【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その3)

その1へ)

川治温泉に泊まった翌朝。天気は快晴。宿を出発したのがちょうど9時ごろ。この日は裏磐梯の宿を目指します。

川治温泉から裏磐梯へは国道121号線をどんどん北上するのみ。会津に入ってからはこれまでの旅で色々行っていますので、会津に入る前にちょっと寄り道をしていこうということになり、平家の落人部落である湯西川温泉に行ってみようかということになりました。

ということで界川治を出発。すると数分もしないうちに立ち寄りスポットが現れました(笑)

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ダム便覧:五十里(いかり)ダム

川治温泉を流れる鬼怒川(本当は鬼怒川の支流の男鹿川)をせき止めてできたダム。調べてみると建設当時、重力式コンクリートダムとしては日本一の高さのダムだったとのこと。竣工は1956年ということで60年以上経っているわけですね。こちらも現在工事中で、平日の9時過ぎということで本当に工事中でした。

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クレーンには「水を大切に」との張り紙がされているところがダム工事らしいですね。川治温泉はこの五十里ダムの直下1kmほど。五十里ダムが決壊すると川治温泉は水没してしまいますので、こうした保守工事は重要ですね。

すでにダムを見ると立ち寄ってしまう体になっております。土木技術としての巨大構造物という視点と、技術遺産としての歴史的視点と合わせるとダムも面白いものと思うようになってきました(笑)



さて、この五十里ダムによってできた五十里湖を北上していくとすぐに湯西川温泉に向かう分岐に出会います。もちろん分岐を左折して進みます。なんと、曲がるとすぐに湯西川ダムがあるではありませんか。この道を戻る予定ということで帰りに寄ることにしてやり過ごし、そのまま進みます。ちなみに湯西川温泉には私ははじめて、嫁さんはバブル全盛期に格安ツアーで行ったことがあります。くねくね道を予想したところ、道はなだらかで快適。昨日通った女夫渕温泉への道が野趣溢れる道だったのに対して、こちらはかなり整備されており、快適さが段違いですね。同じく秘湯のイメージでしたがおそらく湯西川温泉の方が集客力があるので、道路整備も進んだということでしょう。

五十里ダムから30分もしないうちに湯西川の温泉街に到着。まずは温泉街を奥まですすんでみることに。旅館街が続きますが、だんだん家が少なくなり、山道になります。なんだかよくわかりませんが平家狩人村というところまで来て、何もないので引き返すことにします。

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来た道を引き返し、湯西川温泉の繁華街の今渕駐車場に車を停めおりてみます。ここで車を停めたのは、10時に歌舞伎のチケットの売り出しがあるので電波の届くところで嫁さんがチケット取りをする必要があったんですね(笑)

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道に並行して流れるのは湯西川。川の色も緑がかっていて綺麗です。駐車場の車内で嫁さんがチケット取りをしている間に私は一風呂入るという寸法です。

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この駐車場から歩いてすぐのところに湯西川温泉の薬師の湯という共同浴場があります。温泉街の共同浴場らしく浴槽は1つで混浴です。

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入ってみると、平日の午前10時ということで誰もいません。室内は清掃が行き届いていて綺麗です。壁には入浴の心得などが貼ってあり、またこの温泉の維持のため地元組合員以外の方は200円以上の寄付を呼びかけていました。

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こちらが湯銭箱。ということで300円投入していざ入浴です。

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そして、石で囲われた浴槽に身を沈めてみると、、、熱い。いい熱さです。表面は47度くらいあるでしょうか。ただ身を沈めると底の方は少し温度が下がり45度くらいでしょうか。手でお湯を少しかき混ぜるとちょうどいい温度になりました。ここは横を流れる湯西川のせせらぎ以外に音はせず、静かにせせらぎを楽しみながらほんのりと硫黄臭の漂う熱い湯を楽しみました。風情といい温度といい素晴らしい温泉でした。

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上がってすぐ横の橋から薬師の湯の屋根をパチリ。上がってしばらくするとお肌スベスベ(笑) ここもアルカリ性単純温泉でしたね。



駐車場に戻ってみると、嫁さんは無事歌舞伎のチケットが取れたようでニンマリ。来る途中に水の郷という大規模施設があり、そこにも共同浴場があるということで、嫁さんに入っていくかと聞くと。「いく!」ということで、しばらく戻ったところにある水の郷に行ってみることにします。

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湯西川水の郷

こちらが湯西川温泉の入り口にある水の郷。お土産屋さんに温泉、食事処が合わさった複合施設です。ここに行こうと思ったのもネットで温泉の評判がなかなか良いということでです。

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敷地には大吊橋があったり、足湯があったりして駐車場も広いですが、この日は平日、しかも午前中ということで駐車場に車も数台停まっているのみ。我々はお土産屋さんにも食事処にも目もくれず、一目散に温泉を目指します。

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温泉は源泉掛け流し。まずはザバザバと掛け湯をして内風呂に身を沈めます。私は先ほど薬師の湯で高温の絶品の湯を味わったばかりですが、こちらも負けずに素晴らしいお湯でした。薬師の湯に宣伝めいたことは書いてありませんが、湯西川温泉といえば美肌の湯。こちらもアルカリ性単純泉ということでお肌スベスベ。

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特によかったのが露天風呂。外の景色を楽しみながらのんびりとお湯を楽しむことができます。左手前からお湯が注がれていて右手に温度計があるのですが、温度計は41度。ところがところが左手前のお湯の注ぎ口に近づくにつれて温度が上がり(笑)、熱くなります。熱い湯が好きな私はもちろん注ぎ口側に陣取り、熱めの湯を楽しみました。



湯西川温泉を満喫したので、先を急ぎますが、もう一つ寄るところがありました。

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ダム便覧:湯西川ダム

そう、行きにスルーした湯西川ダムです。

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車を停めて降りてみるとダムはかなり新しいもののようです。調べてみると竣工は2012年とごく最近。コンクリートの表面もまだまだ綺麗です。

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堰き止められた湖は湯西側湖。この時期関西では大災害が起こるほどの雨量でしたが、関東は雨が少なく貯水量もほどほど。それでも満々と水をためた湖面の深い緑色は魅力的ですね。

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さっと見学して出発しようかと思うと、水陸両用車がお客さんを乗せて入って来ました!
こちらも調べてみると、ダックツアーという水陸両用車を利用したツアーで、主催は日本水陸観光という会社。湯西川だけでなく、大阪、諏訪湖、ハウステンボスなどでもツアーを主催しているんですね。これは面白そうなので、次回この辺りにくる際には観光候補に入れておきたいと思います。

湯西川ダックツアー



さて、この時点で11:30くらいということで、そろそろお昼をどこでいただくか考えておかなくてはなりません。候補になっていたのは喜多方ラーメンですが、喜多方までは2時間くらいはかかりますので、ちょっと時間が押しちゃってますね。

とりあえず湯西川ダムを出発して、国道121号会津西街道を北上します。道路に沿って会津鬼怒川線の線路と交錯しながらの北上。途中、塩原から登ってくる道と合流、そして檜枝岐への分岐をへて、とりあえず会津田島あたりまで来て、ここまで来たところで12:15。会津田島でお昼といえば、ここしかありません(笑)

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食べログ:ラーメンまりちゃん

実はここ、昨年6月に尾瀬歩きに行った時にも寄ったお店。食べログの会津田島でダントツの高評価のお店でソースカツ丼とラーメンが名物のお店。我々の旅の掟、昼は軽めにとの鉄則からちょっと外れますが、前夜の界川治の夕食が適量だったこともあって、それほどの満腹感でもなかったので、ソースカツ丼に食指をそそられた形。

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外観も中も昨年とまったかわらず。平日のお昼すぎで混んでいるかと思いきや、先客がちょうど出たところですぐに席に座れました。

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注文は迷いなくソースカツ丼とラーメンです。

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こちらが名物ソースカツ丼。まりちゃん特製の甘めのソースがたっぷりかかったカツ丼ですが、カツはサクサク、カツの下にキャベツが敷かれてその下にご飯があるので、キャベツのサクサク感もあり、絶妙な旨さ。そして写真右上にあるこちらもまりちゃん特製のキムチ唐辛子。これをカツにつけて食べると旨味の効いた辛味が加わって尚グーです。カツの揚がり方、ソース、キムチ唐辛子とどれもここでしかいただけないユニークなもの。やはり差別化は重要です。今回2度目ですが、この辺りを通ったらまた寄りたいと思います。

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そしてこちらがラーメン。ラーメンもごく普通のラーメンなんですがこちらもしみる味なんですね。

前回同様、会計をすませて外にいると、まりちゃんが出て来て話しかけてくれます。前回通り満面の笑顔で我々を送り出してくれたました。ラーメンまりちゃん、高齢のご夫婦でやっているのだと思いますが、この味を守ってまだまだ続けて欲しいですね。



さて、お腹も満ちたところで、再び北上です。ここからの道は何度もきているので勝手知ったる道です。会津田島から白河に抜ける分岐がある会津下郷ときて、ここでまたピンときました。この分岐の近くの温泉に以前入っているのを思い出しました。

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弥五島温泉郷の湯

会津下郷の少し先、塔のへつりのちょっと手前にある弥五島温泉。以前入ったのは2010年ですのでもう8年も経つことになります。駐車場に車を停めるとあたりを注意深く探索。というのも以前来た時は駐車場にスズメバチがいて頻繁に巡回しているのでヒヤヒヤした覚えがあるから。今回は大丈夫のようです。ここは330円で源泉掛け流し。ここもアルカリ性単純泉ですが、川治や湯西川と違って若干モール臭が漂います。お湯は40度くらいと低めですが、お昼過ぎということで人も少なくのんびり入浴できました。泊まった宿の朝風呂を入れるとこの日4湯目(笑) いいペースです。



昼食の腹ごなしが済んだところで、またまた北上です。ここから会津若松を抜けて裏磐梯に行きます。この先も勝手知ったる道。湯野上温泉を超えてもうすぐ芦ノ牧温泉にさしかかろとしたところ、気になる案内看板が。

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ダム便覧:大川ダム

はい、ダムです。特段見ようと思う前に、ダムの案内看板があると立ち寄ってしまう習性が身についてしまいました。やってきた国道は湯野上温泉まで121号でそれ以降が118号。道に沿って流れていた川はどこからか新潟に注ぐ阿賀川に変わっていました。その阿賀川を堰き止めて作られた大川ダムですが、この西にもう少し小さい大内ダムというのがあり、その高低差387mを利用して揚水式発電が行われるとのこと。竣工は1987年で堰き止められた湖は若郷湖で、ダムに沈んだ会津若松市と下郷町の町名から一文字ずつ取ったものとのこと。ダムに歴史ありということですね。



ダムで一休みして、先を急ぎます。

国道118号を北上し芦ノ牧温泉を過ぎると、だんだん都会になってきます。日光以降はど田舎を旅してきましたので、会津若松でも十分都会に見えるわけです。ここらでガソリンを入れようと街中を流しますが、そういえば、会津若松に来てここに寄らないわけにはいかないということで向かったのが飯盛山。

会津若松市内に入りGoogle Mapsに飯盛山をセットして案内にしたがって進むと、どうやら飯盛山のお山自体に連れていかれた模様(笑) それから勘を頼りに観光地の飯盛山に行きます。ここは公営の駐車場がなくお土産やさんの駐車場に停める作法。ギラギラした客引きのオジサンが合図を送って来ますが、客引きのいない駐車場に車を停め、まずはお店でソフトクリームをいただきます。

お店でもらった案内地図をもとに飯盛山に登りますが、この日は会津若松も酷暑。横に有料エスカレーターがありますが、健常者のプライドから自分の脚で登ることに。大した段数ではないとはいえ酷暑の階段登りで汗だくです。

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登りきったところで振り返ってパチリ。ここ飯盛山は会津若松市の東側の山。ちょっと登っただけで若松市内が一望できます。有料エスカレーターもよく見えます(笑)

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会津若松観光ナビ:さざえ堂

目的地はこちら。日本建築史上類例のない特異な建築物であるさざえ堂。ここに来たのは2度目。前回はブログを書く前ですのでおそらく仙台在住時かもしれませんね。

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最近はブラタモリで会津若松が取り上げられ、たまたまそれを見ていて、会津若松の地形や治水の歴史などを興味深く見ていましたが、その中でもさざえ堂にも訪問していたのが記憶に新しいところ。

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このさざえ堂が建立されたのが1796年。ここでピンと来た方、ハイドン通です(笑) 1796年といえば前年の95年が第2回ロンドン旅行から帰った年で、翌96年にはトランペット協奏曲、十字架上のキリストの最後の七つの言葉やミサ曲、ピアノトリオの名曲などが作曲された年。一方このさざえ堂は当時正宗寺(しょうそうじ)というお寺で、その住職であった僧郁堂(いくどう)の考案した建物。ハイドンと同時代の類まれな創造物ということで親近感も湧くわけです。

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創建当時はこの中に三十三観音が収められ、独特の二重螺旋のスロープを上って降りる間に三十三観音をお参りできるという趣向だったわけですね。

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このようにスロープを上って行きます。

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登りきったところでいわば峠。

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屋根の小屋組。六角形の小屋組であることがわかります。

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下りはこんな感じ。左側の芯に当たるところに観音様が置かれていて、6分の1回転する毎に観音様にお参りできるという構造です。もちろん、上って下りてくる間にまたも汗だく。汗だくになりながらも先人の知恵に触れられる貴重な時間でした。

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正面に回って、来た参道とは異なる降り口が降って行きます。

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下る途中に粋な石碑が。「天高し ピサの斜塔と さざえ堂」と読まれています。世界的な有名度ではかなり劣っていますが、創意の冴えではこちらが上でしょう(笑)

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下り切ると、小川が流れて心地よい風が吹いています。ちょうど木陰にもなっていて、これまでの暑さが嘘のように涼やかな気分になります。

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そしてもう少し下ると見事な紫陽花の花が咲いているではありませんか。ちょうど色違いの花が折り重なるように咲いていて、旅人の心を和ませてくれます。お土産やさんだらけで騒がしい表の参道よりも、帰りに通った静かな裏の参道の方が落ち着いていていいですね。ここから車を停めさせてもらったお土産やさんもすぐそこ。この時点で15時くらい。そろそろこの日の宿である裏磐梯方面に出発しなけらばならない時間ですね。

お土産やさんの駐車場を出て、Google Mapsの指示にしたがって一山超えてから磐梯河東インターから磐越自動車道に乗り、次の猪苗代磐梯高原を目指します。

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すると、好天続きだったこの旅ですが、だんだん雲行きが怪しくなって来ました。2日目の宿はもうすぐですが、、、



旅は続きます。



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【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その2)

その1へ)

夏の旅行の1日目。東照宮やら奥鬼怒の温泉やら、ダムやらを廻ってようやくこの日の宿にたどり着きました。時刻は16:30くらい。

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星野リゾート:界川治

休みが取れることになって、どこに行こうかということで、ウェブサイトを色々みて、評判が良さそうということで選んだ宿。これまで界出雲、界松本、界伊東に泊まって、どこもそこそこ良いサービスと食事が楽しめるということで、安心して泊まれるんですね。なおかつここ界川治は他の界旅館よりもお値段もリーズナブルということも選んだ理由です。

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外観はこんな感じで、元は宿屋伝七という旅館だったものとのこと。界は星野リゾートが元の旅館を再生したもので、星野リゾート風に手を入れてモダンな感じに仕立ててあります。

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エントランスは手入れの行き届いた植栽の中をあえて何度も動線を屈折させてアプローチさせるもの。

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この演出が重要なんでしょう。軽やかな竹の葉がいい感じです。

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入り口のドアの正面にはアーティスティックな生花が置かれ、客人を迎えてくれます。

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インテリアにはそこここに瓢箪のモチーフが飾られています。栃木の名産品ということでしょう。

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エントランスからのメイン動線。左右に烏山和紙の手漉体験や石臼で大豆からきな粉を挽く体験などができるスペースがあり、奥でチェックインになります。

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チェックインスペースは天井から瓢箪をくり抜いた照明が多数垂れ下がっていて独特の雰囲気。この辺の演出は流石に上手いですね。そして窓の外には鬼怒川の清流が臨めます。チェックインと夕食、朝食の時間などの設定などを聞いて部屋に案内されます。部屋は7階。

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部屋に入ると嫁さんは早速寝っ転がってくつろいでいます。

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窓の外は鬼怒川。

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私は冷蔵庫から冷えたハートランドビールを取り出し、この日の260kmのドライブが無事故で終わった自分にご褒美。グラスも冷えててグーです。いやいや疲れが取れますね(笑)



食事は19:30ということでまだ時間があるため、まずは館内をぐるっと回ってそれから風呂に行くことにしました。ここ界川治はエントランスのある2階には、先ほど通ったメイン動線の各種体験スペースの他に売店とライブラリーがあり、コーヒーなどの飲み物も自由に楽しむことができるんですね。中でも上手いと思ったのがお土産やさん。地元特産のものの中からセンス良く品揃えしていて、しかも値段もリーズナブルなものが多く、旅館の定番お土産とは結構異なるアプローチ。お土産売り場もいつも人がいて、活気があります。また横のライブラリもコーヒー飲みながら本を読む人もいて、かなり活用されている様子。

ロビー階を一通り見て回ったので、庭に出てみます。庭には足湯があると書かれているので行ってみることに。

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エントランスを出て、石段を降りていくと庭園になっていて、横からは鬼怒川のせせらぎが心地よく響いてきます。

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鬼怒川べりに出ると、客室の窓よりも少し下流で眺めのいい場所になります。

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そのちょっと上手にある小さな小屋から湯を冷やすように屈折した木製の樋で湯が注がれる足湯があり、タオルなどが籠に入れて置かれています。川の流れを見ながらのんびり足湯に浸かれる趣向ですね。我々は温泉にもまだ入っていないので、散歩という流れで足湯には浸からず、再び本館に戻りました。



本館に戻ると、いざ温泉です。旅館の外に出て共同浴場の薬師の湯に行くという手もありましたが、ネットで調べると温度が低いということで、宿の風呂に行くことにしました。この日は奥鬼怒の川俣温泉、川俣湖に続いて3湯目です。ここ川治温泉には源泉が4箇所あるようで、弱アルカリ性単純泉のようです。

ロビーのある2階から1階に降りて大浴場に向かうと、ちょうど夕食の第一陣のタイミングと重なっていたからか、広々とした浴場にお客さんは私を含めて2人のみ。ということでザバザバと掛け湯をして、まずは露天風呂に行ってみます。露天風呂は手前に四角い石張りの浴槽と奥に岩風呂の2つのお風呂があり、まずは手前の湯に浸かります。温度は41度くらいでしょうか。旅館のお風呂の標準的な温度です。ほんのりとした温泉臭があり無色透明の湯。弱アルカリということで、肌触りは非常にいいですね。目の前に鬼怒川が流れているので川のせせらぎを聞きながら、肩まで入ったり、縁に腰掛けたりを繰り返して温泉を楽しみました。続いて岩風呂の方に入りますが、こちらが少々カルキ臭い。同じ温泉なんでしょうが、お湯あたりは四角い浴槽の方がいいですね。しばらく露天を楽しんで、内風呂で体を洗ってスッキリして上がりました。

部屋に帰るときに7階のエレベーターホールの広い窓から外を見るとツバメが飛び交っています。よく見ると宿の外壁の軒下にかなりの数のツバメの巣があるんですね。その巣を目指して数多のツバメが近づいては離れるのを繰り返しているんですね。必ずしも巣に入るわけでもなく、また一つの巣だけでなく色々な巣をめがけて飛び込んで行くのが不思議なところ。しばしツバメの舞をぼおっと眺めて部屋に戻ります。



しばらく、テレビなどを見ながら休んで、いよいよ夕食です。夕食会場は2階の離れになります。エレベーターで2階に降りるとスタッフが待ち受けていて、部屋番号などを言うと、夕食会場に案内してくれます。

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スタッフに促されるままに離れに行きますが、渡り廊下には犬矢来の中に照明を仕込んであって、特別な空間に行くような凝った演出。写真を撮ろうとしていると、スタッフがのけぞって避けてくれますが、そこが面白くてこの写真を採用です(笑)

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食事スペースは大広間に多数のブースが切られて、半個室が多数並ぶレイアウト。席に着くと厳かにお品書きが置かれていました。

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もちろん、まずはビールです。宿についてまず一杯やりましたが、風呂上がりはこの一杯のため控えておりました(笑)

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そして頼んだのが栃木の地酒飲み比べセット。左から宇都宮市井上清吉商店の「澤姫」、栃木市飯沼銘醸の「姿」純米吟醸、大田原市菊の里酒造の「大那」純米。バランスのいい澤姫に芳醇な姿、辛口の大那となかなかいいセレクト。ビールと飲み比べセットを2人で回し飲みです(笑)

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喉が潤ったところで、料理が運ばれてきます。先付は升に大豆をもった上に粟餅が乗せられたもの。大豆は飾りですので食べないでくださいとのアドバイス付き。なかなか凝った趣向ですが、何も言われなければ大豆は食べてしまいます(笑)

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お椀はオクラ、唐黍(とうもろこし)のつくねに翡翠豆腐を合わせたもの。このあと懐石なので色々な品が出てきますが、このお椀の出汁の味の深さが印象的で、以後の品も実に味わい深いもの。この出汁で板長の腕がかなりのものと見抜きました!

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続いて出てきたのが八寸が宝楽盛りとお造りの刺身。これがまた目に涼しい素晴らしい盛り付け。それぞれ量は少なめですが、味の変化が巧みで実に美味い。この量も絶妙で、旅館の食事は後半お腹が苦しくなっちゃってせっかくの美味しいものを苦し紛れでいただくことになることも少なくないのですが、この日はまさに適量。若い人には少ないかもしれませんが、若くない我々にはありがたいんですね。

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揚げ物は季節野菜の天麩羅と蒟蒻の揚げ物。抹茶塩でいただきます。蒟蒻が珍しいですが、食感が面白くていいです。

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蒸物は茄子と鶏そぼろの博多蒸し。上に乗っているのはトマトで、色と味の両方でアクセントになっています。こちらも出汁がよく効いていていて味が深い。

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そして台の物のお肉は牛ロースの土手焼き。鍋に火が入り牛のいい香りが立ち上ります。

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蓋をあけるとこんな感じ。味噌仕立てですが、いい旨味が出ていて、お品書きをみると落花生が擦り下ろして入っているよう。しゃぶしゃぶのゴマだれとはまた微妙に異なりこれも実にいい味。

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そしてようやくご飯ですが、ここまででも程よい腹具合。量感が絶妙ですね。先ほどの台の物も知るものでしたので味噌汁、赤出汁のようなものはつきませんが、食事の余韻も問題なし。この日はお酒は最初に頼んだものだけで済んでしまいました。健康的でいいお食事でした。

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最後のデザートも苺と花豆のミルクムース(甘納豆付き!)とフルーツのゼリー。色彩感といい量感といい完璧でした。この界川治の夕食、これまで泊まった界の中でも一番美味しかたですね。この日は日曜なので、旅館でいうとお客さんが少ない日ですが、駐車場も満車で夕食会場も満席のよう。やはりサービスも夕食もお値段も含めて人気の宿というのがわかりました。



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夕食を終えて、先ほど通った光る犬矢来の廊下を通って帰ります。

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すでに9時近くになりますので、ロビーに人はおらず、天井から吊り下げられた瓢箪の照明が柔らかい光を注いでいました。

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廊下に生けられた花のセンスの良さが、お客さんの心をもてなしてくれます。部屋に戻って一休みして、夜遅くに一風呂浴びて旅の初日は遅くに就寝しました。



翌朝は年齢なりに(笑)早くに目覚めて、目覚ましに風呂に行きます。風呂は昨日入ってよかった手前の四角い方の露天風呂に入って汗を流して上がります。前日から弱アルカリ系の温泉に入り続けているので、お肌スベスベです(笑)

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風呂からのんびり部屋に戻ると、先ほどより少し陽が高くなり天気は快晴。廊下の窓からは川治温泉の旅館街を見下ろすことができます。昨夜同様ツバメが頻繁に巣をめがけて飛来してきます。しばらくぼおっと眺めているうちにツバメの写真を撮ろうと思い何枚かとりましたが、、、

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写ったのはこれだけ(笑) かなりのスピードゆえiPhoneのカメラのシャッターのレスポンスではツバメが目の前を通った時にシャッターを押しても写る時にツバメは通りすぎています。後から思えばムービーにしておけばよかったんですね。昭和人の発想では追いつきませんでした。



部屋に戻って荷造りなどをしているうちに朝食の時間です。朝食会場は昨夜と同じところ。明るい中だと犬矢来の照明も効果なし(笑) 普通の渡り廊下でした。

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席に座るとお品書きがあるのは昨夜同様。ただしその上にお品書きの内容を説明する川治の昔話を書いた紙もおかれています。

それには「鬼子蔵汁」と「とばっちり」という朝食に出される品の説明書きがあります。鬼子蔵汁は鬼子蔵と千代という夫婦の千代が病気になった時に阿弥陀様にお祈りすると、「野山で取れた野菜を沢山食べさせよ」との声が聞こえ、ありったけの野菜を入れた汁を作るとそれを食べた千代がたちまち元気になったとの伝えから川治で作られるようになったとのこと。とばっちりの方は、その後二人の間に生まれた小太郎が山に遊びに行ったままかえってこず、10日経って食料を抱えて帰ってきて、薬師様がかんぴょうとニラと卵を食べさせてくれたとのことで、心労でやつれた二人がそれを食べるとたちまち元気になったとのこと。その料理も村で食べられるようになりましたが、その料理が出されるたびに子供達は山に一人で出かけるなとの戒められたので、子供達は小太郎のとばっちりだというようになり、いつしかその料理自体がとばっちりと呼ばれるようになったとのこと。なるほど(笑)

この説明書きに目を通し終わった頃に食事が運ばれてくるグッドタイミング(笑)

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こちらが鬼小蔵汁。ざく切りにした野菜や揚げが入った鍋ですね。

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あとは旅館の朝食風のものがお盆に載せられて出てきますが、右手前の皿が、卵とニラとかんぴょうのとばっちり。どちらも材料や料理が目新しかったり豪華だったりというのではありませんが、ここ川治に伝わる郷土料理ということで、特別感があります。昨夜の夕食同様、出汁の味が実に深く、どれも美味しくいただきました。



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朝食を楽しんで部屋に戻る際、嫁さんが「エレベーターの中に宣伝などが書かれたものがなくていいわね」と一言。そういえば旅館のエレベーターにはポスターが貼られたり、説明書きが多数あったりするのが普通ですが、ここ界川治のエレベーターは何も貼られておらず、木目調のダイノックシートが貼られているのみ。こういうところのノウハウなんでしょうね。

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部屋に帰って荷物をまとめて、ロビーに戻り嫁さんが精算している間、ライブラリーの壁をパチリ。そういえば栃木県といえば大谷石ですね。内装にも地元感を出すために工夫がありました。お土産を色々買い込み、荷物と共に車に乗せてさあ出発です。

出がけに駐車場にいるベテランの案内係の人が写真を取ってくれましたが、そこで嫁さんが、「ツバメが頻繁に巣に向かって飛んでは返ししているのはなぜ?」と難問をぶつけると、すぐに「ツバメは自分の巣以外も見回る習性があるので、軒下にあるいろんな巣を巡回しているんです」と即答。なんでもベテランのスタッフの方、星のリゾートになる前からこの宿に30年お勤めとのこと。嫁さんは嫁さんで、これまで泊まった星のリゾートの宿は若いスタッフが多く、ちょっと質問するとすぐに答えられず、しばらくたって調べてから回答があるのが常。そこで試しに質問したとのこと。やはりベテランのスタッフは大事ですね。

界川治、のんびりと温泉と食事を楽しめました。皆さん、ここはオススメです!



さて、快晴のこの旅2日目の朝。この日は裏磐梯を目指します。

その3に続く。



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【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その1)

4月から仕事と母親の介護でいそがしい日々が続いておりました。7月に入りようやくお休みがいただけることになり、いつものように旅に出ました。ちなみに母親はつい先日介護認定が要介護3から要介護5にアップし、旅行に同行できる状況ではないため、旅行中ショートステイにお泊まりで、主に私以上に普段介護疲れが溜まっている嫁さん孝行が目的の旅です。旅程は今回は夫婦二人だけということで適当に宿泊先を選んで、宿だけ予約して、あとはオールアドリブという気楽なスタイルですので添乗員的ノルマもなく、私にとっても気晴らしの旅となりました。

行き先は日光川治温泉、福島裏磐梯、新潟湯之谷温泉郷の関東から比較的近いエリアを巡る3泊4日の旅。主に自分のための旅の記録なので、音楽を愛する方は読み飛ばしてください(笑)



渋滞と混雑を避けることを最優先に考えての旅なので、初日は旅館も空いている日曜泊ということで、日曜の朝早くに自宅を出発です。自宅を出たのは7時過ぎ。日曜朝の空いた都内をスイスイ進んで甲州街道の永福入口から首都高に乗ります。朝食はコンビニで買ったサンドウィッチを運転しながらすませました。首都高の中央環状線経由で東北自動車道まで渋滞もなく進み、1時間半くらい運転してそろそろ休憩しようと思ったところ、次のパーキングエリアは利根川を渡ってすぐの佐野。

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むむ、佐野といえば佐野ラーメンですね。昨年の同じ頃、日光尾瀬を旅した時にはこの佐野サービスエリアで佐野ラーメンをいただき、サービスエリアながらなかなかの味だったのをここに来て思い出しました。先ほど車内でサンドウィッチをいただいたばかりなので、ラーメンに行く勇気はなく、嫁さんも同様。サンドウィッチ食ってる場合じゃなかった感が漂います(笑)

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気をとりなおして栃木名産のレモン牛乳をいただき、無理やりご当地感を演出しました(笑)

さて、この日は川治温泉泊。すでに朝の時点で栃木県に入っているため、これからどこに行こうかと相談すると、昨年の旅の際、目玉の陽明門が修理中ということでパスした東照宮に行ってみようということになり、佐野パーキングエリアから東照宮を目指すことになりました。

佐野パーキングエリアから東北道を北上し、日光宇都宮道路に入ると1時間もしないうちに日光出口につきます。日光市内を通って案内看板に促されるまま、東照宮の駐車場に入ります。日曜でしたがまだ10時前ということで、駐車場にはすぐに入れました。

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駐車場の脇には高いのぼりが立ち、「祝 日光東照宮国宝陽明門 平成大修理完成」と書かれており、観光気分を煽ります。

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ふと、視線を下に落とすと何やら銅像があります。説明書きによると、この方甲良豊後守宗広(こうらぶんごのかみむねひろ)といって、寛永11年(1634年)、三代将軍家光時代に始まった東照宮の大造営の作事方大棟梁とのこと。帰ってから調べてみると、東照宮のみならず上野寛永寺五重塔などの造営も担当し、以後11代に渡って幕府の作事方大棟梁を務めたとのことで、江戸時代以降の建築に大きな影響を与えた人であることがわかりました。

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さて、駐車場から東照宮に入る石段にものぼりが立ち、やはり陽明門が見所と煽ります(笑)

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しばらく行くと表参道から歩いて来た時の入り口にあたる石鳥居と五重塔が見えてきます。私が東照宮に来たのは小学校の修学旅行の時と大学時代の2度のみですので、おそらく35年以上経っての再訪となりますが、ここまで来ると昔の記憶がなんとなく蘇りました。

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表門の左脇に拝観受付があり、いざ階段を上がります。記憶では、表門をくぐるとまずは陽明門は見えず、左奥に動線が振られてから正面に陽明門への視界が開けるという配置だったはずです。

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表門を入ってみるとまさにその通り。しかも巨大な灯籠が視線を遮るように設置され、奥が見えないようになっています。

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そして歩みを進めると、上神庫、中神庫、下神庫と並ぶ庫のうち上神庫が陽明門を見せないように、妻面の豪華な装飾を誇示するように立ちはだかります。

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そしてふと振り返ると、長押に「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が施されているので有名な神厩舎(しんきゅうしゃ)があります。もともとご神馬をつなぐ厩(うまや)ですので質素な造りながら、この三猿の彫り物のお陰で陽明門に次ぐ有名な建物となっており、陽明門に至る動線、視線設計の巧みさが際立つところです。

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そして動線正面には御水舎(おみずや)。人が多いので視線は自ずから軒に向かいます(笑)。というか、たかが御水舎に金色の金物をふんだんにあしらい、彫刻で埋め尽くされた意匠が視線を上に導いているように思えてなりません。

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御水舎の意匠に見とれて、右に目を向けると、石段の上にようやく陽明門を仰ぎ見ることができます。もちろん、これまでの伽藍の中でも特別なオーラを放つ豪華さ。基壇上に聳える姿と左右の対称の鐘楼を従える意匠は日本風というより大陸風のもの。極彩色の色彩もその感を強調します。

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近づくにつれて昔見た、ピカピカの陽明門の威容が迫ってきます。学生の時は昭和の大修理後間も無くだったのでその時の記憶のままの姿に安堵します。観光客もここが見どころとばかりに皆さんカメラやスマホを向けて写真を撮っていて渋滞気味(笑)

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こちらは、皆さんのカメラの向く先とは異なり、右手の回廊の壁面を確認。朱と緑と青のコントラストと各間に様々な彫刻が散りばめられ、三猿、眠り猫ばかりが有名ですが、それぞれ一流の彫刻職人の技が施された立体感あふれるもの。徳川家康を祀るということで、これ以上豪華な造りの建物があってはならないとの作事方大棟梁や職人たちの気合いが歴史を超えて伝わります。

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ちょっと落ち着きを取り戻したところで、陽明門の軒を仰ぎ見ます。陽明門の昭和の大修理が昭和44年から47年(1969年から1972年)というこで40年ぶりの修理。今回の修理は漆塗り、彩色、金具の全面更新ということで、表面の仕上げがほとんど刷新されたことになり、どうりでピカピカな訳です。彫刻の彩色、凝った造りの三手先斗栱の黒と金のコントラスト、巻斗や肘木の表面に施された繊細な装飾などどれをとっても職人の技術の粋を結集したもの。ただ、どこもかしこも粋の結集だらけなので一つ一つが目立ちません(笑)

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陽明門をくぐって再び軒を見上げます。真ん中の4つの組物とその脇の組物の間が少し広くとってあり、リズムに変化をつけるなどの工夫がされていることがわかります。このあたりがリズムの表情に変化をつけて豊穣な印象を与えるポイントかもしれませんね。

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角部の処理。木鼻などの彫刻に目を奪われがちですが、滑らかに角度を変化させる垂木の見事な処理など職人技のポイントでしょう。

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そして左手の獅子。まるで建物が主役であるように、若干小さめの獅子が置かれていますが、修理によって黄金の輝きを取り戻したのか凛々しさは格別です。

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ひとしきり陽明門の圧倒的な存在感に見とれてた後、振り返ると正面には御本社の拝殿唐門が見えます。どうやら陽明門の修理は完了したようですが御本社はまだ修理中ということで、足場がかかっていました。この唐門は陽明門の煌びやかさに対して白と金を基調とした抑えた煌びやかさで厳かな感じを演出しているのでしょう。特に梁上の彫刻は見事です。

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御本社前。陽明門を入って左が神輿を収める神輿殿。右には写真には写ってませんが、神楽を奏でる神楽殿。そして右に進むと眠り猫のある坂下門を経て奥宮に続く石段があります。

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眠り猫は見た覚えがありますが、ここにあったとは覚えていませんでした。

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坂下門をくぐると鬱蒼たる森の中に入ります。石段をいくつか登っていきますが、かなりの段数にお年寄りの参拝者は途中で息が切れて休み休み登ります。

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こちらも息が切れつつようやく奥宮にたどり着きます。ここが拝殿、この奥に鋳抜門(いぬきもん)と御宝塔があります。

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拝殿から右に回り込むと鋳抜門と御宝塔が見えますが、気になるのはその前の木。杉でしょうか、枯れて上部を切り落とされていますが横からでた枝が育って立派な幹になっています。家康の魂の生命力が乗り移ったよう(笑)

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そしてこれが徳川家康の墓所となる奥宮宝塔。東照宮350年祭が行われた昭和40年から一般公開されたとのことで、塔の前の鶴は鶴の燭台で、唐獅子の香炉、花瓶と合わせて三具足が据えられています。奥宮を一回りしてから登って来た石段を降りていきます。

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行きには気づかなかったのですが、参道の横から御本社などを見下ろせるんですね。

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石段をどんどん下りて再び眠り猫のある坂下門(坂の下という意味がわかりました!)をくぐると、脇の祈祷殿では結婚式が行われていました。この後、御本社の中に入ってみましたが中は撮影禁止。また工事中で足場で外部との視界が遮られていました。

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陽明門をくぐって下界に出て、元来た道を戻りますが、時間もだいぶいい頃合いとなってきたので、観光客も増えてきました。

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表門を出ると、先ほど近くで見て巨大だった石鳥居が小さく見えるほど広い参道が東照宮の大きさを感じさせますね。約1時間東照宮を見物できましたが、ハードな石段もありいい運動でした。

最後に駐車場に戻るところにあるセット券を買ったので宝物館に立ち寄ります。家康所縁の品々が保存され、また陽明門を紹介したCG映像などをゆったり楽しみました。お決まりのお土産屋さんもあり、普段は素通りするところですが、ちょっとグッときて思わず買ってしまったのがこちら。

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家康公直筆の「堪忍」という言葉を色紙にしたもの。堪忍が肝要な訳ですね(笑)



さて、東照宮を堪能して、駐車場で車に乗り込み出口に向かうと、駐車場出口から神橋のある東照宮正面まで、延々東照宮駐車場に入ろうとする車列で大渋滞。そう、この日は日曜だったんですね。時間もお昼前ということで観光客が溢れる時間帯です。早めに入ったので渋滞を免れました。

そろそろお昼ということで、いつものように食べログでこの辺りで評価の高いお店を探して入ります。向かったのはこちら。

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食べログ:魚要

東照宮から日光駅の方に戻ってしばらくのところにあるお蕎麦屋さん。ゆばそばが名物とのこと。

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とりあえずビールと行きたいところですが、ドライバーゆえそうもいかず、オールフリーで喉を潤します。東照宮で結構歩きましたので、オールフリーでも喉に染み渡ります(笑)

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思わず頼んでしまったのが、日光産の塩漬けしていない生わらび。メニューに「ビールのおつまみにもどうぞ!」とあるのにビビットに反応してしまいました。これが実に美味い。オールフリーのおつまみにも最適です(笑)

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そして、もちろんゆばそばを注文。暖かいのと冷たいのを選べますが、迷いなく冷たい方をセレクト。すると巨大な氷が乗ったぶっかけスタイルで登場。ゆば巻きが4つゴッツリ乗って出てきましたが、2つはゆばの中にゼンマイを巻き込んだもので、これも美味い。ゆばは日光の老舗ふじやのゆばを使っているそう。

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そしてもう一つはちたけそば。こちらはざるそばを暖かいつゆでいただくもの。ちたけの香りが実いいい感じ。もちろんそばも香り良く、どれも満足できるもの。東照宮散策の疲れが取れる美味しいお昼でした。



さて、お腹も満ちたところで、次なる目的地に出発です。この日は川治温泉泊まりですが、まっすぐ向かえば小一時間でついてしまいます。どこで寄り道するかと思案して、川治温泉の奥にある川俣温泉を目指すことにします。川治温泉へは鬼怒川温泉経由で行くのが普通でしょうが、川俣温泉ということで、霧降高原経由で行くことに。

魚要から日光街道を下って東武日光駅の手前の交差点を左折し、霧降高原に向かってどんどん山を登って行きます。別荘地のようなところをどんどんくねくねと登って行くと、先ほどまで陽がさしていたものが、霧が出てきました。途中一瞬前が全く見えないほどの霧に包まれちょっとびっくり。流石霧降高原です(笑) 霧がかかったのは一部だけで済んで、すぐに視界も確保でき安堵。

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かなり登って、六方沢展望台というところで一休み。ちょっと霞がかっていますが、遠くにゴルフ場や日光市街が望めます。霞がはれればかなりの絶景ポイントでしょう。ちょっと休んですぐ出発。このまま川俣温泉に行くよと言いつつ車を進めると、正面に何やら牧場らしきものが見えてきます。看板には「大笹牧場」とあります。嫁さんに「このまま温泉行くよ」というと。「ソフトクリーム食べる!」とすでに決定事項のように通告されます。「それって、牧場寄るってこと?」と聞くと「寄る!」。ということで牧場立ち寄りです。

日光霧降高原大笹牧場

これまでの道の空いている感じが嘘のように駐車場には多数の車が止められ、人も大勢、屋外で食事などを楽しんでいます。道すがらなぜかBMWの車とすれ違うことが多かったんですが、駐車場にBMWのコーナーがあり車の展示などが行われていたところを見ると何らかの集まりがあったんでしょう。多くの車で満杯の駐車場の奥に車を停め、トボトボ歩いてお目当のソフトクリーム売り場に向かいゲットしたのがこちら。

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ミルクたっぷりのソフトクリームですが、個人的には背後で炭火で焼かれたイワナの香ばしい香りの方に気を取られます。先ほどゆばそばをいただいてきたばかりでお腹にイワナの入る隙間もなく、やむなく断念。嫁さんとソフトクリーム舐めていると看板を抱えたスタッフが寄ってきてドローン体験しませんかとの宣伝。牧場の広さを利用してドローンを飛ばして遊ぶアトラクションのようです。色々遊ぶものがあってここは家族連れにはなかなかいいところですね。

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もちろん牧場ですので、遠くに牛がのんびり寝そべる姿も見えます。広大な敷地で飼われる牛はいいねなどと思っていると嫁さんは、乳牛はいいけど肉牛はかわいそうと乳牛と肉牛の運命の違いを考察中。男と女は思考回路が違いますね(苦笑)



さて、ソフトクリームで嫁さんのメンテナンスも終了したので、一路温泉を目指します。霧降高原を抜けて北上すると、今度は川治温泉と川俣温泉を結ぶ道に出ます。左折して川俣温泉を目指そうとすると右手にダムが見えるではありませんか。しかもカーナビの地図をみるとこのままいくとダムには寄れないようですので、慌ててユーターンして、バイパスから旧道に戻りダムに立ち寄って見ることに。我々の旅はいつの頃からダムに立ち寄ることが掟となっており、一部読者の方からはもダムへの立ち寄りを期待する圧力がかかっておりますので(笑)

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たいして大きなダムではなく、駐車場もなく道幅の広いところに車を停めて車から降りると、すぐに看板がありました。なになに? 看板には「鬼怒川発電所黒部ダム」とあります。もちろんあの黒部ダムとは異なりますが、ちょっと気になる名前ですね。

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ダム便覧:黒部ダム(栃木県)

調べてみると黒部ダムとの名称はこちらが元祖。しかも日本初の発電専用コンクリートダムとのことで大正元年竣工と由緒正しいもの。先の看板は改修工事時のもので改修工事自体は平成元年に終わっています。何となく由緒正しいダムということで、それなりの満足感がありました。

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しばし足を止めたので、再び車を西に走らせ川俣温泉を目指します。車中でどこの温泉に入ろうかと調べていくと、川俣温泉には川俣湖温泉と川俣温泉があるとのこと。まずは行ってみなければわかりませんので、途中車のすれ違いも難しそうな箇所がある中、どんどん西にくねくね道を進みます。山奥感が盛り上がってきたのは、2度ほど蛇が道を横断しているところに遭遇したから(笑) もう少しでのし蛇にするところでした。

しばらく走って川俣湖に近づくと、「川俣ダム 瀬戸合峡」の看板に出くわします。もちろん、ダムがあるということで立ち寄ってみることに。ところがこの川俣ダム、工事中で近づくことができないようなので、ちょっと先の瀬戸合見晴休憩舎というところまで行ってみます。

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見晴舎には古びた売店があり、車を降りてみるとまさにダムを見下ろすことができます。ダムはまさに工事中。またダムの前には吊り橋がかかっていて、興味をそそられますが、工事中で行けるかどうかわからないリスクもあり、今回は見送ることにしました。

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駐車スペースの横には国土交通省関東地方整備局鬼怒川ダム統合管理事務所川俣ダム管理支所による近隣の案内地図があり、このあと目指す川俣温泉あたりの様子がわかるようになっています。

ダムの様子もわかったので、車に乗り込みさらに進むことにしました。するとしばらくで川俣湖温泉の上人一休の湯が道の脇にあり、営業中の看板をみて、まずは一湯確保(笑)。さらにくねくね道を進むと川俣湖畔に出て、橋を渡ってしばらくいくと今度は川俣温泉の旅館街に出ます。ちょっと止まって調べると、温泉街の国民宿舎が立ち寄り湯を営業してそうということがわかり、温泉の目星はついたため、せっかくここまで来たので、この道の最西端、女夫渕温泉まで行ってみることにしました。

10分ほど走ると、女夫渕温泉駐車場につきます。一般車両が入れるのはここまで。ここから先はこの奥の宿の車しか走れません。この奥に八丁湯、加仁湯、日光沢温泉、手白沢温泉などがあります。またちょっと前までここに女夫渕温泉ホテルがあったとのことですが、今は跡形もなく整地されてしまっていました。今度は八丁湯などに行ってみたいと思いつつも、奥鬼怒最深部まで到達した満足感もあり、この日はこれでユーターンすることにしました。

来たくねくね道を戻って、先ほどやり過ごした川俣温泉の国民宿舎に寄ってみます。

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日光国立公園・川俣温泉 国民宿舎渓山荘

女夫渕温泉から戻る県道23号線から案内看板に促されるままに細い坂道を降りていくと、渓山荘に突き当たりました。宿の前には車は1台もなく、何となく嫌な予感がしますが、車を降りて中に入ってみると、宿の人がいました。この日は日曜。おそらく土曜の夜宿泊したお客さんがはけて誰もいないのでしょう。この日は休むつもりだったようですが、日帰り入浴は男湯を夫婦で貸切で使ってくれればオッケーということで入浴可となりました。

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お風呂はロビーから階段を降りたところ。

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ロビーも廊下も脱衣所も綺麗に清掃されていてなかなか。宿の人から内風呂は熱かったら水でうめていいよと言われ、入ってみますが、おそらく温度は45度くらい。私には適温(笑)、というか熱めの風呂で実に気持ちいいですね。単純泉ですがほんのりと硫黄の香りが漂い、お肌もすべすべするなかなかいいお湯。

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露天風呂にも入りましたが、こちらは温度調節厳禁ということでしたが、こちらはやはり少し温度が低く、ちょっと入って内湯に戻りました。やはり内湯の熱さがいいですね。のんびり湯を楽しんでドライブの疲れを取ることができました。



川俣温泉から、さらに東に戻って、先ほどやり過ごした川俣湖温泉の上人一休の湯ですが、時間に余裕があるため、「ここも入っていく?」と嫁さんに聞くと、「入ってく!」とのこと。

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5秒で栗山:川俣湖温泉 上人一休の湯

なぜか建物は懸造り。コンクリート製ではありますが、まるで清水の舞台のように建物が浮いている構造。

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建物左脇の階段を登って裏側に入口があります。

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なかなか立派な佇まいです。

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こちらはアルカリ性単純泉。温度は先ほど入った渓山荘より低めですが、入ったあと手がすべすべになるのはアルカリ泉の特徴ですね。男風呂は先客はなく、後から一人入って来ただけなのでほぼ貸し切り。露天風呂で風を楽しみながらぼおっとして、再び疲れを癒しました。

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嫁さんが上がってくるのを待つ間、温泉の向かいの家の前の花を楽しみます。




川俣温泉、川俣湖温泉で温泉を二つ楽しんで、時刻は15時半くらい。そろそろ宿に向かう時間となりました。この先に茶色の湯が楽しめる開運の湯というのがあるようですが、またの機会にすることにして、一路東の川治温泉を目指します。ここから川治温泉までは30分ほどの距離。あと少しというところで、また気になるものが、、、

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ダム便覧:川治ダム

そう、ダムです。車を停めて写真をパチリ。こちらは川治ダム。ちょっと写真を撮っただけでやり過ごしましたが、何とアーチ式で国内4位の堤高(140m)をもつダムだそうです。堤高1位は富山の黒部ダム(笑)

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ダム湖は八汐湖というそう。曇天のせいか水の緑色が深く見えますね。この日温泉立ち寄りが2箇所ですが、ダム立ち寄りが3箇所。どちらが目的かわからなくなって来ました(苦笑)

色々ありましたが、どうやら無事にこの日の宿泊先である川治温泉の宿に辿りつけそうです。(その2に続く)





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テーマ : 国内旅行
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【番外】初春の伊豆紀行

先日伊豆に1泊旅行に出かけました。このところ年度末で仕事がかなり立て込んでいる上に、ブログの記事もあまり書いていない状況のため、旅行記を書かずにスルーしていたところ、「旅行記書かないの、、、」とのプレッシャーがかかり、、、多忙な中、旅行記を書くことに相成りましてございます(笑) いつものパターンですので純粋なハイドンファンの方は華麗にスルーしていただけますようお願いいたします。



このところ母親の介護と仕事でドタバタとした毎日を送っておりますが、最近は月に何回かショートステイを利用して母親も何日間か介護施設に預かってもらい、こちらも少し負担が減っております。母親を旅行に連れ出すのもだんだん難しくなってきたため、前回の旅行も日頃母親の介護で世話になっている叔母と嫁さんと3人旅でした。

2月は普段付き合いのある友人2人が誕生日ということで、いつもだったらどこかで食って飲んでということになるのですが、今回は勢いで1泊旅行に行こうという企画になりました。生憎2人のうち1人は都合がつかずということで企画自体が流れることになるはずでしたが、、、旅行のために母親のショートステイやら色々段取りをとってきていたので、なぜか友人1人と叔母を連れ出して4人旅にするというアドリブ企画に変更したところ、ご両名ともにご賛同いただき、今回は友人の誕生祝いに叔母と我々夫婦合わせて4名の旅行と相成りました。嫁さんの方も普段は介護の負担がだいぶありますので、息抜きが必要だったのでちょうど良い機会となりました。

ということで、またまた内輪の旅行記におつきあいください。

出かけたのは2月第3週の土日。目的地は伊豆下田の弓ヶ浜。そろそろ河津桜の季節ということで、週末の伊豆方面の宿は結構埋まってましたので、嫁さんがこの旅に合いそうな宿を探して予約したのが弓ヶ浜だったということで行き先も決定。1泊なので特に旅程も定めず、気まま旅ということでスタートしました。

いつものように朝早くに自宅を出発。新宿で叔母をピックアップ、そして首都高で鈴ヶ森まで行って友人をピックアップ。いつもは東名にすぐ乗るんですが、この日は羽田から首都高に乗って横浜新道、保土ヶ谷バイパスと大学生時代に馴染んだ道を久しぶりに通って町田から東名に合流します。伊豆に行くには小田原厚木道路で海岸線を行くか、沼津まで東名で行くかのどちらかですが、事前に調べると河津桜のシーズンは伊豆海岸線は大渋滞するとのことででしたので、とりあえず厚木で小田原厚木道路に入らず、そのまままっすぐ進みます。

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途中、中井パーキングエリアで一休み。朝早く出たのでまだ8時くらいです。お昼をどこで食べるかを考えて、まだ時間が早いため立ち寄りスポットを思案。天気も良いので大井松田で降りて、少し散歩することにしました。

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大井松田インターが近づくと、富士山が眼前に。富士山をみると嫁さんはiPhoneを向けてシャッターを切るようにプログラムされれてます(笑)

インターを降りて、大井松田の市街から明神ヶ岳の方に登って行くと15分ほどで走って向かったのがこちら。

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曹洞宗 大雄山最乗寺

この辺りでは道了尊の名で知られる大雄山最乗寺。開創以来約600年の歴史をもつ関東の霊場とのこと。2013年に来たときも記事にしていますが、私は何度も来ている名刹。大雄山については下のリンクをご覧ください。

2013/04/27 : 旅行・温泉巡り : 【番外】連休初日に大雄山と箱根路へ−1

叔母も友人も未踏ということと、我々の旅は人の少ない散策スポット狙いということでこちらに寄ろうということに。駐車場についたのがまだ朝の8:30ということで人もまばら。天気もいいのでちょっと散策です。ここは奥の院まで行くには長い階段の直登があり、叔母にはちょっとハードということで、勝手知ったる我々は、階段ではなく裏道を通って奥の院まで行く、逆回りで参拝することに。

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駐車場の脇からなだらかな坂を上がって行くとすぐに慧春尼堂(えしゅんにどう)というお堂があります。ここは普通は奥の院からの帰りに最後に見るお堂。開山した了庵慧明禅師の妹の慧春尼様の石像が置かれ、願いを叶えるために紅白のたすきがかけられているとのこと。

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慧春尼堂から軽自動車くらいなら登れる舗装された急坂をしばらく登って行くと、樹齢が想像できないくらいの杉の巨木に巡り会います。幸いこの時はまだ花粉の飛散はまだ少なかったので、生命の危機には至りませんでした(笑)

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しばらく登ると奥の院の裏に出ます。この時点でまだ9時前。奥の院の横にはお守りなどを売る小屋があるのですが、人気がありません(笑)

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そして奥の院から本来登ってくるべき階段を見下ろします。叔母も友人もこの階段を下から眺めたら登る気にはならないので、逆コースでよかったと安堵しています。やはり階段よりも坂道の方が幾分かは楽ですね。

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ただし、下りも膝にくるんですね(笑) 手すりにつかまりながらそろりそろりと降りていきます。

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半ば過ぎまで降りて来たところで上を仰ぎ見るとこんな感じ。やはりこれを登るのはなかなか大変ですね。

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途中、石段の左右に天狗の像が立っています。こちらは左側の烏天狗。

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石段を降りきって、しばらく行くと様々な大きさの鉄の高下駄が。高下駄は天狗の履き物ですが、左右一対揃って役割をなすことから夫婦和合の信仰があるとのこと。昔は実際に履くことができたんですが、今は鎖で囲われています。

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高下駄の横には御真殿(妙覚宝殿)で、あたりは杉の巨木に囲まれ荘厳な雰囲気。この横にある寺務所で母親の土産に葉うちわを買いました。

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そしてしばらく降りて行くと、結界門となります。逆に回って来たので、この門より内が浄界となります。

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結界門をくぐって浄界から下界に戻ります(笑) 下界から見るとここにも左右に天狗の像。門の前には橋がかかり、橋の両脇は一般の人も通れますが、中央は木の柵がしてあります。この中央部は白装束を身にまとった修行僧が道了様へのお供えをする時に使用するとのこと。

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結界門からさらに降って行くと堂塔の数が増えて来ます。左には鐘楼、多宝塔、開山堂、右には清水が流れ出る金剛水堂。此方は金剛水堂。清水を口に含んで疲れを癒します。

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こちらは鐘楼の前にある手水場。注ぎ口が双頭の龍になっていて、厳かな印象。

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そして、ようやく本堂まで来ました。この並びの奥に歩き始めた駐車場があります。

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随分歩いた気になりましたが時計をみると30分ほどの時間でした。奥の院まで行きましたので、結構いい運動になりましたね。この時点でまだ9時半くらいなので観光客もまばら。時折法螺貝の音が聴こえて、ここが修行の場であることに気付かされます。ということで駐車場に戻って出発。

子供の頃にきたときは電車とバスを乗り継いできましたので、駐車場の下にあるバス停で帰りのバスを待つ間、お土産屋さんで時間つぶしするのが楽しみでした。 昔は大雄山のイコンである葉うちわの葉の形をした20cmはあろうかという巨大なお煎餅が名物であるの思い出して、皆に話すと、それは見てみたいということで、駐車場からバス停に差し掛かったところで車を降りてお土産やさんに入って見ます。ところが、お土産屋さんによると、そのようなものはこのところ見たことがないとのこと。私が子供の頃きたのは小学生くらいですので、今から50年近く前。もうそうした大きなお煎餅を焼けるところがないのでしょう。代わりに手に入れたのがこちら。

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昔は上のパッケージの大雄山と書かれた上の赤い葉っぱの形の巨大な煎餅があったんですね。代わりに手に入れたのはイナゴ。日本酒のつまみにいいんですね(笑)



ということで、大雄山を後にして、そろそろ昼食をどこでいただくかを考える時間。ということで、2015年に母親と叔母の誕生祝いで伊豆旅行に出かけた時に叔母もおとづれている修善寺の中伊豆ワイナリーを目指すことにしました。

いつも通りGoogle Mapsに行き先をセットすると、大雄山から大井松田市街に出る前に広域農道に入るようにとのこと。まあ、言うことを聞いた方が速く着くのはわかっていますので素直に従い、大雄山から細かい農道、別荘地などをクネクネ走りながら行くと、なんと風祭の鈴廣かまぼこの里の横に出ました。ちょうど小田原市内の渋滞を回避したことになります。そこから箱根新道に入り、芦ノ湖近くの箱根峠に出て、そこから伊豆スカイライン方面に進みます。

伊豆スカイラインに入るとすぐに料金所があり、先払いということですが、目的地の中伊豆ワイナリーに行くにはどの出口で降りるか把握していませんでしたので、料金所の方に尋ねると亀石峠で降りるようにとのこと。幸いこの日は、風は強かったんですが天気は良く、走り出すと絶景が続きます。十国峠で一休みして、しばらく走ると富士山を望む眺望の良い休憩スペースがありましたので車を降りてみます。

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車の駐車スペースの横にウッドデッキがあり、出てみるとまさに絶景。

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すぐ横の案内看板によれば、下に見えるのは氷ヶ池という池とのこと。右手前の山は箱根駒ケ岳。

絶景を味わったので、車に戻って伊豆スカイラインを先に進みます。氷ヶ池を出ると韮山峠、山伏峠と出口が続きますが、なんとGoogle Mapsはその先の亀石峠ではなく山伏峠で伊豆スカイラインを降りるようにと指示してきます。こういう場合、下手をすると車が通れない道などを案内してくるケースもあるため逡巡しますが、今回はGoogle Mapsのいう通りに山伏峠で降りてみます。

伊豆の山中の一般道をクネクネ走りながらしばらくすると、どうやら無事に中伊豆ワイナリーに着きそう。徐々に見慣れた景色になり、広大な葡萄畑にたどり着きました。



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中伊豆ワイナリーヒルズ

シダックスグループが経営する中伊豆ワイナリー。創業者の志太勤がカリフォルニアのナパバレーのオーパス・ワンに憧れてそっくりにつくったものというのは前回訪問時に知り、ちょっとびっくりしました。もちろん世界レベルのオーパス・ワンに比べるにはワインの質はまだまだでしょうが、整然とした葡萄畑とこのシャトーの作りなど志の高さはなかなかのものです。レストランも落ち着いて美味しい食事ができるのがわかっておりましたので再訪することにした次第。

時刻はお昼ちょうどで駐車場には結構な数の車が停まっていました。シャトーの建物に入ると1階のお土産売り場には観光客の姿がちらのほら。この日は朝早く旅に出て、朝は車中のおにぎりのみでしたので、お腹はいい具合に減っていますので、すぐに3階のレストランに行ってみます。

幸い、すぐに席に案内され、待つことなくランチにありつくことができました。ランチコースもありましたがパスタのセレクトが限られるため、それぞれパスタを選んでサラダ・スープ・パン・コーヒーをつけることに。

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それぞれ好きなパスタを選んで注文すると、すぐにサラダとスープが運ばれてきました。

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スープは人参のポタージュ。

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パスタは4種類頼んで取り分けていただきました。こちらはゴルゴンゾーラとくるみのクリームソース。叔母にはちょっと濃厚すぎました(笑)

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以前もしらすのパスタが美味しかったので頼んだ、駿河湾産しらすと季節の野菜のペペロンチーノ。

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こちらはブロッコリーのラグーソースアンチョビ風味。

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そしてこちらが、国産牛すじ肉のボロネーゼ。どれもしっかりとした味付けで美味しくいただけました。

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ゆっくりと食事を楽しんでリラックスしたので、地下のワインセラーに行って見ます。膨大な数のワインボトルが保管されていますが、おそらく半数以上はオーパスワン! そのほかのワインも目の眩むような値段がしそうなものばかりです。オーパスワンに惚れ込んでいるのが良くわかります。

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もちろん、お土産で最近リリースされたというマスカット・ベリーAを仕入れて、帰ってからいただきました。昔はベリーAはさも国産ワイン的な味が好みではなかったんですが、色々飲むうちにこれはこれで深みもあるということで、各地でベリーAを仕入れて飲み比べています。ここのもフレッシュな香りがよく出ていてなかなかよかったです。

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外に出てみると、風が強かったですが、空は快晴。葡萄畑は葉が落ちた幹のみでしたが、手入れは行き届いていて、整然とした畑が広がっています。この畑に葉が芽吹いて葡萄の実が成るのを見るのはさぞかし楽しいでしょうね。



中伊豆ワイナリーで2時間ほどのんびりしたので、そろそろ目的地に向けて出発です。ここは修善寺の近く。一旦修善寺近くまで山を降りて、そこから狩野川沿いに南下。湯ヶ島温泉に浄蓮の滝、天城トンネル、河津七滝ループ橋などをやり過ごして南伊豆に入ります。上河津からは細いクネクネの下田街道に入り、先日も行った蓮台寺温泉経由で下田に。どこにも立ち寄らずに(笑)下田市街をスルーして2時間ほど走って目的地の弓ヶ浜に到着しました。

弓ヶ浜は父が生きていた時に家族で泊まった最後の旅行で訪れた場所。釣りが好きだった父のことを考えて宿を取りました。この日の宿は弓ヶ浜の海岸より少し奥の宿でしたが、まずは港に行って見ます。

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弓ヶ浜の西端、青野川の河口に船着場があり、漁船や釣り船などが係留されています。海の景色ですね。風にも潮の香りが乗っています。

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青野川沿いには釣り船やダイビング用の船が多くつながれています。この船にはハンマーヘッドシャーク、シュモクザメの絵が描かれているのでダイビング客を乗せるのでしょう。

南伊豆とはいえ風が冷たかったので、海の空気をちょっと味わっただけで終わりにして、この日の宿に向かいます。

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南伊豆弓ヶ浜温泉 くつろぎの御宿花さと

浜から戻って、弓ヶ浜の入り口にあたる新湊橋の交差点のすぐ脇の細道を入ったところにある宿に到着です。この宿は嫁さんがネットで料理自慢の宿を探して予約した宿。もちろん温泉も重要なポイントですね。

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宿について、一休みしたところでまずは温泉です。駐車場には車が多数止まっており、先客もあるようですが、男風呂に入るとどなたも入っておらず貸切り状態。ということで内風呂をパチリ。さっと湯を浴びて入ってみると温度は40度くらいで私にはちょっとぬる目。口に含んでみるとかなりの塩分。海のそばの温泉といいうことで塩化物泉ですね。この日は東京、しかも新宿と大森を経由して下田まで250km以上の道のりを運転してきましたので、程よい以上に疲れておりますので、温泉でのんびりすることでリフレッシュ。やはり温泉はいいですね。外には露天風呂がありますが、そちらはさらにぬる目なので、風情を楽しむだけでさっと上がりました。

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上がって部屋に戻ると嫁さんたちはまだ戻っていません。窓から外を眺めると、そろそろ夕暮れ時。時刻は17:00を少しすぎたところ。右に見えるのが、先ほど通ってきた新湊橋。川は青野川。左側が河口で先ほど船着場を見てきたところ。景色を眺めているうちに嫁さんたちが戻ってきました。そうこうしているうちに楽しみにしていた夕食です。

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夕食は1階の食事処で。その前の部屋にはお土産にできる陶器などが並んでいます。食卓の準備が整うまで器などを見てのんびり。窓際には陶器製のランプシェード。これはなかなか雰囲気がありますね。

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食事の用意が整って席に案内されました。目の前にはお品書きと食前酒の梅酒がおかれています。料理のコースを含めた予約は嫁さんがしていますので、ここで初めて食事内容を知るわけですが(笑)、なかなか豪華なコースです。

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最初の皿、口取は右から金目鯛と百合根のかぶら蒸し、キンカン、伊豆牛ローストビーフ。料理は並んでいますが、頼んでいたビールがまだきません(笑) 叔母はビールを一口飲まないと箸が進まないようで、ビールを待ちます。

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そしてようやく生ビールがきて、皆で乾杯してグビリ。これでようやく箸に勢いがつきます。

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一口食べてお腹が落ち着くと、絶妙なるお椀が。れんこん餅と白身魚のお椀。ゆずの香りがスッと鼻に抜けます。

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なんだか、出される料理のリズムの絶妙さが心地よく響いてきました。続いてお造りは旬の地魚。もちろん金目鯛が名物ですので、最初にいただきます。脂ののった甘みが口の中に広がります。たまらず日本酒を注文。

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お酒は「伊豆の地酒下田美人」。蔵元は修善寺の万大醸造というところ。調べてみると中伊豆ワイナリーの近くでしたね。ほんのり甘みの乗った叔母好みのお酒。金目鯛に合いますね。

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お酒をチビチビやりながらお造りを楽しんでいると、今度はこのコースの目玉の伊勢海老が運ばれてきます。4人のコースなので伊勢海老2つと後で供される伊豆牛2つと分けて発注(笑)。この新鮮さ伊豆ならではですね。こちらも実に新鮮で甘みが口に広がります。

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なんだかこれでもかとばかりに次々と料理が供されます。続いて出てきたのがせいろ蒸し。蓋をあけるといい香り。金目鯛と冬野菜のせいろ蒸しで、野菜の下に金目鯛が隠れています。刺身でよし、蒸してよし、見事です。

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この日のハイライトのサザエ。これはもともと友人2人の誕生日ということで予約した誕生日プランなので2つ出てきます。東京では見たこともない巨大な殻に、新鮮なサザエが盛り付けられています。この歯ごたえが素晴らしい。コリコリというレベルを超えてます。磯の香りに圧倒されます。

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そろそろご飯物かなと思っていると、今度は伊豆牛のヒレステーキが2つ。ワインが頼みたくなりましたが、ぐっと我慢(笑)

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結局我慢できずに下田美人を追加!

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まだまだご飯にならず、今度は伊勢海老の和風グラタン。和風だけでなくちょっと濃い味のものもということでしょう。量も適度だったのですっといただけました。

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そしてようやくご飯にたどり着きました。土鍋で炊いた金目鯛ご飯に伊勢海老の味噌汁。完璧です。完璧にお腹いっぱい。普段少食な叔母は料理を残しながらペースメーキングしてきましたが、この辺りですでに適量を超えてました(笑)

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みなさん当然のように最後のデザートはペロリと行くんですね。18時から始まった夕食でしたが、お酒とおしゃべりを楽しみながらここまできて、気づいてみるとそろそろ21時近い時間。間延びした感じは全くなく、一品一品楽しんでいただいたのであっという間でした。

部屋に戻ってテレビを見ているうちにうとうと。気づいてみると0時くらい。やおら温泉に行って汗を流して休みました。



翌朝は風の音で目覚めたほどの強風。天気は幸い悪くありません。もちろん温泉に行ってシャキッとしていざ朝食です。

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朝食はこちらも伊豆らしくアジの干物ということで、なんとなくホッとした気分でしたが、、、

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ジュレで味付けした金目鯛がきました(笑) やっぱり新鮮な金目鯛は美味いです。こちらの宿は料理は女将さんが作っているということで伊豆の名産品づくしの文字通り料理自慢の宿でした。幸い叔母も友人も満足していただいたようで、この不思議な組み合わせの旅も一応格好がついた形ですね。

部屋に戻って荷物をまとめて出発です。

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それほど大きな宿ではありませんでしたが、我々の旅にはちょうど良く落ち着ける宿でした。食事よし、温泉良し、宿のみなさんのサービスも良しということで、いい思い出になりましたね。

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宿の駐車場には水仙の花が。1月には爪木崎に水仙を見にきたばかりでしたが、これは遅咲きの水仙でしょう。爪木崎の水仙とは花の形が違いますね。

宿のスタッフに見送られて出発しますが、走り出すとなんだか車のエンジン付近からキーキー異音がします。しばらく様子を見ても異音は鳴り止みません。ちょっと嫌な予感がして、車を停めてボンネットを開けてエンジン周りを見ても何も異常なし。しかも止まっているときは異音はせず、走り出すと異音。なんだか原因もわからないのでしばらく様子をみることにしました。

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昨日港にちょっと立ち寄りましたが、改めて弓ヶ浜に出てみようということで、キーキー音を鳴らしながら、浜まで行って見ます。車から降りると、美しい砂浜に見とれた友人がテクテク波打ち際まで歩いて写真を撮っています。

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朝日を浴びてなかなかいい景色、、なんですが、車のキーキー音がちょっと気になって落ち着きません(笑) この状態でロングドライブもなんなんで、宿に置いてあったチラシに記載してあった近くの下賀茂温泉のさくら祭りの会場に行ってみることにします。弓ヶ浜から下賀茂温泉までは車で10分もかかりません。弓ヶ浜は静かでしたが、下賀茂温泉のさくら祭りは賑やかでした。駐車場にはかなりの数の車がとまり、屋台なども出てちょっとお祭り気分。駐車場入り口で「第20回みなみの桜と菜の花まつり」というパンフレットをいただき散策開始です。

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さくら祭りの桜とは、河津桜でした。もちろん本場は東海岸の河津。こちらは河津よりも少し南ですが、訪問時はまだ1〜2分咲きくらい。それでも桜の花は人を呼ぶ魅力があるのでしょう、やっぱり見にきてしまうんでしょうね。ここは弓ヶ浜に注ぐ青野川の上流。川沿いの土手に植えられた桜がメインで、河津と同じ感じ。

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また河川敷には菜の花も植えられていて、仰ぎ見るとピンクの桜、足元は黄色い菜の花、そして空はブルーと見事な色合いになるわけです。

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我々が行ったときはこんな具合でしたが、これが桜が見頃を迎えると、まさに空がブルーとピンクに染まるわけですね。

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河川敷にはびっしり河津桜が植えられ、見頃を迎えた頃にはさぞかし美しかろうと想像しながら、30分ほどでしたが河川敷の散策を楽しみました。時刻は10時を少し回ったところ。車に乗り込み、再びキーキーいう車を運転しながらこの先どうしようかと思案しながら下田市街に向かいます。下田市街に入れば車のディーラーがあるはずですからちょっと見てもらうこともできるかもしれません。

ということでしばらく走り続けているうちに異音も徐々に小さくなり、それほど気にならなくなってきました。おそらく昨夜の強風でタイヤハウスに何か挟まっていたのではないかと思い始め、下田市街に着く頃には異音はしなくなっていましたので、そのまま走ることにしました。

次なる目的地をどうしようかと車内で詮議します。車に多少の不安があるため、少し早めに帰った方がよかろうと思いつつも、昼をどこで食べるか、温泉もいいなどと言いながら下田から伊豆東海岸を北上して行きます。するといつも通りがかって入ったことのない温泉に差し掛かり、寄ってみようかということになったのがこちら。

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DHC赤沢日帰り温泉館

伊豆高原の少し手前の赤沢にある温泉施設。絶景露天風呂が名物と聞き、最初は乗り気でなかった叔母も興味を持ったよう。日帰り温泉にしてはちょっと値段が張りますが、お風呂は高級旅館並みの設備でなかなか快適。私もここは初めてでしたが、露天風呂は素晴らしいですね。伊豆東海岸から突き出た崖の上の建物の最上階とその一つ下の階がお風呂になっており、露天風呂はまさに絶景。しかも湯温が43度くらいと悪くありません。ぼおっと海を眺めながら湯に体を沈めてのんびりできるので実にくつろげます。そしてサウナと水風呂もあるのもグー。私は露天と水風呂を3往復して昇天(笑) やはり水風呂はいいです。

1時間くらいとの申し合わせで、少し早めに上がると、すでに嫁さんたちは上がってました。私は水風呂が気に入ったので普段より長湯だったようです。

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施設の目の前の桜は河津桜のように見えますが、河津より北にあるにもかかわらず、花の咲き具合はこちらの方が進んでます。種類が違うのでしょうね。

風呂ですっきり、車の異音もなくなりすっきりしたところで、今度はランチスポット探しです。この時点で12時をすぎていますが、宿でしっかり朝食をとっていますので、皆まだ空腹ではなさそう。ということで伊豆東海岸を北上し続けることにしました。

このペースだと熱海あたりがよかろうということで、熱海で何度か立ち寄っているラーメン屋さんに行こうとして、店の前に差し掛かると、日曜日ということで何人も並んでいます。これはいかんということで、熱海もスルー。ということで、困ったときはかまぼこの里です(笑)

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そば美蔵 お食事処千世倭楼

熱海を出て小田原が近くなってきたところで事故渋滞。結局かまぼこの里についたのは14時半近くなりましたが、お腹も適度に減ってちょうどよかったですね。こちらのそば屋さんもこれまでに何度か寄ってますので勝手知ったる感じ。お昼の時間帯を外れたのが逆によかったようで、すぐに座ることができました。

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ドライバー以外は地ビール飲み比べセットを注文! 地ビールはここかまぼこの里で作っている箱根ビール。左から箱根ピルス、小田原エール、風祭スタウト。私はノンアルコールビール(涙)で自分をねぎらいます(笑)

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頼んだのは名物のかまぼこのかき揚げ。冷たいお蕎麦とのセットと、

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暖かいお蕎麦とのセット。ようやくお腹も満ちてあとは帰るだけ。ただし、このあと結構な渋滞があるとの情報でちょっとげんなり。かまぼこの里の脇から小田原厚木道路に入り、厚木近くまで差し掛かると、東名は事前情報通りかなりの渋滞。困った時のGoogle Maps頼りということで、帰路をセットしてみると、なんと厚木から圏央道を南下して藤沢に出るようにとのこと。一か八かの賭けに出て、Google Mapsの指示通りに走ると、見事に渋滞を回避して、大森の友人宅、新宿の叔母宅にそれほど時間がかからずに到着することができました。



叔母と友人と我々夫婦という前歴のない不思議な組み合わせでの旅でしたが、結果的には成功裏にミッションコンプリートいたしました。というか、書いてませんが道中腹がよじれるほど笑うこと幾たびもあり、実に楽しい旅行でした。参加者それぞれ息抜きだったり、普段できないことができたようで、ツアーコンダクターとしては何より。これでまたしばらく現実世界で頑張ることができますね。

それより、肝心のハイドンのレビューに一向に手がつかない事態の正常化が急務ですね。ただし3月末まではちょっと繁忙が続きますので過度な期待をされませんように(笑)

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【番外】初冬の中部、関西紀行(その8)

その1へ)

この旅4日目の朝。洲本温泉の宿を出て、時間に余裕があったので、すぐ近くの洲本城に立ち寄ってみたところ、これがなかなか見ごたえがあり存外に楽しめました。そして洲本のスーパーでお土産の調達は完了しました。

この日の目的地は愛知県の温泉とだけ書いて来ましたが、行き先は伊良湖岬にあるホテル。伊良湖岬とは愛知県の南の渥美半島の突端なんですね。この日のドライブは淡路島から伊良湖岬ということで、300km以上の距離があります。ということで事前にいろいろ調べていたところ、伊良湖岬の向かいの鳥羽からホテルのすぐ近くの伊良湖港までカーフェリーが出ていることがわかり、鳥羽経由のカーフェリーで行くということで、フェリーもちょうどいい時間の便の予約を入れておいたんですね。ということで、この日の目標は鳥羽のフェリー乗り場に出航時刻の15:10の20分前の14:50に到着することということになりました。

地元スーパーのマルナカを出たのが10時少し前。そして明石海峡大橋を渡ったのが10時半くらいということで、15時前に鳥羽に着くのは余裕の時間。この日はお昼を名神高速の大津辺りでいただくのがちょうどよかろうという計画だったんですが、大津辺りで一箇所寄ろうと思って当てにしていた三井寺だったんですが、行き先について前夜に嫁さんが、今回京都がなかなか良かったので奈良も見てみたいと言っていたので、急遽奈良に行ってみようという流れになりました。行き先が鳥羽ですので、奈良経由でもそれほどの寄り道にはなりません。

ということで、明石海峡を渡って、第二神明高速に入り、神戸市内に差し掛かると、渋滞が発生。実はGoogle Maps上では神戸市内を避けて、神戸淡路鳴門道を進んで神戸の北側の来た時と同じ道を通るよう案内されていたんですが、その分かれ道の高速道路の標識を読み誤って、第二神明高速に入ってしまったという次第。こちらが証拠。

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Googleのストリートビューの写真をコピーしたものですが、行き先案内で、本来進む直進方向にはには「布施畑」「山陽道方面」、左への分岐は「姫路」「神戸」「大阪」とあり、直進を選択しにくい表示。よく見ると右隅に独立した縦の看板に「北神戸線」とあり、この表示をちゃんと見ていればまっすぐ進めたわけです。この辺は車載カーナビにセットしてあれば車線を間違えることはないのですが、Google Mapsの案内はそれほど丁寧でなく、また時折謎な案内もしてくるので、適度の参考にする程度。関西が地元であれば間違えることはないのですが、こちとら関東人ゆえ、大阪神戸あたりの高速は、関西人にとっての首都高のようにわかりにくいわけです(笑)

ということで、神戸市内から大阪にかけて、30分くらいでしょうか、渋滞による遅れを生じさせてしまいました。この遅れがこの先の旅程に大きな影響をもたらします(笑)

神戸から芦屋にかけての渋滞は程なく解消、西宮北ジャンクションから名神高速に入ります。なんだかこの辺は運転の荒い車が多く、名神高速に入ってすぐの料金所で背後に背後にピタリと車がついてそのまましばらくついて走りましたが、こちらは大人なので流れに合わせて走ります。しばらくすると吹田サービスエリアが見えましたので一休み。1時間半ぐらい走りました。

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吹田を出てすぐに吹田ジャンクションから近畿自動車道に入り、大阪市内を横目にグングン南下。こちらは大阪府警が厳しいのか、皆さんマナーの良い運転で流れよく進みました。そして松原ジャンクションから今度は西名阪自動車道路に入り、東に向かいますが、それほど走らないうちに法隆寺インターなる由緒正しいインターで降り、あとはGoogle Mapsに促されるままに進んで、ようやく法隆寺に到着。そう、奈良に寄るなら東大寺か法隆寺かなとは思っていましたが、東大寺あたりを散策する時間の余裕も無かったため、法隆寺を選んだ次第。

門前のお土産やさんの駐車場に車を停めて、いざ拝観です。

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法隆寺

法隆寺に来たのは高校の修学旅行以来でしょうか、大学時代に来たのかも朧げであまり記憶にありません。もちろん世界最古の現存する木造建築ということですが、今は世界文化遺産という方がわかりやすいかもしれません。もちろん国宝がうじゃうじゃあります(笑) 私自身は法隆寺独特の斗栱や、日本最古のお寺の優雅な伽藍配置を今一度見て見たいとの興味もありセレクトいたしました。

上の法隆寺のウェブサイトは見やすく歴史や伽藍のそれぞれの建物について詳しいので参考になります。

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法隆寺前の参道のちょっと離れたお土産やさんに車を停めたので、参道の松並木に沿ってのんびり歩いて行くと、優雅な屋根の南大門が見えてきました。この南大門も国宝です。創建は室町時代の1438年に、その時の西大門を移築したものとのこと。後年の建築よりもかなり屋根の反りを大胆に使った優美で軽やかな造形。屋根が軽く見えます。

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だんだん近づいていくと屋根の優美なプロポーションが際立ちます。もうこれだけで私は昇天(笑) 法隆寺まで来た甲斐があったというものです。

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南大門の正面に立ち、西院伽藍の入り口である中門が見えるはず、、、 ですが、中門のあるところは仮囲いに囲まれどうやら工事中のようです。法隆寺のウェブサイトによれば、修理が完了するのは平成30年度ということで、もう少し先になります。中門も素晴らしいプロポーションですので、これも見たかったですが、次回の訪問に機会を譲ることにいたしましょう。

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気を取り直して南大門の斗栱を眺めてみると、左右の肘木は一般的なものながら、中央の二つ斗がかなりユニークなもの。肘木の下端が丸みを帯びて実に優美。これはあまり見ないものですし、法隆寺は他の建物が皆有名ゆえ、こういったディティールは実物を見てこそわかるものなので、ちょっと発見気分。

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実際に来て見て驚いたのはその広さ。南大門から中門までの間は塔頭が並んでいたとの記憶はありましたが、記憶ではもっとコンパクトだったような気がしていました。南大門を抜け、中門までの間の参道は実に広々として気持ちがいい空間。

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参道を歩いて少し行った左にある昔の塔頭の入り口ですが、今は法隆寺の社務所の入り口になっています。3段の石段に土壁のしっかりとした塀があり、さりげないところですが実に重厚な作り。なんだか気分が盛り上がります。

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中門を正面に、左に回ったところに法隆寺の拝観入口がありました。なかなかいい拝観料を取られますが、メインとなる西院伽藍に加えて、大宝蔵院、東院伽藍の3箇所を拝観できるようになっているんですね。ということで拝観入口を入ると金堂と五重塔を囲む回廊。この回廊も国宝。屋根の構造もシンプルながら太い木材を組んで実に合理的な構造。梁の優美な曲線と太い垂木の作るリズムが響きあうよう。古の職人の気概が伝わります。

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そして回廊の中を見ると五重塔に金堂。いやいや、ちょっと言葉にはできない感動がありました。我が学生時代の師、井上先生の建築学会賞受賞に至った古代から近代に至る日本建築の空間の変遷を著した名著「日本建築の空間」の記述を思い出し、この法隆寺の伽藍のシンメトリカルな配置こそが日本建築の空間構成の原初の姿ということが、いながらにして体感できます。どこかが正面ということではなく、建物自体が彫刻的に圧倒的な姿で建つことがこの伽藍構成の肝。どこから見られるということを考えて作られたわけではない伽藍配置をその伽藍の中で体感する貴重な経験でした。



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五重塔も回廊の中から見上げてもフォルムの良さを感じられる視点はなさそう。後年の建築がどこからか見た視点を感じさせる配置なのに対し、この法隆寺の五重塔は原初のステューパというかオブジェのような存在感が際立ちます。そして深い軒と飛鳥時代の様式を感じさせる斗栱、本体と後からつけられた裳階の構造の違いなど、キョロキョロしながら周りをぐるりと一周。

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裳階の簡便な板葺きの屋根と、それを支える極度にシンプルな斗栱が印象的でした。

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西院伽藍の一番奥は大講堂。この大講堂は創建当初は回廊の外にあったとのことで、現在の大講堂は正暦元年(990年)に再建されたもので、中にある薬師三尊像はその際に造像されたものとのこと。

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大講堂に入る前に伽藍を振り返って見ると、入口から見たときよりも引きが取れ、離れて見ることができますので、五重塔と金堂のフォルムがこちらから見た方がよくわかります。この辺の伽藍配置が面白いところ。

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大講堂の中では、なんと今後の修理で屋根に葺かれる瓦の寄進を受け付けていましたので、金壱千円を支払って寄進させていただきました。寄進すると瓦に墨で名前を書くことができるんですね。ここに墨で名前を入れますので、今後の修理で瓦を葺きかえると私の名前の入った瓦が法隆寺の屋根に乗るわけです。文化財の保存に協力でき流のは嬉しいこと。以前の旅では出雲大社でも同様の寄進をしましたので、結果的には出雲大社と法隆寺という日本を代表する文化財の屋根を葺くのに協力したということで少々パトロン的気分を味わえるわけです(笑)

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大講堂を出たところで金堂と五重塔をもう一枚。光の具合で表情も随分変わって見えますね。

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そして回廊の列柱。柱の太さと間隔が実に優雅なリズムを刻みます。そしてここでも昔来た時のイメージよりもずっと広さを感じさせます。

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実際に回廊を歩くとこのような感じ。今回中門は修理中でしたが、本来参拝する際は中門から大講堂がまっすぐな動線になりますが、この回廊があるということは中門から回廊を通って大講堂に行くのことで、金堂や五重塔は周りから眺めることを想定したのでしょうか。そのように考えると何と無くこの伽藍配置も合点が行きます。この後金堂の釈迦三尊像などをちらりと拝んで、西院を後にします。

ゆっくりと見物しているうちにちょっと時間が気になってきました。西院を見終わった時点で12:30。ちょっとiPhoneで鳥羽のフェリー乗り場までのドライブの予定を確認すると、なんだかかなり危ない時間であることに気づきました。この後、優美なお姿の百済観音像や玉虫厨子のある大宝蔵院や夢殿のある東院伽藍までゆっくり見物する時間はありませんが、ここまで来てスルーするわけにも行かず、フェリーはキャンセルすることにして、法隆寺の見物を続けることにしました。今回の旅は全て予定通りというか、予定を前倒しして順調に来ましたが、ここに来て朝の洲本城の後のスーパーでの買い物と神戸の渋滞による遅れが響いて来た次第(笑) まあ、フェリーには間に合いませんが、致命的なことはありませんので、のんびり見物を続けることにしました。

西院伽藍を出るとすぐに大宝蔵院の入り口のサインがあり、細道を少し入ったところに真新しい建物の大宝蔵院があります。ここは法隆寺の重要な美術品が収められた収蔵庫で美術館のようなものですね。西院の入り口でもらった拝観券を見せて、大宝蔵院に入ります。メインの展示物は国宝の百済観音像ですが、他にも玉虫厨子など国宝がゴロゴロあります。やはり百済観音像の優美なお姿は実物ならではのもの。見事なお姿にうっとり。こちらも法隆寺のウェブサイトで展示物が見られますので、そちらをご参照ください。

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大宝蔵院を出るとすぐに食堂と細殿がありますが、これは食堂の妻面。この切妻の妻面の優美なデザインは見事。虹梁という上に反った梁を二重に掛けた二重虹梁という切妻のデザイン。この後東院に行くと、さらに優美な二重虹梁蟇股の傑作、東院伝法堂がありますが、柱と梁と白壁のみの意匠で梁の優美な曲線と直線のコントラストが実に新鮮。ここも見どころの一つですね。

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食堂のすぐ南にある休憩スペースですが、トタン葺きの簡単なものなのに、なぜか屋根は入母屋造り(笑) 出入りの宮大工におまけで作ってもらったものでしょうか。

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時間が押し気味でしたが、東院の方に歩いて行ってみます。広い参道を歩いて東大門をくぐったところ。遠くに夢殿の屋根が見えて来ました。ここでも紅葉は見事。法隆寺に合わせてか色は渋め(笑)

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しばらくで東院伽藍につきます。またまた拝観券を見せて門をくぐると夢殿です。ここが東院の本堂。創建は天平時代とのことですが、現在の建物は鎌倉時代の修理によるもの。近くから仰ぎ見ると屋根の広がりが迫力あります。

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夢殿の基壇に登って周囲をみるとこちらも回廊に囲われています。時間があれば、回廊を一周して夢殿をぐるっと見てみたかったですね。

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夢殿の斗栱。木部には紅色が残っています。現在は古色の渋い印象ですが、創建当時は朱色がきれいな建物だったものと思われます。

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夢殿から北側の舎利殿を見たところ。舎利殿は鎌倉時代のもので重要文化財。西院が非常に広い境内だったのに対し、東院はコンパクト。これが普通なんでしょうし、これでも非常に立派なもの。感覚が麻痺して来ています(笑)

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舎利殿横の紅葉。枝ぶりからすると枝垂れ梅でしょうか。今は紅葉ですが、花のシーズンはまた違った趣があることでしょう。

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急ぎ足で回った東院でしたが、時刻はすでに13時くらい。一応フルコース見て回ったことになります。嫁さんも叔母も意外に広いことに改めて驚いていた次第。ということで、昼食もまだでしたがどこかに入ってゆっくり昼食を食べる時間もないので、門前のお土産やさんで弁当などを買って車中で食べることにしました。

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ということで、来た参道ではなく南の街中を法隆寺の塀に沿って南大門まで戻ります。この辺りの住所は斑鳩町法隆寺1丁目。なんと由緒正しい住所でしょう。聖徳太子のご利益がありそうですね。

南大門の前にはお土産屋さんが並んでいますが、どうやらこの辺りの名物は柿の葉寿司のようです。昼食にちょうど良さそうということで、嫁さんと叔母に買い物を任せて駐車場に車を取りに行き、南大門前でピックアップ。

そして、どうやっても鳥羽のフェリーに間に合わない時刻となりましたので、ここ法隆寺から名古屋方面に出て、三河湾をぐるっと大回りして伊良湖岬まで250km。Google Mapsに目的地を仕掛けていざ出発です。来た時と同様、西名阪自動車道の法隆寺インターに向かいます。ガソリンもそこをついていたので、インター横のガソリンスタンドで満タンにして、いざ長距離ドライブに出発です!

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法隆寺インターから高速に乗ったところで、お弁当です(笑) 嫁さんが買った柿の葉寿司。

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開けるとこんな感じです。これが旨い。柿の葉寿司は東京でもたまに見かけますがそれほど旨いと思ったことはありませんのでさして期待していませんでした。やはり本場物は違いますね。嫁さんも叔母も「美味しいわね〜」と絶賛。時間がなくて選択したお昼でしたが結果オーライでした!

柿の葉寿司を食べ始めたと思ったら、すぐに西名阪自動車道の高速区間は終了して一般自動車道に変わり、しばらくくねくねとした山道になります。ちょうど箱根を超える国道1号のような感じで制限速度は一般道ですが皆さんスピードは結構出て、高速並みの速度で流れています。しばらく走ると伊賀という何やら物陰に忍びの者がいそうな地域に入り、今度はどんどん下っていくと亀山になります。昔はローソクでしょうが今はシャープで有名でしょう。亀山で東名阪自動車道に入りますが、道路の掲示板には、名古屋港あたりで事故渋滞の予告。この日はあまりついていないですね(笑) 事故とあっては仕方ありませんので、そのまま進みます。幸い流れはそれほど悪くなく、ダメージは少なそう。事故渋滞を抜けた湾岸長島パーキングエリアで一休みして、先を急ぎます。

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渋滞を抜けて流れも良くなり、名古屋港を渡る橋の橋脚が次々と見えて来ます。これは飛島と金城埠頭の間にかかる橋。

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こちらは金城埠頭の先の橋。時刻は15時くらいということで、この先の渋滞表示もなく、どうやら夕刻にはホテルに到着できそうです。そのまま伊勢湾岸道路を進み、豊田ジャンクションで東名高速に入り、岡崎を越え、音羽蒲郡インターで東名高速を降ります。

高速を降りてからも、伊良湖岬の突端まではかなりの距離があります。ちょうど沼津インターから下田に向かう感じ(笑) Google Mapsの指示を見ながら、豊川市街、豊橋市街を抜けていよいよ渥美半島に入ります。

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豊橋市からもうすぐ田原市に入ろうとするところで、空は夕焼け。この時点で16:20。この夕焼け、本来は鳥羽フェリーかホテルでみるはずでしたが、夕焼けに向かってドライブしていくのも悪くありませんね。

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渥美半島の中程まできたところでもう1枚夕焼けをバチリ。時刻は16:40。あの山の向こうが目的地です。

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伊良湖ビューホテル

夕暮れの道を急ぎながら30分ほど走ってようやく伊良湖岬の突端近くにある目的地に到着しました。ここは絶景で有名な伊良湖ビューホテル。すでに暗闇に近い時間ですが、夕焼けの最後の輝きに間に合いました!

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駐車場に車を停め、先ほど来た渥美半島の根元の方を眺めるとネオンが綺麗。

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ホテルのロビーに入ると、ロビーの窓からも夕焼けが見えました。いやいやこの日はロングドライブでした! メーターを見るとほぼ400km! 我ながら疲れました。

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案内された部屋は7階の伊勢湾側のオーシャンビュー。この窓から絶景が広がっているはず、、、

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でしたが、ご覧の通り暗黒寸前のオーシャンビュー(笑) 窓にiPhoneを近づけて無理やり写してこんな感じです。ということで、着替えて風呂です!

このホテルはロビーが3階、お風呂は1階で、ここのお風呂は日帰り温泉客にも解放されています。ドライブで疲れた体を癒すべく、掛け湯をして、露天風呂に出ますが、流石にここは伊良湖岬の突端にあるホテルゆえ風がすごい! 隣のおじさん手ぬぐいを飛ばされてました(笑) 眺めは最高ですが、湯温が低くおそらく40度くらい。そして冷たい強風。ということで風情だけ楽しんで、内湯に戻りますが、なんとサウナ発見! しかも目の前によく冷えた水風呂があるではありませんか。ということでサウナと水風呂を3往復(笑) もちろん口から仏様6体を吐きながら昇天! これでだいぶドライブの疲れが抜けました。ここは温泉ですが岐阜の池田温泉というところから運んで来たお湯を沸かしているとのこと。最後に内湯の温泉にのんびり浸かって上がりました。

部屋に戻る時に事前の打ち合わせ通り、私がビールを廊下の自販機で買って帰ることになっていましたが、サウナに入ったせいか、嫁さんたちの方が先に上がってました。ビールを持って帰ると、風呂に行く前に冷蔵庫に入れて冷やしておいたグラスに注いでぐびっと一杯。いやいやサウナと温泉で絞った体にビールが染み渡ります。極楽浄土とはこのこと(笑)

そんなことをしているうちに夕食の時間となり2階の夕食会場に向かいます。ホテルもかなりの大きさですが、びっくりしたのは広い夕食会場にお客さんが溢れて大にぎわい。夕食はバイキングで、好きなものをとってくるスタイル。このホテル、かなりリーズナブルな値段なせいか、アクセスが悪いにも関わらず人気です。この日は木曜で平日にも関わらずこのお客さんの入りは見事。

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いつもは高級旅館に泊まる叔母も、バイキング会場に溢れる熱気に圧倒されてます。私は適当につまみ的なもの色々とって来ましたが、嫁さんはこういうときは隅から隅までリサーチしてこんなのどこにあったのというものをとって来ます。肉、魚、和洋中華、イタリアンとなんでもござれということで、いろいろな料理が並びました。肉も魚もバイキングゆえ、この旅の前3泊の料理自慢の宿には全く敵いませんが、色々つまんでいるとそれなりに旨いものがありました。

考えてみると、旅館の懐石料理は非常に手間がかかります。それぞれのテーブルに最適なタイミングで料理を供する手間はかなりのもの。バイキングですと料理を並べるとお客さんが勝手にとって行きますので、手間は大きく削減されます。このホテル、これだけ大人数のお客さんを少ないスタッフで回していることを考えると、かなり合理的なシステムですね。ビールやグラスワインをいただきながら、料理というよりホテルの仕組みを楽しませてもらった夕食でした。

部屋に戻ってのんびりしていると、睡魔が襲って来ます。

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この日は嫁さんと叔母がベッド、私が布団ということで、私は布団の上にゴロリ。

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そのまま昇天させていただきました(笑)



翌朝、この旅5日目の朝です。

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目覚めたのは朝6時頃。オーシャンビューのウィンドウからの眺めは昨夜とさして変わらず、暗い海に行き交う船のライトがぽつぽつ見えるくらい。ということで、目覚ましに風呂に行くことにします。

風呂に入ってまずは露天風呂へ。露天風呂の強風は変わらずですが、朝日がさし始めて眺めは絶景。これはいいですね。内風呂で温まって部屋に帰ります。叔母は部屋の風呂に入ってました。

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時刻は7時を回ったところで、外をみるとだいぶ明るくなってきました。これはいい眺めです!

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そして7時半でこんな感じ。Google Mapsを見ると向こうに見えるの鳥羽方面。昨日タイミングが間に合えば、この海峡をフェリーで渡ってくることができたんですね。よく見ると左から右へひっきりなしに貨物船が通ります。名古屋港に入る船ということでしょう。

ひとしきり準備もできたので、前夜と同じ食事会場に向かいます。朝も前夜と同じバイキングです。なんだか2度目なので勝手知ったる感じ(笑) 色々取りましたが、もちろん朝は量は控えめ。美味しかったのは野菜しゃぶしゃぶ。水菜や大根を出汁にくぐらせてさっと茹でていただくもの。あまりに美味しかったのでおかわりしちゃいました(笑) 嫁さんは私より多くとって来ているのは長良川温泉の時と同じ。バイキングはつい色々とってしまうという遺伝子が組み込まれてます(笑)

朝食を終えると屋上に展望スペースがあるとのことなので上がってみますが、屋上のエレベーターを降りたところに宿のサンダルでの屋上の立ち入り禁止とのことで、すごすご引き返し、部屋に戻って靴に履き替えて再び屋上へ。

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露天風呂同様、風は非常に強いですが、眺めは絶景。こちらは鳥羽方面。快晴の青空に海。

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そしてこちらは渥美半島の根元方面。前夜通って来たときは気づきませんでしたが、砂浜が続いていたんですね。

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そしてホテルの屋根と塔屋。白い建物は青空に映えるんですね。

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再び鳥羽方面。部屋から見たのと同じアングルですが、ガラス越しではないのでクリアです。

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そしてこちらは田原市方面。流石に絶景が評判のホテルでした。部屋に戻って支度をしてチェックアウト。

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ロビーからの景色も昨夜とはうって変わって光り輝いてます。

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チェックアウトして外に出ようとすると、前夜は気づかなかった、菊の大きな盆栽がエントランスの左右に飾られているではありませんか。この幹に当たる部分は流木などで、裏からみると、その枝を模して菊が伸びていてそれぞれの枝ごとに株が別れている構造。なかなか見事な細工にうっとり。

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さあ、この旅最後の日のドライブに出発です。時刻は予定通り9:30。幸い天気は快晴です。

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向かったのはもちろん伊良湖岬。ホテルから数分のところです。駐車場に車を停めると、伊良湖岬灯台まで歩いていけるようです。朝食の腹ごなしがてら歩いて見ることにしました。陽が登って行くこところにちょうど雲がかかって、なんとなく幻想的な空に写りました。

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そして強風の中海岸線を歩いて行くとしばらく先に灯台が見えて来ました。

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この伊良湖岬灯台は昭和4年に建てられたもので、日本の灯台50選に選ばれているそう。

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陽を浴びる方向からは白亜の灯台ですが、逆光だとこんな感じ。風が強くて寒いので灯台までのプチ散歩で終わりました。

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帰りがけに遠くを見やると、山の上には前夜に泊まった伊良湖ビューホテルが見えます。丘のてっぺんにありますので眺めがいいわけですね。

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駐車場に戻って、今度は近くに道の駅があるとのことで行って見ますが、そこは鳥羽とのカーフェリーの乗り番のすぐ傍でした。タイミングがよければここに到着していたはずでした(笑)

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道の駅はこの伊良湖旅客ターミナルの中。ここでもお土産を少々仕入れて、あとは東京に帰るだけです! これから伊良湖半島を浜松方面に戻ります。道の駅を出たのが10時半、途中浜松あたりで昼食です。

伊良湖岬は一般道だけ。のんびり走っていきますが、ここはメロンと菊の産地ということで、前夜はまり気づきませんでしたが沿道には温室が並んでいました。

グングン走って、浜名湖の南の浜名大橋を渡って浜松市内に入ります。

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ちょうど浜名大橋を渡ったところ。晴れていて道も空いているので快適なドライブ。そして浜松市内で昼食といえば、、、そう、うなぎです!

目的地に設定したのは、前回叔父も含めて旅したときに立ち寄ったうなぎ屋さん。

食べログ:炭焼きうなぎ うな吉

ここのうなぎは皮目を炭でこんがりしたところまで焼いているので、非常に香ばしいんですね。前回来た時にも皆絶賛。叔父も美味そうにうなぎを食べていたのが印象に残ってます。

ということで浜松市内をGoogle Mapsの指示通りに進んで、12時ちょっと前には目的地に到着! 3人ともこのうなぎ屋さんの旨さを知っていますので、お店につくと脳内はあの香ばしいうなぎのイメージが充満していました。

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非情にもドライバー以外はビールです(笑)

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香ばしいうなぎの焼ける匂いを嗅ぎながら、骨をツマミに一杯飲んで(ノンアルコールビールです!)うなぎが供されるのを待ちます。

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そして出て来たうな重。どうでしょうこの感じ。皮目までこんがり焼いたあのうなぎの味わ変わりありませんでした。嫁さんも叔母も満足げな表情。美味しいもの食べると幸せになるんですね。ここはオススメですので、浜松に行く機会がありましたら、是非お立ち寄りください。

この旅最後のミッションも終了して、うなぎ屋さんから Google Mapsの指示通り新東名の浜松サービスエリアのETC入り口に向かい、そこから一路東京を目指します。

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帰路は好天に恵まれ途中清水あたりから富士山が見え始めます。

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そして富士宮あたりまでくるとさらに大きくなり、一同「お〜〜っ!」。途中駿河湾沼津サービスエリアで一休みして、あとは東京まで一直線。東名から首都高に入るところで渋滞のため、用賀で高速を降りて、叔母を新宿まで送り届けて帰宅したのは17:00ごろ。予定通り無事帰宅できました。

今回の旅の最中、母親はショートステイに6泊7日。ショートステイならぬロングステイでしたが、帰宅後の月曜に母親も元気に戻って来ました。母親を旅に連れ出すのは難しくなってきましたが、帰ってから写真を見せたり、叔父との旅行の思い出話をしたりしました。母親の方もショートステイ先のスタッフとも顔見知りとなり色々楽しんだ様子。それぞれセンチメンタルな旅になったようです。

こうした旅に出かける機会があと何回あるでしょうか。機会があればまたいきたいものですね。



さて、長々と旅行記を書いているうちに12月はレビューをする暇がなく終わってしましました。1月から通常進行に戻ります。なお、このような状態ゆえ、月末恒例のHaydn Disk of the Monthは12月はお休みとさせていただきます。

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【番外】初冬の中部、関西紀行(その7)

その1へ)

この旅3日目の目的地である、淡路島洲本温泉の宿、渚の庄 花季(はなごよみ)に到着したのはほぼ予定通り16:00過ぎくらい。部屋に通され、前記事の終わりに書いたように、叔父のことを思い出しながらのんびり海を眺めているうちに、陽が落ちて曇り空がだんだんどんよりと暗くなってきました。

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部屋付きの露天風呂があるので、ドアを開けて外に出ると潮風に波の音が近くなり、少々寒いながらいい気分。

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陽が落ちるにつれてならびに建つこのホテルと同じグループのホテルのネオンがなんとなくいい雰囲気になってきました。

荷物を片付けたり、浴衣に着替えたりしているうちに時刻は17:00くらいになり、部屋の露天風呂ではなくまずは1階の大浴場に行ってみようということになり、1階にある大浴場に向かいます。ここ洲本温泉は単純弱ラドン温泉。掛け湯をして、まずは露天風呂に出てみると、先ほど部屋の露天風呂と同じように海を近くに感じることができます。ちょっとぬる目のお湯なのでゆったり入ってられますが、顔は寒い感じ(笑) 内風呂に移って落ち着いてゆっくりとお湯を楽しみます。ラドン温泉といってもそれほど癖のあるものではありませんが、なんとなくあったまる感じ。しばしお湯を楽しんで、部屋に戻ります。

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嫁さんたちはもちろんまだ戻っていませんでしたので、先に冷蔵庫のビールを開けます。風呂に行く前にグラスも冷蔵庫に入れておいたので、いい具合にグラスも冷えてビールが旨い。この一杯のためにロングドライブの苦行に勤しんできたわけです(笑) 静かな部屋で海を眺めながら一人でビールを楽しみました。

そうこうするうちに嫁さんと叔母が風呂から戻ってきて、そろそろ夕食の時間。この旅でも一番楽しみにしていた宿の夕食ということで、いそいそと1階の食事処に足を運びます。

この日は平日ゆえお客さんも少なめで、窓際の海を見下ろせるいい席に案内されました。この宿は料理が自慢の宿。前回2014年に泊まった時は、昼間平等院の近くのカフェで私以外はかなりの分量の抹茶ゼリーなる名物を喰らったため、宿の美味しい夕食を食べきれなかったという苦い思い出があります。学習能力のある我々はそれゆえこの日は京都で鴨南蛮などかなり軽めの食事をしただけにしてありました(笑) しかも部屋でビールをいただいてきましたので、実にいい気分。

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席に着くとまずは八寸。漆塗りの器に配色よく盛り付けられ、実にセンス良くまとめられたもの。最初の一皿は見栄えが重要ですね。これは日本酒を飲みたくなります。

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もちろん、すぐにお酒も注文です。こちらは地元淡路島千年一酒造の「原酒淡路」。ぐっと濃いめの芳醇な味ですが、氷でしっかりと冷やされていてキリリとした舌触り。千年一酒造は前回この宿に来た時に洲本まで下る海岸沿いにある蔵の前を通っています。お酒の味は蔵を知っていると印象に残りやすいんですね。

千年一酒造

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茶碗蒸し。温かい出汁の深い味わいがしっかりした冷酒の余韻と合うんですね、これが。

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そしてお造り。やはり盛り付けのセンスは素晴らしいものがあります。彩りが加えられて実に鮮やか。鯛や蛸はこの辺りの名物でしょう。タチウオの刺身は珍しいですね。鯛は流石に旨いです。もちろん、これだけの刺身を出されるとお酒が進みます。

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3人で冷酒の小瓶はすぐに空いてしまいましたので、今度は千年一酒造の特別純米酒を注文。こちらは純米酒ですが、先ほどの淡路がかなりインパクトがありましたので、スッキリ系に感じます。刺身の繊細な味にはこちらもいいですね。

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そして、この宿の名物である鯛の宝楽焼き。これ、一人分です(笑) すでに叔母は腹具合も厳しくなりつつありますので、インパクト大であります。宝楽焼とは、昔は浜で焼き石の上に昆布で包んだ鯛を置き、砂を被せて蒸し焼きにしたという料理方法が起源で、素焼きの焙烙の上に昆布を敷き、土鍋で蒸し焼きにしているとのこと。蒸すので素材の旨味が逃げないんですね。

そう言われて食べると、野菜も鯛も旨味が濃いように感じます。淡路島名産の玉ねぎに薩摩芋などの野菜も実に旨い。そして鯛も実に美味く、もちろんお酒が進みました(笑)

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実は、この宿の予約をする時に、料理のコースが選べるのですが、嫁さんは関東ではあまり食べない鱧を食べようということで、鱧のコースを頼んだつもりになっていて、実際に予約したのは牛すき焼きのコース。途中ですき焼きのコースと言われて、予約確認のメールなどをチェックした結果、やはりこちらの勘違いですき焼きのコースで頼んであったという次第。そんなやりとりをしていると、今から鱧も対応できますとの案内。叔母の脳内にはすき焼きのイメージが充満していた感もありますが、審議の上鱧を選択。すると大ぶりの鱧の骨切り済みの切り身がかなりの盛り付けで出て来ました!

新鮮な鱧をさっと出汁にくぐらせていただく鱧しゃぶ。いやいや繊細な味ですね。なんだか料理人には迷惑をかけてしまったような形になってしまいましたが、こちらは鱧を堪能。宝楽焼きパンチに鱧しゃぶキックをくらって、私もお腹いっぱいです(笑)

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そして、ようやくご飯。これが不思議にぺろっといけるんですね。味噌汁に漬物とご飯は日本人のDNAに深く刻み込まれていますので、出されると平らげてしまう訳です。適度な酔い心地に適度以上の満腹感。外には夜の海が広がり、ゆっくりとした時間が流れます。脳が適度に麻痺して幸福物質に満たされます(笑)

いやいや、いい食事でした。もちろんデザートも出されましたが、写真も記憶も残っておりません。

部屋に帰って一休みということでうとうと。再び大浴場に入って酔いを覚ましてこの日は休みました。



早めに休んだので翌朝は早めに目が覚めます。カーテンを開けて窓の外をみるとまだ暗く、船のネオンだけが見えます。叔母が部屋の露天風呂に入り、我々は大浴場で一風呂浴びてしゃっきり。

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身支度などをして7時を回ったところでこのくらいの明るさ。

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朝食はバイキング。前夜と同じ1階の食事処に行きます。もちろん夕食はお腹いっぱいいただきましたので、朝は軽め。やはり野菜に手が伸びます。バイキングだとつい色々とってしまいますが、旅行後の体重増加を最小限に抑える自己管理能力が残っておりますので、控えめに(笑) やはり玉ねぎが絶妙な旨さ。前回の朝食時に淡路島の玉ねぎの底力を知った訳ですが、やはり玉ねぎは旨いですね。

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窓の外は海。やはりこの眺望がこの宿の魅力でもあります。皆控えめな朝食を楽しんで、それぞれ薬を飲んで(笑)、出発の準備に取り掛かります。

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部屋に戻って、窓の外を見るとお日様が顔をだし、明るくなってきました。

荷物をまとめてチェックアウト。時刻は8時半くらい。車に荷物を積み込み4日目の旅のスタートです。

この日の宿は愛知県! 結構な距離のドライブが待ち受けていますが、事前の予定より1時間余裕ができたので、ちょっと近くに立ち寄ってみることにしました。

前回この宿に泊まった時、洲本市内から宿に向かう道すがらおかの上に小さな天守閣が見えていましたが、調べて見ると洲本城とのこと。あまり聞いたことのないお城ということと、時間もなかったことからスルーしていました。今回の旅でも、これまでに国宝の犬山城や、京都で数多の国宝を見てきましたので、今回もスルーするつもりでいましたが、朝の1時間の余裕がこの洲本城に行ってみようという気にさせました。

洲本城 WEBガイド

洲本城はもちろん国宝でも重要文化財でもなく国指定の特別史跡でもなく、国指定の普通の史跡。

幸い宿のすぐ脇から洲本城に登る道があり、宿から5分くらいで天守閣の近くの駐車場につきます。もちろん、さして期待もせず、眺めはよかろうくらいの軽いノリで立ち寄りました。

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駐車場で車を降りて、下界を眺めて見ると、先ほどまでいた宿の周りの洲本温泉の旅館の建物を見下ろす、なかなかの景色。叔母も「いい眺めね〜」とご機嫌。

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駐車場から城壁に沿って登って行くと、紅葉も見事ですが、椿が見頃を迎えていました。なかなか手入れが行き届いていていい感じ。

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そしてこちらは枝ぶりからすると櫨の木でしょうか。こちらも紅葉が見頃。意外に散策スポットとしては悪くありません。

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ゆっくりと登って行くと、今度はかなりしっかりした城壁があり、「本丸大石段」と書かれた石組みの階段です。前々日犬山城で結構な階段を登りましたので、叔母に少し不安がよぎります(笑)

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叔母も元気そうに見えますが、70代後半ですので、この石段はそれなりにインパクトはあります。一段づつゆっくり登っていきます。わたしは石垣の迫力に見入りながら登っていきます。いやいやこの石垣は見応えあります。

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登り切ると本丸。紅葉や椿が植えられ、なかなかいい感じ。正面に天守閣が見えますが、これはコンクリート製で歴史的なものではなくランドマークとして作られたもののようです。すでに天守そのものよりも、この丘の上にクレーンなどの重機のない時代にこれだけの石垣を組んで城を築いた殿様の権力に今更ながらに驚きます。

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脚元を見ると散りかけた紅葉がなかなかいい風情。今回の旅はどこも紅葉のベストシーズンで、この落ち葉を踏みしめる風雅の境地を味わえました。

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のんびり散歩しながらいよいよ天守閣。

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登って見ると、天守閣よりも、ここからの眺望が見どころですね。こちらは洲本市内を見下ろしたところ。あいにくの曇りですが、それでもなかなかいい景色。しばらく景色を眺めていると渡鳥でしょうか、どこからともなく数羽の群れが飛んできて天守閣の上を通り過ぎていきます。

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洲本城築城の歴史は先にリンクしたウェブサイトに詳しい記載がありますが、写真に写る現天守は昭和3年に昭和天皇御大典記念として建てられた模擬天守とのこと。この模擬天守は元々の江戸時代の天守を復元したものでありませんが、模擬天守としては日本最古のものということで、一応それなりの歴史はあるということがわかりました。

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なんだかさして期待せずに来た洲本城でしたが、朝早かったせいか、観光客も我々の他は帰り際にポツポツといった具合で、のんびりと散策を楽しめた他、紅葉も絶好の時期でしたし、意外に石垣が素晴らしく見応えもあり十分満足できました。嫁さんも叔母も口を揃えて「行ってよかったわね〜」と笑顔。この旅はアドリブが吉とでて、行くとこ行くとこ満足度が高く、いい流れを保っています。

駐車場に戻って車に乗り込み、洲本温泉側から登って来た道とは逆に洲本市内方面に降りていきます。この旅も後半に入り、そろそろお土産を買おうということで、洲本市内でどこかいいところはないかと思って市内を流していると、格好の場所がありました!

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洲本港の目の前に建つ地元スーパーのマルナカ。調べて見ると現在はイオングループですが、高松に本拠があり、四国、山陽などに店舗展開するスーパーでした。ここならお目当ての玉ねぎや地元のお酒なども手に入ります。色々物色して、もちろん玉ねぎは言うに及ばず、宿で飲んだ千年一酒造のお酒なども手に入れられました。叔母は木曜日ということでお気に入りの週刊文春を手に入れご満悦(笑)。のんびり買い物を楽しんだのでスーパーを出たのが10時近くなりました。そろそろ先を急がなくてはなりません。

洲本市内から内陸に進んで、来た時と同じ、神戸淡路鳴門自動車道の洲本インターを目指します。インターから北上して、一気に明石海峡大橋へ。

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来た時もそうでしたが、この日も曇りながら、巨大な橋脚を仰ぎ見ながら走っていきます。

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これを渡ると淡路島ともお別れ。この日の目的地は愛知県の温泉。まだまだ先は長いので、ハンドルを握る手も武者震い(笑)。旅はもう少し続きます。

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【番外】初冬の中部、関西紀行(その6)

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この旅3日目は、長良川温泉から淡路島に向かう途中、京都観光を挟みました。午前中に三十三間堂に六波羅蜜寺とメジャーどころとマイナーどころを組み合わせて昼は京風のお蕎麦をいただきもう一件観光して淡路島に向かおうというところ。

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そして京都の3番目の訪問先として、同行者の不安を招きながら哲学の道をスルーして超アドリブで立ち寄ったのが秋の特別公開中のここ霊鑑寺です。事前情報は全くなく、どのようなお寺かも察しがついていませんでしたが、門構えを見るとそれなりな雰囲気なので、胸をなでおろしました(笑)

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先ほど見えた立派な構えの表門を入ってすぐ左のところで拝観料を払うと、左手に大玄関があります。なぜか縁側に大きな犬が2匹寝っ転がっていました。訪問客が連れて来た犬とも思えぬリラックスぶりから察するに、お寺の飼い犬じゃないでしょうか。

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大玄関の先の中門を潜ると目を奪われるのがよく手入れされた庭園。この庭園の左には書院が見えます。あいにくの雨と思われた天気も、小雨に庭の苔や木々がしっとりと濡れて逆に実にいい雰囲気です。そして観光客もまばらで、我々の旅の立ち寄りスポットとしてはなんとなくふさわしいような気配が漂って来ました。全く予備知識なしに来ましたので、いただいたパンフレットにちょっと目を通します。

パンフレットには「谷の御所霊鑑寺門跡」と書かれています。パンフレットからこのお寺の沿革を引用しておきましょう。

当寺は円成山霊鑑寺と称し、臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院である。承応3年(1654年)、後水尾天皇が「円成山霊鑑寺」の山号と寺号を勅許し、同時に皇女浄法身院宮宗澄を得度入寺させたことにより始まり、以来明治維新まで5人の皇女・皇孫が入寺することになり、「霊鑑寺尼門跡」と称し、また所在する地より「鹿ヶ谷比丘尼御所」や「谷の御所」と呼ばれる。

ちょっと目を通して、まずは順路に沿って雨の庭園を散策しようとすると、今回の特別公開に合わせてか、ボランティアのガイドらしき人が、パンフレットに記載されていたようなこのお寺の説明をしてくれます。ここに住まわれた皇女・皇孫は幼い年代で入寺したので、建物や収められた宝物は幼い女性のために設えられており、御所人形やカルタなども一級のものが残っているとのこと。

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庭園から少し石段を登ったところに本堂があります。

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本堂の前の紅葉は鮮やか。この旅はちょうど紅葉の真っ盛りのタイミングだったので、ここ霊鑑寺の庭の紅葉も絶好の見頃を迎えていました。これまでの旅でも各地で紅葉を楽しんで来ましたが、ここ霊鑑寺の庭園は植木職人によって見事に手入れされた紅葉。やはり洗練度が違います。

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そして何より素晴らしかったのが苔。庭園を覆い尽くす苔がしっとりと雨に濡れ、そして木々から落ちた赤い葉と織りなす見事なコントラスト。順路に従って石段を登って庭園の奥に進みます。

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このお寺は創建時は今の敷地よりも広く、向かいにあるノートルダム女学院まで含んだ寺域を持っていましたが、現在残っている書院と玄関は貞享3年(1686年)に後西天皇の皇女普賢院宮宗栄の時、後西天皇の院御所旧殿のうち御休息所および御番所を賜って現在の地に移築されたものとのこと。そして右に見える本堂は寛政6年(1795年)11代将軍徳川家斉の寄進により建立されたものとのこと。

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霊鑑寺は後水尾天皇が遺愛の椿が植えられており椿のお寺としても知られているそう。庭園には紅葉は言うに及ばず椿の木も数多く植えられており、様々に違った花が楽しめます。

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またガイドの人から教わったのですが、庭園の一番奥にひときわ大きな紅葉の木があり、なんでもこの木が京都市内でも最も樹高の高い紅葉の木で、樹齢350年を超えるタカオカエデとのこと。

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タカオカエデの下にちょっとした休憩スペースが設けられていましたが、その傘にも紅葉の葉がかかって実に風流。この傘の下でしばし雨宿りしていたのは、先ほど本堂の前で説明してくれていたガイドさんが、ことの外熱心に嫁さんと叔母に色々説明をしてくれていて、それを待っていたから。なんでもガイドの仕事で綾瀬はるかさんの撮影を間近で見る機会があり、綾瀬はるかさんがいかに美しかったかを力説していたからなんですね。ガイドの仕事も役得があるんですね(笑)

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歴史を感じる楓の古木もなかなかいい枝ぶり。

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ガイドさんの話を聞きながらのんびりと霧雨の降る庭園を散策。タカオカエデがそそりたつ敷地の隅は小高い丘になっており、再びそこから下りていきます。

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そして降りる石段の周りにはびっしりと苔がついていて、これまた見事に手入れされています。

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石段を降りると先ほどの庭園に、今度は書院と本堂の間から出ます。濡れた落ち葉と苔と石のコントラストが実に味わい深い。

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見上げると軽やかな枝ぶりの紅葉。

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霧雨だから味わい深く見えるかもしれませんね。

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起伏ある地形をうまく利用した庭園構成。そして苔で覆われた地面に石や植木を配して風流を演出する造形力。やはり先人の知恵は素晴らしいものがありますね。

この後別のガイドさんに促されて、書院に上がってみます。もちろん書院内は撮影禁止ゆえ写真はありません。書院の建物は先ほど触れたように後西天皇没後、旧御所御殿の御休憩所が移されたものですが、建物自体の創建は延宝3年(1675年)で、18世紀に増築されているとのこと。書院は奥から上段の間、中段の間、下段の間と続いており、来客時は上段の間に皇女、客人は下段の間で挨拶するとの説明。襖絵は狩野派の作とのことで大規模な書院とは異なりますが、それでも豪華な印象。書院の内部を紹介するいい写真がないかネットを探していたら、いいサイトがありましたので、あとはこちらをご覧ください。リンクフリーとなっておりますのでリンクさせていただきました。

霊鑑寺花紅葉散歩

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この書院、もちろん皇女が上段の間に座ると、正面の障子を開け放てば庭園の池や石灯籠が額縁にハマって見えるということで、最もいい景色が見えるとのことで、言われた通りに縁側から庭園を見ると、その通り。なんとなく建物の中に入ってみると、ここに住まわれた皇女がどのような景色を見て、どのように暮して来たかわかるような気がしました。

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まったくのアドリブで立ち寄った霊鑑寺でしたが、限定公開とのプレミアム感のみならず、手入れの行き届いた庭園と紅葉、苔、椿をゆっくりと堪能したので大満足。アドリブが吉と出てまたもや添乗員の評価が上がりました(笑) やはり京都。ちょっとした所も格が違いますね。時刻は2時を回った所ということで、そろそろ淡路島に向けて歩を進める頃合いになりました。

霊鑑寺を後にして、またもや哲学の道をスルーして、先ほど車を停めた鹿ヶ谷通り沿いのコインパーキングまで戻り、淡路島を目指すことにしました。車に乗り込み、行きと同じく鹿ヶ谷通りから白川通りを経て南禅寺前の信号に向かいますが、南禅寺前の信号までが渋滞。観光シーズンゆえやむなしと思っていのんびり進みますが、カーナビのテレビの音声はちょうど日馬富士の暴行問題でワイドショーがずーっと日馬富士の暴行の様子の解説を続けている始末。おかげで京都霊鑑寺の周りの美しい風景は日馬富士問題とセットで記憶に刻まれることになりそうです。ドライブの時に通った場所とその時かけていた音楽やテレビ番組の音声はなぜか鮮明にセットされてしまうんですね(苦笑)

南禅寺前の信号を抜けるとあとは渋滞なくスイスイ進めました。Google Mapsに言われるまま、府道143号で東山を超えて、この日の朝京都に入った時と同じ京都東インターに向かいます。インターから名神高速に乗るとあとはずっと高速。桂川、前回の関西大旅行で立ち寄ったサントリー山崎蒸留所のある大山崎、吹田と進み、吹田ジャンクションから中国自動車道に入ります。ここからはモノレールと平行して走り、千里を抜け、ちょうど1時間くらい走った西宮名塩サービスエリアで一休み。

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その先の西宮山口ジャンクションから阪神高速北神戸線に入って、一路南下し、神戸の北側の山間部をどんどん進みます。だんだんトンネルが多くなって、あの気配が漂って来ました。

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そう、明石海峡大橋です。橋が視界に入ると車内一同「お〜〜っ!」。前回淡路島に来た時は晴天でしたが今日はあいにくの曇り。それでもちょっと霧にむせぶ感じも悪くありません。

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嫁さんは助手席から橋をパチパチと写真にとってます。

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バス抜かしました(笑) やはりこの大きさは迫力があります。母親のダム好きを見ればわかる通り、当家には巨大構造物マニアの血が流れています。

この先、以前は淡路島側に渡った最初の淡路サービスエリアで降りて、海岸線を走る余裕があったんですが、今回は時間の関係で高速で目的地までたどり着かなくてはなりません。

あまり車のいない神戸淡路鳴門自動車道を飛ばしながら淡路島をどんどん下って行き、目的地のある洲本インターで高速を降り、洲本市街を経由して、海沿いにあるこの日の宿、すなわちこの旅の目的地にたどり着きました。

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淡路島 洲本温泉 渚の庄 花季(はなごよみ)

この宿は旅の最初の記事にも書きましたが、2014年の5月に私たち夫婦と母親、そして母親の兄弟である叔父と叔母の5人の旅行で最初に泊まった宿。それからしばらくで叔父は亡くなってしまいましたが、その叔父は海が好きだったからか、その旅で一番良かったと言っていたのがこの宿。部屋から眺める静かな大阪湾と、その眺望を部屋の露天風呂からも独り占めにできるところが良かったのでしょう。

2014/05/27 : 旅行・温泉巡り : 【番外】関西・四国・中国大紀行(その2)

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叔父が良かったと言っていた宿にもう一度行こうというのがそもそものこの旅の企画の始まり。宿に着くと、3年前に泊まった時と変わらぬ佇まいに一安心。

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そして、部屋に案内され、前回泊まった部屋とほぼ同じつくりの部屋、そして窓の外の景色も同じ。部屋に着くとすぐに冷えたビールを開けて叔父とのんびり話をしたのがついこの前のことのように思い出されます。叔母も海の景色を見て、「前とおんなじね」と感慨深そう。

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そう、この景色。この雰囲気。この海の深い色。これをもう一度味わうためにここまでやって来たんですね。

なぜか沁みる景色なんです。

旅はまだ続きます。

その7へ)

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【番外】初冬の中部、関西紀行(その5)

その1へ)

この旅3日目の朝。前夜は岐阜長良川温泉に泊まり、豪華な食事と温泉を楽しみました。出発以来続いていた好天から曇天に変わり、この日はこの旅の目的地である淡路島に向かいます。

淡路島に向かう途中、文化財を堪能するということで立ち寄ることにしたのは京都。これまで訪れたところはいずれも紅葉の真っ盛り。旅立つ前のテレビでも京都は紅葉の盛りゆえ、どこも多くの観光客で賑わっているとのこと。もちろん観光のベストシーズンゆえ人が多いのは致し方ありませんが、それでも、知る人ぞ知るというところを探すのが渋好みの我々3人の旅の定石です。

ということで、岐阜長良川温泉の名旅館十八楼の駐車場を中居さんとハッピのおじさんたちに見送られて出発です。もちろん、いつものようにiPhoneのGoogle Mapsに京都の目的地をセットして指示にしたがって進むことにします。

まずは、前日来た長良橋南交差点に出て、金華山の下のトンネルを潜って長良川沿いを鵜飼大橋まで行き、そこから県道77号線、岐阜環状線で一ノ宮方面に向かいます。岐南インター、岐阜各務原インターから東海北陸自動車道に乗り、一宮ジャンクションからいよいよ名神高速で関西を目指します。ここまでは車が多かったものの名神高速に入ると快適なドライブ。途中米原手前の伊吹パーキングエリアで休憩して、一路京都を目指してまた出発。渋滞などすることなくスイスイ走ると米原、彦根、蒲生、栗東、瀬田、大津と関東人には聞くだけで新鮮な地名をやり過ごして、京都東インターまでたどり着きました。岐阜からここまで約2時間の旅。宿を出たのが朝8:30と早かったので、京都東インターを降りたところで10:30とまだ早い時間に到着できました。

インターを降りてから京都市内までは車が多くなりましたが、それでも流れは悪くなくありません。京都東インターから国道1号を新幹線と隣り合って京都市内まで近づきますが、Google Mapsは容赦無く細道に入るように指示して来てそれにしたがって最初の目的地についたのは10:45。予定より45分早い到着です。

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蓮華王院三十三間堂

この日京都で最初の目的地は有名な三十三間堂。嫁さんは仕事では京都に来たことはありますが、観光ははじめて。叔母もここには昔来たきりということ。駐車場に着くなり、修学旅行生が何台も連なるバスから大挙して降りて来て、なんだか凄い人混みです。我々渋好みの旅の目的地としてはかなり異例の展開。なんだかただならぬ雰囲気の中拝観入り口の団体受付とは別に個人受付で拝観料を払って入りますが、直前に修学旅行生が入ったので、肝心の三十三間堂に入るのにかなりの行列待ちとなります。意図せず牛歩のように行列で進み、観光客向けの新しい建物から、薄暗くお香の香りのする三十三間堂に入っても見えるのは修学旅行生の頭ばかり。なんとなくせっかく京都まで来たのに、大混雑に巻き込まれていきなりミスセレクトな印象が漂います。

ただ、それも含めて添乗員役の私の思う壺だったんですね(笑)

少しずつ修学旅行生の列が動いて、10分ほど経ったところでようやく三十三間堂の見所である、1001体の千手観音が見渡せる本堂の北の端までたどり着き、視界が開けると、、、 嫁さんも叔母も目をまん丸にして仰け反ってます。このお堂のものすごいインパクトが伝わったようです。恐ろしく整然とひな壇に並ぶ1001体の千手観音の圧倒的な存在感、北の隅に鎮座する国宝雷神像、そして次々と現れる国宝観音二十八部衆像。その全てが長大な空間に配置され、拝むことすら忘れさせるような迫力で迫ります。旅行前に東京国立博物館で開催された運慶展も見ているのですが、国宝の量とレベルが違います。眼前に物凄い存在感で国宝が束になって見下ろしてくる怒涛の迫力。しかもそれを収める建物のスケール感、闇の中に窓からは入る光を浴びて立つ仏像の荘厳さ、歴史の重み、そして霊気すら感じさせるような仏の気配。全てが嫁さんと叔母の想像を超えて迫ってきました。

「ちゅごいね〜」と嫁さん。

あまりの迫力に実際にはまだ多くの修学旅行生が周りにいるのに、すでに視界から修学旅行生は完全に消え、仏様の存在感と対峙するひとときを味わいました。ゆっくり歩いて行くと、次々と国宝観音二十八部衆像が現れますが、あれも、これも、それも皆国宝。表情を見ると昔の仏師の表現力、造形力の高さに驚きを禁じえません。このスケール感と迫力こそ、私が京都観光の最初に是非見るべき、いや、打たれるべきものとしてこの三十三間堂を選んだ狙いです。京都の社寺や文化財でこれほどの迫力を持つのはここ、三十三間堂と東寺くらいのもの。

ちょっとだけあてが外れたのは、紅葉シーズンゆえ、他の紅葉スポットにお客さんが流れて、三十三間堂はもう少し空いていると思っていたこと。やはり、修学旅行でここは外せませんね。

怒涛の迫力に打たれながら本堂を進んで、ほぼ中ほどに差し掛かると、ひときわ巨大な中尊に辿り着きます。中尊は運慶の長男、湛慶の82歳、建長6年(1254年)作とのことで、運慶展で運慶の作品をいろいろ見て来たことと繋がり、感慨一入。ど迫力に驚き感覚が麻痺しているところに、さらに渾身のアッパーカットをくらったような衝撃。図面で見ると中央の中尊の左右に仏像が並ぶシンメトリカルな静的な配置なのですが、廊を歩いて見て回る人の動線上の視野の変化は誠に劇的でダイナミック。このお堂の構想を考えた先人の緻密な設計に改めて驚きます。

このお堂の圧倒的な迫力にメロメロになりながら歩いてゆくと、さらには中尊の左右に500体ずつ並ぶ千手観音の微妙に一体一体異なる表情と、あまりにも整然と並ぶ姿の醸し出す荘厳な雰囲気にさらに追い打ちをくらい、最後の南隅の風神像を見た時には最初の雷神像の記憶もおぼろげ(笑) 迫力負けですね。

もちろんお堂自体も素晴らしく、平清盛が造進した後焼失し、文永3年(1266年)に再建されて以来700年以上経った建物の豪壮な迫力は、1000体の千手観音像を見終えて裏側に回った時の方がよく見えました。柱や梁の太さ、軒の高さ、歴史の重みを感じる荒々しい造りなど近年の建物とは迫力が違いますね。ゆったり見て回って全幅120mのお堂を一往復。いやいや、久々の訪問でしたが鎌倉時代の鋭気をたっぷりと堪能しました。

再び拝観入口の新しい建物にたどり着いて外の日の光を目にすると、下界に戻ったような心境。もちろんお堂の内部は撮影禁止ですので、リアルな景色をお伝えできないのが惜しいところ。

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外に出て、玉砂利を踏みしめながら本堂の周りを歩いてみることにしました。改めて見てみるとやはりその建物の大きさに驚きます。現代の建物でもこれだけのものを建てるのは大変。それも木造で、これだけの木材を揃えるだけで大変なことです。

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日本建築史を学ぶと、視線は軒の斗栱(ときょう)に。これは組物が二段なので二手先斗栱。肘木の下端の曲線や、部材の太さなどが時代ごとに変わっていきます。現在の本堂は鎌倉時代の建物ですが、鎌倉時代の豪壮な印象と、創建された平安時代の印象ももつ感じ。

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また、軒は大きな屋根をかけて深い庇をつくるため二軒(ふたのき)となっています。木造の寺社建築は構造と意匠が高度に融合したもので、軒の意匠は歴史を経て洗練されてきた構造の表現そのものです。またとない見事な軒を見て感慨深くなっている私を置いて、嫁さんと叔母はトコトコ先に進んでいました。

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天気は曇天なものの、ここでも紅葉は見事。

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本堂の南端まで回って千鳥破風の妻飾りを確認。懸魚が3つもついた豪華なもの。懸魚は猪の目のように彫刻がなされた猪目懸魚。

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ぐるりとまわって正面側の前を歩いて行くと、やはり紅葉があちこちにあり、華やかな印象を与えています。

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ちょうど中尊の前あたりが本来の正面玄関となります。本来はここから参拝するものでしょうが、大量の観光客を裁くには現在の北端に拝観入口を設けるしかなかったのでしょう。

ようやくぐるりと一周して三十三間堂を堪能しました。修学旅行の行列にまみれていた時の不安は払拭され、嫁さんも叔母も、流石京都と絶賛。京都で最初に訪れるべきスポットは見事にヒットと相成りました。

ここ三十三間堂の駐車場は無料ですが、車を停めた時に40分以内でお願いしますと声をかけられていましたが、この時すでに小一時間経過していて、時刻は11:30。そそくさと駐車場に戻って、次のスポットへ向かいます。



朝食は長良川温泉でしっかり食べて来ましたので、まだお昼をいただくには早いということで、もう一箇所寄ってみることにします。続いて狙いを定めていたのはこちら。

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六波羅蜜寺

三十三間堂の駐車場から車で北に5分ほど行ったところにある六波羅蜜寺。もちろんGoogle Mapsに行き先を仕掛けると、京の町屋の中を巧みにやり過ごしてすぐに着くことができました。私は4度目の訪問。三十三間堂で同行者の度肝を抜くことに成功した勢いで、今度は、燻し銀の文化財で旅の奥行きを出そうというコンセプトです(笑)

ご存知の方も多いと思いますが、ここ六波羅蜜寺にも素晴らしい文化財があります。六波羅蜜寺については、こちらもお寺の前に掲示してある京都市の案内看板の文面がわかりやすいので掲載しておきましょう。

天暦5年(951年)、疫病平癒のため空也上人により開創された真言宗智山派の寺院で、西国三十三箇所観音霊場の第十七番札所として古くから信仰を集めている。空也上人の自刻と伝えられる十一面観音立像(国宝)を本尊とする。
空也上人は醍醐天皇の第二皇子で、若くして出家し、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えたことで知られ、今に伝わる六斎念仏の始祖である。
往時は寺域も広く、平家の邸館や鎌倉幕府の探題が置かれるなど、源平盛衰の史跡の中心でもある。宝物館には定朝の作と言われる地蔵菩薩立像のほか、空也上人立像、平清盛坐像、長快作の弘法大師像など数多くの重要文化財を安置し、境内の十輪院が仏師運慶一族の菩提寺であったことから、本尊の脇に祀られていたという運慶・湛慶坐像も所蔵している。(後略)


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お目当てはこの空也上人立像。寺の入り口にもポスターが貼られているほど。先ほど三十三間堂では圧倒的な数の仏像を見て来ましたが、存在感はこちらも圧倒的なんです。

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お寺のすぐ脇の駐車場に車を停めて、さほど広くない境内に入ると、先ほどの三十三間堂とは打って変わって、観光客もまばら。我々が期待した静けさがありました。ようやく我々の旅に相応しいマイナー感が漂い、嫁さんも叔母も安心したよう(笑)

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まずは本堂にお参り。この本堂は南北朝時代の貞治2年(1363年)に再建されたもので重要文化財。ということで先ほど拝観した三十三間堂の本堂より約100年後のものですが、極彩色が残っているためか印象が全く違います。また、先ほどの紹介文にある本尊の空也上人の自刻と伝えられる十一面観音立像は秘仏とのことで、本堂中央の厨子に安置され12年に一度辰年にのみ開帳されとのこと。

ということで本堂はそこそこに、お目当ての文化財がある本堂裏の宝物館に向かいます。ここのみ拝観料が必要ですので入り口で拝観料を払ってパンフレットをいただき中に入ると、さほど広くない部屋に仏像がひしめくように並んでいます。そのほとんどが重要文化財。国宝こそありませんが、一体一体の存在感は素晴らしいものがあります。

お目当ての空也上人は左手奥にひっそりと展示されていました。何と言ってもインパクトがあるのは口から仏様を吐いている異様な姿。この像の存在を知ったのは幼少期で、父が持っていた仏像辞典を見ていた時に一際異彩を放つこの像だけが鮮明に頭に刻み込まれました。以降、なぜかこの像を見てみたくなり、高校時代、大学時代、仕事で京都に来た時、そして今回の訪問となったわけです。この像は運慶の四男康勝の作。胸に金鼓、右手に撞木、左手で鹿の杖をつき、膝を露に草鞋をはき、念仏を唱える口から六体の阿弥陀が現れたという伝承のままに洗練された写実彫刻とのことです。ガラス越しに見る像からは平安時代に生きた僧のただならぬ気配が今も変わらず感じられ、この彫刻が空也上人の業績を後世にしっかり伝えていることがわかります。

空也上人以外にも素晴らしいものが山ほどあります。写真はもちろん撮れませんので、ネットなどで姿を見ながら読んでいただくと私の感じた印象がわかるかと思います。

まずは運慶とその息子湛慶の坐像。この像がひときわのインパクトを感じさせるのは、旅行前に運慶展を見て、運慶の作った多くの仏像を見ていることに加え、先ほど三十三間堂で湛慶作の巨大な中尊を拝観しているからに他なりません。顔をみると穏やかで達観したような姿なのは当たり前ですが、彫り上げた仏像の素晴らしさを知るだけに、二人の人となりを想像してしまうわけですね。木彫ですが非常に穏やかな表情が実にうまく表現された見事な像です。

それから経を読む平清盛の坐像。妙に目に力があり、往時の隆盛よりも悟りきったような姿が印象的。

他に弘法大師像、閻魔大王像などや入り口右手には薬師如来坐像とその周りを取り巻く多聞天、広目天、持国天、増長天の立像があります。

運慶作の地蔵菩薩立像は国立博物館の運慶展に貸し出し中との札がかかって展示されていませんでしたが、こちらは東京ですでに拝んで参りましたので問題なしです。

狭い展示スペースにところ狭しと置かれた重要文化財の数々に、嫁さんも叔母も、重要文化財が無造作に展示されていること自体に驚いていました。これが京都のすごさでしょう。観光客も我々の他に数組。宝物館も実にゆったりと鑑賞できたということで、2人とも満足げにしていました。宝物館から外に出ると、、、

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ここにも見事に手入れされた紅葉が目を楽しませてくれます。ふとしたこのようなひと時がいいんですね。

京都2軒目の観光スポットもご満足いただいたということで、そろそろお腹もいい具合に減って来ました。時刻はそろそろ12過ぎということでランチスポットに向かうことにします。この日、前夜に調べておいたお店に向かいます。

六波羅蜜寺は京都独特の碁盤の目のように縦横に走る細道に面していますので、よそ者が運転するにはかなりの土地勘が必要ですが、いつも通りGoogle Mapsに目的地をセットすると、細道を我が物顔で走れるようになります。指示通りに細道を進み、すぐに東大路通に出ます。

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そこから北上すると、先日ブラタモリで放送された八坂神社前の交差点に差し掛かります。なんとなく知った景色を見ると落ち着くものです(笑) さらに北上して、東山三条を右折してしばらくのところに目的地がありました。

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そば処桝富

前日長良川温泉で翌日のランチスポットを色々調べていて発見したお店。鴨せいろで有名なお店とのこと。我々の旅の「昼は軽めに」という掟に従ってのセレクトです。お店についたのが12:30で混んでいるかと心配しましたが、幸い5分くらい待ったところで座ることができました。

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もちろん頼んだのが鴨せいろに鴨南蛮、叔母は京風きつね蕎麦。京風ということで出汁が醤油ベースではないのは予想済みでしたがこの出汁の味が深い。ちょっと濁り気味の出汁と蕎麦が実に合うんですね。店内は満席にも関わらず、注文するとそれほど待たずに出てくるのも流石なところ。やはり食べログで評判のいい店だけあって味に抜かりはありません。

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こちらは嫁さんが頼んだ鴨南蛮。こちらも出汁の深さが印象的でした。我々には量もちょうど良く、お昼も狙い通りで、皆満足。

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お店を出ると真向かいがうつわ屋さん。なんとなく京都らしい品のいい店構えとウィンドウ越しに見える蕎麦猪口や徳利などを物色していると、嫁さんから「入ってみる?」と声がかかりますが、この日は淡路島までたどり着かねばならず、この後ももう1箇所くらい京都観光をセットすべしと目論んでいた添乗員のプライドで、ぐっとこらえてお店を後にしました。

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桝富の並びのお店。なんとなくいい雰囲気ですね。この辺りが京都らしいところでしょう。

さて、駐車場で車に乗り込んで、もう一箇所どこに行こうか算段。お蕎麦やさんに入る時から雨がぱらつきはじめましたので、散策するには微妙な天気となって来ましたので、京都の東山あたりをまずは車で流してみることにします。

まずはちょと北に進むとすぐに京都国立博物館の前に出ますが、その前をやり過ごして、今度は南禅寺前の交差点へ。白川通に入り北に進むと、前を走っていた観光バスが右に曲がるではありませんか。ちょっと気になってついて行ってみると、どうやら永観堂に向かっているよう。狭い道を観光バスがこともなげに進み、周りは永観堂に行こうとする人が多くなって来ました。入り口前はバスと人でなんだか三十三間堂の二の前になりそう。雨もぱらついていましたので、やり過ごして、永観堂入り口前の鹿ヶ谷通を北上します。そうすると、今度は哲学の道との看板が目に入り、脳内に電球が灯りました! 車内一同に「哲学の道を少し歩いてみようか」と尋ねると、「それはいいわね」との賛意が得られましたので、少し走った先のコインパーキングに車を停めて、少し散歩してみることにしました。

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鹿ヶ谷通沿いの駐車場から東に50mほど入るともうそこは哲学の道でした。

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私は高校の修学旅行で銀閣に行ったとき以来。雨がぱらつく中でしたが散策する人は少なくありません。なかなかいい雰囲気でしたのでこのまま哲学の道を散策してみてもよかったのですが、私は、気になるシグナルを見落としませんでした。

哲学の道の脇に「秋の特別公開霊鑑寺」と書かれた看板が立てられており、矢印が哲学の道を渡った奥を指しています。同行一同に「霊鑑寺に行ってみる?」と聞くと、「それ何?、有名なの?、行ったことあるの?」と不信感に満ちた質問が寄せられます。もちろん私も行ったこともなければ情報もなし。いわゆる霊感です(笑) 同行一同にとっては誰でも知っている「哲学の道」というネームバリューに対して、誰も知らない「霊鑑寺」というのは不安な訳ですね。

なんとなく気まずい雰囲気を感じながらも添乗員特権と、特別公開というプレミアム感、そして我々の好みに適合するだろうという憶測を頼りに、霊鑑寺に向かうことにしました。

向かう道も完全な住宅街で、なんとなくマイナー感が漂います(笑) 哲学の道から5分くらいのところに霊鑑寺の入り口と、特別公開を案内する看板が立てられていました。

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京都観光Navi 霊鑑寺

もちろん、観光客もまばらで、あいにくの霧雨模様。入口で拝観料を払って、中に入ると、見事な紅葉に目を奪われるではありませんか! この後、この霊鑑寺の素晴らしさに一同うっとり。またしても事前の不安をバッサリ断ち切り、京都の真髄を味わうことができたんですね。添乗員役の私の霊感がピタリと当たった訳です。

この模様は次の記事で(笑)

Google画像 霊鑑寺

次の記事をアップするまで、Googleの画像でお楽しみください。

旅は続きます。

その6へ)

(私伸)
sifareさん、大森の大家さん、イタリア語通訳さん、お寺の娘さん、猫好きさん購読ありがとうございます(笑)

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【番外】初冬の中部、関西紀行(その4)

その1へ)

この旅2日目は奥三河湯谷温泉から岐阜長良川温泉へ向かう旅。途中鳳来峡と犬山城で絶景と文化財を楽しんで、あとは長良川温泉の宿に向かうだけ。

最近は車についているカーナビはあまり使わず、iPhoneのGoogle Mapsをナビ代わりに使います。Google Mapsで目的地を設定して案内をスタートすると、渋滞や交通量などの状況を踏まえた到着時間がかなり正確にわかります。しかも指示してくる道はかなりマニアックで信号をスキップするために小道に入ったりします。おそらく同時に走っている多くの車の情報からのデータを使って到着予想時刻を計算しているのでしょう。時には車が通れない道幅の道を指示して来たり、渋滞状況の変化からか左折を指示されている最中に右折に指示が変わったりと危なっかしいところもありますが、到着時間の正確さは見事です。ということで、一度この便利さを味わうと、車のカーナビには戻れないわけです。

ということで犬山城の駐車場でこの日の宿をGoogle Mapsにセットし出発です。先ほど天守閣から見下ろした木曽川のライン大橋を渡ってしばらくで田んぼの中の小道に入るように指示が出ます。言われるままに田んぼの中の一本道を進み何度か折れながら行くと流石に信号待ちもあまりなくスイスイ進みました。30分ほど走ると長良川べりに出ます。目的地はもうすぐ。そして川沿いを進むと小高い山の上にお城が見るではありませんか。これは金華山と岐阜城です。

先ほど訪れた犬山城と同様、街のランドマークはやはりお城。だんだん近づいて行くと、金華山の下をトンネルで通り抜けたところに本日泊まる宿がありました。トンネルを出たところに長良橋南という交差点があり、Maps上では右折でも良さそうなところ、直進の指示。そして土手沿いを進んで土手の切れ目の細道を右折するように指示が出ましたのでその通りに進みます。そして古い街並みに出ました。これは河原町通りというそう。そして目的地ということで河原町通りを左折しますが、ついたところどうも旅館ぽくありません。本日の宿はそこそこ高級旅館。ハッピを着た従業員の方がお出迎えくらいの対応を期待しましたが、誰もいません。よく見るとどうやら従業員用の駐車場に無事到着してしまったようです(笑)。Google Maps、従業員の利用頻度の方に反応してしまったんでしょう。お見事!

ユーターンして河原町通りを進むと、ハッピのおじさんいらっしゃいました! 本来は先ほど直進した長良橋南の交差点を右折すると正面から来れたのでしょうが、右折信号をスキップするという小技が冴えたわけですね(笑)

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長良川温泉十八楼

本日のお宿はこちら。ここの宿も前日泊まった奥三河湯谷温泉と目的地の淡路島の中間あたりで評判の良い宿を探して見つけた宿。本当はもう少し関西よりの場所にしたかったのですが、やはり紅葉シーズンということで、いくつかのお目当ての宿で予約が取れたのがここだったという流れ。じゃらんの評価は大変素晴らしく、大規模旅館ながら食事も風呂もよしということで選びました。

宿に到着したのがちょうど16時頃。本当の駐車場はイメージ通り広々としていて、すでに車やバスが沢山停まっています。ハッピの従業員さんに誘導されて車を停め、荷物を下ろしてチェックイン。団体さんの到着と重なっていたのでしばしロビーのソファに座ってのんびり。嫁さんと叔母は浴衣を選べるということで浴衣展示場(笑)へ。宿のウェブサイトを見るとカラフルな浴衣を選ぶサービスは有料ですが、今回泊まるプランには含まれているようです。

団体客のチェックインをやり過ごして部屋に案内されますが、嫁さんが選んだこの日のプランは露天風呂付き特別客室「清涼の間」に泊まるプラン。中居さんに案内され、エレベーターで最上階の7階に上がり、一番奥の突き当たりの部屋に案内されます。

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まずは、窓のからの景色。目の前に滔々と流れる長良川が臨めるなかなかの眺望。日暮れが近くなって空がうっすらと赤みを帯びてきました。

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少し左の長良川の下流方向に目を向けるとこんな感じ。宿の目の前に長良川の流れが少しせき止められた流れの静かなところがあり、シーズンにはおそらくこのあたりで鵜飼いによる鮎漁が行われるのではないでしょうか。

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部屋は2部屋あって広々。そして床の間には日本画がかけられ、流石特別室という風格が漂います。

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最近改装したとのことで部屋は隅々まで綺麗。玄関にも花が生けられ玉石が敷かれています。

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そして2部屋目にはマッサージチェアがありました。これが後で大活躍(笑)

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後で撮った部屋付きの露天風呂。かなりの広さですが、中居さんに聞くと温泉ではなく沸かし湯とのことで結局は使わずじまいでした。

部屋について荷物を片付け、浴衣に着替えてまずは風呂に向かいます。お風呂は1階と2階にあり、日替わりで男女が入れ替わり。わたしはこの日男性用だった2階の「川の瀬」に。お風呂も改装直後とあって非常に綺麗。まずはバシャバシャとかけ湯をしてやおら露天風呂に。露天は温泉ではないようですが、目の前に夕暮れ時の長良川の流れを見ながらということでなかなか風情があります。が、演出がちょっと変わってます。湯の底にカラフルなライトが仕掛けられ、お湯が赤くなったり青くなったりと旅館の格にしてはちょっと安っぽい演出。我々関東圏からきた人間にはそう感じられるのですが、ここは名古屋文化圏。名古屋流のおもてなしなんだろうと想像することで納得することにしました。

お湯は循環で風呂の底に注ぎ口があるのがわかります。手前の注ぎ口に近い方から、川べりの方まで行くと少し温度が下がります。しばらく川べりで景色を楽しんだ後、手前の注ぎぐちに近い方に腰掛けて、カラフルなライトの変化をぼおっと眺めていると、白髪の湯守さんらしき人が温度計を持って現れ、お湯の中に温度計を沈めてフリフリ。この時露天風呂にはわたし一人だったので、湯守さんに、「手前の方は41度くらいですかねぇ」と声をかけると、「お客様、41度ピッタリでございます!」と満面の笑顔で答えてくれました。そう、わたしは温泉の温度にはかなり敏感。絶対音感ならぬ絶対温感があるんです。

気を良くして今度は蔵の湯という方に行ってみます。こちらは茶褐色のお湯でこれが長良川温泉のようです。調べてみると中性低張性冷鉱泉とのことで、こちらは40度ないくらいのぬる目。わたしは熱い湯というかビリっとくるくらいの激熱の湯が好みですが、旅館のお風呂にそれを期待するのは無理ですので、ぬる目のお湯をゆっくりと楽しみました。こちらも改装直後で大変綺麗。この日のドライブの疲れを癒すには十分ということで30分ほどで上がりました。

お風呂上がりはビール(笑) もう運転はしませんので心置きなく飲めます。この日のプランには「湯上り生ビール券」という全くもって結構なものがついており、嫁さんと叔母とはロビーで待ち合わせてビールを飲もうという算段。風呂からロビーまでトコトコ歩いてきて、ドリンクコーナーで懐に認めた生ビール券を優雅に取り出し、中居さんに手渡すと、「ソファに掛けてお待ちください」とのこと。

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そしてしばらくで運ばれてきたのがこちら。冷えたグラスに完璧なバランスの泡。流石一流旅館の生ビール。嫁さんと母親が上がってくるまで待つのも野暮なのでグビグビっといただきました。風呂上がりの冷えたビールほど美味いものはありませんね。この日のドライブの自分へのご褒美ということで美味しくいただきました。

程なく2人も上がってきて、すでに勝手がわかっておりますので、あそこのカウンターに生ビール券を出すのだとしたり顔で指示。2人のビールも運ばれてきて、同じくグビグビっといきました!

そんなこんなで時刻はそろそろ18時に。一旦部屋に戻って、夕食会場に向かいます。



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夕食会場は、一旦旅館を出て河原町通りの向かいにある食事処の「時季の蔵」。

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席にはもちろん前菜などが用意されていました。ついさっき生ビールを楽しみましたので、食前酒で用意されていた梅酒で乾杯。

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前菜は長良川らしく鮎の一夜干しに銀杏の松葉串打ち、太刀魚の南蛮漬け、柿なますなど。盛り付けは流石一流旅館、気品が漂います。そしてなますや南蛮漬けの酸味が疲れた体に沁みますな。何しろこの日は鳳来寺に犬山城とかなりの高低差を克服してきましたのでいい運動になってます。おそらく叔母にとってはいい運動という領域はちょっと超えていたでしょう(笑)

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お通しの胡麻豆腐。枸杞の実の朱が鮮やか。

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お酒は十八楼のラベルがついた有機純米酒。こうして竹筒に氷を詰めて冷やして出してくれるので、キリッと冷えたお酒が楽しめますね。

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続いて柚子真丈。椀のフタを開けると湯気が立ち上り、ゆずのいい香りが広がります。

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お造りは白身魚のお刺身。変わっていたのは醤油。杉の木桶で2年熟成させた十八楼オリジナルの醤油が添えられていたのですが、そちらではなく泡醤油と言って卵白をメレンゲ状にしてそのオリジナル醤油を合わせた醤油。これが刺身に実に合います。私は全てこれでいただきました。

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続いて焼き物は鰆の西京焼き。懐石にしては大ぶりな鰆の切り身に叔母が「随分大きいわね〜」というほど。もちろんごく小ぶりの切り身なんですが、懐石で品数も多いのでこの大きさは大きいです。一同頭の中には飛騨牛鍋のイメージがありますので、直前の焼き物のインパクトが気になるわけです(笑)

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脳内の肉のイメージを断ち切るかのように、続いて椀ものの海老の黄身煮が出て、そろそろ満腹感が漂います。

そしてようやく十八楼特性の飛騨牛鍋にたどり着きました。すでに叔母は満腹感に満たされているようで、お肉は一枚のみしか手をつけられませんでした。。わたしの方も脳内の満腹中枢により注意力が低下して、お肉は全ていただいたんですが、飛騨牛鍋は写真を撮り損ねるという失態。後で写真を見ると味を思い出すんですが、写真のないものは味もおぼろげなのが情けないところ。もちろん美味しくいただきました。

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そして食事かと思いきや凌ぎということで松茸の茶碗蒸し。これはいいですね。松茸の香りが味覚中枢を刺激して食欲が盛り返します。良い香りと滑らかな舌触り、銀杏などの風味も楽しみました。

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そして食事は長良川らしく鮎雑炊に香の物。

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最後のデザートはみなさん別腹。果物の盛り合わせもペロリといただきました。いやいや予想通りお腹いっぱい。旅行後の体重の増加が心配です(笑)

皆満腹感に満たされ、時季の蔵から本館に戻ろうとすると、見慣れた像が。

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そう、松尾芭蕉です。松尾芭蕉の像はこの日の午前中、鳳来寺の参道でも見かけました。鳳来寺、岐阜と芭蕉の足跡が残っているということでちょっと調べてみると、この十八楼という宿の名自体が芭蕉の命名であるとのこと。芭蕉は寛永21年(1644年)伊賀国の生まれで、全国を旅しながら俳句を詠んだことで知られますが、ここ岐阜へは貞享5年(1688年)に立ち寄り、長良川畔にあった水楼を「十八楼」と名づけ、かの有名な「十八楼の記」を記しとのこと。この辺りの件は、宿のウェブサイトに詳しく記載されています。女将が訳した芭蕉の十八楼の記の一部分を引用しておきましょう。

かの有名な中国の瀟湘八つの景色と、西湖の十の地も、すがすがしいこの景色の中にあるように思われる。私のいるこの建物に名前を付けるなら、十八楼とでも本当にいいたい事だなあ。
 「このあたり目に見ゆるものは皆涼し」


十八楼について
十八楼物語:松尾芭蕉と岐阜

一方鳳来寺の方へはその3年後の元禄4年(1691年)、京都から江戸に戻る途上に立ち寄ったと思われ、そのさらに3年後の元禄7年(1694年に50歳で亡くなっています。今回の旅は芭蕉の足跡をたどる旅でもあったわけですね。

長良川 芭蕉の歩みに 思い馳せ (笑)

外の風で酔いを覚まして、部屋に戻り、もちろんもう一度風呂に行くつもりでいましたが、私はそのままバタリ(笑) 深い眠りにつかせていただきました。



翌朝、目覚めると前日までの晴天から曇りに変わりました。

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窓を開けて長良川の流れを見下ろします。こちらが上流方向。

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そしてこちらが下流方向。

もちろん朝食前に風呂です。昨日とは男女が入れ替わっていますので1階の「川の音」に向かいます。

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歴史ある宿ゆえ、廊下には長良川や鵜飼、この宿の古い写真などが説明つきで掲示されています。

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そしてエレベーターの横には花が生けられ、泊まり客をもてなしています。

お風呂には、昨日の宴でちょっと二日酔い気味の団体客さんが大勢。昨夜入った2階の大浴場の方が広いですね。こちらは露天が温泉でしたので、私も二日酔い気味の体をぬる目の温泉で癒しました。

一旦部屋に戻って、着替えて荷物をまとめ、朝食会場に向かいます。大規模旅館だけに朝食は本館大広間でバイキング。料理は高山ラーメンまで取り揃えて豪華。油断するとまたお腹いっぱいになっちゃいます(笑) 風呂でスッキリとしたので理性が働きました。

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角皿に色々とって戻った私の皿。右に半分大根おろしとしらす干しが見えますが、50を過ぎた体はこういうものを求めます(笑) それに湯どうぶ、あとは色々ちょっとづつにご飯と味噌汁。

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しばらくすると嫁さんが同じく角皿に色々とって戻ってきました。が、戦闘能力十分です(笑) 私以上に色々盛りよくとってきました。同じく50代なはずなんですが、、、(笑)

奥の方では朝から酒盛りしている団体さんもあり朝食会場は賑やか。せっかくの旅ですから朝から酒盛りする気持ちも良くわかります。ゆっくり朝食を楽しんで、あとはチェックアウトするだけ。

荷物を持ってロビーに降りると、その週末にブラタモリが岐阜編でこの辺りの特集だそうで、帰ってからたまたま見ました! まさに十八楼の目の前の河原町あたりや岐阜城などに触れられ、行ったばかりで土地勘ができたところだけに番組も楽しめました。

その河原町通りに面した駐車場で車に荷物を積み込み、この旅3日目の出発です。この日は旅の目的地である淡路島を目指します。

旅は続きます。

その5へ)

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【番外】初冬の中部、関西紀行(その3)

その1へ)

中部、関西旅行の2日目は、結果的に井伊直虎人気に乗じたような感じになってしまったような形となり、好天のもと、奥三河の鳳来山の散策を楽しみました。本来は1400段以上の石段を登って参拝すべきところ、観光用の駐車場から本堂を、石段の始まりのところを麓の駐車場からと、石段の苦行をスキップして楽しんだ感じ。これでは御利益が、、、とも思いましたが、高齢の叔母連れということでお許しいただきたいと思います。

ということで、ちょうどお昼時でお腹もいい具合に減って来ていましたので、この日の昼食スポットを事前にリサーチしておきましたので、そちらに向かいます。鳳来寺の麓から車で20分くらいの新城市のお店。

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食べログ:野麦

昨日新東名から鳳来峡に分岐した浜松いなさジャンクションの一つ先の新城インターのすぐ脇にあるうどんのお店。鳳来山観光をした後の昼食スポットとして、いつものように食べログで探したお店。我々の旅では、旅館の食事が続くと栄養過多になりがちなため、「昼は軽めに」との体験的教訓が身についているため、昼は蕎麦とかうどんなど軽めの料理がターゲットとなるんですね。この日もそうした流れを予想して事前に調べていたところ、距離といい評価といいなかなかいいお店が見つかったという次第。

食べログの評価もそこそこいいので老舗のうどん屋さんを想像していましがが、立地はインターそばで、しかも周りは工業団地、そして広い駐車場にポツンと1軒建つ立ち食いそば屋さんのような感じのお店でした。なんとなく想像とは違った印象。中に入ると幸いすぐに座れ、メニューをじろりと眺めて3人それぞれ注文しました。

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こちらが私が頼んだ「野菜天ぶっかけ」。上の写真のようにメニューには麺、製法、だしと店主のこだわりが感じられる但し書きが添えられており、このようなこだわりを真正面から受け止めるためにはぶっかけが適当と判断しての注文。

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嫁さんは「にかけうどん」。

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そして叔母は「釜揚げうどん」。

ぶっかけの方は、粉にこだわりがあるとの通り、コシがあり粉の味を味わえというように麺に小麦の味が乗ったもので、期待通り。天ぷらはそれだけで誠に旨いというほどではありませんが、ぶっかけうどんの取り合わせとしては十分。美味しくいただけました。もちろん3人でちょっとづつ回して食べるのが習わしゆえ、にかけと釜揚げもいただきましたが、釜揚げはもちろん麺のコシは柔らかいですがつけ汁に生姜を合わせたなかなかのもの。にかけの方は出汁に深みがありこれもなかなか。何より値段もかなり安いので人気があるのが頷けますね。

注文してから出てくるまでも早く、昼食前に予定から30分押していた旅程もお昼に完全に取り戻すことが出来、予定通り13時に次の目的地に向けて出発することが出来ました。



すぐ近くの新城インターから新東名に乗り、一路西を目指します。この日の宿は岐阜、長良川温泉にとってありましたので、ここ新城から岐阜に向かう道すがら寄ることにしていたのがこちら。

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国宝犬山城

新城インターから新東名を豊田東ジャンクションまで行き、東海環状自動車道に入って北上、土岐ジャンクションから今度は中央道に入り西へ。小牧東インターで中央高速を降り、尾張パークウェイを走って1時間半くらいで目的地の犬山に到着。真っ直ぐに犬山城を目指すはずが、途中で曲がるポイントを一つ間違えて、寂光院の方に入ってしまいました。

犬山寂光院

なんだかえらく細い道に迷い込んだと思ったら、駐車待ちと思われる対向車の列。ギリギリすれ違える道をそろりと進むと寂光院というお寺があることがわかりましたが、どうやらここも紅葉の名所のようです。時間に余裕があれば寄る手もありましたが、駐車するまでに何分かかるかわかりませんので断念。帰ってからウェブで調べたところ、ここも320段の石段を登ると絶景に出会えるとのことで、石段と絶景は午前中に経験してきましたのでスルーで良かったわけです(笑)

程なく細道をすり抜けると滔々と流れる木曽川沿いの道に出ました。正面を見ると小高い丘の上に天守閣が見えるではありませんか! もちろん車内一同「お〜〜〜っ!」

そのまま川沿いを直進して、名鉄犬山遊園駅のところで大通りを渡ってお城に近づきます。程なく犬山城の駐車場に到着です。

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私は犬山城に来るのは学生時代以来2度目。前回来てから30年以上経っています。今回の旅で犬山城に来ようと思ったのは、もちろん湯谷温泉と長良川温泉の途中で寄るには都合が良かったからですが、以前の訪問時に絶景だった記憶があったのと、日本最古の現存する天守閣のため国宝に指定されているということで渋好みの我々に合っているだろうとのコンセプトです。ここにきて今回の旅が「絶景&文化財」というテーマに貫かれていることに気づかれた皆さんも多いことでしょう。もちろん後から気づいただけです(笑)

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駐車場からお城の入り口方面にノンビリ歩いて進みますが、もちろん犬山も紅葉が一番の見頃を迎えていました。

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もちろんお城なので、石積みの城壁に防御されているわけで、石垣を回り込みながら天守閣まで登って行きます。

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文化財かつ観光名所ということの常として、入場料的なものを払って天守閣のある本丸に入るわけですが、その入場券をよく見ると、「入場登閣券」と書いてありました。気になるのは「登」ですね(笑)

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まずはここまで来る途中に車で坂を登って、駐車場から石垣の中を少し登って来ましたので、本丸でも横を流れる木曽川からは結構な高さになっています。本丸の西の端から犬山市街を見渡すとこんな感じ。やはりお城は城下を見渡せるものなんですね。

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そして振り返って天守閣を見るとこんな感じ。桜の季節も良さそうですが、白い漆喰の天守が青空と紅葉に映えます。一通り本丸をそぞろ歩いて、いよいよ天守閣に登ります。もちろん中にエレベーターがあるわけはなく、階段で登った記憶があるのですが、昔の記憶も曖昧。叔母づれでなんら心配なく天守閣に入りましたが、いきなりびっくり。

天守閣の入り口で、靴を脱いでビニール袋に入れて上がるまでは良かったんですが、そこからいきなり超急角度のハシゴに近い登り階段が出現。そう、お城というものはそもそも的からの攻撃に耐える要塞のようなものゆえ、現代の観光客のような訪問者にやさしい造りなわけはないんですね(笑) ここではじめて、入場登閣券の真意がわかりました。そう、お金を払って天守閣に登る苦行を味わえる券だったのです。

もちろん、私も嫁さんも苦行と言うほどのインパクトを感じたわけではありませんが、問題は叔母(笑) 「午前中鳳来山で結構歩いたので結構くたびれたわね〜」と昼食時に言っていたところに急な階段の登りということで、これはインパクト大です。しかもお城ゆえひとつの幅の狭い階段を一方通行ではなく、大勢の観光客の往来に耐えるために肩が触れるような至近距離ですれ違いながらの登りでベリースリリング! なんか、昔の記憶が蘇って来ました。この辺の状況がわかっていれば今回の訪問スポットには選ばなかったんですが、ここまで来て引き返すわけには参りません。

入り口でいただいたチラシによれば石垣の中の地下2階分、その上の地上4階分合わせて6階、高さ19mの狭い急階段を登ることになりました。しかも平日とはいえ紅葉の盛りの絶好の季節ゆえ、見学、もとい、登閣を終えた観光客が途切れず階段を降りて来る中をえっちらおっちら登って行きます。叔母に「大丈夫?」と聞くと、「なんとか!」と一応戦闘意欲は残っておりましたので、ゆっくりとてっぺんの天守閣まで登りました。そして、天守閣の周りの欄干に出てみた景色がこちら!

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4階望楼。最後の階段を登り終えた正面の窓からの景色。ちょうど天守閣の最上階の直下にある唐破風の頂部の獅子口の瓦越しに見る犬山市街の景色。東の方を見ていることになります。これには叔母も「まぁ、絶景ね!」 そして眼下には先ほど歩いて来た本丸内の様子が見下ろせます。

そしてそれだけではなく天守の周りを廻縁で一周できるんですが、これがなかなかスリリング。叔母は背後の壁にくっつきながら腰が引けてます(笑) それでも絶景につられて一周してみることにしました。

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右に回って、こちらが西側。木曽川の下流方面。先のチラシを開くと天守からの景色の解説があり、木曽川にかかる堰を兼ねた橋がライン大橋、正面の山が伊木山。

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こちらが北側。

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そしてこちらが東側で木曽川の上流方面。そして最初の南側の入り口に戻ります。流石にこの外周の回り縁はすれ違うのは危険なので一方通行でした(笑) 叔母もなんとか一周。今回の旅のテーマとなった「絶景&文化財」を堪能です。

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天守の内部の長押の上には、歴代の城主の絵姿が展示されていました。右側が初代城主成瀬正成。在封期間は元和3年(1617年)から寛永2年(1625年)の9年間。左が二代城主成瀬正虎。同じく寛永2年から万治2年(1659年)の35年間とのこと。もともとは織田信長の父、織田信康が天文6年(1537年)に築城したとされ、それ以来江戸初期にかけてめまぐるしく城主が入れ替わり、天正12年(1584年)小牧・長久手合戦では羽柴秀吉が大軍を率いてこの城に入り、徳川家康と戦ったとのこと。先に触れた成瀬正成が城主となってからは代々成瀬家が城を守って来たと言うことです。

眼下に眺める木曽川が物資を運ぶ役割を担っていたとすると、この犬山は重要な拠点。歴代の殿様がこの景色を眺めていたと思うとこの犬山城が現在まで残っている貴重さがわかると言うものです。

ひとしきり絶景を楽しんだので、今度は急な階段を下ります。叔母は「登りより下りが大変なのよ〜」と言いながら下りの苦行に挑みます。

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一つ降りた3階破風の間の破風に開いた窓の裏側。白壁と柱、梁の明快なコントラストだけが主なデザイン要素なのに、実に美しい。書院や寺院と異なり、柱、梁の太さが豪壮さを表しています。

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さらに降りて先ほど登って来たときにはスルーしていた2階武具の間の展示を見学。展示してあった犬山城の柱組模型。このような城がどのような構造かよくわかる模型のため繁々と見入ってしまいました。

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こちらが実際の武具野間の階の構造。天井には図太い垂木。それを支える束にこれまた図太い梁。重い天守閣を支える力の流れを見事に支える木造の軸組みの見事さに唸ります。それだけでなく質実剛健な意匠にまとまっているところが凄いところ。構造解析などない時代の先人の経験のなせる技ですね。

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武具の間には松本城、彦根城、姫路城、松江城など他のお城の写真が展示され、この犬山城の天守閣の写真もそれに混ざって飾られていました。写真で見ると他の城に比べて規模は小さいながらも、実際に登るとこの迫力はどーだと言いたげな展示です(笑)

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そしてこちらが同じ階にある木造の完成模型。個人が材木会社から資材提供を受け製作したものが寄贈されたもののようです。図面だけでなくこうした模型は構造がよくわかるので貴重です。もちろんじっくりと見入ってしまいました。

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こちらは明治維新前の犬山城の図。現在の犬山城の中丸、杉の丸、桐の丸、松の丸などは明治維新当時とほぼ同じものが残っていることがわかります。

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望楼から3階、2階、1階と登る人をかき分け降りて来たわけですが、地下1階、2階を前に最後の力を振り絞って降りる叔母。階段の急さがわかります(笑)。あとちょっとです。

叔母の言う通り登るより降りる方が大変です。我々ですら急な階段には難儀しました。戦国時代は鎧兜、甲冑を着ての上り下りゆえさらに大変だっただろうと想像しますが、城というものは戦いの場ですので、快適さを求めたものではないということを改めて認識した次第。これも実際に見学したからわかることでした。

先ほど靴を脱いだ玄関にたどり着き、再び靴を履き直して、振り返ってみると、、、

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やはり天守閣は偉大でした。流石に国宝。まさに戦国時代にタイムスリップしたような経験ができました。抜けるような晴天のもと、紅葉のベストタイミングで往時の犬山城に想いを馳せたひと時でした。

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先ほど登って来た道をのんびりと戻り、犬山城に並立する針綱神社、三光稲荷神社を通って駐車場に戻りますが、お稲荷さんは縁結びスポットで若い女性が沢山。我々の世代にはあまり関係ないので華麗にスルーして散歩を楽しみました。

時刻は15時を少し回ったところ。この日の観光スポットはこれでおしまい。車に乗り込み、先ほど天守閣から見下ろした木曽川のライン大橋を渡って、この日の宿のある長良川温泉に向かうことにしました。目的地まではあと1時間もかかりません。

旅は続きます。

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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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2017年7月のデータ(2017年7月31日)
登録曲数:1,361曲 登録演奏数:10,291
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