Haydn Disk of the Month - September 2013

暑い夏の余韻が続いていたと思ったら、このところ、めっきり涼しくなってきました。早くも月末であり、今年も残す所あと3ヶ月となりました。台風やら集中豪雨でバタバタしたり、オリンピックが東京に決まったりいろいろありましたが、過ぎてしまえばあっという間の事。いつもながら忙しい仕事の合間を縫って、ハイドンの音楽を聴いてレビューをアップするということが、何となくストレス発散になっているのでしょう。今月も無事過ごすことができました。

今月は良いアルバムの比率が高かったです。もちろん選んでアルバムを取りあげていますが、それでも今月は怒濤の名盤ラッシュ! 今月レビューしたアルバムからベスト盤を選ぶ月末恒例の企画、今月は2組を選定しました。



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2013/09/15 : ハイドン–交響曲 : ヴェーグ/カメラータ・アカデミカのブダペストライヴ

まずは度肝を抜くような素晴しい太鼓連打のライヴ。シャーンドル・ヴェーグの1995年のブダペスト里帰りライヴ。記事にも書きましたが、最高の太鼓連打です。カラヤンもヨッフムもショルティも到達できなかった高みがここにあります。ホールが完全にヴェーグの圧倒的な演奏に呑まれています。本拠地ザルツブルクのライヴとは次元の違うすばらしさ。このアルバムは多少値段が張るものの、アルバム全編にヴェーグへのリスペクトが満ちあふれた記念碑的なもの。多くの人に聴いていただきたい名盤です。

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2013/09/14 : ハイドン–協奏曲 : ダヴィド・ゲリンガス/チェコフィルのチェロ協奏曲集

そしてもう1組はダヴィド・ゲリンガスのチェロ協奏曲集。チェロ協奏曲には名盤が多いんですが、これは今まで推薦してきた様々なアルバムの中でも抜群の出来といって良いでしょう。残念ながら現在は廃盤の模様ですので、入手は中古のみ。これほどの名演奏が廃盤になってしまうということへの小さな抗議もこめての選定です。キャニオンの中の人、是非再販よろしくお願いします(笑)



今月聴いたその他のアルバムから素晴しかったアルバムを再掲します。

2013/09/29 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】ルドルフ・ゼルキン最晩年のピアノソナタXVI:50
2013/09/28 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : アレア・アンサンブルの弦楽四重奏曲Op.77、42
2013/09/24 : ハイドン–声楽曲 : アンナ・プロハスカの歌曲集
2013/09/23 : ハイドン–協奏曲 : ミッシャ・マイスキー/N響のチェロ協奏曲1番ライヴ
2013/09/19 : ハイドン–交響曲 : ギュンター・ヴァント/NDR交響楽団の76番ライヴ
2013/09/13 : ハイドン–交響曲 : クルト・ザンデルリンクの「驚愕」ライヴ2種
2013/09/11 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】ヴィリー・ストラルチクのピアノソナタ集
2013/09/06 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : クァルテット・アルモニコ東京のOp.20のNo.2
2013/09/02 : ハイドン–交響曲 : ハンス・ロスバウト/ベルリンフィルのオックスフォード、ロンドン
2013/09/01 : ハイドン–交響曲 : アーノンクール/ベルリンフィルの熊ライヴ

この中でも特に印象に残ったものに触れておきましょう。

ルドルフ・ゼルキンのハイドンにはビックリしました。80歳を超えた人の演奏とは思えない精緻さ。このアルバムを聴いて俄然ゼルキンに興味を持ち、クーベリックと組んだベートーヴェンのピアノ協奏曲を発注すると記事に書いたのですが、直後に確認したところ、うちのCDラックの奥にありました(笑)。今そのなかの皇帝を聴きながら記事を書いていますが、これまた素晴しい演奏。ゼルキン、しばらくいろいろ聴いてみようかと思います。

それからなんといってもアーノンクールがベルリンフィルを振った熊です。アーノンクールは少々癖が気になることがありますが、相手がベルリンンフィルとあって、アーノンクールも煽りまくってオケを鳴らしきってます。アーノンクールの面目躍如といった所。CD-Rゆえ入手しやすいものではありませんので、こちらは好事家向けです。

さてさて、明日からいよいよ10月。9月以上の名盤に出会えるものでしょうか。ハイドンの名盤を見つける旅はつづきます。



2013年8月のデータ(2013年9月30日)
登録曲数:1,314曲(前月比±0曲)登録演奏数:7,307件(前月比+56演奏)

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【新着】ルドルフ・ゼルキン最晩年のピアノソナタXVI:50

なんと、はじめて手に入れる、ルドルフ・ゼルキンのハイドンの録音。

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ルドルフ・ゼルキン(Rudolf Serkin)のピアノによるブラームス、マックス・レーガー、ハイドンの作品を収めたアルバム。ハイドンはピアノソナタ(Hob.XVI:50)。ハイドンの収録は1985年5月15日、10月4日、アメリカ、ヴァーモント州、ギルフォード(Guilford)にあるルドルフ・ゼルキンの自邸のスタジオでの録音。レーベルは日本のSony Music Japan。

ルドルフ・ゼルキンといえば、ベートーヴェンなんでしょうが、個人的になじみなのはアバドと組んだモーツァルトのピアノ協奏曲。アバドといえばグルダと組んだモーツァルトが神格化されていたので、ゼルキンとの演奏は頑固オヤジのピアノにアバドが寄り添った演奏との印象でした。今までハイドンの録音があるとは知らずに来ましたが、HMV ONLINEの検索に引っかかって見つけたもの。

ルドルフ・ゼルキンは1903年、ボエミア、現在のチェコのヘプ(Chep)生まれのピアニスト。両親はロシア系のユダヤ人で、小さい頃ウィーンに移りピアノと作曲を学びました。1915年にウィーン交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲を弾いてデビュー、1920年にはアドルフ・ブッシュとデュオを組んでヨーロッパ各地で演奏活動を行うようになり、アドルフ・ブッシュの娘と後に結婚することになります。1936年にはトスカニーニ指揮のニューヨークフィルとの共演でアメリカデビュー、1939年にはナチスから逃れるためアメリカに移住して、カーチス音楽院で教職につきます。その後の活躍は録音を通しても知られているかと思いますが、録音には慎重であり、得意としていたベートーヴェンについてもソナタ全曲の録音は残していないそうです。亡くなったのは1991年であり、今日取り上げる演奏は82歳と最晩年の録音。ゼルキンの自宅での録音というのも興味を引くところ。

もちろんハイドンが入っているCD2から聴き始めますが、1曲目に入っているマックス・レーガーの「バッハの主題による変奏曲とフーガ」が素晴しい集中力の演奏で思わず引きづり込まれます。ハイドンを聴く前からゼルキンの骨のある音楽にやられてます。

Hob.XVI:50 / Piano Sonata No.60 [C] (probably 1794)
レーガーは広いホールでの録音のようでしたが、ハイドンはまさに自宅で弾いているようなリアルな録音。グールドとまでは行かないものの、硬質なスタッカートが印象的な入り。とても82歳のピアニストの演奏とは思えない緻密なコントロール。一音一音の粒立ちが鮮やかで、ハイドンの機知を楽しむようにゼルキンが絶妙のタッチで演奏を進めます。大きな流れを表現したレーガーでの演奏とは異なり、本当にタッチのひとつひとつを楽しむような演奏。指一本一本が独立して一音一音を巧みにコントロールしているよう。ちょっと他の人には真似の出来ないような独特のハイドンですが、音楽に淀みはなく、絶妙のコントロールに酔いしれます。練習曲でも素晴しい音楽になるのだと諭されているよう。まさに自在な境地。終盤のオルゴールのように響く所も、繊細なタッチでデリカシー十分。あっぱれ。
1楽章のあまりにも素晴しい流れから予想はしていましたが、アダージョは絶品。これほどまでに磨き抜かれたピアノの響きを聴けるとは。フレーズのひとつひとつを慈しむように音楽にしていき、しっかりと音楽の骨格も感じさせるあたり、並のピアニストではありません。この期に及んでこれほど純粋な音楽を奏でられるとは驚きです。最後は本当に消え入るような響き。
フィナーレは予想通り、軽く流すような演奏。指は十分動いて、速いパッセージも軽々と音楽を楽しむ余裕のある演奏。メリハリは適度で、これまでの音楽の情感をさらりと洗い流すようなさっぱりとした演奏。必要な部分で音楽をすべて表現しきったからでしょうか、悟りにも聴こえる音楽でした。

大御所、ルドルフ・ゼルキンの晩年の演奏ということで、もうすこし大仰な音楽だと想像していましたが、さにあらず。自宅での録音と言う事が影響しているのか、悟りきったような心境から迸り出る燻し銀の音楽。この人のベートーヴェンはすごいだろうと想像できるような、ちょっと骨っぽさを感じる一方、自己表現のような欲は皆無で、この人の特徴である、骨格のしっかりした確かなタッチで音楽を刻んでいく演奏でした。リヒテルのようにハイドンを得意としていたとは聞いていませんが、ハイドンの演奏としても流石といえるものでしょう。なんとゼルキンのCBSへの最後の録音がこのハイドンということで、少々感慨深くもあります。これは[+++++]をつけざるを得ませんね。

評価の高い、クーベリックとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集、発注です!

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tag : ピアノソナタXVI:50

アレア・アンサンブルの弦楽四重奏曲Op.77、42

今日は古楽器による弦楽四重奏。またまた湖国JHさんにお借りしているアルバムです。

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アレア・アンサンブル(Alea Ensemble)の演奏による、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.77のNo.1、No.2、Op.42の3曲を収めたアルバム。収録はハイドンのアニヴァーサリーイヤーである2009年5月26日から28日にかけて、イタリアミラノの東にあるクレマ(Crema)という街のピエトロ・パスクイーニ・スタジオでのセッション録音。レーベルは懐かしい伊stradivarius。

stradivariusは昔クララ・ハスキルのライヴをいろいろ買い集めました。ライヴ中心のレーベルで今はもうないのかと思っていたら、どっこい生き残ってました。あんまり懐かしくてハスキルのモーツァルトのアルバムを取り出して聴いてみたところ、夢見るような素晴しさ。こちらは別の機会に取りあげることにして、本題に戻りましょう。

アレア・アンサンブルは2002年に結成された弦楽四重奏団。古典派、ロマン派の室内楽曲を古楽器で演奏すること、同時期のあまり知られていない曲を再発見することをなどを趣旨としているよう。メンバーはイタリアで有名な古楽器オケである、エウロパ・ガランテ、アカデミア・ビザンチナのメンバーということです。

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第1ヴァイオリン:フィオレンツァ・デ・ドナティス(Fiorenza de Donatis)
第2ヴァイオリン:アンドレア・ロニョーニ(Andrea Rognoni)
ヴィオラ:ステファノ・マルコッキ(Stefano Marcocchi)
チェロ:マルコ・フレッツァート(Marco Frezzato)

イタリアの古楽器奏者によるハイドン、それも晩年の傑作の仕上がりは如何なものでしょう。

Hob.III:81 / String Quartet Op.77 No.1 [G] (1799)
適度に鮮烈、適度に弾み、適度にオーソドックスな入り。イタリアのクァルテットということでもう少し癖があるかと思っていましたが、ほんのりと明るさの乗ったオーソドックスな古楽器の演奏。デュナーミクの変化もきっちりつけて、かなり正統派の演奏。録音は適度な残響をともなうかなり鮮明なもの。演奏と録音から感じる印象はアウリン四重奏団に近いものがありますが、アウリンが精妙な響きの精度を聴かせどころとしているのに対し、こちらのアレア・アンサンブルはイタリアのクァルテットらしいほのかな明るさと、しなやかさがポイントのよう。アンサンブルの精度は高く、技術的なレベルは非常に高いものをもっているようです。
アダージョではその精度の高さが素晴しい高みに達しています。録音のせいかチェロの存在感が際立ちます。ヴァイオリンは音量はさほどではありませんが、クッキリと鮮明にメロディーを刻み、隈取りをクッキリとつけていきます。良く聴くと大きな流れのなかの起伏をしっかりつけていくので、大河のような大きな流れがうまく表現できていますね。
かなり正統派の演奏だとわかり、メヌエットも一貫して純度の高い表現が心地よいですね。演奏の安定感も抜群。テンポもじっくりとメリハリをつけているので、音楽的な深みも十分感じさせます。ここまで来て、もう少し踏み込みが欲しいとおもった中間部で、ぐっとテンポを落として、一段ダイナミックにギアチェンジ。こちらの期待を見抜いているような変化。
フィナーレは、力を抜いて軽く流すような演奏。各奏者のキレの良い音階が交互に現れますが、十分リラックスしているので、音楽がサラサラと流れて、非常に軽快な印象。精度の高い正統派のアンサンブルで、曲の構造も踏まえたこなれた演奏。最後はかなり踏み込んだ表現も加えてフィニッシュ。若手ではありますが、演奏には円熟味も加わって、1曲目から素晴しい完成度です。

Hob.III:82 / String Quartet Op.77 No.2 [F] (1799)
前曲と第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが交代しています。演奏の安定感はかなりもの故、次のNo.2も実に落ち着いた、精度の高い演奏。古楽器の研ぎすまされた響きのなかに、適度なダイナミクスと表情の美しさが込められた名演奏。細部の精度がきっちりしているのに、音楽の大きな流れもしっかりと骨格を感じさせるのは素晴しいですね。非常に良く練られた演奏。
続くメヌエットもキレの良い音楽が続きます。曲の流れがしっかりつかまれていて、構成感がしっかりしていることについては、一貫して素晴しいところ。
この曲の白眉、アダージョは淡々と演奏することで孤高の高みに達しています。ヴァイオリンのロニョーニも音量は控えめながら実に表情豊か。自然な歌心が演奏から溢れ出てきます。弱音のコントロールも秀逸でこのアダージョは絶品ですね。
フィナーレも実にしなやか。前曲の演奏よりも流麗さでは上回っているよう。第1ヴァイオリンの交代の影響でしょうか。ドナティスがクッキリとした印象だったのに対し、こちらのロニョーニの演奏は柔らかく柔軟な印象。どちらも腕利きのヴァイオリニストのようですが、まとまりはロニョーニの方に軍配が上がりますでしょうか。

Hob.III:43 / String Quartet Op.42 [d] (1785)
最後はめずらしいOp.42。短調の名曲です。第1ヴァイオリンは1曲目と同様、ドナティスに戻ります。ふたたびクッキリとした張りを感じるフレージング。凛とした険しさを上手く表現して、緊張感のある演奏です。確かにこの曲ではドナティスの方が合っていると思わせるものがあります。
続くアダージョとメヌエットも大きな曲の起伏をしっかりつけていきますので聴き応え十分。最後のフィナーレはでは期待通りきっちりテンポを上げ、各楽器がこのアルバム一のキレを聴かせます。古楽器の枠を超える実にしっかりとした構成感。灰汁の強さを全く感じさせずにこれだけのキレ味を感じさせるのは流石です。

今までまったく存在を知らなかったアレア・アンサンブル。古楽器によるハイドンの弦楽四重奏曲の演奏としてはかなりイケてます。とくに構成感の表現が秀逸。古楽器の精妙な音色で、陰影をしっかりつけた素晴しい立体感を感じさせる演奏。今日取りあげたアルバムは3曲とも抜群の出来です。評価は全曲[+++++]とします。ハイドンのさらなるアルバムのリリースに期待したいですね。

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tag : 弦楽四重奏曲Op.77 弦楽四重奏曲Op.42 古楽器

【新着】ハリー・クリストファーズ/ヘンデル&ハイドン・ソサエティの朝、熊など

今日は久々の新着アルバム。

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ハリー・クリストファーズ(Harry Christophers)指揮のヘンデル&ハイドン・ソサエティ(Handel and Haydn Society)の演奏で、ハイドンの交響曲6番「朝」、ヴァイオリン協奏曲(Hob.VIIa:4)、交響曲82番「熊」の3曲を収めたアルバム。ヴァイオリン協奏曲のソロはアイスリン・ノスキー(Aisslinn Nosky)。収録は2013年2月22日、24日、ボストンシンフォニーホールでのセッション録音。レーベルはCOROというところ。

ハリー・クリストファーズのアルバムははじめて聴きます。

ハリー・クリストファーズは1953年、ロンドンの南東約50kmのところにあるグードハースト(Goudhurst)生まれの指揮者。ザ・シックスティーンという合唱と古楽器オケの創設者として知られている人。

Handel and Haydn Society

ヘンデル&ハイドン・ソサエティはなんと1815年設立のアメリカ最古のオーケストラ。2年後には創立200年を迎えます。ボストンを本拠地とする古楽器オケです。文字通りヘンデルやハイドンの時代の音楽を得意としてるのはもちろん、ヘンデルのメサイアのアメリカ初演(1818年)をはじめとして、ハイドンの天地創造(1819年)、ヴェルディのレクイエム(1878年)、バッハのマタイ受難曲(1879年)など有名曲のアメリカ初演をこなしてきた名門オケ。ハリー・クリストファーズは2008年からヘンデル&ハイドン・ソサエティの音楽監督となっています。それに先立ち、2006年9月にはアイゼンシュタットのエステルハージ宮殿でヘンデル&ハイドン・ソサエティとのコンサートを成功させているとのこと。日本ではハイドンの演奏が広く知られているわけではなさそうですが名門に間違いありませんね。

クリストファーズ体制になった新生ヘンデル&ハイドン・ソサエティの実力はいかばかりのものか、当ブログで取りあげない訳には参りません。

Hob.I:6 / Symphony No.6 "Le matin" 「朝」 [D] (1761?)
出だしの朝。通例朝、昼、晩と組み合わせて録音されることが多いので、このアルバムの組み合わせは珍しいですね。冒頭からまとまりの良い古楽器の響き。特にアクセントをしっかりつけて力強さをきっちり表現していきます。音量を絞って聴くと少し凡庸な演奏に聴こえなくはないのですが、ヴォリュームを上げててみると、なかなかの迫力。クレッシェンドに勢いがあり、なかなか痛快。ホルンのはじけっぷりを聴きたいところですが、なぜかホルンがすこし控えめの演奏。奏者一人一人のキレっぷりはほどほどですが、アンサンブルのコントロールで聴かせるという感じでしょうか。
アダージョはしなやかと言うより軽快さがポイントの演奏。古楽器本来の音色の魅力を活かしたものでヴァイオリンソロは次のヴァイオリン協奏曲でソロを務めるコンサートマスターのアイスリン・ノスキーでしょうか。渋めの音色で淡々と弾いていくタイプ。割と好きなタイプのソロです。適度なリアリティと適度な残響でボストンシンフォニーホールの響きを活かした録音。
続くメヌエットでもくすんだ古楽器ならでは音色を活かした素朴な演奏。自然な印象からまるでライヴを聴いているよう。セッション録音らしい磨かれた演奏ではなく、一発録りのような印象。コントラバスの唸りがかなりヴォリューム感で録られていて妙にリアル。
ちょっと雑に聴こえるような素朴なフィナーレ。すこし重さを感じるオケの反応。ここはすっきりキレてほしいところですが、妙に生々しい印象もあり、不思議な感触。ザラッとした感触は往時のブリュッヘンと18世紀オーケストラに近い印象もありますが、ブリュッヘンのようなガッチリとした迫力ではなく、音楽の流れが多少たどたどしいく武骨な感じがします。それはそれで独特な印象。不思議な存在感を感じる演奏です。

Hob.VIIa:4 / Violin Concerto [G] (c.1765/70)
この曲、少し前に取りあげた、マルク・デストリュベの素晴しい演奏がまだ耳に残っていますが、その演奏に非常に響きが近いですね。前曲で感じた素朴な古楽器オケの響きのよさをそのままの響きから入り、ソロのアイスリン・ノスキーの少し線の細いヴァイオリンが華麗に応じます。デストリュベのキレキレの演奏とは少し差があるものの、なかなか良い線行ってます。この曲のオーソドックスな秀演と聴きました。線の細さを逆に活かして、すっきりとしたカデンツァは悪くありません。
アダージョに入るとノスキーのヴァイオリンが活き活きとしてきます。一段ギアが上がった感じで、音楽にも生気が漲ってきました。この曲のしなやかさがよく表現できています。
フィナーレは前曲とは異なり、しっかりキレて来ます。キレる所でキレるのは大事です(笑)

Hob.I:82 / Symphony No.82 "L'Ours" 「熊」 [C] (1786)
そして、期待の熊。残響の印象がちょっと変わります。冒頭から鬼のような迫力。力入ってます! なりふり構わずはじけるような演奏。まるでライヴのよう。アンサンブルの精度はほどほどながら、やはり音楽は迫力だと言わんばかりの力の入り方。この演奏を生で聴いたら、迫力にのまれそう。熊の1楽章は構築感やメロディーの美しさの表現で聴かせる演奏も多いなか、ここまで力感で押してくるとは思いませんでした。
ここでアレグレットをすこし引いてくると思いきや、音量はともかくテンションが下がりきりません。フレーズ事の変化も大きくなく、せっかく1楽章でびしっと迫力を印象づけたのに、入りからちょっと単調な印象を残してしまいます。この辺にもうすこし対比がつくと深みが出そうです。この楽章も中間部の迫力はかなりのもの。終盤意外にもテンポを結構動かしてきます。
楽章毎に印象が少し変わり、メヌエットはなかなか。力感も適度な範囲で、ブリュッヘンのようなおどろおどろしい迫力を感じさせます。音楽がコントロールされています。フィナーレにもいい流れが続いて、音楽が弾み、ハイドンの書いたフィナーレのメロディーの絡み合いとダイナミクスが実にうまく表現されていきます。終盤の畳み掛けるような迫力も見事。1楽章冒頭同様の鬼のような迫力が戻ってきました。最後はものすごい迫力でフィニッシュします。

ボストンの名門、ヘンデル&ハイドン・ソサエティのハイドン名曲集。アンサンブルの精度はほどほどなものの、ハイドンに対するリスペクトがエネルギーとして結集したような演奏でした。朝とヴァイオリン協奏曲は古楽器の素朴なまとまりのよい演奏。熊は弩迫力の演奏でした。ちょっと先入観が強かったのか、熊の2楽章に違和感を感じてしまいましたが、この曲の演奏としてはかなり迫力重視。もしこのアルバムがライヴであったら、即興性も加わり、違った印象になったかもしれませんね。演奏者の視点で聴くと興味深い演奏かもしれません。評価は3曲とも[++++]としておきましょう。

ハリー・クリストファーズ指揮のヘンデル&ハイドン・ソサエティにはもう一枚ハイドンの交響曲85番「王妃」を入れたアルバムがあり、こちらも注文中。もう一枚くらい聴いてみないと、彼らの音楽をつかみきれない感じです。

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tag : ヴァイオリン協奏曲 古楽器

アンナ・プロハスカの歌曲集

たまたま見たNHKのBSプレミアムの9月23日0:00からの番組2本。一つはデュトワ指揮のN響の今年のザルツブルク音楽祭に参加した際のライヴ。もう一つは続けて放送された同じく今年のザルツブルク音楽祭のクスターボ・ドゥダメル指揮のベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団のマーラーの「千人の交響曲」。どちらにも出演していて、突き抜けた高音の魅力を振りまいていたのがアンナ・プロハスカ。今日はそのプロハスカのハイドン。

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アンナ・プロハスカ(Anna Prohaska)のソプラノ、エリック・シュナイダー(Eric Schneider)のピアノ、シモン・マーティン=エリス(Simon Martyn-Ellis)のリュートで、バロックから現代曲まで幅広い範囲の歌曲26曲を収めたアルバム。ハイドンは1曲、英語によるカンツォネッタ集からピアノの伴奏で「人魚の歌」。最新のアルバムではありますが収録の情報はなくPマークが2010年とあるだけ。レーベルはご覧のとおりDeutsche Grammophone。

このアルバム、最近リリースされたハイドンのアルバムのうち、在庫のあるものをHMV ONLINEで注文する際、欲しいアルバムと合わせてマルチバイにすべく埋め草として注文したもの。この手のアイドル路線のアルバムはあまり好きなものではありませんが、ついて聴いてみると、実に良い声。そして昨夜のコンサートでもかなり印象に残り、取りあげる事にした次第。

いつものようにプロハスカについて少し調べてみましょう。1983年、ドイツのバイエルン州、ノイ=ウルム(Neu-Ulm)生まれの歌手。曽祖父はオーストリアの作曲家、指揮者のカール・プロハスカ、祖父は指揮者のフェリックス・プロハスカ、父はオペラのディレクターとのことで名門音楽一家の出身。ウィーン、ベルリンで音楽を学び、2002年にベルリン・コーミッシェ・オーパーのブリテンの「ネジの回転」でデビュー。この公演が評価されオペラ界で活躍するようになります。2006年から2007年にかけてベルリン国立歌劇場の専属歌手となり、多数のオペラに出演。そしてコンサートではアバド、バレンボイム、ブーレーズ、アーノンクール、ヤンソンス、ラトルなど大物指揮者と共演、そして2011年からDeutsche Grammophoneと独占録音契約を結んでいるとのこと。Wikipediaにはヘビメタ好きとも書かれており、なかなかユニークな人のようですね。

冒頭に触れた番組では、ザルツブルク音楽祭に初出演するデュトワ指揮のN響で細川俊夫の新作「ソプラノとオーケストラのための『嘆き』」を語りから絶唱。すっきりとしながらも鋭く力強い声で圧倒的な表現力を見せつけていました。アルバムの造りを見る限り、アイドル路線。ブログ初期に取りあげたイギリスの女流トランぺッター、アリソン・バルサムのアルバムに近いノリを感じますが、テレビで見る限り、ちょっとアイドル路線とは異なり、かなりの実力派と映りました。

今日取り上げるアルバムは歌曲集。ハイドンもすばらしいのですが、ハイドン以外の曲も素晴しいですね。ずっとブログのサイドバーに貼っているヌリア・リアル以来のお気に入りになりそうです。いつもは丁寧なHMV ONLINEの解説が割愛されているので、DGのサイトへのリンクを紹介しておきましょう。収録曲目などはこちらをご覧ください。

Deutsche Grammophone : Anna Prohaska – Sirène

Hob.XXVIa:25 / 6 Original Canzonettas 1 No.1 "The Mermaid's Song" 「人魚の歌」 [C] (1794)
超鮮明な録音によってクッキリと定位するちょっと固めの表情のエリック・シュナイダーのピアノ伴奏に乗って、プロハスカの独特の爽やかな歌声が転がるように入ります。録音はスタジオのようで、残響はかなり少なめ。そのかわりソプラノとピアノがあたかもそこで演奏しているようなリアリティ。圧倒的な声量でアクセントをつけながら聴き慣れたハイドンの晴朗な曲をさっぱりと歌っていきますが、高音の美しく磨かれた響きは素晴しい存在感と浸透力。繰り返し以降はかなり自在に装飾音を加えて、素朴な曲を歌うのを楽しむような歌唱。聴き慣れた素朴な歌が立派な歌曲として響き渡ります。

アンナ・プロハスカの歌曲集。やはり素晴しい実力の持ち主とハッキリわかる圧倒的な歌唱でした。このアルバムではハイドンの他、ダウランドや最後のグレゴリオ聖歌なども良かったんですが、ビックリしたのがシマノフスキの3曲。ピアノの幽玄な響きとプロハスカの空間を切り裂くような鋭い歌唱が見事。歌曲好きな方にはオススメのアルバムです。ハイドンの評価は[+++++]としておきましょう。

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tag : 英語カンツォネッタ集 美人奏者 リュート

ミッシャ・マイスキー/N響のチェロ協奏曲1番ライヴ

仕事が忙しかったり、飲みが忙しかったりでちょっとご無沙汰しておりました。今日は最近リリースされて気になっていたアルバム。

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ミッシャ・マイスキー(Mischa Maisky)のチェロ、NHK交響楽団の演奏で、フェルディナント・ライトナー(Ferdinand Leitner)指揮のハイドンのチェロ協奏曲1番、オトマール・スイトナー指揮のドヴォルザークのチェロ協奏曲、アンコールとしてバッハの無伴奏チェロ組曲5番からサラバンドの3曲を収めたアルバム。ハイドンの収録は1986年5月14日、東京渋谷のNHKホールでのライヴです。レーベルはキング・インターナショナルのNHK CDというシリーズ。

ミッシャ・マイスキーは1948年、バルト三国のひつラトヴィアの首都リガで生まれたチェリスト。クレーメルと同郷でクレーメルが1年先輩との事。8歳からチェロをはじめて、地元のリガ音楽院、1962年にはレニングラード音楽院付属音楽学校に入りました。1965年に全ソヴィエト連邦音楽コンクールで優勝し、その年にレニングラードフィルとの演奏会にデビュー、翌1966年にチャイコフスキー国際コンクールで6位に入賞。その時の審査員だったロストロポーヴィチに才能を認められ指導を受けるようになりました。1972年旧ソ連から出国、渡米し、1973年にイスラエルに移住。世界中に知られるようになったのは1984年から85年にかけてDGに録音されてたバッハの無伴奏チェロ組曲が発売されてから。その後は皆さんご存知の通りの活躍です。

マイスキーは今日取りあげたアルバムと同じ年の1986年にヨーロッパ室内管とハイドンのチェロ協奏曲2曲などを録音していますが、ロマンティックかつ流麗な演奏。ヨーロッパ室内管のキビキビとした魅力もあり、なかなか良い演奏なんですが、個人的にはもう一歩のツッコミを期待したいところ。その他におそらく1983年頃録音されたと思われるロンドンシンフォニエッタとのアルバムもあり、こちらの方はかなり踏み込んだ名演。ただし、激マイナー盤故入手は難しいでしょう。今日取り上げるアルバムはN響との共演の記録ということで、ライヴの少ないマイスキーの貴重な演奏の記録。この時マイスキーは初来日とと言う事だそうです。

Hob.VIIb:1 / Cello Concerto No.1 [C] (1765-7)
フェルディナント・ライトナーのコントロールするオケはゆったり優雅。キビキビした入りの多いなか、このゆったり感はユニーク。N響も最初からかなりおおらか。少し重さを感じるほどですが、これはこれで悪くありません。マイスキーはゆったりしたオケに合わせるように、力を抜いて最初から美音を轟かせます。高音域の柔らかくて伸び伸びとした美しい響きが絶品。1720年製のモンタニアーナというかなり痛んだ楽器を使っていたそうですが、この美音は素晴しい。曲本来のきびきびとした姿とは別に、この日の演奏はチェロの美しい響きを堪能すべき演奏でしょう。カデンツァは短いながらマイスキーが全身全霊で放出する響きに圧倒されるよう。これほど美しいチェロの音は滅多に聴けません。
予想通り、アダージョはこの曲の白眉。1楽章以上にゆったりと入るオケに乗って、マイスキーは美音を駆使してゆったりと自在にメロディーを置いていきます。極度に抑え気味のオケのデリカシーが最高。マイスキーはチェロの最も美しい響きを選んで、すすり泣くように歌っていきます。会場も静寂に包まれます。完全にマイスキーのチェロに呑まれているよう。
フィナーレはようやく普通のテンポにもどり、快活なこの曲本来の姿が見えてきました。オケは1楽章の重さが解釈に寄るものだったとわかるほどに快活。オケもマイスキーも非常に軽いタッチでそよか風のごとき爽やかさ。この対比は見事。速いパッセージでもマイスキーの美音は健在。一音一音響きが深くまさに神がかったような響き。推進力も素晴しくライヴらしい高揚感に満ちたフィナーレ。最後は盛大に盛り上げてフィニッシュ。NHKホールの観客から万来の拍手が降り注ぎます。この日の観客はマイスキーのチェロに圧倒されたことでしょう。

このあとのスイトナーとのドボルザークもマイスキー節炸裂。アンコールで弾かれたサラバンドは孤高の境地。マイスキーの絶頂期の素晴しいチェロの演奏の記録として、まさに素晴しいアルバムです。

マイスキーのチェロ協奏曲は、一般的にはDGのヨーロッパ室内管との演奏なんでしょうが、まとまりと完成度は高いものの、先にふれたように今ひとつ踏み込みが欲しいと思わせる演奏なので、一押しとはしておりません。今日取りあげたN響とのライヴはフェルディナント・ライトナーの穏やかなサポートとマイスキー渾身の美音の共演として、ライヴとしては協奏曲の本質的な醍醐味を味わえる素晴しいもの。ハイドンのチェロ協奏曲の演奏としてはロマンティックに極度に偏った演奏ながら、マイスキーのチェロの美音はやはり流石と思わせるものがあります。評価は踏み込んで[+++++]をつけたいと思います。入手しやすいうちにどうぞ!

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tag : チェロ協奏曲 ライヴ録音

ギュンター・ヴァント/NDR交響楽団の76番ライヴ

ちょっと疲れて帰ったときは、短い曲のアルバムを探してしまうもの(笑) 幸い、良いアルバムがありました。この曲はこの人です。

Wand76_95NDR.jpg

ギュンター・ヴァント(Günter Wand)指揮のハンブルクNDR交響楽団の演奏で、ハイドンの交響曲76番、チャイコフスキーのピアノ協奏曲の2曲を収めたCD-R。ハイドンの収録は1995年5月15日のライヴです。チャイコフスキーのピアノソロはホルヘ・ボレット(Jorge Bolet)。レーベルはCD-Rでは良く見かけるEn Larmes。

このアルバム、先週末にディスクユニオンで見かけて手に入れたもの。ヴァントはなぜか76番を偏愛しており、手元には76番だけでも、このアルバムを入れて5種のアルバムがあります。何れもライヴ収録ということで、これだけの録音があるということは、よほどにコンサートで取りあげていたのだと想像できます。これまでレビューでも3回取りあげています。何れも良い演奏なんですね、これが。

2012/05/03 : ハイドン–交響曲 : ギュンター・ヴァント/ベルリン・ドイツ交響楽団の76番
2011/10/15 : ハイドン–交響曲 : ギュンター・ヴァント/ベルリン交響楽団の交響曲76番ライヴ
2010/12/27 : ハイドン–交響曲 : ギュンター・ヴァントの交響曲76番DVD

手元のヴァントの76番の録音は1973年から1997年まであり、ヴァントが亡くなったのは2002年ということで、今回の演奏は95年と晩年のもの。これまでの演奏は、弾むような活き活きとしたリズムが印象的な演奏でしたが、このアルバムの演奏もその延長のもの。もう、76番はヴァント以外の演奏を受け付けない体になりつつあります。

Hob.I:76 / Symphony No.76 [E flat] (1782?)
聴き慣れた、引き締まった表情の入り。ヴァントの他の演奏に比べるとすこしおとなしい印象もあるものの、中庸の美学の結晶のようなバランスの良い響きに聴こえたりもします。録音は非常に自然。ライヴとしては会場ノイズなどはほとんど気にならない優秀なもの。均整のとれたギリシャ彫刻のような安定感。ディティール彫り込みの自然さはヴァントならではのもの。非の打ち所のないほれぼれするような完璧なプロポーション。バランスの良さでは今まで聴いた演奏では一番良いかもしれません。
アダージョに入ってもバランスの良さは変わりません。まるでスタジオ録音のような完璧なもの。ノイズの少なさから放送用の録音でしょうか。良く聴くと音楽に巧みに起伏をつけて、ただ自然なだけではなく、抜群の立体感を帯びて聴こえる理由がはっきりとわかります。中間部の盛り上がりも完璧なヴァントのコントロール。おそらく眼光鋭くにらみを利かせているのでしょう。終盤も大胆に盛り上がって、まさにこの曲の演奏見本のような見事さ。
ライヴらしさが欠けているわけではないのですが、あまりのフォルムの完璧さに言葉がありません。メヌエットも均整のとれた美しさ。まったく力みがない演奏。その流れのままフィナーレに入りますが、転調や間をちりばめながら徐々に力感を増していくようすは見事なアクセルワークを堪能できます。こうゆうなんでもない所に驚くような聴かせどころをもってくるあたり、普通じゃありません。実に自然な演奏ですが、耳を峙てると至る所に仕掛けが隠されていて、何度聴いても新鮮な印象が残るのがヴァントの素晴しいところです。

ヴァントの76番はどの演奏も非常に完成度の高い演奏ですが、今日取りあげた演奏はいままで聴いた中では、ライヴ感や躍動感ではなく、均整のとれた自然なフォルムの美しさが聴き所のもの。76番という地味な番付の曲の素朴な魅力を実に上手く表現した演奏といえるでしょう。評価はやはり[+++++]をつけない訳にはまいりません。ヴァントのハイドンの魅力に取り憑かれた人にはオススメです。

ここまで聴いた中では、ヴァントの76番のファーストチョイスはやはりDVDでしょう。映像によってヴァントのコントロールをより直感的に把握する事ができます。

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tag : 交響曲76番 ライヴ録音

中山節子/井上直幸の歌曲集

実に久しぶりの歌曲集。思い立って連休中に歌曲のアルバムをいろいろ聴き返していたところ、所有盤リストに登録し漏らしていたアルバムを発見。そのアルバムが今日取り上げるもの。

NakayamaInoue.jpg
HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

中山節子(Setsuko Nakayama)のソプラノ、井上直幸(Naoyuki Inoue)のピアノによる歌曲集。ハイドンの歌曲が3曲、シューマンの「女の愛と生涯」、同じくシューマンの歌曲5曲を収めたアルバム。収録は1982年9月16日、東京のルーテル市ヶ谷センターでのライヴ。レーベルはLIVE NOTES。

中山節子さんは桐朋音楽大学出身のソプラノ歌手。このアルバムで組んでいる井上直幸さんの奥さんだったそうです。井上直幸さんは以前アルバムを取りあげていますが、2003年に亡くなっていることは以前も触れた通りです。

2010/08/14 : ハイドン–ピアノソナタ : 豊穣、井上直幸のピアノソナタ

今日取り上げるアルバムは、ハイドンの英語によるカンツォネッタ集から3曲が冒頭に置かれていますが、なぜかドイツ語で歌われ、曲名もドイツ訳だったため、かなり前に手に入れていたにもかかわらず、曲を特定できずに登録しあぐねていたものと思われます。
先週末の台風来襲時に思い立って歌曲のアルバムをいろいろ整理していたところ、このアルバムが突然気になり出して、聴き直してみた次第。

井上直幸さんのピアノは詩情溢れるものとは知っていましたが、ソプラノの中山節子さんの歌唱も筋がすっと通ったなかなか堂々としたもの。情感たっぷりに弾かれるピアノにのって、張りのあるソプラノが良く通ります。

今一度中山節子さんのことを調べてみると、1965年にシュツットガルト国立音楽大学に留学し、1967年にはシューマンコンクールに入賞。その後西ドイツ各地で演奏活動を行い、1975年に帰国しました。やはりドイツ歌曲を得意としていたようで、ドイツ歌曲を中心にコンサート活動をしていたようです。ドイツでの評判は上々だったようで、それゆえ、ハイドンの英語曲をドイツ語で歌っているということなのでしょう。

Hob.XXVIa:36 / 6 Original Canzonettas 2 No.6 "Content"(Transport of Pleasure) 「満ち足りた心」 [A] (1795)
調べてみるとルーテル市ヶ谷センターは客席200席の小ホール。録音はかなり奥にピアノとソプラノが定位する、残響をかなり含みますが比較的鮮明なもの。ピアノは一音一音を慈しむようにじっくり入り、優雅でかつ、芯のしっかりした響きが特徴。なんとなく只ならぬ迫力を帯びたもの。しっかりと音階を刻みながらも儚さを感じさせる、奥深い音楽。中山節子さんはヴィブラートをしっかりかけて、日本人らしい、頭に抜けていくソプラノ。ピアノの余裕ある伴奏にのびのびと歌っているのが印象的。英語のカンツォネッタ集のなかでも比較的おとなしく、典雅な曲想の曲をトップにもってくるあたり、なかなかのセンスですね。

Hob.XXVIa:30 / 6 Original Canzonettas 1 No.6 "Fidelity" 「誠実」 [f] (1794)
つづいて疾走するような曲想の曲。ピアノとソプラノの掛け合いがスリリング。ピアノの表情はかなりの変化。ピアノに負けず、ソプラノの存在感もかなりのもの。

Hob.XXVIa:34 / 6 Original Canzonettas 2 No.4 "She never told her love" 「彼女は決して愛を語らなかった」 [A sharp] (1795)
そして聴き所はこの曲。姿見の前で、自身の姿を見ながら悲しみに耐えていたという歌詞の曲。フォルテピアノと透明感ある古楽風の爽やかなソプラノの組み合わせで聴くこの曲とはイメージがだいぶ異なり、ダイナミックに叙情的に曲を歌い上げています。かなり間をとって情感を嫌という程乗せていきます。実にしっとりとした曲に聴こえます。

短い曲3曲ですが、インパクトは十分。キラ星のように転がるピアノ美音に合わせて、かなりの存在感を感じさせる中山節子さんのソプラノ。他の歌手の歌唱とは一線を画す、魂の乗った歌唱。そういえば、ハイドンのカンツォネッタ集には「精霊(魂)の歌」という曲がありますが、演奏はまさにその言葉の通りのもの。アルバムの帯にも「魂の歌」とキャッチコピーがつけられていますが、「精霊(魂)の歌」自体が収められている訳ではありません。中山節子さんのソプラノを収めたアルバムは他にあまり目につくものはなく、このアルバムが代表盤なのでしょうか。個人的にはここに収められたライヴは、テクニックや出来というものとは別の、何か心に触れる大切な音楽を聴いたような気になる演奏だという印象です。評価は3曲とも[++++]としておきます。

なぜか、音量を少し落として、ハイドンとシューマンをのんびり楽しみます。東京は台風一過で爽やかな気候。そろそろ芸術の秋ですね。

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tag : 英語カンツォネッタ集 ライヴ録音

ヴェーグ/カメラータ・アカデミカのブダペストライヴ

どうした流れか、最近手に入れたアルバムに「あたり」が続いています。HMV ONLINEにいろいろ注文していたもの中の1枚。これが飛び切りの名演。コンサートの感動がそのまま収められた素晴しいライヴアルバムです。

Vegh103_95.jpg
HMV ONLINEicon / TOWER RECORDS

シャーンドル・ヴェーグ(Sándor Végh)指揮のカメラータ・アカデミカ・ザルツブルク(Camerata Academica Salzburg)の演奏でベートーヴェンの「コリオラン」序曲、モーツァルトの交響曲35番「ハフナー」、ハイドンの交響曲103番「太鼓連打」、シューベルトの交響曲9番「ザ・グレイト」の4曲を収めた2枚組のアルバム。ハイドンの収録は1995年3月20日、ブダペストの会議センターでのライヴ。レーベルは初めて手に入れるHungary BMC。

ヴェーグのハイドンの交響曲はOrfeoからライブがいろいろリリースされていて、その一部をこれまでも取りあげています。

2010/11/27 : ハイドン–交響曲 : シャーンドル・ヴェーグの時計、102番ライヴ
2010/11/25 : ハイドン–交響曲 : シャーンドル・ヴェーグの太鼓連打、ロンドンライヴ

Orfeoからリリースされているカメラータ・アカデミカ・ザルツブルクの一連のライヴ4枚の録音は何れも1992年から96年にかけてのもので、今日取り上げるアルバムとほぼ同時期のもの。Orfeoのアルバムがザルツブルクでのザルツブルク音楽祭のライヴなのに対して、今日取り上げるアルバムはヴェーグの故郷でもあるハンガリーのブダペストでの公演であること。ヴェーグは正確にはルーマニア生まれですが、ハンガリー語圏でもあり、学んだのがブダペスト音楽院ということで、この公演は手兵、カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクを引き連れての故郷への凱旋公演というところ。

このアルバム、非常に丁寧な造りで、ヴェーグの写真と、冒頭にヴェーグの言葉、そしてヴェーグを讃える評論、丁寧な経歴などが添えられた、ヴェーグに対するリスペクトに溢れたアルバム。

そして、CDをかけると、まず最初のコリオラン序曲の素晴しい響きに圧倒されます。ヴェーグ渾身の演奏が素晴しい響きで録られたもの。あまりの力感にのけぞらんばかり。スピーカーからヴェーグの覇気が襲いかかってくるよう。アルバムの日本語の帯につけられた「感動的な93年、95年の里帰り公演」に偽りなしです。正直カルロス・クライバーのライヴを超えるような圧倒的な迫力。これを80歳を超えた指揮者が振っていると言う事自体が奇跡と言わざるを得ないでしょう。
続くハフナーも奇跡的な出来。これほどまでにエネルギーに満ちたハフナーは聴いた事がありません。素晴しい録音によって、部屋にオケがやってきたよう。最初の2曲で圧倒され、もはやハイドンを聴く体力が残されていませんが、レビュー故、ハイドンに挑みます。

Hob.I:103 / Symphony No.103 "Mit dem Paukenwirbel" 「太鼓連打」 [E flat] (1795)
腹に来る太鼓連打。スピーカーのまわりに実物大のオケがいるよう。Orfeoの太鼓連打も聴き直しましたが、それとは比較にならない、図太いサウンドと盤石の安定感。陽光に照らされた大理石の神殿が圧倒的な迫力でそびえ立つような素晴しい安定感。陰影も深く、輝きに満ちた存在。そしてなにより優雅にそびえる姿にほれぼれするような存在感。この曲に求められるものがすべて満たされているよう。これほどまでに優雅で気品に溢れ、しかも迫力に満ちた演奏はこれまで聴いたことがありません。カラヤンもヨッフムもショルティも到達できなかった高みがここにあります。ライヴだけに演奏の生々しさは半端ではなく、まさにそこで演奏しているようなリアリティ。ヴェーグの真骨頂に直に触れたよう。最後の太鼓が鳴るあたりでは既に聴く方はふぬけ状態。あまりの素晴しさに魂抜けました(笑)
続くアンダンテは、これ以上テンポを落とすと危険な寸前までテンポを落としてきます。1楽章の興奮を冷ませと言われているような超低速な入り。オケもヴェーグのテンポに忠実にしたがって、とぼとぼとメロディーを刻んでいきます。このテンポで弾き通すにはかなりの確信があってのことでしょう。ゆっくりとメロディーが進みますが、途中の室内楽的なアンサンブルも遅いテンポに合わせてじっくりメロディーを紡いでいきます。
メヌエットはオケの響きがホール中に響きわたるのを楽しむような入り。中間部の軽さもありますが、基本的に全奏の迫力を活かした演奏。繰り返す時の力の抜き方は予定通りでしょう。素晴しいメロディーを支える伴奏の方もかなり踏み込んでいます。
フィナーレはこのコンサートにかけるヴェーグの気合いが乗り移ったような素晴しいもの。ティンパニのバチさばきにも気合いが乗り移ったよう。次々と畳み掛けるようにやってくるメロディーライン。ライヴならではの興奮。素晴しい盛り上がり。この曲にハイドンが込めたエネルギーが噴出します。ヴェーグあっぱれ!

あまりの素晴しさに言葉が出ません。やはりライヴとは、演奏者、場所、そして観客が一体となったもの。このライヴはヴェーグを迎えるブダペストの観客の期待がホール中に漲る中での演奏。ザルツブルクでのライヴもいいのですが、演奏は2段上。ハイドンばかりでなく、このアルバムに収められたすべての曲が奇跡的ともいえる時間の記録として、類いまれな価値があります。シャーンドル・ヴェーグという人の音楽の頂点を共有できる素晴しいアルバムとしてすべての人にお薦めしたい名盤です。太鼓連打の評価はもちろん[+++++]です。

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tag : 太鼓連打 ライヴ録音

ダヴィド・ゲリンガス/チェコフィルのチェロ協奏曲集

実に久しぶりのチェロ協奏曲。国内盤なんですが、既に廃盤のようです。今日ディスクユニオンで見つけたもの。

GeringasVCcon.jpg
amazon

ダヴィド・ゲリンガス(David Geringas)のチェロと指揮、チェコ・フィルハーモニー室内合奏団(Czech Philharmonic Chamber Orchestra)の演奏で、ハイドンのチェロ協奏曲1番、2番と、交響曲13番の2楽章の3曲を収めたアルバム。収録は1993年11月19日から21日にかけて、プラハのドモヴィナ・スタジオ(Domovina-studio)でのセッション録音。レーベルは日本のCANYON Classics。

このアルバム、帯にゲリンガスとキャニオン・クラシックスの専属デビューアルバムとあります。ディスクユニオンの店頭でこのアルバムを見かけた時に、ゲリンガスは良く知らない人ですがどこかで聞き覚えのある人だなぁと思って、iPhoneで所有盤リストを調べたところ、ありました! cpoからゲリンガス・バリトン・トリオとしてバリトントリオのアルバムが手元にあったんですね。バリトンを弾く人ということで、ちょっと興味が湧いて手に入れた次第。本当はそうでなくてもハイドンの未入手のアルバムは基本的に手に入れるんですが、気持ちが少々ちがいます(笑)

家に帰ってゲリンガス・バリトン・トリオのアルバムを手に取ってみると、なんとチェロはエミール・クラインではありませんか。このアルバムも聴き直さねばなりませんね。

本題にもどって、ダヴィド・ゲリンガスについてちょっと調べてみました。1946年、リトアニアのヴィリニュス生まれのチェロ奏者。1963年にモスクワ音楽院に入学し、ロストロポーヴィチのもとで8年間チェロを学びました。1970年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界的に知られるようになりました。1975年には西ドイツに移住、北ドイツ交響楽団のソロ・チェリストを経て1980年からはリューベック音楽大学で教えるようになり、ソリストとしてN響を含む世界の有名オケと共演しています。日本では2006年から九州交響楽団の首席客演指揮者として活躍しているそうです。

早速聴いてみると、このアルバム、久々に心に染み入るチェロ協奏曲です。

Hob.VIIb:1 / Cello Concerto No.1 [C] (1765-7)
まろやかに溶け合うオケが速めのテンポで入ります。ゲリンガスのチェロは小気味好いほどのキレ。リズムに正確に乗って練ることなくクッキリサラサラいきます。実に鮮やかなボウイング。明るいハ長調のチェロ協奏曲が快活に弾み、非常に鮮度の高いフレッシュな仕上がり。楽器は1761年製のグァダニーニとハイドンの時代のもの。響きの深さと高音の伸びの見事さは素晴しいものがあります。カデンツァはゲリンガス自身のもの。短いです速めのテンポでチェロをフルに鳴らしたなかなかのカデンツァ。若草の香りが乗ったそよ風のような気持ちのよい1楽章でした。
2楽章のアダージョに入ると愉悦感すら感じるゆったりした感興が訪れます。比較的速いテンポなのに癒しに満ちたメロディーが次から次へと降り注ぎます。抑えた高音の美しい響きによってハイドンのメロディーが一層輝き、完全にゲリンガスの術中にハマります。
明るい曲調のこの曲を読み切った、柔らかい音色のオケの疾走。音階が飛び回るように自在に行き来してソロの入りを待ちます。ゲリンガスはオケよりも一段自在さを上げて入ってきます。両者ともに素晴しい躍動感と推進力。要所を踏まえて盛り上がるので、一本調子な印象は皆無。チェロの速いパッセージのキレは火花飛ぶような派手さはなく、実に自然なんですが、恐ろしいほどにキレキレ。硬軟織り交ぜて柔らかく疾走。この1番、予想を遥かに超える素晴しさ。

Hob.VIIb:2 / Cello Concerto No.2 [D] (1783)
1番のあまりの素晴らしさに愕然として、いざ2番。既に脳内にアドレナリンが満ちてトランス状態なので、出だしから癒されまくりです。ゲリンガスのグァダニーニの美音が沁みます。ハイドンの音楽は深みを増して、フレーズのひとつひとつに魂が宿っているよう。ゲリンガスのチェロは、そよ風に揺らぐ枝のようにしなやかに揺れています。これぞ至芸。自然な演奏なのに実に深い音楽が流れます。無我の境地で演奏しているよう。このハイドンの名曲のもつ音楽のもっとも深いところにたどり着いた希有な演奏でしょう。カデンツァに至ってはハイドンの音楽へのリスペクトに満ちた完璧な服従を聴かせます。もはや完全に呑まれました。
アダージョはゲリンガスの独壇場。呼吸するような自然な演奏が続き、時折高音が鳴き、時折静寂が訪れ、自然に終わります。そしてフィナーレは高原から赤く染まる夕焼けをのんびり眺めるような風情からは入ります。長い1楽章と短い2、3楽章が特徴のこの曲の特徴を上手くつかんで、最後はしっかり締まるように心情をコントロールしていきます。2番も盤石の出来。

Hob.I:13 / Symphony No.13 [D] (1763)
チェロのソロがあるので、チェロ協奏曲と組み合わされることが多いのがこの交響曲13番の2楽章。作曲年代はチェロ協奏曲の少し前。この楽章だけ聴くとまるでチェロ協奏曲のアダージョです。ゲリンガスのチェロは変わらず非常にしなやか。オーケストラパートは作曲年代どおり、まだ未成熟で伴奏に徹する感じ。それでもじつに深い音楽が流れるあたり、ゲリンガスのチェロの魅力は変わりません。曲がシンプルなだけチェロのソロの魅力がクッキリと浮かび上がるということでしょう。

偶然邸に入れた、ダヴィド・ゲリンガスのチェロ協奏曲集。これは名盤です。残念ながらHMV ONLINEやamazonなどでは新品は流通していません。これほどの名演奏が廃盤とは。アルバムの流通が難しい事はわかっていますが、これほど素晴しい演奏が埋もれているのは、やはりレーベルや出版、ネット等の伝える力がまだまだ弱いからでしょうか。契約の問題等あるのかもしれませんが、キャニオンさん、是非リリースしなおしていただきたいものです。このアルバム、ハイドンのチェロ協奏曲の決定的名盤です。評価はもちろん全曲[+++++]です。見かけたら是非手に入れるべき至宝です。

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Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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