【番外】早春の群馬温泉紀行

先週の土曜日は天気もよかったので、温泉でも行ってみようかということになり、いつものように何の前振りもなく出かける事にしました。なんとなく最近群馬方面に行っていないということで、漠然と群馬あたりを狙っていました。

母親には、群馬方面に出かけたときに良く寄る天ぷらのお店の話をして、「美味い天ぷら食べにいく?」と聞くと、「行く(笑)」と、やる気あり(笑)

それではということで、いつものように朝早く出発しようとしますが、iPhoneで渋滞情報を見ると朝6:00にもかかわらず、関越道は鶴ヶ島前後でかなりの渋滞。中央道も少し渋滞が出ているではありませんか。ちょっと逡巡しましたが、脳内には既に美味い天ぷらのイメージが充満、たまには渋滞もよいかということで、思い切って関越道に乗る事にしました。

家を出たのが6:30くらいで、関越練馬までもちょっとダラダラして、関越に乗ってからも所沢を越えたあたりから混みはじめ、途中渋滞に備えて三芳で早めに休憩をとり、嵐山あたりまで20キロほどダラダラ走り、ようやく渋滞解消。道がすいていれば渋川あたりまで一気に行こうと思っていたのですが、高崎から先も渋滞の表示が出ていたので、高崎でまずは降ります。時刻は9時半過ぎ、自宅から高崎まで3時間ほどかかったことになります。ドライブの疲れもあり、まずは温泉ということで、向かったのがこちら。

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まえばし駅前天然温泉ゆ〜ゆ

ここは、おそらく4回目くらいの訪問。群馬は奥までいくといろいろいい温泉がありますが、高崎、前橋あたりだとここが一番。以前温泉マニアの郡司勇さんが激賞していたのを見て行って以来、お湯の良さに引かれて、良く立ち寄っています。まさに前橋駅の目の前にある温泉施設なんですが、何といってもお湯がいい。

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入口を入り、温泉のある2階に上がる階段に、この温泉を紹介した新聞記事が誇らしげに飾られていました。記事のとおり源泉かけ流し。泉質は表記によるとナトリウムー塩化物泉。ほんのりと茶色く濁ったお湯に湯の花が無数に浮かび、浴槽の縁には温泉の濃さを物語る堆積物がびっしり。なめると柔らかみのある塩っぱい温泉。温度も42、3度でのんびり入るのにぴったり。

今回は母親連れということで、安心して入れる温泉ということで選びましたが、あとで嫁さんから聞くと、お湯にゆったりつかって気に入ったよう。

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私は内風呂、露天とゆったり入って、その後サウナと水風呂を往復。水風呂がキリリと引き締まる冷たさで最高。普段だったらサクッと入って上がるところですが、嫁さんと母親を待つのでゆったりお風呂が楽しめました。10時の開店直後だったので、地元の年配の方がのんびりと楽しまれていました。ここはオススメです。



さて、時計を見ると11時過ぎ。ドライブの疲れもとれて、風呂にゆっくり入ったので、お腹も減ってきました。再び脳内に天ぷらのイメージが出現。行きつけの天ぷら屋さんに向かいます。

食べログ:喜作 - 高崎/天ぷら

目的地は高崎駅の駅ビル5階にある天ぷら屋さん。前橋から高崎までもどって、駅の横の駐車場にいれて、やおら食堂街のフロアとなる5階に向かいます。

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確かエスカレーターを上がった目の前だったはずと、くるくる見回してみますが、それらしい店が見当たりません。ちょっといやな予感がよぎり、すぐに食べログを検索してみると、、、「閉店」とあるではありませんか!!!

よく見ると、前に天ぷら屋さんがあったところには、上の写真のとおり「とんかつ専門店とん豚」と暖簾がかかっています。よくよく見ると店構えが前の天ぷら屋さんと同じ。やはり本当に閉店して他のお店になっていました。ハイドンの名盤が廃盤になっていた事を知る以上の空虚感。

ここにあった「喜作」という天ぷら屋さん、単なる駅ビルに入っている天ぷら屋さんという風情でしたが、味は素晴しかったんです。職人肌のオヤジさんが頼むとサラッと揚げてだしてくれる天ぷらが、非常に軽い揚がりでネタも抜群。それで値段は庶民的ときていたので、私は高崎に来る度に寄っていました。最初に来たのはおそらく2003年くらいだったでしょうか。あまりの美味さに驚いた記憶があります。たまにしか寄らなかったんですが、なんとなくオヤジさんに顔を覚えられて、来る度に一言かけてくれてました。あのオヤジさんの腕がなければ成り立たないでしょうから、何かあったんでしょうか。東京からわざわざ天ぷらを食べにきたわけですから、ここが閉店となった穴は大きいです。母親にも美味い天ぷら食べてもらいたかったですね。

気を取り直してまわりを見ると、お昼の時間で人も多くなってきたので、このフロアでお店を探しますが、天ぷら屋さんあらためとんかつ屋さんのとなりにカジュアルなレストランがありましたので、そちらに入る事にしました。

高崎と言えば大盛りスパゲティが有名と知っていたので、ここは一発試してみようと言う流れです。

食べログ:日本橋ボンテ 高崎店 高崎/洋食

(私) 「やっぱり、高崎はパスタだよね!」
(嫁) 「お店に日本橋ってついてるから東京のお店じゃない?」
(私) 「@_@」

なんとなく激カジュアルなお店ですが、それはさておき頼んだのは下記。

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母親のリクエストでスバゲティ・ナポリタン!
あまり期待していなかった分、意外と美味しくいただきました。かなりの大盛りを想像していたんですが、東京でいう大盛りくらいで、一安心。

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こちらは洋食の定番、オムライスでデミグラスソース仕立て。なんと中のご飯が白いご飯。チキンライスではありませんでした。こちらもなかなかいける味。

この他サラダなどを頼んでシェア。一人一品頼んで死ぬほどお腹いっぱいになるのを避けるよう頼みましたが、これが正解。我々の年代には高崎の盛りはハードです(笑)

天ぷら屋さんには行けなかったものの、お腹も満ちて落ち着きました。たしか駅ビルの1階にはお土産を売っているコーナーがあったと、エスカレーターを降りてみますが、それもスーパーに変わっている模様。なんとなくいろいろ変わって、時代の流れを感じましたね。



ということで、お土産などを買いたいということで、群馬でお土産を買い慣れている、渋川インターを降りてすぐの道の駅こもちを目指す事に。新鮮なネギやキノコ等を以前も手に入れていますので、高崎インターから渋川へ。流石に渋滞もなくなり、あっという間に到着。インターからすぐの道の駅に立ち寄り、野菜を中心にいろいろ仕入れました。この時点で14時くらい。帰りの渋滞も激しそうかもしれないと頭をよぎりますが、渋滞情報を見ると全く渋滞なし。ちょっと気が大きくなって、このあとの予定を検討。やはりここまで来たら、湯かけ祭りをテレビのニュースで見たばかりの川原湯温泉に行ってみようと言うことになり、渋川から草津方面に向かう事にしました。

渋川から中之条を経て、吾妻渓谷に入ります。川原湯に近くなってくると、ダムが出来た時に両岸をつなぐコンクリート製の巨大な橋が目に入るようになります。以前川原湯に来たのもおそらく10年以上前。その時の景色とは変わっていましたね。川原湯の現状はこちらをご覧ください。

川原湯温泉協会

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川原湯温泉の駅の横から坂道を上がっていき、上がりきったところにある、共同浴場「王湯」。この前で湯かけ祭りが行われます。今年の湯かけ祭は去る1月20日だったとのこと。王湯を訪れるのは2回目。以前は2002年くらいだったでしょうか。まわりには古びた旅館が何軒か建っていたんですが、いまはもう取り壊されて、基礎部分の残がいがわずかに見えるのみ。

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入口で300円の入浴券を買い、やおら露天に向かいます。露天へは渡り廊下のようなところを通っていきますが、その渡り廊下から王湯の前の道の寂しげな風景。既にこのあたりには王湯に来る人以外に人影はまばら。

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渡り廊下で、これから露天を攻めに入る母親と嫁さん。

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幸い露天に先客はなく貸し切り。以前訪れたときと全く変わりない、静かな時間が流れていました。狭い露天ですが、谷底と樹林を眺める素晴しい風情。黄色いケロリンのオケが絶妙にマッチします。

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陽が傾きかけた静かな温泉街の木立の間に、注ぎ口からお湯がトロトロと流れる音が癒すように響きます。源泉は70度以上でナトリウム・カルシウム硫酸塩塩化物泉とのこと。源泉と水が同量くらい注がれています。隣の女湯からも景色を楽しむ嫁さんと母親の声が聴こえます。温度はちょうど良く、風にあたりながらしばし至福のひと時。

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見上げれば木立が風にそよいています。間もなく取り壊されダムに沈んでしまうこの貴重な空間。お湯の質も大事ではありますが、この風情と抜群のロケーションは貴重ですね。新たな共同浴場が4月にはオープンするとのことでしたが、この貴重な雰囲気はダムに水が満ちるまで営業を続けてほしいものです。

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注ぎ口から流れ出るのはお湯ばかりではなく、歴史とここで癒されてきた多くの人の気持ちかもしれません。貴重な温泉に感謝です。

ほどなく、母親と嫁さんもあがってきましたが、母親もこの温泉は気に入ったよう。ここは特別な温泉ですね。

上がって王湯のまわりをひとまわり散歩。そして王湯の奥の道を登っていく途上で、ダムの底に沈む川原湯温泉駅の移転先の駅が見え、トンネルをくぐると新たに造成された川原湯温泉の街がほぼ出来上がっていました。都会の新興住宅地のような整然とした区割りの街。新たにダムが観光資源となるでしょうが、王湯の露天のあの風情を再現することはできないでしょう。これから何年もかけてダムをつくり、その間も人が暮らし、生まれ、死んで行くことを考えると感慨深いものがありますね。

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最後はふたたび川原湯の通りを戻る途上で、壊された旅館の跡の向こうにコンクリートの橋が見える一枚。川原湯温泉。あと一度くらいあの露天に入りにきたいですね。



陽はすっかり傾き、いい時間になりましたので、川原湯から渋川に戻ります。帰りの関越はさぞかし混むだろうと思っていたところ、まったく渋滞なしですんなり帰れました。帰ってのんびり一杯のみながら夕食。ドライブは飲めない(当たり前)のが玉にキズですが、帰ってゆっくり飲んで、川原湯の余韻に浸る事ができました。母親も日帰りで2つ温泉に入っても極めて元気。これがなによりでしょう。今回もいい旅でした。

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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