ヨハネス・ゴリツキの「薬剤師」全曲(ハイドン)

珍しくオペラを取り上げます。ちょうどハイドンの声楽曲の所有盤リストの整理をしていて、いろいろ聴き直していたら、目からウロコの名演奏盤だったということで、あらためて聴き直した次第。

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ヨハネス・ゴリツキ(Johannes Goritzki)指揮のノイス・ドイツ室内アカデミー(Deutsche Kammerakademie Neuss am Rhein)の演奏によるハイドンの歌劇「薬剤師(Lo Speziale)」全曲。収録は1999年1月、ドイチュランド・ラジオ・ケルンの放送センター大ホールでのセッション録音。レーベルはBERLIN Classics。

思い立って先週から、オラトリオの四季の所有盤リストのメンテナンスをしており、四季がひと段落。そして続くオペラのリストの誤り探しをしながら、いろいろなアルバムのつまみ聴きをしていました。初期のオペラ「薬剤師」は手元にDVDを含めて全曲盤が4種ありますが、それぞれ聞いてみると、今日取り上げるアルバムが格別にスバラシイことがわかりました。ハイドンのオペラは日本ではかなりマイナー。ちょいあとのモーツァルトのオペラに比べると日本での聴かれ方は天と地ほど違い、ハイドンのオペラを聴く機会はほとんど無きに等しいほどでしょう。愛聴するヴァイオリン協奏曲でさえ、モーツァルトに比べるとかなりマイナーな存在。これではいけません。ということで、勇気をもってオペラのアルバムを取り上げる次第。

この「薬剤師」というオペラ、作曲は1768年ということで、シュトルム・ウント・ドラング期の真っ最中に書かれたもの。この年エステルハーザ宮廷歌劇場か完成し、そのこけら落としのために作曲されたもの。筋は薬剤師センプローニオとそのイケメン助手メンゴーネ、恋敵のヴォルピーノの3人がヒロインのグリレッタの心を射止めようとするドタバタ劇。3幕物ですが、このアルバムはCD1枚に収まるコンパクトなもの。音楽はまさにハイドンらしい晴朗、快活で変化に富んだ素晴らしいもの。

指揮者のゴリツキは、ハイドン好きな人の間では知られた人でしょう。cpoからハイドンの弟、ミヒャエル・ハイドンの交響曲集を何枚もリリースしている人。指揮者であり、チェロ奏者でもあるそう。彼のウェブサイトがありましたのでリンクしておきましょう。

Johannes Goritzki

教育者といしてはスイス南部のルガーノにあるイタリア語スイス音楽院やロンドンの王立音楽大学で教えているとのこと。ディスコグラフィーを見ると、ミヒャエル・ハイドン以外にもいろいろなアルバムがリリースされており、ヨーロッパでは知られた存在であることがわかります。

歌手は下記のとおり。初めて聴く人ばかりで、有名どころではありませんが、聴く限り皆素晴らしい歌唱。

薬剤師センプローニオ:ジュゼッペ・モリーノ(Giuseppe Morino)テノール
助手メンゴーネ:ハウケ・メラー(Hauke Möller)テノール
グリレッタ:バーバラ・メザロス(Barbara Meszaros)ソプラノ
ヴォルピーノ:アリソン・ブラウナー(Alison Browner)ソプラノ

テノール2人とソプラノ2人というシンプルな配役。しかも敵役の金持ちな若者ヴォルピーノがソプラノというのが変わった構成でしょうか。ケルビーノのような存在ということでしょう。

Hob.XXVIII:3 / "Lo speziale" 「薬剤師」 (1768)
序曲は馴染みのあるもの。幕が上がる前のざわめきがつたわる快活かつスリリングな入り。録音もキレ良く問題ありません。第一幕は薬の調合をする助手のメンゴーネと薬剤師のセンプローニオとのやり取りから入り、そこにメンゴーネの恋敵のヴォルピーノが現れます。密かにグリレッタの心をつかみたいセンプローニオ、愛し合うメンゴーネとグリレッタ、ライバルヴォルピーノの間のやり取り。軽快かつ滑稽な音楽とともに進むレチタチィーヴヴォ。トラック4の薬剤師センプローニオのアリアはモリーノの朗々とした歌が見事。続いてトラック6のメンゴーネのアリアもテノール版の夜の女王のアリアのような聴かせどころがあり、実に愉快。メラーもコミカルな歌いぶりがなかなか素晴らしいです。そしていよいよヒロイン、グリレッタの登場。レチタティーヴォを挟んで、これまた素晴らしいアリア! なんと美しいメロディーの連続。癒しに満ちた素晴らしい音楽。ソプラノのバーバラ・メザロスはコケティッシュな魅力のある声。つづいてグリレッタと二人きりになって気持ちを打ち明けたものの、あしらわれたヴォルピーノの恨み節のアリア。そして第一幕の最後のメンゴーネ、グリレッタ、センプローニオの三重唱。ようやくメンゴーネとグリレッタの恋人どうしが2人きりになろうとしたところに、センプローニオが入ってきて大混乱。このトラックの音楽、実によくできていて面白い。場面転換の緊張感と3人の美しい歌唱が渾然一体となった素晴らしい音楽。

第二幕はセンプローニオとヴォルピーノがグリレッタの心をつかもうと挽回を企むストーリー。グリレッタは恋人メンゴーネの態度が煮え切らないことに業を煮やし、ヴォルピーノと結婚すると言い出して大喧嘩。その隙を狙ってセンプローニオがグリレッタとの結婚証書を作るともちかけますが、偽の公証人がそれぞれ新郎の欄にそれぞれの名を書こうとして大混乱するという筋。比較的わかりやすいドタバタ劇ですが、これまた音楽が面白くて、一気に聴き進められます。ゴリツキはオペラを得意としているのか、ミヒャエル・ハイドンの交響曲集の時の演奏以上に間の取り方が巧みで、展開の面白さがしっかり描けています。第二幕でもヴォルピーノ、センプローニオ、グリレッタのアリアを経て、最後に4重唱でクライマックスに至ります。ここでもトラック20の4重唱が素晴らしい充実度。ゆったりと始まり、混乱を経て、クライマックスに。

第三幕はいきなりトルコ趣味の音楽から入ります。トルコでペストが大流行して、王様が高額で薬剤師を雇うとの話をヴォルピーノが持ってきて、センプローニオはすっかりトルコに行く気に。すっかりその気になったセンプローニオが、ヴォルピーノの企みにもかかわらず、仲直りしたメンゴーネとグリレッタの結婚をあっさりオッケーしてしまい大団円。最後は愛の神を皆で称えてハッピーエンドという筋です。やはりポイントは入りのトルコ趣味の音楽の独特の表情と、最後の4重唱。ここでもメリハリのある音楽で劇のストーリーがくっきりと浮かび上がります。

ヨハネス・ゴリツキによるハイドンの初期の傑作オペラ「薬剤師」全曲。いまいち地味な存在のハイドンのオペラの入門盤として絶好の1枚です。実に表情豊かなオケに隙のない4人の歌唱。特にアリアの美しさや3重唱、4重唱のなどの音楽の面白さは群を抜いたもの。これはハイドンの交響曲や弦楽四重奏好きな方にも好まれる素晴らしい音楽だと思います。手に入るのは輸入盤のみで、このアルバムに限ってはライナーノーツの歌詞も原語のイタリア語とドイツ語訳のみ。手元の別のアルバムに英語訳があるのでなんとなく筋はわかりますが、この辺が敷居を高くしているかもしれませんね。だまされたと思ってこのオペラの素晴らしい音楽に触れていただきたいものです。評価は[+++++]です。「薬剤師」の決定盤はこのアルバムです。

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tag : 薬剤師

【新着】リサ・ラーションのアリア集(ハイドン)

久しぶりの声楽曲。

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リサ・ラーション(Lisa Larsson)のソプラノ、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(Jan Willem de Vriend)指揮のコンバッティメント・コンソート・アムステルダム(Combattimento Consort Amsterdam)の演奏で、「レディー・ファースト」と名付けられたハイドンのオペラ・アリア集SACD。収録は2012年1月10日から11日、2012年8月24日から27日、アムステルダムのシンゲル教会(Singelkerk)でのセッション録音。レーベルは蘭CHALLENGE CLASSICS。

このアルバム、リリースされたばかりですが、amazonしか取扱いがありません。

リサ・ラーションははじめて聴く人。コープマンのバッハのカンタータ集などで歌っている人との事。1967年スウェーデンに生まれたソプラノ歌手。最初はフルーティストだったようですが、バーゼルで学び、1993年からチューリッヒ歌劇場のメンバーとなり、フランツ・ウエルザー=メスト、ニコラウス・アーノンクール、クリスト・フォン・ドホナーニなどと共演。スカラ座では1995年にムーティの魔笛でパパゲーナを歌うなど、以降ヨーロッパの歌劇場で活躍しています。

指揮者のヤン・ヴィレム・デ・フリエンドは1962年、オランダのライデン生まれの指揮者、ヴァイオリニスト。アムステルダム音楽院、ハーグ王立音楽院などで学び、1982年にこのアルバムのオケであるコンバッティメント・コンソート・アムステルダムを設立、17世紀から18世紀の音楽を中心に演奏し、多くの録音も残しています。アルバムへの記載はありませんが、古楽器オケのようですね。

Hob.XXIVa:10 / Scena di Berenice "Berenice, che fai" ベレニーチェのシェーナ「ベレニーチェ、何をしようとしているのか?」 [D-f] (1795)
この曲はハイドンが第2回のロンドン旅行で交響曲99番から104番を作曲していたころに作曲されたもの。当時のイタリアの名ソプラノ、ブリギッタ・ジョルジ・バンティのために書かれた曲。恋人の死を嘆き、霊があの世に旅立つ際、連れて行ってほしいと乞う場面を歌った劇的な内容。
最新の鮮明な録音。すこし狭い響きの少ない教会で、残響を活かして収録されている感じ。オケは古楽器らしい鋭い響き。かなりアクセントがハッキリ刻まれれた、劇的な曲調を踏まえた演奏。特に抑えた部分の繊細なコントロールが素晴しいですね。古楽器オケの演奏としてはかなり表情の濃いものですが、くどい感じはありません。ラーションのソプラノは可憐さを主体に、声量はそこそこながら、非常に艶やかで、語りと歌の表情の変化のコントロールが巧み。クライマックスに向けた盛り上げ方も見事。線は細いものの、その良さを感じさせる好きなタイプのソプラノ。かなりの実力派とみました。

Hob.XXVIII:12 / "Armida" 「アルミーダ」 (1783)
アルミーダの序曲。ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート各1、ホルン、バスーン、オーボエ各2と小編成による演奏。クリアな響きで、かなりリズムを強調した演奏。中間部の沈みこみも深く、劇的な演奏。古楽器ではフスの演奏が印象に残っていますが、響きの純度は近いものの、かなり劇性を強調しています。これはこれで悪くありません。

Hob.XXVIII:13 / "L'anima del filosofo, ossia Orfeo ed Euridice" 「哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ」 (1791)
つづいては、ハイドン最後のオペラ、そしてエステルハージ家のため以外に書かれた唯一のオペラ「哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ」の2幕からの3曲。レチタティーヴォにつづいてしっとりと歌われるエウリディーチェのしっとり語るような魅力ある歌唱が聴き所。

Hob.XXVIb:2 / Cantata "Arianna a Naxos" 「ナクソスのアリアンナ」 [E flat] (c.1789)
当ブログでもかなりの演奏を取りあげている演奏。数えてみるとこれで13演奏目。通常ピアノ伴奏で歌われる事が多いですが、オケによる伴奏版。これまでではバルトリ/アーノンクール盤、オジェー/ホグウッド盤のみがオケによる伴奏を採用しています。語るように柔らかく寄り添うオケ。ラーションは感情を表に出すのではなく、淡々と美しい声で歌い上げていきます。途中からオケのキレが良くなり、緊迫感が増しますが、ラーションはしなやかな歌で諌める感じ。オケの表現の幅の広さと歌の美しさが聴き所でしょう。

Hob.XXVIII:9 / "L'isola disabitata" 「無人島」 (1779)
つづいて歌劇「無人島」から序曲とアリア。序曲は、先程のアルミーダ同様、小編成オケのキレの良さ全開。このキレ、以前取りあげたヌリア・リアルの伴奏を担当したミッヒ・ガイックの振るオルフェオ・バロック管弦楽団に近いものがありますね。畳み掛けるように攻め込み、金管は炸裂、ハイドンの序曲のスペクタクルな音楽を聴き応え十分に演奏します。
アリアは第1部のシルビアのアリア「甘い錯乱のなかで」という曲。タイトル通り、実に甘い雰囲気の優雅な音楽。これまでの曲の中では一番ラーションの声質に合っています。美しいソプラノにうっとり。

Hob.XXVIII:5 / "L'infedeltà delusa" 「裏切られた誠実」 (1773)
サンドリーナのアリア、"E la pompa un grand'imbroglio"とありますが、神々しく祝祭的な序奏からはじまるカンタータの様な曲。自動翻訳にかけると「ポンプはまったくの詐欺」とのこと(笑)ラーションのいろいろなタイプの歌が楽しめると言う意味ではなかなか良い選曲。

Hob.XXIVb:3 / Aria di Nannina "Quando la rosa" for for Pasquale Anfossi's "La metilde ritrobata", Act 1 Scene 7 「薔薇に刺がなくなったら」アンフォッシの歌劇「メティルデの再会」への挿入曲 [G] (1779)
この曲、ライナーノーツのホーボーケン番号はXXXIVb:3ですが、曲名などからこれは誤りで、XXIVb:3でしょう。ハイドンが別の作曲家のオペラのために書いた挿入アリア。コケティッシュなラーションの魅力が際立ちます。(ハート)

Hob.XXVIII:5 / "L'infedeltà delusa" 「裏切られた誠実」 (1773)
最後は再び「裏切られた誠実」からヴェスピーナのアリア"Trinche vaine allegramente"。自動翻訳にかけても良くわかりません。最後は陽気に騒ぐ場面。まさにオペラの一場面のような臨場感です。

リサ・ラーションの歌うハイドンのオペラアリア集。ラーションは良く磨かれた非常に美しい声の持ち主。迫力はほどほどですが、艶やかな声質と高音の美しさはなかなか。好きなタイプの声です。ハイドンのオペラの名場面を、古楽器の表現力豊かなオケにあわせて華麗に歌い上げます。最新録音のSACDということで録音も万全。これまでヌリア・リアルの素晴しい歌曲集をおすすめしてきましたが、このアルバムも負けず劣らずです。このアルバムの魅力はヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮のコンバッティメント・コンソート・アムステルダムの伴奏にもあり、まさに曲、歌、伴奏の三拍子そろった名盤でした。評価は全曲[+++++]とします。歌曲好きの皆さん、これは買いです!

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tag : ナクソスのアリアンナ 古楽器 オペラ SACD

【新着】ジェーン・アーチボルドのオペラアリア集

8月最初のアルバムは最近HMV ONLINEから届いたもの。

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HMV ONLINEicon / amazon

ジェーン・アーチボルド(Jane Archibald)のソプラノ、トーマス・レスナー(Thomas Rösner)指揮のビエンヌ交響楽団の演奏で、ハイドンの5曲のオペラからアリアと序曲、あわせて13曲を収めたアルバム。収録は2010年9月、スイス西部、ベルンとバーゼルの間にあるゾロトゥルンという街のコンサートホールでのセッション録音。レーベルはおそらくはじめて手に入れる、ATMA Classiqueというカナダのレーベル。

なにより驚くのがそのジャケットの凄いインパクト。彫りの深いアーチボルドのアップ写真。怖いくらいに鋭い眼差し。天に届くような素晴らしいソプラノが聴かれるでしょうか(笑)

アーチボルドはカナダの東端、ノバスコシアのトゥルーローの出身。おそらくかなり寒い地方だと思います。カナダやタングルウッドで学び、ウィーン国立歌劇場に出演するまでになりました。これまでにウィーン、ベルリン、ジュネーヴ、チューリッヒ、エクス=アン=プロヴァンス、パリ、ミラノ、バーデン・バーデン、ロンドンなど各地のオペラで花形役をこなすなど華々しい経歴。昨シーズンはカナダのオペラに凱旋出演とのこと。ベルリンフィルではアーノンクールの指揮でハイドンのオルランド・パラディーノのアンジェリカを歌うなどの経験もあります。私ははじめて聴く人。いつものように本人のサイトのリンクを張っておきましょう。本人のサイトの写真も結構インパクトあります。

Jane Archibald, Soprano(英文など)

指揮者のトーマス・レスナーもはじめて聴く人。ウィーン生まれ、ウィーンで音楽を学び、チョン・ミュンフンやハンス・グラーフのマスタークラス等に参加。ファビオ・ルイージが急遽スイスロマンド管弦楽団のツアーに呼び寄せたことがレスナーの国際的なキャリアのスタートに。ロンドンフィル、ウィーン交響楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、バンベルク交響楽団、ローザンヌ室内管などに加えて東京交響楽団も振ったことがあるようです。2000年から2004年まで国立ボルドー管弦楽団の副指揮者してハンス・グラーフを支える立場に。そして2005年からはこのアルバムのオケであるスイスのビエンヌ交響楽団の首席指揮者として活躍しています。レスナーのサイトも張っておきましょう。

thomasroesner.com(独・英文)

Hob.XXVIII:13 / "L'anima del filosofo, ossia Orfeo ed Euridice" 「オルフェオとエウリディーチェ,または哲学者の魂」 (1791)
ハイドン最後のオペラから、アリア「幸運なるおまえの胸に(第3幕)」、アリア「見捨てられたフィロメーナ(第1幕)、そして序曲の3曲。冒頭のアリアの伴奏のオケの響きはおそらく古楽器奏法の現代楽器でしょう。オケの音色は分厚く迫力あるものですが、ノンヴィブラート風のすっきりした音色。マンフレート・フスの指揮するハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンと似た感じですが、鋭さはフス、音色の分厚さはこちらといった風情。1曲目はハイドンらしい古典の均衡を感じる曲調に、輝かしいソプラノの朗々としたアリア。アーチボルドの声は良くヴィブラートのかかった高音が良く伸びる声。ちょっと硬質な癖のある歌い方ですが、高音域の振り切れ感はなかなかのもの。オケの伴奏は力感溢れるダイナミックなもの。アーチボルドの歌も振り切れまくって盛り上がります。夜の女王のアリアばりの場面もあって挨拶代わりに素晴らしいテクニックを聴かせます。2曲目のアリアは穏やかな曲調から始まり、徐々に盛り上がるなかなかの曲。そして聴き慣れた序曲。短調の序奏からはじまり、推進力溢れるオーケストレイションにビックリ。それぞれ楽器のキレを感じる訳ではないんですが、アンサンブルとして聴くと生気溢れるノリノリの演奏。オペラの幕が開く前の興奮を伝えるような雰囲気がよく表現できています。痛快な序曲。

Hob.XXVIII:7 / "Il mondo della luna" 「月の世界」 (1777)
つづいて「月の世界」から、アリア「人には分別があります(第1幕)」、アリア「貴方は私の星だ(第2幕)」の2曲。良く聴くとアーチボルドの声の量感はほどほどで、中音域の響きはちょっと薄めの声。逆に高音域に入る時のキレと伸びはなかなかのもの。相変わらず伴奏のオケはノリがよく聴き応え十分。2曲目のアリアは奥から聴こえるホルンの響きが雰囲気たっぷり。

Hob.XXVIII:9 / "L'isola disabitata" 「無人島」 (1779)
つづいて中期のオペラ「無人島」から序曲、レチタティーヴォ「私が見たものは(第1部)」、アリア「甘い錯乱のなかで(第1部)」の3曲。序曲はこちらも聴き慣れた曲。タイトな短調の序奏で雰囲気を引き締めたあと、静寂を聴かせ、劇的な主題に移りめまぐるしい音階をへて、非常に平穏なメロディーに移る展開。そして変奏で変化。この序曲のみでもハイドンの創意の素晴らしさに圧倒されます。決して垢抜けた感じではないんですが、そこには活き活きとした音楽が存在します。レスナーの地味ながら堅実なコントロール。続いてレチタティーヴォ。アリア集でレチタティーヴォは珍しいでしょう。次のアリアはハイドンならではの晴朗な魅力に溢れた曲。甘い錯乱になってみたいものです(笑)。アーチボルドはすこし抑えて入り、要所は振り切れる余裕を魅せます。

Hob.XXVIII:6 / "L'incontio improvviso" 「突然の出会い」 (before 1775)
ここまで聴いてくると、序曲もこのアルバムの聴き所。生気と迫力の結晶。当時流行ったとされるトルコ趣味の曲。この曲もめくるめくメロディーが変化。パーカッションも大活躍。力みなくほどよい小爆発の連鎖。不思議な音階、小技の連続。打楽器のキレでオペラ前の聴衆の脳髄を覚醒させるような展開。中間にアンダンテをはさんだような構成感のある序曲。最後に再びトルコ趣味爆発!

Hob.XXVIII:11 / "Orlando Paladino" 「騎士オルランド」 (before1782)
最後は「騎士オルランド」からカヴァティーな「絶えず震えているの,哀れな私の心は(第1幕)」、アリア「行かないで,私の美しきともし火(第1幕)」、レチタティーヴォ「執念深い神々よ!(第3幕)」、アリア「末期の彼の嘆きの言葉(第3幕)」の4曲。最初は切々と歌う劇的なメロディーの曲。アーチボルドの声に合った曲に聴こえます。つづいてアーチボルドの美声を堪能できる正統派のアリア。レチタティーヴォをはさんで、最後は最もハイドンらしいシンプルな伴奏と晴朗な歌のコントラストで聴かせる素晴らしい曲。この曲の伴奏はテンポを落とす場面の演出が巧みなかなの迫力。やはり最後は締まります。

ジェーン・アーチボルドというインパクト抜群のソプラノ歌手のハイドンのアリア集。歌の方はまだ上がいることから[++++]としました。逆にこのアルバムに収められた3曲の序曲は素晴らしい出来。こちらは[+++++]とします。アーチボルドはともかく指揮者とオケはヨーロッパではマイナーな方でしょう。ただこのアルバムで聴かれる伴奏のレベルは悪くありません。ジャケットでみるとアーチボルドのインパクト120%の造りですが、もうすこし指揮者とオケの存在を上げてあげてもいいのではと思ってしまうほど、オケの響きは楽しめるものでした。

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パトリシア・プティボンのアリア集

今日は久々のオペラアリア集です。

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パトリシア・プティボン(Patricia Petibon)の歌う、モーツァルト、ハイドン、グルックのオペラアリア集。指揮はダニエル・ハーディング(Daniel Harding)、オケは古楽器でコンチェルト・ケルンという組み合わせ。HMV ONLINEの情報によれば収録は2008年1月、ベルリンのEmil Berliner Studioで。

このアルバムはプティボンのDeutsche Grammophoneへのデビュー盤とのこと。パトリシア・プティボンは1970年、パリの南の街モルタンジの生まれのソプラノ歌手。パリ国立高等音楽・舞踊学校を95年に首席で卒業。その後クリスティ、ガーディナー、ミンコフスキなど古楽器のオケ、指揮者などと共演してきたとのこと。40近くなってDeutsche Grammophoneへデビューということで歌手としては遅咲きなのかもしれませんが、アルバムの力の入りようは流石一流レーベル。伴奏にハーディングをつけ、プティボンのアーティスティックな写真を多くあしらったセンスのよいプロダクツとして仕上がっています。

アルバムタイトルは”Amoureuses”(恋人たち)とのことで、恋の歌を(どうして私の「ことえり」は最初「鯉の歌」と変換するのでしょう!)集めたアルバム。

こうくると思い起こすのが、以前取り上げたヌリア・リアルのアリア集。素晴らしい企画力とヌリア・リアルの美しい声に圧倒されたアリア集でしたが、録音は同じく2008年。ハイドン没後200年を狙って録音されたものでしょうが、今日取り上げるプティボンはハイドンのみならずモーツァルトやグルックのアリアもまとめたものですのでハイドンのアニヴァーサリーという訳ではないでしょう。同じような企画が独墺系の大規模レーベルからリリースされているのは興味深いこと。あちらはクラシックのリリースが多いでしょうから沢山リリースされているアルアルバムのたまたま2枚かもしれませんが、ここは強引に関連ありとの前提で話をまとめたいと思います(笑) ノックアウトされた、ヌリア・リアルの記事もリンクを張っておきましょう。

2010/11/06 : ハイドン–オペラ : ヌリア・リアルのオペラ挿入アリア集

さてさて、名門Deutsche Grammophone期待の歌手、パトリシア・プティボンのアリア集はヌリア・リアルのアルバムを超えられるでしょうか?

このアルバムの収録曲目はHMV ONLINEのリンクをご覧ください。HMVのハイドン曲情報はちょっと間違ってます。トラック番号と曲名は次のとおり。曲ごとにレビューを書いておきます。

01 - 歌劇「月の世界」 Hob. XXVIII:7 - "Ragion nell'alma siede"(Flaminia)
アルバムの冒頭におかれた「月の世界」からのアリア。プティボンのソプラノは線は細いものの、コケティッシュな魅力もあり古楽器オケに合った声。ハーディングの伴奏は古楽器の爽やかなキレを感じさせるものですが、古楽器系の指揮者のリズム感とはちがい普段は現代オケを振っているハーディングならではの閃きを感じる伴奏。オケだけでも十分聴き応えのある演奏。途中のアクセントをかなり大胆につけるあたりは古楽器系の指揮者ではあまりやらないこと。

このあと、モーツァルトのコンサートアリア、魔笛から夜の女王のアリア、フィガロの結婚からのアリア、ルーチョ・シッラからのアリアがはさまり、ふたたびハイドンへ。夜の女王のアリアを聴くと素晴らしいテクニックと高音の伸びの持ち主であることがわかります。ハーディングも快心の伴奏。最高域はかなり線が細いですが音程の正確さは素晴らしいものがあります。流石DG、いい人に目を付けますね。

08 - 歌劇「薬剤師」 Hob.XX?:3 - "Salamelica, Semeprugna cara"(Volpino)
ビックリする曲調。トルコ趣味の曲。別の意味でハイドンの天才を感じる曲。2分弱の小曲。

10 - 歌劇「アルミーダ」 Hob.XX?:12 - "Odio, furor, dispetto"(Armida)
激しい曲調の絶叫系のアリア。テンポよく複雑な歌詞と音符を見事にコントロール。

11 - 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ,または哲学者の魂」Hob.XXVIII:13 "Del mio core il voto estremo"(Euridice)
一転してゆったりした艶やかなアリア。弱音のコントロールと間の表現が秀逸で3分少しの曲から深い情感が伝わる名唱です。ハーディングも非常にデリケートにコントロールしたオケで支えます。

12 - 歌劇「無人島」 Hob.XX?:9 - "Fra un dolce deliro"(Silvia)
ハイドン最後の曲は、ふたたび晴朗、素朴なハイドン特有の超絶的に美しい曲調。冒頭の曲とともにハイドンならではの心温まる歌が沁みます。

プティボンの歌は心に響く何かをもった素晴らしい歌。テクニックも十分、声の張り、艶も素晴らしく、容姿も端麗ときていますので、人気が出るのもわかります。ハイドン、モーツァルト、グルックの曲を集めたアリア集ということで、聴き進むとわかりますがやはりハイドンの晴朗な曲調とアリアの美しさは、モールァルトの閃きに満ちたメロディーと比較しても十分に美しく、人の声の魅力を伝えるという意味では素晴らしいもの。このアルバムのハイドンのアリアの評価は全曲[+++++]とします。

DGのプロデューサーに届くかどうかわかりませんが、プティボンのソプラノと古楽器系のオケで「アプラウス」とか「トビアの帰還」なんかが次の企画に良いと思うんですが、、、指揮は今回のハーディングとか、レーベルは違いますがルネ・ヤーコプスやクリスティなんかが合うと思います。戯言はこの辺で。

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tag : オペラアリア 古楽器 おすすめ盤 美人奏者

ヌリア・リアルのオペラ挿入アリア集

今日は珍しいハイドンが他の作曲家のオペラのために書いたアリア集。

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TOWER RECORDS / amazon / HMV ONLINEicon

先日手に入れてレビューしたテレサ・ベルガンサのアリア集を所有盤リストに登録したのを機に、手持ちのアルバムで未登録のものを登録しようと聴き直したもの。

ソプラノはヌリア・リアル(Nuria Rial)、メゾ・ソプラノの曲はマルゴ・オイツィンガー(Margot Oitzinger)が歌ってます。伴奏はミッヒ・ガイック(Michi Gaigg)指揮のオルフェオ・バロック管弦楽団の演奏。収録は2008年9月9日~11日、オーストリア南部グラーツの東にあるブルゲンランドのリストセンターコンサートホールでのセッション録音。

演奏を記録するために、ジャケットやらライナーノーツやらをしげしげと眺めていると、アルバムの裏面に英語で気になるコメントが! 訳すと「このレコーディングはハイドンが密かに恋慕っていたイタリア人のソプラノ歌手ルイジア・ポルッツェリのために作曲した美しいアリアの数々を収録」とあります。今一度アルバムのジャケットを見ると、”Arie per un'amante”と書いてありますが、これをMacの翻訳ウィジェットに入れると、まさに「恋人のためのアリア」ではありませんか。あわてていつもの大宮真琴さんの「新版ハイドン」を紐解いてみると、この辺りのことが詳細に記されていました。要約すると次のようになります。

エステルハーザの楽長となったハイドンにとって、妻アンナ・アロイジアとの家庭生活は無味乾燥であった。ところが、1779年にイタリア人のヴァイオリニストのアントニオ・ポルツェリとメゾソプラノ歌手のルイジア・ポルツェリの夫婦がエステルハーザにやってきた。ルイジアは典型的なイタリアのブルネットで優美な容姿だったとのこと。この時ハイドン47歳で、ルイジアは28歳下とのことなので19歳! 夫のアントニオは老年で体が弱く、ルイジアにとっても不幸な結婚。ハイドンがこのルイジアに熱心に歌唱指導したため、夫は2年で契約が終了したが、ルイジアはその後約12年間ルイジアはエステルハーザの歌手として雇われつづけたとのこと。ルイジアには2名の息子があったが2人目のアントンは1783年にエステルハーザで生まれ、ハイドンの子であるとの噂があった。ハイドンはルイジアの息子を非常にかわいがり、後年に至るまで送金したり面倒を見たとのこと。

また、ハイドンの伝記を書いたガイリンガーの記述を先の著書から引用しておきましょう。

「ハイドンが深く愛していた時期にあっては、ルイジアは彼の必要としていたものを与え、また彼の感情生活を覚醒させることによって、その発展に重要な部分を演じたのであった。もしこのイタリア女性に対する情熱が、彼の人生に新しい展望を開いたのでなかったとしたならば、壮麗さに彩られた1780年代の作品の芸術的成熟が果たして成し遂げられたかどうかは疑問である。」

まさに、ハイドンの数多くの名曲が作曲された頃、ハイドンの創造の源泉となっていたということでしょうか。

さてさて、このような背景を知って、あらためてこのアルバムのジャケットを眺めると、ヌリア・リアルの姿がルイジアと重なって見えるのは私だけでしょうか。ブルネットの髪をもつ、若くて美しい容姿。ハイドンがルイジアを迎えた年齢に私も近いせいか、ちょっぴりハイドンの気持ちがわかるような気がします。このアルバムの企画意図がようやく見えてきましたね。ついでにヌリア・リアルのウェブサイトへのリンクも張っておきましょう。

Nuria Rial - Soprano(英文)

収録曲は1曲をのぞいてすべて1779年から1792年の間に作曲されたもの。歌はソプラノとメゾソプラノ用のものがありますが、おそらくルイジアが歌うために作曲されたんでしょうね。収録曲目については上にリンクを張ったHMV ONLINEをご参照ください。

収録曲目は、まずこのアルバムの序曲という位置づけか、交響曲81番の1楽章が最初に置かれています。この次の82番以降のいわゆるパリ・セットと呼ばれる交響曲は、外国からの依頼にもとづいて作曲されたもの。ルイジアがエステルハーザにいた頃に、依頼でなく最後に作曲した曲ということでしょうか。演奏は人数の少ない古楽器オケの俊敏さがよく出た快活なもの。音が耳に刺さるような生き生きとした響きが特徴です。録音は多少デッドな印象もあるものの鮮明に各楽器をとらえた最新の録音らしい素晴しいキレ、というか、キレまくってます! 指揮者のミッヒ・ガイックも女性ですね。オケのオルフェオ・バロック管弦楽団も巧いですね。エッジをかなり明確に立てた鋭い表現が痛快です。

ヌリア・リアルの歌声は、清透そのもの。歌い方も古楽にあわせたヴィブラートをほとんどかけないもの。一流のオペラ歌手の堂々とした歌唱とは全く違う印象。年齢や声質は異なりますが、エマ・カークビーの歌い方に近いと言えば伝わりますでしょうか。先日このアルバムにもふくまれるいくつかの曲をベルガンサの名唱で聴いたばかりですが、同じ曲とは思えないほど印象が変わります。

収録曲はハイドンが他の作曲家のオペラの挿入アリアとして書いたもの。というより、ルイジアのために当時演奏されていた様々なオペラの演奏時にルイジアに歌わせようと書き加えたものなんじゃないかと思います。

前置きがだいぶ長くなっちゃいましたので、気に入った曲をいくつか上げておきましょう。
基本的に全曲オペラのアリアとして素晴しいものばかり。トラック3の「薔薇に刺がなくなったら」は2分弱の短い曲で、曲調もシンプルですが、愛しい人が歌ったらぐっとくるような美しいメロディー。続くトラック4の「あなたはご存知で」は、ハイドン特有の心温まる序奏で始まる曲。トラック10の「私は運命に見放された不幸な女」は、不思議と明るくちょっとコミカルなフレーズがぐっときます。そしてトラック12の「情け深い人は」、何度聴いても素晴しいメロディ。

評価は、歌、オケ、指揮ともに素晴しい出来で、もちろん全曲[+++++]としました。ルイジアを愛しむハイドンの気持ちがよくわかります。私も当時のハイドンに近い年齢ゆえ、個人的な感情移入もあります。ヌリア・リアルにノックアウトされたと言えば、おわかりでしょうか(笑)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : オペラアリア 古楽器 おすすめ盤 美人奏者

ベルガンサのオペラアリア集

今日はオペラのアリア集を。

BerganzaArea.jpg
HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

ジャケット写真に見覚えがある方、当ブログ通かアーノンクール通です(笑) なにを隠そう、先月末にレビューに取り上げたアーノンクールの天地創造のウィーン響との旧盤を収めたボックスなんですが、このボックスに収められたCDの6枚目が今日取り上げる演奏なんですね。アーノンクールの天地創造旧盤はすでに持っていたので、むしろこの演奏が手に入れたくてボックスを手に入れたかったという方が正直なところでしょう。

このボックスは先日も触れた通り、アーノンクールの天地創造、四季の旧盤、英語によるカンツォネッタ集、そしてベルガンサのアリア集ですが、ライナーノーツをよく見てみると、アーノンクールの演奏とカンツォネッタ集は旧TELDECレーベルのもの、ベルガンサのアリア集は旧ERATOレーベル、そしてCD6の最後にオフェトリウム(モテット)が1曲入っているんですが、これは統合後のWARNER CLASSICS & JAZZレーベルと、レーベル統合によってこのボックスが成り立っていることがわかります。昨今の音楽産業斜陽期では統合して合理化しないとやっていけないのでしょうが、こうゆうボックスがリリースされることはいいことなんでしょう。

このアルバムに収録されたオペラのアリアは、よく知られたハイドンの完成されたオペラからのものではなく、他の作曲家のオペラに挿入されるよう書かれたアリア。この辺の曲は所有盤リストにもきちんと曲を登録してなかったため、今日は半日がかりで曲リストの整理。いつもの大宮真琴氏の著書「新版ハイドン」の巻末の作品リストと首っ引きで曲を登録しました。PC用のブログの右ペインの中程の所有盤リストのOpera & Vocal 1の後半の曲を大幅に追記し、整理の上、ベルガンサの演奏も追記しました。未知の曲を登録するのは骨が折れますが、これもハイドン啓蒙の志を貫くため、淡々と進めます(笑)

収録曲はアリア、カンタータ、教会音楽など。ベルガンサのアリア集はレイモン・レッパード(Laymond Lepperd)指揮のスコットランド室内管弦楽団。録音は1982年3月、エジンバラのクィーンズ・ホールでのセッション録音。末尾のオフェトリウム(モテット)は、こちらのみ演奏はナイジェル・ショート指揮、合唱がテネブラエ(Tenebrae)、オケがヨーロッパ室内管弦楽団という取り合わせで、収録はだいぶあとの2003年4月3日、ロンドンのスミススクエア。

このアルバムの聴き所はなんといってもベルガンサの歌と、レイモン・レッパードの伴奏の出来。ベルガンサの歌曲は以前、当ブログでも1985年の歌曲のリサイタルのライヴ盤を取り上げていますので、リンクを張っておきましょう。

ハイドン音盤倉庫:ベルガンサの歌曲ライヴ

CD6の収録曲目ごとにレビューしていきましょう。

1曲目はチマローザのオペラのための挿入アリアでジャンニーナのアリア (Hob.XXIVb:18) 。1790年頃の曲。オペラっぽい序奏から、レッパードの伴奏はゆったりしたテンポと雰囲気満点でオペラの伴奏としては申し分なし。生気もライヴ感も十分。ベルガンサ特有の中低域の響きの美しい声で優しいフレーズを美しく歌い上げます。前半の最後の高音の聴かせどころのアクセントで実力をチラ見せ。後半はテンポを上げて高音を転がすようなこれまたベルガンサの魅力たっぷり。

2曲目はガッザニーガのオペラのためのアリア(編曲)でアガティーナのアリア(Hob.XXXIc:5) 。こちらは1780年頃の作曲。より本格的な古典派のアリアで、朗々としたソプラノの美しさを楽しめます。

3曲目はビアンキのオペラのための挿入アリアでエリッセーナのアリア (Hob.XXIVb:13) 。1787年頃の作曲。これは名曲ですね。ハイドンらしい清明な曲調が非常に美しい。ベルガンサの歌唱は途中から力漲る圧倒的な声量に。アリアの魅力炸裂です。6分弱の曲ですがベルガンサの声に溺れるようにとても楽しめます。

4曲目は教会音楽。カンティレーナ (Hob.XXIIId:1) 。この曲は1770年代前半の作曲。10分ちょうどと少々長めの曲で、オルガンが入ります。この曲もシンプルな曲調ながら、美しいメロディーに溢れた曲。ベルガンサはオペラとは歌い方が変わり、端正な表情ですが、高音に上がるところのアクセントの付け方がベルガンサらしいところ。

5曲目はコンサート用の曲でカンタータ「哀れな民、哀れな祖国」 (Hob.XXIVa:7)。1790年頃の作曲。この曲は他に私の好きなオジェーとホグウッドによる録音もあります。12分弱とこのCD最長の曲。穏やかな導入から激しい曲調に変わるかと思いきや、穏やかに戻ったり、面白い構成。ナクソスのアリアンナ同様本格的な構成で起承転結がはっきりしています。途中のゆったりした部分の迸る詩情が見事。終盤は夜の女王よりはおとなしいですがソプラノを楽器のように使った聴かせどころがあり、ベルガンサの芯のしっかりした高音を満喫。この曲もいい曲ですね。

6曲目はガッザニーガのさきほどとは別のオペラのための挿入曲でアルチーナのカヴァティーナ (Hob.XXIVb:9)。1786年の作曲。7曲目はチマローザのオペラのための挿入アリアでメルリーナのアリア (Hob.XXIVb:17)。こちらは1790年の作曲。両曲とも前半の挿入アリアと同様オペラの雰囲気を満喫できるいい出来です。

ベルガンサの最後の曲はパスティッチョ(寄せ集め)オペラからリンドーラのアリア (Hob.XXXIIb:1)。1789年の作曲。これもハイドンらしい端正ながら美しい旋律の宝庫。極上のアリアですね。

このCDの最後には教会音楽のオフェトリウム。激しい曲調のオケから始まる曲。キレの良いヨーロッパ室内管の鮮烈な響きと合唱が畳み掛けるような曲。この曲も良い出来ですが、ベルガンサの名唱の後に置かれたのはちょっとハンディでしょうか。

ベルガンサの歌唱は見事の一言。評価はベルガンサの全曲[+++++]、オフェトリウムは[++++]としました。このボックスはアーノンクールの覇気溢れる天地創造、四季の演奏を楽しめる上、ベルガンサの歌曲も絶品。これはおすすめですね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : オペラアリア 歌曲 おすすめ盤

マンフレート・フスのオペラ序曲集2

今日は昨日のマンフレート・フスとハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるオペラ序曲集のつづき。

6曲目は「神々の忠告」序曲。作曲は1773年。この曲は前曲のマリオネット・オペラ「フィレモンとバウチス」の序劇として作曲され、序曲と「女神ディアナの入場の音楽」のみが残っています。序曲は交響曲50番に転用され、マリア・テレジアの前で演奏された可能性があるとのこと。どおりで聴いたことのあるメロディーですね。

7曲目はオラトリオ「トビアの帰還」の序曲というより第1曲。オペラの序曲集に入れるのはちょっと違う気がしますが、このアルバムはほぼ作曲年代順に曲が並んでおり、ここでハイドンの1曲目のオラトリオが作曲されたという年代検証的座標軸から見ると、一定の意義もあるでしょう。後の天地創造や四季とは曲の深さも展開も異なります。曲が作られる目的がオペラとは異なり、慈善目的であり、曲調も異なります。
演奏はフスの勢いの良さがよく出ていて、オペラの序曲に挟まれていても聴き劣りしません。

8曲目は「大火事」序曲。この曲はエステルハーザ宮の劇場の火事(1779年11月)にちなんだもののようですが、序曲はハイドンの作曲かどうか疑わしく、3部構成の1楽章、2楽章はプレイエル作曲で、3楽章はプレイエルかハイドンか不明。そういわれて聴いても、1楽章の構成は見事に火事のような慌てふためきで、微笑ましい感じ。ちょっと滑稽な序奏に微笑ましい流麗な主題が喜劇の始まりを告げる感じ。2楽章はちょっと単調な構成に聴こえます。哲学者の2楽章にちょっと似た雰囲気ですがあっという間に終わります。3楽章はハイドンらしく聴こえますがこちらもあっという間に終了。

9曲目は「突然の出会い」序曲。1775年8月29日にオーストリアのフェルデンンド大公(マリア・テレジアの王子)とマリア・ベアトリーチェ・デステ大公妃のエステルハーザ宮訪問の際に初演されたもの。オケの強奏から入る迫力満点の曲。トルコ風を意識したような打楽器の派手な用法が印象的な曲。大迫力の演奏にエステルハーザ宮を訪れた客人もビックリしたでしょう。18世紀後半に流行したトルコ・オペラ。モーツァルトでいうと後宮からの逃走のような位置づけなんでしょうか。フスのコントロールによる演奏は素晴しい迫力。吹き上がるオケの抜けが最高。これだけノリがいいと有無を言わせぬ説得力がありますね。中間部はシンプルでのどかなメロディーをゆったり楽しめます。再びトルコ風の強烈な演奏で締めくくります。

最後は「月の世界」序曲。1777年作曲でニコラウス・エステルハージ伯爵とマリア・アンナ・フランチェスカ・フォンヴァイセンヴォルフ伯爵令嬢との結婚祝賀に上演されたもの。この序曲は交響曲63番の第1楽章に転用されました。この曲はアバドとヨーロッパ室内管弦楽団の交響曲集にも収められて、キレの良い響きを聴かせたもの。フスの演奏は古楽器でのハ長調の明る響きと抜群の推進力を楽しめます。ティンパニの連打が祝祭感を際立たせていますが、ちょっと単調な面も魅せてしまいます。エンディングはフスによってコンサート用に編曲されたものです。

今日の5曲の評価は「トビアの帰還」と「月の世界」が[++++]で、その他を[+++++]としました。フスの序曲集と言うアルバムとしてはもちろんおすすめ盤です。
今回取り上げたのはツイッターでbakisoさんがよく聴いているのを見かけて、そのうち取り上げなくてはと思っていたから。ハイドンのオペラの魅力を伝えるという意味では意義深いアルバムであることに変わりありません。

なお曲の情報は大宮真琴著の「ハイドン新版」から引用しました。この本も今では手に入りませんね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : オペラ序曲 古楽器 おすすめ盤 ハイドン入門者向け

マンフレート・フスのオペラ序曲集

今日は軽めのものということで、ハイドンのオペラ序曲集。

HussOverture1.jpg
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上はオリジナルのKOCH SCHWANNのアルバム。ハイドンの序曲全集の第1巻。

HussOvertureNew.jpg
HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

こちらはBISレーベルに移って第2巻とセットにした2枚組の現役盤。(私はこちらは持ってません)

今日は、オリジナルの第1巻を取り上げます。演奏はマンフレート・フス(Manfred Huss)指揮のハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンで、1994年の9月、11月、ウィーンのCasino Zogernitzでのセッション録音。

収録曲目は次の通り。
「アチデ(とガラテア)」序曲 (Ia:5-1762/73)
「薬剤師」序曲(Ia:10-1768)
「漁師の娘たち」序曲(I:106-1769/70)
「裏切られた誠実」序曲(Ia:1-1773)
「フィレモンとバウキス」序曲(Ia:8-1773)
「神々の忠告」序曲(XXIXa:1a-1773)
「トビアの帰還」序曲(Ia:2-1774)
「大火事」序曲(XXIXa:4-1776/77)
「突然の出会い」序曲(Ia:6-1775)
「月の世界」序曲(XXVIII:7-1777)

指揮のマンフレート・フスは以前、ハイドンのオペラのアリア集のBIS盤を取り上げました。

ハイドン音盤倉庫:アリアの洪水!

マンフレート・フスはウィーン生まれの指揮者、ピアニスト。幼少期はウィーン少年合唱団の団員だったようですね。その後、チェロや作曲を学び、17歳からハンス・スワロフスキーについて指揮を学ぶように。ピアニストやフォルテピアノ奏者としてヨーロッパに知られるようになったとのこと。1984年に自らハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンを創設。1993年にKOCH SCHWANNレーベルと長期契約を結び、ハイドンのレコーディングに着手したようです。

この序曲集もそうした契約に伴うものでしょう。演奏は以前も触れたとおり、オペラの興奮を伝える素晴しいもの。曲を追って触れていきましょう。

1曲目の「アチデとガラテア」はニコラウス・エステルハージ侯爵の長男アントン侯とニコラウス・エルデーティ伯爵の令嬢マリー・テレーゼとの結婚祝賀のために作曲されたオペラ。序曲は3部構成の華麗なもの。ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンの迫力溢れる古楽器のオーケストラが痛快。冒頭から速めのテンポぐいぐい攻めるのと、あまり細かいフレージングに拘ることもなく、臨場感溢れるオーケストラの魅力炸裂です。生気溢れるとはこのことですね。中間部はアンダンテ。ノンヴィブラートっぽい弦の純粋な響きが心地よいですね。弦の弓使いがのびのびとしてフレージングも開放感溢れてます。フィナーレはホルンのアクセントが効いて痛快ですね。

2曲目は「薬剤師」序曲。この曲は19世紀末に改作版で復活上演され、長らくハイドンのオペラの代表作のように愛好されてきた作品とのこと。1768年の作曲で、新築されたエステルハーザ宮殿歌劇場で初演。ぐっとオペラティックな雰囲気に。これから幕が上がる興奮のようなものを感じる、臨場感溢れるいい演奏。古楽器のオケでこれだけの臨場感は素晴しいですね。まるでクライバーの薔薇の騎士の序曲がなっているような雰囲気!(ほめ過ぎか!)

3曲目は「漁師の娘たち」序曲。1770年9月にエステルハージ侯爵の姪ランベルク伯爵礼状とボッジ伯爵との結婚祝賀のため上演されたもの。ガツンとアクセントを効かせた始まりから、わくわくするような曲の展開に。フスの確信犯的劇画タッチの演奏が興奮を煽ります。

4曲目は「裏切られた誠実」序曲。この曲も3部構成。冒頭から快速に飛ばすオケ。ティンパニのアクセントに弦の勢いに乗ったフレージングが痛快! 素晴しい推進力と漲る生気! 中間部はポコ・アダージョで素朴な静寂で対比を鮮明に。フィナーレは短いながらもハイドンのフィナーレの魅力満載。テーマとそのエコーのようなフレーズの応酬。

5曲目は「フィレモンとバウキス」序曲。「フィレモンとバウキス」はマリオネットオペラ。この序曲は2部構成。冒頭は短調の緊張感溢れた開始。時折楔を打つような旋律がアクセントに入り、緊張感を高めます。後半は非常にシンプルなメロデーながらやはりオペラの興奮を想起させる心を打つ旋律ですね。

5曲目まで来ましたが、あんまり面白くて聞き惚れちゃいました。このまま今日中にレビューが終わりそうにありませんので、残りは明日に持ち越したいと思います。

もちろん、今日の5曲は[+++++]。フスのこのシリーズは何度聴いても飽きるどころか、ますます惹き付けられます。ハイドンのオペラの素晴しい興奮を序曲だけからも伝える名演奏でしょう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : オペラ序曲 古楽器 おすすめ盤 ハイドン入門者向け

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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Joseph Haydn Discography at H. R. A.
所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものは末尾に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

2017年7月のデータ(2017年7月31日)
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