【番外】母親の喜寿に伊豆旅行-1

今月は母親の誕生月であります。誕生日で年を重ねるのが嬉しい年代ではないとは母親本人の弁でありますが、息子の身としては、一年一年、年を重ねられるのは喜ばしいこと。今年77歳ということで、喜寿ということになります。ただ本来は数え年である去年に祝っておかなくてはなりませんが、昨年は父が亡くなって間もなくということで、お祝いという感じではありませんでしたので、なんとなく今年お祝いしようということになり、あらためて温泉旅行へ行こうということになりました。

きっかけは8月に新潟に旅行に出かけて、泊まってとても良かった赤倉観光ホテルから来た礼状。最近は泊まってしばらくすると宿から礼状や次の旅の案内などが来るのは珍しくありませんが、赤倉観光ホテルから届いたのは、系列の宿である、伊豆の旅館の案内。休日前を除くとちょっと割引料金になるプランですが、その宿、嫁さんがネットで調べると泊まった方の評判がすこぶる良いとのこと。赤倉観光ホテルでは、妙高高原の天上の景色を眺めながら湯上がりのハイボールに酔いしれたものです(笑) 料理やホスピタリティのみならず、洗練された空間と建築的にもなかなかのものだっただけに、その系列の宿でかつ、この高評価ということで俄然興味をそそられ、10月の母親の誕生祝いに予約しようということになった次第です。

いつものように、ダラダラと温泉旅行記を番外記事として書かせていただきたく、最初にハイドンファンの諸氏にお詫びでございます(ペコリ)



日曜は、いつものように、朝早くに出かけました。コンビニでおにぎりなどを買って、6時30分頃自宅を出発。目的地が伊豆と近いため、ちょっと余裕があります。いつもは福島やら、新潟やら、結構長距離ですが、伊豆は距離はさほどありません。東名川崎インターから高速に乗りますが、天気がぱっとしないせいか、渋滞も無し。

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ちょうど1時間ぐらい走って、もうすぐ御殿場というあたりで一休み。いつも海老名サービスエリアは混んでますので、マイナーな鮎沢パーキングエリアに寄ります。ここの下りの建物は、さもパーキングエリアな建物とはちがい、ちょっと、何かしようとの設計者の意図を感じるもの。特段アーティスティックなレベルではないんですが、よるたびにちょっと気になります(笑)

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こちらは鉄塔。ネットで設計者をちょっと探してみたんですが、わかりませんでした。

ちょっと休憩しただけなんですが、売店やお土産売り場には、酸素ボンベやモンベルのジャンパー、登山用品などがかなり目立つ場所に置かれています。もちろん富士山の世界遺産登録の影響でしょう。富士登山に行く時に酸素ボンベを見たら買っちゃうかもしれません(笑) おそらく富士山に行く観光客も増えている事でしょうから、こうゆうものが売れるのでしょうね。

少しのんびりして再び高速の流れに乗ります。御殿場を過ぎた所で新東名の案内が。事前の情報で三島の方に出るには新東名の長泉沼津から伊豆縦貫道に入ると流れがいいと聞いていたので、迷わず新東名に入ります。道路の造りが良いので、走りやすいですね。すぐに長泉沼津インターに差し掛かり、三島塚原というところまで、あっという間。

三島市内もさほど込まずに抜けます。今日の行き先はもうすぐですが、そろそろどこに行くのか決めなくてはなりません。コンビニでいつもの旅の友、るるぶの伊豆版を買い、ぺらぺらページをめくっていると、韮山反射炉が朝9:00から見学受付している事を発見。これまで何度も伊豆を旅していますが、この辺りのイコン、韮山反射炉は寄った事がありません。母親に「見るか?」とたずねると、「見る(笑)」。大昔に一度来た事があるそうですが、かなり記憶があいまいとのこと。それではと車を韮山反射炉に向けます。時刻は8:30すぎです。そういえば、母連れの旅のコンセプトは「センチメンタル・ジャーニー」でした。 発端となった旅行から、今回で3回目の「センチメンタル・ジャーニー」となります(笑)

2013/06/10 : 旅行・温泉巡り : 【番外】初夏の小野、那須、会津、新潟−1

さて、韮山反射炉の駐車場についたのが9:00少し前。人気はかなりまばらですが、受付の人が落ち葉をはいているところを見ると、もうすぐ開館でしょう。

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伊豆の国市:国指定史跡韮山反射炉

韮山反射炉については、上のリンク先に概要が記されていますが、簡単に紹介しておきましょう。

嘉永6年(1853年)のペリー来航により、外国の脅威にさらされる中、江戸湾海防の責任者であった有名な江川太郎左衛門英龍(えがわたろうざえもんひでたつ)が、台場(お台場)の築造と、そこに置く大砲の製造のため、この反射炉も建造したもの。英龍は完成前に病死してしまったため、後を継いだ三男の英敏が1857年に完成させたました。完成には佐賀藩からの技術協力があったそうで、そのため、なんと、韮山反射炉は、「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産として、平成27年の世界遺産登録を目指す事になったということです。

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反射炉の入口前には、江川太郎左衛門の銅像が。横には「韮山反射炉を世界遺産に!」と書かれたノボリが。なお、太郎左衛門は江川家代々の当主の通称であり、通例江川太郎左衛門と言えばこの反射炉を造りはじめた36代江川英龍のことを言うとのこと。江川英龍は他に日本で初めてパンを焼いた人としても有名だとのこと。

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そして、「大砲製造場 御用」と書かれたノボリもはためいていました。この時点でようやく9時になろうとするころ。

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高さ15.7m。双連2基4炉の威容。ちょっと高層ビルのような姿。この日は快晴で青い空に反射炉の彫刻的な姿が映えます。

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前の庭には池があり、池に反射する反射炉という構図(苦笑)。もちろん反射炉とはそういう意味ではなく、内部の炉の天井部分がドーム状となって炎と熱を反射させる仕組みゆえ反射炉と呼ばれたそうです。

小規模な施設ゆえ、すぐに一周できます。あっという間に見学し終わり、向かいのお土産売り場に目をやると「反射炉ビア」なる看板が! しかしながら人気もなく日曜で反射炉が営業しているのにこの時間お土産やさんが営業しておりません。これはいけませんね。やむなく駐車場を後にして、次なる伊豆のイコンに向かいます(笑)



反射炉を出て国道136号を修善寺方面へ南下すると、右側の山の上にロープウェイが見えてきます。こちらも普段は全く素通りしていますが、このところ箱根駒ヶ岳ロープウェイ、赤倉観光ホテルのロープウェイとロープェイづいており、母親もまんざら嫌いではなさそう。「ロープウェイ、乗ってみる?」と聞くと、「乗る!」と、予想通り(笑)の反応。すぐにロープウェイの発射基地らしき場所に車を進めます。これも古くから伊豆のイコン。

ここは伊豆の国パノラマパークというところ。入るとすぐに賑やかなお土産屋さん。中にロープウェイのチケット売り場がありました。やおらチケットを買って乗り場に進みます。

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このところ乗り馴れたロープウェイ。箱根駒ヶ岳も、赤倉も、結構年季の入った設備でしたが、ここはまだ比較的新しい設備。外から眺めるとロープウェイなのに勾配が結構変化するルートです。

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最初は結構平坦な勾配。道路をまたいで山の麓まで行きます。

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そこから急劇に勾配がキツくなり、上昇していきます。約7分とそれほど長時間ではありませんが、終点のかつらぎ山山頂駅直前はロープウェイとしてはかなりの急勾配。40度くらいあったでしょうか。なかなかスリリングです。

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山頂駅につくと、まずは富士山が見える展望デッキがあり、なんと、足湯までありました。その名も「絶景 富士見の足湯」。足湯に浸かりながら富士の絶景を眺めろとの極楽浄土のような設備。残念ながらこの日は晴れ間はあるものの、富士山は雲に隠れて姿を見せません。

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左側に目をやると、沼津方面はなかなかよろしい眺め。三角の島は淡島。

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右側に目をやると、木で眺望はそこそこながら、手摺には、先程見た反射炉の写真と矢印。こちらに反射炉があるとの意でしょう。やはり反射炉は伊豆のイコンなのですね。

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山頂駅から少々登ったところに、かつらぎ山の山頂がありました。

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そして、その横には、富士山の写真が。晴れていればこう見えますとの写真。まさに晴れてはいますが富士山には雲がかかって見えないので、この写真、役立ちました。今日はこの写真が脳内に富士山の映像を残してくれました。

お約束のロープウェイを降りた所で勝手に撮られた写真のお土産を母親が一枚ご注文(笑)、ソフトクリーム等いただくなど、適当に観光気分でを楽しみ、再びロープウェイで下山しました。日本人のDNAにお伊勢参り時代から刻み込まれた観光行脚風習。最近は無心に楽しめる年代となってきましたネ。

さてさて、伊豆に入って2つのイコンに触れたところで、そろそろお昼近くになってきました。番外の旅行記ですが、なぜか普段のハイドンのレビューより細かく書いてしまいます。次の記事に続きます(笑)

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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