【番外】秋の伊豆小旅行(その2)

(つづき) その1

修善寺の中伊豆ワイナリーヒルズでランチなどをのんびり楽しんだので、本日の宿に向けて出発しました。ワイナリーヒルズから別荘地をクネクネ車で下り、修善寺市街に出たところで下田街道を南下します。もう、すぐそこは宿ですが、チェックインが3時からということで、ちょっと早い(笑)

ということで、宿の入り口である吉奈入口で曲がらず、そのまま南下。向かったのはこちらです。

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一昨年、伊豆に来た時に立ち寄った浄蓮の滝。ただし今回は滝は見ません(笑)。

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お目当ては、浄蓮の滝の駐車場に面したお土産やさんの一角にある、わさびジェラートのお店。先ほどのワイナリーのレストランのランチではデザートがなかったので丁度いいということで、一昨年にも寄ったこのお店に来た次第。たかがジェラートですが、生わさびを練り込んだジェラートということでなんとなくまた食べたいということになりました。

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いろいろ種類があるのですが、頼んだのはこの店一番人気の「味くらべ」。ちょい辛、中辛、超辛の三種入り。おまけにスプーンのさきっちょに茎入り激辛がちょっと盛ってあるという丁寧さ。

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これが「味くらべ」の勇姿。店員さんの勧めで、辛い方(緑色の濃い方)から食べるようにとのこと。おそらく最後に辛いのが残ると余韻が悪いということではないかと想像(笑) ちなみに母親は言われたとおり辛い方から食べてましたが、「そんなに辛くないわよ~」と余裕の発言。わさびの爽やかな辛味を堪能しました。

浄蓮の滝は、この駐車場からかなりの段数階段を降りたところにあります。「降りててみるか?」と母親に尋ねると、言い終わらぬうちに「降りない!」とピシャリ(笑)。そうです、我々は滝ではなくジェラートを目当てに来たわけですので、滝は見ずにここを後にしました。

さて、時刻は2:40と、これからホテルに向かうと丁度チェックインの時刻。先ほど来た下田街道を北上し、吉奈入口を曲がって、ようやく本日の宿に到着。

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静岡県 伊豆 吉奈温泉 | 東府やResort&Spa-Izu

一昨年、母親の喜寿祝いで泊まってとても良かった東府やという宿。もともと、その前に新潟などを旅した際に泊まった妙高の赤倉観光ホテルに泊まったご縁で、同じ系列の東府やの割引きプランの案内が送られてきたのがきっかけ。今回も東府やからのリピーター向けのプランの案内を見てここに来ようと思ったという流れなので、このホテルのリピーター向けマーケティングにことごとくやられちゃっているということになります。そもそも泊まって良かった体験があり、その後色々なプランを案内すればリピーターは増えるというもの。おそらくこの東府やもリピーター率が高いと思います。

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吉奈入口からしばらく細道を進むと左側に東府やの入口があり、すでにお客さんを迎えるべくスタッフが何人も待ち構えていました。車寄せに車を停めて、荷物を降ろしてホテルに入ると、以前と変わらぬ垢抜けた佇まい。ここはロビーと売店のみの建物。

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ロビーで簡単なホテル内の説明を受けるとすぐに部屋に案内されました。

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玄関棟を出ると、すぐに吉奈川のせせらぎを聞きながら渡り廊下で本館まで渡ります。スポットライトを活かしたセンスの良い空間構成は前回泊まりに来た時の記憶のまま。

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本館に入って、しばらくいったところが今回の部屋。なんと、前回泊まった部屋と同じ部屋にその隣の部屋が今回の部屋でした。前回は3人でしたので一部屋でしたが、今回は叔母がいるので二部屋。脚の悪い母親連れということで、食事をするところに近い部屋を用意してくれたのでしょう。廊下のそここに生花が配され、客人をもてなす雰囲気満点。

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部屋に入ると中にも生花。

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それもひとつひとつ生け方たセンスが良い。私もその昔、大学生の頃日本美を極めるため古流の生花をやっていたので、こうした花ひとつひとつを生ける大変さ、難しさがわかりますので、かなりの手間をかけていることがわかります。

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誕生祝いの旅行と告げてあったので母親と叔母の泊まる部屋には丁寧な書き置きがありました。

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窓の外は吉奈川の清流。川の流れる音が常に聞こえます。水面をよく見ると鮎でしょうか、流れの中に泳いでいるのが見えます。紅葉にはまだ早いじきでしたが向かいの崖には所々葉先の赤くなったナナカマドがあり、雰囲気満点。

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紅葉もほんのりとですが色づきはじめたというところ。部屋について一休みしたので、広いホテルの庭に出てみようということに。前回の旅行は生憎雨だったので、この宿自慢の庭園を見ていません。母親は少々お疲れということで部屋でのんびりしていることにして、叔母と3人でホテル内を散策することにしました。

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この東府や、建物の配置、軒を実にうまくつかった景色の切り取り方、そして灯りや花の配置が実に巧み。こうしたところに凝るとどうしてもそれが目立ってしまうのですが、実に自然で、センスが良いですね。歩き回る楽しみがあります。

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私たちの泊まる部屋の真向かいが食事の場所になる懐石茶や水音。

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その前のテラスを超えていくと吉奈川を渡る橋があります。

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いつかけられたものでしょうか。作りは古く、朽ちかけたコンクリートの欄干には「芳泉橋」とあります。このホテル自体は現在の経営となってかなり手が入り、建物は新しいものも多く非常に綺麗です。温泉は奈良時代行基によって発見された伊豆最古の温泉とのことで、江戸時代には徳川家康の側室お万の方がこの温泉に入り子宝を授かったと伝えられる温泉。幕末には米国公使ハリスの侍女となった「唐人お吉」が晩年に逗留した歴史をもつ宿です。幕末までは遡らないでしょうが、この橋の造りを見ると、この宿の歴史に触れたような気分になります。

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橋を渡って振り返ると先ほどの懐石茶やが茅ぶきだったことがわかります。こちらも手入れが大変でしょう。

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橋からしばらく歩くと、右側に大正館芳泉という建物があります。先ほどの橋が芳泉橋で、大正館と名付けられているところみると、この建物は大正時代に建てられたものなのでしょうか。

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目の前にはクラシックカーが置かれ、これ一台でいい雰囲気。ちなみにこの写真では小さくしか写ってませんが、車の向こうに植木職人が木の刈り込みをしています。最近自宅の庭木がぼうぼうに茂っているので、週末は草むしりに庭木の手入れに奔走していますが、植木職人さんの見事な刈り込みの技術を盗みとろうと、クラシックカーそっちのけで植木職人さんのアーティスティックなハサミの入れ方をしばし凝視。いい勉強になりました(笑)

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前に来た時は玄関でウエルカムドリンクが供されたような気がしますが、今回はここ大正館芳泉までくると宿泊者にはドリンクが供されるということになっています。庭園に客人を誘導するというねらいでしょう。広大な庭園ですので、ここも見所ということでしょう。スパークリングワインに生ビール。私は生ビールでドライブの疲れを癒します。大正館芳泉の中はこの建物そのままの風情のカフェや、アールデコ風に手が入れられたところなどありますが、新しく手をいれたところよりも古い風情の空間の方が落ち着きますね。

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しばらく散策したところで、一杯飲んだのでしばらく叔母とおしゃべりに興じてのんびりくつろげました。

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大正館を出ると、空は夕方に差し掛かり、すこしひんやりしてきました。抜けるような秋の空に、夕方の陽の光が射し込んでいい雰囲気。

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さらに進んでいくとまた古い橋がかかっていました。欄干には「み登里(みどり)の橋 昭和3年竣功」とあります。こちらは年代がわかりました。昭和3年といえば父が生まれた年。1928年ですから今から87年前になるわけですね。この橋を渡ったところにこのホテルのベーカリー「Bakery & Table 足湯テラス」があります。さきほどビールやスパークリングワインをいただいたばかりですので、ここは素通り。

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そしてさらに吉奈川沿いもホテルの庭園になっていて、滝や魚釣りができる場所があります。のんびりと散歩を楽しみましたので、そろそろ部屋に戻ることにします。

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庭園はよく手入れされていて、秋の草花が楽しめます。これはテラスにあった萩。秋の風情を感じさせます。

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部屋にもどると、のんびりくつろいでいたはずの母親が、心配顔。考えてみれば随分のんびり散歩していましたので、どこにいったのか心配していたとのこと。ちなみにわれわれ家族の携帯は皆ソフトバンクで、このホテルの周りは電波が届きません。「電話したけど出ないから川に流されたと思ったわよ」とは母親の弁。散歩に興じていたとわかって一安心。

一休みして、ようやく風呂に。この宿にはいろいろお風呂がありますが、私はこの時間男性専用だった行基の湯へ。

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ホテルに着いたとき渡ってきた渡り廊下はいい感じになってます。

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玄関棟の脇にある行基の湯。玄関棟を出て石段をちょっと昇るサバイバルコースです。遠景は私たちの泊まっている部屋。

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幸いどなたもいらっしゃらなかったので、お風呂の様子もパチリ。川沿いの露天なのでせせらぎの音を聞きながらのんびり湯につかります。お湯の温度は41度くらいでしょうか。のんびりと浸かれる温度、泉質はアルカリ性単純泉なので無色透明で、肌に染み込む感じの湯ざわり。お湯を楽しむという以上にこの川沿いの風情を楽しめるいいお風呂です。湯につかってしばらくぼーっとしてリフレッシュ。

涼しい風を楽しみながら部屋にもどってしばらくすると夕食の時刻です。

(つづく)

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なぜかハイドン(Franz Joseph Haydn)が特に気に入り膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。東京在住のごく普通のサラリーマンです。

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