【番外】母親の喜寿に伊豆旅行-5

(番外続きでスミマセン、これで最後です)

東府やの懐石茶や水音での夕食は素晴しいものでした。しかし、今回の旅の目的は母親の喜寿祝い。これで終わるわけには参りません。事前に宿にはお祝いのケーキを発注しておいたんです。もちろん母親には内緒ということで、いわゆる「サプライズ」です。

仲居さんには、事前にタイミングを言ってありましたので、懐石コースのアイスクリームが出てしばらくした絶妙のタイミングで、ケーキが出てきました。

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そして用意してあった、プレゼントなどもそのタイミングでもってきてもらって、今回の旅の最重要ミッションを遂行することが出来ました。父が亡くなってからは、何回か旅行に出かけることができ、こうやって楽しんでもらえています。体力があるうちに、もうすこしいろいろ連れていきたいですね。

仲居さんをはじめ宿のスタッフの方にはいろいろ気遣いをいただき感謝です。なかなかいい喜寿祝いができました。



さてさて、ケーキは小振りなものの、この時点でケーキが入る別腹はありません。やむなく箱にもどしてもらって、温泉で一汗流して部屋でいただこうということに。

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そこここに灯りをともした中庭を通って向かいの部屋に戻ります。お腹も満ちたので、いざ温泉です。この宿、源泉は吉奈温泉の共同源泉でどの温泉も同じ源泉のようです。部屋には半露天のかけ流し温泉、露天は離れたところに2つ。そして大浴場、くわえて貸し切り風呂などがあります。

さきほど、私だけ部屋の半露天風呂に入りましたが、今度は露天風呂にいってみようということに。この時間露天風呂は交代制。男性は玄関棟の横の「行基の湯」。翌朝女性向けに変わります。

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行基の湯へは玄関棟から一度外に出て、庭木を縫って石段をのぼったところ。なんとなく外湯に行った気にさせるアプローチ。

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幸いどなたもいらっしゃらなかったので、お風呂をパチリ。温泉はアルカリ性単純線。源泉は47度くらいあるそうですが、露天風呂は41、2度でしょうか。無色透明で、ほんのり温泉臭が漂うもの。入っているときはツルツルというより少しきしきしする感触ですが、あがったあとお肌がしっとりすべすべになる不思議なお湯。なるほど昔から有名な理由がわかりました。真横を流れる吉奈川のせせらぎと温泉が注がれる音を聞きながら、夜の温泉にのんびりと浸かってリラックスさせてもらいました。

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この宿、暗くなって気づきましたが、照明にスポットライトを多用して、非常にメリハリのあるライティング設計ですね。赤倉観光ホテルもそうでしたが、こういったところの上手さもいい雰囲気づくりには重要です。

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部屋に帰って、先程のケーキをいただく事に。ケーキやらお皿やらナイフまでちゃんとそろえてくれていましたので、温泉に入って出来た別腹にケーキがおさまります。

ドラマ好きな母親は、テレビで玉木宏主演の救命医療医のドラマに集中(笑) 喜寿祝いの夜は更けていきました。



翌朝は5時から露天風呂などがやっています。朝風呂の習慣がある母親は、朝から部屋の半露天風呂に入ってました(笑)

それではということで、5時をすぎたので私は大浴場に行ってみる事に。

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大浴場は普通の大きさで安心できます(笑) そして湯の注ぎ口は大きな石をくりぬいたもの。まるでイサムノグチの彫刻のような存在感。

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ここでもスポットライトが効果的。お湯は変わらず上がったあとのすべすべ感がいいですね。温泉につかって昨夜の酔いの余韻もスッキリ抜けました。やはり温泉はいいですね。

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温泉から上がって、部屋に帰って、デッキの椅子に座って涼みます。生憎今日は雨。朝食前に旅館内を散策しようかと思っていましたがそれはあきらめて、のんびりすることにしました。
しばし川の流れをぼぉっと眺めます。

ほどなく朝食の時間。

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昨夜と同じ、懐石茶や水音が朝食の場所。部屋の真向かいですが、雨に濡れるので廊下をぐるっと廻って向かいます。

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場所は同じですが、席が昨夜とは異なり中庭側の席。朝食もヘルシーでバランスの良いもの。海が近いところの朝食の定番、みそ汁に生海苔の香りが乗って風情があります。

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デザートとコーヒー。淡い色のデザートに赤いクコの実でしょうか。いつも色彩感を意識しているようでいいですね。昨夜ケーキまで行ったのにぺろっと美味しくいただけました。

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この懐石茶や水音、良く見てみると古い民家の骨組みだけ利用して、新たに建てられたようです。改築だったとしたら相当手を入れているはずですね。旅館の建物は雰囲気は上手く作ってあってもコストの面から建築的には興味深いものは少ないんですが、ここは木材をふんだんにつかって、なかなか唸らせる造り。

食事をいただいた席のまわりは、日本建築の軒の下にいる心地よさ。程よい間隔に配された垂木のリズム、そして程よい高さがもたらす落ち着いた雰囲気。

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中央部は茅葺き屋根。裏側の小屋組をちゃんと見せるように綺麗に仕上げてあり、豊かな空間になっています。

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バーカウンターも良い木をふんだんに使ったもの。表面だけではなくきっちり造っているのは流石です。メリハリのある照明とあわせて、実に居心地のよい空間になっています。こうゆう手抜きのない緻密さには最近なかなかお目にかかれなせん。食事も雰囲気もあらためて満喫。雨だったのでかえってのんびりできた気がします。

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外にでると緑がしっとりと雨に濡れて、いい雰囲気。

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食事のあとは最後に、入ってない方の露天風呂に行ってみます。こちらは「河鹿の湯」。部屋のある本館から西館にわたって抜けた先にあり、結構な距離があります。露天風呂までの動線も変化に富んでいてなかなかいい雰囲気。

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河鹿の湯は露天ながら屋根があるので、雨でも問題ありません。御簾がまわりに張り巡らされ、半透明のスクリーンのようになっており、光がさざめく感じが面白い効果。

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ここでも面白い造形がスポットライトで浮かび上がる心憎い仕掛けが。お湯は同じですが、空間構成に変化があり、いろいろな温泉に入る楽しみを演出しています。やはり空間構成は見事。ちなみにお風呂に置いてあるシャンプー等はローズマリーの香りのするもので、赤倉観光ホテルと同じ物のようです。

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この宿最後の一風呂を浴び。帰りの廊下の脇の池の横で涼しい風を楽しみます。いやいや、とても癒されました。



部屋に帰ってのんびりしながら荷物をまとめてます。ここは12時チェックアウトなので、かなりのんびりできます。ゆっくり玄関棟に向かいチェックアウト。お土産を買ったり、お土産用に宿が用意してくれた野菜等をいただき宿を後にしました。

夏に泊まった赤倉観光ホテルも良かったですが、こちらはさらに上。宿全体にリラックスできるホスピタリティが満ちていました。母親も楽しんでくれたようでなにより。良い喜寿祝いとなりました。たまには贅沢してみるものですね。想い出に残る旅行となりました。東府やのスタッフの皆さん、ありがとうございました。



本当は広い宿の中を散策したかったのですが、雨が結構強く、あきらめて帰途に。

帰りは天城峠をこえて、河津に出て、伊豆東海岸経由ということにしました。天城峠までかなりの雨脚でしたが、トンネルを抜けて河津側に出ると、道は濡れておらず、雨は降っていません。宿のひとも天城峠で天気が変わるといってましたが、まさにがらっと変わります。

宿を出たのがお昼近くでしたので、走り続けて途中で昼食の場所を探します。食べログを伊豆で検索して、評価の高い所を探していると、高級なイタリアンがヒット。母親はパスタ好きですので、「パスタは?」と聞くと、ニッコリ(笑)。まだまだ戦闘意欲ありそうですので、ここに決めます。到着が1時半くらいになりそうなので、お店に電話を入れてみると、大丈夫なようです。

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お店はこちら。伊東の南、川奈にあるイタリアン。カーナビにセットして、食べログの高評価のみをたよりにやってきましたが、駐車場に入るなり、激クラシカルな洋館にビックリ。隣は名門川奈ホテルのゴルフコースです。

食べログ:ラ・ヴィータ・エ・ベッラ

入ると、すぐに受け付けですが、前はステンドグラスの装飾品がごっちゃり。違うお店に入ってしまったかと受付の人にたずねると、レストランは1階下の地下一階。1階の入口は伊豆高原ステンドグラス美術館でした。それにしても、洗練を極めた宿に泊まったあとだっただけに、ごちゃごちゃとステンドグラスがひしめく入口にはビックリしました。

この建物自体が石造りの洋館でかなりクラシカル。一体何の建物だったのでしょうか。レストランとして建てられたとはとても思えません。

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レストランの入口まえもご覧のような感じ。おそらく結婚式やパーティーニーズにあわせたものなのでしょうが、かなりごてごてした感じです。レストランに入ると、月曜日の1時半過ぎなせいか、先客は3組ほどで空いていました。メニューを見ると、パスタランチと本格ランチコースがありますが、もちろん今日は軽めにパスタランチ。ゴージャスな店の雰囲気とは異なり、値段はリーズナブルです。

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女性諸氏はそれぞれ赤ワインと白ワインをグラスで。まだまだ戦闘意欲十分です(笑)
私はもちろんノンアルコールのスパークリングワイン。こうゆうものがあるのは本当に助かります。アクア・ミネラーレをいただくのとはやはりちょっとちがいます。

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パスタランチには小さな前菜がついています。今日の前菜はデザートでよくだされるパンナコッタを塩味でつくった、塩パンナコッタにトマトソース。これが実に繊細な味。インテリアのくどい感じとは全く異なり、実に旨い。食べログの評価に偽りなしです。

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パスタは、私は魚介類のスパゲッティサルソマッジョーレ風。サルソマッジョーレ風とは何だかわからなかったので頼んでみましたが、見た目は魚介の普通のスバゲティです。ムール貝とアサリですが、ムール貝の出汁がよくパスタに染み込んで、旨味満点。しかもオイルっぽさがまったくなくあっさりいただけます。あとで調べてみるとサルソマッジョーレとはイタリアの生ハムで有名なパルマの少し西にある街。予想に反して海沿いではありません。この街で良く造られるという意味でしょうか。あんまりよくわかりませんが、美味しかったのでオッケー。

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嫁さんはウズラとクルミのラグー タリアテッレほうれん草のクレーマ。こちらもウズラの肉の旨味がタリアテッレにしみこんでグー。こちらもくどさはなく、旨味のハーモニーが心地よい味。

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そして、母親はカボチャのニョッキ グアンチャーレとトマトのソース パルミジャーノがけ。ニョッキの食感が気に入ったようで、美味しいと連発。舌鼓連打です。ちょっともらいましたが、こちらも繊細な味わいで、なかなかの味。パスタはどれも非常に美味しかったですね。

これにパンとコーヒーがつきますが、パンも焼きたてで美味しかったです。食べログの高評価が頷けるいいお店でした。食事を終えて前庭に出ると、曇りながら太平洋と、ゴルフコースが目の前に。

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ガーデンウエディングにも対応できそうな庭。庭だけ見るとイタリアの様な気がしなくもありません。パラディオの居館の庭野用に思えなくもありません。

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ところどころにストレチアが咲いていて、華やいだ気分になります。月曜日の昼下がりにのんびりとランチを楽しむ事ができました。建物と入口のごてごて感にちょっとビックリしましたが、味は行く甲斐のあるお店です。お近くに行った際には試してみてください。



さて、あとは無事東京にかえるだけ。伊東から熱海、小田原と海沿いを走りますが、最後に母親から注文が。「かまぼこパラダイス(笑)に寄ってちょうだい」 

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我々がかまぼこパラダイスと呼んでいるのは、もちろん、先日箱根に行ったさいに立ち寄った風祭にある、鈴廣かまぼこ本店です。広くて綺麗な店内に、箱根のお土産と蒲鉾などがいろいろあり、最後のお土産調達にもってこいです。

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お目当ては干物。ここの干物は新鮮で美味しいということが前回わかりましたので、かます!、えぼ鯛、アジをゲット。いや、脳内には香ばしく焼いたかますで一杯やるイメージが充満。過呼吸になりそうです(笑)

他にもイナゴの佃煮、神奈川の日本酒、かまぼこなどを仕入れて、この旅のミッションはすべて終了。ここから自宅へは、すぐわきのインターから小田原厚木道路、東名高速経由であっという間にかえれます。幸い渋滞もまったくなくスイスイ。無事に帰宅する事ができました。

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ちなみに、かえった後の夕食はさっぱりとそうめんに、先程ゲットしたかます!、イナゴ!、塩辛!
カマスの香ばしい香りでいただく日本酒。いやいや幸せです(笑)



たかが1泊2日の旅行に5記事も使ってダラダラと旅行記を書かせていただきましたが、最近は旅行のあとにこうやって書いておくと、あとで自分で確認できて、いろいろと便利なんですね。母親も知り合いにこのブログを見せたりしてまんざらでもなさそう。昔は旅の想い出は心の中と数枚の写真がすべてでしたが、こうして書いておくと風化することもありません。

ハイドンのレビューのブログなので、そろそろ本題にもどりませんと、少ないコアな読者の信頼を損ねてしまいますので、、、

詰まらん記事におつきあいいただきました皆様ありがとうございました。

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tag : 温泉

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喜寿のお喜びを申し上げます

改めまして(^^)
お母様の喜寿おめでとうございます!
細やかなお祝いのご様子、お母様もさぞお喜びでしょうね(^^)

翻ってこちらはそんなに丁寧に母に接してないなぁと、、、(笑)

お勧め頂いていたピアノ・ソナタのCDが取り寄せ期間オーバーでキャンセルになりました、、(>_<)長い道のりです~

Re: 喜寿のお喜びを申し上げます

sifareさん、いつもいつもありがとうございます。
まあ、喜寿祝いにかこつけて、自分たちが楽しんでいるという側面もありますので、割り引いてみてください(笑)。
アルバムとの出会いは運や巡り合わせもありますね。気長に探すと巡り会うものです。

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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