすすめです。

この曲はバッハの無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009をジョン・デュアルテという人が編曲した楽譜によるもの。原曲のハ長調からイ長調に編曲。

この演奏は本当によく聴いたもの。ギターを弾いたことのある人ならわかるかと思いますが、単に弦をはじくだけで音色の変化を付けるのは至難の業。セゴヴィアのギターはもの凄い弦の回転運動を引き起こす力強いタッチと千変万化する音色の変化。とろけるような柔らかい音から引き締まったフラメンコギターの響きにちかい硬質な音を自在に使い分け、ギターの響きをコントロール。ギタリストはずいぶん聴いていますがセゴヴィアほど図太い音を出すギタリストには未だお目にかかりません。
ギターと言えばソルやタルレガ、グラナドス、ポンセ、ロドリーゴですが、私はセゴヴィアの真髄はバッハにあると思ってます。この無伴奏チェロ組曲はセゴヴィアトーン炸裂の圧倒的名演。神がかった演奏とはこのことを言うのでしょう。久しぶりにセゴヴィアのバッハの魅力に包まれて幸せです(笑)

I.プレリュード
冒頭からセゴヴィアトーンに圧倒されます。天から降ってきたような幸福感溢れる音階。フレットを左手の指が移動するキュッという音もギターのリアリティを感じさせます。ヴァイオリンでもこれだけの音色の変化をつけるのは至難の業。バッハの書いた音階の音符のひとつひとつに意味があるように感じさせる演奏。メロディーラインのひとつひとつの波が独立して流れてくるような素晴らしいフレージング。ギターの倍音の響きを利用してアクセントをつける音が図太い響きを次々においていく様子は見事というよりほかありません。何という美しい音色、響き、胴鳴り。練っているのに全くくどさがなく自然そのもの。

II.アルマンド
ギター独特のたどたどしさが逆に素晴らしい芸術性と聴こえるような運指の切れ目が印象的。音楽が一人で推進していくような不思議な感覚。音楽の真髄が指に宿っているよう。中盤の高音の柔らかさは筆舌に尽くし難い素晴らしい音色。軽いタッチで固い音を重ねて行く部分と図太く柔らかい音のコントラストの付け方は天才的。

III.クーラント
アルマンドにつづいて音楽が流れていきます。セゴヴィアトーンに痺れっぱなし。時折指を速めにはじいてインテンポの妙味を感じさせます。力を抜いた表現とアクセントの交互にやってくる波。低音弦の強音の連続がずしりと心に響きます。ギター独特の詰まった音も迫力たっぷり。

IV.サラバンド
すでに完全にギターによるバッハ、というよりセゴヴィアによるバッハに巻き込まれてます。ただただセゴヴィアのギターの響きの海に呑まれています。唸る低音弦と孤高のメロディーの組み合わせ。美しいを通り越して宇宙的な感じすらさせます。

V.ブーレ
こんどは下界におりたったような明るい舞踏調のメロディーライン。すっと短調に転じ、また明るい調子にもどります。相変わらず素晴らしい推進力。これだけのギターの推進力は滅多にお目にかかれません。

VI.ジーグ
終曲にふさわしい図太いメロディーと脇の軽い音の対比。ギターとしてはものすごいダイナミクス変化。一貫してエネルギーを感じますが、柔らかい音とのコンビネーションを聴いているうちに癒される感じを帯びてくるのが不思議なところ。

久々にセゴビアの魅力を堪能。つづくリュートのための前奏曲やシャコンヌも最高なんですが、今日はこの辺にしておきましょう。ギターやリュートの魅力は尽きませんね。ハイドンの曲ではありませんので評価はしませんが、未聴の方には是非聴いていただきたい素晴らしい演奏。人類の至宝です。

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シューリヒト/ウィーンフィル1956年のモーツァルトライヴ

今週の仕事もようやく終わりました。今日は前記事、前々記事とシューリヒトのロンドンを取り上げた勢いで、シューリヒトの好きなアルバムを取り上げます。

Schuricht1956.jpg

1956年といえばモーツァルト生誕200年のアニヴァーサリー。ザルツブルクのモーツァルテウムで行われたモーツァルト週間のコンサートを収めたアルバム。オケはウィーンフィル!、録音は1956年1月26日モーツァルテウムの大ホールにて。収録曲目はモーツァルトの交響曲23番KV181(162b)、ピアノ協奏曲22番KV482(独奏:タチアナ・ニコラーエワ)、交響曲35番「ハフナー」KV385の3曲。レーベルはINTERNATIONALE MOZARTEUM STIFTUNG MOZUARTEUM SALZBURG(国際モーツァルテウム基金ザルツブルク)。センスのいいジャケットが印象的なアルバム。

このアルバムを手に入れたのは10年以上前。シューリヒトの凄さを思い知ったアルバムで、これ以降シューリヒトの演奏をいろいろ集めはじめたという思い出のアルバム。

今日はこの中から冒頭に収められた大好きなモーツァルトの交響曲23番を取り上げます。

いつもの大宮真琴さんの「新版ハイドン」と同じシリーズの海老沢敏さんの「モーツァルト改訂」を紐解くと、この交響曲23番は1773年にザルツブルクで作曲したもの。1773年といえばハイドンは41歳、エステルハージ家の楽長に就任し7年目と円熟期で、マリア・テレジアがエステルハーザを訪れた年。一方のモーツァルトは17歳。以前のイタリア旅行の際に依頼されていた「ルーチョ・シッラ」の初演のためにミラノを目的地とした3回目のイタリア旅行。この直後にザルツブルクでこの曲を書いたとのこと。

曲は鮮烈な響きから、スリリングな展開で主題に入る、天真爛漫なモーツァルトらしい1楽章から始まる曲。この曲は意外と名演奏が少なく、曲の本質を捉えた演奏にはあまりお目にかかれませんが、シューリヒトの演奏は曲のイメージにピタリとハマるテンポ、フレージング、粗さ。テンポも比較的自由度が高いですが、何といってもいいのは筆の勢いに溢れた草書の書のような風流な風情。しかもテンポを自在にゆらし、継ぎ目なく演奏される3楽章のこの小交響曲に非常に味わい深い印象を残していること。最初に聴いたときには、何と可憐なフレージングかと何度も聴き入ったものです。曲が始まってからフィナーレまで10分程度の小曲ですが、モーツァルトの玉が転がるような名旋律と深い闇をも垣間見せる情感、そして器楽の醍醐味を聴かせる快速なフィナーレまで一気に聴かせます。

1956年、そしてザルツブルクでの演奏という記念性、そしてウィーンフィルという素晴らしい組み合わせがこの日の感動を約束したようなコンサートの記録として、掛け替えのない価値をもつアルバムと言えるでしょう。

録音も鮮明さはほどほどながら、聴きやすい良い録音。拍手も演奏を盛り上げます。

今週もハードな一週間でしたが、最後にシューリヒトの名演奏をゆったりと楽しむ余裕くらいはとれました。平日更新できなかった分、週末には何枚か取り上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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バレンタインデー記念 ダイアナ・クラールのパリライヴ

今日はバレンタインデーとは全く関係なくたまたま仕事の都合で奇跡的に早く家に帰れたので、嫁さんと白ワインとともにつまみやらトマトベースのスープやらを楽しんだ後、いろいろもらったチョコをつまみながらモルトを楽しんでます。こうゆう時はジャズ。先日ジャズ系ブログで見た情報から聴いたダイアナ・クラール。その後調べたらこのアルバムの評判が良いようなのでHMV ONLINEで注文したものがタイミングよく届いてました。

DianaKrallParis.jpg
HMV ONLINEicon / amazon

前記事はこちら。

ハイドン音盤倉庫:たまにはジャズを、ダイアナ・クラール/QUIET NIGHTS

ハイドンでもライヴ好きゆえ、こちらも前に取り上げたセッション録音のQUIET NIGHTSよりも楽しめます。会場の熱気が伝わる素晴らしい録音。2001年11月29日、30日、12月1日、2日、パリのオランピア劇場でのライヴセッションを録音したもの。末尾に収められたトラック12のビリー・ジョエルの"Just the Way You Are"のみニューヨークのアバター・スタジオでのセッション録音。オランピア劇場はシャルル・ガルニエの狂気とも言えるパリ・オペラ座とマドレーヌ駅の間にあるライヴハウス。ジャケットの出来もふくめて素晴らしいアルバムの完成度。

冒頭からスウィング感抜群のピアノとウッドベースに乗ってダイアナ・クラールのハスキー・ヴォイスの魅力炸裂。ギターソロとドラム、ピアノ、ウッドベースの素晴らしいアンサンブル。ライヴの1曲目は重要。この曲ですっかりホールはダイアナのペースに。

2曲目の”Let's Fall in Love”はダイアナ・クラールのヴォーカルの魅力を堪能できる曲。ダイアナのヴォーカルとピアノのキレは最高。まるで家がオランピア劇場になってしまったような素晴らしい録音でリヴィングルームにウッドベースとギターの響きが充満。拍手で観客の熱気もご招待。

3曲目は"’Deed I Do"。ジャズピアノのスウィング感が最高。そろそろ会場もとろけてきています。ダイアナの歌唱のノリに完全にイニシアチブを握られている感じです。

4曲目は”The Look of Love”。酔い覚ましの1曲のような、ダイアナのハスキーヴォアイスとアコースティックギターの掛け合いを楽しむシンプルな曲。

5曲目の”East of the Sun(and West of the Moon)”はジャズィーなピアノソロが印象的な1曲。さしずめカデンツァのようなダイアナ・クラールのピアノソロ。曲の最後にベースのジョン・クライトンを紹介。

6曲目は”I've Got You Under My Skin”。歌い始めるとすぐに拍手ということで18番なんでしょうか。静かなバラード。窓の外は吹雪(笑)。都会のマンションの中でダイアナ・クラールが鳴っていますが、外は横殴りの雪。こちらはモルト片手にいい気分。今日のモルトの種明かしは後ほど。

7曲目は”Devil May Care”。ピアノソロの序奏でまずうっとり、それから快速テンポのダイアナ・クラールとギター、ドラムの素晴らしい掛け合い。だんだんいつものペースになってきました(笑)。ピはアノの腕前も流石、ジャズピアノソロとしても十分通用する腕前。ドラムの刻むテンポ、リズム感にまったく劣らないどころかリズム感では常に先導する感じ。曲後メンバー全員を紹介。

8曲目は”Maybe You'll Be There”。ふたたびゆったりしたバラード。家のシステムはクラシックもジャズも良いんですが今日のダイアナ・クラールの声とピアノ、ウッドベースの鳴りはなかなか。特にギターの柔らかい響きは絶品ですね。

9曲目は”’S Wonderful”。そろそろ酔っぱらってます(笑) 窓を開けると雪の舞う風が心地よいです。

10曲目は”Fly Me to the Moon”。ピアノの左手とヴォーカルの絶妙なやりとりの瞬間。ギターもドラムも素晴らしいタイミングで攻めてきますが、やはりダイアナ・クラールのヴォーカルの魅力にノックアウト気味ですね。この曲で通常のプログラムは終了。

11曲目は”A Case of You”。ピアノとヴォーカルの孤高の音楽。もう、ただそれだけ。人が歌を歌うと言う価値は他の何者にも換え難いと知る一曲。ハイドンならずとも音楽を楽しむものすべての心に響きます。ピアノのとぼとぼとした音階は既に心の芯に届いています。最後の拍手の暖かさが心に残ります。

12曲目はオマケといった位置づけ。”Just the Way You Are”。まさにビリー・ジョエルの曲ですがダイアナ・クラールが歌うとちょっと色っぽいと言った程度でしょうか。ライヴからセッション録音に変わったので、音はかなりの変化。やはりライヴの緊張感は貴重だとおもわせる引き立て役のような最後のトラックですね。



今日は、秘蔵の2世代前のハイランドパーク12年ボトルの封を開けてしまいました。このボトルは5本以上呑んでますが以外とばらつきがあり、ボトルによっては天上にも昇るような奇跡的な旨さを感じるバランスのものもあり、開けてみるまでわかりません。1世代前のハイランドパークはちょっと薄くなってしまった印象があるだけに、期待の一本。やはり、昔の旨さが際立ちます! 証拠写真を(笑)

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嫁さんがくれた変な(笑)ミツバチのようなチョコ。毎年感謝の瞬間。

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今日は白ワインにサーモンやらカマンベールやらインゲンやら、、、

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そしてハイランドパーク。紙筒から取り出してみると深い琥珀色の広い口の特徴ある美しい姿のボトル。この頃の形がもっともいいですね。オークニー諸島の潮風まで運んできてくれるような素晴らしい造形。栓を開けるとあの絶妙な香りが、、、 アノ香りに誘われてすでに3杯目に(笑) やはり格別の旨さという他ありません。

48歳のおじさんにチョコやケーキをくれた会社のお姉さん、奥さん、ありがとうございました!

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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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