Haydn Disk of the Month - November 2015

なんだかんだしているうちに年の瀬までもう1ヶ月となってしまいました。山の紅葉は終わり、都内もイチョウが黄色くなり、ケヤキの葉が落ち、コートを羽織る季節になりましたね。うちの庭のハゼの木(昨年までナナカマドと呼んでましたが、正しくはハゼの木でした!)も葉が赤く色づいてきました。

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毎年のことながら季節の変化が沁みる年齢になってきたということでしょう。今年は庭の草や伸びすぎた木を先月までにだいぶ掃除しましたので、庭がすこしスッキリしました。

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今月記事に書いたとおり、愛用のPickeringのカートリッジの交換針が手に入ったので、アームやらプレイヤー周りの調整をやりなおした結果、レコードが実に良く鳴る。手軽さはCDながら、LPは音が前にグイグイ迫ってくる感じがして、CDとは異なる楽しさがあります。ということで、ハイドンも聴いてはいるのですが、夜な夜な古いLPを取っ替え引っ替えして楽しんでおりました。ハイドンのみならずジャズやビートルズなども聴きながら所有盤リストのメンテナンスなぞにかまけておった次第です。

さて、11月にレビューしたアルバムからベスト盤を選ぶ月末恒例の企画ですが、今月はこれを選びました!

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2015/11/19 : ハイドン–室内楽曲 : トリオ・ホーボーケンのピアノ三重奏曲集(ハイドン)

ハイドンが晩年に心血を注いで書いたピアノ三重奏曲の決定盤といっていいでしょう。ホーボーケンの名を冠したクァルテットだけに、ハイドンの曲の面白さを知り尽くした上での演奏。ピアノの磨き抜かれた美音とキレの良いタッチから生み出される豊穣な音楽。聴いているうちに至福の境地に引き込まれます。ハイドンのピアノ三重奏曲では、どこかしら力んでしまうところがあるものですが、この演奏はハイドンのツボを抑えて終始軽やかさを失わず、なのに音楽が実に深いんですね。秋の夜長に室内楽を楽しむには絶好のアルバムです。未聴の方は是非聴いてみてください。

今月はもう1組いきます!

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2015/11/10 : ハイドン-ピアノソナタ : 【新着】タマール・ベラヤのピアノソナタXVI:37(ハイドン)

ジョージア(グルジア)生まれの若手美人ピアニスト、タマール・ベラヤのデビューアルバムですが、このアルバムに含まれているハイドンのピアノソナタ(Hob.XVI:37)が素晴らしい。新たな才能の持ち主出現です。硬質なピアノの音色から陰影の深いハイドンの音楽が流れ出します。表現の幅の大きさといい、奏でる音楽のアーティスティックさといい、とても新人とは思えない深さがあります。ピアノから引き出される清々しい詩情は只者ではありませんね。今後が楽しみなピアニストです。

その他今月取り上げたアルバムは下記のとおり。皆素晴らしいというより、素晴らしいアルバムしか取り上げません!

2015/11/26 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : マッジーニ四重奏団のOp.33(ハイドン)
2015/11/17 : ハイドン–声楽曲 : 【初録音】「聖なる十戒のカノン」、オフェトリウム、モテット集(ハイドン)
2015/11/09 : ハイドン–交響曲 : 【新着】エーリヒ・ヘーバルト/アンサンブル・コルディアのヴァイオリン協奏曲、悲しみ(ハイドン)
2015/11/07 : ハイドン–声楽曲 : ラースロー・ヘルタイ/アルゴ室内管のスタバト・マーテル(ハイドン)
2015/11/03 : ハイドン–声楽曲 : イルムガルト・ゼーフリートのカンツォネッタなど(ハイドン)

さて、来月は師走。月末には年間のベストアルバムも決めなくてはなりません。12月は忘年会シーズンですが、ちょっと気合を入れてレビューしなければなりませんね。

2015年11月のデータ(2015年11月30日)
登録曲数:1,353曲(前月比+13曲) 登録演奏数:8,743件(前々月比+48演奏)

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マッジーニ四重奏団のOp.33(ハイドン)

以前取り上げたアルバムが良かったマッジーニ四重奏団のもう1枚リリースされているハイドンのアルバムを取り上げます。

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TOWER RECORDS / amazon(mp3) / HMV ONLINEicon

マッジーニ四重奏団(Maggini String Quartet)によるハイドンの弦楽四重奏曲Op.33のNo.5、No.1、No.2「冗談」の3曲を収めたアルバム。収録は1990年12月3日から6日にかけて、ノルウェーのオスロの南にある街シー(Ski)のサレン教会堂(Salen Church Hall)でのセッション録音。レーベルはノルウェーのSIMAX。

マッジーニ四重奏団の演奏は以前に取り上げています。演奏者の情報などは前記事をご参照ください。

2014/11/05 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : マッジーニ四重奏団のOp.77、Op.103(ハイドン)

以前取り上げたアルバムがおそらく1996年の録音で、クァルテットの設立は1988年、今日取り上げるアルバムが1990年の録音ということで、このアルバムはクァルテットの設立直後の録音ということになります。

Maggini Quartet

オフィシャルサイトのディスコグラフィを見ても、このアルバムが一番古い録音であることがわかります。なおこのアルバムの収録時のメンバーは下記のとおりで、第1ヴァイオリンは以前取り上げたアルバムの時とは異なります。

第1ヴァイオリン:トーマス・ボウズ(Thomas Bowes)
第2ヴァイオリン:デイヴィッド・エンジェル(David Angel)
ヴィオラ:マーティン・ウートラム(Martin Outram)
チェロ:ミハウ・カズノフスキ(Michal Kaznowski)

調べてみるとこのアルバムで第1ヴァイオリンを務めるトーマス・ボウズは1960年生まれのヴァイオリン奏者。トリニティ・カレッジで学び、ロンドンフィル、アカデミー室内管などのヴァイオリン奏者として活躍したのち1988年にこのマッジーニ四重奏団を設立します。1989年からはロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのリーダーに就任し、マッジーニ四重奏団からは1992年に離れ、その後はロンドン交響楽団、BBC交響楽団、ロンドン・シンフォニエッタ、フィルハーモニア管などの客演リーダーとして活躍しています。

このクァルテットの原点たるハイドンのロシア四重奏曲。いかがなものでしょうか。

Hob.III:41 String Quartet Op.33 No.5 [G] (1781)
オーソドックスな入りに聴こえますが、よく聴くと第1ヴァイオリンのピンと張り詰めた表情がキリリとした緊張感を生んでいます。他のパートよりも明らかに張りがあり、音量の変化の起伏も大きいですね。エキセントリックに聴こえなくもない、なにかえも言われぬ緊張感があります。フレーズごとに間をたっぷりとって曲想を分解しながら再構成するような趣もあります。演奏によっては楽天的な明るさが支配する曲調の曲ですが、この演奏ではピリッと引き締まった響きが聴きどころになっています。
つづく2楽章はかなり音量を落として、表情もあえて抑え気味ですが、間をたっぷりととることによって滲む詩情が聴きどころ。音量もかなり抑えて、淡々とメロディーを描いていき、ところどころでメロディーをかなり丁寧に分解してじっくり聞かせます。冷静沈着な演出が印象的。
メヌエットでも、フレーズごとにかなり大胆に表情をつけていきますが、不思議とくどいかんじはせず、逆に侘び寂びを感じさせる不思議な雰囲気。
そしてさらっとフィナーレに入ります。メロディーを完全に把握して彼らの音楽にしてしまっているところは流石。楽譜通りに演奏するというより完全に再構成された音楽ですが、あまりに説得力あふれる解釈に不自然さは皆無。フレーズ毎の表情の微妙な変化に耳を奪われます。かなり力を抜いての演奏ながら水も漏らさぬ緊張感に痺れます。1曲目から圧倒的な完成度。

Hob.III:37 String Quartet Op.33 No.1 [b] (1781)
ハイドンのロシア四重奏曲集の天津爛漫なイメージからはずいぶんと異なる印象、それも悪くない印象を引き出した1曲目に続き、うっすらと陰りを感じるNo.1ですが、冒頭からかなり先鋭な緊張感を醸し出します。このクァルテットの聴かせどころを踏まえて聴きますが、その予想を上回るかっちりとした構成感に冒頭から酔います。前曲では巧みな表情にやられたのですが、この曲ではそれに音量の起伏も加わり、圧倒的な迫力を感じます。アーティスティックにデフォルメされた表情にスポットライトがあたり、くっきりと陰影がついて、曲が持つイメージよりもかなり峻厳な印象。しかもトーンの変化のしなやかなさもあって実に豊かなニュアンスが伝わります。
2楽章のスケルツォは畳み掛けるようなインテンポで攻めてきます。聞き手の曹操を上回る緩急のコントロールに圧倒されっぱなし。
そして3楽章のアンダンテでは淡々と落ち着いた表情を取り戻し安堵。こうした穏やかな部分でも実に豊かなニュアンスを感じさせるのが凄いところ。このアルバムがデビューアルバムとは思えない円熟のなせる技。
そしてフィナーレでは才気爆発。各奏者の響きの統一感はほどほどながら音楽的なエネルギーの集中力は素晴らしいものがあります。これぞ弦楽四重奏曲の醍醐味と言わんばかり。第1ヴァイオリンのトーマス・ボウズに煽られて、メンバーも手に汗握るほどの呼応。空間をつんざくような鋭い響きにアンサンブルが続きます。終盤は巧みに表情を変えながら、ここぞ聴かせどころとばかりにもの凄いエネルギーが噴出。

Hob.III:38 String Quartet Op.33 No.2 "The Joke" 「冗談」 [E flat] (1781)
コミカルな表情が特徴の曲ですが、ただコミカルなだけではなく、圧倒的な表現力を聴かせながらの入り。ただものではないのはわかってはいますが、やはりこちらの想像を超えるアーティスティックさ。特にチェロのくっきりとしたアクセントが実に新鮮。各パートそれぞれに聴かせどころを作りながら曲を進めます。この楽章の基調となるリズムを保ちながら千変万化する表情にうっとり。ところどころでしっかりアクセントをつけますが、くどさは感じません。
つづくスケルツォは、これまで同様緩急自在。短い曲ながら華やかさを保ちます。
そしてこのアルバムで一番驚いたのが、3楽章のラルゴ。現代音楽のような静寂を感じさせる極度に抑えた入り。そして楔を打つような慟哭。表現が冴えまくって、曲に新たな魅力を与えるほど。特に抑えた部分の独特の表現は独創的。ハイドンの曲自体に潜む、古典的とは言い難い仕掛けをマッジーニ四重奏団が暴いたと思わせる快心の解釈。鳥肌が立つような表現のキレ。
そしてこの曲の聴かせどころのフィナーレ。前楽章のキレキレの音楽のあとに、いたずら心に満ちたハイドンの軽快な音楽をさらりとこなしてきます。これまでどおり起伏もかなりのものですが、音楽の軽快さをしっかり保ち、そして印象的な終わり方に至るまでに、しっかり間をとってこの曲の面白さを伝えます。見事。

マッジーニ四重奏団のデビューアルバムであるハイドンのロシア四重奏曲から前半3曲を収めたアルバム。いきなり彼らのポテンシャルの高さを真正面から世に問うたような素晴らしい出来。そしてハイドンのロシア四重奏曲の演奏史に新たな価値を加えたと言っても過言ではないレベルの演奏でしょう。思い切り気に入りました。これほど見事な演奏には滅多にお目にかかれません。ハイドンの弦楽四重奏を愛する全ての方に聴いていただきたい素晴らしいアルバムです。もちろん評価は[+++++]以外にはありえません。

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トリオ・ホーボーケンのピアノ三重奏曲集(ハイドン)

今日はピアノトリオのオーソドックスな名演盤です。

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トリオ・ホーボーケン(Trio Hoboken)による、ハイドンのピアノ三重奏曲4曲(Hob.XV:18、XV:19、XV:20、XV:31)を収めたアルバム。収録は2008年5月19日から23日、マルセイユの教会(Chapelle des Dames Reunies, Marseille)でのセッション録音。レーベルはLyrinx。

このアルバムはいつも当方の所有盤リストにないアルバムを貸していただく湖国JHさんから最近送られてきたものの中の1枚。いつもながら素晴らしいアルバムを貸していただけるので楽しみにしておりますが、このところ前記事で取り上げた初録音の検証に時間がかかり、取り上げるのが遅くなてしまいました。

このアルバムの演奏者はなんと、「トリオ・ホーボーケン」。ピアノ三重奏曲の生みの親であるハイドンの作品の作品番号をつけた人の名を冠したトリオによるハイドンのピアノ三重奏曲集。これで演奏がキレてなかったら笑えません。設立は2003年でレパートリーは古典から現代音楽ということで、主にフランスヨーロッパで活躍しているトリオ。このアルバムはおそらく彼らの2枚目のアルバムで、最初のリリースはドヴォルザークとスメタナのピアノトリオを収めたもの。このアルバムを録音したときのメンバーは下記のとおり。

ヴァイオリン:サスキア・レティエク(Saskia Lethiec)
ピアノ:ジェローム・グランジョン(Jérôme Granjon)
チェロ:ルノー・デジャルディン(Renaud Déjardin)

もちろん日本では知る人はあまりいないのではないでしょうか。先に触れたとおり、このアルバムの演奏はトリオの名に恥じることのない素晴らしいものでした。

Hob.XV:18 Piano Trio (Nr.32/op.70-1) [A] (before 1794)
響きの良い広い空間の真ん中にピアノがしっかり定位。中庸なテンポでヴァイオリン、チェロ、ピアノが溶け合うように響き合う入り。ピアノは粒立ちよく、ヴァイオリンはくっきりキレて非常に鮮明。チェロが若干音量を落とし気味なのは軽さを出そうということでしょうか。冒頭からオーソドックスながら緊密なアンサンブルの魅力に溢れた演奏。もちろんハイドンは得意のレパートリーでしょうから、曲自体の勘所をしっかり押さえて的を射た緩急のコントロール。ピアノとヴァイオリンがアンサンブルを牽引するタイプの演奏です。
続くアンダンテは訥々としたピアノに乗って枯れたような気配が満ちるなか、中間部に入るとヴァイオリンとチェロによるなんとも言えない暖かさに包まれます。このあたりの変化の上手さは流石なところ。
そしてさっとフィナーレに入り、ジプシー風のメロディーを各パートが鮮やかに受け継いでいきながら高揚していく様子も見事。終盤の盛り上がりも力まかせではなく、軽やかさを保ちながら徐々にカオスに包まれます。いやいや見事。これは素晴らしい。

Hob.XV:19 Piano Trio (Nr.33/op.70-2) [g] (before 1794)
ピアノの入りから詩情が滲み、ひろい空間を感じさせる実に落ち着いた導入。ピアノのリズムの間が実にいい。そしてヴァイオリンも落ち着き払ってピアノに寄り添い、チェロはヴァイオリンの影のように控え目。この短調の曲の穏やかな陰りを絶妙に表現。暗さと明るさの変化を実にデリケートに表現してきます。演奏によってはこれほどデリケートなニュアンスを感じることはないのですが、この曲でこれほどの情感を表現できるのは相当な表現力があってのことでしょう。特にピアノのジェローム・グランジョンの描く表情の豊かさが印象的。サスキア・レティエクのヴァイオリンは雄弁なほどではありませんが、ピアノのニュアンスに寄り添うような素朴な味わいを感じさせるもの。コントロールされた素朴さといった感じ。この曲でもチェロは控え目。前曲ではフィナーレでグッとせり出してきましたが、チェロは影に徹するよう。
この曲の2楽章は1楽章とのつながりがまったくないような予想外の入りにいつも驚くのですが、この演奏ではそのそよ風のような意外性をうまく演出していて、なるほどと思わせる説得力があります。半ばよりピアノの美しいメロディーに耳を奪われます。聴くたびにハイドンの創意の豊かさにいつも唸らされる曲です。
そしてフィナーレへの展開も常人の想像を超えるもの。このメロディー、どうやって思いつくのか。トリオ・ホーボーケンの演奏は、この曲はかく演奏すべきとの確信に満ちていて、完全に身を委ねることができる秀演です。

Hob.XV:20 Piano Trio (Nr.34/op.70-3) [B flat] (before 1794)
ほのかなコミカルさを帯びながらも音楽の楽しさにあふれた独特の入り。完全に曲を掌握しているこのトリオだからできる余裕たっぷりの自在な表現。どこにも不自然さはなく、ピアノの左手の打鍵に合わせて体が弾みます。あちこちにちりばめられたピアノの磨き抜かれた美しいメロディーを楽しみながらの進行。いやいやこれは絶品です。完全にトリオ・ホーボーケンの演奏に引き込まれます。名旋律とキレのいい転調、そして緩急の絶妙なコントロールにノックアウト。
ヴァイオリンソナタのようなアンダンテ・カンタービレの入り。長いピアノの序奏に続いてヴァイオリンソロが入り、そしてチェロが加わってトリオであることにはっとさせられる構成。決して同じアイデアを繰り出してこないハイドンの音楽の真骨頂でしょう。シンプルなピアノの伴奏が美しさを極めて最後に強奏で今一度はっとさせられます。
フィナーレの入りも驚きの連続。さらっと違うアイデアを出してくるハイドンのいたずら心をよく踏まえた演奏。トリオ・ホーボーケンはハイドンの気持ちを完全に理解して聴く者にハイドンの創意を新鮮なまま届けてくれているようです。最後の盛り上がりも見事。

Hob.XV:31 Piano Trio (Nr.41/op.101) [E flat] (1795)
ピアノトリオの最終期の作品。2楽章構成。序奏からえも言われぬ深みを帯びた音楽がいきなり沁みます。中盤から光が射したようにほんのりと明るさを帯び、音楽に温かみが宿ってきます。このニュアンスの豊かさがトリオ・ホーボケンの聴かせどころとわかって安心して音楽に酔います。なんでもないメロディーに生気が宿り、音楽が膨らみ、表情の変化やふとした間がすべて意図されたとおりに演奏されます。この曲でもいくとおりもの陰りと明るさが交錯する実に深い音楽に驚きます。
最後は3分少々と短い楽章ですが、閃きの宝庫のようなハイドン晩年の円熟の筆致による音楽。コミカルさもありながら、緊密なメロディーの構成に打たれます。セッション録音ですが、最後の曲が終わったあとはスタッフによるものか拍手が収められています。

ハイドンを演奏するために結成されたにちがいないトリオ・ホーボーケンのピアノトリオ集ですが、まさにその名に恥じることのない名演ばかりが詰まった素晴らしいアルバムでした。ピアノトリオはハイドンの晩年の作品が多く、よく聴くと音楽の構成やアイデアは素晴らしいものばかり。その名曲の真髄を把握して余裕たっぷりに演奏されることで、これらの名曲の真価がしっかりと伝わります。室内楽好きな方には是非聴いていただきたい名盤といっていいでしょう。評価は全曲[+++++]としました。

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【初録音】「聖なる十戒のカノン」、オフェトリウム、モテット集(ハイドン)

今日はハイドンが作曲した曲で、録音がない曲を録音するというコンセプトのアルバム。当ブログが取り上げなくて、誰が取り上げましょう!

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オーストリア放送(ORF)のÖ1(FM放送の1チャンネル)の制作によるIn Nomine「(神の)御名において」と題されたアルバム。ジャケットには、”HAYDN 2009 Erstaufnahmen”と記されており、ハイドン没後200年のアニヴァーサリーの年2009年のプロダクツとしてリリースされ、そしてこのアルバムが初録音となる曲を中心に構成されています。収録された曲は18曲で、そのうちハイドンの曲が17曲。おそらくこのアルバムの録音が初録音となるのは、「聖なる十戒のカノン」と呼ばれる3声から5声の10曲のカノンと、XXIIIa系列の2曲のオフェトリウムと1曲のモテット、XXIIIc:3の「ハレルヤ」他数曲。逆に初録音でないハイドンの曲はおそらく冒頭と最後に置かれた2曲のみだと思います。

このアルバム、かなり前から手元にあったのですが、ほとんどの曲が初録音ということで、所有盤リストに登録するにも、曲の情報を調べて曲を特定してリストに掲載するなど、けっこうな作業が必要なんですね。ちなみにそれがおっくうで(笑)ちょっと寝かせてあったアルバムですが、最近宗教音楽をいろいろ取り出して聴いているうちにこのアルバムもそろそろ取り上げねばと思うに至り、ここ一週間ぐらいかけて一曲一曲、曲からリストに登録などをしていた次第。これらの一連の作業は楽しくもありますが、いい加減なこともできないので、なんだかとっても時間がかかります。手元にはかなりの未聴盤がある上、いつも素晴らしいアルバムを貸していただく湖国JHさんからも新たなアルバムが到着している状況の中、先週末をはさんでやりかかった作業を片付けていたんですね。

いつもは冒頭に収録曲、演奏者、録音情報などを明記するんですが、曲も演奏者も、収録もいろいろなので、これらは曲と一緒に紹介することにしましょう。

アルバムの冒頭を飾るのはドイツ国歌のメロディーで有名な曲。もちろんこの曲にはすでに何種かの録音があるのはご承知のことでしょう。手元の所有盤リストには他に3種の録音がありますが、いずれも歌手とクラヴィーアの組み合わせ。

Hob.XXVIa:43 Das Kaiserlied "Got! erhalte den Kaiser!" 皇帝讃歌「神よ,皇帝を守らせたまえ」 [G] (1797)
オーケストラ版ということで歌は入りません。クレア・ルヴァシエ(Claire Levache)指揮のORFウィーン放送交響楽団の演奏。このアルバムでこのオケによる収録は2009年5月18日から19日、ウィーンのORF放送センターでのセッション録音。ハイドンの録音史上極めて貴重なこのアルバムの冒頭にふさわしい優雅な祝祭感。ルヴァシエは女流指揮者でオケを実に自然に鳴らします。変に強調感がなく音楽がさらりと流れるのが好感触。広々としたホールにオケが自然に響く感じの録音も悪くありません。聴きなれたメロディーながらハイドンの時代を彷彿とさせる郷愁を感じさせます。

このあと途中に何曲かのオフェトリウムを挟みながら10曲のカノンが続きますが、最初にまとめてカノンを紹介しておきましょう。曲は十戒をテーマにした10曲のカノン(Hob.XXVIIa:1~10)で作曲は1791年から95年にかけての時期。このころハイドンは2度にわたってロンドンに旅しています。このカノンはこれまで私も存在を知らず、録音もこれまでありませんでした。

ハイドンのカノンといえば、以前に別のアルバムを記事にしています。私の知る限り、ハイドンのカノンについてはこの2組のアルバム以外に録音はないのではないかと思います。何か情報をお持ちの方がありましたら是非教えてください。

2011/11/11 : ハイドン–声楽曲 : ミクローシュ・サボー/ジュール女声合唱団の世俗カノン集

サボー盤はHob.XXVIIb系列の46曲、1曲のみヴァージョン違いを含む47曲を収めたアルバムで、今回聴き直したところ、女性コーラスによる非常に美しいカノンが楽しめるアルバム。なんと1曲目のHob.XXVIIb:46と、今回取り上げるHob.XXVIIa:1~10の1曲目のHob.XXVIIa:1はほぼ同じメロディー。両者のアルバムを聴き始めたときには軽い驚きを覚えました。

Hob.XXVIIa:1 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst an einen Gott glauben"「汝、唯一の神を信ずるべし」 [C] (1791-95)
カノンの演奏は全てヨハネス・プリンツ(Johannes Printz)指揮、グラーツ芸術大学室内合唱団(Kammerchor der Kunstuniversität Graz)の演奏で、収録はオーストリアのグラーツ、ミュンツグラーベン教区ローマカトリック教会アルベルトスホール(Albertussaal der römisch-katholischen Pfarre Münzgraben, Graz)でのセッション録音。1曲目は先に触れたとおり、サボー盤を思い起こさせるもの。4分弱の曲。コーラスの透明感はサボー盤ですが、しなやかで自然な表情はプリンツ盤。そして、こちらのプリンツ盤には男性も加わり、録音も新しいため、より自然なコーラスを楽しめます。コーラスのみによって描かれる純粋な音楽。聴いているうちにコーラスの透明な響きに吸い込まれていくような不思議な感覚に包まれます。

Hob.XXVIIa:2 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst den Namen Gottes nicht eitel nennen"「汝、神の名をみだりに口にすべからず」 [G] (1791-95)
2分弱の曲。1曲目を受けてメロディーよりも語りかけるような音楽の素朴なメロディーを4声のコーラスが編んでいきます。

Hob.XXVIIa:3 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst Sonn- und Feiertag heiligen"「汝、日曜日を安息日とし、聖とせよ」 [B] (1791-95)
2分ちょうどの曲。今度はコーラスの純度が一気に高まり、魂が昇華するような天上への上昇感。各パートが完全に溶け合い、教会堂に一筋の光がスッと射すようなイメージ。前曲の響きの余韻を踏まえながら限りなく透明なハーモニーへの展開が見事。

この後オフェトリウムが挟まりますが、後にまわしましょう。

Hob.XXVIIa:4 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst Vater und Mutter verehren"「汝、父と母とを敬え」 [Es] (1791-95)
3分弱の曲。カノンが続くことによるある種の単調さを避けるためにオフェトリウムが挟まれたのでしょうか? ただ、この10曲のカノンの完成度はそれはそれでかなりのもの。続く第4曲もコーラスの純度と特に男性による低音部の雄弁さと全体の溶け合う響きはかなりのもの。テキストはドイツ語で十戒によるものということで想像力で補いますが、大きなうねりの表現が秀逸で音量を上げて合唱指揮者のような耳で聴くとかなりの迫力。

Hob.XXVIIa:5 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst nicht töten"「汝、殺すなかれ」 [g] (1791-95)
1分36秒。今度は男性のみのカノン。これまでの曲がしなやかなメロディーの魅力で聴かせてきたのに対し、この曲では男性コーラスの爽やかな迫力で聴かせますが、最後に一際力が入ります。

Hob.XXVIIa:6 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst nicht Unkeuschheit treiben"「汝、姦淫するなかれ」 [C] (1791-95)
2分少々の曲。タイトルから想像されるよりも穏やかに語りかけるような展開の曲。純粋なコーラスの魅力をあますところなく響かせます。メロディーのしなやかな展開に引き込まれます。

そしてまたモテットをはさみます。これも後回し。

Hob.XXVIIa:7 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst nicht siehlen"「汝、盗むなかれ」 [a] (1791-95)

2分21秒。旋律が繰り返されるのにしたがって徐々に祈りの感情に近づくような印象。音楽の繰り返しの本質を突こうということでしょうか。

Hob.XXVIIa:8 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst kein falsch Zeugnis gehen"「汝、偽証するなかれ」 [B] (1791-95)
2分16秒。再び透き通るようなメロデイーの上昇にとろけます。この曲の白眉。光に満ち溢れる天上に導かれるような上昇感。

またしてもオフェトリウムが入り祝祭感を煽ります。

Hob.XXVIIa:9 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst nicht begehren deines Nächsten"「汝、隣人の妻を貪るなかれ」 [C] (1791-95)
1分弱の曲。こちらも噛んで含んで聞かせるような語り口。タイトルをどう表現するのか興味深々でしたが、あまりに短いメロディーに逆に説得力を感じるほど。

Hob.XXVIIa:10 Canon "Die heiligen zehn Gebote" 「聖なる十戒のカノン」 "Du sollst nicht begehren deines Nächsten Gut"「汝、隣人の物を貪るなかれ」 [f] (1791-95)
最後は1分30秒少々の曲。これまでの曲想を保ちながら最後は空間に溶けていくようなコーラス。曲自体のシンプルさを踏まえてどう聴かせるかは難しいところでしょうが、この響きがはじめて録音された意義に思いを馳せます。

これまでいくつかのオフェトリウムやモテットを飛ばてきましたので、最後にまとめて取り上げましょう。

トラック5のオフェトリウム。

Hob.XXIIIc:3 "Alleluya" 「アレルヤ」 [G] (1768/69)
冒頭の「神よ,皇帝を守らせたまえ」 のオケにソプラノのウルスラ・フィードラー(Ursula Fiedler)、アルトにマルティナ・ミケリッチ(Martina Mikelić)、ゴットフリード・ザヴィチョフスキ(Gottfried Zawichowski)の合唱指揮によるトゥルン室内合唱団(A-Cappella-Chor Tulln)が加わります。素朴な祝祭感に満ちた晴朗な曲。オケの軽やかな序奏に乗ってソプラノ、アルト、そしてコーラスが祈りと幸福感に満ちた音楽を奏でていきます。どのような機会のための作曲かまではわかりませんが、教会などでの祝い事のために書かれたものと推察されます。ハイドンの音楽の素晴らしさが詰まった名旋律。以前取り上げた、こちらも初録音であったアンドレアス・シュペリングによるカンタータ集同様の見事な祝祭感。短い短調の中間部を挟んで再び喜びが爆発。ハレルヤコーラスが寄せては返す波のように迫ります。指揮、オケ、コーラス、ソロが見事に溶け合った演奏。

2010/10/09 : ハイドン–声楽曲 : アンドレアス・シュペリングのカンタータ集

つづいてトラック9のモテット。

Hob.XXIIIa:4 Motetto di Sancta Thekla Protho Martyr "Quis stellae radius" [G] (c.1760)
オルガンの序奏から入るモテット。しなやかなオケの伴奏から癒されます。先ほどのオフェトリウムからアルトが除かれた奏者構成。ソプラノのソロはいきなり夜の女王ばりの技巧凝らしたアリアのようなソロ。これほどの曲が今まで録音されなかった理由がわかりません。もちろんハイドンらしい素晴らしいメロディーの宝庫のような曲。前曲同様演奏も虚飾を排した見事なもの。のびのびとしたヴァイオリン、柔らかいのにキレのいいリズム。そして透明感あふれるウルスラ・フィードラーのソプラノ。文句のつけようがありません。

トラック12のオフェトリウム。

Hob.XXIIIa:3 Offertorium "Ens aeternum aattende votis" [G] (c.1760)
アルバムへの曲名表記はXXIII:3とありますが、照合の結果XXIIIa:3だとわかりました。冒頭から祝祭感爆発。なんという高揚感。なんという祝祭感。幸福感に満たされます。オケとコーラスによる構成。ソロは入りません。実に自然な高揚感。この内なるエネルギーの爆発ようなしなやかな高揚、相当なコントロール力の賜物。とくに抜けるようなトランペットが華を添えています。

トラック15のオフェトリウム。

Hob.XXIIIa:2 Offertorium "Animae Deo gratae ovantes jubilate" [C] (c.1760)
再びソプラノとアルトが加わります。どのミサ曲よりも凝った筆致による序奏。またまたいきなり素晴らしい祝祭感につつまれます。ここまでのオフェトリウムとモテットが初録音であるというのが信じがたい名曲の数々。なんという完成度。こんどはソプラノとアルトが両者とも夜の女王のよう。光と影、陰と陽、高揚と陰りが繰り返しせめぎ合う巧みな構成。オケ、コーラス、ソロの見事な掛け合い、そしてそれを包む祈りの感情。ホールに幸福感が満ち溢れます。

このあとヨハン・ジキスムンド・リッター・フォン・ノイコムのカノンを挟んでハイドンのグラデュアーレ。

Hob.XXXIc:1 Graduale "Vias tuas Domine demonstra mihi" [C] (1757)
ホーボーケン番号ではアリアのアレンジに入りますが、なんとなく宗教曲の香りが漂います。この曲も初録音のもよう。オケもソロも加わらない純度の高いコーラスとオルガンのみの響き。このアルバムを象徴する純粋なコーラスの響きに引き込まれます。2分少々の短い曲のなかに宇宙のような幽玄さを感じます。

Hob.XXVIIb:41 Canon "Frag und Antwort zweier Fuhrleut"「二人の御者の問答」 [?] (1795-99)
そして最後は「聖なる十戒のカノン」と同様の演奏者によるカノン。こちらはミクロシュ・サボー盤に録音があります。最後にカノンの透明な響きで終わろうということでしょう。オフェトリウムの祝祭感とは対照的なストイックと言ってもいい純度の高いコーラスの響き。ことさら透明感を極めた曲ではない曲で終わるあたりにこのアルバムの含蓄を感じます。

いろいろ調べながら何度も聴いてのレビュー。このアルバムに収録されているXXIIIa系列のオフェトリウムとモテットは、祈りの悦びと音楽の悦びを昇華したような名曲揃い。何度も書きますが、これらの曲がこれまで録音されてこなかったのが実に不可解。宗教音楽ながら、交響曲やミサ曲、オラトリオなどで素晴らしいメロディーと構成を極めたハイドンの作品の中でも瞠目すべき出来であることは間違いありません。これらの曲の作曲年代は1760年代から70年代と比較的早い時期なのに対し、カノンの方は1790年代と晩年のもの。多彩な筆致を極めた作品を書いた末にたどりついた純粋無垢な音楽がカノンということなのでしょうか。まだまだ調べ切れていないので、これらのカノンをどうして書くに至ったかなど興味は尽きません。カノンの方はコアなハイドンマニアの方以外にはお勧めしにくいですが、オフェトリウムの方の見事な高揚感はハイドンの音楽の魅力がしっかり感じられますし、これらの曲は今後演奏の機会にもっと恵まれるべきものだと思います。評価はオフェトリウムなどは[+++++]、カノンなどは[++++]としたいと思います。

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tag : カノン オフェトリウム モテット ドイツ国歌

Pickering XSV-3000 交換針入手!

たまにはオーディオの話題も。

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拙宅にも2台のアナログプレーヤーがあり、時折りLPを聴いて楽しんでおりますが、最近のお気に入りのカートリッジはPickeringのXSV-3000というもの。一般的にはクラシックに向いていると言われているものではありませんが、これが他のカートリッジよりも抜群に良い。これはTHORENSのTD-320MkIIについているSME-3009 Series 2 Improvedという軽針圧用のアームとの相性もあると思いますが、このアームにつけたSHURE V-15 TypeVよりも、彫りが深く、押し出しも良いため、LPならではのダイレクト感溢れるサウンドが味わえます。SHUREの方はマスターテープのような緻密さがあるものの、Pickeringのキレに軍配が上がります。

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もともとこのPickeringは父が使っていたもの。オリジナルのステレオヒドロン針で聴いていたときには、キレすぎというかエキセントリックなほどに先鋭な印象で、ちょっと聴き疲れするようなところがあったので、しばらくお蔵入りさせていいました。ところが数年前にA'pisというネットショップで交換針が手にはいることがわかり、その針を入手して換えたところ、エキセントリックさが消え、良い意味でちょうどいいバランスになり、お気に入りに昇格したという次第。以来LPを聴くときはSHUREでもDL-103でもなく、Pickeringの出番が一番多いんですね。ただし、その後交換針は在庫切れで入手難となり、時節柄これでおしまいかと思っていました。ところがところが、最近A'pisのサイトを実に久しぶりに覗いてみると、在庫有ではありませんか! これを見つけたときには「お~っ!」と声を上げてしまいました。もちろんすぐに2個発注して一昨日無事到着したというところ。愛着のあるカートリッジがこれからも使えるという安堵感というか幸福感はこの上ないものですね。

これも昨今のアナログブームのおかげでしょうか。SHUREの方はJICOの針が手にはいるのですが、PickeringのほうはJICOではなぜかこのXSV-3000の針の扱いがありませんので、A'pisで手にはいるのは本当に貴重なものです。

商売になるのかはわかりませんが、こうしてLPをいい音で楽しめるのは針を供給していただけるから。感謝感謝ですね。

レコード針の専門店 - A'pis Japan

感謝ついでにもう1つ。この夏、灼熱の中、東北旅行に出かけ、その際、過去にいろいろお世話になった山形かみのやま温泉の「マルホ観光果樹園」に寄ってお礼など言おうと思っていたところ、不在で礼を言い損ねた件はブログにも書いております。

2015/08/13 : 旅行・温泉巡り : 【番外】夏の東北温泉紀行(その6)

今年もラフランスの季節になったので、いつものように嫁さんが注文を入れたところ、普通のクラスを注文したにもかかわらず、超巨大なラフランスが届きました!

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いつもはスーパーで売ってるくらいのサイズなんですが、今回のは本当にデカイ。これが箱いっぱい届いて家族もみなビックリ! 食べごろは今週末以降ということで、しっかり味わいながらいただきたいと思います。こちらも感謝感謝です!

いつもNAVI:マルホ観光果樹園

久しぶりにLPでもレビューしなくてはなりませんね、、、

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【新着】タマール・ベラヤのピアノソナタXVI:37(ハイドン)

今日は久々の女流ピアニストのアルバム。

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TOWER RECORDS / HMV ONLINEicon

タマール・ベラヤ(Tamar Beraia)のピアノによる、ハイドンのピアノソナタ(Hob.XVI:37)、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第10番(Op.14-2)、シューマンの謝肉祭(Op.9)、リストのメフィストワルツ第1番、バッハ(ブゾーニ)のシャコンヌ(BWV.1004)の5曲を収めたアルバム。収録は2013年11月15日から17日にかけて、ミュンヘンのバイエルン放送第1スタジオでのセッション録音。レーベルはバイエルン放送のBR KLASSIK。

モノクロームのアーティスティックなジャケットが印象的なアルバム。もちろんハイドンのソナタが含まれている若手ピアニストのアルバムということで注文したものですが、調べてみるとこのアルバム、このピアニストのデビューアルバムのようです。

タマール・ベラヤは1987年、黒海の東、トルコの北隣のジョージア(グルジア)の首都トビリシ生まれのピアニスト。録音当時26歳ということで、ピチピチの若手ピアニストということになります。ジャケットの写真はあえてアイドル路線とはしていませんが、彼女のサイトを見ると、かなりの美貌の持ち主。日本だったら完全にアイドル系で売り出すところでしょうが、そこは成熟市場のヨーロッパだけあって、実に堅実なプロダクションに仕上がっています。オフィシャルサイトにはこのジャケット写真とは雰囲気を異にする、これまたアーティスティックなベラヤの写真が多数掲載されています。

Tamar Beraia Offical Website

略歴にも触れておきましょう。音楽一家に生まれ、5歳から母にピアノの教えを受け、1997年に早くも10歳でリトアニアで開催されたバリス・ドヴァリオナス(Balys Dvarionas)国際ピアノコンクールで1位、2000年にはロシアで開催されたハインリッヒ・ノイハウス(Heinrich Neuhaus)国際ピアノコンクールで1位となり才能が開花します。その後パリアシュビティ(Z. Paliaschwili)音楽学校、トビリシ国立音楽院と長らくジョージア国内で教育を受けてきて、最後はルツェルン音楽アカデミーでイヴァーン・クラーンスキーに師事。現在はスイスに活動拠点を置いています。

タマール・ベラヤのハイドン、ジャケットのアーティスティックなイメージそのままの演奏でした。

Hob.XVI:37 Piano Sonata No.50 [D] (c.1780)
少し遠めにかっちり硬質なピアノがくっきり定位します。現代音楽にも通じるようなシャープなタッチですが、テンポを揺らしながら曲が進むとハイドンらしい諧謔性と機知を感じさせるようになります。さりげない表情のなかからほのぼのとした雰囲気をうっすらと感じさせる、なかなか高度な芸術表現。音階がだんだん複雑に絡み合うようになると、タッチのキレで徐々に鮮やかなテクニックの持ち主とわかってきます。硬質なピアノの音色が表情を引き締めます。
ぐっときたのがつづく2楽章。テンポをかなり落として、冒頭から深い音楽に引き入れられます。1楽章のシャープな表情から一転して深淵な表情に。ゆったりとしながらもどこか冷徹さもあり、現代音楽風の緊張感も漂います。
その淵に光が射すように明るい表情のフィナーレに入ります。この楽章間の鮮やかな変化のセンスは鳥肌もの。シンプルなメロディーによる明朗な音楽ですが、淵からの変化であるところにハイドンの音楽の素晴らしさがあることを知りぬいたような演奏。アムランのハイドンに宿る鋭敏な感覚とは少し異なりますが、若いタマール・ベラヤのデビュー盤にも同種の閃きを感じます。

このアルバムのプログラム構成はデビュー盤としてはかなり意欲的なもの。実は演奏の難しいハイドンから入り、ベートーヴェン、シューマン、そしてリストを挟んでバッハのシャコンヌと、センスも抜群。どの曲もハイドン同様、奏者の立ち位置が明確な演奏で、それぞれの作曲家の真髄にさらりと触れる演奏。この人、大物かもしれませんね。鮮鋭度は差がありますが、音楽の造りはクレーメルを想起させるものがあります。これからが楽しみなピアニストですね。ハイドンの評価は[+++++]とします。

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tag : ピアノソナタXVI:37 美人奏者

【新着】エーリヒ・ヘーバルト/アンサンブル・コルディアのヴァイオリン協奏曲、悲しみ(ハイドン)

今日は新着アルバム。

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TOWER RECORDS / HMV ONLINEicon

エーリヒ・ヘーバルト(Erich Höbarth)指揮、ヴァイオリン独奏、アンサンブル・コルディア(Ensemble Cordia)の演奏で、ボッケリーニのシンフォニア(G.522)、ハイドンのヴァイオリン協奏曲(Hob.VIIa:1)、ボッケリーニのチェロ協奏曲、ハイドンの交響曲44番「悲しみ」の4曲を収めたアルバム。収録は2013年5月9日、イタリア、ボルツァーノのコンサートホールでのライヴ。レーベルは墺fB。

最近にわかに活気づきはじめたハイドンの交響曲の録音。全集が進行中ですが怪我で進行が危ぶまれるファイ、最近全集の録音をスタートしたアントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコ、全集になるかはわかりませんが、ニコラス・マギーガンとフィルハーモニア・バロック・オーケストラ、そして抜群のキレのよさを聴かせた、ロビン・ティチアーティ。ハイドンの交響曲演奏に新風をもたらす演奏がいろいろリリースされて嬉しい限り。そんななかのこのエーリヒ・ヘーバルトの新盤の登場です。

エーリヒ・ヘーバルトはご存知のようにモザイク四重奏団の第1ヴァイオリン。1956年ウィーン生まれのヴァイオリン奏者、指揮者。ウィーン音楽院、ウィーン国立音楽大学、ザルツブルクのモーツァルテウムなどで学び、モーツァルテウムではシャーンドル・ヴェーグに師事しています。1977年にはヴェーグに招かれ、ヴェーグ四重奏団の第2ヴァイオリンと、マスタークラスの助手となっています。1980年から87年までウィーン交響楽団の第1コンサートマスター、1979年からはアーノンクール率いる、ウィーン・コンツェントス・ムジクスのコンサートマスターと活躍しています。同じく1979年からはウィーン弦楽六重奏団を創設し、古典の作品を古楽器で演奏するスタイルで25年間にわたり同じメンバーで活動を続けました。1987年からはご存知古楽器で弦楽四重奏を演奏するモザイク四重奏団を創設しています。ヴァイオリンのソリストとしては多くの有名オケとの共演履歴があり、アルバムにも多数登場しています。最近では教職に就く一方2000年からはカメラータ・ベルンの芸術監督を務めています。

モザイク四重奏団の録音はハイドン、モーツァルトともに昔はよく聴いたアルバムでおなじみですが、ヘーバルトが指揮をしているとは知りませんでした。その腕前や如何に。

1曲目のボッケリーニのシンフォニアから、鮮やかで分厚い音色の古楽器オケが迫力満点、グイグイ引っ張る推進力、そしてしなやかに流れる音楽を聴かせます。これは期待できるかも。途中入るヴァイオリンソロはヘーバルトでしょうが、録音上はソロというよりコンサートマスター的にオケと比較的近くでかぶっている感じ。

Hob.VIIa:1 Violin Concerto [C] (c.1765)
古楽器オケ特有の鮮度の高い響き。序奏からオケのキラキラするような色彩感が印象的。序奏がいい感じだったんですが、ヘーバルトのソロが序奏のオケとは若干異なる距離感でいきなり入るので少々違和感があります。オケよりもソロのほうが明らかに残響が多く、ソロの録音とのミキシングの問題でしょうか。録音に若干違和感があるものの、ヘーバルトのヴァイオリンは楽器をよく鳴らしきった落ち着いたもの。定位感に違和感がある以外は悪くありません。演奏のタイプとしては愛聴盤のマルク・デストリュベ盤に近いですが、デストリュベがバランス良く流麗なのに対し、こちらは多少淀みはあるものの楽器自体を巧みに鳴らし、新鮮な響きを作っているという違いがあります。1楽章のカデンツァは派手さを抑えて楽器の美音をじっくり聴かせるタイプ。なかなか玄人好みの演奏です。
美しいメロディーが印象的なアダージョですが、ここではピチカートがバックなせいか定位感に違和感はありません。ヘーバルトが淡々と美音を奏でていきますが、ヴァイオリンの音の美しさ自体に惚れ惚れします。艶やかすぎず、古楽器の素朴な音色を生かしながら不思議と厚みも感じる音色。華美にならない落ち着きがあるのが素朴な美しさを保っているポイントでしょうか。
フィナーレはしなやかな迫力につつまれて入ります。曲想の切り替えが鮮やかで曲が引き締まります。やはり最新の録音だけあって鮮度の良さはかなりのもの。柔らかさを表現できるほどの鮮度と言えばいいでしょうか。フィナーレの起伏をダイナミックに描きながらヴァイオリンとオケが交互にせめぎ合います。いやいや、ライヴとは思えない完成度ながら、躍動感はライヴならではの出来。これはいい。

つづくボッケリーニのチェロ協奏協奏曲のチェロのソロの残響が少し多め。協奏曲が2曲とも同様の録音ということで、意図的なものかもしれませんね。

Hob.I:44 Symphony No.44 "Trauer" 「悲しみ」 [e] (before 1772)
さて、アルバムの最後に置かれたお目当ての「悲しみ」。予想どおり鮮度の高い迫力十分の古楽器オケの序奏から入ります。若干調律に乱れがなくもないですが、冒頭からオケが弾けてます。演奏に力がみなぎり、各奏者がちょと前のめりになりながら、一心不乱に合わせてくる、あのライヴの恍惚のようなものの気配が満ち溢れます。オケの各パートに少々荒さが見られますが、逆にそれが迫力につながっていて、音楽に躍動感を与えています。
つづくメヌエットも、音楽に込められたエネルギーは変わらず、オケがグイグイと推進します。フレーズごとに表情とテンポを次々と変えていきながら、この時期のハイドンの作品に共通する仄暗い表情を深めていきます。
ことのほか素晴らしかったのがつづくアダージョ。もともと美しい曲ですが、アンサンブル・コルディアの適度に粗いながらも古楽器特有の色彩感に溢れた音色、ヘーバルトによる音楽の豊かな表情が最も生き生きと聴かれた楽章。この演奏より精度の高い演奏は多々ありますが、音楽の豊かさにかけてはこのアルバムにかなう録音は多くはありません。作為のない音楽の魅力といったらいいのでしょうか。
予想どおり、フィナーレはものすごい迫力の入り。火の玉のようなオケ。力みすぎて違和感を生じる演奏も多いなか、不思議に違和感を感じることはなく、畳み掛けるオケの魅力が実にうまくとらえられています。吹き抜けるようなフィナーレ。ライヴですが会場ノイズはまったく気にならず、拍手もカットされています。

エーリヒ・ヘーバルトの振るアンサンブル・コルディアという古楽器オケによるハイドンとボッケリーニの協奏曲、交響曲を収めたアルバム、意外に迫力重視の演奏。モザイク四重奏団の演奏からヴァイオリンの美音の印象は想像できましたが、オケから色彩感豊かな響きとこれだけの迫力を引き出すとは想像できませんでした。演奏の精度に着目するとあまりいい評価はできませんが、音楽の面白さは逆に粗さが豊かさにつながり、太い筆で書いた独特の書のような趣を感じさせ、これはこれでいい演奏です。私は気に入りましたので評価は[+++++]とします。

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ラースロー・ヘルタイ/アルゴ室内管のスタバト・マーテル(ハイドン)

先日聴いたSkunjpさんのコンサート以来、宗教音楽と合唱指揮が気になって、手持ちのアルバムをいろいろととっかえひっかえ聴いたり、未入手盤を手に入れたりしています。今日はそんな中ぐっと引き寄せられる演奏に出会いましたので取り上げましょう。

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ラースロー・ヘルタイ(László Heltay)指揮のロンドン室内合唱団(The London Chamber Choir)、アルゴ室内管弦楽団(Argo Chamber Orchestra)の演奏でハイドンのスタバト・マーテルを収めたアルバム。収録は1979年2月、ロンドン北部のハンプステッド(Hampstead)の聖ユダ・オン・ザ・ヒル教会(St Jude-on-the-Hill)でのセッション録音。レーベルは豪DECCAのELOQUENCE。

ラースロー・ヘルタイはイギリス合唱指揮界の大御所とのこと。手元にはこのアルバムの他、ドラティの天地創造に併録されている「サルヴェ・レジーナ」を振っているほか、そのドラティとは天地創造、四季、トビアの帰還でブライトン祝祭合唱団の合唱指揮を担当、またマリナーとの天地創造、四季ではアカデミー室内管と合唱団(Academy and Chorus of St Martin in the Fields)の合唱指揮を担当しているなどハイドンの録音でも重要なアルバムに登場しています。

いつものように略歴を調べてみると名前のつづりから想像されるとおり1930年、ハンガリーのブダペスト生まれの指揮者、合唱指揮者です。フランツ・リスト音楽院で指揮と作曲をコダーイらに学び、1957年渡英してオックスフォードのメットン大学(Metton Collage)に入りイギリスに帰化。1964年に今度はニュージーランドに渡り、ニュージーランド放送交響楽団の副指揮者とニュージーランド歌劇場の音楽監督となり、そこでブリテンの「アルバート・ヘリング」など多くの現代音楽の初演を指揮。イギリスに戻るとクレンペラーのアシスタントとなり、またフェニクス・オペラの指揮者としてブリテンの「ネジの回転」のフランス初演、同「ルクレツィア」のニューヨーク初演を果たします。また1967年にはブライトン音楽祭に招かれ、ブライトン・フェスティバル合唱団の創設に携わり、その音楽監督となった他、1975年にはアカデミー室内管弦楽団に付属する合唱団(Chorus of St. Martin-in-the-Fields)を創設し、1999年まで合唱指揮者を務めました。先に触れたハイドンの録音での合唱指揮はいづれもその合唱団の創設者だったからということになりますね。こうした活動から1985年から99年まで王立合唱協会(Royal Choral Society)の音楽監督を務めました。ブライトンフェスティバル合唱団とはカール・リヒター、イストヴァン・ケルテス、アンタル・ドラティなどの多くの録音で合唱指揮を執っているとのこと。近年はバルセロナに住んでスペインで合唱指揮などの指導をしていましたが、現在はブダペストに戻り、まだご存命とのこと。

このアルバム、虚心坦懐なヘルタイのコントロールでオケとコーラスの柔らかな響きが、敬虔な演奏とともにさらに透明に昇華していくような至福の演奏です。ハイドンが自身で大病を患ったあとに神への感謝を込めて書いた名曲がその心情そのままに蘇ります。歌手は下記のとおり。

ソプラノ:アーリーン・オジェー(Arleen Augér)
コントラルト:アルフレーダ・ホジソン(Alfreda Hodgison)
テノール:アンソニー・ロルフ・ジョンソン(Anthony Rolfe Johnson)
バス:グウィン・ハウエル(Gwynne Howell)

Hob.XXbis "Stabat Mater" 「スタバト・マーテル」 [g] (1767)
録音は時代なりですが、流石DECCAという分厚いながらもしなやかな響きが楽しめます。教会での録音らしく残響も多めですが、音が溶け合って見事な録音。冒頭からオケは完全にリラックスしてゆったりと広い教会堂に広がる残響を楽しむがごとき演奏。

第1曲「悲しみに沈める御母は涙にむせびて」
テノールのアンソニー・ロルフ・ジョンソンの芯のしっかりとした声がクッキリとメロディーを進め、オケとコーラスはそのまわりに広がります。コーラスは驚くべき透明感。滑らかに起伏を変化させしなやかな波に包まれるような至福の瞬間。いきなり敬虔な祈りの感情に包まれます。ハイドンのすぐれた演奏に共通する作意のない謙虚なコントロールによる自然な表情が心を打ちます。

第2曲「天主の御ひとり子の尊き御母は」
ハイドンのスタバト・マーテルは13曲構成。第2曲はコントラルトのアルフレーダ・ホジソンのソロ。オケの序奏から癒しに満ちたメロディーが沁みます。ホジゾンはヴィブラートがよくかかったふくよかな響き。高音の艶やかさが印象的。オケはこれ以上リラックスできないほどに力が抜けて、しっとりと美しいメロディーを奏でていきます。この至福感、演奏ではなく祈りの感情に素直に従ったコントロールなのでしょう。

第3曲「キリストの御母のかく悩み給えるを見て」
ソロはなくオケとコーラスのみの進行。よく聴くとやはりコーラスのしなやかさが絶品。各パートが次々にメロディーを歌っていきますが完璧な響きの重なりに鳥肌がたちます。

第4曲「尊き御母の御子とともにかく苦しみ給えるを見て」
ここにきてようやくお気に入りのオジェー登場。しばらくゼーフリートに浮気してましたが、やはりオジェーもいいですね(笑)。清流のようなしなやかなオケの伴奏に乗って、オジェーの爽やかな美声が控えめに教会堂に響きわたります。オジェーとオケのあまりの美しい響に絶句です!

第5曲「聖母はイエズスが人々の罪のため責めらむち打たるるを見給えり」
バスのソロ。グウィン・ハウエルは個性的な声。バスにしては異例に音程と歌詞がクッキリとして、響きが引き締まります。オケも音階のキレをきりりとエッジを効かせて応じます。

第6「聖母はまた最愛の御子が御死苦のうちに棄てられ生き絶え給うを眺め給えり」
スタバトマーテルの中でも一際美しい短調のメロディーが聴かれる第6曲。テノールソロのロルフ・ジョンソンが切々と歌うメロディーを、オケが深い響きで支えます。こうした曲でじっくりと沈みこむことで曲の深みが増すわけです。ヘルタイも実に深い呼吸で応じます。

第7曲「慈しみの泉なる聖母よ」
怒涛のコーラスが押し寄せます。実演で聴いたら素晴らしい迫力なんでしょう。迫力ばかりでなく響きが消え入るところまで完璧にコントロールされています。

第8曲「ああ聖母よ、十字架に釘づけにせられ給える御子の傷を」
ソプラノとテノールのデュエット。いきなりオジェーの美声に癒されます。きっちりしたロルフ・ジョンソンと抜けるようなオジェーの美声との掛け合いですが、徐々に両者とも表現の幅が広がり、お互いに刺激しあってのデュエット。それをヘルタイも表現力豊かなサポートで盛りたてます。この曲一番のクライマックスでしょう。

第9曲「命のあらん限り御身とともに熱き涙を流し」
そして続く第9曲はコントラルトの静かな曲。どの曲にもヘルタイが仕込んだ敬虔な祈りと癒しが満ちていて、それに合わせて歌手が華を添えている感じ。伴奏の表現力の重要さを思い知ります。このへんの表現力はヘルタイならではなのでしょうね。

第10曲「処女のうちいともすぐれたる処女」
4人のクァルテットとコーラス。管楽器はイングリッシュホルンだけという単純な構成ながら絃楽器にイングリッシュホルンがところどころで響きに変化を与えています。オケよりもコーラスの分厚い響きが素晴らしい迫力で押し寄せる合間にソロがメロディーを置いていく感じ。シュトルム・ウント・ドラング期特有の仄暗い雰囲気が音楽を深くしています。

第11曲「聖なる処女よ、われの地獄の火にやかれざらんため」
スタバト・マーテルでは珍しい速いテンポの曲。バス独唱。オケのしなやかなクレッシェンドに乗ってハウエルがキレのいい歌を聴かせます。

第12曲「キリストの死によりてわれを守らしめ給え」
テノールのロルフ・ジョンソンのソロが気品溢れるソロを披露。大詰めにきて、徐々に癒しが満ち溢れてきます。

第13曲a「肉体は死して朽つるとも」 第13曲b「天国の栄福をこうむらしめ給え」
最後の曲。コーラスのしっとりとした響きがつくる大波が過ぎるとコーラスによる圧倒的なフーガになり、ソプラノ、コントラルト、最後はテノールとバスも加わりクライマックスへ。終曲らしく引き締まって最後はアーメンで終わります。

中野博詞さんの「ハイドン復活」には、このスタバト・マーテルによって声楽作曲家としてのハイドンの名がヨーロッパ中に轟くこととなった経緯が詳しく触れられてます。ハイドンの声楽曲といえば天地創造などのオラトリオにミサ曲といったところが有名ですが、このスタバト・マーテルも非常に重要な作品であり、天地創造などに劣らぬ素晴らしい作品だと思います。地味な曲ゆえいまひとつ録音数は多くありませんが、聴いていただけれればその素晴らしさはおわかりになると思います。このラースロー・ヘルタイ盤は、コーラスの素晴らしさはもとより、宗教音楽とは祈りの感情にもとづいた音楽であることをあらためて認識させてくれる素晴らしい演奏でした。一貫して敬虔な心境と癒しに包まれ、それでいて音楽に生命感が宿り、アーティスティックでもある稀有な演奏といっていいでしょう。
未聴の方は手にはいるうちにどうぞ! 評価はもちろん[+++++]とします。

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イルムガルト・ゼーフリートのカンツォネッタなど(ハイドン)

ゼーフリートの追っかけ的記事をもう一本。

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イルムガルト・ゼーフリート(Irmgard Seefried)のアリアや歌曲の1944年から1967年までの録音を集めた4枚組のアルバム。この中にハイドンのアリア「情け深い人は」Hob.XXIVb-13(F.ビアンキの「インドのアレクサンドロス大王」への挿入曲、英語によるカンツォネッタ集から3曲が収められています。アリアはレオポルド・ルートヴィヒ(Leopold Ludwig)指揮のウィーン交響楽団の演奏で1944年10月、ウィーンのムジークフェライン・ザールでの録音。カンツォネッタ3曲はエリック・ウェルバ(Erik Welba)のピアノ伴奏で、1956年1月、ザルツブルクのモーツァルテウムでのオーストリア放送の録音。レーベルはORFEO D'OR。

このアルバムは、先日取り上げたゼーフリートの歌う天地創造のアルバムの記事を書いている時にゼーフリートのディスコグラフィを調べていて発見したもの。もちもとヨーゼフ・クリップスつながりでゼーフリートにつながり、そしてこのアルバムにつながったという流れです。天地創造のアルバムも発見と同時に注文。そしてこのアルバムも同じく発見と同時に注文ということで、短期間に未聴のハイドンの名演奏が3組つながった次第。いやいや世の中便利になりました。このへんのつながりについては前記事を御覧ください。

2015/10/31 : ハイドン–オラトリオ : ゼーフリート/クリップス/ウィーンフィルの天地創造から(ハイドン)

さて、このORFEOのゼーフリートの録音集ですが、ハイドンばかりでなくモーツァルト、ベートーヴェンからプッチーニ、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ムソルグスキーなどの曲が含まれています。特にモーツァルトのアリアは、カラヤン、フルトヴェングラー、ワルター、ベーム、ライトナー、アンセルメなどの名指揮者の振るウィーンフィルなどの有名オケの伴奏と超豪華な布陣。CD2の冒頭に置かれた1947年録音のカラヤン/ウィーンフィルとの「フィガロの結婚」のケルビーノのアリアはこれまでこのアリアでも最も芳しい歌唱でノックアウト! 憧れのゼーフリートの絶頂期の素晴らしい歌声にとろけそうです。1952年のフェルディナント・ライトナーとの「羊飼いの王様」のアリアはライトナーの沁みる伴奏にゼーフリート絶唱! そして1953年のワルター/ニューヨークフィルとの「エクスラーテ・ユビラーテ」など、ハイドンのレビューの前にメルトダウン。いやいやこのアルバム、ゼーフリートファンには宝物のようなアルバムです。ちなみにハイドンのうちカンツォネッタ3曲はこのアルバムが初出とのこと。

Hob.XXIVb:13 Aria di Errisena "Chi vive amante" for Bianchi's "Alessandro nell'lndie", Act 1 Scene 5 「情け深い人は」ビアンキの歌劇「インドのアレクサンドロス大王」への挿入曲 [B] (1787)
4枚組のCD1の冒頭に置かれた曲。どこかで聴いた曲だと思ったら、ヌリア・リアル盤、ベルガンサ盤に収録されていて、どちらもレビューしてました。この曲はハイドンの書いたアリアの中でも指折りの美しいメロディーの曲。冒頭から癒しが満ち溢れます。

2010/11/06 : ハイドン–オペラ : ヌリア・リアルのオペラ挿入アリア集
2010/11/03 : ハイドン–オペラ : ベルガンサのオペラアリア集

レオポルド・ルートヴィヒの振るウィーン響が実にしなやかな伴奏。ゆったりとした序奏に乗ってゼーフリートもゆったりと入ります。もちろんモノラルながら1944年とは思えないしっかりとした響き。ノイズも気になりません。流石ORFEOの技。神々しくもある非常に美しいメロディーをゼーフリートの芳しいソプラノが朗々と歌い上げていきます。ゼーフリート31歳の声の輝きが眩しいですね。至福の時間。5分くらいのこの短い曲1曲でもこのアルバムを手にいれる価値があります。オケも実に慈しみ深い響きで名サポート。アルバムの冒頭でいきなり昇天。

Hob.XXVIa:34 6 Original Canzonettas 2 No.4 "She never told her love" 「彼女は決して愛を語らなかった」 [A sharp] (1795)
カンツォネッタから有名な曲。カンツォネッタ3曲はCD3の冒頭に置かれています。非常に美しいメロディーの曲。ゼーフリートはハイドンの歌曲のなかでもメロディーの美しい曲を厳選して録音していることになります。ピアノのエリック・ウェルバは1913年生まれのドイツのピアニスト。ゼーフリートをはじめとしてペーター・シュライアーやニコライ・ゲッタの伴奏を長らく務めた人。流石に伴奏のプロ、ゆったりと濃密な音楽で、歌手が歌いやすいように気配を整えます。序奏からゆったりとドラマティック。すでに序奏で詩情がにじみ出てきます。ゼーフリートの歌は残念ながら他の録音ほど輝きを感じず、ゆったりと朗々とした歌唱ながらも、もう一歩の起伏が欲しいところ。

Hob.XXVIa:35 6 Original Canzonettas 2 No.5 "Piercing eyes" 「見抜く目」 [G] (1795)
2分弱の短い曲。ウェルバのしっとりとしたピアノは変わらず、ゼーフリートは高音を転がしながらこの曲を歌うことを楽しむよう。

Hob.XXVIa:41 "The Spirit's Song" 「精霊の歌」 [f] (c.1795)
ハイドンの歌曲の中ではもっとも暗澹とした曲。やはりゼーフリートの選曲眼の鋭さを感じます。この曲でもウェルバの饒舌なピアノが心に刺さります。ゼーフリートは安心してゆったりとピアノに乗って歌います。ゼーフリートの美声は楽しめるものの、歌自体に潜む魂のようなものにあと一歩届いていないかもしれません。この3曲でゼーフリートの声が少々平板に聴こえてしまうのはもしかしたら歌曲にしては少々デッドな録音のせいかもしれません。

ゼーフリートのハイドンの録音を探して辿り着いたこのアルバム。アルバムの冒頭に置かれたビアンキのオペラへの挿入曲はゼーフリートの素晴らしさを存分に味わえる録音。そして歌曲の方はこれまでリリースされていなかった理由があるような気がします。綺羅星のように輝くゼーフリートのアリアの数々を知る人にとって、ちょっと化粧乗りの悪いゼーフリートは見たくないかもしれません。もちろん歌唱は素晴らしいものなのですが、ゼーフリートの絶頂期の、あの芳しく可憐で胸躍るアリアの魅力からはちょっと差がついているということです。いずれにせよ、ハイドン以外も含めてゼーフリートファンの方は絶対手にいれるべき素晴らしい価値のあるアルバムと言っていいでしょう。ハイドンの評価はアリアは[+++++]、歌曲3曲は[++++]としておきます。

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【番外】多摩センターにコンサートへ

最近度々コメントをいただくSkunjpさんからのお誘いでコンサートに行ってきました。コンサートと言っても一般のコンサートではなくキリスト教のコンサート。ハイドンにも造詣が深く、いつも含蓄のあるコメントをいただくSkunjpさんですが、ご自身が指揮をされると聞いて、お邪魔してみたくなった次第。ブログではこのところヘレヴェッヘの天地創造の記事をきっかけに宗教音楽についてのやりとりが続いており、それもあって、興味がわいた次第です。

会場は多摩センター近くの桜美林大学多摩アカデミーヒルズというところ。幸い自宅からも車で小一時間のところ。

IMG_4064_2015110120050774d.jpg

近くの駐車場に車を停め、会場に向かいますが、街路樹の葉がうっすら紅葉しはじめています。東京も秋本番ですね。

IMG_4065.jpg

会場ではこの土日にかけてのキリスト教の集会ということで大勢の人で賑わっていました。コンサートはホテルの会議室のようなところで行われましたが、事前に想像していたよりずっと大規模。Skunjpさんが前の方の招待席に我々夫婦の席を用意してくださっていました。開始時間の少し前に席につくと、早速Skunjpさんが来られてご挨拶。ブログでは頻繁にやりとりをしていますので、知らない人とは思えませんが、もちろん初対面です。

コンサートは、司会者が話しをしながらの進行で、ごく小規模のオーケストラとかなりの人数の合唱団による聖書の言葉を歌詞にした合唱曲、ヴァイオリン独奏、宣教師のメッセージに最後はヘンデルのメサイアからハレルヤが演奏されるという構成。このなかのオケと合唱が演奏するところをSkunjpさんが指揮します。

コンサートの開始時間になると、オーケストラのメンバーと、合唱団の方が登壇しますが、びっくりしたのは合唱の人数。ステージの壇上に満員電車くらいに詰めて、おそらく200名くらいの方が結集。若い方からかなり年配の方までビッチリ並びます。会場全員で賛美歌の合唱のあと、1曲目の最初のコーラスが始まるとさすがに圧倒的な声量。オケはキリスト集会合奏団、合唱はキリスト集会合唱団ということで、もちろんプロの演奏家の方ではありませんが、なんというか、喜びに満ちたエネルギーのようなものに圧倒されます。みなさん、技術とかテクニックというところではなく、歌うこと、演奏することの喜びに満ちていました。曲が演奏されるごとに関連する聖書の一節の語りが入ります。もちろん日本語での語りなので歌詞との関連の意味もよくわかります。

ハイドンでも「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」などもソナタごとに語りのはいる録音もかなりの数がありますが、ラテン語の場合が多く、いまひとつピンときませんでしたが、この日のコンサートを体験して、語りが入ることの意味がわかりました。というより宗教的な行事のための音楽は、こうした場と、こうした心情で聞くべきものと再認識。普段は純粋に音楽的に聴いていますが、それはこうした音楽の本来の目的に沿って聴いていないのだということがわかりました。

肝心のSkunjpさんの指揮ですが、これも見事なものでした。大勢の合唱団の一人ひとりがSkunjpさんの棒に反応して、ピアニッシモからフォルテッシモまで、癒しに満ちたおおらかな表情からうねるような大波まで、実に表情豊か。もちろん、音楽の表情をコントロールしようとするのではなく一人一人から自然に湧き出るエネルギーをそのまま束ねてまとめようとしているような指揮。全員が喜びの頂点に達しようとするほどのエネルギーに打たれました。最後のヘンデルに至っては、コーラスのエネルギーが風圧に感じるほど。コーラスの方々の渾身の歌唱も印象的でしたが、コントラバスの方も、コーラス以上に歌いながら演奏していたのが妙に印象的でした。なんとなく心に響くコンサートでした。

思い返してみると、私も幼稚園はキリスト教系。小学生のころ近所に教会があったことから少しの間教会に通ったこともありました。卒業旅行でミケランジェロによる巨大なバシリカを見にバチカンのサンピエトロ寺院いったときにはちょうどミサの時間で、席に座って巨大なドームを仰ぎみていると、おそらく「隣人を愛しなさい」との一言で、まわりの人全員から笑顔で握手されました。こういった体験があったんですが、大抵の日本人と同様、特別な宗教的感情を持つには至らず、クリスマスを楽しみ、初詣に神社に行き、お葬式にはお寺に行き、父が亡くなってからは檀家となって毎月に近く寺に通っています。

ハイドンを含めてクラシック音楽はキリスト教の影響は非常に大きなものがありますが、宗教曲を聴く場合にも、やはり純粋に音楽を聴いていて、肝心の宗教的感情をもつことなく表面的に楽しんでいるのが正直なところでしょう。こうした音楽にはまったく違う聴き方があり、むしろ音楽が主役ではなく、祈りや帰依の感情が主役というのが本来のものなのでしょうね。この日は、そういったことに気づかされたコンサートでもありました。

Skunjpさん、いろいろありがとうございました。

(追伸)ヘルムート・コッホ盤、合唱がいいんですよ!

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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