VPI HW-16.5でのレコードクリーニング作法

最近LPを聴く頻度が上がっているのは当ブログの読者の皆様ならご存知の通り。世の中ハイレゾやネット配信がはびこる中、高齢者の懐古趣味とも思えるLPですが、どっこい最近は若者にもレコードの良さが認められつつあり、クラシック以外のジャンルでも新譜がLPで発売されたり、レコードプレーヤーなども新たな商品がどんどん発売されるなど、懐古趣味にとどまらないムーヴメントになりつつあります。かく言う私もディスクユニオンやオークションでLPを仕入れては針を落として、長年の時の流れをくぐり抜けた円盤から湧き出る音楽に浸って楽しんでいる次第。CDが世に出た以降は音楽を楽しむのはCDが中心でしたが、このところLPを聴き直してみると音楽を聴くという行為はやはりLPに分がありますね。

しかも昔はレコードのパチパチノイズに一喜一憂していたのですが、最近はノイズは気になりません。無論、加齢により高音域の聴力が落ちていることも一因ですが(笑)、やはり、VPIのレコードクリーナーを入手して以来、レコードをクリーニングして、盤を綺麗にして楽しんでいることも大きいですね。

このような境地に至るまでに色々と試行錯誤はしましたが、現在行ってるクリーニング方法でレコードのクリーニングについては一定のノウハウがたまりましたので、ここでまとめて紹介しておこうと思って本記事をまとめました。

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レコードのクリーニングは、以前はたいていの方がそうであるように、乾式のクリーナーでホコリを取るだけでしたが、それだとノイズにまみれた盤はどうしようもありません。大昔はノイズのひどいアルバムは水で洗ったり、ボンドパックなども試してみたことがありますが、かける労力ほどの効果があるわけではなく、また音楽をのんびりと楽しむ雰囲気ではなくなってしまうので、私にはちょっと合いませんでした。またレイカのバランスウォッシャーを使っていたこともありますが、そこそこの効果はあるものの1枚仕上げるのに随分な労力がかかり、こちらも長続きせず。レイカで盤を磨くのはさながら修行のような感じでした。

2014/04/04 : オーディオ : 【番外】LPレコードクリーナー到着

流れが変わったのはVPIのクリーナーを入手してから。爆音を立てて汚れた液を吸引してくれるのはむしろ快感。しかも盤もかなり綺麗になり明らかにノイズが減少し、物によっては新品同様の素晴らしい状態に生まれ変わります。ただし、VPIのクリーナーについてもそのまま使っただけよりも、いくつかの工夫をすることで、効果はかなり上がります。現在のクリーニング方法で大抵のアルバムはピカピカになりますので、その作法を公開します。なお、バキューム式のクリーナーはVPIの他にもかなり高額なもののあり、私はVPI以外は使ったことはありませんが、とりあえずVPIで十分な効果があり、コストをかける価値は十分にあると思います。



<ハイドン音盤倉庫式レコードクリーニング作法>

①検盤
LPを手に入れたらまず検盤です。ディスクユニオンでLPを手に入れる時にはカウンターでLPを目視検盤しますが、その検盤ではありません。レコードを手に入れ家に帰ったら、まずターンテーブルに乗せ、そしておもむろに顕微鏡を取り出します。顕微鏡といっても本格的なものではなく、こちら。



1000円ちょっとで買える、主に子供の学習用のものですが、これが絶妙に素晴らしい。まずは顕微鏡で音溝を覗いた画像をお見せします。

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これは上の顕微鏡の接眼レンズにiPhoneのカメラのレンズを近づけて撮っただけの写真ですのでコントラストなどはかなり低く見えますが、実際にこの顕微鏡で見ると、クッキリと音溝が見える上に、顕微鏡についているLEDライトによって埃がまるでダイヤモンドのようにクッキリと光り輝いて見えます。どうしてまず検盤かというと、レコードの汚れは音溝の奥まで達する汚れと表面的な汚れ、キズなど様々なものがあり、手に入れたLPの状態と、それをクリーニングした後の音、状態を知ることで、表面的に肉眼で見るLPの状態から、それがクリーニングで消えるものかどうかの勘を養うためなんです。古いLPの中には見た目は結構汚れているアルバムもありますが、意外とクリーニングで綺麗になり、ノイズもほとんどなくなるアルバムも多いものです。ですから店頭での検盤で良盤を見分ける力を養うために検盤が必要なんですね。写真はほぼ綺麗なアルバム。クリーニング後もこの程度ならノイズはほぼない状態になります。

顕微鏡の使い方ですが、拡大率が60〜120倍と高いため、最初はちょっと綺麗に見るのが難しいですが、コツは下記の通り。

・まずLEDライトをオンして、倍率は最高の120倍にセットします。
・それを机などの上に置き、机の表面にピントが合うよう調節します。これは簡単。
・LPには顕微鏡がプラスチック製で軽いことから、私はLPの盤面に直接置いてしまいます。そうすることでピントがピタリと合った状態で盤面を確認できます。

最初は顕微鏡を浮かした状態で見ようとしていましたが、浮かした状態でピントを確保するのは至難の技。そっと置いてしまうのが一番確実です。なお、顕微鏡は置く前にエアダスターでホコリなどを吹き飛ばしておくと精神衛生上もいいですね。

②レコードクリーニング(VPI HW-16.5)
検盤が終わったら、クリーニングです。クリーニングにもコツがあります。

まずはクリーニング液。VPI HW-16.5本体に純正のクリーニング液がついていますが、これはなかなか高価な上に、クリーニング効果についても下記する液の方が高いです。このクリーニング液の作り方はネットで知ったものですが、安価でかつ効果も高くお気に入りです。

(クリーニング液)
精製水6、50%イソプロピルアルコール4、その混合液にドライウェル数滴たらします。
作り方は空の純正のクリーニング液ボトルに2/5イソプロピルアルコールを入れ、それを精製水で満たして作ります。

精製水はドラックストアで簡単に手に入ります。イソプロピルアルコールは消毒用としてこれもネットなどで手に入ります。またドライウェルは富士フィルム製でこれもネットで手に入ります。ドライウェルは昔はモノクロネガフィルム現像後の水切りに使いました。昔はコダックのTRY-XやPLUS-X、フジのネオパンSSなど、自分でよく現像したものです。純正液は匂いはあまり気になりませんが、この液はアルコール特有の消毒臭い匂いがしますので、換気には十分気をつけて使った方が良いでしょう。(自己責任でお願いします)

このクリーニング液は安価に作れますので、私は純正液の指定量よりも多目に使います。

(ブラシ)
ブラシは重要なポイントです。特にクリーニング後の盤面を顕微鏡でチェックするとブラシが重要であることがわかります。私は純正ブラシは使わず、こちらのブラシを使います。



2015/12/14 : オーディオ : LPは黒光りするほど綺麗に!(VPIレコードクリーナー用新兵器)

以前の記事で紹介したブラシは今も使っていますが、バージョンが変わり、現在はこのブラシが販売されています。私も予備に新型を2個購入してあります(笑) 本来は美顔用途のブラシなんですが、これがLPのクリーニングに絶妙な効果を発揮します。まずは毛先が非常に細く、音溝の奥に入ること。レコードのクリーニングをされている方の中にはデンターシステマ歯ブラシを使われている方がいらっしゃいますが、こちらは毛の細さは同等以上で密度と量は圧倒的。しかも電動で超音波振動しますので、まるでLPのクリーニングのために作ったかのような素晴らしさ。顕微鏡でクリーニング後の盤面をチェックすると純正のブラシとは効果が全く違います。

この私製クリーニング液と美顔ブラシを使ったクリーニング方法は下記の通り。

(液垂らし)
LPをVPIにセットしてターンテーブルを回します。そして私製クリーニング液をLP外周から内周に向けて垂らします。垂らす時に気をつけることは、最外周から1cmくらいのエリア、レーベル際がら1cmくらいのエリアには垂らさないこと。外周ギリギリに垂らすとブラシでこすった時にクリーニング液が外に溢れて裏側の盤面を汚します。また内側はレーベル面に液がかからないためです。液を垂らさない外周縁部、内周部には後でブラシで液を広げるようにすれば大丈夫です。垂らす量はブラシで伸ばした時に盤面全体が液で十分に覆われる量ですが、これはクリーニングを始める最初の面ではかなりの量になります。純正ボトルから内周、真ん中、外周にそれぞれ10cmくらい液を垂らすイメージです。というのも美顔ブラシがかなり液を吸いますので、最初の面は液をケチると液で面を覆うまでになりません。2面目以降はブラシが十分に液を含んでいますのでその1/2から1/3で良いでしょう。何れにしても液は多めの方がクリーニング効果は高いです。

(液伸ばし)
液を垂らし終わったら、外周1cm残した内側に、スイッチを入れてブルブル震えている美顔ブラシを下ろし、1周させブラシを上げます。このときは力はまったく入れず、液が盤面に広がるように伸ばすだけです。これで盤面の外側1/3に液が広がります。続いてLPの外周と内周の間の部分が1周するまでブラシを下ろして液を伸ばします。これで真ん中1/3。そして内周をレーベルの際から1cmくらいまでを1周。これで内側1/3。これで盤面の最外周1cm、最内周1cmを残して液が表面を覆う状態になりました。続いて最外周と最内周に液を伸ばします。最外周は盤の縁から1〜2mmのところまで攻めます(笑) 針を落とした時に最初にノイズを気にする部分ですので。ここでも液が覆うことだけ考えて力を入れません。レーベル側も同様、最内部の音溝まで攻めます。これで、盤面全体に程よく液が広がった状態になります。スプレーを使った盤などの中には盤面が液を弾いてしまう盤もありますが、多少弾いたところが残っても問題ありません。

(洗浄)
液が盤面を覆ったらクリーニング開始です。先ほどまでは液を伸ばすことだけを目的にしていましたので、力は入れず、ブラシを盤面に置くくらいの力でよかったんですが、これからクリーニング開始です。クリーニングは内周からやります。これは伸ばした液がホコリや付着物に染み込む時間を考慮すると、液を広げてから時間がたった方がクリーニング効果が高いため、外周を重視するとまずは内周から始めた方がいいわけです。かなり汚れた盤ではクリーニングを綿密にすると徐々にノイズがなくなっていきますので、それなりに根拠はあります。

まずは最内周、レーベルの際にブラシが触れない程度の位置にブラシを落とし、4〜5周ブラシを盤面に押し付けます。押し付ける強さは経験上、ブラシの毛が多少たわむ程度が良いでしょう。あまり強いと毛が寝てしまいますので音溝の奥まで届かない可能性もあります。またブラシを少し傾けてブラシ面と盤面が並行よりも少し手元が高くなるようにすると、ブラシの盤面への圧力が弱い部分から強い部分になるので良いような気がします。このようにして内周4〜5周、中周4〜5周、外周4〜5周というのが普通のパターンです。ブラシ自体が振動していますので、ブラシを支える手は動かさず、ブラシの振動で汚れを落とすイメージです。綺麗な盤では短め、逆に汚れた盤では長めに時間をとります。

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(ヴァキューム)
上記が終わったらブラシを置き、VPIの真骨頂、ヴァキュームに入ります。私はヴァキュームは4周と決めています。液の吸い取り漏れがなくなるのが4周くらいですね。

これで、一連のクリーニング作業は終わりですが、もう一つポイントを。

VPIのターンテーブル面はコルクが貼り付けられていますが、このコルク面、ホコリが目立たなくて良いのですが、逆にホコリが溜まりやすいんですね。クリーニング前のLPはホコリがついていることも多いので、まず片面をクリーニングした時、クリーニング前の面がコルクに接しているわけです。そしてもう片面のクリーニングのためにLPをひっくり返すと、今クリーニングした面がホコリだらけのコルク面に触れることになります。というわけで、このコルク面をクリーニングのたびに綺麗にする必要があります。私はエアダスターを手元に置いて、クリーニングの度にシュッとひと吹きコルク面のホコリを払うようにしています。

③乾燥
クリーニングしたLPはすぐに針は落としません。ヴァキュームしても溝の奥まで完全に乾いているとは限りませんので乾燥が必要です。ということで、LPを一定の枚数乾かすためにこれを使ってます。



なんとなく似たものは100円ショップにありそうですが(笑)、とりあえずこれを買って、クリーニング後の盤を立てかけて乾燥させます。しばらくしたら、やおら盤を手に取り、黒光りする盤面を目視チェックしてニンマリします。

④再検盤
クリーニングに慣れるまでは再度顕微鏡で検盤することをおすすめします。クリーニング前とクリーニング後でかなり変わりますので、それを確認して、クリーニング後のコンディションをチェックしましょう。

ちなみに、この時点でホコリがまだ多いようであれば、私はもう一度クリーニングします。かなり古めのモノラル盤などは、経過した時代なりに汚れているものもありますので、2度目のクリーニングは有効です。



如何でしょうか。ここまでのクリーニングですが、慣れると1枚に必要な時間は2〜3分です。私は中古盤を買った時は針を落とす前に必ずクリーニングして聴くようにしています。どんなに綺麗な盤でもこのクリーニングはしています。クリーニングした盤の方が伸びやかな音がする感じですし、汚れた盤よりは針を長持ちさせられそうな感じがするのが理由でしょうか。

こうして綺麗な盤面にクリーニングして聴くLPは時代を超えて演奏の息吹を伝えてくれます。レコードのコレクションをある程度お持ちの方はVPIを導入する価値はあると思います。手元の古びたアルバムが宝物に変わりますよ!





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昇圧トランス導入(Phasemation T-300)

以前からなんとなく気になっていた、昇圧トランスを手に入れたんですね。

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このところ常用しているDL-103との相性がよろしいというネットの評判を見て、フェーズメーションのT-300という手に入れやすいものを購入。早速ラックの裏の配線を汗だくになって繋ぎ変え(笑)、トランスを経由してアンプまでアースをつないで音を出してみます。

いやいや、一聴して違いが解ります。スピーカーの周りへの音の広がりと、中低域の分厚い響きの迫力が明らかにアップ。なんとなくコリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管の「太鼓連打」やハイティンクの「子供の不思議な角笛」などPHILIPSの名録音盤を取り出してかけてみると、コンセルトヘボウのホールいっぱいに広がる響きが大迫力で迫ってくるではありませんか。そしてちょっと古めのデカニー四重奏団のクァルテットをかけてみると、味わい深さが明らかにアップ。これはいいですね。念のためトランスを外してプリメインのMCポジションに戻してみると、厚みが減って、ちょっとキツ目HiFi調になります。定位感の自然さはこちらに分があるのですが、特に弦楽四重奏などではトランス経由の音の方が明らかに彫りが深く音楽も濃密に聴こえます。しばらくはこの構成で色々聴きなおしてみようかと思います。手元のLPからさらに深い響きが聴かれると思うと、ちょっと嬉しいですね。

ご存知のように当家のプレイヤーはTHORENSのTD-320 MkIIでアームはハイコンプライアンス用のSME-3009 S2 Improved。このアームに針圧2.5gのDL-103を合わせるあたりから常識はずれなんですが、これがなんの問題もないというか、むしろ非常に安定してよろしい。SHUREのやじろべえ式針圧計で計りながら正確な針圧を加えると、図太く安定したDL-103がイキイキと鳴ります。今回のトランスでさらに迫力と味わいが大幅にアップ。ちょっと前までPickeringのXSV-3000で聴いていましたが、彫りの深さはいい勝負ながら、低音まで含めた迫力はトランスをかませたDL-103に分がありますね。

これで、LPを聴く楽しみが倍増しました。

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LPは黒光りするほど綺麗に!(VPIレコードクリーナー用新兵器)

最近は以前よりもLPをのんびりと楽しむ機会が増えました。CDの手軽さも捨てがたいのですが、やおら袋からLPを取り出し、盤面をジロリと凝視してホコリを確認、さっとひと拭きしてそして厳かにターンテーブルを回し、回転が安定したところで針をすっと落とすという儀式は特別なものであり、針音が静まってからしっとりと響く音楽に心が癒されるわけです。

この至福の時を迎えるには、LPの盤面がツヤツヤと美しい状態にあるのがポイントなんですが、中古などで仕入れたアルバムの中にはあまり状態のよくない盤もあり、音楽に没入する前に、スクラッチノイズの多さにちょっと興ざめしてしまうものもあります。そのような状態を打開すべく、ハイドンコレクション収集に向ける資金をわずかばかり投入してヴァキューム式のレコードクリーナーを導入した件は以前、記事にしております。

2014/04/04 : オーディオ : 【番外】LPレコードクリーナー到着

この文明の利器の導入により、心落ち着いてLPを楽しめる機会は確実に増え、少々の汚れのあるアルバムを冒険的に手に入れてもそれなりに聴けたりするので、結構重宝しており、時折轟音を立ててほくそ笑みながらクリー二ングをしていたりするわです。ただし、アルバムのなかには、このクリーナーでもノイズが落としきれないものもあり、さらなる心の平安のために次の手を考えていました。

VPIのクリーナーは、専用の洗浄液を盤面に垂らして、専用のブラシで何周か洗浄液を盤面になじませると同時に音溝のなかのホコリをかき出し、ホコリもろとも洗浄液をヴァキュームするいう仕組みなんですが、このブラシの毛先が荒いんです。ネットの情報を見ると極細毛先の歯ブラシなどでクリーニングしているという人もあり、ブラシで音溝の奥まで綺麗にできれば、さらにクリーニング効果が高まるだろう、、、などと考えていたところ、ちょうど良いものを見つけました!

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左がVPIの洗浄液のボトル。右側が今回仕入れた新兵器です。なんと美容家電ですが、キャッチコピーからいきなりLPにも効きそうな予感炸裂です(笑)

20万本の超微細毛と音波振動で、皮脂や老廃物を毛穴の奥までしっかりと除去! i-bling 電動ブラシ スカイブルー


皮脂や老廃物を毛穴の奥から除去するイメージは、LPの音溝の底にこびりついたカビやホコリを除去しっかりするイメージに脳内で完全に置き換えられました。しかも、オーディオ用品とは比べものにならないくらいの低価格。発見するや否やamazonで一目散に注文したのはもちろんです。amazon primeであっという間に到着しましたが、パッケージはかなり安っぽくしかも韓国製のようで、説明書きは英語とハングルのみ。若干品質を心配しましたが、とりあえず使ってみた感じは悪くありません。

要は電動歯ブラシの歯ブラシの部分をでっかくして、極細のブラシにしたもの。美顔を志す妙齢のご婦人方は化粧落としやお肌のお手入に使うのでしょうが、こちらはLPの溝の奥までピカピカにするために使います(笑)

早速、手元の未クリーニングのアルバムをVPIのクリーナーに乗せて、洗浄液を垂らし、こちらの美顔ブラシのスイッチを入れて盤面をこすると、かなりいい感じ。これまでのブラシよりは確実に洗浄効果がありそうです。特にブラシ自体が振動しているので、ただこするのとは違います。しっかり歯磨きして気分爽快になった時のようなイメージが広がります。適度にブラッシングの上ヴァキュームして、指定どおり乾燥させてからLPを聴いてみると、なかなかの効果です。VPIの純正ブラシでクリーニングするより、ワンランク上の仕上がりになります。今日は何枚かクリーニングして、未聴のハイドンのLPなどを何枚か楽しみました。やはりLPはいいですね。

たまにはLPも取り上げねばなりませんね。



(追伸)手に入れたのはブルーですが、ピンクの方がちょっと安いです。男の子はブルーにしましょう(笑)

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Pickering XSV-3000 交換針入手!

たまにはオーディオの話題も。

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拙宅にも2台のアナログプレーヤーがあり、時折りLPを聴いて楽しんでおりますが、最近のお気に入りのカートリッジはPickeringのXSV-3000というもの。一般的にはクラシックに向いていると言われているものではありませんが、これが他のカートリッジよりも抜群に良い。これはTHORENSのTD-320MkIIについているSME-3009 Series 2 Improvedという軽針圧用のアームとの相性もあると思いますが、このアームにつけたSHURE V-15 TypeVよりも、彫りが深く、押し出しも良いため、LPならではのダイレクト感溢れるサウンドが味わえます。SHUREの方はマスターテープのような緻密さがあるものの、Pickeringのキレに軍配が上がります。

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もともとこのPickeringは父が使っていたもの。オリジナルのステレオヒドロン針で聴いていたときには、キレすぎというかエキセントリックなほどに先鋭な印象で、ちょっと聴き疲れするようなところがあったので、しばらくお蔵入りさせていいました。ところが数年前にA'pisというネットショップで交換針が手にはいることがわかり、その針を入手して換えたところ、エキセントリックさが消え、良い意味でちょうどいいバランスになり、お気に入りに昇格したという次第。以来LPを聴くときはSHUREでもDL-103でもなく、Pickeringの出番が一番多いんですね。ただし、その後交換針は在庫切れで入手難となり、時節柄これでおしまいかと思っていました。ところがところが、最近A'pisのサイトを実に久しぶりに覗いてみると、在庫有ではありませんか! これを見つけたときには「お~っ!」と声を上げてしまいました。もちろんすぐに2個発注して一昨日無事到着したというところ。愛着のあるカートリッジがこれからも使えるという安堵感というか幸福感はこの上ないものですね。

これも昨今のアナログブームのおかげでしょうか。SHUREの方はJICOの針が手にはいるのですが、PickeringのほうはJICOではなぜかこのXSV-3000の針の扱いがありませんので、A'pisで手にはいるのは本当に貴重なものです。

商売になるのかはわかりませんが、こうしてLPをいい音で楽しめるのは針を供給していただけるから。感謝感謝ですね。

レコード針の専門店 - A'pis Japan

感謝ついでにもう1つ。この夏、灼熱の中、東北旅行に出かけ、その際、過去にいろいろお世話になった山形かみのやま温泉の「マルホ観光果樹園」に寄ってお礼など言おうと思っていたところ、不在で礼を言い損ねた件はブログにも書いております。

2015/08/13 : 旅行・温泉巡り : 【番外】夏の東北温泉紀行(その6)

今年もラフランスの季節になったので、いつものように嫁さんが注文を入れたところ、普通のクラスを注文したにもかかわらず、超巨大なラフランスが届きました!

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いつもはスーパーで売ってるくらいのサイズなんですが、今回のは本当にデカイ。これが箱いっぱい届いて家族もみなビックリ! 食べごろは今週末以降ということで、しっかり味わいながらいただきたいと思います。こちらも感謝感謝です!

いつもNAVI:マルホ観光果樹園

久しぶりにLPでもレビューしなくてはなりませんね、、、

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スピーカーを入れ替え

先週がお盆で高速道路は大渋滞だったので出かけるのは控えておりましたが、この週末も渋滞情報を見ると結構込み合ってましたので遠出は避けて、家でのんびりしておりました。ということで思い立ってスピーカーを入れ替え。普段はKEFのiQ9というスピーカーを使っていたんですが、これをQUADの22Lというスピーカーに変えてみました。

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別に買い換えたわけではなく、以前父親が使っていたもので納戸にしまってあったものと入れ替えただけです。

元の環境に不満があったわけではなく、KEFも自然な響きが良くて手に入れたものでしたが、ちょっと響きに潤いが欲しかったのと、音に軽さを感じていたので変えるとどうなるか試してみたかったということで、暑いなか汗だくになって入れ替えてみたもの。KEFは同軸型のメインユニットにダブルウーハーという構成でしたが、キャビネットが軽く主用途はAV用。対してQUADは比較的しっかりとしたキャビネットにツィーターとダブルウーハー。特にキャビネットがピアノのように光沢を帯びた塗装で響きが良さそう。父が使っていたときも余韻の響きが良かった記憶がありました。

納戸といっても屋根裏なので、暑いなか屋根裏に登ってトールボーイスピーカーをおろすのは一苦労。入れ替えが終わったあとはハードな筋トレを終えたように汗だく(笑) 少し休んで配線を終え、最近よく聴くLPをかけると、かなり音が変わった印象。少し高域が賑やかになった感じがしますが、しばらく聴いていると、高音の余韻と定位感があきらかに良くなっています。奥行きが深くしかも余韻が消え入るまでの時間が長くなった感じと言ったらいいでしょうか。KEFの方が自然なのかもしれませんが、QUADの方が明らかにアコースティック系のソースに合います。しばらく寝かしておいたスピーカーゆえ、音が馴染むまでにまだ少々時間がかかるでしょう。しばらくはQUADのスピーカーを楽しみたいと思います。

屋根裏部屋にはRogersのLS-3/5aやLS-5/9Classicが寝てますので、こちらもたまには聴いてみなくてはなりませんね。

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カートリッジ交換

残りの旅日記を早く片付けて、ハイドンのレビューに戻りたいところなんですが、その後仕事が忙しかったり、梅の実取りに興じたり、その後梅酒を作ったりと、バタバタしており、書きかけの旅日記の執筆が滞りがちです。ということで、半月も肝心のハイドンのレビューから遠ざかっており、申し訳ございません。

この間、仕入れはいろいろしておりレビューすべきアルバムはいろいろありますが、特にLPをいろいろ仕入れています。



LPをいろいろ仕入れているというのも、先日手に入れた、VPIのヴァキューム式レコードクリーナーの調子がすこぶる良く、所有盤をクリーニングするとノイズがかなり取れ、LP独特のダイレクトな響きを存分に楽しめるようになるからです。

加えてもうひとつ。普段カートリッジはSHUREのV-15 TypeV-MRとDENONのDL-103を使ってるんですが、父が使っていたPICKERINGのXSV-3000の交換針が手に入ることを知りA'pisというところから買って試しに使ってみたところ、これがすこぶるよろしい。
SHUREが緻密でやや冷静な印象なのに対してPICKERINGはグイグイ切れ込んでLP独特の音の実在感が際立つ感じ。まさにLPを聴く楽しみが倍増です。



と言う訳で、旅行から帰って、旅日記を書く間もLPをクリーニングしながら、とっかえひっかえ楽しんでおります。

蘭PHILIPS盤のコリン・デイヴィスのハイドンの交響曲集もLPだとリアリティが違います。カルロス・クライバーの椿姫の猛烈な吹き上がり、マイルスのミュートのキレ、グールドの冴え渡るモーツァルト!

やはりLPには音楽の空気を運んでくれる何かがありますね。



ついでに旅先で仕入れた山崎の蒸留所限定品をちびってます。

早くブログを正常化せねば、、、

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tag : カートリッジ

【番外】LPレコードクリーナー到着

世の中では消費税増税で一喜一憂。会社の近くのランチスポットもきっちり税金分上げているところもあれば、そのままの値段のところもあり、中には上がった値段以上に量が増えていたりと、増税を乗り切る工夫を凝らしているようですね。

特に値段のはるものは増税前に買おうという気になるものです。

ということで2月にディスクユニオンに立ち寄っていつものようにハイドンのCDを何枚か仕入れた折、隣のオーディオユニオンにぶらりと入ると、入り口にいつも置いてあるVPIのLPレコードクリーナーに特売の張り紙が貼られ、かなり魅力的なお値段が提示されておりました。

しばらく店内を澄まし顔で巡回したあと、店員さんを捕まえ、納期とか値段のことをやりとり。脳内では嫁さんの顔やこれまでの人生のことが走馬灯のように浮かびますが、増税前という人並みの高揚感から、「これ、もらいます。」とクールに決断しました。

1週間くらい届くでと言われていたものの、世の中同じ思考回路の方が多数いらっしゃったようで、届いたのは3月31日。増税前でホットしました。

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ESORTERIC : VPI HW-16.5 / amazon


ということで、かなり前に中古で手に入れたローズマリー・クルーニーのLPを取り出し、まずは針を落として見ます。盤面は中古のそれなりのものでしたが、少しスクラッチノイズが目立ちます。

マニュアル通りにそのLPをクリーナーのコルク張りのターンテーブルに載せ、スイッチを入れて専用液を垂らしながら専用ブラシでクリーニング。そして指示通りに吸引するレバーをLPの上に出して吸引スイッチをオン!

掃除機のようなけたたましい音とともに液を見事に吸い取っていきます。指定通り2周ほどでスイッチを切り、またしても指示通り数分乾くのを待ちます。そしてやおらLPをTHORENSのターンテーブルに移して針を落とすと、期待通りノイズはかなり減って、音もダイレクト感が増します。

盤面もピカピカになり、かなり気分爽快。これはいいですね。

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ということで先日仕入れたドラティのハイドンの交響曲全集のLPの第1巻6枚組を一気にクリーニングして、彫りの深いドラティの響きを堪能しました。

部屋にこもって大音響でLPをクリーニングする姿を見て、嫁さんからは「怪人レコード磨き」と呼ばれてます(笑)

これからはLPの記事も増えるかもしれませんね。

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tag : オーディオ LP

愛機ARCAM FMJ CD23逝く

このところ、自宅のCDプレイヤーから、少しジーというノイズがし始めていました。音楽を聴くのにそれほど問題はなかったものの、日に日にノイズは大きくなり、だんだんジリジリと言うように。これは具合が悪いと思い始めた矢先、昨日には再生音にもかなりのノイズが乗り始め、電源を入れたり切ったりしているうちに、ついに再生ボタンを押しても再生しないようになりました。何度か記事に書きましたが、使っていたのはARCAMというイギリスのメーカーのCDプレイヤー。

オーディオの足跡:ARCAM FMJ CD23

ずいぶん前に秋葉原で試聴して手に入れたもの。おそらく2001年くらいだったのだと思います。それ以前はQUADの66CDと66PRE、606で音楽を楽しんでいました。MacのiPhotoを掘り起こしたら昔の写真が出てきました。

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これは2000年頃の府中のマンションのリビングルーム。当時はスピーカーがRogersのLS5/9 Classicで、QUADの66シリーズ、アナログプレイヤーがYAMAHAのYP-D9というラインナップでした。購入したのは確か秋葉原のテレオン。国産の数機種とミュージカル・フィディリティ、ARCAMをいろいろ聴かせてくれて、その場の印象ではミュージカル・フィディリティの濃厚な弦の艶が印象的で、ARCAMはちょっとさっぱりしすぎた感じでした。いろいろ逡巡して、ショップの環境での、この濃厚な印象はちょっと家ではくどいかなと思い、ARCAMを選んだ次第。

数日後に届いて自宅のシステムに組み込むと、やはりQUADの66CDと比べてもかなりあっさりした印象でしたが、CDプレイヤー等の技術は日新月歩。空間表現と鮮明さは次元の違うもので、音楽の印象もずいぶんかわりました。すぐにメインシステムのQUADの66CDは書斎のサブシステムに移動しました。

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こちらは2001年の写真。CDプレイヤーのみARCAMのFMJ CD23に変わっています。

この後仕事で仙台に転勤して、2年ほど自宅を留守にしました。そのあと、ARCAMが気に入ってQUADからARCAMのFMJ A32を手に入れました。こちらはやはりかなりさっぱりした音色で、手に入れた当初、さっぱりしすぎて後悔したほど。ただし鳴らし始めて2週間ぐらいで見る見るうちに空間表現が鮮やかになり、すっかりなじんできた次第。以来今までメインシステムはARCAMコンビでやってきたという次第。

さて、今回、CDが動かなくなってしまったので、とりあえず父が使っていたMarantzのSA-15S1とPM-15S1と、アンプも含めて接続し直してみました。

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実はプリメインのARCAM FMJ A32の方も、音は問題ないのですが、冬になり、家人がドライヤー等を使うとトランスがうなるようになっていたので、アンプまで含めてつなぎ変えた次第。

久しぶりの配線なので、電源の極性なども検電ドライバーで確認しながら綺麗につなぎ変えてみました。

クラスはほぼ同クラスながら、やはり国産品はカッチリとした音で、オーディオ的にはすぐれているのでしょうが、あのARCAMの必要十分というか、穏やかで、実に自然な表情が出ません。特に高音にかなり艶が乗り、キラキラするような雰囲気が気になります。しばらくこのシステムを調整して使う事にしてみますが、ARCAMを修理できればしたいところですね。システムを変えてみて、今までのシステムの貴重さに気づきました。

ということで、修理をできるかどうか。ARCAMは以前はデノンラボというデノン系の代理店がありましたが、確かどこかに移って、そこもつぶれてしまったかと思います。そこで本国のARCAMのサイトに行ってみると、、、

あら、こちらもページがない? もしかして、、、
※翌日確認したらちゃんとありました、メンテナンスだったのでしょうか?

これは新たなオーディオセット探しの旅のはじまりでしょうか。世の中ハイレゾ時代。私の世代はどうしてもディスクに愛着があります。どうなることやら。

しばらくは臨時システムでレビューを続けます。

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LPを聴く楽しみ

最近、他のブログでもLPの記事が増えています。CDの便利さに慣れてしまうと、1枚1枚袋から取り出して、厳かにターンテーブルに乗せ、ターンテーブルをまわし、やおら針を落とすという、儀式的行為が必要なLPはちょっと煩わしくはありますが、そこから出てくる音楽は不思議と豊か。同じ音楽でもLPの方が心に刺さるような気がします。音質もキレや実体感、リアリティはCDを上回る感じがします。

手元にある、カルロス・クライバー/バイエルン州立歌劇場ヴェルディの「椿姫」は、CDで最初に聴いたのですが、後に手に入れたLPを聴いて異次元の迫力に圧倒されました。クライバーが煽るオケが地の底から頂点まで沸き上がる様子が鮮明に録られ、音楽を聴く快感にアドレナリン大噴出の素晴らしいものでした。おそらくCDに起こす際にかなり音質が落ちたものたと思いますが、それよりもLPという媒体のもつ能力の大きさを痛感した次第でした。

ターンテーブルやトーンアーム、カートリッジやフォのアンプなど、今でも発売され続けるどころか、新製品が増えているくらいなので趣味の世界では逆にLP再興が進んでいるのではないかと思います。

IMG_4229.jpg

私も、仕事に追われながら、空いた時間で記事を書いていますが、なんとなく疲れてかえった時に、ふとLPを聴きたくなることがあり、たまに楽しんでます。

装置はご覧のとおり。

THORENS TD-320MkII
SME-3009 Series 2 Improved
DENON DL-103 / SHURE V-15 TypeV

アームは軽針圧専用のものですが、最近はSHUREでなくDL-103で聴く事が増えています。針圧は標準の2.5gなのでアームの目盛りの範囲を超えてしまいます(笑) ただし、音質、安定感に問題はなく、しかも丸針ゆえ、スクラッチノイズも拾いにくく、ゆったり音楽を楽しめます。

SMEのトーンアームはシェルも含めてインダストリアルデザインの傑作ですね。梨地の部分とクロームの部分の対比、優雅なカーブ、繊細なディテール。こうゆう手の込んだものは、もうなかなか量産できないのではないでしょうか。

レコードの盤面を光にかざし、盤面の状態をたしかめそっと針を落としてヴォリュームを上げ、かすかなノイズの中からゆったりとした音楽がなり始める瞬間、この緊張感が脳の音楽を聴くぞスイッチを入れるんでしょうね。

これからはたまにLPのレビューも加えていきたいと思います。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : オーディオ LP

【番外】だまてらさん宅訪問記

今日は午前中に用事を片付けて、午後、当ブログにコメントを良くいただくだまてらさんのお宅にお招きいただき、音楽を聴きに行ってきました。

だまてらさんは本格的なオーディオマニアであり、しかもハイドンにも造詣が深いというニッチな方。オーディオ関係の雑誌にも何度か登場され、またオーディオ関係のブログにも登場されるなど、その道では有名な方のようです。
お宅はディズニーランドのすぐ近くという恵まれた立地。駅まで車で迎えにきていただきましたが、驚いたのがディズニーランドのまわりの道路も震災による液状化でかなり波打っているところがあるなど、まだまだ生々しい傷跡が残る状況。今回の震災の被害がいかに広範囲に渡るものだったか、あらためて痛感した次第。幸いだまてらさん宅は大きな被害もなかったようですが、水道、下水道の復旧にはかなり時間がかかったとのことでした。

あっという間にお宅について、すぐにリスニングルームへ。

IMG_1875.jpg

ソファーの前に鎮座する圧倒的な存在感の機器群。メインスピーカーはかつてのBBCモニターの象徴、RogersのStudio2A。機器などの型番など詳しい情報は約1月前に訪問されたmilionさんの訪問記に詳しいのでそちらをご覧ください。milionさん、ブログにリンクさせていただきました、はじめまして。

趣味のオーディオの行着いた先:damaterra 邸訪問記

このStudio2Aと言うスピーカー、遥か昔オーディオフェアの会場で同様の大きさでプロ用のLS5/8を見て大きさを知っているつもりでしたが、あらためて個人宅で見る姿は巨大そのもの。30cmのポリプロピレンコーンとハードドームツィーターの2ウェイとのこと。そしてその上にはFIDELIXのスーパーツィーターが乗ってます。おそらくこのスーパーツィーターが音に大きな影響があるのではないかと思います。写真で左隣に写っているのは現在お休み中のラウザーのユニットを載せたスピーカーの後ろ姿。そして手前がTHORENSのTD-520superというTD-520の特別仕様バージョンでしょうか、ターンテーブルが金色に輝いています。アームはSME3012R、カートリッジはSPUのヴィンテージものとのことです。

ここまで紹介しましたが、私が興味をもったのは、私の聴いてきたシステムと共通点が多いからに他なりません。以前に紹介したように、うちでもかつてRogersのLS5/9Classic、LS3/5aを使っており、アナログプレイヤーはTHORENSのTDTD320MkII、アームはSME Series 2 Improvedということで、機器の好みは似たものを感じます。ただし、その使いこなしと音は異次元でした。

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機器の紹介をつづけましょう。CDプレイヤーは先週着いたばかりと言う最新のPSAudioのPerfectWave TransportとPerfectWave DACがメインで、その他にSONYのSACDプレイヤー、それからSONYの原器たるSCD-1とカウンターポイントのDACとデジタル系は3系統。アンプはカウンターポイントの管球式プリとハイブリッドモノラルパワーアンプというシステムです。

IMG_1877.jpg

窓からの神々しい光を浴びる左チャネルのスピーカーなど。

早速聴かせていただいたのが最新のPSAudioでのCD。グリラー弦楽四重奏団のOp.74。機器のラインナップから想像した音とは全く異なる音でした。非常に個性的な音、しかもだまてらさんの好みを色濃く反映した入魂の音と言うべきでしょう。ダイレクト感にあふれる超鮮明な高音域。おそらくカウンターポイントのアンプの音色、ウェスタンのスピーカーケーブル、いろいろ施されたチューニングがすべて、超鮮明なクァルテットの演奏にフォーカスされているようです。家庭で聴くには十分なヴォリュームで、もう少しで耳に刺さりそうなタイトで鋼のようなヴァイオリンの高音域。ちょっと歪みっぽい音のちょっと寸前まで高音のキレが追求されてます。音像はスピーカーにぴったりくっつき、比較的大きな像を結びます。客席ではなくステージの目の前、相撲で言う砂かぶり席でクァルテットを聴くような大迫力。弦楽四重奏曲の再生を非常に意識されて音作りをされていることがよくわかります。グリラー弦楽四重奏団の一人一人の弦の張力までもが伝わる、圧倒的な迫力。耳にも心にも音が刺さります。

リスニングルームは横長づかいで、スピーカーの間隔はかなり広めで、内振りはなく壁面と平行配置。背後の壁とほとんど間を空けていないため、スピーカーの背後に音が広がる現代的なスピーカーとは音場感と定位感が全く異なります。スピーカーはキャビネットに余裕があるため高音に比べて低域はすこし柔らか目。バランスはかなりハイ上がりでこれもクァルテットに焦点を合わせたものでしょう。スピーカーの大きさの余裕が効いて高音の鮮明さにもかかわらず、ゆったり感も感じられるのが素晴らしいところ。

PSAudioのシステムは最新のものらしく、CDをメモリーに読み込み再生するので、ディスクを抜いても1分ぐらいは再生が続きます。トランスポートとDAC間は同軸接続とHDMI接続で微妙に音が異なり、またDACもアップサンプリングにすると空気感が上がりますが、ソースによって一概にどれがいいとは言えないのが面白いところ。新しいソースはHDMIのアップサンプリング、古い録音は同軸接続が相性がいいように聴こえました。

しばらく聴かせていただいた後、SONYのSCD-1とカウンターポイントのDACの組み合わせも聴かせていただきました。SCD-1はチューニングが施されているとのこと。こちらは古い機械ゆえCDの読み込みに時間がかかってしまうものの、その再生音は流石。アナログに近い味わいが感じられるのはカウンターポイントのDACによるものでしょう。そして圧巻はやはりアナログ。THORENSのプレイヤーとortfonのSPUのヴィンテージものが奏でる音は、安定感抜群、そして実体感抜群の素晴らしい響き、最後の方で、冒頭のグリラー弦楽四重奏団と同じ音源のVANGUARDのLPを聴かせていただくと、スクラッチノイズなど何も気にならない素晴らしい音楽を楽しむことが出来ました。便利さは明らかにCDですが、音楽は依然アナログ盤に分があるようですね。

だまてらさんはやはり相当な弦楽四重奏曲好きでいらっしゃります。ジュリアード、ヴェラー、ヤナーチェクなど様々なクァルテットのハイドンを聴かせていただきました。何れもだまてらさん入魂の装置の高音の鋼のような実体感溢れる音を通して聴くとクァルテットの真髄にせまるような迫真の音楽。いままでこのようなクァルテットの楽しみを味わったことはなかったので、新たな発見多数です。早速帰って、我が家の凡庸な装置でグリラー四重奏団のハイドンを聴いてだまてらさん宅の復習(笑) 耳に焼き付くタイトな響きを反芻しています。

今日は沢山のCD、LPを聴かせていただきました。珍しいアンセルメ/ロイヤルバレエのくるみ割り人形、小沢征爾のプロコフィエフ、ハイドンではヨッフム/LPOの国内リマスターの奇跡、トスカニーニの驚愕リマスターなど私の所有盤よりも明らかに鮮明さとニュアンスが豊か。なかでも今日のピカイチはカンテルリ/フィルハーモニア管のベートーヴェンの交響曲7番。さすがに大きなスピーカーの余裕ある響きで聴くカンテルリの覇気溢れるベートーヴェンの堂々たる響きには痺れました。

ハイドンのCDも数枚持ち込んだんですが、最近のヒット盤、ユーリ・エゴロフのハイドンのピアノソナタは、冒頭の拍手の厚みとピアノの胴鳴りの迫力が増して素晴らしい迫力でした。

あれこれ聴くうちにほぼ3時間半。楽しいひと時をすごさせていただきました。だまてらさんの愛機たちの素晴らしい存在感はリビングオーディオレベルの我が家と異次元の迫力。いまもグリラー弦楽四重奏団のOp.71が控えめな音量で鳴り響き、余韻を楽しんでいます。

だまてらさん、今日はいろいろありがとうございました!

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Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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