Haydn Disk of the Month - August 2012

残暑がまだまだ厳しいですが、8月も終わりになりました。仕事が忙しかったのでレビューの件数も少なかったのですが、基本的にいい演奏のアルバムを選んで取りあげているため、毎月のことながら素晴らしい演奏に多く巡り会いました。手持ちのアルバムでも久しぶりに聴く事が多いので、意外と新鮮な気持ちで聴くことができます。

Haydn Disk of the Month - August 2012

最近恒例の2組選出。今月は偶然にもちょっと古めの室内楽の演奏です。

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2012/08/29 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】グリュミオー三重奏団のピアノソナタ編曲集

先日取りあげたばかりの演奏。再発盤ですが最近リリースされたアルバムです。レビューでも触れましたが、神憑ったようなグリュミオーの図太い美音が圧倒的な存在感。編曲ものにありがちなぎこちなさは微塵も感じさせず、はじめから弦楽三重奏のために書かれたような説得力。これは弦楽四重奏好きの方にオススメです。

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2012/08/14 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : フェステティチ四重奏団のOp.77、Op.103旧盤

こちらはフェステティチ四重奏団ですが、私が偏愛する旧盤のほう。新盤が1997年録音に対し、こちらの旧盤は1990年の録音という事で、あまり時間をおかず同じ曲を録音していることになります。新盤の方も好きな方が多いようですが、驚くのは旧盤の最高のライヴのような素晴らしい集中力で弾ききっていくエネルギー。とてもセッション録音とは思えません。このエネルギーを是非聴いていただきたいものです。(なかなか入手しにくいアルバムですが、、、)

この2枚は室内楽におけるハイドンの演奏の至宝といっていもいい素晴らしいもの故、選定することとしました。
なお、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、Haydn Disk of the Monthで取り上げた演奏について、過去分も含めて所有盤リストにリンクを登録しました。所有盤リストの方からもHaydn Disk of the Monthが一覧できるようにしました。



他に今月[+++++]評価としたのは下記のアルバム。歳をとったせいか、室内楽のアルバムが多くなってきているようですね(笑)。

2012/08/26 : ハイドン–室内楽曲 : ラルキブデッリ、モッツァフィアートによるナポリ王のための8つのノットゥルノ
2012/08/21 : ハイドン–交響曲 : マリナー/アカデミー室内管の86番
2012/08/18 : ハイドン–室内楽曲 : 【新着】エーベルレ/ヘッカー/ヘルムヘンのピアノ三重奏曲XV:20ライヴ
2012/08/12 : ハイドン–室内楽曲 : アントン・シュテック/クリスティアン・グーセズによるヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ集
2012/08/11 : ハイドン–管弦楽曲 : ブルーノ・ヴァイル/カペラ・コロニエンシスの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」
2012/08/05 : ハイドン–交響曲 : ハルトムート・ヘンヒェン/C.P.E.バッハ室内のラメンタチオーネ、受難、悲しみ
2012/08/03 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : アウリン四重奏団のOp.77

記事を読んでいただくとわかるとおり、どれもハイドンの曲の演奏としてはお薦めできるもの。夏なので声楽曲などの大曲は取りあげられませんでした。これから少しづつ涼しくなっていくことでしょうから、少し大物も取りあげなくてはなりませんね。

2012年8月のデータ(2012年8月31日)
登録曲数:1,313曲(前月比±0曲)登録演奏数:6,710件(前月比+109演奏)

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ピエール・フルニエ/カール・ミュンヒンガーのチェロ協奏曲2番

8月もそろそろ終わり。今日の1枚はだいぶ昔に書きかけになっていた記事を修復(笑)

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ピエール・フルニエ(Pierre Fournier)のチェロ、カール・ミュンヒンガー(Karl Münchinger)指揮のシュツットガルト室内管弦楽団(Stuttgart Chamber Orchestra)の演奏でハイドンのチェロ協奏曲2番。他にラファエル・クーベリック指揮のウィーンフィルの演奏でドヴォルザークのチェロ協奏曲も収められています。ハイドンの収録は1963年9月、スイス、ジュネーヴのヴィクトリア・ホールでのセッション録音。レーベルはLONDONの国内盤で1995年に発売された「世紀の巨匠シリーズ」の1枚。

フルニエのチェロ協奏曲はこれまで3回取りあげています。

2010/10/11 : ハイドン–協奏曲 : フルニエ/クーベリックのチェロ協奏曲2番
2010/09/16 : ハイドン–協奏曲 : フルニエ/バウムガルトナーのチェロ協奏曲1番
2010/09/02 : ハイドン–協奏曲 : フルニエ/ヨッフムのチェロ協奏曲

フルニエ、3度記事にしているのにちゃんと略歴を紹介していませんでした。
1906年パリに生まれたフランスのチェリスト。気品ある容貌と優雅な演奏から「チェロの貴公子」と呼ばれる存在でした。パリ音楽院で学び1923年に首席で卒業しました。翌年にはパリでコンサートデビューし、ピアノのペルルミュテールとヴァイオリンのブイヨンとともにピアノ・トリオを組んで活躍しました。1937年、31歳という若さでエコール・ノルマル音楽院の教授に就任後、しばらくでパリ音楽院教授となり、戦後までその職位にありました。シゲティ、シュナーベルとのピアノ・トリオ、カザルス・トリオからカザルスが抜けた後ティヴォー、コルトーとのピアノ・トリオなどで室内楽で活躍しました。1956年からジュネーブに移住。彼の二人目の奥さんは日本人で、親日家でもあったとのこと。亡くなったのは1986年とのことです。

フルニエのチェロは独特の軽さと紳士的なマナーの良さがあり、鳴きを多用する浪花節調が多いチェロ奏者にあって独特の存在でしょう。このあっさりとしたタッチは、演奏のタイプは違うものの、実際は練った演奏ながらあっさりとした感触のヨー・ヨー・マの演奏と似たものを感じます。何となく気になる存在というところでしょう。

Hob.VIIb:2 / Cello Concerto No.2 [D] (1783)
それなりに古さを感じるオケの序奏の響き。ステレオ録音が普及している1963年の録音ながら、このアルバムの録音はモノラル。ミュンヒンガーのコントロールは几帳面というか律儀さを感じさせる演奏。なんとなくゴトゴトとした足音のような低域の雑音が少し混ざった録音。フルニエのチェロはフルニエらしいあっさりとしたタッチの自然体の演奏。中庸なバランスが聴き所と言わんばかりの演奏。音階の音程がすこしズレながら弾くあたりもフルニエの味わいの一つでしょう。酔拳を使う老人の癖のある動きにも独特の勝負勘があるような感じ。ちょっとリズムが重いのが気になりますが、律儀なオケに乗って自在に弾く姿はなかなか。ミュンヒンガーの几帳面さと対極にある酔拳とのえも言われぬアンサンブル。フルニエのチェロはこの自在さを聴くべきなんでしょう。確かに誰にも真似の出来ない境地と言えるでしょう。2番の長大な1楽章をじっくり弾いていきます。カデンツァは酔拳の魅力炸裂! 妙に詩的な演奏。音楽の魅力は多様ですね。忘れた頃にミュンヒンガーが迎えにきます。
2楽章のアダージョはすこし正常化しておだやかなフルニエの入り。オケが入って穏やかさがさらに増しますが、フルニエのチェロがすすむにつれフルニエ節が炸裂し独特のフレージングが存在感満点。やはり個性という意味では突き抜けたものがあります。これは誰も真似ができないフルニエ独特の節回し。2楽章のカデンツァは力が抜けきった幽体離脱後の演奏のような不思議なもの。これもフルニエの器の大きさからでしょうか。
フィナーレは録音の古さが多少気になるものの、郷愁を感じるハイドンの美しいメロディーをフルニエ独特のフレージングで再構成したような非常に個性的な演奏です。なぜか幸福感が満ちてくる不思議な感覚。音程の不安定さも味わいとして聴かせてしまういい雰囲気。ギターと違ってフレットがないぶん音程は自由なものとの主張さえかんじさせる独特さ。なんとなくフルニエにやられた余韻が残りました。

ピエール・フルニエのチェロによるハイドンのチェロ協奏曲2番。同時代で聴いてきた訳ではありませんので、「チェロの貴公子」という印象はあまり感じず、今回のように酔拳使いのような印象のほうが強いのが正直なところ。このアルバムを含めてフルニエの独特の節回しは個性的なことは間違いなく、音楽の聴かせどころが如何に多様かを思い知る演奏ということになるでしょう。この感覚ははじめてクナの演奏の面白さに気づいたときの感覚に近いかもしれません。評価は[++++]とします。スタイリッシュな演奏をよしとする方からは甘すぎる評価と言われるかもしれませんが、テクニックやスタイリッシュさ、情感ばかりが音楽ではありません。酔拳の達人もありだと思います(笑)

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tag : チェロ協奏曲 ヒストリカル

【新着】グリュミオー三重奏団のピアノソナタ編曲集

今日は珍盤。久しぶりに府中の山野楽器の店頭で手に入れた国内盤。アルテュール・グリュミオーの芸術と題されたシリーズの第2巻。最近最発売されたシリーズです。

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グリュミオー三重奏団(Grumiaux Trio)の演奏でハイドンのピアノソナタ3曲(Hob.XVI:40、XVI:41、XVI:42)をフランツ・アントン・ホフマイスター(Franz Anton Hoffmeister)が弦楽三重奏のために編曲したとされる曲とベートーヴェンの弦楽三重奏曲1番Op.3の4曲を収めたアルバム。ハイドンの収録は1969年2月、収録場所は記載がありません。レーベルはDECCAマークの国内盤。グリュミオーということで旧PHILIPS盤ではないでしょうか。

アルテュール・グリュミオー(Arthur Grumiaux)は良くご存知でしょう。以前にヴァイオリン協奏曲の記事で取りあげています。

2011/02/20 : ハイドン–協奏曲 : アルテュール・グリュミオーのヴァイオリン協奏曲

演奏者の情報はリンク先をご覧ください。もちろん、私の刷り込みは先の記事でもふれているようにハスキルとのモーツァルトのヴァイオリンソナタ集。グリュミオーのヴァイオリンの図太い美音とこちらも灰汁の抜けきったハスキルのピアノはもはや神憑ったような緻密さで、モーツァルトの素晴らしいメロディーを演奏していきます。図太い美音はグリュミオーならではの圧倒的な存在感を残しました。

今日取り上げるピアノソナタ3曲はもともと1783年頃の作曲で翌1784年にマリー・エステルハージ公爵夫人に献呈され出版されたもの。これが1788年に出版を盛んにしていたホフマイスターからヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏として出版されたもの。編曲はホフマイスターとする説もあるが、よくわからないとのこと。3曲ともピアノソナタとしては良く聴くものですが、この弦楽三重奏曲版もなかなか侮れない出来。まるで最初から弦楽三重奏曲のために書かれたような素晴らしい演奏です。

グリュミオー三重奏団のメンバーは下記の通り。

ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー(Arthur Grumiaux)
ヴィオラ:ジョルジュ・ヤンツェル(Georges Janzer)
チェロ:エヴァ・ツァコ(Eva Czako)

Hob.XVI:40 / Piano Sonata No.54 [G] (c.1783)
驚くのが録音の鮮明さ。1969年の録音としては素晴らしいもの。グリュミオーの美音がいきなり炸裂です。張りのある素晴らしいヴァイオリンの音色に圧倒されます。明るく少し郷愁を感じさせる聴き慣れたピアノソナタのメロディーが、素晴らしいテンションで弾かれます。リズムとかキレとかではなく、耳に飛び込んでくる素晴らしい緊張感。ヴィオラとチェロはあまりのヴァイオリンのテンションにやはり伴奏に回らざるを得ないでしょう。耳を突き抜けて心に刺さる音楽。小細工のない正面突破の演奏の迫力は素晴らしいものがあります。3人のアンサンブルは完璧。今日取り上げる3曲はすべて速いテンポの2楽章構成。2楽章は鮮明かつ素晴らしいキレの演奏。速めのテンポですが、その彫りの深さは切れ味の良い斧でザクザク丸太を刻むような趣。ただ切れ味鋭いだけではありません。ちょっとツボにはまりました。1曲目からもの凄い迫力に圧倒されっぱなし。

Hob.XVI:41 / Piano Sonata No.55 [B] (c.1783)
2曲目もテンションは衰えず、蒸気機関車が爆音を轟かせて走り去るところを眼前に観るよう。目の前で本当にヴァイオリンを弾いているようなリアリティ。これほどの強く美しい音色のヴァイオリンは知りません。全音域ハイテンション。うっすらと自動車の走るような暗騒音が聴こえるのが、不気味な迫力を増しています。この曲は曲想が穏やかで、休符を長めにとった印象的な演奏なんですが、それでもヴァイオリンの圧倒的な存在感は微塵もゆらがないのが凄いところ。アンプのヴォリュームを少し揚げて、美爆音に身を委ねる快感。良く聴くとヴィオラとチェロも少しざらつくような迫力ある音色でグリュミオーと音色が良く合っています。2楽章に入って少し流すような雰囲気も加わりますが、手加減はなし。

Hob.XVI:42 / Piano Sonata No.56 [D] (c.1783)
原曲は非常に美しいメロディーで好きな曲。編曲ものにありがちな不自然さは一切なく、これが原曲といわれても疑問はまったくありません。ホフマイスターの編曲だとしたら、相当な腕前と言わざるを得ないでしょう。もちろんグリュミオーの美爆音による素晴らしい演奏が合ってそう聴こえているのだと思います。弦楽三重奏の演奏を聴きながら脳内でピアノの響きが鳴り響きます。脳の老化防止に絶妙な効果がありそう。この曲ではチェロのエヴァ・ツァコの素晴らしい音色も堪能できます。脇も手堅いですね。
2楽章の速いパッセージもドンピシャのリズムとアンサンブルで完璧な演奏。痺れます。弦楽器の浸透力にしびれる演奏。

グリュミオーの美音が聴けるだろうというような軽い期待で聴いたこのアルバムですが、あまりのテンションの高さと突き抜けるような迫力に圧倒されっぱなしでした。正直弦楽四重奏曲の最高の演奏よりも、弦楽器の音色の魅力がダイレクトに味わえる素晴らしい演奏。人類の至宝レベルの演奏です。ハイドンのオリジナルの作品ではない可能性が高いですが、編曲も見事故ハイドンの作品と同等以上に緊密かつ機知に富んだ曲と言える出来。通りがかりに手に取り偶然みつけたアルバムですが、この素晴らしさは圧倒的でした。評価はもちろん全曲[+++++]とします。

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tag : ピアノソナタXVI:40 ピアノソナタXVI:41 ピアノソナタXVI:42 ヒストリカル

レイモン・レッパード/イギリス室内管のラメンタチオーネ

最近取りあげたマリナーの86番の記事をきっかけに、マリナーの名前つき交響曲集を取り出し、ちょっと聴き直しています。蘭PHILIPSのマリナーとアカデミー室内管の演奏による29曲のハイドンの名前つき交響曲集。すべてマリナーの演奏だと思っていましたが、ライナーノーツをよく見ると、この中にマリナー以外の演奏が入っていました。今日はその演奏。

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ネヴィル・マリナー(Sir Neville Marriner)指揮のアカデミー室内管(Academy of St Martin in the Fields)によるハイドンの名前つき交響曲集。そのなかの26番ラメンタチオーネと47番の2曲だけがレイモン・レッパード(Laymond Leppard)指揮のイギリス室内管弦楽団(English Chamber Orchestra)の演奏です。今日はその中からCD2の1曲目に収録されている26番ラメンタチオーネを取りあげます。ラメンタチオーネの収録は1970年5月となっています。

レイモン・レッパードの演奏は過去に取りあげていますが、昔の記事なのでちゃんとレビューしていません(笑)

2010/06/05 : ハイドン–交響曲 : レイモン・レッパードのハイドン

レイモン・レッパードは1927年ロンドンに生まれ、イングランド西部のバース(Bath)で育った指揮者、ハープシコード奏者。ケンブリッジのトリニティ・カレッジでハープシコードとヴィオラを習い、最初は合唱指揮者、そしてケンブリッジ・フィルハーモニー協会の音楽監督になりました。1960年代に入るとバロックオペラの復興にともない、演奏に力を入れるようになり、そして、バロックオペラを指揮する著名な指揮者に名を連ねました。後にバロック音楽に留まらず幅広いレパートリーを演奏するようになりました。1960年代から1970年代にはこの演奏のオケであるイギリス室内管弦楽団に頻繁に客演するようになりました。1973年から1980年までBBCノーザン管弦楽団(現BBCフィルハーモニック)の首席指揮者、その後アメリカ渡りインディアナポリス交響楽団の音楽監督となり、現在同楽団の名誉指揮者の地位にあります。

Hob.I:26 / Symphony No.26 "Lamentatione" 「ラメンタチオーネ」 [d] (before 1770)
このアルバムに収められたマリナーの演奏が、キビキビ感と透明感を主体とした演奏であるのと比べると、ちょっとざらついたオケの響きと、じっくり慈しみ深い演奏が特徴。シュトルム・ウント・ドラング期の傑作交響曲ラメンタチオーネの1楽章はキビキビとした中にもほの暗さと、強い情感を持った曲。リズムがほんの少し練るような重いようなトーンではありますが、力強い推進力があるせいで、あまり鈍い感じはしません。非常に生真面目に太い筆でじっくり描く書を観るような心境。
有名なアダージョはじわりと来るじっくりした演奏。ただ演奏するだけで情感がにじみ出る曲ですが、ほんとうにただ楽譜通りに、ちょっと単調な演奏。ただ、この単調さというか無骨さが貴重なんでしょう。テンポもデュナーミクも変化は最小限。なぜかあまり悪い印象を与えず、むしろ無骨の美学のように聴こえるのが不思議なところ。切々と演奏され、ちょっと心に刺さります。
終楽章はメヌエット。この楽章は逆に無骨さがちょっと裏目にでています。流麗ではない墨のあとが残る書のような趣ですが、全体の印象がちょっと固く、もう少しの洗練が欲しいと思わせてしまいます。オケの線もちょっとそろわず、演奏の記録としても、もうひと超え欲しいところです。2楽章では朴訥さがいい方向に働きましたが、フィナーレでは単調さにつながってしまいました。

マリナーの影に隠れた存在であるレイモン・レッパードの交響曲26番「ラメンタチオーネ」。朴訥なタッチによって描かれるシュトルム・ウント・ドラング期の名曲ですが、他の名演盤と比べると、音楽的な熟成には差があるのが正直なところ。ただ朴訥な演奏はメインの2楽章ではいい方に働きます。楽章間の対比はほどほどで、一貫した調子であることで、曲の変化の幅もちょっと限られる感じです。評価は[+++]としたいと思います。

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tag : ラメンタチオーネ

ラルキブデッリ、モッツァフィアートによるナポリ王のための8つのノットゥルノ

今日は夜想曲を。

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マルテン・ルート(Marten Root)のフルート、ミカエル・ニーゼマン(Michael Niesemann)のオーボエ、モッツァフィアート(Mozzafiato)とラルキブデッリ(L'Archibudelli)の演奏で、ハイドンのリラ・オルガニザータのためのノットゥルノ集。通称「ナポリ王のための8つのノットゥルノ」。収録は1996年10月27日から30日、オランダ、ハールレムのルター教会でのセッション録音。レーベルはSONY CLASSICAL。

この曲は、もともとリラ・オルガニザータという楽器のために書かれた曲。この曲ははじめて取りあげますが、リラ・オルガニザータは協奏曲の方を3度取りあげています。楽器の解説等はウォルフガング・シュルツの記事をご参照ください。

2012/01/11 : ハイドン–協奏曲 : シュツットガルト・ソロイスツのリラ・オルガニザータ協奏曲、オルガン協奏曲
2011/09/02 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】ウォルフガング・シュルツによるリラ・オルガニザータ協奏曲
2011/04/29 : ハイドン–交響曲 : ブリュッヘン/モーツァルテウムのリラ・オルガニザータ協奏曲、84番

前の記事え触れたように、ナポリの王フェルディナンド四世はリラ・オルガニザータという楽器をノルベルト・ハドラヴァという人に教わり、国王がハラドヴァと一緒に演奏できるように様々な作曲家に2台のリラ・オルガニザータのため協奏曲の作曲を委嘱しました。ハイドンのリラ・オルガニザータのための協奏曲5曲は、国王がハイドンに委嘱して作曲されたもの。この曲を作曲した後、国王からナポリの宮廷を訪問するよう招請されましたが、訪問は実現せず、その代わりに、今日取り上げる曲のうちの最初の6曲の作曲をされたもの。さらに3曲を作曲し、そのうち1曲は消失したとされており、その8曲が今日のアルバムの収録曲ということになります。

もともとリラ・オルガニザータのために作曲されたもの。ハイドンがロンドンを訪問した際に演奏しようとしましたが、ロンドンにはリラ・オルガニザータという珍しい楽器をを演奏できる奏者がおらず、ハイドン自身がリラ・オルガニザータの独奏パートをフルートとオーボエに書き換えて、ロンドン版が出来、以後このロンドン版によって演奏され続けています。

曲の概要を紹介しながら簡単にレビューしていきましょう。

Hob.II:25 / Notturno No.1 [C] (1789/90)
音楽の楽しさに溢れた曲の入り。ノットゥルノというよりディヴェルティメントです。6曲目までの編成はフルート、オーボエ、クラリネット2本、ホルン2本、ヴィオラ2本、チェロ、コントラバスという非常に変わったもの。行進曲-アレグロ-アダージョ-プレストの4楽章構成。ナポリ国王の演奏を意識してか明るく歯切れ良くウキウキするような曲想。もともとのリラ・オルガニザータが手回しオルガンのようなオモチャっぽい響きを聴かせるためか、曲もそれに合わせたもののようです。曲の造りはかなり手がこんでいて、各楽器間のスリリングなやり取りが緊密。非常に聴き応えがあります。

Hob.II:26 / Notturno No.2 [F] (1789/90)
つづいて3楽章構成の曲。アダージョの序奏をもつアレグロ・スピリトーソ-アレグロ・コン・ブリオ。1楽章は厳かな序奏ではじまり、主題以降は祝祭感が漂うもの。奏者は腕利きらしく、それぞれのパートを活き活きと奏でます。この曲はアダージョの美しさが印象的。フルートとオーボエが交互に奏でるメロディーが非常に美しい。フィナーレは成熟したハイドンの筆致が感じられる素晴らしい陶酔感。

Hob.II:32 / Notturno No.3 [C] (1790)
コミカルな曲想が印象的な3楽章の曲。アレグロ・モデラート-アンダンテ-モルト・ヴィヴァーチェ。いつも感心するのは、このような曲集に一つとして同じ曲想がなく、どれもそれぞれ独特の個性をもっていること。国王もこれは気に入るでしょう。

Hob.II:31 / Notturno No.4 [C] (*1790)
このアルバムの最初の6曲の中でも最も充実した曲。こちらも3楽章。アレグロ-アダージョ-フィナーレという構成。木管の音色の特色の真髄をついた素晴らしい曲。1楽章から痺れます。やまびこのようにメロディが重なる美しい曲。ナポリ国王からの注文による曲ですが、手抜きなし。フィナーレの充実ぶりも素晴らしいものがあります。

Hob.II.29 / Notturno No.5 [C] (1790)
アレグロ-アンダンテ-フィナーレの3楽章構成。1楽章は少し影のある曲想。アンダンテでぐっとテンションを落として静けさをを表現。そしてフィナーレはフーガ。どこかで聞き覚えのあるメロディーをキーとしたものですが、思い出せません。

Hob.II.30 / Notturno No.6 (fragment) [G] (1790)
6曲セットの最後は断片ということで、2楽章構成。プレスト-アンダンテでフィナーレが消失しているとのこと。ここまでのなかでも、木管が目立つ曲。ちょっとモーツァルトのグラン・パルティータを思い起こさせます。

Hob.II:28 / Notturno No.7 [F] (1790)
この曲と次の曲は楽器構成が変わります。フルート、オーボエのソロは変わらずですが、クラリネット2本がなくなり代わりにヴァイオリン2本。ヴァイオリンはヴェラ・ベスとルーシー・ファン・ダールという名手。ヴァイオリンが加わることでアンサンブルの華やかさが一段と強調されますね。前の6曲が木管アンサンブルに近い響きだったのと明確に響きが変わります。アレグロ・モデラート-アダージョ-フィナーレという3楽章構成。曲調も落ち着いた方向に成熟しているよう。また曲も少し長くなってます。前6曲が祝祭感に溢れた音楽だったのに対して、この曲は本来の夜想曲に近いニュアンスをもっています。夜演奏して楽しむのに相応しい静寂感を持っています。アダージョは不思議な恍惚感があります。

Hob.II:27 / Notturno No.8 [G] (*1790)
ラルゴの序奏からアレグロ-アダージョ-フィナーレの3楽章。やはり最後の曲だけあって曲の充実ぶりが際立ちます。ハイドンは交響曲や弦楽四重奏曲などが有名ですが、こうした小品も良く聴くと素晴らしい充実ぶり。特に2台のヴァイオリンが交互にメロディーを掛け合うとところが秀逸。ヴァイオリンがさざめくような感じも繊細でいいですね。曲のスケールも大きく大きくなり、ナポリ王のほくそ笑む姿が目に浮かぶようです。

モッツァフィアートとラルキブデッリという古楽器の名手たちによるハイドンのノットゥルノ集。演奏は流石に名手ぞろいなので言うことなし。キレのいいリズムと鮮度の高い響きがハイドンの隠れた名曲の素晴らしさを見事に表現しています。こうした小曲集も良く聴くとハイドン特有の美しいメロディーと構成感があり、うなされるものがあります。評価は全曲[+++++]とします。

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tag : ノットゥルノ 古楽器

多摩川で灯篭流し

今日は実家の近くの和泉多摩川の灯篭流しに。父が亡くなって新盆をすませたところですが、お寺の行事とのことで案内があり、嫁さんと母親をつれて行ってきました。お寺に事前にいくつか流す灯籠も申し込みました。

主催は多摩川灯篭流し実行委員会で、灯籠流しと川施餓鬼という行事。川施餓鬼は川で亡くなった人の霊を弔うための供養とのこと。狛江の川施餓鬼には長い歴史があるようです。

川施餓鬼 - 狛江市役所

少なくとも文政8年(1825年)までその歴史を遡れるようです。この時代、最近とりあげた歌舞伎の鶴屋南北の時代ですね。

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灯篭流しの開始は18:30。場所は和泉多摩川の駅から多摩川に出て、小田急の陸橋と世田谷通りの陸橋の間の川岸のあたり。あたりにはテントが建ち多摩川には灯篭を沢山積んだ船が浮かんでいます。まだ空は明るい時間でしたが人が集まり始めていました。このあたりは子供のころくちぼそ釣りなどをして暗くなるまで川遊びをした場所。川縁に立つのは40年振りくらいでしょうか。

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川岸に新聞紙を広げて開始時間を待ちます。日中は灼熱の陽気でしたが、流石にこの時間になると、風もさわやかになります。開始前に静かにお坊さんのお経や鐘の音が流れる中、しばし川面を眺めながら心地よいひと時。空を見るとちょうど半月の月。鳥が飛んでいるように見えたのはコウモリでした。

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狛江市仏教会会長さんの挨拶があり、しばらくお経が続いたあと川岸の船が岸をはなれて少し先に移動。あたりが暗くなった頃合いで灯篭に一つづつ灯がともり始めます。灯篭が川下に流れるかと思いきや、風向きと流れから川上に流れます。夕焼けの色が夕闇に変わりつつあるなか、沢山の灯篭が川面を流れていくのは、なにかはかない美しさがありました。風、お経、闇、そして蝋燭の火の暖かい光の点が揺らめく川面に。

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川岸では狛江のお寺のお坊さんがお経をあげていました。うちのお寺のお坊さんもいらっしゃいました。沢山の灯篭とお経が響く川岸は、何となく東京とは思えない穏やかな雰囲気。たまに通る小田急線のネオンがまぶしく映りました。



灯篭流しを楽しんだ後、帰りに立ち寄ったのが前回とても美味しかった狛江のタイ料理「トムヤムクン」。

食べログ:トムヤムクン

女性2人で切り盛りしているお店ですが、今日も入った時には座れましたが、すぐに満員に。

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おなじみのシンハービールとチャンビールで喉を潤します。シンハーは慣れた味ですがチャンビールの方はかなりマイルド。ぐいぐいいけます。

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海鮮サラダ。海老とイカ、タマネギ、トマトなどをタイ風調味料で合えたもの。かなり辛いですが、酸味と辛みのバランスが良く、箸が進みます。

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今日はトムヤムクンではなく春雨と豚挽き肉の団子入りスープ。野菜の甘みと肉の旨味がスープに乗って非常に旨い。これも絶品。

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鶏肉カレー炒め。これにご飯をもらったのでカレーライス。これもいい旨味が出ていました。この他にタイ風焼きそばをもらってお腹いっぱい。今日も至福のひと時でした。

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別腹デザートはナッツをあしらったアイスクリーム。

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そしてタイ料理の定番タロイモプリン。このほんのりとした素朴な甘さが癒しですね。すっかり別腹に付き合っちゃいました。

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今日も大満足でした。お店を出ると、店頭には「がんばれ日本、がんばれ東北」と書いたシャツがタイ風のパンツといっしょにディスプレイされているではありませんか。震災からずいぶん経って日本人の気持ちの中からもすこし震災のことが薄れかけた中、こうした気持ちは大切だと気づかされました。お腹も心も癒されました。狛江ではオススメのいいお店です。

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マリナー/アカデミー室内管の86番

今日は散々迷ったあげくに、大御所マリナー。

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サー・ネヴィル・マリナー(Sir Neville Marriner)指揮のアカデミー室内管弦楽団(Academy of St Martin in the Fields)の演奏で、ハイドンの交響曲82番から87番までの6曲、所謂パリセットを収めた2枚組のアルバム。今日はこの中から好きな交響曲86番を取りあげます。86番の収録は1981年3月、ロンドンとだけ記されています。レーベルは今は亡き蘭PHILIPS。

マリナーのハイドンはずいぶん取りあげていますが、意外と交響曲を取りあげるのははじめての事。

2011/08/10 : ハイドン–声楽曲 : 【お盆特番1】マリナー/ドレスデン・シュターツカペレのネルソンミサ
2011/04/24 : ハイドン–協奏曲 : バリー・タックウェル/マリナーのホルン協奏曲
2011/03/03 : ハイドン–協奏曲 : ハーデンベルガー、マリナー/ASMFのトランペット協奏曲
2011/02/27 : ハイドン–オラトリオ : フィッシャー=ディースカウフル登場、マリナー/ASMFの天地創造-2
2011/02/27 : ハイドン–オラトリオ : フィッシャー=ディースカウフル登場、マリナー/ASMFの天地創造
2010/12/06 : ハイドン–声楽曲 : マリナー/ドレスデン・シュターツカペレの戦時のミサ
2010/10/14 : ハイドン以外のレビュー : ホリガーのモーツァルトのオーボエ協奏曲
2010/10/03 : ハイドン–協奏曲 : リン・ハレルのチェロ協奏曲集

今日取り上げるアカデミー室内管とは協奏曲の伴奏などいい演奏が多いのですが、なんといっても素晴らしいのがドレスデン・シュターツカペレとのミサ曲。分厚いオケとコーラスが怒濤の迫力で攻めて来る素晴らしい演奏。このミサ曲でマリナーのハイドンの素晴らしさを知ったというのが正直なところ。

マリナーの交響曲は同じくPHILIPSから名前つき交響曲集がリリースされており、こちらもオススメのいいアルバムですが、10枚組と枚数が多いことから、なかなか取りあげるタイミングがなく、ここまで来てしまいました。その他にこのパリセットがありますが、この2枚組は廉価盤ながら、マリナーの良さがよく出ているオススメ盤です。

Hob.I:86 / Symphony No.86 [D] (1786)
このパリセットの特徴は速めのテンポによる現代楽器のオーソドックスな演奏である事。速めのテンポというだけでなく、小気味好い痛快さを伴うところがハイドンの真髄を捉えた見事な演奏です。
1楽章はまさに練る事もなく、序奏から速めのテンポでグイグイ行きます。主題に入ってからのテンポはまさに快速。リズムの躍動を音符にしたようなこの曲の、まさに真髄をつくような演奏。リズミカルはずむ低音弦とさりげなくキレの良いヴァイオリンの織りなす素晴らしい推進力。まさに快刀乱麻の勢い。必要十分なキレ。力が抜けてるのにキレまくった秀演。1楽章だけで感極まります。PHILIPSらしく空気感と実体感の両立した録音。
2楽章のラルゴは、一転してさりげなく、そしてしなやかさを追求した演奏。この柔らかさはなかなかなもの。なだらかな草原を散歩するような穏やかな気持ちになるラルゴ。
メヌエットは柔らかな表情のまま、少し力感が増して、肌合いが同じなのにすこし筋肉質になったような演奏。ポイントは非常にきめ細やかな肌合いの方でしょう。丹念なフレージングと絶妙の力加減から生まれる、コントロールされた力感。テンポ感は相変わらずキレのいいもの。重いメヌエットは好みませんので、まさに理想的なもの。
そしてフィナーレは、予想よりも少し落ち着いたもの。メヌエットのきめ細やかな肌合いの余韻の残る中、フルスロットルにはならずに、八分の力でキレよく進めます。ここまで磨きこまれたフィナーレも珍しいもの。それだけの余裕があります。流石マリナーと唸るばかり。最後まで余裕溢れるダンディズム。ブラヴォー。

久々に聴いたマリナーの交響曲。パリセットの小気味良い曲想を理想的に磨き込んだ秀演です。オケのテクニックと緻密なアンサンブルが非常に魅力的な演奏。一聴してオーソドックスな演奏ですが、良く聴くと非常に緻密さを感じる演奏。ただし緻密に表現された自然さという感じで、それが醸し出す余裕が演奏の質を物語ってます。レビューのために何度かかけ直したのですが、聴く度に魅力が増していくようでした。評価は[+++++]とします。以前より一つアップしました。

さて、以前から地道に登録してきた、Brilliant Classicsのスコットランド歌曲集、全18枚の所有盤リストへの登録が一応完了しました。実に地道な作業でしたが、ちょっと達成感もあります(笑)

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tag : 交響曲86番

【番外】市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候

先週新橋演舞場で八月花形歌舞伎の昼の部を見たのでですが、同行した友人の希望で、何と今週は夜の部にも行くことになり暑い中新橋演舞場に。

shinbashi201208.jpg
歌舞伎美人:八月花形歌舞伎

ポスターは先週の記事と同じです(笑)。先週の記事はこちら。

2012/08/11 : お出かけ・お散歩・展覧会 : 【番外】新橋演舞場で八月花形歌舞伎

夜の部も昼の部と同様四世鶴屋南北作の「慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」伊達の十役という、通し狂言。4時30分から夜9時まで正味ほぼ4時間の大作です。「市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候」とのコメントのとおり、海老蔵が1人で10役をこなして、都合40回の早変わりを演じるというもの。昼の部でもずいぶんな出所があったのを考えると昼11時から夜9時までほぼ出ずっぱりという恐ろしいまでの演技量。これを20日間続けるのですから、まずは並大抵の仕事ではありません。実はこの舞台なんとなく見た覚えが。昔猿之助の舞台で見たような気がします。今回の演出も猿之助あらため猿翁が担当しています。

プログラムの解説を読むと、この伊達の十役は鶴屋南北の作とされていますが、原作の台本は1815年の江戸河原崎座で大ヒットした後に失われてしまい、昭和54年に猿之助が164年ぶりに復活した際に、少ない資料から創作に近い形で再構成したものとのことで、この舞台が猿翁好みの派手な演出によってつくられていることからもわかります。

あらすじはあまりにも複雑で書ききれないのですが、有名な仙台萩の話を骨格にお家騒動を軸とした展開。ですが、やはり幽霊あり、鼠の妖術使いあり、だんまり(台詞なしの舞台)あり、花魁行列あり、切り合いあり、人情あり、最後は鼠の怪物ありと舞台の面白さを詰め込んだもの。先週の桜姫東文章もそうでしたが、こちらのほうがキッチュな感じが増して、まさに劇場版トリックのような造り。

席は1階ほぼ中程の花道のすぐ脇。花道を行き来する役者の息づかいが直接感じられる良い席でした。

幕が上がると最初に海老蔵の口上があり、善悪別に十役の写真を前にそれぞれの役所を説明するところからはじまり、4時間に渡る舞台をテンポ良く進めます。おそらく猿翁による良く練られた演出のおかげで、飽きさせる事なくあっという間の4時間でした。かすかな記憶に残る猿之助の舞台が、早変わりのテクニックと奇抜さのキレで見せていたのに対し、海老蔵の筋の通った演技と役柄の演じ分けで見せる舞台。10役は巧みに声色を使い分けて、役所の違いを際立たせていました。強いて揚げれば、最も威厳のある細川勝元役の台詞が、声色のテクニックを使いすぎてちょっと威厳が薄くなってしまうように感じたところ。やはり図太く朗々とした演技のほうが細川勝元の威厳が良く出たように思います。逆になまくら坊主の土手の道哲役や妖術使い仁木弾正役は海老蔵のはまり役。花魁や政岡などの女形も首の太さは気になったものの(笑)、意外と上手くこなしていました。今回の舞台は海老蔵による本作の一昨年の正月につづく2度目の公演とのことで、演技もギクシャクしたところがなく、海老蔵の公演では久々にぐっときました。

舞台を通して良かったのは、やはり圧倒的な演技量の海老蔵。いろいろな騒動でちょっと印象を悪くしていましたが、この舞台は海老蔵のこの舞台にかける迫力のようなものがつたわり、それが舞台の大きな魅力になっていました。あとは市川右近の悪役女形の八汐。これだけむごたらしい女形の役はそう出来るものではありません。そして片岡市蔵の忠義の人、渡辺外記左衛門と片岡亀蔵の悪役大江鬼貫など脇役の迫真の演技が舞台を引き締めていました。やはり脇の締まり具合が舞台の出来に大きな影響がありますね。

昔の猿之助の舞台の面白さとはまた違った面白さを感じられたいい舞台でした。やはり生でこれだけの舞台をこなす姿は人の心に残ります。まさに顔を真っ赤にして熱演した海老蔵、見直しました。先週観た午前の部では、ちょっと筋書きが下世話過ぎたのか、演技が筋書きを生かしきれなかったのか、今ひとつハマりませんでしたが、こちらは、海老蔵のキャラクターといい意味で面白おかしい筋書きが良くマッチ、そして早変わりに宙乗りと舞台のスペクタクル(外連)を生かした構成が、娯楽としての歌舞伎の面白さを踏まえていて良くまとまっていました。

夜の部は途中でいつもの辨松のお弁当をいただき、あずきモナカなどを戴いたので、終演後どっかで飲んで帰るという流れにはならず、おとなしくまっすぐ帰りました。

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tag : 歌舞伎 新橋演舞場

【新着】エーベルレ/ヘッカー/ヘルムヘンのピアノ三重奏曲XV:20ライヴ

ライヴ盤つづきということで次のアルバム。

EberleHeckerHelmchen.jpg
HMV ONLINE / amazon

ヴェロニカ・エーベルレ(Veronika Eberle)のヴァイオリン、マリー=エリザベート・ヘッカー(Marie-Elisabeth Hecker)のチェロ、マーティン・ヘルムヘン(Martin Helmchen)のピアノによるハイドンのピアノ三重奏曲XV:20、その他演奏者が変わってロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏、シューベルトの弦楽四重奏曲14番「死と乙女」の3曲を収めたアルバム。演奏はドイツのハイムバッハで毎夏行われるシュパヌンゲン音楽祭の2011年のライヴ。ハイドンの収録は2011年6月11日、ドイツのベルギー国境に近いハイムバッハの水力発電所でのライブ。レーベルはこの音楽祭のライヴをリリースするAvi-music。

このアルバム、リリースされたばかりのアルバムですが、手に入れたのはチェロにマリー=エリザベート・ヘッカーが参加しているから。ヘッカーと言えば以前にチェロ協奏曲の素晴らしい演奏が脳裏に蘇ります。

2011/07/18 : ハイドン–協奏曲 : マリー=エリザベート・へッカー/クレメラータ・バルティカのチェロ協奏曲1番

前記事のとおり、クレメールの薫陶を受けた美人チェリストです。このアルバムの演奏者には若手室内楽奏者が参加していて、ターニャ・テツラフ、クリスチャン・テツラフなど当ブログで取りあげた奏者も見られます。ヘッカーの紹介は前記事を参照いただくとして、ヴァイオリンのヴェロニカ・エーベルレとピアノのマーティン・ヘルムヒェンを紹介しておきましょう。

ヴェロニカ・エーベルレは1988年生まれのドイツの美人ヴァイオリニスト。ジュニア時代からミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院で学び、その後クリストフ・ポッペンのレッスンを受け、2001年からミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事しています。2006年には17歳でサイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、国際的に注目されるようになりました。日本には2008年11月に初来日し、イルジー・コウト指揮のN響とドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を共演。N響とはその後もロジャー・ノリントン指揮の時にも共演を重ねていますので、ご存知の方もいるでしょう。

また、ピアノのマーティン・ヘルムへンは1982年ドイツ生まれ。2001年クララ・ハスキル国際コンクールで優勝したのを皮切りに有名になり、ウィーンフィル、ベルリンフィルなどをはじめとするオケと共演するようになりました。2005年にはN響とも共演し、以来何度か共演しているのはエーベルレと同様です。

3人とも現代の若手実力者ということでしょう。その3人によるハイドンのピアノ三重奏曲のライヴということで、火花散るようなスリリングな演奏が聴かれるでしょうか。

Hob.XV:20 / Piano Trio (Nr.34/op.70-3) [B flat] (before 1794)
期待どおり火花散るようなライヴ感溢れる演奏。各パートが素晴らしい生気で鬩ぎ合うようなスリリングなはじまり。ピアノに主導権がある演奏が多いなか3人が対等に攻め込み、若手らしく溌剌とした魅力に溢れています。ヘルムヘンのピアノはまさに抜群のリズムの切れ。この曲の屋台骨をささえる迫力を重厚さではなくキレで表現。ヴァイオリンのエーベルレも鋭い線の表現が得意のようで、細身な音色と鮮やかなリズムが特徴的。練るようなところはまったくなく純水のような透明感。チェロのヘッカーは音響的には意外と目立ちませんが、良く聴くとかなりメリハリ良くサポートしている事がわかります。3人の息はピタリと合って、ハイドンのピアノ三重奏の楽譜に潜むエネルギーを溌剌と表現しています。
2楽章のアンダンテ・カンタービレは、まさにピアノきらめき、ヴァイオリンのさざめき、チェロの癒しが渾然一体となった音楽。若手ゆえ熟成感は、もう一超え欲しいところもありますが、逆に純粋さは際立って、非常に純度の高い音楽になっています。
フィナーレは音楽の立体感が一層際立ちます。ピアノはコントラストを一層クッキリとし、間の取り方も効果的。中間部のヴァイオリンのメロディーラインは素晴らしいエネルギーを発散。程よい感興を聴かせて曲を閉じます。会場からは静寂の後に暖かい拍手が降り注ぎます。若手の白熱した演奏に対する会場からの暖かい拍手に心が和みますね。

この次におかれたロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏曲も珍曲でしょうが、これがまたすばらしい演奏。こちらは以前チェロ協奏曲を当ブログで取りあげたターニャ・テツラフのチェロと、アロイス・ポッシュのコントラバス。

ドイツのシュパヌンゲン音楽祭の昨年の興奮をそのままつたえる好企画。まるでライヴの会場にいるような興奮が伝わります。ハイドンのピアノ三重奏曲は3人の若手のスリリングなアンサンブルがハイドンの曲想を素直に演奏した外連のない演奏。鮮明な録音がライヴの興奮をダイレクトにつたえます。評価は[+++++]とします。やはり若手の素直な演奏はいいですね。

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tag : ピアノ三重奏曲 ライヴ録音

ウォルフガング・エマニュエル・シュミットのチェロ協奏曲1番ライヴ

今日は珍しい、今は亡きKOCH SCHWANNレーベルのアルバム。

Schmidt.jpg

ウォルフガング・エマニュエル・シュミット(Wolfgang Emanuel Schmidt)のチェロ、ウォルフガング・ゲネンヴァイン(Wolfgang Gönnenwein)指揮のルートヴィッヒスブルク祝祭管弦楽団(Orchester der Ludwigsburger Festspiele)の演奏で、ハイドンのチェロ協奏曲1番、モーツァルトの2つのピアノのための協奏曲、同じくモーツァルトの「イドメネオ」からの音楽を収めたアルバム。ハイドンの収録は1997年7月、ドイツのシュツットガルトの北にある街ルートヴィッヒスブルクにある城郭公園フォーラムでのライヴ。レーベルはマンフレート・フスの名演奏シリーズでハイドン演奏史に名を残した今は亡きKOCH SCHWANN。

このアルバムは先日、ディスクユニオンの店頭で見つけたもの。大好きなKOCH SCHWANNのアルバム故、即ゲットです。チェリストは知らない人でしたが、チェロ協奏曲1番でライヴということで、言うことなし。

チェリストのウォルフガング・エマニュエル・シュミットは1971年ドイツ、フライブルクの生まれ。ドイツ北部のリューベック音楽学校でダヴィド・ゲリンガスにチェロを学び,1996年からはニューヨークのジュリアード音楽院に移ってハインリッヒ・シフやミシャ・マイスキーのマスタースクールで腕を磨きました。1994年にはパリのロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで2等と現代音楽演奏賞を受賞し、以来ロストロポーヴィチと活動するようになったとのこと。それ以降数々のコンクールに入賞し、各国のオケと共演を続けています。使っている楽器はバーデン=ヴュルッテンベルク州が所有する1710年作のマテオ・ゴフリラー。

指揮者のウォルフガング・ゲネンヴァインは、ハイドンでは天地創造や四季の録音を残している、知る人ぞ知る指揮者。あらためて調べてみると、1933年生まれのドイツの指揮者。ハイデルベルク大学、テュービンゲン大学などで学び、1959年にシュツットガルトの南ドイツマドリガル合唱団の指揮者、1969年から73年までケルン・バッハ協会合唱団の指揮を担当しました。1972年からはルートヴィッヒスブルク音楽祭の芸術監督となり、このアルバムの録音や同じオケによる天地創造、四季などの録音につながったということでしょう。天地創造も四季も廉価盤として絶えずリリースされ続けている演奏故、気になる存在ですが、まだあんまり聴き込んでいません。

演奏者の紹介からは燻し銀の演奏と推察されますが、果たしてどのようなものでしょう。

Hob.VIIb:1 / Cello Concerto No.1 [C] (1765-7)
速めのテンポでライヴらしい華やかさがあるオケの入り。ディティールを緻密に表現しようと意図は感じず、音楽の流れを重視したベテランらしいオケのコントロール。チェロのシュミットは確かにゴフリラーと言えばそう聴こえるなかなかいい音色のチェロの響き。あっさりとしたボウイングで速めのオケに上手く乗っかり1楽章は力も抜けたなかなかいい演奏。ライヴの入りがこれだけ安定しているというか、手慣れた感があるのはコンサート慣れしている感じがします。気負いなし。徐々に高音の鳴きの美しさを聴かせ始めます。自分の出すいい音をよくわきまえてちらちら見せる感じ。ただし鳴きよりはリズムの表現を重視しているようで、チェロのテンポ感の良さが特徴と言えるでしょう。速いパッセージの音階がちょっともたつく感じがするのはご愛嬌。カデンツァも美しい音色をちらちら聴かせながらキリッとした仕上がり。やはり手慣れた感じの演奏という印象が強い仕上がりです。
アダージョは1楽章とはスタンスを変え、さばさばゆっくりの入り。チェロの独奏もかなり落ち着いた演奏。1番のアダージョにしてはずいぶん枯れた表現。表面的な感情表現は抑えているものの、大きな波に乗って、深い呼吸で名旋律を表現。ストイックにも感じる深さ。1楽章の手慣れた感じとは対極にあるような峻厳さ。
フィナーレは再びすこしばらけた響きのオーケストラが抜群の推進力で入ります。オケのコントロールは勢い重視で細かい線のそろいよりは生命力に重点が置かれているよう。チェロとの相性もよく1楽章で聴かれたチェロの速いパッセージのもたつきは消え、速いフレーズを素晴らしいスピードで演奏しきります。単調な演奏に陥る事もなく素晴らしい覇気を感じさせます。最後は一呼吸おいてから万来の拍手が降り注ぎ、会場の興奮を伝えます。

この後におかれた、好きなモーツァルトの2つのピアノのための協奏曲もオーソドックスないい演奏。この曲はハスキルとアンダの名演が刷り込み盤ですが、2台のピアノのきらめき感がなかなかいいですね。こちらもオススメです。

珍しいKOCH SCHWANNレーベルのハイドンのチェロ協奏曲1番のライヴ盤ですが、ルートヴィッヒスブルク音楽祭の芸術監督を務めたウォルフガング・ゲネンヴァインの職人指揮者として矜持を感じるような演奏。特段テクニックに秀でた演奏ではありませんが、聴かせどころを押さえたなかなか味わいのあるいいサポート。チェロのウォルフガング・エマニュエル・シュミットもゴフリラーから美音を時折聴かせるなかなかいい演奏。こうゆう特別ではない演奏の味わい深さが貴重ですね。万人向けにオススメと言うわけにはいきませんが、ハイドンの音楽が好きな方には、このじわりとした良さもまたいいものと思っていただけると思います。評価は[++++]とします。

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tag : チェロ協奏曲 ライヴ録音

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものは末尾に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

2017年7月のデータ(2017年7月31日)
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